FC2ブログ

■既刊・近刊メモ(2015年10月版 Ver.1)

20159月に刊行された(はずの)本と、201510月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売(予定)日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。

なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)


【2015年9月に出た本から】


藤井幹 『世界の美しき鳥の羽根:鳥たちが成し遂げてきた進化が見える』 誠文堂新光社、9/13200円+税 〔詳細〕

 *世界の美しい鳥の羽根を写真とイラストで紹介。色や形、構造など鳥の羽根の美しさの裏側にある進化の謎にせまります。→8月刊行予定が9月に。


■中島隆博編/本間次彦、林文孝 『シリーズ・キーワードで読む中国古典1 コスモロギア:天・化・時』 法政大学出版局、9/12200円+税 〔詳細〕

 *本巻では、天・化・時の三つの概念に焦点を当てて、中国のコスモロジーを概観していく。人間は天に大きく規定されながらもそれをはみ出し、変化に翻弄されながらも変化を統御し、時宜を得た判断を行って、この世界に善を実現しようとするものである。人間世界を規定する条件は何か。


■能勢仁 『出版業界版 悪魔の辞典:愛書家に贈るシニカルブック』 出版メディアパル、9/11500円+税 〔詳細〕

 *アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』のパロディー版ともいえる『出版業界版 悪魔の辞典』を書くにあたって、自分の生きてきた「出版業界を揶揄してよいものか」と悩んだが、出版業界を裏側や側面から見ることも必要だろうと考え、執筆を進めてきた。


■横田増生 『仁義なき宅配:ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』 小学館、9/21400円+税 〔詳細〕

 *いまや日本最大の成長産業とも言われる宅配ビジネス。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手三社は日々、どこよりも「速く安く多く」運ぶための苛烈なシェア争いを行っている。だがその一方で、アマゾンをはじめとするネット通販の「即日宅配」まで可能にする宅配業界の現場は、いままでベールに包まれたままだった。そこで著者は、宅配ドライバーの助手に扮し、あるいは物流センターのバイトとして働くという、「潜入労働ルポ」を敢行する。そこで見えてきた、宅配戦争の「光と影」とは――。


■ジョージ・マン編/尾之上浩司訳 『シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち1』 扶桑社ミステリー文庫、9/2880円+税 〔詳細〕

 *「千夜一夜物語」の翻訳でおなじみのリチャード・バートン卿、ゴシック小説の有名な怪物…さまざまな実在の人物、架空のキャラクターとホームズの遭遇を描いた6篇を収録する。ホームズ・パスティーシュの新機軸、第1弾。


■善養寺ススム文・絵/江戸人文研究会編 『絵でみる江戸の妖怪図巻』 廣済堂出版、9/31500円+税 〔詳細〕

 *日本の昔話や伝説に登場する妖怪たちを1000種以上、オールカラー約400ページで紹介! 10編の四谷怪談もさし絵入りで解説。→仮題『絵でみる江戸の妖怪図鑑』から変更になった模様。刊行予定も7月末から8月末に。→『絵でみる江戸の妖怪と四谷怪談』からまた元に戻ったのか。廣済堂出版のサイトでは「出版日」を93日に。


■難波祐子 『現代美術キュレーター・ハンドブック』 青弓社、9/62000円+税 〔詳細〕

 *博物館や美術館などで作品収集、展示、調査・研究を司る専門職=キュレーターとはどんな職業であり、その仕事内容はどのようなものなのか。仕事の中心となる展覧会の企画の立て方から魅力的な展示作りのノウハウ、予算管理の仕方、作品の借用や輸送計画、アーティストとの共同作業、カタログ作成など、「展示」「展覧会」の具体的なハウツー・実務を著者の経験やさまざまなエピソードを交えて解説する。


■北國新聞社出版局編 『九谷よ永久(とわ)に:八十吉四代』 北國新聞社出版局、9/72593円+税 〔詳細〕

 *古九谷・吉田屋の再現を極めた初代、画風と技術革新に取り組んだ二代、「耀彩」を生み出し人間国宝になった三代、そして新しい「赤」を創出した当代まで、「八十吉の色」を受け継ぎ、革新してきた四代の作品を集成。九谷開窯360年・三代八十吉七回忌・四代八十吉襲名5周年記念出版。


M・ケルナー、K・ヘルバース/藤崎衛、E・シッケタンツ訳 『女教皇ヨハンナ:伝説の伝記〈バイオグラフィー〉』 三元社、9/83000円+税 〔詳細〕

 *伝説の女教皇ヨハンナの鮮烈な生涯は、時代に応じて大きく異なる意味を託され、中世から現代まで語り継がれてきた。フィクションを現実の一部として扱う現代歴史学の手法を用いて「女教皇伝説」をひもとく。日本語版付録「女教皇伝説・史料編」藤崎衛、森本光訳。


■能川元一、早川タダノリ 『憎悪の広告』 合同出版、9/81800円+税 〔詳細〕

 *さまざまなメディアで流され、私たちの生活のなかで「慣らされてきた」、「愛国」&「嫌中・嫌韓」イデオロギー。1993年の「朝鮮半島危機」を出発点とし、これまで20年以上にわたって繰り出されてきた憎悪と妄言の数々を、新聞広告を通じて浮き彫りにします。


■武田静澄 『河童・天狗・妖怪』 河出文庫、9/8720円+税 〔詳細〕

 *伝説民俗研究の権威がやさしく綴った、妖怪たちの物語。日本人のどういう精神風土から妖怪が想像されたかを、わかりやすく解く。→元版は『河童・天狗・妖怪 : 民俗随筆』河出書房、河出新書、1956年。


■小倉明彦 『お皿の上の生物学:阪大出前講座』 築地書館、9/91800円+税 〔詳細〕

 *味・色・香り・温度・食器……。解剖学、生化学から歴史まで、身近な料理・食材で語る科学エンターテインメント本。


■中川毅 『時を刻む湖:7万枚の地層に挑んだ科学者たち』 岩波科学ライブラリー、9/91200円+税 〔詳細〕

 *2013年、水月湖が過去5万年の時を測る「標準時計」として世界に認められた。その真の意味とは? 「物差し」となった、世にも稀な土の縞模様「年縞」とは? ひとりの若き研究者が描いた夢を発端に二十数年、研究チームはどのように広がり花開いたか。


■デイヴィッド・ハルバースタム/峯村利哉訳 『ザ・フィフティーズ2:1950年代アメリカの光と影』 ちくま文庫、9/91100円+税 〔詳細〕

 *FBICIAの暗躍。エルヴィスとディーンの登場。そして公民権をめぐる黒人の戦いなどが描かれる第二巻。巻末対談は越智道雄×町山智浩。


■出久根達郎 『万骨伝:饅頭本で読むあの人この人』 ちくま文庫、9/9950円+税  〔詳細〕

 *饅頭本とは葬式饅頭・紅白饅頭替わりの顕彰本・記念本である。それらを手掛かりに、忘れ去られた偉人・奇人など50人を紹介する。文庫オリジナル。


■フランシス・ラーソン/矢野真千子訳 『首切りの歴史』 河出書房新社、9/93200円+税 〔詳細〕

 *見せしめ、コレクション、科学や芸術、崇拝の対象……。あらゆる文化や社会で、なぜ人々は生首に魅せられ、首を切断したがるのか? 驚愕のエピソード満載の異色歴史ノンフィクション。


■伊豆の長八生誕200年祭実行委員会編、日比野秀男監修 『伊豆の長八:幕末・明治の空前絶後の鏝絵師』 平凡社、9/92500円+税 〔詳細〕

 *幕末・明治にかけて漆喰彫刻と鏝絵の名人といわれた「伊豆の長八」。画業の全貌を額絵・塑像・掛け軸などの代表作約100点で辿る。→武蔵野市立吉祥寺美術館「生誕200年記念 伊豆の長八:幕末・明治の空前絶後の鏝絵師」9/510/189/30休)の図録。


小峯隆生 『新軍事学入門:平和を望むなら、戦争の準備をせよ!』 飛鳥新社、9/91500円+税 〔詳細〕

 *米軍関係者、佐藤正久、佐藤優が解説する、日本人のための軍事インテリジェンス入門。これからも日本が戦争しないために必要な軍事知識を、対話形式で分かりやすく説明する「新・戦争入門」。


バーバラ・エーレンライク、ディアドリー・イングリッシュ/長瀬久子訳 『増補改訂版 魔女・産婆・看護婦:女性医療家の歴史』 法政大学出版局、9/102600円+税   〔詳細〕

 *1970年代にアメリカでパンフレットとして出版され、フェミニズムの古典となった「魔女・産婆・看護婦」と「女のやまい」を収めた初版に、その後の社会の変化を詳しく解説した序文を加え、訳文も全面的に改めた。→元版は、法政大学出版局、りぶらりあ選書、19962月刊行。


ポール・オフィット/ナカイサヤカ訳 『代替医療の光と闇:魔法を信じるかい?』 地人書館、9/102800円+税 〔詳細〕

 *代替医療大国アメリカにおいて、代替医療がいかにして現在の地位を築き、それによって本来助かるべき人々がいかに苦しめられてきたか? メディアと政治と産業が一体となって進められてきた「もう一つの医療産業」の実態を描く。


■辻田真佐憲 『たのしいプロパガンダ』 イースト・プレス、イースト新書、9/10800円+税 〔詳細〕

 *最も効果的なプロパガンダは、官製の押しつけではない、大衆がこぞって消費したくなる「娯楽」にこそあった。本書ではそれらを「楽しいプロパガンダ」と位置づけ、大日本帝国、ナチ・ドイツ、ソ連、中国、北朝鮮、イスラム国などの豊富な事例とともに検証する。さらに現代日本における「右傾エンタメ」「政策芸術」にも言及。画期的なプロパガンダ研究。


■田村尚也 『各国陸軍の教範を読む』 イカロス出版、ミリタリー選書389/102593円+税 〔詳細〕

 *第二次大戦までに編纂されたドイツ、フランス、ソ連、日本の各陸軍の、師団から軍レベルの運用に関する教範を平易に読み解き、行軍、捜索、攻撃、防御などそれぞれの局面で、各国軍がどのような戦術に基づいて戦おうとしていたのかを探っていく。各国軍の戦術の基本となった「教範」から第二次世界大戦の陸戦を研究する一冊である。理解を助ける図版・図表など40点以上を収録。


■西尾哲夫 『言葉から文化を読む:アラビアンナイトの言語世界』 臨川書店、フィールドワーク選書159/102000円+税 〔詳細〕

 *アラブ文化、中東イスラーム世界の深部へと分け入り、人びとの世界観を明らかにしていく。言語学の理論では説明できない現象が次々とおこる現場で、言語学者は何を感じ、何を考えたのか。アラビアンナイト、ベリーダンス、シェイクスピア・・・・言語研究のフィールド調査が拓く、壮大な研究世界!


■深谷克己 『民間社会の天と神仏:江戸時代人の超越観念(日本歴史私の最新講義)』 敬文舎、9/102400円+税 〔詳細〕

 *江戸時代の人びとは、天や神仏とどのように向き合い、生きる規範としていたのか? 天・仏・神という3つの超越観念の社会的な配置のありようを、民間社会のなかの言説から探る。


■井上章一 『京都ぎらい』 朝日新書、9/11760円+税 〔詳細〕

 *京都を「きらい」と明言するのは、京都育ちで、ずっと京都に住んでいる著者だ。千年積もった洛中人の毒や、坊さんと舞子さんとのコラボレーションなど、「こんなん書いてええのんか?」という衝撃の新京都論。


片田珠美 『自分のついた嘘を真実だと思い込む人』 朝日新書、9/11760円+税 〔詳細〕

 *あなたの身の回りには、まるで「息をするように嘘をつく人」はいないだろうか。しかも自分がついた嘘なのに、「真実」だと思いこみ、いつのまにか被害者面。本書ではその精神構造を読み解き、被害を受けないための防衛法を説く。


■浅尾典彦 『幻想映画ヒロイン大図鑑:永遠の恋人から絶叫美女まで』 青心社、9/122000円+税 〔詳細〕

 *ファンタジイ、SF、冒険映画に登場した数多くのヒロインたちを中心に、清純絶世美女から美魔女、怪女、絶叫美女まで集大成した一大映画資料コレクション。登場映画全解説及びレア画像も収録する。


■矢野明子監修・訳、早川聞多・石上阿希訳 『大英博物館 春画』 小学館、9/1525000円+税 〔詳細〕

 *2013103日~201415日に大英博物館で開催された「春画――日本美術の性とたのしみ」の展覧会図録の完全日本語版です。日本を含む7カ国を代表する研究者による、最新の研究成果をまとめた「春画研究」の集大成にして決定版。5カ国20組織・機関の所蔵および個人蔵の名品400点余りを美麗な図版で紹介。江戸時代に刊行された浮世絵の4分の1を占めていたとされる春画の全貌を明らかにするとともに、室町時代から明治時代に至る美術史の流れの中で春画の歴史を概観する画期的な内容です。


■早川聞多監修、橋本麻里 ShungArt 小学館、9/158000円+税 〔詳細〕

 *春画の表現の粋と美と絵師の力量を十二分に感じ取りながら、タイトルごとに作品世界にきちんと入り込んで鑑賞できるように板本の絵をすべて収載し、揃物集成として刊行します。ヴィジュアルとして美しいもの、つまりアートとして優れているもの、菱川師宣、鈴木春信から喜多川歌麿、葛飾北斎、さらに歌川国芳らによる300点を選りすぐり、揃物集成の決定版とします。


谷岡一郎 『科学研究とデータのからくり:日本は不正が多すぎる!』 PHP新書、9/15780円+税 〔詳細〕

 *研究者の不祥事は忘れた頃に事件がおこる。「過失」ですまされることと「不正行為」として事件となるその境は何かを本書で明らかにする。研究者たちはどうやって人を騙すのか。どう切り抜けようとするのか。本書では、世間を騒がせた事件を中心に解説し、現状を暴いていく。


■竹倉史人 『輪廻転生:〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』 講談社現代新書、9/16760円+税 〔詳細〕

 *本書は、「輪廻転生」の思想について、「再生型」、「輪廻型」、「リインカーネーション型」という3種類に分け、それらがどんな思想を含み、世界各地と日本でどんな発展・変貌を遂げてきたのかということを優しく語る、画期的な新書です。


■山口昌男、川村伸秀 『回想の人類学』 晶文社、9/161900円+税 〔詳細〕

 *1970年代に現代思想の最先端をリードした稀代の文化人類学者・山口昌男の自伝的インタヴュー。北海道での誕生、学生時代、アフリカ・インドネシアでのフィールドワーク、さらにはパリ・メキシコ・リマ・ペンシルベニアの大学での客員教授時代……。文字通り世界を飛び回り、国内外のさまざまな学者・作家・アーティストと交流を重ねた著者の話題は愉しく、また驚くほどに多彩である。


■小林泰三 『誤解だらけの日本美術:デジタル復元が解き明かす「わびさび」』 光文社新書、9/161020円+税 〔詳細〕

 *国宝や古典美術、元々は鮮やかな色彩を持っており、わび・さびは経年変化の結果…。前著の基本テーマを引き継ぐ第2弾。


■ベルンハルト・ビショッフ/佐藤彰一・瀬戸直彦訳 『西洋写本学』 岩波書店、9/1612500円+税 〔詳細〕

 *古代ローマから中世後期、人文主義の時代まで、「書く」という営みはどのように展開してきたのか。写本研究に必須の古書体学についてはもちろん、用紙・筆記具や書物形態・装釘などの技術的側面、さらには写本の製作・伝承の歴史について、膨大な研究史をふまえ総合的に解説。中世写本研究の世界的権威による、書物学・書体学の基本書。→8月発売予定が9月に延期。


■ジム・アル-カリーリ、ジョンジョー・マクファデン/水谷淳訳 『量子力学で生命の謎を解く:量子生物学への招待』 SBクリエイティブ、9/162400円+税 〔詳細〕

 *渡り鳥は、どのようにして目的地までの行き方を知るのか。サケはなぜ3年間の航海を経て、生まれて場所にもどれるのか。我々の意識はどのように生まれるのか。そして、生命の起源とは。量子力学が明らかにする生命現象の畏るべき秘密。


■柴山元彦 『ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑』 創元社、9/161500円+税 〔詳細〕

 *ルビー、サファイア、ガーネット……。憧れの鉱物や宝石が、じつは近くの川原や海辺で簡単に見つけられるんです! 水辺で見つかる色とりどりの鉱物・宝石を、見比べやすい原石のままの姿で紹介する、まったく新しい石さがしガイドブック。34種の鉱物図鑑とその探し方、全国23か所の採集スポット紹介に加え、地学的な知識や持ちかえった石の磨き方まで詳しく解説。


■ピーター・ニューエル/高山宏訳 『さかさまさかさ』 亜紀書房、9/181600円+税 〔詳細〕

 *この『さかさまさかさ』という作品は今から120 年前にアメリカの絵本作家・イラストレーターのピーター・ニューエルが描いた絵本です。くるくる回しながら読んでみると、あら不思議。さっきは見えなかった新しい絵とお話が、つぎつぎに現れては消えていきます。おとなもこどもも楽しめる、素敵にヘンテコなさかさまの世界。


ウィリアム・C・ハンナス、ジェームズ・マルヴィノン、アンナ・B・プイージ/玉置悟訳 『中国の産業スパイ網:世界の先進技術や軍事技術はこうして漁られている』 草思社、9/172600円+税 〔詳細〕

 *必要とする技術をあらゆる方法を使って入手し、それを兵器や製品に変えるために作り上げられた国家ぐるみの恐るべきシステム!中国の状況に通暁する専門家チームが詳細に分析した警告の書!


■イアン・ドースチャー/河合祥一郎訳 『もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら まこと新たなる希望なり』 講談社、9/171500円+税 〔詳細〕

 *スター・ウォーズ エピソード4『新たなる希望』はシェイクスピア時代で上演していた!? 名セリフをすべて古韻文で再現し、ダース・ベイダ―が中世の鎧を身に着け、R2-D2は誰もいない舞台で語り出し、木製のデス・スターが燃え上がる!?


■佐藤恵子 『ヘッケルと進化の夢:一元論、エコロジー、系統樹』 工作舎、9/173200円+税 〔詳細〕

 *19世紀ドイツで活躍し、医学、芸術、ナチズムにまで影響を与えたとされる、毀誉褒貶に満ちたダーウィン進化論の推進者を日本初紹介。


■ダン・ジュラフスキー/小野木明恵訳 『ペルシア王は「天ぷら」の夢を見たか?:言語学者、メニューに人類史を読む』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、9/172000円+税 〔詳細〕

 *「ケチャップの先祖は中国で生まれた?!」「七面鳥(ターキー)がトルコの国名になったのはなぜ?」スタンフォード大学の言語学者が、古今東西の食に関する言語を基に人類の欲望の正体に迫る。


■多田文明 『「絶対ダマされない人」ほどダマされる』 講談社+α新書、9/17840円+税 〔詳細〕

 *詐欺には「自分は絶対に引っかからない」とタカをくくっている人ほど落とし穴にハマってしまうリスクがある。急速に進化する最新の詐欺テクニックを、体当たり取材が定評の著者がモデルケースを示して詳細に解説する。本書は、消費者問題の総合専門誌「消費と生活」(消費と生活社)の連載を、大幅に加筆・修正したものです。


■吉田信行 『金魚はすごい』 講談社+α新書、9/17840円+税 〔詳細〕

 *金魚の知られざるディープな世界を、江戸時代創業の金魚屋の六代目で「金魚界の生き字引」ともいえる「金魚の吉田」の吉田社長が、「へぇ」と思う面白くて人に話したくなるような雑学的要素のある「金魚にまつわるあれこれ」を詳細に紹介します。


■広田厚司 『ゲッベルスとナチ宣伝戦:一般市民を扇動する恐るべき野望』 潮書房光人社、光人社NF文庫、9/17820円+税 〔詳細〕

 *ヒトラー・ドイツ時代の稀代の扇動家、宣伝至上主義者、ヨゼフ・ゲッベルス。その宣伝手法にスポットを当て、ヒトラー、ナチ幹部、国防軍、そして市民を従属させた「国民啓蒙宣伝省」の全貌を描く。写真やポスターも多数掲載。→版元のサイト上は「ゲッペルス」だが「ゲッベルス」に直した。

■スティーヴ・ファイナル/伏見威蕃訳 『戦場の掟』 ハヤカワNF文庫、9/17900円+税 〔詳細〕

 *現代の傭兵「民間軍事会社」が暗躍する戦場の現実をえぐり出す、今こそ読みたい傑作。 →元版は、講談社、20099月刊行。


ハンナ・ヨナス/大貫隆訳 『グノーシスと古代末期の精神 第一部 神話論的グノーシス』 ぷねうま舎、9/186800円+税 〔詳細〕

 *壮大な転換期であった古代末期に、広範に広がった思想運動。この埋もれた潮流の宗教的・哲学的含意とは何だったのか。東方的な要素と古代ギリシア思想の水脈、さまざまな色彩をもつ教派の核心を構造的・存在論的に解明する。


木下ちがや 『国家と治安:アメリカ治安法制と自由の歴史 国家と人びとのはてなき攻防』 青土社、9/183600円+税 〔詳細〕

 *近代国家の歴史とは、不人気な集団や不穏な集団をいかに扱うかという攻防の歴史でもあるのだ。アメリカの事例をもとにしながら、国家がどのようにして自らの「敵」を定めるかという治安法制のダイナミズムを分析し、日本がいま抱えている秘密保護法、ヘイトスピーチ規制まで考察する画期的な一冊。


■湯浅浩史 『ヒョウタン文化誌:人類とともに一万年』 岩波新書、9/18760円+税 〔詳細〕

 *ヒョウタンは1万年以上さかのぼる最古の栽培植物の一つとして、人類の歴史と結びついている。命をつなぐ水の容器として海洋での移動に役立ち、楽器の原点でもあり、神話や象徴など精神的な側面も併せ持つ。広さと深さを兼ね備えたヒョウタン文化の実像を描く。


小林英美 『ワーズワスとその時代:『リリカル・バラッズ』と読者層』 勉誠出版、9/184600円+税 〔詳細〕

 *18世紀中頃から識字率が上昇し、それに比例して趣味としての読書が流行した。英国ロマン派を代表する詩人ワーズワスとコウルリッジの共同詩集『リリカル・バラッズ』は、そんな読者が増大する変革期の作品である。読者を支えた読書施設や出版事情等の文化史的考証をふまえて、詩人ワーズワスと当時の読者の相互影響関係を探る。→7月刊行予定が8月に。→さらに9月に。


■スーザン・グリーンウッド/田内志門訳 『魔術の人類史』 東洋書林、9/195500円+税 〔詳細〕

 *世界中の多彩な呪術・宗教的信仰を事典形式で解説。シャーマニズムから魔女狩り、現代魔術まで、人間精神における〈魔の刻〉の多様な道筋を、歴史研究や諸々の指南書、視覚資料とともに全50項で簡潔に解き明かす。→原書は、The Encyclopedia of Magic & Witchcraft (Anness Publishing, 2007/2012


■安本美典 『真贋論争「金印」「多賀城碑」:揺れる古代史像、動かぬ真実は?』 勉誠出版、9/192800円+税 〔詳細〕

 *福岡県志賀島出土とされる「漢委奴国王」の金印は本物か偽物か。そして、「多賀城碑」は、江戸時代初期の偽造物である。国宝や重要文化財への真贋の疑惑。真実をどこまで追いつめることができるか。


■信濃毎日新聞取材班編 『本の世紀:岩波書店と出版の100年』 東洋出版、9/192400円+税 〔詳細〕

 *読書文化をどう引き継ぎ、活字文化をどう育んでいくべきか。本にとって転換点といえる今、岩波書店の物語をたどりながら、出版100年を振り返る。『信濃毎日新聞』連載に加筆・修正し、永江朗による解題も特別収録。


■塩澤実信 『奇跡の出版人吉田晁伝:筑摩書房創業者の生涯』 東洋出版、9/192400円+税 〔詳細〕

 *本は読まない。学問は嫌い。しかし見込んだ作家には打算なく心を尽くす。創業した筑摩書房をたった10年で名門出版社に押し上げ、文化に、人間に、献身的な愛情を注いだ古田晁の生涯を綴る。


大舘一夫 『街のきのこ散歩:春夏秋冬』 八坂書房、9/191600円+税 〔詳細〕

 *植物散策にあきたら、きのこ探しへ! 都市に居ながらにして楽しめる「身近なキノコ」ブームの火付け役となった著者が、体験をもとに街のきのこと出会うヒントを伝授。見つけるコツを知るためのキノコ入門&用語解説も収録。


■斎藤英喜編 『神話・伝承学への招待』 思文閣出版、9/202300 円+税 〔詳細〕

 *これまで別々のジャンルで扱われてきた「神話」と「伝説」「昔話」について、総合的・学問的に研究する「神話・伝承学」。本書は11の章と7つのコラムにより、魅力ある「神話・伝承学」の世界へいざなう、格好の入門書。→とりあえずは、梅野光興「第八章 妖怪譚―土佐の河童伝承を事例として」あたりか。


■ヴァネッサ・タイト/小林さゆり訳 『『不思議の国のアリス』の家』 柏書房、9/232200円+税 〔詳細〕

 *アリスとキャロルは、こうして出会った――「不思議の国のアリス」の主人公のモデルとなったリデル家の次女と、ちょっと風変わりな隣人、ルイス・キャロルこと「ドッドスン氏」。アリスの子孫である著者が描く「不思議の国」誕生の物語。


エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説 ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、9/246000円+税 〔詳細〕

 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典! 2月刊行予定が4月に延期。→6月に延期。→7月に延期。→8月に延期。→9月に延期。


■リチャード・T・シェーファー、ウィリアム・W・ゼルナー/松野弘監訳、徳永真紀 ・松野亜希子訳 『脱文明のユートピアを求めて』 筑摩書房、9/246500円+税 〔詳細〕

 *アーミッシュ、サイエントロジー協会・・・。現代社会の価値観に頑なまでに背を向け生きるアメリカン・マイノリティを通して、文化の多様性を考察する宗教社会学。


■齋藤充功 『スパイ・アカデミー:陸軍中野学校』 洋泉社、9/241600円+税 〔詳細〕

 *戦時中の七年間だけ存在した諜報員養成機関、「陸軍中野学校」。100人以上にものぼる、陸軍中野学校の卒業生たちの生の証言により、正史に記録されなかった、日本のスパイたちの真実を追う。


■ジョージ・ソルト/野下祥子訳 『ラーメンの語られざる歴史』 国書刊行会、9/242200円+税 〔詳細〕

 *機密扱いだった占領軍の文書や数多くの日本の資料を駆使して、ラーメンが貧しい労働者のための粗末な食事から日本文化の国際的象徴へと華々しく上り詰めた経緯と、国際政策が世界中のごく普通の食べ物にいかに影響するかを教えてくれる。


■今野真二 『常用漢字の歴史:教育、国家、日本語』 中公新書、9/25900円+税 〔詳細〕

 *小学校から高校で教わる漢字は2000字余り。選択の基準は何か、日常の読み書きに過不足はないか。常用漢字でたどる日本語の150年史。


■鈴木哲也、高瀬桃子 『学術書を書く』 京都大学学術出版会、9/251800円+税 〔詳細〕

 *“Publish and Perish”──ただ書いても評価されない時代に、読まれるものをどう書くか。学術コミュニケーションの変遷とその本質的問題まで立ち返って、読者の措定、編成と記述の在り方、読まれるための演出の方法など、原理的・実践的に論じた初めての手引き。生き残りをかけたすべての研究者・研究機関必読。


■松村一男、森雅子、沖田瑞穂編 『世界女神大事典』 原書房、9/256800円+税 〔詳細〕

 *世界中の女神を広くとりあげた決定版。名前の意味から、神格、神話の概要、他の女神との関連性までを解説。最新の研究成果にもとづき、神話文化の中での女神という存在を見つめ直す。約900項目、図版150点。


ブラム・ストーカー/森沢くみ子訳 『七つ星の宝石』 アトリエサード(発売:書苑新社)、ナイトランド叢書、9/252500円+税 〔詳細〕

 *『吸血鬼ドラキュラ』で知られる、ブラム・ストーカーの幻の怪奇巨篇、ついに邦訳成る。古代エジプトの女王、復活す? エジプト学研究者の謎めいた負傷と昏睡。密室から消えた発掘品。奇怪な手記……。星はめぐり、女王復活の時は迫る――


平松洋 『アトリビュート・シンボル図鑑:名画の謎を解き明かす』 KADOKAWA、ビジュアル選書、9/251800円+税 〔詳細〕

 *ギリシャ・ローマ神話やキリスト教、アレゴリー(寓意)に関するアトリビュートから、さまざまなシンボルまでを幅広く解説。厳選された図像215点とともに、名画に込められた本来の意味を読み解く。


森岡恭彦 『医学の近代史:苦闘の道のりをたどる』 NHKブックス、9/251400円+税 〔詳細〕

 *ルネッサンスの医師の挑戦的な試みから現代医療の最前線までを、基礎医学、内科学、外科学、精神医学など諸分野を網羅しながら、日本医学会の第一人者がエピソード豊かに描き出す。医学の進歩の全貌をとらえる一冊。


■青森県立美術館監修/工藤健志、板倉容子、森かおる編集 『化け物:想像力が生み出す異世界の住人』 青幻舎、9/262500円+税 〔詳細〕

 *人間によって創造され、信仰され、恐れられながらも、魅了し続ける“化け物”。その魅力を、民族資料に浮世絵、絵本、マンガ、写真、現代アートまで、多彩な造形表現を通じて紹介する画期的一書。→青森県立美術館で開催されていた「化け物展」81日~913日)の図録。8月末現在で、会場では先行販売されている。


■山田彊一 『妖怪インニューヨーク:妖怪探しの旅』 ワイズ出版、9/261800円+税 〔詳細〕

 *コロンビア大学に潜むフクロウとは? セントラルパークは妖怪の遊園地? 現代美術作家・山田彊一が、ニューヨークの街を妖怪目線・現代美術目線で捕える。各話に著者が創り出したオリジナル妖怪の絵も併載。→著者ブログも参照。

エイドリアン・ジョージ/河野晴子訳 THE CURATOR'S HANDBOOK:美術館、ギャラリー、インディペンデント・スペースでの展覧会のつくり方』 フィルムアート社、9/262400円+税 〔詳細〕

 *現役のキュレーターや学芸員志望の学生、拡張する現代のキュレーションを学ぶ人に向けた、キュレーターの仕事についてのすべてが詰まった実践的なハンドブックです。キュレーターがひとつの展覧会でおこなう仕事の全行程を、12のプロセスに分けてわかりやすく整理・解説。 さらには、キュレーターとして果たすべき役割と責務、見落としがちな点やトラブル解決法も豊富に収録。


ニコラ・テスラ/井口和基訳・解説 『未来テクノロジーの設計図:ニコラ・テスラの[完全技術]解説書 高電圧高周波交流電源と無線電力輸送のすべて』 ヒカルランド、9/262500円+税 〔詳細〕

 *「超高周波超高電圧の電源」についての活用法、そしてエジソンのGEや「世界システム」の研究とは。19世紀後半に行われたニコラ・テスラの講演録を翻訳。1904年に公表されたニコラ・テスラの論文のアイデアも掲載。


田村雅彦 『描かれる地獄 語られる地獄』 三弥井書店、三弥井民俗選書、9/262800円+税 〔詳細〕

 *鎌倉・室町時代から、極楽とともに、様々な形で語り描かれ現代にいたる日本の地獄観。美術絵画や文学作品など表現形態を広げ、地獄は日本人の心に浸透し、信仰や道徳という恐れのイメージだけでなく、地獄をパロディー化した川柳や絵本などの娯楽の材料としても用いられる。日本の地獄の歴史と思想の変遷を写真・図版資料と合わせて紹介する。


■オカルト雑学探究倶楽部編 『戦後日本オカルト事件FILE』 学研パブリッシング(発売:学研マーケティング)、9/26580円+税 〔詳細〕

 *「ノストラダムスの大予言」「心霊写真ブーム」「口裂け女」など、戦後のオカルトの話題にはことかかない。日本を中心としたオカルト現象を、戦後というキーワードのなかで時系列的に紹介。読み物としても、事典的な資料としても活用できる一冊。


加藤有希子 『カラーセラピーと高度消費社会の信仰:ニューエイジ、スピリチュアル、自己啓発とは何か? サンガ、9/263000円+税 〔詳細〕

 *なぜ私たちは「本当の自分」を探しながら、「自分」を見失ってしまうのか?「思えば必ず実現する」「本当の自分を見つけましょう」―自己を巡るディスクールの中で、自分が何者なのかの答えをくれる快楽の装置は、現代の社会でどのように機能しているのか? 高度消費社会における信仰の実態を学問的に究明する。


高橋裕行 『コミュニケーションのデザイン史:人類の根源から未来を学ぶ』 フィルムアート社、9/262400円+税 〔詳細〕

 *デザインはコミュニケーションから生まれた。地図、本、学校、美術館、手紙など、多様なメディアから学ぶ、コミュニケーション・デザインの教科書。


■マーク・ミーオドヴニク/松井信彦訳 『人類を変えた素晴らしき10の材料:その内なる宇宙を探険する』 インターシフト(発売:合同出版)、9/282100円+税 〔詳細〕

 *すぐそこにある材料の内なる驚異の宇宙へ。私たちの身近にある材料の驚くべき秘密を明かす、超話題作。


■左巻健男 『ニセ科学を見抜くセンス』 新日本出版社、9/291500円+税 〔詳細〕

 *「科学っぽい装いをしている」が、とても科学とは呼べないニセ科学。そんな〝トンデモ〟を利用した商品販売や、学校教育にまで入り込みニセ科学をもとに授業をしている例もある。世の中に蔓延するニセ科学に財布や心を狙われないようにするにはどうしたらいいのか、EM、マイナスイオンなど具体例をとおして考える。


浜本隆志編著 『欧米社会の集団妄想とカルト症候群:少年十字軍、千年王国、魔女狩り、KKK、人種主義の生成と連鎖』 明石書店、9/303400円+税 〔詳細〕

 *現代の問題とも深く関わる集団妄想やカルトは、過去の欧米諸国において、どのようなものが生まれ、猛威を振るったのか。その生成のメカニズムを、異端狩り、魔女狩り、人種差別ほかの豊富な事例を通史的に展望しながら宗教・社会史的な視点から考察する。


山本晴彦 『帝国日本の気象観測ネットワークⅡ 陸軍気象部』 農林統計出版、9/305250円+税 〔詳細〕

 *わが国の戦前・戦中期において、中央気象台とともに外地での気象観測業務遂行に大きな役割を果たした陸軍気象部。本書は、豊富な史料から、その気象業務、人員構成、気象教育の内容と変遷、発行された資料などを浮かび上がらせる。「第9章 気象報の暗号化と外国気象報の暗号解読」を収める。


■松田隆美編著 『旅の書物/旅する書物』 慶應義塾大学出版会、9/303000円+税 〔詳細〕

 *〈探書と旅〉〈旅の記録と旅の実際〉〈フィクションと旅〉。これら3つの視点から、旅と書物の切っても切れない関係を具体的に論じる。グーテンベルク聖書の500年以上の旅に始まり、今現在も携帯される旅行ガイドブック類まで。旅する書物、その歴史と変遷を追う。


■千崎達也 『カンブリアンモンスター図鑑:カンブリア爆発の不思議な生き物たち』 秀和システム、9/301500円+税 〔詳細〕

 *進化とは何か、生命はどんな特徴を持って生き延びたのか。60種類以上のカンブリアンモンスターをコンピューターグラフィックスで復元し掲載したフルカラー図鑑です。


■松尾光 『思い込みの日本史に挑む』 笠間書院、9/301600円+税 〔詳細〕

 *日本は一体、どのような歴史を辿ってきたのだろうか。自分でその重い扉を押し開けて進むための、71話のレッスン。ひとの目を覆い、手を止めさせる、「思い込み」。そうした過去は、アカデミズムの頂点にすらたしかにあった。本書は、思い込みの淀みから自分を掬い出すために編まれた、日本史入門です。


■禧美智章 『アニメーションの想像力:文字テクスト/映像テクストの想像力の往還』 風間書房、立命館大学文学部人文学研究叢書59/307000円+税 〔詳細〕

 *文字から映像へ伝播する想像力の様相に迫る。


大久保久雄編著/深井人詩編 『大久保久雄書誌選集 博文館・大東亜戦争・寿岳文章・「本の周辺」・「エディター」』 金沢文圃閣、文献探索人叢書212015年、3000円+税 〔詳細〕

 *雑誌《本の周辺》《エディター》は懐かしい。かつてはよく読んでいたものだ。版元の書誌情報が曖昧なので、本書が実際には何月に発売になったかは定かではない。国立国会図書館には既に収蔵されているので、発刊済は間違いないのだろうが。


渡辺美好編 『深井人詩書誌選集 喜寿記念 書誌作成論』 金沢文圃閣、文献探索人叢書222015年、3000円+税 〔詳細〕

 *同様に既刊だが気になる本。

 

【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)

 

◆2015年10月刊行予定

■白石仁章 『杉原千畝:情報に賭けた外交官』 新潮文庫、10/1550円+税 〔詳細〕

 *第二次世界大戦下、ユダヤ難民に日本のヴィザを発給し、六千人の命を救った外交官・杉原千畝。彼はなぜ、政府の命令に背いて「命のヴィザ」を出し続けることができたのか――。そこには、世界情勢を読み解き、綱渡りの駆け引きに挑む〈情報のプロフェッショナル〉の素顔が隠されていた。→『諜報の天才 杉原千畝』新潮選書、20112月刊、より改題。


■中村尚 『日本から「四季」がなくなる日』 小学館新書、10/1760円+税 〔詳細〕

 *殺人酷暑、超大型台風、爆弾低気圧、ドカ雪、異常に短い春と秋など、いま日本列島には“異常”があふれています。こういった、日本人の季節感覚を狂わせてしまうような異常事態はなぜ起こるのか。ある場所で起きた小さな変化が、ずっと離れたところに大きな影響を及ぼす、気象の世界独特のメカニズムについて徹底解明。


■上村信太郎 『山の不可思議事件簿』 山と渓谷社、10/2900円+税 〔詳細〕

 *山には、不思議な現象や奇妙な伝承や奇跡的な実話に満ちている。山と登山にまつわる怪現象・不思議・謎・奇跡・魔の山・神秘と伝説・怪談・怪物などのうち、定番といえるテーマを多数ご紹介。


■大阪歴史博物館編 『変わり兜×刀装具:戦国アバンギャルドとその昇華』 青幻舎、10/22300円+税 〔詳細〕

 *奇抜な形の「変わり兜」と、粋な趣向の「刀装具」。男の美学と匠の技が光る「サムライ・アート」の世界へようこそ!空前ブームの日本刀の名品も収録の決定版。


■荒井経編 『日本画と材料:近代に創られた伝統』 武蔵野美術大学出版局、10/32400円+税 〔詳細〕

 *日本画のアイデンティティともされる「岩絵具」や「和紙」。それらの歴史は、意外なほど浅い。明治以降、日本画の材料が今あるかたちへと変化を遂げた真の理由とは? 日本画という伝統と革新を背負った“特異な近代絵画”を改めて検証し、その実像を捉えなおす。→9月刊行予定が10月に延期。


山崎啓明 NHKスペシャル 盗まれた最高機密:原爆・スパイ戦の真実』 NHK出版、11/51600円+税 〔詳細〕

 *1942年、アメリカは巨額の予算を投じて「マンハッタン計画」を始動し、原爆開発へと突き進んだ。原爆開発を巡る国際情報戦と、核が現代世界に投げかけ続ける影の大きさを描くNHKスペシャルの書籍化。


ナタリー・セメニーク/柴田里芽訳 『魅惑の黒猫:知られざる歴史とエピソード』 グラフィック社、10/72500円+税 〔詳細〕

 *セレブたちの黒猫、文学の中の黒猫、アートの中の黒猫、映像メディアの中の黒猫というようなテーマで、黒猫たちが辿ってきた歴史や伝説を美しいビジュアルと共に解説。世界各国の黒猫にまつわるエピソードも紹介する。


ジェリー・ブロトン/ 西澤正明訳 『世界地図が語る12の歴史物語』 バジリコ、10/72800円+税 〔詳細〕

 *プトレマイオスの「地理学」からGoogle Earthまで、12点の世界地図を媒介にして読み解かれる文明史の実相。 知的興奮を喚起する一大労作の完全翻訳。


野口淳、安倍雅史編 『イスラームと文化財』 新泉社、10/72500円+税 〔詳細〕

 *文化財の破壊、盗掘、略奪……その背景に宗教があるのか? なぜ繰り返されるのか? イスラーム圏の諸国・地域における実情と、保護・活用に尽力する現地の取り組みを報告する。


今泉忠明 『知識ゼロからの珍獣学』 幻冬舎、10/81300円+税 〔詳細〕

 *見た目が変! 行動が変! 過去と現在をつなぐ珍獣、「生きた化石」の正体に迫る。本書では、珍獣の定義とともに、これに該当し、今なお生きている世界中の珍獣たちを紹介していく。


■ピエール・ルメートル/橘明美訳 『悲しみのイレーヌ』 文春文庫、10/9860円+税 〔詳細〕

 *『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作。連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明する…掟破りの大逆転が待つ鬼才のデビュー作。


辻惟雄 『若冲』 講談社学術文庫、10/91500円+税 〔詳細〕

 *《動植綵絵》全30幅をはじめ有名作品を網羅した図版150点以上。今回増補した《象と鯨図屏風》には文庫ならではの仕掛けも。


高原英理 『アルケミックな記憶』 アトリエサード(発売:書苑新社)、10/142200円+税 〔詳細〕

 *幼時に見た妖怪映画、光る骸骨プラモに貸本漫画。60-70年代出版界を席巻した大ロマンや終末論、SFブーム。タロットカード論争、足穂/折口の少年愛美学、中井英夫、澁澤龍彦らの思い出。文学的ゴシックの旗手によるエッセイ集。


権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、10/153000円+税 〔詳細〕

 *ミステリー批評を始めて55年になるのを記念した評論集の出版だそうである。


山中由里子編 『〈驚異〉の文化史:中東とヨーロッパを中心に』 名古屋大学出版会、10/166300円+税 〔詳細〕

 *アレクサンドロスも遭遇したという怪物から、謎の古代遺跡や女だけの島まで、たえず人々の心を魅了してきた 〈驚異〉。旅行記や博物誌が語り、絵画や装飾品に表れるその姿は、人間の飽くなき好奇心について何を教えてくれるのか。〈驚異〉 「黄金時代」 であった中世以来の精神史を細やかかつ大胆に描き出す。


本多巍耀 『原爆を落とした男たち:マッド・サイエンティストとトルーマン大統領』 芙蓉書房出版、10/162700円+税 〔詳細〕

 *科学者たちがなぜこれほど残酷な兵器を開発したのか? そして、政治家、外交官、軍人はこれにどのように向き合ったのか? “原爆投下は戦争終結を早め、米兵だけでなく多くの日本人の命を救った”という原爆神話のウソをあばいたノンフィクション!


若尾政希編 『書籍文化とその基底』 平凡社、本の文化史 310/172300円+税 〔詳細〕

 *商業出版の成立から読書と生活習慣、教育装置、歴史意識まで、書籍文化を生み、書籍文化が生んだ環境を、多様な視角から描く。→8月末から10月に予定変更。


上村達男 NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか』 東洋経済新報社、10/171600円+税 〔詳細〕

 *NHK経営委員会委員長代行を務めた会社法の権威が内幕を明らかに。「反知性」が支配する組織運営や意思決定の病原を探る歴史的記録。


仲村和代 『ルポ コールセンター:過剰サービス社会の闇』 朝日新聞出版、10/201400円+税 〔詳細〕

 *コールセンターは劣悪な労働環境、疲弊する地方経済、シングルマザーや若者の雇用・貧困など様々な問題を内包しながらも、メディアで扱われることは少ない。「1年間の離職率9割」を生む、過剰サービス社会の見えざる実態に迫る。


『浮世絵から写真へ:視覚の文明開化』 青幻社、10月中旬、2315円+税  〔詳細〕

 *怒涛の近代化のなか、西洋伝来の写真と日本伝統の浮世絵が、双方に影響し絡み合ったような不思議な作品が生まれた一時がありました。本書は、図版と関連資料450点を駆使して本流から置き去りにされてきたこの「愛すべき隙間の時代」にスポットを当てる画期的試みです。→江戸東京博物館にて20151010日~126日開催の展覧会図録。


田中一郎 『ガリレオ裁判:400年後の真実』 岩波新書、10/21780円+税 〔詳細〕

 *ガリレオは本当に、科学者として宗教と闘った英雄だったのか。新たに公開された記録から、世界観が大きく変貌していく時代を背景に、裁判の真実が浮かび上がる。


ピーター・ヴロンスキー/松田和也訳 『シリアルキラーズ:プロファイリングがあきらかにする異常殺人者たちの真実』 青土社、10/213600円+税  〔詳細〕

 *吸血鬼として伝説となった650人あまりを自らの城で殺害したバートリ・エルジェーベト、分かっているだけでも30人以上もの若い女性を言葉巧みに車へと誘い込んで惨殺し「シリアルキラー」という言葉ができるきっかけにもなったテッド・バンディ……。連続殺人犯(シリアルキラー)の歴史を詳細に描き、彼らの狂気の正体と、常軌を逸したその思想の核心にせまる。


イアン・スチュアート/梶山あゆみ訳 『自然界の秘められたデザイン:雪の結晶はなぜ六角形なのか?』 河出書房新社、10/212600円+税  〔詳細〕

 *対称性やフラクタル、カオスなど、自然界を支配する数学的秩序とは? 人気サイエンスライターによる世界を見る目が変わる名著。


貞包英之 『消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔:十八、十九世紀日本の消費の歴史社会学』 青土社、10/222800円+税 〔詳細〕

 *消費はいつから人びとを魅了し広がったのだろうか。歴史社会学の立場から、江戸から明治にかけて日本に出現した、私娼を対象とした性的消費の市場、屋台や料理屋がの隆と白米の主食化、変化朝顔に代表される園芸趣味、という3つのテーマを中心に近代社会における私的欲望を満足させるための消費の本質にせまる。


ジャイルズ・ミルトン/築地誠子訳 『ロシアンルーレット:レーニン対イギリス情報部』(仮) 原書房、10/233400円+税 〔詳細〕

 *ロシア革命前夜の1916年から革命後の1921年まで、インドにも革命を起こそうとするロシアと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス情報部との息詰まる戦いの記録。あらゆる人間の思惑を濃密に描いたロシア革命裏面史。


■久留島浩編 『描かれた行列:武士・異国・祭礼』 東京大学出版会、10/236800円+税 〔詳細〕

 *江戸に参勤交代する武士の行列が「見せる/見られる」ものとして演出されたものであったことの意味を探り、さらに日本の中世や近代、朝鮮、中国と比較しながら、イメージのなかの行列がいかに継承され、なぜ描かれたのかを、多数の図版を用いて多角的に読み解く。→9月発売予定を10月に延期。


■ニーナ・ブラジョーン/遠山明子訳 『獣の記憶』 創元推理文庫(M)、10/231400円+税 〔詳細〕

 *首のない死体。噛みさかれたような傷跡。狼か未知の獣の仕業か。博物学者の卵トマスは、襲撃を生き延びた少女に出会う。“ジェヴォーダンの獣”事件の謎がここに明らかに。→と言ってもフィクションだが。


■ジェリー・ブロットン 『地図の世界史 大図鑑』 河出書房新社、10/238800円+税 〔詳細〕

 *紀元前の岩石彫刻からグーグルアースまで。人類の歴史を変えてきた「地図」の魅力を凝縮した贅沢な一冊。ひと目で実際の大きさがわかる比較図や、各地図の部分拡大図、製作の時代背景まで詳細に解説。→11月刊行予定が10月に早まった。


アレクシー・カレル/田隅恒生訳 『ルルドへの旅:ノーベル賞受賞医が見た「奇跡の泉」』 中公文庫、10/23740円+税 〔詳細〕

 *20世紀初頭、若き医師がルルドの地で目撃した、不治の病にある一女性に起こった奇跡。著者の生前発表される事のなかった引き裂かれた魂の告白。


アンドレ・バザン/堀潤之訳 『オーソン・ウェルズ』 インスクリプト、10/231700円+税 〔詳細〕

 *1950年フランス、毀誉褒貶の只中からウェルズを救い出すべく、若き批評家がついに筆を執る。ウェルズ作品の革新性を主題の深さから画面の深さへと論じ抜く、「作家主義」批評の先駆け。


ロバート・M・エドゼル/高儀進訳 『ミケランジェロ・プロジェクト:ナチスから美術品を守った男たち』上下 角川文庫、10/24、各840円+税  〔詳細〕

 *第二次大戦中に連合国側で集められた美術関係者。彼らに下された指令は、ドイツ軍に立ち向かい画された芸術品を見つけ保護することだった。知られざる歴史に迫った渾身のノンフィクション・サスペンス。


伊藤和子  『ファスト・ファッションはなぜ安い?』  コモンズ、10/251500円+税 〔詳細〕

 *あなたの着る安い服は、アジアの少女たちの過酷な労働から生まれている! バングラデシュの縫製工場が違法な建て増しで崩壊し、1100人が亡くなった。中国のユニクロの下請け工場では、長時間労働や安い給料や劣悪な労働環境で労働者たちが働いている。買うのを止めれば、問題は解決するのか?


井上たかひこ 『水中考古学:クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで』 中公新書、10/25800円+税 〔詳細〕

 *水中考古学とは、水面下の遺跡や沈没船を発掘、保存、調査する研究分野である。日本でも13世紀の元寇船を発掘するなど、毎年のように新たな成果が上がっている。千葉県沖に沈んだ幕末の黒船を発見し、その後も調査を続けている著者が、自身の体験も織り交ぜながら、世界の海の探検と研究に迫る。


藤原晴彦 『だましのテクニックの進化:昆虫の擬態の不思議』 オーム社、10/261800円+税 〔詳細〕

 *なぜ昆虫の擬態は他の生物よりも精巧なのか? なぜ精巧な擬態をすることができるのか? 昆虫の世界はまだまだ不思議なことで溢れています。そんな不思議な世界を、擬態の歴史からメカニズム、最新研究まで、分子生物学者の著者が詳しく解説します。


山下裕二、橋本麻里 『驚くべき日本美術』 集英社インターナショナル、10/261600円+税 〔詳細〕

 *「美しい畸形」VS「鎖国派」の歴史が日本美術を作った。歴史・文化・地域を横断して日本美術を論じることのできる山下流の独断と偏見と愛に満ちた日本美術論を愛弟子・橋本麻里が徹底的に聞く。


■兵藤有生、林晃史 『招かれざる虫』 ベレ出版、10/261700円+税 〔詳細〕

 *なぜここに!? 動機は? 侵入経路は? しっかり保存・保管していたのに、ある日突然、食べものに虫が! 発生源の特定にいたる過程から、功を奏した予防策まで、昆虫に関する知識と現場に残された手がかりを総動員して、食べものにつく虫たちの正体を暴く。食害虫を通して昆虫の生態や特徴などをひも解く、ミステリー仕立てのちょっと変わった一冊です。


■レオ・ペルッツ/垂野創一郎訳 『聖ペテロの雪』 国書刊行会、10/282400円+税 〔詳細〕

 *数世紀にわたり各地の宗教運動の陰で歴史を動かしてきた 〈聖ペテロの雪〉 とはいったい何なのか。神聖ローマ帝国の復興を夢みる男爵の奇怪な計画にアムベルクは次第に巻き込まれていくが……。夢と現実、科学と奇蹟が交差する時、めくるめく記憶の迷宮がその扉を開く。


ジョルダン・サンド/天内大樹訳 『帝国日本の生活空間』 岩波書店、10/284400円+税 〔詳細〕

 *衣食住や家具、都市空間、身体の振る舞いを読み解き、日本が植民地帝国だった時代の日常生活と文化に迫る。人、もの、知識の流通回路をと通じて、帝国が引き起こしていた不平等な出会いと差異の構造を探る意欲的論考。


佐藤卓己  『『図書』のメディア史:「教養主義」の広報戦略』  岩波書店、10/292100円+税 〔詳細〕

 *この10月で再刊後800号を数える岩波書店のPR誌『図書』。「読書家の雑誌」には、激動の時代を生きた著者や数多くの読者の、書物と向き合った悦びと苦悩が刻まれている。「岩波文化」の変容をとおして、読書空間の現代を照らし出すメディア史の快作。


■シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳 『なんでもない一日:シャーリイ・ジャクスン短編集』 東京創元社、創元推理文庫(F)、10/301200円+税 〔詳細〕

 *身近な人間の裡に潜む悪意、目に見えなくとも確かにそこにいる、邪悪なもの──シャーリイ・ジャクスンの真髄を凝縮した傑作23編を収録。本邦初訳作多数。日本オリジナル編集。


■眞嶋俊造、奥田太郎、河野哲也編著 『人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック』 慶應義塾大学出版会、10/302700円+税  〔詳細〕

 *研究者として守るべき研究倫理の共有化・標準化を試みる、人文・社会科学系としては初のハンドブック。あらゆる研究実践過程での研究倫理を問われる場面を想定し、問題解決への糸口を応用倫理学の専門家たちが解説。


アンドリュー・ジェニングス/木村博江訳 FIFA 腐敗の全内幕』 文藝春秋、10/301600円+税 〔詳細〕

 *FIFA会長はスイスの本部から故国に帰国するたびに、金の延べ棒をブリーフケースにいれて持ち帰っていた。税関も外交パスポートを持つ彼をチェックできない。資金洗浄、軍事独裁政権との癒着、韓国戦他での八百長、W杯開催地選挙、会長選挙で飛び交う実弾、放送権、マーケティング権をめぐる賄賂。10年に及ぶ執念の取材のすべてを記す。


エレア・ボシュロン、ダイアン・ルーテクス 『醜聞(スキャンダル)美術館:反神聖・反体制・エロティシズム…時代に挑み続ける芸術』 U-CAN10/303800円+税 〔詳細〕

 *宗教的・政治的・倫理的に「スキャンダルを巻き起こした作品」というテーマの下、古今東西・数々の名画・名作から70作品を厳選。美しい図版とともに、作品が内包する「スキャンダル性」、さらにはそれらを取り巻く「時代のタブー」を浮き彫りにする意欲作。


AJ・ルスコーニ、エドモンド・デュラク/中山夏織訳 『図説 千夜一夜物語』 而立書房、10/301800円+税 〔詳細〕

 *「千夜一夜物語」のなかから作品を選りすぐり、51枚の挿絵を付した読みもの。「漁師と魔人」「暗黒諸島の王」「アリババと四十人の盗賊」「魔法の馬」「コダダードとその弟たち」「デリヤバールの王女」を収録。


明星聖子、納富信留編 『テクストとは何か:編集文献学入門』 慶應義塾大学出版会、10/302200円+税 〔詳細〕

 *テクストを疑え! 印刷されたテクスト、検索されたテクストをより主体的に、より深く楽しく読み解くための知の技法。


■エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ著/檜垣立哉・山崎吾郎訳 『食人の形而上学:ポスト構造主義的人類学への道』洛北出版、10月下旬、2800円+税 〔詳細〕


ウンベルト・エーコ編著/三谷武司訳 『異世界の書:幻想領国地誌集成』 東洋書林、10月、9500円+税 〔詳細〕

 *当代随一の〈書斎の旅行家〉エーコが、プラトンの対話篇からホーキング博士の宇宙史までを間断ない熱量をもってひもときながら、怪物や幻の城が手を招くマージナルな紀行/世界観の数々を遍歴し、信念が記憶に窯変した〈虚構の真実〉を博捜する、4千年紀を股にかけての綺想見聞録。


島村輝 監修解題 『叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 10巻』 ゆまに書房、10月~、揃195,000円+税  〔詳細〕

 *梅原北明の代表的な雑誌。サブカルチャーの領域から「自由」抑圧への、反逆の一撃…。関東大震災からアジア太平洋十五年戦争までを繋ぐ、サブカルチャー領域の貴重資料。→第1期は雑誌《グロテスク》の復刻。16冊分でそれにしても高い。


服部良久編著 『コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史:紛争と秩序のタペストリー』 ミネルヴァ書房、MINERVA 西洋史ライブラリー 10月、7000円+税 〔詳細〕

 *様々な領域からコミュニケーションの多様なあり方や紛争解決に果たす役割を考察。西洋中近世史の新たな側面を提示する一冊。→気になるのは、「第16章 彷徨える異端者たちの行方――中世南フランスにおける「カタリ派」迫害と抵抗活動」(図師宣忠)あたりか。→7月刊行予定が8月に延期。→9月に延期。→10月に延期。


■大津真作 『異端思想の五〇〇年』 京都大学学術出版会、学術選書07310月、1800円+税 〔詳細〕

 *異端思想家たちは時代の既存の概念をどのように打ち破ったのかを明らかにすることで、現代に生きる我々に対して発想の転換をせまる。


日本図書館情報学会研究委員会編 『情報の評価とコレクション形成』 勉誠出版、わかる!図書館情報学シリーズ 210月、1800円+税  〔詳細〕

 *氾濫するデータの海を泳ぐために、図書館情報学が導き出す理論。情報化社会を生きる現代人に必須の「評価基準」とは何か。人々や図書館は、情報をどのように選択し、「コレクション」をどのように構築しているのか……。理論から実践・実例までを備えた、基礎的テキストの決定版。


杉本つとむ 『近代翻訳語の世界』 八坂書房、10月、8800円+税 〔詳細〕

 *日本の近代を創った《訳語》百余点を選び、その出自を徹底的に検証する、翻訳語史研究の集大成。


■松本典昭 『メディチ宮廷のプロパガンダ美術:パラッツォ・ヴェッキオを読み解く』 ミネルヴァ書房、10月、4000円+税  〔詳細〕

 *宮廷パラッツォ・ヴェッキオを彩る歴史画を「史料」として読み解き、隠された政治的メッセージを導く。


ステファノ・ズッフィ/千速敏男訳 『ファン・エイク  アルノルフィーニ夫妻の肖像』 西村書店、名画の秘密、10月、2800円+税  〔詳細〕

 *さまざまな解釈を呼び続けているファン・エイク《アルノルフィーニ夫妻の肖像》。そもそもこの人物は誰なのか? 描きこまれた物々は何をあらわしている? 高度な仕掛けを味わいつつ、画家がひそませた謎を丹念に読み解いていく。


マルコ・カルミナーティ/渡辺晋輔訳 『ラファエロ アテネの学堂』 西村書店、名画の秘密、10月、2800円+税 〔詳細〕

 *アリストテレスとプラトンを中心に総勢58名の人物が描かれた《アテネの学堂》。この若きラファエロの傑作ができあがるまでの経緯を説明するとともに、これらの人物が誰なのか、主要な説を紹介しながら解き明かしていく。


ユリウス・フォン・シュロッサー/勝國興訳 『美術文献解題』 中央公論美術出版、10月、46000円+税 〔詳細〕

 *19世紀から20世紀に活躍した美術史家ユリウス・フォン・シュロッサー。その知的好奇心の全てを集成した本書は、古代から18世紀に至るまで、西洋のあらゆる美術史・建築史文献、記録、理論を網羅する偉大な記念碑的名著であると同時に、今なお世界で読み継がれる歴史書である。


■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳・解説 『地球から月へ/月をまわって/上を下への』 インスクリプト、10月、3900円+税 〔詳細〕

*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→20149月刊行予定が延期に。→インスクリプトのサイトには3月末とあるが刊行にならず。→6月刊行予定に変更。→10月に変更。



◆2015年11月以降刊行予定

■ロバート・カミング/岡部昌幸監修 『世界美術家大全』()  日東書院本社、11/16500円+税 〔詳細〕

 *650人を超える作家と、800点を超える図版とともに、その生涯と作品を解説した完全保存版。作品の主題、モチーフ、画法、技法、主要作品、作家自身の逸話まで、総合的にアートを解き明かします。


■アイデア編集部編 『文字とタイポグラフィ』 誠文堂新光社、11/53500円+税 〔詳細〕

 *2003年以降にデザイン誌「アイデア」で掲載されたタイポグラフィと和文書体関連の記事約30本を、400ページ以上におよぶボリュームで採録したコンピレーション。本書はそのなかでも古今東西のタイポグラフィについての考察,和文書体や日本語タイポグラフィの歴史研究やレポート,タイポグラフィについてのブックガイドなどを中心に収録する。


■柴田康平 『ミミズの謎:暗闇で光るミミズがいるって本当!?』 誠文堂新光社、11/61500円+税 〔詳細〕

 *なぜミミズは路面に出てくるのか、そもそもどんな生き物なのか。ウオッチするうちに、光るミミズがいることを知った著者は、なぜ光るのかを探求しはじめる。ミミズの生態から観察、研究する科学の楽しみをイラストと珍しい写真とあわせて紹介。→10月刊行予定が11月に延期。


尾崎亨、杉勇訳 『シュメール神話集成』 ちくま学芸文庫、11/101200円+税 〔詳細〕

 *「洪水伝説」「イナンナの冥界下り」など世界最古の神話・文学十六編を収録。ほかでは読むことのできない貴重な原典資料。→元版は『筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集』(筑摩書房、19784月刊行)のシュメールの部分。


松浦幹太 『サイバーリスクの脅威に備える』 化学同人、DOJIN選書、11/101700円+税 〔詳細〕

 *サイバー空間を安全に利用するための要素技術や、安心して利用するための取り組み方などを、さまざまな状況を想定して丁寧に解説し、どのような行動が安全・安心へとつながるのかを考える。


■伊藤龍也写真・文 『妖怪の棲む杜:国立市 一橋大学』 現代書館、11月上旬、1000円+税 〔詳細〕

 *一橋大学の構内では石造りの妖怪たちが100体以上もひっそり棲息している。設計は、築地本願寺を設計したことで知られる建築家の伊東忠太。武蔵野の面影を残す構内の美しい風景と、建物に潜む妖怪の数々を写し出した写真集。→9月刊行予定が10月に延期。→さらに11月に。


オスカー・ワイルド/南條竹則訳 『カンタヴィルの幽霊/スフィンクス』 光文社古典新訳文庫、11/11

 

ダシール・ハメット/小鷹信光訳 『チューリップ:ダシール・ハメット中短篇集』 草思社、11/122200円+税 〔詳細〕

 *1961年に亡くなるまで書き続けられ、未完となっている中篇小説「チューリップ」を中心とし、初期の文芸作品風の短篇も収めた小説集。ハードボイルド小説の日本での紹介者・小鷹信光個人訳に、評論・解説を付す。


内野安彦編著 『ちょっとマニアックな図書館コレクション談義』 大学教育出版、11/151600円+税 〔詳細〕

 *「図書館の棚が魅力あるものに見えないから図書館を使わない」という声が…その図書館のコレクションについて、やさしく、楽しく、ちょっとマニアックに考えます。


チャーリー・ラヴェット/最所篤子訳 『古書奇譚』 集英社文庫、11/20

 

スティーブン・キンザー/渡辺惣樹訳 『ダレス兄弟の秘密の戦争:アメリカ戦後外交はなぜ失敗だったのか』(仮) 草思社、11月中旬、3500円+税  〔詳細〕

 *敬虔なプロテスタントの家系に生まれたジョンとアレンの兄弟は、やがて国務長官、CIA長官として東西冷戦下、強力な反共外交を推進する。“怪物”とみなした各国指導者に政権転覆工作を仕掛け、ベトナム戦争、キューバ危機、インドネシア政変等の端緒をつくったダレス兄弟の功罪を圧倒的迫力で描き、米外交の本質に迫った評伝。


■小林忠編 『歌麿 THE BEAUTY 小学館、11月中旬、120,000円+税  〔詳細〕

 *美人画は歌麿にとどめ」と言わしめた浮世絵師・喜多川歌麿の美人画を100図厳選。通常の美人画50図と、歌麿のもうひとつの偉業である春画50図を一冊に凝縮して紹介。


■カル・ラウスティアラ、クリストファー・スプリグマン/山形浩生訳 『パクリ経済:コピーがイノベーションを加速する』 みすず書房、11/253500円+税 〔詳細〕

 *ファッション、料理、アメフト、スタンダップ・コメディといった「パクリ」が業種のイノベーションを促している業界を豊富に検証しつつ、その繁栄をもたらしている6つの原因を抽出する。法学と経済学のはざまから、コピーの役割を再評価。


リン・パイケット/白井義昭訳 『ウィルキー・コリンズ』 彩流社、時代のなかの作家たち 711/253800円+税 〔詳細〕

 *ウィルキー・コリンズの人生と、当時のヴィクトリア朝社会や文化を丹念にひもとき、文学の秘密に迫る。映像作品なども紹介し、伝記的事項から批評まで幅広く網羅。


ロバート・オズボーン/渡辺滋人訳 『錯視の不思議:人の目はなぜだまされるのか』 創元社、11/252500円+税 〔詳細〕

 *自らも錯視作品を作るグラフィックアーティストであるオズボーンは、まず、人間が持つ視覚の仕組みに触れ、脳が実際には存在しない像や効果を見たと思い込んでしまう状況を明らかにします。


長井裕子 『ねこのおもちゃ絵:国芳一門の猫絵図鑑』 小学館、11/251300円+税 〔詳細〕

 *「おもちゃ絵」とは、幕末から明治中期にかけて作られた、子ども向きの浮世絵のことです。そのなかでも人気が高く、現在でもファンが多いのが猫の絵です。猫好きでも知られる奇想の浮世絵師・歌川国芳の弟子たちを中心に、数多く描かれました。宴会猫、働き猫、曲芸猫、温泉猫、勉強猫…など、擬人化された猫のオンパレード!


佐藤卓己編  『青年と雑誌の黄金時代:若者はなぜそれを読んでいたのか』  岩波書店、11/263400円+税 〔詳細〕

 1970年代以降、とくに「青年雑誌」とよばれるジャンルの雑誌がどのように変容していったかを考察する。雑誌そのものの分析にとどまらず、ニューメディアとの関係や読者像の変化などにも目配りしながら問題を多角的に検討することで、雑誌というメディアの限界や希望、あのころの「若者の姿」までもが鮮やかに浮かび上がることになります。『日本の青年雑誌』という仮題だったが、タイトル変更。


ルーシー・ワースリー/中島俊郎、玉井史絵訳 『イギリス風殺人事件の愉しみ方』 NTT出版、11/263400円+税 〔詳細〕

 *なぜ「殺人」が、読み物として広く享受されるのか? 殺人事件/犯罪事件を手掛かりにイギリス文化の変容を論じた文化史。


柴山哲也 『真珠湾の真実:歴史修正主義は何を隠したか』 平凡社新書、11月、820円+税 〔詳細〕

 *太平洋戦争開戦をめぐっては、未だにルーズベルト陰謀説が一部では信用されたりもしている。〈真珠湾〉の論点を改めて整理し、その史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。


巖谷國士 監修・著 『旅と芸術:発見・驚異・夢想』 平凡社、11月、2314円+税 〔詳細〕

 *異郷、ノスタルジア、空想など、旅を巡る美術テーマを、絵画、写真、版画、挿絵本を通して旅と芸術の物語へと誘う。カラー図版多数。この秋開催の埼玉県立近代美術館同題展覧会11/142016/1/31)の図録も兼ねる。


山本眞功 『江戸の政道論書 偽書『本佐禄』考』 平凡社選書、11月、3000円+税 〔詳細〕

 *「慶安御触書」と並んで幕府成立期の農民収奪政策を証すものとされてきた『本佐禄』が、書かれた時期も意図もまるで別のものであることを実証。


江橋崇 『かるた』 法政大学出版局、ものと人間の文化史17311月、3500円+税 〔詳細〕

 *外来の遊技具でありながら二百年余の鎖国の間に日本の美術・文芸・芸能を幅広く取り入れ、和紙や和食にも匹敵する存在として発展した〈かるた〉の全体像を描く。


浜田幸絵 『日本におけるメディア・オリンピックの誕生:ロサンゼルス・ベルリン・東京』 ミネルヴァ書房、11月、7000円+税  〔詳細〕

 *メディア・イベントとしてのオリンピックによってナショナリズムが高揚し、極限に至るまでの過程を描いた力作。



◆2015年12月以降刊行予定

黒宮公彦 『クク大全』 ニューゲームズオーダー、12/73000円+税 〔詳細〕

 *15世紀の欧州に起源を持つ伝統カードゲーム「クク」の全て。あらゆる地域・時代において記述された70以上のルールを集成。さらに、この伝統ゲームの謎に包まれた発祥と伝播につき、資料と文献をあまねく蒐集し、ひとつの遊戯史を描き出す。


アントネッラ・アンニョリ/萱野有美訳 『拝啓 市長さま、図書館の話をしましょう:空間・創造・参画』(仮)みすず書房、12/212800円+税 〔詳細〕

 *司書、館長職を経て、図書館アドバイザーとして世界中の図書館を飛び回り考察を深めてきた著者。図書館を人々が自然に集まってくる「知の広場」にするための機能・空間設計・運営法等を提言。


■リン・パイケット/白井義昭訳 『ウィルキー・コリンズ』 彩流社、時代のなかの作家たち712/253800円+税 〔詳細〕

 *『白衣の女』、探偵小説『月長石』などで1860年代に一躍人気作家となったウィルキー・コリンズ。変化する時代のなかで、作家はどのように生き、どのように書いたのか。多彩な作品群と当時の思想、社会システムなどのコンテクストの関係を明らかにする。


■山本貴光 『「百学連環」を読む』 三省堂、2015秋 〔詳細〕

 *201148日~2013118日まで「三省堂ワードワイズ・ウェブ」で連載されていたものがまとまる模様。


高山宏 『アリスに驚け』 青土社、2015年冬、2800円+税

 


◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)

早川書房創立70周年文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の第2弾として発表されている。刊行時期はすべて未定。

早川書房編集部編 『冒険・スパイ小説ハンドブック〔新版〕』

コードウェイナー・スミス/伊藤典夫・浅倉久志訳 『人間の再発見 〈人類補完機構〉全短篇』(仮)【初訳】


ウンベルト・エーコ橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕

*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。


藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版

 

小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 作品社

 *新潮社から出た単行本の復刻ではなく、初出雑誌の『新青年』を底本にする初の試みです。両者の異同や法水が 羅列する固有名詞等にも細かく注をつけます。→垂野創一郎氏の「プヒプヒ日記」参照。


■小林繁子 『近世ドイツの魔女裁判:民衆世界と支配権力』 ミネルヴァ書房 〔詳細〕

*平成27年度の科研費(研究成果公開促進費)刊行予の学術書。A5330頁を予定。実際の刊行時期は未定。


■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

 *2014年予定となっているが未刊。


■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社

*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。→7月刊行予定という情報もあったが、未刊。

 

ウィリアム・ウィルフォード/高山宏訳 『道化と笏杖』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、20161 〔詳細〕

 *中世の愚者文学、シェイクスピア劇から現代のサーカス・映画まで、秩序と混沌の間に立ち、世界に混乱と豊饒をもたらす 〈道化〉 の元型的イメージを探り、その機能を論じた道化論の決定版。→元版は晶文社、19833月刊行。


風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮) 彩流社、2016/10/251600円+税 〔詳細〕

*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!→さらに20161025日に延期!


エルネスト・グラッシ/原研二訳 『形象の力』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、2016 〔詳細〕

 *論証では到達できない認識がある。反論証、反デカルトの系譜が古代弁論術から脈々としてあった。真理しか目指さないデカルトの合理主義に対して、形象、ファンタジー、芸術の力の優位を説く、マニエリスム形象論にして人文主義(フマニスム)復興宣言。


アンガス・フレッチャー/伊藤誓訳 『アレゴリー:ある象徴的モードの理論』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、2017 〔詳細〕

 *アレゴリー(寓意)のもつ宇宙的スケールを絢爛と語り、「思考の外交的仲介者」として再評価、18世紀以来のアレゴリー蔑視、シンボル優位の風潮に異議をとなえ、現代におけるアレゴリーの復権を謳った名著。


ウィリアム・マガイアー/高山宏訳 『ボーリンゲン:過去を集める冒険者たち』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、2017 〔詳細〕

 *ユングが世界中の知性を集めたエラノス会議と、彼に傾倒した大富豪が創設したボーリンゲン基金・出版活動。そこに集う人々の交流を描き、20世紀を変えた〈知〉が生成される現場を活写した、知的興奮に満ちた一冊。


高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林

 

紀田順一郎 『日本人と蔵書』

 

■鈴木宏 『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮) 論創社、「出版人に聞く」シリーズ 〔詳細〕


■鏡明 『マンハントとその時代』 (仮)フリースタイル 〔詳細〕

*雑誌《フリースタイル》連載。


ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会

 

東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社

 

 

◆刊行中止の可能性あり

■木本至 『明治の諷刺雑誌かく闘えり:「団団珍聞」「驥尾団子」がゆく』 白水社、2800円+税 〔詳細〕

 *創刊者は 『西洋見聞録』 の著者、記者は戯作者・漢学者等の鬼才揃い。激動の明治時代に対し二つの反骨雑誌がどんな諧謔諷刺の矢を放ったかを、多数の図版 (123) と共に鮮やかに再現。→2015530日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」(刊行中止とはどう違う?)という表示も。


■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕

 *いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?


U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定) 〔詳細〕

 *いつの間にか刊行予定リストから消えていた。


■アーサー・ポンソンビ/東中野修道・エドワーズ博美訳 『戦時の嘘:戦争プロパガンダが始まった』 草思社、1800円+税 〔詳細〕

*第一次大戦は史上初の総力戦であり、近代プロパガンダ戦の始まりでもあった。各国政府は各種ポスター、新聞雑誌を通じて宣伝工作を展開し、敵への憎悪を摺り込み、愛国心を煽った。大戦終結から十年、英国の著名な政治家ポンソンビはこれら戦争プロパガンダの実例をとりあげ、そこに織り込まれた?を検証、荒唐無稽がまかり通った背景と人々の心理に考察を加えた――。 →フランスの哲学者「シモーヌ・ド・ボーヴォワール」を「シモン・デビューボ」と訳してしまう人物の訳とはね(「ふぇみWikiによれば、ここから転じて、ブログ界の一部では、あまりの馬鹿らしさについ苦笑してしまうようなトンデモ的なバックラッシュ言説のことを「デビューボ」と表現するようになったそうです)。 →本書はかつて『戦時の嘘:大戦中の各国を翔け回つた嘘のとりどり』(永田進訳、東晃社、1942年)として訳出されている。なお本書については、アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』草思社、20023月(草思社文庫、20152月)参照。→2015716日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」と。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夢幻庵主人

Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

最新記事
カレンダー
02 | 2020/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR