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■2014年7月展覧会総括

20147月に見た、主に美術関連の展覧会4件(201417月では計39件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は必ずしも会期順ではない。
7月は前半に多少見ることはできたが、あまりの暑さで足も遠のく。予定を大幅に後退。
 
◆評価ポイント ★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
7月
 img036.jpg
●泉屋博古館分館 「没後50年回顧展板谷波山:光を包む美しいやきもの」会期:6/148/24
A★★★★B★★★★C★★★★■図録購入
3月に出光美術館で「板谷波山の夢みたもの」展を見たが、今回の展示はそれと内容も異なり、とても充実したものであった(点数的には若干少なくなっているようだが[])。印象で言えば、出光展のほうが作品として整ったものを中心にしており、泉屋展のほうはまだ後の波山風になる以前の若い才能のきらめきを感じさせるものとともに、スケッチや陶片資料など制作の秘密を示すことに力点を置いているかのような感じがした。とりわけスケッチ(出光美術館所蔵)はさすがと思わせる出来栄えで、波山の観察力と表現力の凄さを示している。
展示方法として解説は簡潔であったが、必要にして十分と言うべきか。
 
[]出品リストで比べてみると、出光美術館の展覧会では185点、泉屋博古館分館では145点(資料を除く)であった。
 
 img037.jpg
●山種美術館 「クールな男とおしゃれな女:絵の中のよそおい」会期:5/17~7/13
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★☆☆
*これはさほど期待していなかったのだが、意外に面白い展示であった。江戸時代から近現代の人物画ということで、それほど意外な作品があったわけではないし、男のよそおいが「クール」なのかどうかはわかりませんが。
ただし、最後に展示されていた片岡球子の《むすめ》には強烈な印象を受けた。モデルになった女の子は、内心激怒したのではないでしょうか(モデルがどう描かれようと、画家の勝手でしょうけど)。かつてヨーロッパの画家たちは食べて行くために一番金になるのが肖像画描きであったものだが、時に自分の好き勝手に描いてしまって、パトロンが受け取って貰えなかったことはしばしばあった。この絵ではそんなことはなかったとは思いますけど(肖像画ではないようなので)。それにしても片岡球子の絵を最初に評価した人って、凄いなあと思います。でもそうした評価って、ひょっとしたらどんな作風にでも言葉を少し入れ替えるだけで通用しかねない気がしません?
 
 img038.jpg
●ブリヂストン美術館 「描かれたチャイナドレス:藤島武二から梅原龍三郎まで」会期:4/26~7/21
A★★☆☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*展示作品数は少なく、ブリヂストン美術館の2室のみで、併設として所蔵品の展示(「ブリヂストン美術館コレクション展:印象派から抽象絵画まで」)があり。もう終わり近かったせいか、結構来館客は多かった。チラシの言葉では、「東西文化の融合をめざした到達点の一つ」としているが、どの画家の視点もどちらかというと、エキゾチシズムを狙ったものではなかったか。あえて日本人画家がチャイナドレスを選択して描くのだから、融合というより異和でしょう、むしろ。チャイナドレスの実物も6点ほど参考出品されており、絵画に描かれる定番的なチャイナドレスとは微妙に感じが異なるのは、現物の力か。残念ながら絵が負けている。
意外だったのは藤田嗣治の《力士と病児》という作品。所蔵先が驚いたことに大日本印刷でした。どこに飾っているんでしょうか。ただ、作品の隣に掲示されていた解説が変で、題名を完全に無視。大道芸人とそれを見に来た母子のようなことを解説に書いていましたが、どう見ても母子はその男の妻子でしょう。母親に抱かれた子が「病児」であろうと。全くそういったことは無視していました。ひょっとして所蔵先がこんなでたらめな解説を書いていたんでしょうか。
 
 img039.jpg
●太田記念美術館 「江戸妖怪大図鑑」 会期:(1)7/17/27化け物 (2)8/18/26幽霊 (3)8/309/25妖術使い ■図録購入
A★★★☆☆B★★★☆☆C☆☆☆☆
*第1期「化け物」を見る。入口が人で溢れかえっており、この美術館に通ったなかで一番混んでいた。とりわけ外人客の多いこと。うるさくてかなわない。
展示作品は、さほどの新発見もなく、まあまあ予想の範囲内。いつものように狭い会場なので、展示数を増やすこともままならないわけだが、もう少し工夫の余地はあるのではないか。
 

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隠居生活続行中。

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