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■既刊・近刊メモ(2014年10月版 Ver.2)

201410月前半に刊行された(はずの)本と、10月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【10月前半に出た本から】
 
佐々木高弘『怪異の風景学』古今書院、シリーズ妖怪文化の民俗地理2、10/22800円+税 〔詳細〕
 *神話・伝説・映画・物語に描かれた風景を分析し、人々が「妖怪が出そう」と感じる風景の意味を探るユニークな日本文化論。首切れ馬が現れ、立ち去るルートからわかる藍産業地域の隠された歴史、廃墟や近代化遺産ブームの背景など。元版は古今書院、20094月刊行。なお、シリーズ1は『民話の地理学』8/12発売、3300円+税。元版は古今書院、200312月刊行)。

今野真二 『辞書からみた日本語の歴史』 ちくまプリマー新書、10/6780円+税 〔詳細〕
 *「日本語の歴史」シリーズ第二弾。現代において辞書は使うものだが、江戸以前は写す・記録するものだった。作り手・使い手の姿から、各時代の日本語を活写する。

ジャック・ヘラー/J・エリック・イングリング訳  『大麻草と文明』 築地書館、10/62700円+税 〔詳細〕
 *ロープ、建築資材、バイオマスエネルギー、製紙原料、船具、ランプ油、衣料品、医薬品――、栽培作物として華々しい経歴と能力をもった植物が、なぜ表舞台から姿を消してしまったのか。大麻草について正しい知識を得るために、今、必読の一冊。

■小泉孝一 『鈴木書店の成長と衰退』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1510/71600円+税 〔詳細〕
 *人文書専門取次の鈴木書店誕生から2001年の破産に至るプロセスを、鈴木書店の元仕入部長が語る。→論創社のサイトに発刊のアナウンスはないが、あるブログによれば914日の週には出来上がっていたらしい(版元ドットコムでの表示によれば、書店発売日は107日とのこと)。

ウォルター・マップ/瀬谷幸男訳 『宮廷人の閑話:中世ラテン綺譚集』 論創社、10/75500円+税 〔詳細〕
 *吸血鬼、メリュジーヌ、古代ブリトン人のヘルラ王の異界巡行譚。ヘンリー二世の廷臣、ウォルター・マップの綺譚書。ケルト的民間伝承の幽霊譚や妖精譚、修道会や女性嫌悪と反結婚主義の激烈な諷刺譚などが満載。

■ベンジャミン・ブラック/小鷹信光訳 『黒い瞳のブロンド』 ハヤカワ・ミステリ、10/1018000円+税 〔詳細〕
 *マーロウの事務所に現れた美女は、昔の恋人を探して欲しいというが……。ブッカー賞作家ジョン・バンヴィルが別名義で挑む、『ロング・グッドバイ』続篇。

鷲尾賢也 『新版 編集とはどのような仕事なのか:企画発想から人間交際まで』 トランスビュー、10/102000円+税 〔詳細〕
 *講談社現代新書の編集長を務め、「選書メチエ」を創刊し「現代思想の冒険者たち」「日本の歴史」など記念碑的企画を世に送り出した名編集者が、奥義の全てを披露する。2004年刊行の旧版の数字データや、現状とは異なる古くなった部分を改め、著者略年譜を付して新版として刊行。

ピンカス・ギラー/中村圭志訳 『知の教科書 カバラー』 講談社選書メチエ、10/101750円+税 〔詳細〕
*ユダヤ教自体が扱わない霊魂、死後の生、天と黄泉(よみ)の構造、世界の創造、終末の出来事といったことがカバラーのテーマになる。カバラーは、二千年以上前から、何千もの書物とたくさんの運動、神秘主義者たちを生み出してきた。その間、ユダヤ教徒の意識的滋養の源泉だったのだ。歴史としてのカバラーではなく、ユダヤ教的な神秘的実在についての思想としてのカバラーを分かりやすく解説する。

マイケル・バー=ゾウハー、ニシム・ミシャル/上野元美訳 『モサド・ファイル:イスラエル最強スパイ列伝』 ハヤカワ文庫NF10/101000円+税 〔詳細〕
*謎めく諜報活動の舞台裏が明らかに……! ナチスへの報復、テロとの果てなき戦い、各国のユダヤ人保護など、インテリジェンス作戦の真実を人気作家が活写。解説/小谷賢。元版は、早川書房、20131月刊行。

マレク・シェベル/前田耕作監修、甲子雅代監訳 『イスラーム・シンボル事典』 明石書店、10/109200円+税 〔詳細〕
 *『コーラン』やムハンマドの言行録『ハディース』そしてイスラーム教徒の日常生活の中に見られる様々な象徴(シンボル)を語句ごとに解説した事典。イスラーム文化全体に張り巡らされた象徴の体系を、簡潔かつ深く読み解く、フランスのイスラーム学の知の結晶。

日本経済新聞社編 『日本語ふしぎ探検』 日経プレミアシリーズ、10/10850円+税 〔詳細〕
 *「俺の○○」ネーミングはなぜ流行? 同学年では遅い生まれなのになぜ「早生まれ」? 時代と共に変化する言葉から新語、業界や地方ならではな言葉遣いまで、気になる日本語を記者たちが徹底調査。『謎だらけの日本語』の第2弾。

田中貴子 『猫の古典文学誌:鈴の音が聞こえる』 講談社学術文庫、10/10800円+税 〔詳細〕
 *猫の魅力、そして猫とともに生きる喜びをいきいきと描いた、数々の古典文学を紹介する。さらに、物語絵巻、涅槃図、浮世絵……寺院の天井画まで、猫図版も満載。元版は『鈴の音が聞こえる:猫の古典文学誌』のタイトルで淡交社、2001年刊行。

門脇むつみ 『巨匠狩野探幽の誕生:江戸初期、将軍も天皇も愛した画家の才能と境遇』 朝日選書、10/101700円+税 〔詳細〕
 *探幽は、徳川政権下に求められる「新しい絵」を提供した革新的な画家である。探幽様式に、当時の人々は魅せられていった。本書は探幽という巨匠の誕生を、画才、社交、組織の三つの面から考える。他の画家と比較することでその様式の魅力を明かにし、パトロンや文化人との社交のなかに画業の充実と社会的栄達を得る姿をみ、弟子や工房をまとめる組織の長としての活動も知る。

■ベン・メズリック/高山祥子訳 『月を盗んだ男』 東京創元社、10/141800円+税 〔詳細〕
 *ジョンソン宇宙センターの研修生、サド・ロバーツ。彼は2002年に、“アポロ11号が月から採取した石”を盗み出してしまう。物理学、地質学、人類学を専攻、ユタ州立大学天文ソサエティを創設、ロシア語と日本語を習得した優秀な学生だったはずの彼が、なぜそんな事件を引き起こしたのか? どうやって厳重な警備を突破したのか? 信じがたい事件の真相に迫る傑作ノンフィクション!

小林康夫、大澤真幸 『「知の技法」入門』 河出書房新社、10/151500円+税 〔詳細〕
 *東大発ベストセラー『知の技法』から20年――東大新入生必読のまったく新しい基礎教養! 東大教授と知の巨人が“タイタニック”的状況を生き延びるための読書術と思考術を徹底伝授!

若林幹夫 『未来の社会学』 河出書房新社、河出ブックス、10/151500円+税 〔詳細〕
 *「未だ来たらざるもの」を人間はどのように想像し、思考し、時にそれにとりつかれてきたか――。未来の「取り扱い方」と社会のあり方との関係を浮き彫りにする、社会学的冒険の書。

P・ブランダムール校訂/高田勇・伊藤進編訳 『ノストラダムス予言集』 岩波書店、岩波人文書セレクション、10/153000円+税 〔詳細〕
 *ノストラダムスは何を語ろうとしたのか。16世紀文献研究の成果を踏まえ、新しい光のもとに予言詩を読む。終末論、新プラトン主義、占星術・錬金術、カバラなど諸思潮の渦巻くルネサンスを舞台に、この巨人はどのような顔をみせるのか。ペストと宗教戦争に脅える同時代に積極的に関わろうとした詩人の実像に迫る。元版は、岩波書店、19997月刊行。

久保亨、瀬畑源 『国家と秘密:隠される公文書』 集英社新書、10/17720円+税 〔詳細〕
 *知る権利を軽視し秘密が横行する権力は必ず暴走する。情報を隠し、責任を曖昧にする日本という国家の無責任を可能にするものは何か? その原因が情報公開と公文書管理体制の不備にあることを解説。

三上延、倉田英之 『読書狂の冒険は終わらない! 』 集英社新書、10/17760円+税 〔詳細〕
 *それぞれ大ヒット作『ビブリア古書堂の事件手帖』『R.O.D』の作者にして、ライトノベル界随一の「読書狂」の二人が「読まずにはいられない」名作・傑作・奇本・珍本の数々を、丁々発止で語り合う!

ティル・レネベルク/渡会圭子訳 『なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?』 インターシフト(発売:合同出版)、10/172200円+税 〔詳細〕
 *生物時計は私たちの細胞や代謝のリズムを制御し、心身の調子のもとになっている。そのズレがあなたの人生を狂わせる。自分本来のリズムとのズレ。恋人や家族のリズムとのズレ。社会のリズムとのズレ。進化によって育まれたリズムに逆らわない生き方がいかに大切か。

木村正人 『見えない世界戦争:「サイバー戦」最新報告』  新潮新書、10/18720円+税 〔詳細〕
*世界中のあらゆる情報通信が行きかうサイバー空間は、今や陸・海・空・宇宙に次ぐ「第五の戦場」と化している。スノーデン事件やウィキリークスはもとより、肥大化する中国のサイバー活動の脅威、諸外国と日本の対応など、国際情勢を裏で揺さぶる「情報の戦争」の実態をレポートする。

江戸狂歌研究会編  『化物で楽しむ江戸狂歌:『狂歌百鬼夜狂』をよむ』 笠間書院、10/201500円+税 〔詳細〕
 *『狂歌百鬼夜狂』は、天明5年、蔦屋重三郎が企画した狂歌会をもとに刊行された。狂歌会には四方赤良(大田南畝)をはじめ16名の狂歌師が集まり、当時人気の素材であった化物をお題に、「百物語」に倣って百首の狂歌が詠まれた。本書は、狂歌の基礎知識、各歌の原文・現代語訳・語釈、化物の挿絵を収録。江戸の化物と狂歌を、楽しみながら知ることの出来る1冊。

高橋文夫 『本の底力:ネット・ウェブ時代に本を読む』 新曜社、10/201600円+税 〔詳細〕
 *いまや風前の灯火、いつ消滅してもおかしくない紙の本や雑誌。「文化」としての本は鈍重だが、モノとしてのかたちや重さ、手触りなどの刺激が脳や皮膚を活性化させるともいわれ、ネット・ウェブ全盛の時代のいまこそ、アンカー(錨)としてその新しい役割が求められている。

尾崎俊介 『ホールデンの肖像:ペーパーバックからみるアメリカの読書文化』 新宿書房、10月、2300円+税 〔詳細〕
 *サリンジャーからハーレクイン・ロマンス、そしてブッククラブまで。ペーパーバックの歴史から浮かび上がる、アメリカの大衆出版文化。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公のホールデンは本の表紙にどのように描かれたのか?

 
 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆10月後半予定
海野弘 『世界陰謀全史』 朝日新聞出版、10/211800税 〔詳細〕
 *フリーメーソン、テンプル騎士団、薔薇十字団など、20世紀に起きた不可思議な事件の陰には謎めいた組織が見え隠れする。裏の歴史である陰謀論・秘密結社を軸に20世紀を振り返り、21世紀への系譜を読み解く。

エリザベス・シューエル/高山宏訳『オルフェウスの声:詩とナチュラル・ヒストリー』白水社、高山宏セレクション/異貌の人文学、10/226000円+税 〔詳細〕
 *古代ギリシアのオルフェウス神話に分断された世界を統合する詩の力を重ね合わせ、詩的思考が近代の分析的思考を克服し、人間を自然/世界へと再び結びつける方法を探った画期的名著。

斎藤英喜 『陰陽師たちの日本史』 角川学芸出版、10/231700円+税 〔詳細〕
 *陰陽師は本来、天文学や占星術を修めた技術官僚だった。安倍晴明以降も指御子(さすのみこ)と称された安倍泰親、秀吉に追放された土御門久脩など、歴史の影には陰陽師がいた。現代にまで連なる影の主役をたどる。→9月発売予定が延期になり10月に。

アラン・コルバン/築山和也訳  『知識欲の誕生』  藤原書店、10/242200円+税 〔詳細〕
 *民衆は知の欲望をどのように満たしていったのか? 19世紀末のフランスの小村に暮らす普通の人々も地理・歴史・科学に関する想像力を満たし、道徳や公共心を吸収したいという欲望をもっていた。“感性の歴史家”アラン・コルバンが、百数十年前に一人の教師がおこなった連続講演会を甦らせ、人々の知識欲の開花の瞬間を捉える画期的問題作。

オリヴァー・サックス  『見てしまう人びと』  早川書房、ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス、10/242400円+税 〔詳細〕
 *幻覚は狂気の徴候でも不名誉でもない。比類なきカテゴリーの意識であり精神生活なのだ。人間のありようの根幹を伝える驚くべき実例を共感をもって紹介する、サックス渾身の「幻覚のアンソロジー」。

平川義浩  『絵はがきで愛でる富士山』 青弓社、10/242000円+税 〔詳細〕
*広告・年賀に乗り物・干支・登頂・風景・見立てなどのジャンルに分けて、明治期から昭和初期までのアンティーク絵はがきで富士山を味わう。フルカラー・200点の絵はがきから日本人が愛した様々な富士山が浮かび上がる。7月に刊行延期。→8月に。→さらに9月に延期。→さらに10月に延期。

吉川浩満 『理不尽な進化:遺伝子と運のあいだ』 朝日出版社、10/262200円+税 〔詳細〕
 *99.9%の生物種が消える?生存も死滅も運次第?この世は公平な場所ではない?「絶滅」の視点から生命の歴史を眺めるとどうなるか。進化論が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の源泉を、科学と人文知の接点で掘り当てる、進化思想の冒険的考古学!

和田秀寿編著、片山章雄・掬月誓成著 『二楽荘史談』 国書刊行会、10/273600円+税 〔詳細〕
 *大谷光瑞が六甲山中に築いた別邸二楽荘。各国様式を模した部屋、探検隊将来品の展示、園芸や気象観測、不審火による炎上……。当時の新聞や資料を渉猟しながら「本邦無二の珍建築」(伊東忠太)と称された二楽荘の謎を追う。→京都の龍谷ミュージアムで「二楽荘と大谷探検隊:シルクロード研究の原点と隊員たちの思い」が始まっている(10/411/30)。月末に京都へ行くので、できれば寄ってみたい。

■フラン・オブライエン/大澤正佳訳 『スウィム・トゥー・バーズにて』 白水社、Uブックス、10/291700円+税 〔詳細〕
*のらくら者の主人公が執筆中の小説の主人公もまた作家であり、彼が作中で創造した人物たちはやがて作者の意思に逆らって勝手に動き始める。実験小説と奇想が交錯する豊饒な文学空間。元版は、筑摩書房『筑摩世界文学大系68 ジョイス2・オブライエン』19985月刊行(同書は『第三の警官』併録)。

■井家上隆幸 『三一新書の時代』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1610月、1600円+税 〔詳細〕

 
◆11月以降予定
酒井潔著/大橋崇行解説 『らぶ・ひるたァ【特別限定復刻版】』 彩流社、11/48000円+税 〔詳細〕
 *原本は、厳しい検閲に引っかかるところは空欄にて印刷。本書は、その空欄を埋めたものを忠実に再現! これまでの著作以上に時代の綾が垣間見える、資料性に富むマニア必携の保存版! 本文の二色刷も再現! なお、元版は『らぶ・ひるたァ:秘薬論』文芸市場社、談奇館随筆第1編、19293月刊(総革装、本文2色刷り)。

池上英洋 『官能美術史:ヌードが語る名画の謎』 ちくま学芸文庫、11/10950円+税 〔詳細〕
 *西洋美術に溢れるエロティックな裸体たち。その姿にはどんな歴史と謎が秘められているのか? 220点の魅惑的な図版から読む珠玉の美術案内。

ルイス・キャロル/高橋康也・高橋迪訳 『少女への手紙』 平凡社ライブラリー、11/101200円+税〔詳細〕
 *少女たちを楽しませたい一心で綴られた物語パワー全開のノンセンスの精髄七十余通。キャロル撮影の少女たちの写真も収録。

臼田捷治 『工作舎物語:眠りたくなかった時代』 左右社、11/122200円+税 〔詳細〕
 *1970年代、松岡正剛が率いた初期工作舎。オブジェマガジン『遊』を刊行し、昼夜を問わず一時は200人が出入りした不夜城。従来にない編集方法と集団体制から、とてつもなく凄いことが始まっていた。松岡、戸田ツトム、松田行正、祖父江慎らに取材し、破天荒な、夢のような、最低で最高の日々をよみがえらせるノンフィクション。

フィッツ=ジェイムズ・オブライエン/南條竹則訳 『不思議屋/ダイヤモンドのレンズ』 光文社古典文庫、11/12 〔詳細〕
 *19世紀半ばアメリカで活躍したオブライエンの奇抜な想像力と自在な物語性、絵画的な魅力にあふれる短篇集。「完全な顕微鏡」を完成させた素人学者が、覗いてみた水滴の中に完璧な美を持つ女性を見出す「ダイヤモンドのレンズ」など8篇を収録。

横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史 111/122800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。

鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史 211/123000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。

植村八潮、野口武悟、電子出版制作・流通協議会 『電子図書館・電子書籍貸出サービス』 ポット出版、11/132600円+税 〔詳細〕
 *公共図書館の「電子図書館・電子書籍サービス」アンケート結果。図書館の電子書籍貸出サービスの現状と課題、将来展望を取り上げる。

綿抜豊昭 『戦国武将と連歌師:乱世のインテリジェンス』 平凡社新書、11/14780円+税 〔詳細〕
 *戦国時代の武将たちの社交の場に臨み、諸国を回った「連歌師」は、インテリジェンス、ネゴシエイターでもあった。

宇都宮健児、堀敏明、足立昌勝、林克明 『秘密保護法:社会はどう変わるのか』 集英社新書、11/14700円+税 〔詳細〕
 *12月から施行される秘密保護法。その成立の経緯と、それがもたらす具体的影響について、一般的法律論、刑法学の見地、知る権利との関係、憲法との整合性など多様な視点から概説する。

■荒俣宏編 『怪奇文学大山脈 III 西洋近代名作選 諸雑誌氾濫篇』 東京創元社、11/212700円+税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山──稀代の碩学が満を持して贈る、至高の怪奇幻想文学アンソロジー第3巻。パルプ雑誌の絢爛たる世界。

山本貴光 『文体の科学』 新潮社、11/271900円+税 〔詳細〕
 *聖書、数式、ツイッター。言葉のスタイルは思考のスタイルだ。理と知と情が綾なす文体と人との関係を徹底解読。電子時代の文章読本。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、11月下旬、2800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。

植田康夫  『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1711月 〔詳細〕

マーク・ソールズバーリー/株式会社Bスプラウト訳 『エイリアンアーカイヴ:究極のSF映画の舞台裏』() ボーンデジタル、12/255000円+税 〔詳細〕
 *SF映画の金字塔「エイリアン」 4部作を網羅した初のアート&メイキング集。ストーリーボード、コンセプトデザイン、カットシーン、没アイデア、コスチューム、武器など、制作舞台裏を紹介。リドリー・スコット、シガーニー・ウィーヴァー、ギーガーらのインタビューも収録。

■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 312月 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。


◆2014年中に出るかどうか
■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』 河出書房新社、2014年内?
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』 河出書房新社、2014年内?
*虚構の島とく無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、2014年内?
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、2014年内?、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは9月とあるものの、遅延か?

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、2014年冬 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

中島岳志  『下中彌三郎:大衆と愛国』 平凡社新書〔詳細〕
 *どんな内容になるのだろうか期待。9月末頃に脱稿とのこと。年内刊行か。

 
◆2015年に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
風間賢二  『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮) 彩流社、15/1/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!

アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社、2015
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
岡留安則  『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』 双葉社、1200円+税
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。→双葉社の6月発行予定にもなし。
 
■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳 『イメージ人類学』 平凡社、4800円+税 〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。→刊行遅延。平凡社サイトでは一切アナウンスなし。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
中島篤巳訳 『完本万川集海』  国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

Laurence Maslon, Michael Kantor 『スーパー・ヒーロー』 東洋書林
 *アメコミ・ヒーローの研究書。
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』刀水書房、5000円 〔詳細〕

ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?


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