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■2015年3月展覧会総括

20153月に見た、主に美術関連の展覧会2件(1月から通算8件)について個人的な感想と評価を記した(2月に続き3月も繁忙状態であったため、ほとんどどこにも行けず。結局上野に1回行けただけ)。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★(5)・・・(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
3月
 
 A 001 B 001
東京国立博物館本館 「東京国立博物館コレクションの保存と修理/ 国宝 檜図屏風:平成の大修理」 会期:2/17~3/15
A★★★★B★★★C★★★
*狩野永徳の《檜図屏風》が修復成ってのお披露目展示。かなり以前に見ていたはずだが、改めて修復された屏風を見ると、もと襖だったにしても、意外に天地のサイズ(本紙で縦170cm)が小さいことに驚く。当時の人々はいまより背が低かったかもしれないが、この高さでは頭がぶつかりそうではないか。展示は襖を前提に、平らに見せる。
同時に「東京国立博物館コレクションの保存と修理」の展示では、《檜図屏風》の修復に合わせ、陶磁器・絵画(雪舟作《四季山水図》春・夏)・短刀・書籍の修復技術を示す。単なる作品展示などよりもはるかに勉強になる。ちなみに、東博では修復と言わず「修理」と称しているらしい。組織名は「保存修復課」なのだし、修理ではちょっと違うような気がするのだが。
なお、それぞれにリーフレットが用意されているのだが、インフォメーションセンターにあるという表示だけで、そもそもインフォメーションセンターがどこにあるかが書いておらず、不親切。リーフレット自体は素人向けながらもわかりやすくよくできていたのだが。
 
2015O 001
東京都美術館 「新印象派:光と色のドラマ」 会期:1/24~3/29
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*かなり充実した内容。モネによる新印象派の萌芽からマティスらのフォーヴィスムにつながるまでを、丁寧に追う。ジョルジュ・スーラやポール・シニャックらの点描技法の成果と、その裏付けとなる色彩理論を見せてくれる構成もなかなかよい。1886年頃のスタートから約20年間で終焉した新印象派だが、ある意味で斬新であり、またその技法は描写において無理が伴っていたとも言え、解体されるべく解体されていったように思う。なお、スーラの《グランド・ジャット島の日曜日の午後》はさすがに来ていなかったが、それを描くためのいくつかの習作は展示されていた。
残念ながら、図録は製版・印刷が悪く、色が濁ってしまい、せっかくの色彩が表現できていなかった。
 

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