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■既刊・近刊メモ(2015年3月版 Ver.1)

20152月に刊行された(はずの)本と、20153月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【2015年2月に出た本から】
 
トム・シッピー/沼田香穂里訳 JRR・トールキン:世紀の作家』 評論社、2/12800円+税 〔詳細〕
 *トールキン研究の第一人者による作品論であり、ファンタジーの最高峰を巡る旅のガイドブックでもある。トールキン・ファンにとっても、またこれからトールキン作品を読もうとする読者にとっても読み応えのある1冊。

《ユリイカ》20153月増刊号、総特集:150年目の不思議の国のアリス、2/22600円+税 〔詳細〕

■中川右介 『購書術:本には買い方があった! 小学館新書、2/2720円+税 〔詳細〕
 *世に読書術の本が数多あるなか、本の買い方を徹底的に思考し、指南する本は、おそらく日本初ではないでしょうか。全ての本好きに贈る、あるようでなかった究極の本の買い方術です。

■川道武男 『ムササビ:空飛ぶ座ぶとん』 築地書館、2/32300円+税 〔詳細〕
 *砂かけ婆、鵺、天狗などの正体はムササビだと考えられている――。古来日本人の生活に身近な哺乳動物でありながら、夜間、樹間を滑空し、妖怪と思われていたムササビ。その謎につつまれた生態を、9年間におよぶ観察・調査から明らかにする。

■大橋由治 『『捜神記』研究』 明徳出版社、2/35000円+税 〔詳細〕
 *中国古典の志怪小説の祖とも言える「捜神記」。短文の説話を集めた「捜神記」の編纂意図を探ることを主題として、収録された説話の特徴、精怪観、撰者干宝及び彼が仕えた建国間も無い東晋の状況などを論じる。

■池内克史 『最新技術でよみがえる九州装飾古墳のすべて』 東京書籍、2/42800円+税 〔詳細〕
 *九州装飾古墳を調査・デジタル化し、文化遺産の保存に役立てようとするプロジェクトチームの成果を盛り込んだ。古代の様子を再現した見どころ満載の映像が収録されたDVDや古墳の内部が3Dで再現されるAR機能がついているほか、紙面ではわかりやすい解説とともに、建造当時の姿を最新のコンピュータ技術で再現した多くの画像を掲載。本文96頁。

『ヘンな本大全』 洋泉社、2/41500円+税 〔詳細〕
 *珍書・奇書・稀少本を収集家や著名人が紹介。ツッコまずにはいられない愛すべき奇書150!!

■鈴木大介 『老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体』 ちくま新書、2/4800円+税 〔詳細〕
 *オレオレ詐欺、振り込め詐欺、保証金詐欺……。平均貯蓄額2000万円の高齢者を狙った、「老人喰い=特殊詐欺犯罪」の知られざる正体に迫る!

■林洋子、クリストフ・マルケ編 『テキストとイメージを編む:出版文化の日仏交流』 勉誠出版、2/54800円+税 〔詳細〕
 *19世紀後半から両大戦間、出版文化は日本とフランスを繋いでいた。作家や編集者、アートディレクターなどの人びとの営み、そして印刷技術や製本方式、装幀などの「モノ」の文化。テキストとイメージが協働する挿絵本という「場」を舞台に、「人」「モノ」の織りなす日仏の文化交流を多角的視点より描き出す。

紀田順一郎 『幻島はるかなり:推理・幻想文学の七十年』 松籟社、2/62400円+税 〔詳細〕
 *戦中戦後の欠乏の時代、必死に本の形をしたものを求め続けた少年の前に、稀(まれ)ものたちの棲まうもう一つの世界が、その姿を現す――。戦後日本ミステリの隆盛に併走し、幻想怪奇文学の発掘と紹介に心血を注いだ著者による、七十余年のクロニクル。

C.サンスティーン/角松生史・内野美穂監訳 『恐怖の法則:予防原則を超えて』 勁草書房、2/73300円+税 〔詳細〕
 *人々は恐れるべきでないときに恐れ、恐れるべきときに大胆であったりする。民主制国家において時として「危険に対する人々の狼狽」は集団、都市、ひいては国家に多大な影響を及ぼす。人々の恐怖/不安と法や政策の関係はどのようにあるべきか。熟議民主主義・合意論をリスクや恐怖/不安という現代に欠かせない視点と交錯させ論じる。

アンヌ・モレリ/永田千奈訳 『戦争プロパガンダ10の法則』 草思社文庫、2/9800円+税 〔詳細〕
 *「戦争は相手が望んだ。我々ではない」第一次大戦から現在に至る、世界のあらゆる紛争でまき散らされる正義捏造、自国正当化のからくりを歴史学者が読み解く。

鈴木広光 『日本語活字印刷史』 名古屋大学出版会、2/105800円+税 〔詳細〕
 *西洋式活版印刷術に内在する論理とのせめぎあいのなか、漢字と仮名による多様な書字活動は、どのように活字化されたのか。技術のみならず文字の性質や書記様式・言語生活等に注目し、嵯峨本など古活字版から、宣教師らによる明朝体活字の鋳造を経て、近代日本の活字組版まで、グローバルな視野で描きだす力作。

■長野浩典 『生類供養と日本人』 弦書房、2/102000円+税 〔詳細〕
 *なぜ、日本人は生きもの(生類)を供養するのか。生きてゆくために動物たち(生類)の命をいただいてきた私たち人間は、その命を奪うことに対する罪悪感から逃れ、それを薄める〈装置〉として多くの供養塔をつくってきた。各地の供養塔を丹念に踏査し、土地の風土や歴史、習俗と動物(生類)とのかかわりの深さから〈供養〉の意義を次々に読み解いてゆく。さらに西洋のいけにえとしての〈供犠〉と日本の慰霊としての〈供養〉との違いにも言及した。

山崎文明 『情報立国・日本の戦争:大国の暗闘、テロリストの陰謀』 角川新書、2/10800円+税 〔詳細〕
 *日本よIT永世中立国となれ! 見えない戦争の渦中で我々はどう生きるか? 現在ある検索エンジンを使えばあなたでも実物の機械や設備をハッキングできる。ネットは貧者の核兵器とも呼ばれる。”戦争のなかの日常”を私達は既に過ごしているのだ。戦慄の現実と個人・企業・国家の対策を示す。

■今野真二 『戦国の日本語:五百年前の読み・書く・話す』 河出ブックス、2/131600円+税 〔詳細〕
 *激動の戦国時代、いかなる日本語が話され、書かれ、読まれていたのか。武士の連歌、公家の日記、辞書『節用集』、キリシタン版、秀吉の書状……古代語から近代語への過渡期を多面的に描く。→「本当に今野真二先生の執筆スピードはどうなっているのか。2014年に単著を9冊もだしているというのに。2013年は6冊。20123冊、20114冊、20101冊、20093冊。早すぎる…」と猫の泉氏がツイートしていた。

小野員裕 『明治・大正・昭和のレシピで食道楽』 洋泉社、2/131500円+税 〔詳細〕
 *明治・大正・昭和のレシピ本に載っている、不可思議で気になる料理の数々。――果たしてその味は? グルメ業界歴20年の著者がたどり着いた温故知新の実践型・食エッセイ!

■坂井克之 『科学の現場:研究者はそこで何をしているのか』 河出ブックス、2/131500円+税 〔詳細〕
 *輝かしい成果と頭の痛い諸問題。真理追求の純粋さとはうらはらに、きわめて「人間的な」営みでもある科学。さまざまな欲望がうずまく、生々しい現在進行形の現場を活写する。

船山信次 『毒があるのになぜ食べられるのか』 PHP新書、2/13920円+税 〔詳細〕
 *ギンナン、トウモロコシ、フグ、ウナギ……明らかに毒があるものや調理の仕方で毒になるものなど、身近な食材にも危険性がいっぱい!? それぞれの食べ物にはどのような毒があるのか、それにどう対処すればいいのか、ていねいに解説。併せて、飲食物と薬との相互作用にも言及しています。

■唐澤太輔 『生命倫理再考:南方熊楠と共に』 ヌース出版、ヌース学術ブックス、2/142700円+税 〔詳細〕
 *南方熊楠による生物に対する観察姿勢・方法に現代の生命科学を超克するためのヒントが隠されていると考え、粘菌研究などを通じて紡ぎ出した彼の生命観とはいかなるものであったのか、それがどのようにして現在の生命科学の方法の超克となり得るのか等を問う。

犬塚康博 『反博物館論序説:20世紀日本の博物館精神史』 共同文化社、2/143000円+税 〔詳細〕
 *満洲国の新博物館態勢、日本の大東亜博物館、地域博物館、第三世代の博物館、企業博物館、ミューズランド…。それらはすべて、否定される博物館を構えていた。発展史観という仮構を生かされたのが、20世紀日本の「博物館」であった。わが国に博物館の概念が導入されて以降、そのときどきの人びとに博物館はどのように映じていたのか。20世紀日本の博物館を巡る人びとの言説を対象にして、その変遷を追う。

新戸雅章 『知られざる天才ニコラ・テスラ:エジソンが恐れた発明家』 平凡社新書、2/17820円+税 〔詳細〕
 *エジソンより独創的な発明家が百年前にいた! 彼の名はニコラ・テスラ。ベンチャー企業家たちからも尊敬を一身に集めるその生涯とは。

ロバート・ハッチンソン/居石直徳訳 『エリザベス一世のスパイマスター:イングランドを救ったウォルシンガムと諜報戦争』近代文藝社、2/172200円+税 〔詳細〕
 *エリザベス一世の首席国務大臣の1人として、国家と女王を守り抜いたウォルシンガム。彼が用いた武器はスパイと密告者だった。破壊、残酷、貪欲、不実、謀略……ぞっとするようなドラマティックな物語。

■時実象一 『デジタル・アーカイブの最前線』 講談社ブルーバックス、2/19860円+税 〔詳細〕
 *忘れ去られ、破壊され、失われていく「知の遺産」を永久に記憶にとどめておくためのデジタル・アーカイブの実情と課題と可能性とは。

『小林清親:文明開化の光と影をみつめて』 青幻舎、2/202400円+税 〔詳細〕
 *没後100周年記念刊行。「最後の浮世絵師、明治の広重」と呼ばれた小林清親。江戸から明治という激動の変換機に掴み取った「絵画の近代化」。西洋絵画の技法を基に開発した「光線画」はじめ、肉筆画、風刺画、戦争画など貴重資料280点掲載。 27日~322日:静岡市美術館;45日~517日:練馬区美術館に展覧会開催。→図録らしい。

■日本近代文学館編/編集委員:安藤宏・栗原敦・紅野謙介・十重田裕一・中島国彦・宗像和重 『近代文学草稿・原稿研究事典』八木書店、2/2012000円+税 〔詳細〕
 *完成された作品では分からない、近代文学研究に不可欠な作品の生成過程を明らかに

■南明日香 『国境を越えた日本美術史:ジャポニスムからジャポノロジーへの交流誌 1880-1920 藤原書店、2/205184円+税 〔詳細〕
 *一般的に、仏を中心とした西欧における日本趣味(ジャポニスム)は、1900年を境に沈静化したと言われる。しかし、実はその時期に、趣味としてのジャポニスムから、本格的な日本美術・工芸研究(ジャポノロジー)へと成熟したのだった。永井荷風も注目していた日本美術の在野の研究家、ジョルジュ・ド・トレッサンの目から見た日本美術の奥深い魅力に迫る。

■石上阿希 『日本の春画・艶本研究』 平凡社、2/206500円+税 〔詳細〕
 *春画をテーマとした日本初の博士論文が待望の刊行。浮世絵や歌舞伎との関係、中国からの影響、近代の弾圧と復権など、春画・艶本の魅力と重要性を一冊で。図版100点以上収録。

森本あんり 『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』 新潮選書、2/201300円+税 〔詳細〕
 *民主主義の破壊者か。あるいは格差是正の救世主か。アメリカでは、なぜ反インテリの風潮が強いのか。なぜキリスト教が異様に盛んなのか。なぜビジネスマンが自己啓発に熱心なのか。なぜ政治が極端な道徳主義に走るのか。そのすべての謎を解く鍵は、米国のキリスト教が育んだ「反知性主義」にある。反知性主義の歴史を辿りながら、その恐るべきパワーと意外な効用を描く。

リチャード・ウィッテル/赤根洋子訳/佐藤優解説 『無人暗殺機ドローンの誕生』 文藝春秋、2/212000円+税 〔詳細〕
 *卑劣な殺人マシンか、素晴らしき兵器か? 無人偵察機からテロリストを殺害するまで進化した無人攻撃機。誰が何のためにここまで開発したのかを追及したノンフィクション。


■ミチオ・カク/斉藤隆央訳 『フューチャー・オブ・マインド:心の未来を科学する』 NHK出版、2/242500円+税 〔詳細〕
*テレパシー・記憶の増強・AI……夢の世界が現実になる!  脳の研究とテクノロジーの進展により、心の仕組みと働きが劇的に解明されつつある。さらに科学の進歩が続くならば、われわれの能力や可能性は飛躍的に高まり、驚異の未来が開けるという――。

■エルキ・フータモ/太田純貴訳 『メディア考古学:過去・現在・未来の対話のために』 NTT出版、2/243700円+税 〔詳細〕
 *古くなり、忘れられ、消えてしまったメディアを再考察することによって、今日の新しいメディアへの理解を深める試みが、「メディア考古学」である。メディア考古学は、技術決定主義に基づく進歩の歴史観を解体する。本書は、メディア考古学の第一人者、エルキ・フータモの代表的な論文を集めた、メディア考古学の最良の入門書である。

■河出書房新社編集部編 KAWADE夢ムック 総特集 泡坂妻夫』 河出書房新社、文藝別冊、2/241300円+税 〔詳細〕
 *『しあわせの書』で再ブレイクの、ミステリ作家・奇術師・紋章上絵師の3つの顔を持つ才能に迫る初の総特集! 対談:北村薫×法月綸太郎、寄稿:綾辻行人、恩田陸、田中芳樹、皆川博子……。

■小林忠監修 『別冊太陽日本のこころ 227 若冲百図:生誕三百年記念』 平凡社、2/242400円+税 〔詳細〕
 *代表作とその優品を100図選んで多彩な画業を一望する。第一線の研究者たちによる論考や、辻惟雄×小林忠スペシャル対談を収録。

ヴァーノン・リー/中野善夫訳 『教皇ヒュアキントス:ヴァーノン・リー幻想小説集』 国書刊行会、2/254600円+税 〔詳細〕
 *遠い過去から訪れる美しき異形の誘惑者――伝説的な幻の女性作家ヴァーノン・リー、本邦初の決定版作品集。いにしえへのノスタルジアを醸す甘美なる蠱惑的幻想小説集。

■井村君江 『日夏耿之介の世界』 国書刊行会、2/255800円+税 〔詳細〕
 *孤高の学匠詩人として知られ、翻訳・批評・研究・随筆と文藝のあらゆる分野に深遠な業績を遺した日夏――最後の弟子として《美の司祭》に生涯を捧げた著者が、その世界の全てを語る。書下ろしの新稿、未公開写真を多数収載。

■駒田牧子 『根付 NETSUKE:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、2/25920円+税 〔詳細〕
 *わずか数センチメートルの小さな工芸品・根付。仏像彫刻と違い、民の間から生まれた日本特有の文化である。動物や食べ物などの豊富な題材、艶めく表情など、日本人の遊び心と繊細な技術を味わう入門書。

■熊倉一紗 『明治・大正の広告メディア:〈正月用引札〉が語るもの』 吉川弘文館、2/252400円+税 〔詳細〕
 *明治・大正期に配布された極彩色の印刷物、正月用引札。図像の変遷と歴史的・社会的文脈との関係を、600点近い引札を精選し考察。

■浅井清・市古夏生監修、作家の原稿料刊行会編著 『作家の原稿料』 八木書店、2/259000円+税 〔詳細〕
 *作家の収入はどのように変遷したのか? 日記・書簡を中心に各種文献資料から作家の報酬に関する記述を博捜。関連することがらを簡略にまとめた読める年表!

■アンドルー・ホッジス/土屋俊・土屋希和子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝上』 勁草書房、2/273000円+税 〔詳細〕
 *解読不可能といわれたドイツの暗号機エニグマを攻略した史上最強の暗号解読者であり、コンピュータ科学の創始者であり、同性愛で罪に問われるという数奇な人生を送ったアラン・チューリング。彼は何を考え、何を感じ、そして生きたのか。数理物理学者でもある著者アンドルー・ホッジスがチューリングの生涯を鮮やかに描き出す。下巻は夏に刊行予定。

井川直子 『シェフを「つづける」ということ』 ミシマ社、2/271800円+税 〔詳細〕
 *2000 年代、シェフになることを夢見てイタリアに渡った若者たちが、不景気とそれぞれの人生の現実に直面し苦闘する10 年を追う、渾身のノンフィクション。

■高木大祐 『動植物供養と現世利益の信仰論』 慶友社、2/288500円+税 〔詳細〕
 *なぜ動植物を供養するのか?なぜ寺院で祈願をするのか?動植物供養と、大漁・航海安全という現世利益の祈願を題材として、生業の視点から仏教民俗を分析する。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年3月刊行予定
■中野明 『幻の五大美術館と明治の実業家たち』 祥伝社新書、3/2860円+税 〔詳細〕
 *設立を夢見ながら果たせなかった美術館がある。ここで紹介する幻の美術館は全5館。この世に存在あるいは存続できなかった美術館について伝える。

齋藤智志 『近代日本の史蹟保存事業とアカデミズム』 法政大学出版局、3/25800円+税 〔詳細〕
 *明治から昭和戦前期にいたる近代化の過程で、日本人は古代遺跡や社寺宝物などの歴史的文化財をどのように認識し、顕彰し、保存してきたのか。アカデミズムによる歴史学的・考古学的知の発展が、国家ならびに地域レベルでナショナリズム発揚やアイデンティティ形成に寄与した実態を詳細に分析し、史蹟保存運動の価値認識がはらんでいた政治的・文化的・学術的意味を明らかにする画期的研究。

■西牟田靖 『本で床は抜けるのか』 本の雑誌社、3/41600円+税 〔詳細〕
 *書斎、私設図書館、処分、電子化──誰もが苦しむ蔵書問題に挑む!「大量の蔵書をどう処分するか」という問題に直面した作家が、同じ問題をかかえた著名人をたずね、それぞれの具体的な対処法を紹介する。はたして著者は蔵書をどう処分するのか? アパートの床は抜けずにすんだのか?

■山中裕美 『食品表示の罠』 ちくま新書、3/4780円+税 〔詳細〕
 *本来、安全を確保するための食品表示が、消費者にはわかりにくい。本書は、食品表示の裏側に隠された本当の意味を鋭く指摘。賢い消費者になるためのヒント満載!

■宮木慧子 『陶磁器ワラ包装技術の文化史』 吉川弘文館、3/512000円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパに輸出され、高い評価を受けた中国の景徳鎮や日本の伊万里・有田などの陶磁器は、なぜ壊れずに海を渡れたのか。陶磁器生産と流通過程で発達したワラによる包装加工技術を、豊富な図版とともに探り、各地域に根ざした独特の方法を考察。日本はもとより、中国や韓国の事例も検討し、現代に通じるデザイン性や造形的特質を明らかにする。

■金子信久 『江戸かわいい動物:たのしい日本美術』 講談社、3/62300円+税 〔詳細〕
 *ころがる子犬、踊る亀、物言うカタツムリ…。江戸人を「きゅん」とさせた「かわいい」動物たちの楽しい「江戸絵画」動物図鑑!

グリヨ・ド・ジヴリ/林瑞枝訳 『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館〈新装版〉』 法政大学出版局、3/64800円+税 〔詳細〕
 *正統な科学のかたわら過去数世紀にもわたって、呪術・占星術・錬金術など〈隠秘の学〉は、人々の内なる人生に密かな、しかし根強い影響力を及ぼしてきた。この見えない領域を象徴とイマージュによって表現してきた380余点の図像を集め、現代人を不可視の世界の謎解きに案内する。→いまさら復刊するような内容の本でもないが。

■稲木昭子、沖田知子 『アリスのことば学:不思議の国のプリズム』 大阪大学出版会、3/61700円+税 〔詳細〕
 *出版後150年たつ今なお世界中の人々を魅了する『不思議の国のアリス』にこめられた遊び心や面白さを、ことばにこだわって読み解く。

サキ/田中秀幸訳・解説 『対訳と解説 開いた窓:サキ短編集』 八月舎、3/61500円+税 〔詳細〕
 *原文、対訳に加え、全文に詳細な分析を施し、解説を掲載。翻訳だけでは伝わりにくい、原文のニュアンスを味わいたい人にも。収録作品「開いた窓」「ルイ」「スレドニ・ヴァシュター」「話上手」「ローラ」。

■中島岳志 『下中彌三郎:アジア主義から世界連邦運動へ』 平凡社、3/92400円+税 〔詳細〕
 *「万人に教育を」という願いのもと、百科事典を作った下中。熱烈な愛国者で急進的な世界平和主義者でもあった、その人と思想に迫る。→著者のツイートによれば20149月末頃に脱稿とのこと。平凡社新書の予定が、単行本になったか。

マニュエル・リマ/三中信宏訳 THE BOOK OF TREES:系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』 ビー・エヌ・エヌ新社、3/103800円+税 〔詳細〕
 *情報可視化ツールとしての系統樹の約800年以上にも及ぶ歴史をたどり、さらにその表現方法を11のカテゴリーに分類して紹介/解説することで、人間が情報を“見る"ための普遍的な共通要素を探り出そうとする。古代から現代にいたるまで、さまざまな事物を対象にして描かれた約200枚にも及ぶ詳細で美しい図版によって、近年のネットワーク化された社会においてますます必要性の高まる「情報視覚化(インフォメーション・ビジュアライゼーション)」の可能性を探求する1冊。

■木々康子 『春画(ジャポニズム)と印象派:”春画を売った国賊”林忠正をめぐって』 筑摩書房、3/102400円+税 〔詳細〕
 *初めて春画を見たパリの芸術家の衝撃はいかばかりか?マネ、クールベ、カミーユ、フロベール――。西欧との文化の違いに焦点をあて春画の歴史を探る。

■ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/市田泉・田中薫子訳 『ファンタジーを書く:ダイアナ・ウィン・ジョーンズの回想』 徳間書店、3/123500円+税 〔詳細〕
 *「ファンタジーの女王」がトールキンやルイスを評論し、自作を解説し、若い作家たちに語りかける…極上の文学エッセイ。

■エリノア・スローン/奥山真司・関根大助訳 『現代の軍事戦略入門:陸海空からサイバー、核、宇宙まで』 芙蓉書房出版、3/132500円+税 〔詳細〕
 *冷戦後の軍事戦略理論の概要を軍種、戦力ごとに解説した入門書。

■浜野志保 『写真のボーダーランド:X線・心霊写真・念写』 青弓社、写真叢書、3/152400円+税 〔詳細〕
 *流体写真・心霊写真・妖精写真・ダウジング・念写――私たちは「見えない世界を写してくれるかもしれない」という期待と不安を抱きながら、他方でウソだと思いながらも写真に見入ってしまう。写真と現実、科学と疑似科学の境界を示す80点以上の写真とエピソードをちりばめて、その不気味さ・奇妙さから写真の本質に迫る写真評論。315日発売予定に変更。

■早稲田大学坪内博士記念演劇博物館監修/土屋紳一・大久保遼・遠藤みゆき編著 『幻燈スライドの博物誌:プロジェクション・メディアの考古学』 青弓社、3/152400円+税 〔詳細〕
 *早稲田大学の演劇博物館が所蔵する3,000点近くもの写し絵や幻燈のスライドのコレクションをもとに、20153月に公開予定のWebサイト「幻燈データベース」のなかから厳選した350点前後の写し絵や幻燈をフルカラーで所収し、貴重なコレクションを書籍の形で手元で味わえるようにする。20154月から演劇博物館でおこなわれる幻燈コレクションの展覧会と連動して、古くて新しいメディアを堪能するための一冊。

■木原浩 『世界植物記:アフリカ・南アメリカ編』 平凡社、3/166800円+税 〔詳細〕
 *巨大な根が天空に向かって伸びていくような姿の竜血樹をはじめ、「こんなのあり?」な奇怪な植物満載。写真家木原浩、畢生の大作。

■新見隆編著、金子伸二・杉浦幸子著 『ミュゼオロジーへの招待』 武蔵野美術大学出版局、3/162100円+税 〔詳細〕
 *大分県立美術館(20154月開館)立ち上げの陣頭に立ち、奔走する初代館長の新見隆。そのミュージアム愛溢れる現場からの声を中心に、ミュージアムに関連する法律、制度や歴史などの基本も押さえながら、ミュゼオロジーの根源的な理念に迫る。21世紀にあるべき、利用者の五感にはたらきかけ心を躍らせる、万人のためのミュージアム像とは?

■加藤宏明・加藤千鶴監修/中村圭子編 『橘小夢画集:日本の妖美』 河出書房新社、3/183600円+税 〔詳細〕
 *本邦初の画集刊行!!「幻の画家」「発禁の画家」といわれた橘小夢。時間を越えて蘇る「妖美」の世界。暗くて複雑で、そして毒をもつ、怪しい美の世界。怖くて、美しい!→弥生美術館にて、「日本の妖美 橘小夢展 :幻の作品を初公開」4/36/28に開催。

■ブラッド・ハニーカット/北川玲訳 『錯視芸術図鑑2:古典から最新作まで191点』 創元社、3/183200円+税 〔詳細〕
 *古今東西の錯視アートを集めた『錯視芸術図鑑』に続く第2弾…さまざまな作風と思いもよらない発想に、あなたの目と脳はきっとだまされる。自分が信じられなくなる体験はいかが!?

マイケル・ブランディング/森夏樹訳 『古地図に憑かれた男:史上最大の古地図盗難事件の真実』 青土社、3/193800円+税 〔詳細〕
 *その日、イェール大学である男が捕まった。アメリカでも屈指の古地図ディーラーであるエドワード・フォーブス・スマイリー三世。彼は、長い間、その社会的な地位を利用し、アメリカ国内だけでなく海外の図書館や博物館から人類の遺産ともいうべき古地図を盗みだしていたのだ! なぜ彼は地図を盗んだのか、なぜ彼は古地図に魅せられたのか。めくるめく古地図の世界を紹介しながら、稀代の古地図泥棒スマイリーの人生の謎にせまる渾身のドキュメント。

■荒俣宏 『サイエンス異人伝:科学が残した「夢の痕跡」』 講談社、ブルーバックス、3/191280円+税 〔詳細〕
*近代科学が成立するまでには「マジで」と思えるドラマの連続。眼鏡の発明、飛行機、ロケットの開発など正に空想と現実の闘いだった!

■ジェフ・ヴァンダーミア、SJ・チャンバース/平林祥訳 『スチームパンク・バイブル』 小学館集英社プロダクション、3/203400円+税 〔詳細〕
 *イラストレーションと写真を満載した究極のスチームパンク・マニュアルである本書は、世界中のスチームパンクスたちが創り上げた歴史や文学、映画、アート、工芸品、テレビ番組、コミック、ファッションなどを介し、アビエーター・ゴーグルを通してのぞいた時計仕掛けの世界を緻密に描き出している。

今野真二 『超明解!国語辞典』 文春新書、3/20800円+税 〔詳細〕
 *個々の辞書には、「ことば」と「時代」に対する編者の哲学が色濃く現れる。ハンディな7銘柄の小型辞典を比較しながら、「辞書の哲学」を徹底比較。カタカナ用語や古語の収録分布の違いから未来形か過去形かを探り、革新性と保守性をもジャッジする。→ちなみに、文藝春秋のサイトで表示してある著者名の「二」は漢数字ではなくカタカナの「ニ」。

今野晴貴 『ブラック企業2:「虐待型管理」の真相』 文春新書、3/20780円+税 〔詳細〕
 *嫌なら辞めればいい、では解決しません。前著『ブラック企業』で若者を使い捨てにする雇用問題を告発した筆者が、3000件の労働相談から提言する「決定的解決策」!

内田樹編 『日本の反知性主義』 晶文社、犀の教室、3/201600円+税 〔詳細〕
 *政治家たちの暴走、ヘイトスピーチの蔓延、歴史の軽視・捏造、他者への想像力の欠如……その裏にあるものを抉る緊急論考!

植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ173月中旬 〔詳細〕

■大槻ケンヂ、山口敏太郎 『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』 KADOKAWA(角川学芸出版)、3/231500円+税 〔詳細〕
 *イカレた70年代に子供時代を過ごした僕らだけが知っている秘密の話をしよう。UFOUMA、ノストラダムス、ユリゲラー、梶原一騎、猪木、馬場、特撮、心霊、超能力…怪しくも輝いていたあの頃をプレイバック。

■ルイス・キャロル/高山宏訳、佐々木マキ絵 『不思議の国のアリス』 亜紀書房、3/251600円+税 〔詳細〕
 *ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』初版刊行150周年記念出版! 高山宏の完全新訳と佐々木マキの描き下ろしイラスト約50枚で贈る、日本語版『不思議の国のアリス』の決定版! 装丁は祖父江慎+cozfish。→「版元ドットコム」の表示では、書店発売日4/14だが、すでに「在庫あり」とのこと(2/13確認)。

■三浦篤 『まなざしのレッスン 2:西洋近現代絵画』 東京大学出版会、3/252700円+税 〔詳細〕
 *印象派以降、伝統的な絵画の枠組みが崩れていくなか、画家たちは何をめざしたのか。難解な近現代絵画を解きほぐし、まったく新しい視点から実践的に読み解く。

■庄司宏子 『カリブの影のもとに:19世紀アメリカの文学的想像力』(仮)彩流社、3/255000円+税 〔詳細〕
 *なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。

岩根圀和 『スペイン無敵艦隊の悲劇:イングランド遠征の果てに』(仮)彩流社、3/253500円+税 〔詳細〕
 *世界史を変えたスペインとイギリスの海戦の真相は、一方的な史料に基づいて描かれていた……!初めてスペイン側の史料から、戦いの実像を再現する画期的な試み!

国文学研究資料館編 『和書のさまざま(CD-ROM付)』 和泉書院、3/252700円+税 〔詳細〕
 *和書の種類や作られ方、素材など、和書に関わる「書誌学」の基礎を、本とCD-ROMで学びます。専門的な用語も初学者にわかりやすく解説し、CD-ROMの音声と動画が、和書の世界へ案内いたします。

■加藤宏明、中村圭子 『橘小夢:幻の画家 謎の生涯を解く』 河出書房新社、らんぷの本、3/271800円+税 〔詳細〕
 *怖くて美しい!!長らく謎とされてきた「幻の画家」「発禁の画家」橘小夢の画業の全貌をたどる。

稲垣栄洋 『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか:植物学者が読み解く戦国・江戸時代』 東洋経済新報社、3/271400円+税 〔詳細〕
 *戦国の世から江戸時代における植物と武士の知られざる関係を描くこれまでにない驚きの日本史。

■小松和彦監修 『大人の探検妖怪』 実業之日本社、3/281600円+税 〔詳細〕
 *大ブームの妖怪だが、実は奥が深い。日本の生活文化に深く根差した妖怪ワールドを民俗学の権威・小松先生と巡る知的冒険の旅。

根本寛 『新筆跡鑑定:事件を見抜く筆跡心理学』 三和書籍、3/302000円+税 〔詳細〕
 *刑事事件・民事紛争の「事件簿」と筆跡心理学にもとづく筆跡鑑定の方法から性格診断の方法まで、専門家の実用に役立つノウハウを解説しながらも、一般読者が面白く読みながら万が一に備えられる実例エピソード満載の決定版。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、3/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。→さらに2月下旬に変更。→さらに3月下旬に変更。(325日発売予定は版元ドットコム「近刊検索β」による)

酒井忠康 『鍵のない館長の抽斗』 求龍堂、3月、2800 円+税 〔詳細〕
 *人生は鍵のない抽斗(ひきだし)だ。日本を代表する美術評論家であり世田谷美術館館長・酒井忠康が50年を越える美術館での活動の中で起きた数え切れないドラマ。展覧会が出来上がっていくまでの作家とのやりとり、舞台裏など、数え切れない「人・事・作品」とのエピソードを、真摯な視点と独特なユーモアとを交え軽やかにまとめた珠玉のエッセイ集。

■府中市美術館 『歌川国芳:奇と笑いの木版画』 東京美術、3月、2600円+税 〔詳細〕
 *2010年春に府中市美術館で開催された同名の展覧会図録を改訂し書籍化した。今最も人気のある浮世絵師のひとり歌川国芳の膨大な画業を、ユーモアと発想の奇抜さに着目して構成し、国芳の知られざる魅力を引き出した作品集。

■野村宏平 『乱歩ワールド大百科』 洋泉社、3月、1500円+税 〔詳細〕
 *没後50年を迎える江戸川乱歩を乱歩マニアにして古書、ミステリ、特撮研究家の著者がマニアックに徹底分析。乱歩マニアによる、乱歩マニアための、“偏愛的”新「乱歩論」。

■山 泰幸、小松和彦編著 『異人論とはなにか:ストレンジャーの時代を生きる』 ミネルヴァ書房、3月、5000円+税 〔詳細〕
*異人論は、異人を受け入れる、あるいは排除する「社会」のカラクリへの関心を強く持つが、本書はこうした関心を共有する民俗学的異人論と社会学的他者論からのアプローチによって、異人論の新展開を目論むものである。

南直人 『〈食〉から読み解くドイツ近代史』 ミネルヴァ書房、MINERVA 歴史・文化ライブラリー、3月、3500円+税 〔詳細〕
 *〈食〉を多角的に捉え、新たな近代ドイツ史を描き出す1冊。〈食〉と政治との関わりとして、〈食〉の科学や教育のほか、食品偽装を防止するための制度構築の過程を明らかにする。

■中町泰子 『辻占の文化史:文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』 ミネルヴァ書房、3月、8000円+税 〔詳細〕
*一枚刷りから辻占煎餅、双六、かるたに辻占都々逸。欧米で人気のフォーチュンクッキーの起源となった辻占煎餅は、現代では日本で縁起菓子として享受されている。文字になった辻占とは何か、「聞く占い」から「読む占い」へと変容した占いの世界に光を当てた文化史。

■河野元昭 『琳派 響きあう美』 思文閣出版、3月、9000円+税 〔詳細〕
 *光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一など、琳派と呼ばれる芸術家たちが互いにどう影響しあい、独自の美を生み出してきたのか。今もなお人びとを魅了してやまない才能あふれるクリエーターたちの実像に迫る26篇。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、3月末、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは当初2014年9月とあるものの、遅延。

 
◆2015年4月刊行予定
クリストフ・グリューネンベルク、ダレン・ダレン・ビー編著/野崎武夫訳 『マグリット事典』 創元社、4/23600円+税 〔詳細〕
 *ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典。各国の美術館所蔵作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちが丁寧に解説。レファレンスとしてきわめて有用な一冊であり、マグリットを中心にシュルレアリスムを理解するうえで必携の書である。2011年から12年にかけてテート・リバプールおよびアルベルティーナ美術館で開催された展覧会に際して刊行されたテキストの翻訳出版。

■サキ/和爾桃子訳 『クローヴィス物語』 白水Uブックス、4/41300円+税 〔詳細〕
*サキが短篇の名手としての評価を確立した第三短篇集(1911)の全訳。皮肉屋で悪戯好きの青年クローヴィス登場作を中心に全28篇を収録。人語を話す猫「トバモリー」やイタチの神様「スレドニ・ヴァシュタール」も。

■河西瑛里子 『グラストンベリーの女神たち』 法藏館、4/103500円+税 〔詳細〕
 *グラストンベリーで始まった女神運動を事例に、イギリス社会に見られる新しい宗教現象の意義を考察。新発見、新感覚のレポート。

田口かおり 『保存修復の技法と思想:古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』 平凡社、4/104800円+税 〔詳細〕
 *これまで乖離していた技法と思想をつなぎ直し、現代美術にまで射程を広げることで新たな芸術の批評言語をも創造せんとする意欲作。

ロバート・スティーヴン・ビアンキ 『古代エジプト美術の世界:魔術と神秘』 平凡社、4/152315円+税 〔詳細〕
 *古代エジプト人の神々への崇拝と魔術的――。ビジュアルを駆使して読み解く、古代エジプト美術の謎。全国巡回する同名展覧会の図録。

神山典士 『ゴーストライター論』 平凡社新書、4/17740円+税 〔詳細〕
 *佐村河内守問題をスクープする一方、自ら数十冊のライティングを手掛けてきた著者によるゴーストライター論。自分の名前を出せないのに、文章を紡ぐことは幸せなのか? その実態を描く。

■ジョアン・エクスタット、アリエル・エクスタット/赤尾秀子訳 『世界で一番美しい色彩図鑑』 創元社、4/223600円+税 〔詳細〕
 *色彩の物理と化学を皮切りに、地球から宇宙、植物から動物、人類の領域へと、世界を彩る「色」の姿をあきらかにしていく。

■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史14/272800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。→3月刊行予定に変更。→4月に予定変更。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史24/273000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。→3月刊行予定に変更。→4月に予定変更。

■川本三郎 『ミステリ映画大全』 平凡社、4/272400円+税 〔詳細〕
 *F・ラングからR・フライシャーまで、犯罪と妖しい美女が彩る往年のミステリ名画の数々を魅力たっぷりに紹介。ファン必携の大著。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、46000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!2月刊行予定が4月に延期。

式貴士著/五所光太郎編 『虹のジプシー完全版』 論創社、4月下旬 〔詳細〕
 *本書の目玉は「ほどほどに長いあとがき」に書かれていた幻の習作『アステロイド』版『虹のジプシー』が初めて活字になることです。その他、関連エッセイと、土屋裕氏による角川文庫版解説を収録。SF雑誌『奇想天外』で発表された『虹のジプシー』が、単行本とどう違うか調査した資料も巻末に収めました。単行本版、同人誌版、文庫版、雑誌版の全てを堪能できる「完全版」です。

 
◆2015年5月以降刊行予定
フラヴィオ・フェブラロ/神原正明・内藤憲吾訳 『エロティック美術の読み方』 創元社、5/83800円+税 〔詳細〕
 *西洋美術を中心に、世界のエロティック美術を古代から現代まで通観し、その表現を当時の性愛観、性習俗、社会構造、世界観などから読み解く「西洋美術の読み方」シリーズの別巻。西洋美術の名画だけでなく、スケッチ、版画、彫刻、挿絵、写本、無名画家の作品まで取り上げ、性表現の多彩で豊饒な世界を紹介する。常に美術の中心にありながら本格的に取り上げられることの少なかったエロティック美術を俯瞰できる好著。

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、春 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

佐藤卓己 『ヒトラーの呪縛(増補版)』上下、中公文庫
 *【訂正】書物蔵氏のブログ「古本おもしろがりずむ:一名・書物蔵」への佐藤卓己氏のコメントによれば「中公文庫、上下」であった。

佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店
 
藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 3 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社

「猫侍」製作委員会 『猫侍「玉之丞」写真集』 (扶桑社)は、2014年2月発売でしたので、削除しました。うっかりして、現在再放送で放映されている「猫侍」を見ていたため、今年刊行と錯誤してしまいました。
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隠居生活続行中。

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