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■既刊・近刊メモ(2015年11月版 Ver.1)

201510月と11月前半に刊行された(はずの)本と、201511月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売(予定)日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。

●:前回掲載分から追加した本。

なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。

次の行は私的メモ。

■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)

 

【2015年10月・11月前半に出た本から】

 

■白石仁章 『杉原千畝:情報に賭けた外交官』 新潮文庫、10/1550円+税 〔詳細〕

 *第二次世界大戦下、ユダヤ難民に日本のヴィザを発給し、六千人の命を救った外交官・杉原千畝。彼はなぜ、政府の命令に背いて「命のヴィザ」を出し続けることができたのか――。そこには、世界情勢を読み解き、綱渡りの駆け引きに挑む〈情報のプロフェッショナル〉の素顔が隠されていた。→『諜報の天才 杉原千畝』新潮選書、20112月刊、より改題。


■中村尚 『日本の「四季」がなくなる日』 小学館新書、10/1760円+税 〔詳細〕

 *殺人酷暑、超大型台風、爆弾低気圧、ドカ雪、異常に短い春と秋など、いま日本列島には“異常”があふれています。こういった、日本人の季節感覚を狂わせてしまうような異常事態はなぜ起こるのか。ある場所で起きた小さな変化が、ずっと離れたところに大きな影響を及ぼす、気象の世界独特のメカニズムについて徹底解明。


■上村信太郎 『山の不可思議事件簿』 山と渓谷社、10/2900円+税 〔詳細〕

 *山には、不思議な現象や奇妙な伝承や奇跡的な実話に満ちている。山と登山にまつわる怪現象・不思議・謎・奇跡・魔の山・神秘と伝説・怪談・怪物などのうち、定番といえるテーマを多数ご紹介。


■大阪歴史博物館編 『変わり兜×刀装具:戦国アバンギャルドとその昇華』 青幻舎、10/22300円+税 〔詳細〕

 *奇抜な形の「変わり兜」と、粋な趣向の「刀装具」。男の美学と匠の技が光る「サムライ・アート」の世界へようこそ!空前ブームの日本刀の名品も収録の決定版。


■荒井経編 『日本画と材料:近代に創られた伝統』 武蔵野美術大学出版局、10/32400円+税 〔詳細〕

 *日本画のアイデンティティともされる「岩絵具」や「和紙」。それらの歴史は、意外なほど浅い。明治以降、日本画の材料が今あるかたちへと変化を遂げた真の理由とは? 日本画という伝統と革新を背負った“特異な近代絵画”を改めて検証し、その実像を捉えなおす。→9月刊行予定が10月に延期。


片野ゆか 『動物翻訳家:心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー』 集英社、10/51500円+税 〔詳細〕

 *動物たちの行動を理解した施設を造る裏側には、飼育員の絶え間ない努力があった。動物の世界と人間の世界をつなぐ、動物翻訳家たちの知られざる活躍を描いた動物園ルポ。


■ナタリー・セメニーク/柴田里芽訳 『魅惑の黒猫:知られざる歴史とエピソード』 グラフィック社、10/72500円+税 〔詳細〕

 *セレブたちの黒猫、文学の中の黒猫、アートの中の黒猫、映像メディアの中の黒猫というようなテーマで、黒猫たちが辿ってきた歴史や伝説を美しいビジュアルと共に解説。世界各国の黒猫にまつわるエピソードも紹介する。


■ジェリー・ブロトン/ 西澤正明訳 『世界地図が語る12の歴史物語』 バジリコ、10/72800円+税 〔詳細〕

 *プトレマイオスの「地理学」からGoogle Earthまで、12点の世界地図を媒介にして読み解かれる文明史の実相。 知的興奮を喚起する一大労作の完全翻訳。


■野口淳、安倍雅史編 『イスラームと文化財』 新泉社、10/72500円+税 〔詳細〕

 *文化財の破壊、盗掘、略奪……その背景に宗教があるのか? なぜ繰り返されるのか? イスラーム圏の諸国・地域における実情と、保護・活用に尽力する現地の取り組みを報告する。


■ステファノ・ズッフィ/千速敏男訳 『ファン・エイク  アルノルフィーニ夫妻の肖像』 西村書店、名画の秘密、10/82800円+税 〔詳細〕

 *さまざまな解釈を呼び続けているファン・エイク《アルノルフィーニ夫妻の肖像》。そもそもこの人物は誰なのか? 描きこまれた物々は何をあらわしている? 高度な仕掛けを味わいつつ、画家がひそませた謎を丹念に読み解いていく。


■マルコ・カルミナーティ/渡辺晋輔訳 『ラファエロ アテネの学堂』 西村書店、名画の秘密、10/82800円+税 〔詳細〕

 *アリストテレスとプラトンを中心に総勢58名の人物が描かれた《アテネの学堂》。この若きラファエロの傑作ができあがるまでの経緯を説明するとともに、これらの人物が誰なのか、主要な説を紹介しながら解き明かしていく。


■今泉忠明 『知識ゼロからの珍獣学』 幻冬舎、10/81300円+税 〔詳細〕

 *見た目が変! 行動が変! 過去と現在をつなぐ珍獣、「生きた化石」の正体に迫る。本書では、珍獣の定義とともに、これに該当し、今なお生きている世界中の珍獣たちを紹介していく。


■ピエール・ルメートル/橘明美訳 『悲しみのイレーヌ』 文春文庫、10/9860円+税 〔詳細〕

 *『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作。連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明する…掟破りの大逆転が待つ鬼才のデビュー作。


■辻惟雄 『若冲』 講談社学術文庫、10/91500円+税 〔詳細〕

 *《動植綵絵》全30幅をはじめ有名作品を網羅した図版150点以上。今回増補した《象と鯨図屏風》には文庫ならではの仕掛けも。→元版は美術出版社、1974年刊行。


■高原英理 『アルケミックな記憶』 アトリエサード(発売:書苑新社)、10/142200円+税 〔詳細〕

 *幼時に見た妖怪映画、光る骸骨プラモに貸本漫画。60-70年代出版界を席巻した大ロマンや終末論、SFブーム。タロットカード論争、足穂/折口の少年愛美学、中井英夫、澁澤龍彦らの思い出。文学的ゴシックの旗手によるエッセイ集。


サキ/井伊順彦・今村楯夫他訳 『四角い卵』 風濤社、サキ・コレクション、10/142400円+税 〔詳細〕

*皮肉・諧謔から深い人生訓に至る12篇。第五短篇集『平和の玩具』から5篇、第六短篇集『四角い卵』から6篇、単行本未収録作品から1篇のセレクション。


権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、10/153000円+税 〔詳細〕

 *ミステリー批評を始めて55年になるのを記念した評論集の出版だそうである。


■山中由里子編 『〈驚異〉の文化史:中東とヨーロッパを中心に』 名古屋大学出版会、10/166300円+税 〔詳細〕

 *アレクサンドロスも遭遇したという怪物から、謎の古代遺跡や女だけの島まで、たえず人々の心を魅了してきた 〈驚異〉。旅行記や博物誌が語り、絵画や装飾品に表れるその姿は、人間の飽くなき好奇心について何を教えてくれるのか。〈驚異〉 「黄金時代」 であった中世以来の精神史を細やかかつ大胆に描き出す。


若尾政希編 『書籍文化とその基底』 平凡社、本の文化史 310/172300円+税 〔詳細〕

 *商業出版の成立から読書と生活習慣、教育装置、歴史意識まで、書籍文化を生み、書籍文化が生んだ環境を、多様な視角から描く。→8月末から10月に予定変更。


■仲村和代 『ルポ コールセンター:過剰サービス社会の闇』 朝日新聞出版、10/201400円+税 〔詳細〕

 *コールセンターは劣悪な労働環境、疲弊する地方経済、シングルマザーや若者の雇用・貧困など様々な問題を内包しながらも、メディアで扱われることは少ない。「1年間の離職率9割」を生む、過剰サービス社会の見えざる実態に迫る。


■田中一郎 『ガリレオ裁判:400年後の真実』 岩波新書、10/20780円+税 〔詳細〕

 *ガリレオは本当に、科学者として宗教と闘った英雄だったのか。新たに公開された記録から、世界観が大きく変貌していく時代を背景に、裁判の真実が浮かび上がる。


■ウンベルト・エーコ編著/三谷武司訳 『異世界の書:幻想領国地誌集成』 東洋書林、10/219500円+税 〔詳細〕

 *当代随一の〈書斎の旅行家〉エーコが、プラトンの対話篇からホーキング博士の宇宙史までを間断ない熱量をもってひもときながら、怪物や幻の城が手を招くマージナルな紀行/世界観の数々を遍歴し、信念が記憶に窯変した〈虚構の真実〉を博捜する、4千年紀を股にかけての綺想見聞録。


『浮世絵から写真へ:視覚の文明開化』 青幻社、10/212315円+税  〔詳細〕

 *怒涛の近代化のなか、西洋伝来の写真と日本伝統の浮世絵が、双方に影響し絡み合ったような不思議な作品が生まれた一時がありました。本書は、図版と関連資料450点を駆使して本流から置き去りにされてきたこの「愛すべき隙間の時代」にスポットを当てる画期的試みです。→江戸東京博物館にて20151010日~126日開催の展覧会図録。


■イアン・スチュアート/梶山あゆみ訳 『自然界の秘められたデザイン:雪の結晶はなぜ六角形なのか?』 河出書房新社、10/212600円+税 〔詳細〕

 *対称性やフラクタル、カオスなど、自然界を支配する数学的秩序とは? 人気サイエンスライターによる世界を見る目が変わる名著。 →元版は河出書房新社、20097月刊行の新装版。


■ピーター・ヴロンスキー/松田和也訳 『シリアルキラーズ:プロファイリングがあきらかにする異常殺人者たちの真実』 青土社、10/213600円+税 〔詳細〕

 *吸血鬼として伝説となった650人あまりを自らの城で殺害したバートリ・エルジェーベト、分かっているだけでも30人以上もの若い女性を言葉巧みに車へと誘い込んで惨殺し「シリアルキラー」という言葉ができるきっかけにもなったテッド・バンディ……。連続殺人犯(シリアルキラー)の歴史を詳細に描き、彼らの狂気の正体と、常軌を逸したその思想の核心にせまる。


■日本図書館情報学会研究委員会編 『情報の評価とコレクション形成』 勉誠出版、わかる!図書館情報学シリーズ 210/211800円+税 〔詳細〕

 *氾濫するデータの海を泳ぐために、図書館情報学が導き出す理論。情報化社会を生きる現代人に必須の「評価基準」とは何か。人々や図書館は、情報をどのように選択し、「コレクション」をどのように構築しているのか……。理論から実践・実例までを備えた、基礎的テキストの決定版。


■貞包英之 『消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔:十八、十九世紀日本の消費の歴史社会学』 青土社、10/222800円+税 〔詳細〕

 *消費はいつから人びとを魅了し広がったのだろうか。歴史社会学の立場から、江戸から明治にかけて日本に出現した、私娼を対象とした性的消費の市場、屋台や料理屋がの隆と白米の主食化、変化朝顔に代表される園芸趣味、という3つのテーマを中心に近代社会における私的欲望を満足させるための消費の本質にせまる。


■レオ・ペルッツ/垂野創一郎訳 『聖ペテロの雪』 国書刊行会、10/222400円+税 〔詳細〕

 *数世紀にわたり各地の宗教運動の陰で歴史を動かしてきた 〈聖ペテロの雪〉 とはいったい何なのか。神聖ローマ帝国の復興を夢みる男爵の奇怪な計画にアムベルクは次第に巻き込まれていくが……。夢と現実、科学と奇蹟が交差する時、めくるめく記憶の迷宮がその扉を開く。


ステファノ・ズッフィ/佐藤直樹訳 『ボス 快楽の園』 西村書店、名画の秘密、10/222800円+税 〔詳細〕

*ボスの「快楽の園」を取り上げ、画家の略歴および制作背景を紹介しながら、作品をいくつかのパーツに分割して鑑賞。ディテールを仔細に観察することで、画家や依頼主の意図、当時の空気が見えてくる。


■上村達男 NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか』 東洋経済新報社、10/231500円+税 〔詳細〕

 *NHK経営委員会委員長代行を務めた会社法の権威が内幕を明らかに。「反知性」が支配する組織運営や意思決定の病原を探る歴史的記録。


■久留島浩編 『描かれた行列:武士・異国・祭礼』 東京大学出版会、10/236800円+税 〔詳細〕

 *江戸に参勤交代する武士の行列が「見せる/見られる」ものとして演出されたものであったことの意味を探り、さらに日本の中世や近代、朝鮮、中国と比較しながら、イメージのなかの行列がいかに継承され、なぜ描かれたのかを、多数の図版を用いて多角的に読み解く。→9月発売予定を10月に延期。


■ジェリー・ブロットン 『地図の世界史 大図鑑』 河出書房新社、10/238800円+税 〔詳細〕

 *紀元前の岩石彫刻からグーグルアースまで。人類の歴史を変えてきた「地図」の魅力を凝縮した贅沢な一冊。ひと目で実際の大きさがわかる比較図や、各地図の部分拡大図、製作の時代背景まで詳細に解説。→11月刊行予定が10月に早まった。


■ニーナ・ブラジョーン/遠山明子訳 『獣の記憶』 創元推理文庫(M)、10/231400円+税 〔詳細〕

 *首のない死体。噛みさかれたような傷跡。狼か未知の獣の仕業か。博物学者の卵トマスは、襲撃を生き延びた少女に出会う。“ジェヴォーダンの獣”事件の謎がここに明らかに。→と言ってもフィクションだが。


■ロバート・M・エドゼル/高儀進訳 『ミケランジェロ・プロジェクト:ナチスから美術品を守った男たち』上下 角川文庫、10/24、各840円+税 〔詳細上〕〔詳細下〕

 *第二次大戦中に連合国側で集められた美術関係者。彼らに下された指令は、ドイツ軍に立ち向かい画された芸術品を見つけ保護することだった。知られざる歴史に迫った渾身のノンフィクション・サスペンス。 →元版は『ナチ略奪美術品を救え:特殊部隊「モニュメンツ・メン」の戦争』(白水社、201012月刊)の改題、加筆修正。


■アレクシー・カレル/田隅恒生訳 『ルルドへの旅:ノーベル賞受賞医が見た「奇跡の泉」』 中公文庫、10/25740円+税 〔詳細〕

 *20世紀初頭、若き医師がルルドの地で目撃した、不治の病にある一女性に起こった奇跡。著者の生前発表される事のなかった引き裂かれた魂の告白。


伊藤和子 『ファスト・ファッションはなぜ安い?』 コモンズ、10/251500円+税 〔詳細〕

 *あなたの着る安い服は、アジアの少女たちの過酷な労働から生まれている! バングラデシュの縫製工場が違法な建て増しで崩壊し、1100人が亡くなった。中国のユニクロの下請け工場では、長時間労働や安い給料や劣悪な労働環境で労働者たちが働いている。買うのを止めれば、問題は解決するのか?


■井上たかひこ 『水中考古学:クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで』 中公新書、10/25800円+税 〔詳細〕

 *水中考古学とは、水面下の遺跡や沈没船を発掘、保存、調査する研究分野である。日本でも13世紀の元寇船を発掘するなど、毎年のように新たな成果が上がっている。千葉県沖に沈んだ幕末の黒船を発見し、その後も調査を続けている著者が、自身の体験も織り交ぜながら、世界の海の探検と研究に迫る。


■松本典昭 『メディチ宮廷のプロパガンダ美術:パラッツォ・ヴェッキオを読み解く』 ミネルヴァ書房、10/254000円+税 〔詳細〕

 *宮廷パラッツォ・ヴェッキオを彩る歴史画を「史料」として読み解き、隠された政治的メッセージを導く。


■本多巍耀 『原爆を落とした男たち:マッド・サイエンティストとトルーマン大統領』 芙蓉書房出版、10/262700円+税 〔詳細〕

 *科学者たちがなぜこれほど残酷な兵器を開発したのか? そして、政治家、外交官、軍人はこれにどのように向き合ったのか? “原爆投下は戦争終結を早め、米兵だけでなく多くの日本人の命を救った”という原爆神話のウソをあばいたノンフィクション!


■藤原晴彦 『だましのテクニックの進化:昆虫の擬態の不思議』 オーム社、10/261800円+税 〔詳細〕

 *なぜ昆虫の擬態は他の生物よりも精巧なのか? なぜ精巧な擬態をすることができるのか? 昆虫の世界はまだまだ不思議なことで溢れています。そんな不思議な世界を、擬態の歴史からメカニズム、最新研究まで、分子生物学者の著者が詳しく解説します。


■山下裕二、橋本麻里 『驚くべき日本美術』 集英社インターナショナル、10/261600円+税 〔詳細〕

 *「美しい畸形」VS「鎖国派」の歴史が日本美術を作った。歴史・文化・地域を横断して日本美術を論じることのできる山下流の独断と偏見と愛に満ちた日本美術論を愛弟子・橋本麻里が徹底的に聞く。


■兵藤有生、林晃史 『招かれざる虫』 ベレ出版、10/261700円+税 〔詳細〕

 *なぜここに!? 動機は? 侵入経路は? しっかり保存・保管していたのに、ある日突然、食べものに虫が! 発生源の特定にいたる過程から、功を奏した予防策まで、昆虫に関する知識と現場に残された手がかりを総動員して、食べものにつく虫たちの正体を暴く。食害虫を通して昆虫の生態や特徴などをひも解く、ミステリー仕立てのちょっと変わった一冊です。


ウィリアム・ホープ・ホジスン/荒俣宏訳 『異次元を覗く家』 アトリエサード(発売:書苑新社)、ナイトランド叢書、10/262200円+税 〔詳細〕

*廃墟に遺された手記が物語るのは、異次元から侵入する怪物たちとの闘争と、太陽さえもが死を迎える世界の終末。→元版は団精二名義、ハヤカワ文庫、1972年刊。


永田生慈監修・著 『北斎クローズアップ3 江戸の美人と市井の営み』 東京美術、10/272500円+税 〔詳細〕

 *第3巻は、趣もさまざまな美人画と日常の何気ない一コマに光をあてた市井風俗図に、北斎ならではの視点を探ります。


■ジョルダン・サンド/天内大樹訳 『帝国日本の生活空間』 岩波書店、10/284400円+税 〔詳細〕

 *衣食住や家具、都市空間、身体の振る舞いを読み解き、日本が植民地帝国だった時代の日常生活と文化に迫る。人、もの、知識の流通回路をと通じて、帝国が引き起こしていた不平等な出会いと差異の構造を探る意欲的論考。


■ユリウス・フォン・シュロッサー/勝國興訳 『美術文献解題』 中央公論美術出版、10/2846000円+税 〔詳細〕

 *19世紀から20世紀に活躍した美術史家ユリウス・フォン・シュロッサー。その知的好奇心の全てを集成した本書は、古代から18世紀に至るまで、西洋のあらゆる美術史・建築史文献、記録、理論を網羅する偉大な記念碑的名著であると同時に、今なお世界で読み継がれる歴史書である。


浜井浩一、荻上チキ 『新・犯罪論:「犯罪減少社会」でこれからすべきこと』 現代人文社、10/281700円+税 〔詳細〕

 *犯罪は増えてもいないし、凶悪化してもいない。しかし、なくなってもいない。犯罪統計の読み方、メディアリテラシーなど、気鋭の犯罪学者と若手の論客が語る、目からうろこの「犯罪論」。


渡辺知明 『文章添削の教科書』 芸術新聞社、10/281800円+税 〔詳細〕

 *あなたは人の文章を直せますか? 豊富な図解と添削例で文章添削の理論と技術をわかりやすく紹介。添削ができると、あなたの読む力、書く力、考える力は飛躍的に伸びます!


乾昭文、山本充義、川口芳弘 『雷の不思議』 八千代出版、10/282100円+税 〔詳細〕

 *ベンジャミン・フランクリンの雷の究明研究以前は、雷は不思議なものであり恐怖をもたらす存在であった。昔の人は雷をどのようにとらえていたのかを史書から繙き、興味深い逸話を綴りつつ、初期の頃から最新の雷研究を紹介、雷の起こる仕組みやその種類を解説。


佐藤卓己 『『図書』のメディア史:「教養主義」の広報戦略』 岩波書店、10/292100円+税 〔詳細〕

 *この10月で再刊後800号を数える岩波書店のPR誌『図書』。「読書家の雑誌」には、激動の時代を生きた著者や数多くの読者の、書物と向き合った悦びと苦悩が刻まれている。「岩波文化」の変容をとおして、読書空間の現代を照らし出すメディア史の快作。


■シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳 『なんでもない一日:シャーリイ・ジャクスン短編集』 東京創元社、創元推理文庫(F)、10/301200円+税 〔詳細〕

 *身近な人間の裡に潜む悪意、目に見えなくとも確かにそこにいる、邪悪なもの──シャーリイ・ジャクスンの真髄を凝縮した傑作23編を収録。本邦初訳作多数。日本オリジナル編集。


■眞嶋俊造、奥田太郎、河野哲也編著 『人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック』 慶應義塾大学出版会、10/302700円+税 〔詳細〕

 *研究者として守るべき研究倫理の共有化・標準化を試みる、人文・社会科学系としては初のハンドブック。あらゆる研究実践過程での研究倫理を問われる場面を想定し、問題解決への糸口を応用倫理学の専門家たちが解説。


■アンドリュー・ジェニングス/木村博江訳 FIFA 腐敗の全内幕』 文藝春秋、10/301600円+税 〔詳細〕

 *FIFA会長はスイスの本部から故国に帰国するたびに、金の延べ棒をブリーフケースにいれて持ち帰っていた。税関も外交パスポートを持つ彼をチェックできない。資金洗浄、軍事独裁政権との癒着、韓国戦他での八百長、W杯開催地選挙、会長選挙で飛び交う実弾、放送権、マーケティング権をめぐる賄賂。10年に及ぶ執念の取材のすべてを記す。


■エレア・ボシュロン、ダイアン・ルーテクス 『醜聞(スキャンダル)美術館:反神聖・反体制・エロティシズム…時代に挑み続ける芸術』 U-CAN10/303800円+税 〔詳細〕

 *宗教的・政治的・倫理的に「スキャンダルを巻き起こした作品」というテーマの下、古今東西・数々の名画・名作から70作品を厳選。美しい図版とともに、作品が内包する「スキャンダル性」、さらにはそれらを取り巻く「時代のタブー」を浮き彫りにする意欲作。


■A.J.ルスコーニ編/谷口伊兵衛訳/エドモン・デュラク挿絵 『図説 千夜一夜物語』 而立書房、10/301800円+税 〔詳細〕

 *「千夜一夜物語」のなかから作品を選りすぐり、51枚の挿絵を付した読みもの。「漁師と魔人」「暗黒諸島の王」「アリババと四十人の盗賊」「魔法の馬」「コダダードとその弟たち」「デリヤバールの王女」を収録。


■明星聖子、納富信留編 『テクストとは何か:編集文献学入門』 慶應義塾大学出版会、10/302200円+税 〔詳細〕

 *テクストを疑え! 印刷されたテクスト、検索されたテクストをより主体的に、より深く楽しく読み解くための知の技法。


■島村輝 監修解題 『叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 10巻』 ゆまに書房、10/30~、揃195,000円+税 〔詳細〕

 *梅原北明の代表的な雑誌。サブカルチャーの領域から「自由」抑圧への、反逆の一撃…。関東大震災からアジア太平洋十五年戦争までを繋ぐ、サブカルチャー領域の貴重資料。


服部良久編著 『コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史:紛争と秩序のタペストリー』 ミネルヴァ書房、MINERVA 西洋史ライブラリー、10/307000円+税 〔詳細〕

 *様々な領域からコミュニケーションの多様なあり方や紛争解決に果たす役割を考察。西洋中近世史の新たな側面を提示する一冊。→気になるのは、「第16章 彷徨える異端者たちの行方――中世南フランスにおける「カタリ派」迫害と抵抗活動」(図師宣忠)あたりか。→7月刊行予定が8月に延期。→9月に延期。→10月に延期。


鏡リュウジ 『鏡リュウジの魔女と魔法学』 説話社、鏡リュウジ占い入門310/301200円+税 〔詳細〕

 *現代の魔女とは、魔女術とはいったい何か。幼い頃から、関心が深かった著者が、魔女たちを追い、その系譜と魔女のイメージの変遷をたどり、解き明かします。→元版はおそらく『ウィッチクラフト(魔女術) : 都市魔術の誕生』(柏書房、19928月刊)。


山本陽子 『図像学入門:疑問符で読む日本美術』 勉誠出版、10/311800円+税 〔詳細〕

 *絵画や仏像などのさまざまな疑問・謎を図像解釈学(イコノロジー)から探り、日本美術の新しい楽しみ方を提案する。


礫川全次 『独学の冒険:浪費する情報から知の発見へ』 批評社、10/311700円+税 〔詳細〕

 *偶然の出会いから独学へ? 独学を愉しむためのテキストクリティーク。これからは自立した独学者こそがアカデミズムの域を超えて、独学で新たな知の発見を極めた先人たちの豊かな経験を踏まえて、未知の世界に踏み出すことが期待されています。その具体的方法を明らかにして、老いも若きも共に学び合う「独学の冒険」へお誘いするための一冊です。


井村君江 『私の万華鏡:文人たちとの一期一会』 紅書房、10月、2500円+税 〔詳細〕

 *日本文学からアイルランドのフォークロアまで、綺羅星の如く輝く文人たちとの思い出を、妖精学の第一人者である著者が独自の視点から描く。


 

◆2015年11月上旬刊行

 ●テリル・ウィットラッチ/大久保ゆう訳 『幻獣デザインのための動物解剖学:絶滅種・恐竜を含むあらゆる動物の骨格と筋肉』マール社、11/22400円+税 〔詳細〕

 *世界的に有名なアーティストであるテリル・ウィットラッチが、真実味のあるクリーチャー・デザインの秘訣〈解剖学〉を明らかにする。


横浜美術館学芸グループ編 『中島清之 横浜発おもしろい画家 日本画の迷宮』 神奈川新聞社、11/32600円+税 〔詳細〕

 *変幻自在ともいえる多様な描き方や型に収まらない表現を試み続けた異色の画家、中島清之の画業の全貌を俯瞰。豊富な図版のほか、主要作品解説、フォトアルバム、日夏露彦「批評的序論」などを収録。


松井文恵、安田茂美/ホキ美術館監修 『写実絵画とは何か?:ホキ美術館名作55選で読み解く』 生活の友社、11/41800円+税 〔詳細〕

 *これまではただ綺麗、凄いと思っていた絵画も、絵に描かれた背景や画家たちの思いを知ることで、一歩進んだ写実絵画を楽しむことができます。もっと身近に、もっと素敵に見える写実絵画の楽しみ方を、現代の画家たちが描いた作品をモチーフ毎に豊富なカラー図版でご紹介します。→刊行にあわせて11月からホキ美術館では5周年記念展を開催。また2016年にはホキ美術館展が全国6会場を巡回する予定。


ジョージ・マン編/ 尾之上浩司訳 『シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち2』 扶桑社ミステリー、11/4880円+税 〔詳細〕

 *紳士泥棒A・J・ラッフルズ、ミイラ男、H・G・ウェルズ…さまざまな実在の人物、架空のキャラクターとホームズの遭遇を描いた8篇。


桂千穂、掛札昌裕 『エンタムービー 本当に面白い怪奇&ミステリー』 メディアックス、メディアックスMOOK11/41500円+税 〔詳細〕

*二人の映画大好き脚本家が選んだ本当に面白い怪奇&ミステリー映画。戦後最初のミステリー映画『夜光る顔』から2015年公開の『ソロモンの偽証』まで全155本。


■江橋崇 『かるた』 法政大学出版局、ものと人間の文化史17311/43500円+税 〔詳細〕

 *外来の遊技具でありながら二百年余の鎖国の間に日本の美術・文芸・芸能を幅広く取り入れ、和紙や和食にも匹敵する存在として発展した〈かるた〉の全体像を描く。


■山崎啓明 NHKスペシャル 盗まれた最高機密:原爆・スパイ戦の真実』 NHK出版、11/51600円+税 〔詳細〕

 *1942年、アメリカは巨額の予算を投じて「マンハッタン計画」を始動し、原爆開発へと突き進んだ。原爆開発を巡る国際情報戦と、核が現代世界に投げかけ続ける影の大きさを描くNHKスペシャルの書籍化。


川原繁人 『音とことばのふしぎな世界:メイド声から英語の達人まで』 岩波科学ライブラリー、11/51200円+税 〔詳細〕

 *「あ」と「い」はどっちが大きい? あるいは、「ゴジラ」と「コシラ」ではどうですか? こんな質問をされたら、あなたはどう答えますか。文字そのものには大小がないはずなのに、音で聴くと母語が何であるかにかかわらず大小を判断するそうです。その他、存在しない音を聴いてしまう脳の機能など、最先端の話題を楽しく紹介します。


■ロバート・カミング/岡部昌幸監修 『世界美術家大全:より深く楽しむために』 日東書院本社、11/56500円+税 〔詳細〕

 *650人を超える作家と、800点を超える図版とともに、その生涯と作品を解説した完全保存版。作品の主題、モチーフ、画法、技法、主要作品、作家自身の逸話まで、総合的にアートを解き明かします。


■アイデア編集部編 『アイデア・ドキュメント 文字とタイポグラフィの地平』 誠文堂新光社、11/53500円+税 〔詳細〕

 *2003年以降にデザイン誌「アイデア」で掲載されたタイポグラフィと和文書体関連の記事約30本を、400ページ以上におよぶボリュームで採録したコンピレーション。本書はそのなかでも古今東西のタイポグラフィについての考察,和文書体や日本語タイポグラフィの歴史研究やレポート,タイポグラフィについてのブックガイドなどを中心に収録する。


■柴田康平 『ミミズの謎:暗闇で光るミミズがいるって本当!?』 誠文堂新光社、11/61500円+税 〔詳細〕

 *なぜミミズは路面に出てくるのか、そもそもどんな生き物なのか。ウオッチするうちに、光るミミズがいることを知った著者は、なぜ光るのかを探求しはじめる。ミミズの生態から観察、研究する科学の楽しみをイラストと珍しい写真とあわせて紹介。→10月刊行予定が11月に延期。


福永篤志 『その症状は天気のせいかもしれません:医師が教える気象病予防』 医道の日本社、11/71500円+税 〔詳細〕

 *天気の変化と関係があると考えられている病気のことを「気象病」と言います。本書は、気象予報士の資格をもつ現役の脳神経外科医が、「気象病」の予防について解説した実用書です。



尾崎亨、杉勇訳 『シュメール神話集成』 ちくま学芸文庫、11/101200円+税 〔詳細〕

 *「洪水伝説」「イナンナの冥界下り」など世界最古の神話・文学十六編を収録。ほかでは読むことのできない貴重な原典資料。→元版は『筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集』(筑摩書房、19784月刊行)のシュメールの部分。


■松浦幹太 『サイバーリスクの脅威に備える』 化学同人、DOJIN選書、11/101700円+税 〔詳細〕

 *サイバー空間を安全に利用するための要素技術や、安心して利用するための取り組み方などを、さまざまな状況を想定して丁寧に解説し、どのような行動が安全・安心へとつながるのかを考える。


立田敦子著/河原一久 監修/水分農場組合協力 『どっちのスター・ウォーズ』 中央公論新社、11/101100円+税 〔詳細〕

 *どうして『ジェダイの復讐』は『ジェダイの帰還』に変わったのか? なぜ三船は出演オファーを断った? 記憶を消されなかったR2-D2はすべてを知っていた? ルーカスが考えていた新3部作とは? サーガの謎は「どっち」で解く! 誰も知らなかったスター・ウォーズをここに!


工藤龍太 『近代武道・合気道の形成:「合気」の技術と思想』 早稲田大学出版部、11/105200円+税 〔詳細〕

 *武道家としての卓抜した技法と敬虔な宗教家としての精神性を併せ持ったユニークな存在である合気道創始者・植芝盛平とその弟子たちによる「合気」の概念の形成と展開を歴史的に検討し、日本の武道における合気概念の独自性を考察する。→「第2章 明治期以降の「合気の術」、「気合術」関係書籍にみられる「合気」」3.気合術と合気術:帝国尚武会、催眠術研究者達が見出したオカルト技術/4.日本の近代における武道概念のオカルト化


たばこ総合研究センター編 《談》no.104、特集:恐怖の報酬……「怖いもの見たさ」の謎、水曜社、11/10800円+税 〔詳細〕

 *怖いけど見てみたい、恐ろしいけど体験したい。不気味なもの、怪しいもの、あるいは不安なものへの限りない傾倒。この形容しがたいアンビバレントな感情を、人は、なぜ、いつから抱くようになったのだろうか。『談』no.104号は、この恐れの感覚、恐怖の感情の秘密に迫る。


オスカー・ワイルド/南條竹則訳 『カンタヴィルの幽霊/スフィンクス』 光文社古典新訳文庫、11/11980円+税 〔詳細〕

*結婚を控え、手相占いに翻弄される「アーサー・サヴィル卿の犯罪」。生真面目で頑張り屋の幽霊が棲みつくお屋敷をアメリカ公使一家が買って一騒動「カンタヴィルの幽霊」。長詩「スフィンクス」ほか短篇4作に、出獄したワイルドを迎えた親友の女性作家エイダの「回想」を含む佳作を収録。


河原一久 『スター・ウォーズ論』 NHK出版新書、11/11780円+税 〔詳細〕

 *1977年の第一作公開以来、世界中にファンを獲得したスター・ウォーズは、映画史に燦然と輝く傑作サーガだ。当初は「ボツ企画」扱いをされた同作は、いかに最強コンテンツへと生まれ変わったのか? 日本語字幕監修を務めた著者が、シリーズの全容を明らかにするとともに、ディズニー買収以後の行方を展望する。新書初の本格的スター・ウォーズ論がここに誕生!


渡邊大門編 『家康伝説の嘘』 柏書房、11/111900円+税 〔詳細〕

 *小牧・長久手の戦いで家康は負けたのか? なぜ家康は江戸に入ったのか? 小山評定は本当にあったのか? 方広寺鐘銘事件の真相とは? 家康の死後、誰かが創った家康の歴史。俗説を排除し、通説を見直し、生身の家康に迫る。


黒川正剛監修 『「魔女」の世界史』 宝島社、別冊宝島、11/121000円+税 〔詳細〕

 *中世から近世にかけてのヨーロッパで「悪魔に従属し、超自然的な力で害を為す者」としてその存在が信じられていた「魔女」。「護符」、「処刑椅子」、「死刑執行人の鉄マスク」などを多数掲載し、「魔女」とはどんな姿をしていたのか、「魔女」とは誰だったのか、そしてなぜ「魔女」が登場したのか、その謎と歴史に迫ります。


■ダシール・ハメット/小鷹信光訳 『チューリップ:ダシール・ハメット中短篇集』 草思社、11/122200円+税 〔詳細〕

 *アメリカのハードボイルドミステリーの始祖、ハメットの知られざる遺作「チューリップ」を中心に、珍しい初期作品を集めて小鷹信光が個人訳したマニア必読の中短篇集。


田中知恵子 『「フランケンシュタイン」とヘルメス思想:自然魔術・崇高・ゴシック』 水声社、11/144000円+税 〔詳細〕

 *不可能性への挑戦という人間の根源的欲求とその衝動のありかを、ゴシック小説の傑作『フランケンシュタイン』に探る。メアリー・シェリーはなぜ19世紀に〈自然魔術〉を再登場させたのか? 錬金術・魔術、科学、自然の崇高、二重の生、ゴシックなどの主題をめぐり、ヘルメス思想を淵源とするさまざま学や思想の観点から、現代エソテリシズム研究文献、文学批評を渉猟しつつ、『フランケンシュタイン』を読み解き、ロマン主義的な科学と思想の未踏の領野を照らしだす分野横断的研究。→元は首都大学東京の博論。 田中知恵子「『フランケンシュタイン』における自然、想像力、ヘルメス思想 : 作品にエソテリシズム思想を読む」


アルトゥーロ・ポンペアーティ編/谷口伊兵衛・G・ピアッザ訳  『《カルペ・ディエム》―浮世を満喫したまえ:イタリア・ルネサンス浮世草子10篇』 文化書房博文社、11/142400円+税 〔詳細〕

 *16世紀に活躍した5名の物語作家から、それぞれの秀逸作品2篇を選んで収録。イタリア・ルネサンスの息吹きに触れられる小咄集。


■内野安彦編著 『ちょっとマニアックな図書館コレクション談義』 大学教育出版、11/151600円+税 〔詳細〕

 *「図書館の棚が魅力あるものに見えないから図書館を使わない」という声が…その図書館のコレクションについて、やさしく、楽しく、ちょっとマニアックに考えます。



【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)

 

◆2015年11月中旬以降刊行予定

■柴山哲也 『真珠湾の真実:歴史修正主義は何を隠したか』 平凡社新書、11/16820円+税 〔詳細〕

 *太平洋戦争開戦をめぐっては、未だにルーズベルト陰謀説が一部では信用されたりもしている。〈真珠湾〉の論点を改めて整理し、その史実の誤謬と神話化の構造にメスを入れる。


■小林忠編 『歌麿 THE BEAUTY 小学館、11/16120,000円+税 〔詳細〕

 *美人画は歌麿にとどめ」と言わしめた浮世絵師・喜多川歌麿の美人画を100図厳選。通常の美人画50図と、歌麿のもうひとつの偉業である春画50図を一冊に凝縮して紹介。


デイヴィッド・デステノ/寺町朋子訳 『信頼はなぜ裏切られるのか:無意識の科学が明かす真実』 白揚社、11/172400円+税 〔詳細〕

 *裏切られないように、信頼を失わないようにするにはどうしたらいいか、どうすれば信頼できるかどうかを予測できるのか、従来からあるこうした疑問に、信頼研究第一人者みずからが科学で答える。


ニコラス・マネー/小川真訳 『生物界をつくった微生物』 築地書館、11/172400円+税 〔詳細〕

 *DNAの大部分はウィルス由来。植物の葉緑体はバクテリア。生きものは、微生物でできている! 葉緑体からミトコンドリアまで、生物界は微生物の集合体であり、動物や植物は、微生物が支配する生物界のほんの一部にすぎないのだ。


■スティーブン・キンザー/渡辺惣樹訳 『ダレス兄弟:国務長官とCIA長官の秘密の戦争』 草思社、11/193700円+税 〔詳細〕

 *敬虔なプロテスタントの家系に生まれたジョンとアレンの兄弟は、やがて国務長官、CIA長官として東西冷戦下、強力な反共外交を推進する。“怪物”とみなした各国指導者に政権転覆工作を仕掛け、ベトナム戦争、キューバ危機、インドネシア政変等の端緒をつくったダレス兄弟の功罪を圧倒的迫力で描き、米外交の本質に迫った評伝。


船山信次監修 『カラー図鑑 謎の植物 衝撃ファイル』 宝島社、11/18980円+税 〔詳細〕

 *世界に存在する謎の植物96種をオールカラーで紹介します。かわいらしい見た目からは想像もつかないような有毒・殺傷能力のある植物から、どうやったらここまで大きくなるのか不思議な巨大植物など、この本一冊で世界の衝撃的な植物に出会えます。


工藤光一 『近代フランス農村世界の政治文化:噂・蜂起・祝祭』 岩波書店、世界歴史選書1511/193200円+税 〔詳細〕

 *19世紀に国民統合が進展するなかで、地域社会に生きる人びとは「政治」とどう関わり、それを自らのものとしていったのか。ナポレオン復活の「うわさ」にあらわれた集合的想像力や、蜂起における民衆意識、国民祭典におけるローカル/ナショナルの交錯などに着目して、フランス農村社会の政治文化を描く。


藤森照信、山口晃 『探検! 東京国立博物館:藤森照信×山口晃』 淡交社、11/191700円+税 〔詳細〕

*建築家の藤森照信氏と画家の山口晃氏を案内役に、「美術」「建築」の二本柱から、トーハクの魅力を徹底解剖します。


氏家幹人 『江戸時代の罪と罰』 草思社、11/191800円+税 〔詳細〕

 *昨秋、国立公文書館で催され大盛況だった著者企画監修の展覧会の内容を大幅増補し書籍化。尋問、拷問、処刑の実態から、牢獄の世界まで、全26章、驚愕の事実が満載!希少な図版30点を収録!


志村史夫 『図説 生物たちの超技術』 洋泉社、11/191700円+税 〔詳細〕

 *数百年・数千年の時を生き抜く木々の知恵。美しい糸を引くカイコの気高き生き様。共倒れしないために自ら成長を止める竹。驚きのスーパー繊維、クモの糸。そして、昆虫たちの見事な擬態のワザ。→『生物の超技術:あっと驚く木や虫たちの智恵』(ブルーバックス、19999月刊)の改訂版。


阿部尚樹、上原万里子、中沢彰吾 『食品の「安全と健康」情報を整理する』 講談社現代新書、11/19760円+税 〔詳細〕

 *もういいかげんな情報には振りまわされない! 巷間流布する、食をめぐる「安全」「健康」情報の真実に迫る。


池上俊一 『森と山と川でたどるドイツ史』 岩波ジュニア新書、11/20880円+税 〔詳細〕

 *豊かな森、南にそびえるアルプス山脈、縦横に流れる豊かな河川――その自然を抜きにして、ドイツという国は語れません。環境先進国、音楽の国として花開いた独特の自然観は、じつは苛烈な魔女狩りやナチスによるユダヤ人迫害とも無縁ではないのです。ドイツの歩んできた光と影の歴史を、自然との関わりを切り口にたどってみましょう。


■山本眞功 『偽書『本佐録』の生成:江戸の政道論書』 平凡社選書、11/203000円+税 〔詳細〕

 *「慶安御触書」と並んで幕府成立期の農民収奪政策を証すものとされてきた『本佐禄』が、書かれた時期も意図もまるで別のものであることを実証。


春名幹男 『仮面の日米同盟:米外交機密文書が明かす真実』 文春新書、11/20800円+税 〔詳細〕

 *「アメリカが日本を守ってくれる」幻想を打ち砕く、衝撃の米外交機密文書の数々。新ガイドライン(今年4月改訂)の原文や、著者が大量に発掘した米外交機密文書によると、日本が武力攻撃を受けた場合、アメリカが主体的に血を流す気などさらさらないことがわかるからだ。


■チャーリー・ラヴェット/最所篤子訳 『古書奇譚』 集英社文庫、11/201000円+税 〔詳細〕

 *気弱な古書商が出会った本は、なんとシェイクスピアの正体を決定づける奇書だった!? 余白にある謎のサイン、命を狙う追っ手。果たしてこの本は本物か?  極上ビブリオ・ミステリ。


イリヤ・トロヤノフ/浅井晶子訳 『世界収集家』 早川書房、11/203500円+税 〔詳細〕

 *大英帝国の軍人、リチャード・フランシス・バートン。 インドでは様々な言語と文化に浸り、アラビアではメッカ巡礼をなしとげ、アフリカではナイルの源泉を追い求める。『千夜一夜物語』の翻訳者としても知られる桁外れの人物の生涯を、世界的に評価されるブルガリア系ドイツ人作家が、事実と虚構を織り交ぜて詩情ゆたかに描き上げた傑作長篇小説。


早川書房編集部 『ハヤカワ文庫SF総解説2000 ハヤカワ文庫SF11/201500円+税 〔詳細〕

 *1970年から現在まで続くレーベル、ハヤカワ文庫SF。作家・評論家らが計2000冊の読みどころと意義を解説する。SFマガジン誌上で半年にわたり続けられた大型特集企画が一冊の書籍で登場!


黒田日出男 『洛中洛外図・舟木本を読む』(仮) KADOKAWA(角川学芸出版)、11/202000円+税 〔詳細〕

 *この圧倒的な絵画空間は、いつ誰の注文によって描かれたのか? それを紺暖簾、能舞台の演目、家紋、若公家と上臈、武家行列、二条城での裁判、若松図などの細部から読解。華麗な岩佐又兵衛ワールドを解き明かす。


松田准一 『隕石でわかる宇宙惑星科学』 大阪大学出版会、阪大リーブル5111/201600円+税 〔詳細〕

 *隕石はどこからやってきて、一体どんなものなのか、隕石が運ぶ宇宙のひみつ満載! 現役の東京藝大生になった 大阪大学(大学院理学研究科)名誉教授の著者が、著者自身の描くゆるかわいいイラストとともに解説。


サン・ジェルマン伯爵著/マンリー・P・ホール まえがき・解説/八重樫克彦・八重樫由貴子訳 『三重の叡智』 ナチュラルスピリット、11/242200円+税 〔詳細〕

 *象徴を用いた秘儀参入への道。現存する唯一の、サンジェルマン伯爵の自筆による神秘学書。三重の叡智とは、「ひとつ、ないし複数の三重になった知恵に基づく現実の認識。12の試練を通過し、秘儀参入(イニシエーション)を終え、人の意識レベルの 向上を完成させる」とされています。


山本伸一 『総説カバラー:ユダヤ神秘主義の真相と歴史』 原書房、11/244200円+税 〔詳細〕

 *ユダヤ教神秘主義の思想的伝統、カバラーを歴史から思想の展開まで包括的に解説。グノーシス主義やキリスト教の影響下、神智学、悪魔学などの要素も包含し、時代や地域によって多彩な様相を呈してきた、ユダヤ思想の深奥に迫る。


■巖谷國士 監修・著 『旅と芸術:発見・驚異・夢想』 平凡社、11/242314円+税 〔詳細〕

 *異郷、ノスタルジア、空想など、旅を巡る美術テーマを、絵画、写真、版画、挿絵本を通して旅と芸術の物語へと誘う。カラー図版多数。この秋開催の埼玉県立近代美術館同題展覧会11/142016/1/31)の図録も兼ねる。



マーク・アダムス/森夏樹訳 『アトランティスへの旅:失われた大陸を求めて』 青土社、11/242600円+税 〔詳細〕

 *幻の大陸アトランティス。一夜にして海底に没したとされるこの大陸は、なぜ今も多くの人々を魅了してやまないのだろうか。世界中のアトランティスに取り憑かれた人たちに取材を重ね、 独自の調査でまったく新しいアトランティス像を浮かび上がらせる迫真のノンフィクション。


高槻真樹 『映画探偵:失われた戦前日本映画を捜して』 河出書房新社、11/242500円+税 〔詳細〕

 *埋もれた日本の戦前映画を見つけたい! 映画に心奪われたフィルム・アーカイブの探偵たちのユニークな活動とドラマを追いかける初の試み。


今野真二 『図説 日本語の歴史』 河出書房新社、ふくろうの本、11/242000円+税 〔詳細〕

 *日本語はどのような姿かたちをして残されてきたか。古事記、古今和歌集、平家物語、江戸期の辞書、漱石の手書き原稿……貴重な文献の数々から「書きことば・はなしことば」の変遷を読む。


■カル・ラウスティアラ、クリストファー・スプリグマン/山形浩生訳 『パクリ経済:コピーがイノベーションを加速する』 みすず書房、11/253500円+税 〔詳細〕

 *ファッション、料理、アメフト、スタンダップ・コメディといった「パクリ」が業種のイノベーションを促している業界を豊富に検証しつつ、その繁栄をもたらしている6つの原因を抽出する。法学と経済学のはざまから、コピーの役割を再評価。


ジェニファー・J・フレイド、パメラ・J・ビレル/定延由紀訳 『人はなぜ裏切りに目をつぶるのか』 亜紀書房、11/252200円+税 〔詳細〕

 *浮気、性的虐待、暴力に対して目をつぶること、自分が裏切られている現実を直視しないことが、いかに人を壊すかを実地研究した驚愕の書!


『呪術と祈祷の日本史』 宝島社、別冊宝島、11/25980円+税 〔詳細〕

 *陰陽道や密教における「呪術」や「祈祷」といった目に見えない力。当時の“最新科学”として政治システムと深く結びついてきたことが、民俗学の研究で明らかになっています。本誌では、なぜ権力者は呪術に頼ったのか? 各宗派でどのような呪術が行われてきたのか? を写真を中心とした誌面で紹介します。


007 ジェームズ・ボンド全仕事』 宝島社、TJMOOK11/251200円+税 〔詳細〕

 *本書では最新作を含む歴代24作品のボンドの任務、ボンドカーや銃、ペン型カメラといったスパイ道具、ボンドガール、宿敵・スペクター一味、007と同じ諜報員であった原作者イアン・フレミングの出自、ボンドから学ぶ男の流儀など、シリーズの魅力を全網羅して紹介します。


ニール・ランドー/シカ・マッケンジー訳 『人気海外ドラマの法則21:どうして毎晩見続けてしまうのか? フィルムアート社、11/252000円+税 〔詳細〕

 *全米をはじめ世界中で愛され、長く続いている人気海外ドラマの数々。それらはいかにして生まれ、どのように「仕掛け」られてきたのか。


■ロバート・オズボーン/渡辺滋人訳 『錯視の不思議:人の目はなぜだまされるのか』 創元社、11/252500円+税 〔詳細〕

 *自らも錯視作品を作るグラフィックアーティストであるオズボーンは、まず、人間が持つ視覚の仕組みに触れ、脳が実際には存在しない像や効果を見たと思い込んでしまう状況を明らかにします。


ペネロペ・ルイス/西田美緒子訳 『眠っているとき、脳では凄いことが起きている:眠りと夢と記憶の秘密』 インターシフト、11/252100円+税 〔詳細〕

 *「お休みなさい」の後で、脳は猛烈に働いている。それは、疲れをとるといった消極的なものではなく、きわめてアクティブな役割であることが、最新の脳科学によって明かされつつある。


ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ/久保耕司訳 『植物は<知性>をもっている:20の感覚で思考する生命システム』 NHK出版、11/251800円+税 〔詳細〕

 *植物は、人間と同じく“予測"し、“学習"し、“記憶"し、仲間どうしで“コミュニケーション"をとっている。つねに鋭い感覚で情報分析し、生き残り戦略を“考えている"のだ。最新研究が突き止めたその真の姿を知れば、畑の野菜も観葉植物も、もう今までと同じ目では見られなくなる。


■リン・パイケット/白井義昭訳 『ウィルキー・コリンズ』 彩流社、時代のなかの作家たち 711/253800円+税 〔詳細〕

 *ウィルキー・コリンズの人生と、当時のヴィクトリア朝社会や文化を丹念にひもとき、文学の秘密に迫る。映像作品なども紹介し、伝記的事項から批評まで幅広く網羅。


■長井裕子 『ねこのおもちゃ絵:国芳一門の猫絵図鑑』 小学館、11/251300円+税 〔詳細〕

 *「おもちゃ絵」とは、幕末から明治中期にかけて作られた、子ども向きの浮世絵のことです。そのなかでも人気が高く、現在でもファンが多いのが猫の絵です。猫好きでも知られる奇想の浮世絵師・歌川国芳の弟子たちを中心に、数多く描かれました。宴会猫、働き猫、曲芸猫、温泉猫、勉強猫…など、擬人化された猫のオンパレード!


《ナイトランド・クォータリー》vol.03 特集:愛しき幽霊(ゴースト)たち、アトリエサード(発売:書苑新社)、11/261700円+税 〔詳細〕

 *幽霊の恐怖を描いた物語の特集。


佐藤卓己編 『青年と雑誌の黄金時代:若者はなぜそれを読んでいたのか』 岩波書店、11/263400円+税 〔詳細〕

 1970年代以降、とくに「青年雑誌」とよばれるジャンルの雑誌がどのように変容していったかを考察する。雑誌そのものの分析にとどまらず、ニューメディアとの関係や読者像の変化などにも目配りしながら問題を多角的に検討することで、雑誌というメディアの限界や希望、あのころの「若者の姿」までもが鮮やかに浮かび上がることになります。『日本の青年雑誌』という仮題だったが、タイトル変更。


■ルーシー・ワースリー/中島俊郎、玉井史絵訳 『イギリス風殺人事件の愉しみ方』 NTT出版、11/263400円+税 〔詳細〕

 *なぜ「殺人」が、読み物として広く享受されるのか? 殺人事件/犯罪事件を手掛かりにイギリス文化の変容を論じた文化史。


エリック・リヒトブラウ/徳川家広訳 『ナチスの楽園:アメリカではなぜ元SS将校が大手を振って歩いているのか』 新潮社、11/272400円+税 〔詳細〕

 *アメリカ政府が、ソ連との冷戦に活用するため、大量の元ナチス幹部を秘密裏に入国させている――国家的不正に気づいた司法省特捜室の執念の捜査が始まった。必死に過去を偽る元ナチスたちと、何とか証拠を掴もうとする特捜検事たちの息詰まる攻防戦の行方は……?


渡辺武 『戦国のゲルニカ:「大坂夏の陣図屏風」読み解き』 新日本出版社、11/272300円+税 〔詳細〕

 *大坂夏の陣を描いた屏風がきわめて特異なのは、戦災に巻き込まれた庶民や敗走兵たちの悲惨な実態が、生々しく克明に刻まれていること。ピカソの反戦画「ゲルニカ」に比肩しうる壮大な合戦図に、戦争の何が描かれているか部分ごとに解説し、制作の謎にも迫る。


ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館大戦争』 河出書房新社、11/272600円+税 〔詳細〕

 *ソ連崩壊後のロシアを舞台に、特別な力を秘めた7冊の奇書をめぐり、その本を収集する「図書館」同士の戦闘が始まる。神話と中世と現代を結ぶ、ロシア・ブッカー賞受賞の傑作。


宮沢章夫、大森望、泉麻人、輪島裕介、都築響一、さやわか、NHKニッポン戦後サブカルチャー史製作班 『NHKニッポン戦後サブカルチャー史深堀り進化論』 NHK出版、11/271600円+税 〔詳細〕

 *豪華講師陣が誘う、めくるめくサブカルチャーの世界。


森博嗣 『作家の収支』 幻冬舎新書、11/28760円+税 〔詳細〕

 *作家は、どれだけ儲かるか? 誰も書かなかった小説家の収入の秘密と謎を、余すところなく開陳した前代未聞の1冊。


小野俊太郎 『スター・ウォーズの精神史』 彩流社、11/301800円+税 〔詳細〕

 *なぜタトゥイーンに2つの太陽が必要だったのか。アメリカ的な物語がどうして世界に広がったのか。「父と子」と「母と子」の物語が絡み合う2つの三部作の関係を読み解く


松原始 『カラスの補習授業』 雷鳥社、11/301600円+税 〔詳細〕

 *カラスから広がる世界と、少しの脱線と妄想。カラスの学校って楽しい! 『カラスの教科書』の第二弾。より深くカラスやその他の動物の行動について知ることができる一冊がいよいよ登場。


■伊藤龍也写真・文 『妖怪の棲む杜:国立市 一橋大学』 現代書館、11月下旬、1000円+税 〔詳細〕

 *一橋大学の構内では石造りの妖怪たちが100体以上もひっそり棲息している。設計は、築地本願寺を設計したことで知られる建築家の伊東忠太。武蔵野の面影を残す構内の美しい風景と、建物に潜む妖怪の数々を写し出した写真集。→9月刊行予定が10月に延期。→さらに11月に。


Jared Blando 『ファンタジー世界の地図を描く』 ボーンデジタル、11月下旬、3800円+税 〔詳細〕

 *段階的な分かりやすい手順を通して、皆さんの頭の中にあるフィクションの王国に生命を吹き込み、本格的なファンタジー地図にする方法を紹介します。荘厳な地図の作成に必要なスキルをすべて網羅しています。


篠田知和基・丸山顕徳編 『世界神話伝説大事典』 勉誠出版、11月、25,000円+税 〔詳細〕

 *全世界50におよぶ地域を網羅した画期的大事典。言語的分布や文化的分布、モチーフの共通性など、さまざまな観点からの比較から神話の持つ機能や人間と他者の関係性などを考えるヒントを与える。従来取り上げられてこなかった地域についても、最新の研究成果を反映。


松山俊太郎/安藤礼二編 『松山俊太郎 蓮の宇宙』 太田出版、11月、4000円+税 〔詳細〕


高橋輝次 『校正者のいる風景:誤植アンソロジー』(仮) 論創社、11月、2200円+税 〔詳細〕


白石仁章 『戦争と外交:インテリジェンスオフィサー杉原千畝たちの時代』(仮) KADOKAWA11月、1700円+税 〔詳細〕

 *日本が大戦へと向かう中、頭脳で世界と渡り合い、闘った外交官たちがいた。彼らはそのとき一体何を見、何を試み、日本をどんな未来へ導こうとしたのか? 外務省に眠る4万冊の資料から、その足跡をあぶり出す。


太田彩 『伊藤若冲作品集』 東京美術、11月、3000円+税 〔詳細〕

 *伊藤若冲の魅力を余すところなく伝える大判の画集。とくに畢生の大作「動植綵絵」は、全三十幅の全図掲載に加え、拡大鑑賞と技法の分析により躍動する美の秘密に迫ることができる、類のない構成。


荒川裕子 『ジョン・エヴァレット・ミレイ:甘やかなる夢情』 東京美術、11月、2600円+税 〔詳細〕

 *英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠。ラファエル前派時代のみでなく、対象の個性を巧みにつかみ取った肖像画、清澄な大気を湛えた風景画、創意に富んだ挿絵など多様な表現を紹介。


ジェームズ・ウォード 『文房具をめぐる冒険:ペンケースの中の小宇宙』 エクスナレッジ、11月、2200円+税

 *個々の文房具の、古代から現代までの歴史、発明にかかわった人々、制作会社の創業から没落の日々まで、文房具をありとあらゆる側面から語りつくす。

 

◆2015年12月刊行予定

織原義明、長尾年恭 『地震前兆現象を科学する』 祥伝社新書、12/2800円+税 〔詳細〕


ダニエル・スミス/小野智子・片山美佳子訳 『絶対に明かされない世界の未解決ファイル99:ファティマ第三の予言からチュパカブラまで』 日経BP社、12/32200円+税 〔詳細〕

 *超古代文明やUFOなどの定番ミステリーから、血なまぐさい犯罪や王室スキャンダルまで、99の未解決事件を追う。


ベルント・シュティーグラー/竹峰義和、柳橋大輔訳 『写真の映像』 月曜社、芸術論叢書、12/43400円+税 〔詳細〕

 *世界言語としての写真という記号をめぐる事典――黎明期からデジタルメディア時代まで、アルファベット順に55項目のキーワードで写真作品(ニエプス~アーバス)を読み解く。数々の写真論(ベンヤミン~クレーリー)の引証を交えつつ、〈映像=表象〉をめぐる隠喩の星座がもつ写真史的布置を浮かび上がらせる、光と影のアルバム。→本書に登場するキーワードで興味深いのは、邪視/ドッペルゲンガー/女神/真性幻覚/黒魔術/-文字//死への警告/殺人/幻影/魔法のランプ、など。


都築響一 『圏外編集者』 朝日出版社、12/51650円+税 〔詳細〕

 *編集に「術」なんてない。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。


■アンドレ・バザン/堀潤之訳 『オーソン・ウェルズ』 インスクリプト、12/51700円+税 〔詳細〕

 *1950年フランス、毀誉褒貶の只中からウェルズを救い出すべく、若き批評家がついに筆を執る。ウェルズ作品の革新性を主題の深さから画面の深さへと論じ抜く、「作家主義」批評の先駆け。→11月刊行予定が12月に延期。


上野まゆこ、高橋明也 『美術館の舞台裏:魅せる展覧会を作るには』 ちくま新書、12/7780円+税 〔詳細〕

 *カネ、人脈、才能、情報……展覧会では決して見れない美術館の素顔に迫る。盗難・贋作から展覧会の収支、コレクション作りまで、美の殿堂はこうなっている。


村上宣寛 『あざむかれる知性:本や論文はどこまで正しいか』 ちくま新書、12/7800円+税 〔詳細〕

 *基本的なスタンスは、実証科学の成果を正当に評価するには、メタ分析を行ったシステマティック・レビューに基づくべきだという本です。ちまたにあふれる科学評論は、たんなるつまみ食い的評論で、自分の気に入った研究論文をピックアップして、書いたたけです。本では、まず、Part 1で方法論を書き、Part 2でダイエット、健康、仕事、幸福に関するメタ分析を取り上げて、評論したものです。


チャック・ウィルズ/ 山口昇監修 『図解 世界の武器の歴史:石斧から自動火器まで』 グラフィック社、12/72800円+税

 *バーマン世界史博物館が所蔵する全世界、3500年以上にまたがる武器のコレクションを収録。600点を超える選び抜かれた稀少で貴重な逸品たちを、歴史的視点を踏まえた専門的な解説と共に掲載。

 

■黒宮公彦 『クク大全』 ニューゲームズオーダー、12/73000円+税 〔詳細〕

 *15世紀の欧州に起源を持つ伝統カードゲーム「クク」の全て。あらゆる地域・時代において記述された70以上のルールを集成。さらに、この伝統ゲームの謎に包まれた発祥と伝播につき、資料と文献をあまねく蒐集し、ひとつの遊戯史を描き出す。


藤脇邦夫 『出版アナザーサイド:ある始まりの終わり1982-2015 本の雑誌社、12/81600円+税 〔詳細〕

 *出版業界のメインストリームではなく、バックストリートでもない、アナザーサイドを一貫して歩み続け、この11月に定年退職する著者が在職中に出会った様々な業界人とのエピソードを満載した回想録であり、出版界の一面史です。


永江朗 『本を読むということ:自分が変わる読書術』 河出文庫、12/8640円+税 〔詳細〕

 *本読みのプロが、本とうまく付き合い、手なずけるコツを大公開。すべての本好きとその予備軍に送る「本・入門」。


室井尚 『文系学部解体』 ()  角川新書、12/8800円+税 〔詳細〕

 *下村文科大臣は国立大学に対し「文系学部・学科の縮小や廃止」を要請した。成果主義の導入、職業訓練校化——所属学科の廃止を通告された大学教授が、新自由主義の波に翻弄される現場を描く衝撃のレポート。


宮下規久朗 『しぐさで読む美術史』 ちくま文庫、12/9760円+税 〔詳細〕

 *西洋美術では、身振りや動作で意味や感情を伝える。古今東西の名画を「しぐさ」から解き明かす『モチーフで読む美術史』姉妹編。図版200点以上。


美暻 『韓国の「鬼」:ドッケビの視覚表象』 京都大学学術出版会、12月初旬、3000円+税 〔詳細〕

*韓国の妖怪「ドッケビ」の視覚イメージの変遷を時系列でたどる。ドッケビは韓国の政治・経済・社会における変容を映す鏡としての性格をもってきた。もともと目に見えないものであったドッケビを、植民地時代に定着した日本的なオニのイメージから脱却させ、今日では韓国を代表するキャラクターとして、新たな視覚化が試みられている。


徳田和夫 『室町の妖怪:説話伝承と図像』 せりか書房、12月初旬

 

ジョン・G・ゲイジャー編著/志内一興訳 『古代世界の呪詛板と呪縛呪文』 京都大学学術出版会、12/105400円+税 〔詳細〕


奥修 『珪藻美術館』 旬報社、12/101300円+税 〔詳細〕

 *「こんな世界があったのか」と誰もが驚かずにはいられない、珪藻アートの写真集です。0.1ミリに満たない珪藻をひとつひとつ手作業で並べ、デザインするという究極の職人技。漆黒の中に輝く宝石のような珪藻は、息をのむほどの美しさで、見る人すべてを魅了します。


リチャード・シッケル/南波克行、大久保清朗訳 『スピルバーグ その世界と人生』 西村書店、12/103800円+税 〔詳細〕

 *『激突!』から『リンカーン』までの全28作を400枚以上の迫力ある美しいカラー図版とともに解説する。


■リン・パイケット/白井義昭訳 『ウィルキー・コリンズ』 彩流社、時代のなかの作家たち712/103800円+税 〔詳細〕

 *『白衣の女』、探偵小説『月長石』などで1860年代に一躍人気作家となったウィルキー・コリンズ。変化する時代のなかで、作家はどのように生き、どのように書いたのか。多彩な作品群と当時の思想、社会システムなどのコンテクストの関係を明らかにする。


古田雄介 『故人サイト:亡くなった人が残していったホームページ達』 社会評論社、12/111700円+税 〔詳細〕

 *更新直後に殺害、ツイート直後に事故死、リアルタイム闘病記録、自殺実況中継、ファン巡礼慰霊碑サイト。それは遺書なのか、あるいはダイイングメッセージなのか!?意図せざる「ネット墓標」を徹底調査。4ケタにも上る「故人サイト」を6つの類型に分け、それぞれの特徴や内容、運営者、運営者の亡くなり方などを分析・紹介しています。


谷川彰英 『戦国武将はなぜその「地名」をつけたのか?』 朝日新書、12/11760円+税 〔詳細〕

 *福岡、仙台、浜松など現代の都市名の多くが戦国武将によってつけられていたことは案外知られていない。そこには、繁栄や平和を夢見た彼らの願いが込められていた。


戸矢学 『郭璞 「風水」の誕生:東晋建国を支えた方術士』 河出書房新社、12/141800円+税 〔詳細〕

 *古代中国で「風水」を開いたひと・郭璞の評伝小説。王城の地の設計理念に大きく関わった風水の知恵とは――異能の人の活躍を描く。


フィン・ブラントン/成原慧、生貝直人監修 『スパム[SPAM]:インターネットのダークサイド』 河出書房新社、12/142200円+税 〔詳細〕

 *「迷惑メール=スパム」は誰が、どのように、何のために送っているのだろうか? 何気ない題材から広がるインターネットの影の歴史。


佐藤直樹 『犯罪の世間学:なぜ日本では略奪も暴動もおきないのか』 青弓社ライブラリー 8612/151600円+税 〔詳細〕

 *ときに海外メディアから称賛される治安のよさ、略奪や暴動を起こさず、起きたとしてもそれに厳しい目を向ける日本人――その感性を作り出す独特の秩序であり、法のルール以前に私たちを縛る「世間」。ニッポン礼賛がテレビやネットにあふれファシズムにも似た「空気」が覆う日本の現状に、「世間」という視点から鋭く迫る時代診断の書。


木宮泰彦 『日本古印刷文化史(新装版)』 吉川弘文館、12/1512000円+税 〔詳細〕

 *奈良時代の創始期から江戸時代の活字版興隆期まで850年の印刷文化を、近隣諸国との文化交流も絡ませて系統的に叙述した稀覯書。→元版は、富山房、1932年刊行。


小谷賢 『インテリジェンスの世界史:第二次世界大戦からスノーデン事件まで』 岩波現代全書、12/172000円+税 〔詳細〕


柴尾英令、清水節 『スター・ウォーズ原論』 新潮新書、12/17700円+税 〔詳細〕


イアン・ドースチャー/河合祥一郎訳 『もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら 帝国、逆襲す』  講談社、12/171500円+税 〔詳細〕

 *名セリフをすべて古韻文で再現し、AT-ATたちとワンパはセリフを与えられ、ヨーダはふりふりの襟をつけて5-7-5の俳句を詠み、ベイダーとルークの親子対決は美しくドラマチックなポエムに!?


ナショナル ジオグラフィック編 『ナショナル ジオグラフィック 秘密の地下世界』 日経BP社、12/181800円+税 〔詳細〕

 *都市の地下、紛争地の密輸路、地中にひそむマグマ、地下墓所等、私たちの足下や地中にあるものを、ナショジオならではの視点で紹介。


コリン・グレイ/奥山真司訳 『現代の戦略』 中央公論新社、12/184000円+税 〔詳細〕

 *古今東西の戦争と戦略論を分析、陸海空、宇宙、サイバー空間を俯瞰し戦争の文法と本質について論じる泰斗による主著、待望の完訳。


櫻田大造 NORAD 北米航空宇宙防衛司令部』 中央公論新社、12/181900円+税 〔詳細〕

 *米国とカナダの軍事同盟NORAD。その活動は日本の防衛にも関連する。この国際政治の一大アクターを、歴史的アプローチから分析する。


■アントネッラ・アンニョリ/萱野有美訳 『拝啓 市長さま、図書館の話をしましょう:空間・創造・参画』(仮) みすず書房、12/212800円+税 〔詳細〕

 *司書、館長職を経て、図書館アドバイザーとして世界中の図書館を飛び回り考察を深めてきた著者。図書館を人々が自然に集まってくる「知の広場」にするための機能・空間設計・運営法等を提言。


本郷恵子 『怪しいものたちの中世』 () KADOKAWA12/221600円+税 〔詳細〕

 *社会事業や公共事業を請け負った勧進聖、祈祷師や占い師、芸能者、ばくち打ちや山伏――。夢見る喜びや生きる意味を考える機会を与えていた中世の宗教者の知られざる役割を、豊富な事例から解き明かす新しい中世史。


ロン・ミラー/日暮雅通、山田和子訳 『宇宙画の150年史:宇宙・ロケット・エイリアン』 河出書房新社、12/233800円+税 〔詳細〕

 *ヴェルヌの『月世界旅行』挿絵からギーガーの『エイリアン』まで、人類の夢と叡智が生んだ科学的「想像宇宙」のすべてを、320作品以上のカラー絵画で見せる初めてのヴィジュアル本。


廣瀬玲子編/本間次彦、土屋昌明著 『人ならぬもの:鬼・禽獣・石』 法政大学出版局、シリーズ・キーワードで読む中国古典212/242600円+税 〔詳細〕

 *人ならぬものとは、人に及ばないもの、そして人を超えたものだ。本巻は、鬼(=死者の霊)・禽獣(=動物)・石を手がかりに、幽霊に出会う話、動物の報恩譚、動物が人に化ける話、霊薬となる石やもの言う石などの多彩で不思議な物語とともに、人を超えた豊かな文化の営みを論じる。


スクリブナー思想史大事典翻訳刊行委員会、野家啓一訳 『スクリブナー思想史大事典 10巻』 丸善出版、12/25300,000円+税 〔詳細〕

 *人文、社会、自然科学の学問の枠を超え、時代の知の形態・変容に関心をもつ、全ての研究者必須の40年ぶりに全面刷新した総合辞典。


浅見克彦 『時間SFの文法:決定論/時間線の分岐/因果ループ』 青弓社、12/253000円+税 〔詳細〕

 *古今東西で描かれてきた時間SF200作品以上読み解きながら、基本的なアイデアと物語パターンを整理して紹介する。タイム・トラベル、タイム・スリップ、並行世界への跳躍、自己の重複、枝分かれする世界、ループし反復する時間……。作品がもつその独特の時間世界を理解したうえで、諸作品を深く読み込み、時間SFのシニカルさやアイロニーがもつ魅力を抽出する。


谷川渥 『江戸のバロック』(仮) 河出書房新社、12/282500円+税 〔詳細〕

 *16世紀末からヨーロッパを席巻したバロック様式。同時期に日本にも、こってりと過剰な美を追求した芸術家たちがいた。その代表的作品をオールカラーで紹介する、かつてない江戸美術入門。


■小林繁子 『近世ドイツの魔女裁判:民衆世界と支配権力』 ミネルヴァ書房、MINERVA 西洋史ライブラリー、12月、6500円+税 〔詳細〕

*本書は、近世ドイツの国家による支配とはいかなるものであったのかを、魔女裁判という実践を通じて明らかにする。魔女迫害を可能とした枠組みとは何か。魔女迫害を求める民衆はどのような論理と手段を用いたのか。当局は民衆の迫害要求にどのように応えたのか。民衆の声を反映する「請願」と、それに対する君主の「ポリツァイ条令」との循環的な働きを検討することで、相互応答的なヨーロッパの近世的支配のダイナミズムを描き出す。


■浜田幸絵 『日本におけるメディア・オリンピックの誕生:ロサンゼルス・ベルリン・東京』 ミネルヴァ書房、MINERVA社会学叢書、12月、7000円+税 〔詳細〕

 *メディア・イベントとしてのオリンピックによってナショナリズムが高揚し、極限に至るまでの過程を描いた力作。→11月から12月刊行予定に変更。


京極夏彦 『妖怪の宴 妖怪の匣』 KADOKAWA12月、1700円+税 〔詳細〕

 *《怪》連載の書籍化。


荒俣宏 『アラマタ異界芸術記』(仮) KADOKAWA12月、1900円+税 〔詳細〕

 *雑誌《怪》での連載対談「荒俣宏の脳内異界探偵」を書籍化したものらしい。


 

◆2015年12月以降刊行予定

G・K・チェスタトン/南條竹則・坂本あおい訳 『ブラウン神父の知恵』 ちくま文庫、2016年年頭 〔詳細〕


高槻成紀 『タヌキ学入門:かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔』 誠文堂新光社、2016/1/62000円+税 〔詳細〕

 *なぜ「化かす」と思われていた? ポンポコはどこからきている? 津波後の海岸にヒトより早く戻ってきたって本当? 野生動物とうまく共存していくために知っておきたい。長い間人のそばで生きてきたタヌキの真実。


白石晃士 『フェイクドキュメンタリーの教科書:リアリティのある“嘘”を描く映画表現 その歴史と撮影テクニック』 誠文堂新光社、2016/1/72000円+税 〔詳細〕

 *架空の人物や事件といったフィクションを“ドキュメンタリータッチ”で描く「フェイクドキュメンタリー」。本書では、この映像手法・ジャンルにおける第一人者である著者が、本テーマについて徹底解説。


クリストフ・ポンセ/ヒロ・ヒライ監修、豊岡愛美訳 『《プリマヴェラ》の謎:ルネサンスの芸術と知のコスモス』 勁草書房、20161月中旬 〔詳細〕


東雅夫編 『文豪山怪奇譚:山の怪談名作選【明治・大正編】』 山と渓谷社、2016/1/22900円+税 〔詳細〕

*近代の文豪から現代の人気作家まで数多くの作家が、深山幽谷を舞台とする神秘と怪異の物語を手がけてきた。本書は、山を愛し読書を愛する人々にとって必読の名作佳品を集大成した史上初のアンソロジー企画。


秋篠宮文仁、小林忠、小宮輝之、湯浅浩史著・監修 『若冲の描いた生き物たち』 学研プラス、2016/1/294200円+税 〔詳細〕

 *若冲の絵の素晴らしさを余すところ無く解説した「美術画集」の部分と、そこに描かれた生き物の生態や、そこから想像される人々の文化的側面にも触れた「図鑑」的な部分からなる、若冲の「生物観」に迫る一冊。


ウィリアム・ウィルフォード/高山宏訳 『道化と笏杖』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、20161 〔詳細〕

 *中世の愚者文学、シェイクスピア劇から現代のサーカス・映画まで、秩序と混沌の間に立ち、世界に混乱と豊饒をもたらす 〈道化〉 の元型的イメージを探り、その機能を論じた道化論の決定版。→元版は晶文社、19833月刊行。


乾石智子 『滅びの鐘』 東京創元社、20161月以降

 

クライブ・ギフォード 『だまされる脳』 ゆまに書房、2016/2/252500円+税 〔詳細〕

 *私たちの脳は完璧なものではありません。本書は脳の働きと変化に関するしくみを、豊富な図版を用いて科学的に解説します。 64ページの薄い本。


横山茂雄 『神の聖なる天使たち』 研究社、20162月 〔詳細〕

 *英国ルネッサンス期の哲学、思想、科学において、ジョン・ディーの思想、活動が如何なる位置を占めていたのかを明らかにする。「ジョン・ディーの一次資料に関する基礎的研究」「ジョン・ディーの一次資料に関する発展的研究」に基づくジョン・ディー伝。


風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮) 彩流社、2016/10/251600円+税 〔詳細〕

*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!→さらに20161025日に延期!


ウンベルト・エーコ/中山エツコ訳 『ヌメロ・ゼロ』 河出書房新社、2016年秋  〔詳細〕


サキ/和爾桃子訳 『けだものと超けだもの』 白水Uブックス、2016

 *生前最後の短篇集。

 

■エルネスト・グラッシ/原研二訳 『形象の力』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、2016 〔詳細〕

 *論証では到達できない認識がある。反論証、反デカルトの系譜が古代弁論術から脈々としてあった。真理しか目指さないデカルトの合理主義に対して、形象、ファンタジー、芸術の力の優位を説く、マニエリスム形象論にして人文主義(フマニスム)復興宣言。




◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)

早川書房創立70周年文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の第2として発表されている。刊行時期はすべて未定。

早川書房編集部編 『冒険・スパイ小説ハンドブック〔新版〕』

コードウェイナー・スミス/伊藤典夫・浅倉久志訳 『人間の再発見 〈人類補完機構〉全短篇』(仮)【初訳】


■山本貴光 『「百学連環」を読む』 三省堂、2015秋 〔詳細〕

 *201148日~2013118日まで「三省堂ワードワイズ・ウェブ」で連載されていたものがまとまる模様。


高山宏 『アリスに驚け』 青土社、2015年冬、2800円+税

 

ウンベルト・エーコ橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕

*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。


ロード・ダンセイニ 『よいどれジョーキンズの幻想法螺話』(仮) 国書刊行会

 

藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版

 

小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 作品社 〔詳細〕

 *新潮社から出た単行本の復刻ではなく、初出雑誌の『新青年』を底本にする初の試みです。両者の異同や法水が 羅列する固有名詞等にも細かく注をつけます。→垂野創一郎氏の「プヒプヒ日記」参照。


石坂尚武 『地獄と煉獄のはざまで:中世イタリアの心性と例話の研究』 知泉書館、2015.10以降刊行予定 〔詳細〕


■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

 *2014年予定となっているが未刊。


■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社

*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。→7月刊行予定という情報もあったが、未刊。

 

アンガス・フレッチャー/伊藤誓訳 『アレゴリー:ある象徴的モードの理論』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、2017年 〔詳細〕

 *アレゴリー(寓意)のもつ宇宙的スケールを絢爛と語り、「思考の外交的仲介者」として再評価、18世紀以来のアレゴリー蔑視、シンボル優位の風潮に異議をとなえ、現代におけるアレゴリーの復権を謳った名著。


ウィリアム・マガイアー/高山宏訳 『ボーリンゲン:過去を集める冒険者たち』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、2017年 〔詳細〕

 *ユングが世界中の知性を集めたエラノス会議と、彼に傾倒した大富豪が創設したボーリンゲン基金・出版活動。そこに集う人々の交流を描き、20世紀を変えた〈知〉が生成される現場を活写した、知的興奮に満ちた一冊。


高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林

 

フランチェスコ・コロンナ/日向太郎訳 『ポリーフィロの愛の戦いの夢』()  ありな書房

 

伊藤博明+チェーザレ・リーパ /訳 『バロック期の寓意と表象』()  ありな書房

 

紀田順一郎 『日本人と蔵書』

 

■鈴木宏  『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮) 論創社、「出版人に聞く」シリーズ 〔詳細〕


■鏡明 『マンハントとその時代』 (仮)フリースタイル 〔詳細〕

*雑誌《フリースタイル》連載。


ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会

 

東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社

 

■ジャイルズ・ミルトン/築地誠子訳 『ロシアンルーレット:レーニン対イギリス情報部』(仮) 原書房、2015/10/23?、3400円+税 〔詳細〕

 *ロシア革命前夜の1916年から革命後の1921年まで、インドにも革命を起こそうとするロシアと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス情報部との息詰まる戦いの記録。あらゆる人間の思惑を濃密に描いたロシア革命裏面史。→1023日刊行予定だったが、未刊。


■大津真作 『異端思想の五〇〇年』 京都大学学術出版会、学術選書0732015/10?、1800円+税 〔詳細〕

 *異端思想家たちは時代の既存の概念をどのように打ち破ったのかを明らかにすることで、現代に生きる我々に対して発想の転換をせまる。→10月には刊行できなかった模様。


■杉本つとむ 『近代翻訳語の世界』 八坂書房、2015/10?、8800円+税 〔詳細〕

 *日本の近代を創った《訳語》百余点を選び、その出自を徹底的に検証する、翻訳語史研究の集大成。→10月には刊行できなかった模様。


■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳・解説 『地球から月へ/月をまわって/上を下への』 インスクリプト、2015/10?、3900円+税 〔詳細〕

*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→20149月刊行予定が延期に。→インスクリプトのサイトには20153月末とあるが刊行にならず。→6月刊行予定に変更。→10月に変更。→11月になっても「10月刊行」のままで未刊。


 

◆刊行中止の可能性あり

■木本至 『明治の諷刺雑誌かく闘えり:「団団珍聞」「驥尾団子」がゆく』 白水社、2800円+税 〔詳細〕

 *創刊者は 『西洋見聞録』 の著者、記者は戯作者・漢学者等の鬼才揃い。激動の明治時代に対し二つの反骨雑誌がどんな諧謔諷刺の矢を放ったかを、多数の図版 (123) と共に鮮やかに再現。→2015530日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」(刊行中止とはどう違う?)という表示も。



■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕

 *いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?


U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定) 〔詳細〕

 *いつの間にか刊行予定リストから消えていた。


■アーサー・ポンソンビ/東中野修道・エドワーズ博美訳 『戦時の嘘:戦争プロパガンダが始まった』 草思社、1800円+税 〔詳細〕

*第一次大戦は史上初の総力戦であり、近代プロパガンダ戦の始まりでもあった。各国政府は各種ポスター、新聞雑誌を通じて宣伝工作を展開し、敵への憎悪を摺り込み、愛国心を煽った。大戦終結から十年、英国の著名な政治家ポンソンビはこれら戦争プロパガンダの実例をとりあげ、そこに織り込まれた?を検証、荒唐無稽がまかり通った背景と人々の心理に考察を加えた――。 →フランスの哲学者「シモーヌ・ド・ボーヴォワール」を「シモン・デビューボ」と訳してしまう人物の訳とはね(「ふぇみWikiによれば、ここから転じて、ブログ界の一部では、あまりの馬鹿らしさについ苦笑してしまうようなトンデモ的なバックラッシュ言説のことを「デビューボ」と表現するようになったそうです)。 →本書はかつて『戦時の嘘:大戦中の各国を翔け回つた嘘のとりどり』(永田進訳、東晃社、1942年)として訳出されている。なお本書については、アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』草思社、20023月(草思社文庫、20152月)参照。→2015716日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」と。

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■2015年・2016年美術展覧会予定 (Ver.5)

201511月中旬以降で主に東京周辺(一部関西等含む)で開催する美術展覧会の予定である。1110日までに終了したものは含まない。老生の好みで選択しており、網羅性はない。一部、2017年開催分も含む。また巡回展の場合は、東京以前/以後に開催される可能性がある(一部のみ記載)。

記載は、会場「展覧会名」会期:主な休館日および関連情報のリンク先の順(チラシを入手したものは画像を掲載)。*以下の紹介記事は主に各館の文章を利用しているため、不揃いである。■は東京周辺、◆はその他地域。は既に見たもの。先のブログ記事からの追加分。

展覧会名や会期等が変更となったり、リンク先も予告なく変更となる場合がある。休館日は原則であり、祝日となった場合は翌日が休館日となることもある。

 

 5月開始 


 
ホキ美術館 「写実って何だろう?:その多様性と可能性」 5/2111/15:火休 〔詳細〕

 *多様な約50点の写実絵画作品を展示し「写実って何だろう?」という素朴な疑問を投げかけ、ご覧になる方々に判断していただければという試みです。


 6月開始 

 

東京大学総合研究博物館(会場:文京区教育センター2階大学連携事業室) 「鶏づくし」 6/1111/14(会期延長):日・祝休/無料 〔詳細〕

*世界各地の60種約150羽のニワトリの剥製を展示。


 8月開始 

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清水三年坂美術館 「京薩摩」 8/2211/15:月火休 〔詳細〕

*明治期に京都で製作された、薩摩金襴手様式の陶器のことを京薩摩といいます。貫入のある黄みを帯びた素地に、特別に豪華な金彩色絵をほどこした、細やかで華やかな薩摩焼。幕末・明治の万国博覧会で高い評価を受け、西洋の人々の間で一種のブランドとなっていました。京薩摩を代表する錦光山の作品の他、大阪薩摩の薮明山、神戸薩摩の精巧山など京阪神を中心に、横浜薩摩、鹿児島の本薩摩など世界でも有数の輸出薩摩焼コレクションを展示致します。

 9月開始 

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東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館 もうひとつの輝き 最後の印象派:1900-20’s  Paris 9/511/8:月休 〔詳細〕

20世紀初頭のフランスで、印象主義や新印象主義など、前世紀のスタイルを受け継ぎながら親しみやすく甘美な作品を描いた芸術家たちの作品をご紹介する展覧会です。カリエールやル・シダネル、サージェントなど、取り上げられる機会の少ない画家たちの作品を展示します。


岡田美術館 「箱根で琳派 大公開:岡田美術館のRIMPAすべて見せます」 会期第一部:9/512/15;第二部:12/192016/3/31:無休 〔詳細〕

*当館は、十数年前、光琳筆「雪松群禽図屏風」との出会いを機に名誉館長岡田和生によって設立が構想され、蒐集においても琳派に力が注がれてきました。70件に上るその作品群は、「岡田美術館の原点」としてコレクションの中核