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■2014年11月展覧会総括

201411月に見た、主に美術関連の展覧会4件(2014111月では計65件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。前回に続き展覧会に行ったついでに立ち寄ったレストランを簡単に紹介しておく。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
11月
 
2014-11-001.jpg  
三井記念美術館 「東山御物の美:足利将軍家の至宝」会期:10/411/24
A★★★☆☆B★★☆☆C★★★☆☆
*最初の展示室にあった《古銅鴨香炉》や《玳被盞 鸞天目》など10点ほどがやはり見応えあり。《青磁輪花茶碗 銘馬蝗絆》(東京国立博物館蔵)は、根津美術館での「名画を切り、名器を継ぐ」展で展示期間が合わず見ることができなかった器。武骨な継ぎがあるのだが、それも景色なんだろう。《油滴天目》(大阪市立東洋陶磁美蔵)は国宝だからというわけではないが、さすがに豪華。
軸物の展示の部屋では、照明を落としていた。それは作品の褪色保護でやむを得ないのはわかる。しかし、残った照明が、ガラス面に反射して、展示物が全然見えず! ただでさえ絵画は変色し、墨などが薄くなっているので、せっかく実物と対面しても写真図版のほうがよく見えたりしているのでは・・・。
 
◆ランチ◆
京橋に用事があって「レ ロジェ ビストロ ド ロア」に行く。残念ながらサラメシ用の店と言うべきか。ホールスタッフの教育が悪く、魚か肉かを選べるコースなのに、肉だけと言うし、客が出て行った後に、テーブルを消毒薬か洗剤でスプレーするのはやめて欲しい。
 
2014-11-002.jpg  
国立西洋美術館 「フェルディナント・ホドラー展」 会期:10/72015/1/12
A★★★☆☆B★★☆☆C★★☆☆
*事前にはポスターなどに露出していた《感情III》(1905年)の印象が強く、下手な画家という気がしたのだが、意外にも風景画を描かせるとなかなかいい。若い頃に風景画の基礎をつくってあったためか(師匠の真似にすぎなかったかもしれないが)、再び風景画に回帰しても、抽象化というよりは的確に対象を捉えて、浮世絵のように描き出していた。なお若い頃、クールベに影響されたらしいが、《ベルン州での祈り》(1980/81年)などは、クールベの有名な《オルナンの埋葬》(1849年)によく似た構図。
少し気になったのは《読書する老人》(1885年)と題された作品。絵の中で老人が読んでいるのは明らかに新聞。新聞を読むのを「読書」とは言わない。図録を立ち読みすると、新聞もしくは薄い本だろうなどと書いてあったが、横一列に大きい見出しがはっきり描かれており、本ではまずありえない。せいぜい雑誌か。ちなみに英文タイトルはOld Man Readingなので、何を読んでいるかは問わない
 
 
国立西洋美術館 「ネーデルラントの寓意版画」 会期:10/72015/1/12
A★★☆☆☆B☆☆☆☆C☆☆☆☆
*古代神話などをテーマとした版画展示。版画のサイズ自体が小さいし、寓意を示すモチーフはごく小さく描かれているので、老眼ではよく見えず、ガラス面越しに近づいて見ようとしたら、係員が近づくなとの注意。別に白線が引いてあるわけでもなし、ガラス面に触ってもいないのに、不愉快極まりなし。せっかくの興味深い版画も見る気が失せた。
 
2014-11-003.jpg  
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 「浜口陽三と国際メゾチント展:TIME OF THE MEZZOTINT 星より遠い色」 会期:10/1112/23
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*小さいギャラリーではあるが、いくつか素晴らしい作品に出会えた。1階には浜口陽三の作品、地下には海外のメゾチント作家展。浜口の作品では、《14のサクランボ》(1966年)や《パリの屋根》(1956年)など(ともにカラーメゾチント)。
とくに地下の会場では、あえてガラス面を外し、直接鑑賞できるようになっていた。息がかかってしまうと心配な方用に、ちゃんとマスクまで用意されていた。もちろん細部を見るために、ぎりぎりまで接近しても文句は言われない。国立西洋美術館とは何という違い! 展示作品のなかでは、ラトビアのグンタース・シェティンシュによる《Characters XIII/-A》(2012年)がエッシャー風の装いで面白かった。
メゾチントの実習イベントが実施されており、メゾチントについて全くの素人でも窺い知ることができるようになっていた。
ちなみになぜヤマサ醤油がこんなギャラリーをやっているかというと、浜口陽三が先々代の社長の三男だったからだそうだ。
 

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