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■2015年美術展覧会予定 (Ver.4)

20159月以降で主に東京周辺(一部関西等含む)で開催する美術展覧会の予定である。913日までに終了したものは含まない。老生の好みで選択しており、網羅性はない。若干、2016年以降にかかるものも含む。また巡回展の場合は、東京以前/以後に開催される可能性がある(一部記載)。
記載は、会場「展覧会名」会期:主な休館日および関連情報のリンク先の順(チラシを入手したものは画像を掲載)。*以下の紹介記事は主に各館の文章を利用しているため、不揃いである。■は東京周辺、◆はその他地域。は既に見たもの。先のブログ記事からの追加分。
展覧会名や会期等が変更となったり、リンク先も予告なく変更となる場合がある。休館日は原則であり、祝日となった場合は翌日が休館日となることもある。
 
4月開始 
 
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■ポーラ美術館 「セザンヌ:近代絵画の父になるまで」 4/49/27:会期中無休 〔詳細〕
*当館のコレクション9点に加え、国内に収蔵されているセザンヌ作品を集めて、「近代絵画の父」になるまでにセザンヌがいかに歩みを進めたのかを、同時代の芸術家たちとの交流や対話を跡づけながら検証していきます。

相国寺承天閣美術館 「伊藤若冲と琳派の世界」 4/49/237/13のみ休 〔詳細〕
*京都が生んだ異才若冲と華麗なる琳派の絵師達。

 
 5月開始 
 
金沢21世紀美術館 「コレクション展1」 5/2611/25:月休 〔詳細〕
*今回の「コレクション展1」のテーマは、「あなたが物語と出会う場所」。この展覧会では、金沢21世紀美術館のコレクションを中心に13点の作品を紹介します。何かの物語が込められている作品が展示されている一方で、見る側が展示された作品やそれの置かれた空間から自分だけの物語を紡ぎだす場合もあります。自分の作る物語はそこにある作品に向き合うことで変化し、これまで自分ですら気づかなかった新たな思考へと繋がっていくことでしょう。

 
月開始 
 
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21_21 DESIGN SIGHT 「動きのカガク展」 6/199/27:火休 〔詳細〕
「動きのカガク展」は、「動き」がもたらす表現力に触れ、観察し、その構造を理解し体験することで、ものづくりの楽しさを感じ、科学技術の発展とデザインの関係を改めて考える展覧会です。展覧会ディレクターを務める菱川勢一率いるドローイングアンドマニュアルが制作した動きの原理をひもとくアニメーションとともに、日常にひそむ様々な動きの仕組みを体感してください。

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国立西洋美術館 「ボルドー展:美と陶酔の都へ」 6/239/23:月休 〔詳細〕
*ボルドー市の全面的な協力を得て実現した本展は、先史時代から現代まで、ボルドーの悠久の歴史と美術を展観するものです。ドラクロワやルドン、ゴヤをはじめ、町にゆかりのある数々の画家や作品を紹介するとともに、名高い《角をもつヴィーナス(ローセルのヴィーナス)》をはじめとする貴重な考古・歴史資料から、在りし日の市民生活を物語る数々の装飾芸術品まで幅広い展示をおこないます。

 
7月開始 
 
日本浮世絵博物館(長野県松本市) 「国芳の妖怪変化:妖美、妖艶の世界」 7/49/27:月休 〔詳細〕
*歌川国芳は妖怪や変化を描いた作品を多く残しました今回は金毛九尾の狐として知られる玉藻の前を中心とした狐、酒吞童子・土蜘蛛といった変化のものや将門や藤原純友の残党の妖術と戦う源頼光とその家臣、源平合戦、豪傑たちの化け物退治を中心に妖怪変化、歌舞伎の舞台に登場する幽霊・妖怪を描いた作品を全部国芳で紹介します。作品選定に当たっては妖艶で美しすぎる妖怪たちをえらびました。

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東京国立博物館 「クレオパトラとエジプトの王妃展」 7/119/23:月休 〔詳細〕
*本展のメインテーマは、古代エジプトの王妃や女王たち。「絶世の美女」として語り継がれるクレオパトラ、女王として君臨したハトシェプストなど、古代エジプトの女性たちの実像に迫ります。

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東京国立近代美術館工芸館 「こども+おとな工芸館 ピカ☆ボコ:オノマトペで読みとく工芸の魅力」 7/149/27:月休 〔詳細〕
*色やかたち、歴史や地域性など、工芸をみるポイントはさまざまですが、目にも手ざわりにも好ましい質感の追求は、工芸に期待するイメージの重要な部分を占めています。今回、工芸館の会場6室に揃えた質感は「ツヤツヤ」「ピカピカ」「スケスケ」「ボコボコ・ゴツゴツ」「ザラザラ・サラサラ」「ダラリ・ジワリ・スベスベ」――オノマトペを通して工芸の質感に迫る試みです。

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霧島アートの森 「山口晃展:汽車とかたな」 7/179/23:月休 〔詳細〕
*本展のタイトルにある「汽車」と「かたな」は、日本の近代化において、その変化を象徴するものです。山口は「汽車」の時代と「かたな」の時代の区別を飛び越え、異なる時代の事物を融合させて描いています。絵画をはじめ、立体作品や漫画、インスタレーション等を展示し、多彩な山口の魅力に迫ります。

東京都庭園美術館 「アール・デコの邸宅美術館:建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS7/189/23:第24 〔詳細〕
*本展は旧朝香宮邸そのものを鑑賞する「建築をみる2015」とコレクターたちが収集したアール・デコの名品による「ARTアール DECOデコ COLLECTORSコレクターズ」の2つの企画によって構成されています。当館所蔵のオリジナルの家具や調度品等を用いて、本来の邸宅としての空間の再現を試み、同時にアール・デコに魅せられた国内個人コレクターたちに焦点を当て、ポスター、ポショワール、ガラス、銀器、彫刻、家具等多分野に渡る特徴あるコレクションをご紹介いたします。

神奈川県立生命の星・地球博物館 「生き物を描く:サイエンスのための細密描画」 7/1811/3:主に月休 〔詳細〕
*生物をスケッチして生み出される生物画は、生物学の発展とその知見の普及に大きく貢献してきました。しかし、観察したことをわかりやすく伝えるために施された数多くの工夫や、作図を裏で支えるテクニックを知る機会はあまりありません。今回は、サイエンスの世界での生物画の魅力や重要性を解説し、それを支える道具やテクニックを、学芸員や生物画のプロが作成した生物画を織り交ぜながら紹介します。

名古屋市博物館 「魔女の秘密展:ベールに包まれた美と異端の真実」 7/189/27:月休 〔詳細〕
*本展は、今までうかがい知ることのできなかった“魔女”を日本で初めて、多角的に紹介するものです。日本でイメージする魔女とは異なる、「本当の魔女」の姿とは―。ドイツ・プファルツ歴史博物館、ローテンブルク中世犯罪博物館のほか、オーストリア、フランスの各美術館・博物館の全面協力のもと、絵画やまじない道具、魔女裁判に関する書物や資料、拷問道具など、日本初公開を含む約100点を一堂に紹介。→えんてつホール(浜松):10/1011/24NTTクレドホール(広島):12/192016/1/17、東京会場予定:2016/3、福岡会場予定:2016/45月に巡回予定。

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◆奈良国立博物館 「白鳳:開館120年記念特別展 7/189/23:月休 〔詳細〕
*仏教美術の専門館として長年にわたり構想を温めてきた白鳳美術を取り上げ、その魅力を追求します。

 
8月開始 
 
太田記念美術館 錦絵誕生250年記念 線と色の超絶技巧」 8/19/27:月休 〔詳細〕
*錦絵誕生250年を記念して、浮世絵版画における超絶技巧のテクニックにスポットをあてます。普段は意識することの少ない、彫りや摺りのワザに注目することによって、浮世絵の新たな魅力が発見できることでしょう。

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サントリー美術館 「藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美」8/59/27:火休 〔詳細〕
*明治の実業家・藤田傅三郎は、明治維新後、廃仏毀釈によって仏教美術品が失われる危機に際し、絵画や墨蹟、仏像などの保護に尽力しました。本展では、国内有数の東洋美術コレクションを誇る藤田美術館の至宝を公開します。

愛知県美術館 「芸術植物園」 8/710/4:月休 〔詳細〕
古代の植物文様から、江戸時代の花鳥画、東西の本草学図譜、近代の植物写真、そして現代美術における植物表現まで、実に多様な、時に現実には存在しない植物までもが、温度と湿度をしっかりと管理した美術館という温室のなかに生い茂っています。芸術植物とでも呼ぶべきこれらの植物たちの魅力的な生態を、 展示室を散策するようにお楽しみください。

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出光美術館 日本の美・発見X 躍動と回帰:桃山の美術」 8/8~10/12:月休 〔詳細〕
*志野・織部・唐津などの桃山茶陶に、同時代の狩野派の絵師や長谷川等伯などによる絵画を交え、桃山美術を紹介します。ときに革新的と称えられるこの時代の美術の特徴とはなにか。平安・鎌倉時代の六古窯と桃山茶陶、あるいは室町時代のやまと絵と等伯など、過去の造形とのつながりに注目しながら、桃山時代の美の姿を探ります。

渋谷区立松濤美術館 「スサノヲの到来:いのち、いかり、いのり」 8/89/21:月休 〔詳細〕
日本神話に登場するスサノヲは、大地を揺るがし草木を枯らす荒ぶる魂と、 和歌の始祖としての繊細な美意識を備えた存在です。この両面を持つスサノヲの姿を、古美術品・歴史資料でたどり、さらには、「破壊と再生」というスサノヲ の象徴性に触発されて制作された現代の作品も展示し、時代を超えたスサノヲの影響を見ていきます。2014美連協大賞(美術館表彰)。

福岡市美術館 「肉筆浮世絵の世界」 8/89/20:月休 〔詳細〕
*本展では、約170点に及ぶ「肉筆浮世絵」(68人の浮世絵師たちの作品と、浮世絵誕生前後の無款の作品)を展示し、江戸の都で花ひらいた浮世絵の黎明期から終焉期までを辿ります。

清水三年坂美術館 「京薩摩」 8/2211/15:月火休 〔詳細〕
*明治期に京都で製作された、薩摩金襴手様式の陶器のことを京薩摩といいます。貫入のある黄みを帯びた素地に、特別に豪華な金彩色絵をほどこした、細やかで華やかな薩摩焼。幕末・明治の万国博覧会で高い評価を受け、西洋の人々の間で一種のブランドとなっていました。京薩摩を代表する錦光山の作品の他、大阪薩摩の薮明山、神戸薩摩の精巧山など京阪神を中心に、横浜薩摩、鹿児島の本薩摩など世界でも有数の輸出薩摩焼コレクションを展示致します。

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三井記念美術館 「蔵王権現と修験の秘宝」 8/2911/3:月休 〔詳細〕
*修験道の根本聖地である金峯山寺ほかの、奈良県吉野金峯山修験に関わる仏像、曼荼羅図と、経筒、経箱、鏡像、懸仏など経塚遺品、そして早くから地方の山岳宗教の地で修験道の拠点となり、崖上に建てられた平安時代の「投入堂」で知られる鳥取県三徳山三佛寺の多数の蔵王権現像を一堂に展示する、まさに「天空の神と仏の世界」が眺望できる画期的な展覧会です。

 
9月開始 
 
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■山種美術館 琳派400年記念 琳派と秋の彩り」 9/110/25:月休 〔詳細〕
*宗達、光悦にはじまり、尾形乾山を経て、酒井抱一、鈴木其一などにいたる琳派特有の画題や季節感を表した作品。近代・現代の日本画において琳派に倣い、研究した成果として琳派的な特徴を表出した作品。そして琳派に通じる季節感、とりわけ琳派の造形にも多く登場する秋の情趣が感じられる作品。これら3つの切り口から本展覧会をお楽しみいただきます。

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東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館 もうひとつの輝き 最後の印象派:1900-20’s Paris  9/511/8:月休 〔詳細〕
20世紀初頭のフランスで、印象主義や新印象主義など、前世紀のスタイルを受け継ぎながら親しみやすく甘美な作品を描いた芸術家たちの作品をご紹介する展覧会です。カリエールやル・シダネル、サージェントなど、取り上げられる機会の少ない画家たちの作品を展示します。

岡田美術館 「箱根で琳派 大公開:岡田美術館のRIMPAすべて見せます」 会期第一部:9/512/15;第二部:12/192016/3/31:無休 〔詳細〕
*当館は、十数年前、光琳筆「雪松群禽図屏風」との出会いを機に名誉館長岡田和生によって設立が構想され、蒐集においても琳派に力が注がれてきました。70件に上るその作品群は、「岡田美術館の原点」としてコレクションの中核をなしています。菱田春草・速水御舟・前田青邨らの、琳派への憧憬を色濃く示す絵画と併せ、約80件の作品をお楽しみください。

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東京国立博物館 「アートオブブルガリ:130年にわたるイタリアの美の至宝」9/811/29:月休 〔詳細〕
130年を越える歴史を持つ、イタリアが世界に誇るハイジュエリーブランド、ブルガリ。今回の回顧展では、ローマの地に1884年に創業したブルガリの、創成期から今日に至るまでの貴重な作品の数々をご堪能いただけます。

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千葉市美術館 「唐画もん:武禅にろう苑、若冲も」9/810/189/2810/5 〔詳細〕
*江戸時代中期の大坂では、優れた手腕を持つ個性的な作風の絵師たちが活躍していました。本展は、知られざる大坂の絵師、墨江武禅と林ろう苑に光を当てた初めての展覧会です。今でこそ、知る人ぞ知る存在となってしまいましたが、彼らは流行の中国絵画を学んだ「唐画師(からえし)」として独自の表現を追求し、おおいに人気がありました。二人の画業をたどるとともに、師である雪鼎や五岳、さらに同時代の大坂や京都で活躍した伊藤若冲や曾我蕭白、松本奉時や耳鳥斎らの作品もあわせ、約150点の作品をご紹介します。

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Bunkamuraザ・ミュージアム 「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」 9/912/610/5のみ休 〔詳細〕
*ウィーン美術史美術館の所蔵する絵画作品のなかから、「風景」に焦点をあてて選んだ約70点の作品により、「聖書」や「神話」の物語の舞台として描かれ、季節の営みや牧歌の主題などと結びつきながら次第に独立したジャンルとして確立されていくヨーロッパにおける風景表現の歩みを、その誕生から展開に至るまで展観します。

三の丸尚蔵館 1920s-30s モダン・エイジ:光と影の造形美」9/1212/6:月金休・展示替休あり
 
国立新美術館 「ニキ・ド・サンファル展」 9/1812/14:火休 〔詳細〕
*フランスに生を受けたニキ・ド・サンファルは、少女時代を過ごしたアメリカや母国フランスの抽象絵画に影響を受けるなど独自のスタイルを作り上げていきました。絵具を入れた缶や袋を石膏によって画面に付着した絵画に向けて銃を放つことで完成する「射撃絵画」は、絵画と彫刻の両方の要素を兼ね備え、また制作行為そのものがパフォーマンス・アートの先駆例とされています。その後ニキは女性の表象への関心を強め、また、「タロット・ガーデン」と称する彫刻庭園に代表されるように建築デザインにも積極的に取り組み、美術家として様々な活動を展開しました。

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■東京都美術館 マルモッタン・モネ美術館所蔵モネ展:「印象、日の出」から「睡蓮」まで」9/1912/13:月休 〔詳細〕
*マルモッタン・モネ美術館には、印象派を代表する画家クロード・モネの、86歳で亡くなるまで手元に残したコレクションが所蔵されています。本展は、息子ミシェルから同美術館に遺贈されたこのモネ・コレクションを中心に、約90点を紹介するものです。子供たちの成長を記録した作品や友人ルノワールによるモネ夫妻の肖像画、旅先の風景画、白内障を患いながらも描き続けた晩年の作品などを通して、モネの豊かな創作の世界に迫ります。→京都市美術館(2016/3/15/8)に巡回。

永青文庫 「春画展」 9/1912/23:月休 〔詳細〕
*本展は日本初の春画展として、海外は大英博物館およびデンマークから、また、日本の美術館や個人コレクションから「春画の名品」を集めます。鈴木春信の清楚、月岡雪鼎の妖艶、鳥居清長の秀麗、喜多川歌麿の精緻、葛飾北斎の豊潤など、浮世絵の大家たちによる作品のほか、徳川将軍や大名家の絵画を担った狩野派の作品など、大名から庶民にまで広く愛された春画を楽しんでいただければと思います。

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東京ステーションギャラリー 「『月映』:田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎」9/1911/3:月休 〔詳細〕
*珠玉の作品集『月映(つくはえ)』は、美術学生だった田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎らによる百年前の雑誌で、日本の創作版画史にその名を刻みました。本展は、公刊『月映』(洛陽堂)の紹介に中心をおきながら、初期作品の紹介、限定私家版『月映』、萩原朔太郎の初めての詩集『月に吠える』に関連する作品や資料などを展示します。

名古屋ボストン美術館 ボストン美術館 ヴェネツィア展:魅惑の都市の500年」9/192016/2/21:月休 〔詳細〕
*本展ではティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼら16世紀ヴェネツィア・ルネサンスの三大巨匠をはじめ、その豊かな色彩表現に影響を受けたブーダン、モネら19世紀の印象派の画家たち、そして現代に至るまでの約500年に及ぶヴェネツィアの美のハイライトを、ボストン美術館所蔵の約130点の作品で辿ります。

◆細見美術館 MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」 9/1911/23:月休 〔詳細〕
*乾山は京焼の伝統を踏まえながら、広く作陶活動を展開し、琳派のデザイン性を取り入れた大胆な意匠は独創的な乾山様式として人気を博しました。本展ではMIHO MUSEUMの所蔵する乾山焼の優品を一堂に展示します。
 
練馬区立美術館「アルフレッド・シスレー:イル=ド=フランス、川のある情景展」 9/2011/15:月休 〔詳細〕
*日本国内に所蔵されているシスレーの風景画を中心に、彼が生涯を通して描き続けたセーヌ川とその支流のロワン川を巡る情景を辿ります。シスレーが多く描いた「洪水」「増水」という川の異変から、19世紀の河川と都市や人々の生活との関係性、また郊外における近代化などの視点から、多角的に作品世界を検証します。

 
10月開始 
 
■渋谷区立松濤美術館 「古代エジプト美術の世界 魔術と神秘:ガンドゥール美術財団の至宝 10/611/23:月休 〔詳細〕
*本展では、当時一部の人々にしか解読できなかった文字や記号、デザインを読み解くとともに、それぞれの素材や色に込められた魔術的な意味について考えながら、古代エジプト美術の魅力とその世界観を探ります。出品作品約150点は世界屈指の古代エジプト美術コレクションで知られる、スイスのガンドゥール美術財団の所蔵品であり、すべて日本初公開となります。←北海道立旭川美術館(4/176/21);福井県立美術館(7/38/30)より巡回。→その後、群馬県立館林美術館(2016/1/53/21)に巡回。

◆京都国立近代美術館 琳派400年記念 「琳派イメージ」展」 10/911/23:月休 〔詳細〕
*本展覧会は、「琳派」の魅力に引き付けられて、近代から現代にかけての作家達が生み出したファッション、グラフィック、絵画、工芸、版画等あわせて約80点の作品で「琳派」の広がりを紹介するものです。

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■三菱一号館美術館 「プラド美術館展:スペイン宮廷 美への情熱」 10/102016/1/31:月休 〔詳細〕
15世紀以降、歴代スペイン王たちの美術への熱意と嗜好によって蒐集された作品群は、それぞれの国王の趣味が色濃く反映された特異なコレクションを形づくりました。その偉大なコレクションの中から、スペイン3大画家ともいわれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤをはじめ、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、ムリーリョなど、名だたる巨匠たちの作品群が一堂に会します。

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■サントリー美術館 「逆境の絵師 久隅守景:親しきものへのまなざし」 10/1011/29:火休 〔詳細〕
*江戸時代前期に活躍した久隅守景は、狩野探幽に師事し、探幽門下四天王の筆頭と目されました。狩野派を離れた後、晩年は加賀藩前田家の招きで金沢に滞在し、数々の名作を生み出しています。とくに、農民風俗を詩情豊かに描き出し、独自の画風を確立しました。守景の作品を通して、その画業と謎の半生に迫ります。

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◆京都国立博物館 琳派誕生400年記念 琳派:京(みやこ)を彩る」 10/1011/23:月休 〔詳細〕
*第一世代にあたる光悦や俵屋宗達、第二世代の尾形光琳や弟・乾山、そして第三世代の酒井抱一へと受け継がれる琳派の名作や資料を一堂に集め、その素晴らしさ、日本美の豊穣さをご堪能いただくとともに、彼ら個々人が先達から学んだものと自ら生み出したものの芸術的特質を再発見しようという試みです。

奈良県立美術館 錦絵誕生250年 浮世絵版画 美の大世界」 10/1012/6:月休 〔詳細〕
*写楽・北斎・広重などによる、浮世絵版画の美の大世界。関東・関西で多くの浮世絵展が開催される今年、浮世絵が一層楽しくなるように、多彩な画題・斬新な表現に注目した展示を行います。

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国立西洋美術館 「黄金伝説:古代地中海世界の秘宝」 10/162016/1/11:月休 〔詳細〕
*本展では、地中海地域の古代文明がもたらした金の傑作の数々を、金を題材とする絵画とともに展示し、黄金に魅了された人類の歴史をひも解いていきます。

町田市民文学館ことばらんど 「没後25年日影丈吉と雑誌宝石の作家たち」10/1712/20:月・第2木休 〔詳細〕
*本展では、推理作家として、また幻想文学者、翻訳家として多方面に活躍し、晩年のおよそ20年間を町田に過ごした日影丈吉の仕事をご紹介します。

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◆京都市美術館 「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち―世界劇場の女性」10/242016/1/5:月休 〔詳細〕
*「光の画家」として知られるデルフト出身のヨハネス・フェルメールや、独特な発想、技法と構図で人気を得たレンブラント・ファン・レインをはじめフランス・ハルス、ヤン・ステーン・ピーテル・デ・ホーホなど、17世紀オランダ黄金時代を彩った画家たちの作品を紹介します。なかでもメトロポリタン美術館の傑作、フェルメールの《水差しを持つ女》とレンブラントの《ベローナ》は日本初公開となります。→森アーツセンターギャラリー(2016/1/163/31)に巡回。掲載チラシは東京展のもの。

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東京国立博物館 「始皇帝と大兵馬俑」 10/272016/2/21:月休 〔詳細〕
*秦の始皇帝の遺産である兵馬俑は、20世紀最大の考古学的発見ともいわれ、今でも新しい知見と驚きをもたらしつづけています。本展では、中国・陝西省文物交流中心などの協力を得て、始皇帝にまつわる代表的な遺物を一堂に集めるとともに、兵馬俑を通して始皇帝が築き上げた“地下の世界”のなぞに迫ります。

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パナソニック汐留ミュージアム 「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」10/2912/20:水休 〔詳細〕
*フランス、ブルターニュ地方にある小村ポン=タヴァンは、その美しい光景から19世紀以降、多くの芸術家たちを魅了しました。ゴーギャンは芸術家の理想郷を夢見てこの地を訪れ、滞在期に印象派から離れた新たな画風を確立します。ゴーギャンをはじめ、ベルナール、ドニなど同時代にポン= タヴァンで制作した画家たちの作品が出品されます。

静嘉堂文庫美術館 「金銀の系譜:宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」 10/3112/23:月休 〔詳細〕
*リニューアルオープン展 第一弾。国宝俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が、このたび長い修理を終え静嘉堂に戻ってきました。今回、それぞれの代表作として名高いこの2点の新たな装いを修理後初披露するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示いたします。

 
11月開始 
 
■根津美術館 「物語をえがく:王朝文学からお伽草子まで」 11/1412/23:月休 〔詳細〕
*源氏物語、平家物語、曾我物語、西行物語、酒吞童子物語…多彩な物語を絵で楽しみます。

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三井記念美術館 三井文庫開設50周年・三井記念美術館開館10周年記念特別展II 三井家伝世の至宝」 11/14~2016/1/23:月休 〔詳細〕
*館蔵の国宝・重要文化財を中心に、現在は三井から離れ、他の美術館・個人等の所蔵となっている名品・優品もあわせて展示し、かつて三井家に伝世した至宝の数々を一堂のもとに紹介します。

グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル [世界を変えた書物]展:人類の知性を辿る旅」11/611/23:無休 〔詳細〕
*金沢工業大学が“工学”の観点から、科学的発見、技術的発明の原典初版を収集した“工学の曙文庫”というライブラリーがあります。収蔵されているのは、グーテンベルクによって印刷技術が発明された15世紀以降の書物。このライブラリーはいわば、工学を志した全人類の叡智が静かに眠っている「知の森」なのです。この展覧会はその工学の叡智を、専門家のための資料という枠組みを超えて、広く一般に紹介することを目的に企画されました。

上野の森美術館 シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵-美の競艶:浮世絵師が描いた江戸美人100選」11/202016/1/17:月休 〔詳細〕
*アメリカ・シカゴの日本美術収集家ロジャー・ウェストン氏所蔵の肉筆浮世絵は、個人コレクションとしては世界有数の規模と質を誇っています。本展では、その数千点におよぶコレクションの中から厳選された約130点の作品を紹介します。勝川春章、喜多川歌麿、歌川豊国、葛飾北斎、河鍋暁斎など50人を超える絵師たちによる多彩な作品を通して、江戸初期から明治にいたるまでの肉筆浮世絵の流れを知ることができる、またとない機会です。←大阪市立美術館:4/146/21、北斎館(長野県):7/1110/13より巡回。

 
12月開始 
 
■東京ステーションギャラリー 「パリ・リトグラフ工房idemから」(仮) 12/52016/2/7:月休
 
宇都宮美術館 「ビアズリーと日本」 12/62016/1/31:月休 〔詳細〕
*イギリスの挿絵芸術に一時代を画したオーブリー・ビアズリー。ジャポニズムの洗礼を受けて生まれた彼の作品は、「新しい美」を模索していた大正期の画家たちに多大な影響を与える。19世紀末を軸に、イギリスと日本を行き交った美の往還を紹介する展覧会。

サントリー美術館 「水 神秘のかたち」 12/162016/2/7:火休 〔詳細〕
*本展は、水にかかわる神仏を中心に、その説話や儀礼、水に囲まれた理想郷や水の聖地など、水を源とする信仰に根ざした造形物を、彫刻、絵画、工芸にわたって展観することで、日本人が育んできた豊かな水の精神性を浮び上がらせようとするものです。

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Bunkamuraザ・ミュージアム 「英国の夢ラファエル前派展 リバプール国立美術館所蔵 12/222016/3/61/11/25休 〔詳細〕
*リバプール国立美術館の所蔵品から、ラファエル前派及びそのフォロワーズの油彩・水彩など約70点を紹介し、近代における英国美術の「英国らしさ」を「英国の夢」をキーワードに浮き彫りにしていきます。

 
20161月開始 
 
■山種美術館 「ゆかいな若冲・めでたい大観:Happyな日本美術」(仮) 2016/1/33/6:月休 〔詳細〕

根津美術館 コレクション展 松竹梅:新年を寿ぐ吉祥のデザイン」 2016/1/92/14:月休 〔詳細〕
*松・竹・梅を主題とした絵画やそれらのモチーフをあしらったやきもので新春を祝います。

■千葉市美術館 開館20周年記念 初期浮世絵展:筆の力・版の力」 2016/1/92/28:第1月休 〔詳細〕
*浮世絵は、なぜ、どのように生まれ、長く愛されたのか。浮世絵の発生から展開まで、大英博物館、シカゴ美術館、ホノルル美術館からの里帰り品を含め、初期浮世絵の名品150点余りを通して明らかにします。
日本で初めての初期浮世絵の総合的な展覧会となります。
 
■東京国立近代美術館 「恩地孝四郎展」 2016/1/132/28:月休 〔詳細〕
*わが国における抽象美術の先駆者であるとともに、大正期から昭和戦後期にかけて版画表現の現代化に向けて未踏の足跡を残した恩地孝四郎の20年ぶりの回顧展。戦後海外に流出した重要作約50点を含む木版画を中心に、油絵、ペン画、写真、ブックデザインなど、その領域横断的な表現活動をあわせて展示します。

◆京都市美術館 琳派400記念 琳派降臨:近世・近代・現代の「琳派コード」を巡って」 2016/1/142/14:月休 〔詳細〕
*「琳派」は、各時代の美術や工芸の中で、降臨するかのごとく新たな継承と創造を繰り返してきた。日本人の美意識のDNAに組み込まれた琳派の美のコードを探りながら、本展覧会は近世・近代・現代における「琳派コード」を、「自然」「都市」「抽象」の観点から考える。

■東京都美術館 「ボッティチェリ展」 2016/1/164/3:月休 〔詳細〕
*イタリア・ルネサンスの画家サンドロ・ボッティチェリ(1444/5-1510)の日本初の大規模な展覧会です。初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。

DaVinchi_Edohaku201601 001
江戸東京博物館 「レオナルド・ダ・ヴィンチ:天才の挑戦」 2016/1/164/10:月休 〔詳細〕
*本展出品作品である、ルネサンス期の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ『鳥の飛翔に関する手稿』(トリノ王立図書館所蔵)は、ダ・ヴィンチファンの間で最も有名な直筆ノートのひとつであり、日本初公開です。展覧会では、ダ・ヴィンチの素描や、レオナルデスキ(レオナルド派)の絵画作品も出品し、彼の思考を探ります。

東京都庭園美術館 「ガレの庭」 2016/1/164/10:第24水休 〔詳細〕

畠山記念館 「春に想う:梅・椿・桜・桃」 2016/1/163/13:月休 〔詳細〕
*春を象徴する花の意匠の美術工芸作品を選び、前期は梅と椿、後期は桃と桜を中心にご紹介いたします。古来より鑑賞の対象として親しまれてきたこれらの花が、美の世界にどのように取り入れられ、表現されてきたかを、前期と後期に分けてご覧いただきます。

国立新美術館 「大原美術館コレクション展」(仮) 2016/1/204/4:火休 〔詳細〕

 
20162月開始 
 
■練馬区立美術館「悳俊彦・浮世絵コレクション展」2016/2/194/10:月休 〔詳細〕
*悳俊彦(いさお・としひこ/1935~)は風土会に所属し一貫して武蔵野の自然を描く洋画家です。また歌川国芳、月岡芳年など幕末・明治期の浮世絵に早くから着目しコレクションしてきた蒐集家・研究者として、国内はもちろん、海外でも高い評価を受けています。本展では、初公開の作品を多数含む、幕末・明治期の浮世絵コレクションを紹介します。

■出光美術館 生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画:〈みやび〉の女性像」 2016/2/203/27:月休 〔詳細〕
*江戸時代中期の浮世絵師・勝川春章による肉筆美人画の多くは身近で日常的なモチーフをとらえながらも、同時に優美で上品な雰囲気をたたえています。生誕290年を記念した本展では、春章による肉筆美人画を特集し、彼が目指したみやびやかな女性美の世界を紹介します。

サントリー美術館 「没後100年 宮川香山」2016/2/244/17:火休 〔詳細〕
*宮川香山(18421916)は、輸出陶磁器の眞葛(まくず)窯を開き、絵や文様を厚く浮き上がらせ立体的に装飾していく超絶技巧「高浮彫(たかうきぼり)」の作品を生み出します。香山の「マクズ・ウェア」は国内外の博覧会で受賞を重ね、高い評価を得ました。本展では、世界に名を馳せ、帝室技芸員としても活躍した宮川香山の「眞葛焼」の変遷に迫ります。

 
20163月開始 
 
Caravaggio_Seibi201603 001
国立西洋美術館 日伊修好通商条約150年記念 カラヴァッジョ展」 2016/3/16/12:月休 〔詳細〕
*ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現とその写実性は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。とりわけ17世紀前半、彼の画法はヨーロッパ中の画家たちによって継承され、カラヴァジズムという一大芸術運動に発展しました。本展は、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名品と、その影響を受けたカラヴァジズムの作品約60点、その他関連伝記資料などにより構成し、カラヴァッジョの劇的な人生と作品、そして彼の芸術が美術史に与えた影響を紹介します。

■府中市美術館 「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」 2016/3/125/8:月休 〔詳細〕
*本展では、江戸時代の人々が見た夢のかたちを絵画作品によってお楽しみいただきます。不思議な仙境の風景や仙人たちの世界、物語や幽霊、妖怪。あるいは、情報の浸透や科学の発達から生まれた異国や宇宙への夢。そんな作品の数々が、私たちをも夢心地にさせてくれるでしょう。

京都市美術館 「光紡ぐ肌のルノワール展」 2016/3/196/5:月休 〔詳細〕
*世界中のルノワールの魅惑的な女性像を集めた展覧会です。

東京国立近代美術館 「安田靫彦展」 2016/3/235/15:月休 〔詳細〕
*安田靫彦(18841978)は岡倉天心から直接の薫陶を受けた最後の世代の一人。日本美術院再興に参画し、確かな画技と高い教養を背景に、歴史画に新たなイメージを創出し続けました。2011年に重要文化財に指定された《黄瀬川陣》(194041年)等代表作約100点により、その優美な歴史画の魅力を紹介します。

 
20164月開始 
 
Kyouhaku_Zen1604 001
京都国立博物館 「禅:心をかたちに」 2016/4/125/22:月休 〔詳細〕
*約1500年前、達磨大師によってインドから中国へ伝えられたといわれる禅は、臨済義玄禅師によって広がり、やがて我が国に伝えられ、日本の社会と文化に大きな影響を及ぼしました。本展は、こうした流れをくむ臨済宗・黄檗宗の寺院に伝わる高僧の肖像や墨蹟、仏像、絵画、工芸など多彩な名宝の数々を一堂に集め、わが国における禅僧の足跡や禅の教えが日本文化に対し果たしてきた役割をご紹介します。→東京国立博物館:2016/10/1811/27に巡回。

 
20166月開始 
 
静嘉堂文庫美術館 「江戸の博物学」(仮) 2016/6/258/7:月休 〔詳細〕

 
201610月開始 
 
静嘉堂文庫美術館 「漆芸名品展」(仮) 2016/10/812/11:月休 〔詳細〕

上野の森美術館 「デトロイト美術館展:大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」 2016/10/72017/1/22:月休 〔詳細〕
*ヨーロッパ近代絵画を代表する巨匠たち(31名)の傑作が一挙に来日します。←豊田市美術館:2016/4/276/26、大阪市立美術館:2016/7/99/25より巡回。

 
2017年開始 
 
Bunkamuraザ・ミュージアム (イスラエル・ゴールドマン・コレクションによる河鍋暁斎展) 2017年初頭
*《芸術新潮》20157月号、河鍋暁斎特集、p.66による。
 
◆京都国立博物館 「海北友松展」(仮) 2017年春
 
■国立新美術館 (ミュシャの「スラブ叙事詩」全20作展示) 2017 〔詳細〕


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■2015年8月展覧会総括

20158月に見た、主に美術関連の展覧会8件(1月から通算46件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。また騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★★(5)・・・☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
8月
 
 Kutani 001
東京ステーションギャラリー 北陸新幹線開業記念 九谷焼の系譜と展開:交流するやきもの」 会期:8/19/6
A★★★☆☆B★★☆☆C★★★☆☆
*古九谷は少しも余白を残さずに塗りこめてしまう強迫観念症が苦手なのだが、三代徳田八十吉の作品を見て驚いた。微妙に異なる色釉を虹のようにグラデーションをつけながら塗り分けていく技術。形も実用を排し、徹底して飾ることに特化。8点ほど展示されていたが、もっと作品を見てみたいもの(まもなく北國新聞社出版局編『九谷よ永久に:八十吉四代』北國新聞社出版局が出るらしい)。明治の輸出用九谷のなかでは、永楽和全による《金襴手鳳凰文鉢》が鮮やかな色彩と形状で素晴らしい仕上がり。

 Suntory_Fujita 001
サントリー美術館 「藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美」 会期:8/59/27
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*藤田美術館には未だに行く機会がないのだが、ようやく主な収蔵品を見ることができた。メインはタイトルにあるように《曜変天目茶碗》らしいし、それなりに反射して映った光の輝きはとてもよかったものの、展示にもう少し工夫が欲しかった。むしろ、丁寧な解説をつけた《地蔵菩薩立像》の方が素人にもよくわかる展示となっていた。今回とりわけて見たかったのは《玄奘三蔵絵》。以前、『日本の絵巻 続46 玄奘三蔵絵伝 上~下』(中央公論社)で眺めてはいたものの、現物は初めて。残念ながらごく一部に留まった。
 
ホテルオークラ本館 「美の宴:第21回 秘蔵の名品 アートコレクション展 会期:8/3~8/20
A★★★☆☆B★★☆☆C★★☆☆
*「秘蔵の名品」というので、てっきりホテルオークラ所蔵という意味かと誤解していたが、大倉集古館所蔵品は若干で、大半は外部からの借用。テーマが曖昧で、日本画ばかりではなく、洋画、それもマティスまであって焦点のボケた展覧会ではあった。しかし、何よりも争う軍鶏を描いた竹内栖鳳の《蹴合》(1929:大倉集古館蔵)が最高に良かった。1930年にローマで開かれた日本美術展に出品された作品で、隣にあった栖鳳の弱々しい別の軸物とは大違い(ただし、どうやら以前大倉集古館で行なった展覧会で見ていたはずらしいのだが、全く記憶になかった)。この1点だけでも見た甲斐があった。
 
◆ランチ◆
ホテルオークラを出て、神谷町駅近くのビストロチカラでランチを食べる。狭い店内で空調が効きすぎ。鴨のコンフィにフライドポテトを大量に添えてきたのには驚いた。マックじゃないんだから。

 Kinbi1506 001
東京国立近代美術館 「これからの美術館事典―No Museum, No Life?:国立美術館コレクションによる展覧会」会期:6/169/13
A★★☆☆B★★☆☆C★★★☆☆
*展示アイデアとしてはとても面白いが、残念ながらやや空回りのところが多く、何を示したかったのか不明。学芸員たちの自己満足か。「美術館事典」というなら、事典の意味と役割をしっかり考えてから、企画をたてるべきだった。
 
東京国立近代美術館 MOMATコレクション:誰(た)がためにたたかう?」会期:5/26~9/13
A★★★★B★★★☆☆C★★★★
*同時開催の所蔵品展はかなり充実していた。とりわけ川端龍子《草炎》(1930)は、今回のなかでベスト作品。これまでは川端龍子の作品を少し軽く見ていたが、普通にある雑草ですら黒地にごくわずかに彩色されて浮き上がるようになっており、これには圧倒された。また藤田嗣治の戦争画《哈爾哈河畔之戦闘》《アッツ島玉砕》の2点はどれも秀逸。他のいかにもという戦争画(ほとんど戦後のプラモデル箱絵同然)と明らかに違いを感じる。ただし、戦争画などが展示されているにしても、特集テーマ「誰がためにたたかう?」ですべてを総括するにはやや無理が。
 
Idemitsu_momoyama1508 001 
出光美術館 「日本の美・発見X 躍動と回帰:桃山の美術」 会期:8/810/12
A★★☆☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*期待したよりはあまり感動するような作品には出会えず。長谷川等伯の《竹鶴図屏風》は見たかったのだが、期間が合わず、その代り等伯の《松に鴉・柳に白鷺図屏風》を見ることができて、これはよかった。桃山らしさでは<歪み・割れ・平らかさ>をキーワードとして掲げていた。代表例として挙げられているのは、チラシにも掲載している《伊賀耳付水指》のように土作りに失敗してへたってしまったような作品。明らかな失敗作なのだが、景色が良いという言葉で逆転の価値創造をしてきたわけだが、所詮失敗作に過ぎない。同じことは光悦の《赤楽兎文香合》も、実際は失敗作に過ぎなくとも、権威者が評価すると右へ倣えと、重要文化財になってしまった。
 
Saitamakinbi_Kinetic1507 001
埼玉県立近代美術館 「キネティック・アート:動く、光る、目がまわる!」 会期:7/49/6
A★★☆☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
Kinetic Art in Italy 1958-1968という英文タイトルの方がこの展覧会の内容を的確に示す。イタリアにおける10年間ほどの期間に試みられた「動く芸術」運動だ。しかし展示作品からも見て取れるように、一時的には素晴らしいアイデアに酔いしれたあげく、たちまちマンネリ化し、陳腐化してしまったのであろう。いかに精緻に作り上げようとも、所詮ははかない夢だった。展示品には作者略歴は律儀に掲げられているが、それ以外の解説はごく簡単。
 
埼玉県立近代美術館 「MOMASコレクションII」 会期:7/1810/4
A★★★B★★★☆☆C★★★☆☆
*収蔵品展。小特集の一つが小泉喜八郎の作品展示。なかでも《草 夏》(1995年)、《草 冬》(1997年)という大作の、その精緻な描写力に感動。いくつかそれらの習作に近い作品などもあって、数少なくとも充実。タイガー立石(立石大河亞)のイタリア時代のさまざまな作品も、コミカルな中にしっかりとした美学を感じた。
なお埼玉県立近代美術館には椅子のコレクションがあり、展示されている椅子に座ることができる。ムサビの椅子コレクションは有名だが、それはただ見るだけなので大違い。今回はガエターノ・ベシェの《ドンナ》という大きな椅子を試してみました。


■既刊・近刊メモ(2015年9月版 Ver.1)

20158月に刊行された(はずの)本と、20159月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売(予定)日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
 
【2015年8月に出た本から】
 
■マーク・シッダール/岩井木綿子訳 『世界の不思議な毒をもつ生き物』 エクスナレッジ、8/11800円+税 〔詳細〕
 *美しいものには「毒」がある。即時に身体を麻痺させてしまう可愛らしいタコ、コブラの毒をしのぐ猛毒を持つ甲虫、神経毒で「武装」する世界でも珍しい鳥などなど。アメリカ自然史博物館のキュレーターが集めた、魅力的で悲劇的、時に喜劇的な「毒」のあるエピソードの数々。→630日発売予定が延期。→『POISON 毒のある動物たち』より改題。

《時空旅人増刊》20159月号、特集=妖怪と幽霊、三栄書房、8/1760円+税 〔詳細〕
 *「妖怪と幽霊」 百鬼夜行絵巻、絵師の系譜。

■ロバート・N・プロクター/宮崎尊訳 『健康帝国ナチス』 草思社文庫、8/41200円+税 〔詳細〕
 *反タバコ運動や食生活改善運動を強力に推し進めた第三帝国。その背後にある歪んだユートピア思想に迫る異色のナチス研究書。→元版は草思社、20039月刊行。

佐藤優 『知の教室:教養は最強の武器である』 文春文庫、8/4850円+税 〔詳細〕
 *歴史に学べ。情報を吟味せよ。幅広い知見と深い思索から編み出された万人に贈るサバイバルの知恵。外交官時代の秀逸な論文も収録。→《文藝春秋》20152月臨時増刊号「佐藤優の実戦ゼミ「地アタマ」を鍛える!」の再刊。

『細見美術館琳派のきらめき:宗達・光悦・抱一・雪佳』 紫紅社、8/52000円+税 〔詳細〕
 *「琳派美術館」の異名をもつ細見美術館の集大成図録。四部構成となる本書では、「琳派誕生」で斬新な作風で知られる光悦、宗達を、「花咲く琳派」で光琳、乾山を中心に洗練された華やかな美を、「新たなる展開」で繊細で粋な江戸琳派の抱一を、「京琳派ルネサンス」で伝統を咀嚼し新たな展開を見せた近代琳派の雪佳を紹介。

■稲垣栄洋 『たたかう植物』 ちくま新書、8/5760円+税 〔詳細〕
 *じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない。昆虫と病原菌と人間と。苛酷なバトル・フィールドに大接近。多様な生存戦略に迫る。

■鈴木健二 『戦争と新聞:メディアはなぜ戦争を煽るのか』 ちくま文庫、8/6800円+税 〔詳細〕
 *西南戦争から太平洋戦争、湾岸戦争まで、新聞は戦争をどう伝えたか。多くの実例から報道が本来的に孕む矛盾と果たすべき役割を考察。

■ケネス・クラーク/富士川義之訳 『名画とは何か』 ちくま学芸文庫、8/61000円+税 〔詳細〕
 *西洋美術の碩学が厳選された約40点を紹介。なぜそれらは時代を超えて感動を呼ぶのか。アートの本当の読み方がわかる極上の手引き。→元版は白水社、19859月刊行。

■桑原茂夫 『不思議の国のアリス 完全読本』 河出文庫、8/6820円+税 〔詳細〕
 *アリスの国への決定版ガイドブック! シロウサギ、ジャバウォッキー、ハンプティダンプティetc. アリスの世界をつくるすべてを楽しむための知識とエピソード満載の一冊。テニエルの挿絵50点収録。

■小松和彦、飯倉義之監修 『決定版 日本の妖怪』 宝島社、8/6580円+税 〔詳細〕
 *妖怪は悪か、それとも神か――多種多様な妖怪たちを図鑑形式で95体ご紹介。特徴や生息地などのデータもつけて詳しく解説。怖くて楽しい大人の妖怪図鑑です。

■トビー・レスター/小林力訳 『第四の大陸:人類と世界地図の二千年史』 中央公論新社、8/73700円+税 〔詳細〕
 *思想家の洞察、探検家の記録、帝国の野望…未知の大地を想像した人々の世界観の変遷と地図製作術の発展、ヴァルトゼーミュラー世界図を巡る歴史の万華鏡。貴重な古地図約百点収録。

■佐々木博 『最後の博物学者アレクサンダー=フォン=フンボルトの生涯』 古今書院、8/75400円+税 〔詳細〕
 *「世界一人脈の広い科学者」であり、「真のアメリカ発見者」であったアレクサンダー=フォン=フンボルトは、どのような環境で生まれ、なぜ世界的な有名人となったか?彼の生涯を綴る。

■ハンヌ・ライアニエミ/酒井昭伸訳 『複成王子』 新ハヤカワSFシリーズ、8/72000円+税 〔詳細〕
 *量子怪盗ジャン・ル・フランブールと戦闘美少女ミエリは、地球に向かう。地球では有力者の娘タワッドゥドゥのもとに奇妙な命令が…。『量子怪盗』続篇。

松橋利光 『生きものの持ちかた:その道のプロに聞く』 大和書房、8/91500円+税 〔詳細〕
 *ゴキブリ、トリ、カブトムシ、ミミズ、イヌ、カエル、ヘビ、トカゲ。身の回りにいる生き物の正しい持ち方を飼育員、獣医が伝授。

■ロバート・E・ハワード/中村融訳 『失われた者たちの谷:ハワード怪奇傑作集』 アトリエサード(発売:書苑新社)、ナイトランド叢書、8/102300円+税 〔詳細〕
 *〈英雄コナン〉の創造者の真髄をここに! ホラー、ヒロイック・ファンタシーから、ウェスタン、SF、歴史、ボクシングまで、多彩に展開する怪奇と冒険の世界。ハワード研究の第一人者が厳選し、本邦初訳と新訳でおくる傑作8篇。

■妖怪文化研究会 『ゆる妖怪カタログ』 河出書房新社、8/101600円+税 〔詳細〕
 *コワモテだけど隙がある、さして害がない、小さすぎる……『図画百鬼夜行』『化物尽絵巻』『稲生物怪録』など人気の妖怪絵等から滑稽で可愛らしい、ユルさ漂う100超の妖怪が一挙集合。

■東畑開人 『野の医者は笑う:心の治療とは何か?』 誠信書房、8/101900円+税 〔詳細〕
 *ふとしたきっかけから怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士は、「心の治療とは何か」を問うために、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回る。次から次へと現れる不思議な治療! そしてなんと自身の人生も苦境に陥る……。それでも好奇心は怪しい世界の深奥へと著者を誘っていく。武器はユーモアと医療人類学。冒険の果てに見出された心の治療の本性とはなんだったのか。底抜けに楽しく、そしてほろりとくるアカデコミカル・ノンフィクション。

■ヘルムート・シュミット 『タイポグラフィ・トゥデイ 増補新装版』 誠文堂新光社、8/113800円+税 〔詳細〕
 *1980年に「アイデア」別冊として刊行された本書は、タイポグラフィの名著として国際的に高く評価されてきた。2002年の新版では同時代のデザイナーを増補し、モダン・タイポグラフィを21世紀に橋渡しする古典として新しい世代の読者を獲得した。そして再び生まれ変わり、収録内容のアップデートはもちろん造本仕様も大幅に変更。回顧とは無縁のネクスト・モデルとして、タイポグラフィの神髄を現代にうたいあげる。→2002年版は昔読んだが、全く良さが理解できなかった。

■ジェレミー・ハーウッド/源田孝監訳、西澤敦訳 『第二次世界大戦のミステリー』 悠書館、8/115000円+税 〔詳細〕
 *戦争には陰謀や謀略、秘密や裏切りがつきもの。まして、人類史上、未曾有の規模で戦われた第二次世界大戦ともなれば、謎に満ちた事件は枚挙にいとまがない。

■大矢博子 『読み出したら止まらない! 女子ミステリー マストリード100 日経文芸文庫、8/11800円+税 〔詳細〕
 *女性心理の描写が卓越している名作ミステリーや、ミステリーの趣向を持ち、なおかつ、女性読者がときめく要素を多く含んだ一般文芸作品など、古今東西200年の作品から厳選した「女子ミステリー」100作品を紹介します。

■小粥祐子 『江戸城のインテリア:本丸御殿を歩く』 河出書房新社、8/121600円+税 〔詳細〕
 *徳川幕府の城・江戸城本丸御殿は多くの謎と秘密のベールに包まれていた。遺されている当時の図面や資料から本丸御殿のインテリアを浮かび上がらせ、そこに込められた意味を紐解く。

■オジー・イングアンソ/高橋ヨシキ監訳 『ゾンビ映画年代記』 パイインターナショナル、8/133200円+税 〔詳細〕
 *必携!ゾンビ映画の歴史を解き明かす決定版ビジュアルガイド! およそ90年にわたる間生み出され続けてきた、ありとあらゆるゾンビ映画を、250点を超える“美しい”図版とともに紹介します。

『へんてこりんな植物』 パイインターナショナル、8/131600円+税 〔詳細〕
 *傷をつけると血を流す、ドラゴンブラッドツリー、10メートルを超える怪物のようなサボテン、周りの植物から養分も水分も奪い尽くす寄生植物…。「なんかへん!でも見ちゃう!」そんなあやしくも奥深い、植物の世界へお連れします。

■城一夫 『フランスの装飾と文様』 パイインターナショナル、8/132300円+税 〔詳細〕
 *中世の縞や紋章、アントワネットに愛されたロココの花模様、アール・デコのモダンなモードデザインから民芸の世界まで、華麗なフランス装飾史を詳しく解説。

池永陽一 『学術の森の巨人たち:私の編集日記』 熊本日日新聞社、8/131250円+税 〔詳細〕
 *学術書の世界に新しい天地を開いた編集者の軌跡。自身の経験をもとに、講談社の学術書が、とくに学術文庫の一冊一冊がどのようにして生まれてきたかを記す。

ジェシー・ウォーカー/鍛原多惠子訳 『パラノイア合衆国:陰謀論で読み解く《アメリカ史》』 河出書房新社、8/142700円+税 〔詳細〕
 *悪魔崇拝、異星人、イルミナティ、KKK、ケネディ暗殺、ウォーターゲート、911FEMA……建国から現在まで、アメリカという国家はいかに陰謀妄想にとらわれてきたか。影の精神史。

■結城浩 『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』SBクリエイティブ、8/153000円+税 〔詳細〕
 *現代の暗号技術の基礎について、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。この第3版では、これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、大幅な加筆修正を行います。

■大屋幸世 『展覧会図録の書誌と感想』 日本古書通信社、大屋幸世叢刊88月中旬、2037円+税
1970年~2012年に発行された展覧会図録の内より280点ほどを蒐集、書誌と図録から見た著者の美術観を記録。
 
■財吉拉胡(サイジラホ)『内モンゴルにおけるシャマニズムと民俗医療』 日貿出版社、8/175000円+税 〔詳細〕
 *本書はシャマニズム的病気治療、そしてその治療行為に関わった文化的な諸要素とその意味の世界を考察する医療の文化人類学的研究である。特定の地政学的な状況に根付いて生き残るシャマニズムは、なぜ病気治療をもって人々の日常と絡んでいるのか。これを解明するのが本書の課題である。

■永田生慈監修・著 『北斎クローズアップ2 生きるものへのまなざし』 東京美術、8/182500円+税 〔詳細〕
 *葛飾北斎のたぐいまれな観察力や、テーマを選ぶ独自の着眼点、演出の巧みさ、それらを表現し得る高度な技術に、クローズアップを多用して迫る画集。2は、内在する生命の本質をも描こうと希求する作画姿勢に迫る。

■成毛眞 『教養は「事典」で磨け:ネットではできない「知の技法」』 光文社新書、8/18740円+税 〔詳細〕
 *辞書ほどバラエティ豊かで面白い読み物はない。HONZ代表・成毛眞氏がバラエティに富んだ60点を紹介。

丸山宗利、養老孟司、中瀬悠太 『昆虫はもっとすごい』 光文社新書、8/18800円+税 〔詳細〕
 *アリと共生する昆虫が専門の人気学者・丸山先生、無類の虫好きでお馴染み養老ハカセ、生態が謎だらけの寄生虫研究者・中瀬クンによる夢の“虫屋”トリオが、昆虫ワールドの魅力を語りつくす。

宇多川久美子 『薬を使わない薬剤師の「やめる」健康法』 光文社新書、8/18800円+税 〔詳細〕
 *健康のために何かをする、何かを加えることは、必ずしも健康をもたらしてはくれない。よかれと思ってしたことが、よくないこともある。薬をはじめ、健康のためにいいとされていること、何となくいいと思ってやっていることにも、デメリットがある。そんな事実を踏まえて、本書では何かを「やめる」という引き算の発想で、自分自身に本来備わった自然治癒力を高める健康法をお伝えします。

岩崎賢 『アステカ王国の生贄の祭祀:血・花・笑・戦』 刀水書房、刀水歴史全書908/182200円+税 〔詳細〕
 *古代メキシコに偉大な文明を打ち立てたアステカ人の宗教的伝統の中心的要素であった生贄の儀礼のリアリティに、古代語文献・考古学史料・民族学史料・図像史料を駆使して肉迫しようとする、本邦ではほとんど他に例のない意欲的試み。→『アステカ人の供儀:血・花・笑・戦』の仮題から変更。

植木不等式 『ぼくらの哀しき超兵器:軍事と科学の夢のあと』 岩波現代全書、8/192500円+税 〔詳細〕
 *超能力に殺人光線、魔法の水にゲイ爆弾……。「王道」の兵器が闊歩する世界史の裏には、残念な〈超〉兵器たちが織りなす闇の歴史があった。ときの宰相やノーベル賞受賞者も意外に活躍。奇々怪々・死屍累々のアイデアを、朽ち果てる前に掘り起こし、よせばいいのに白日の下にさらす怪著。仰天エピソードの合間に、戦争の哀しさがほの見える。

■アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社、8/194800円+税 〔詳細〕
*本とは手書き写本であったヨーロッパに印刷された本が生まれたことで、人々の暮らしや政治・宗教・経済・文学はどう変わったのか。

■小野俊太郎 『フランケンシュタインの精神史:シェリーから『屍者の帝国』へ』 彩流社、フィギュール彩 368/191800円+税 〔詳細〕
 *フランケンシュタインと日本SF の相関をさぐる文化論。200 年前に書かれた『フランケンシュタイン』が提示する問題系の現代的な意義=「つぎはぎ」「知性や労働の複製」「母性をめぐる解釈」などをめぐり、日本の戦後SFへの継承をたどる。

■アンソニー・グラフトン/福西亮輔訳/ヒロ・ヒライ監訳解題 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 38/207500円+税 〔詳細〕
 *古典とはなにか。どのようにして選ばれ、伝えられてきたのか。ルネサンス以降に盛んになる古代ギリシア・ローマの古典の再生と受容、旧約聖書と各国史を結びつけて天地創造から世界の終末まで描こうとする普遍史や年代学、真作と偽作の問題、聖書やホメロスの叙事詩─古典テクスト解釈の歴史をたどり、人文学の誕生と伝統を明らかにする。

■東アジア恠異学会編 『怪異を媒介するもの』 勉誠出版、アジア遊学 1878/202800円+税 〔詳細〕
 *「怪異」は、いずれも不思議な現象を読み解き、説明する情報の発信者と受容者のコミュニケーションによって成立する。そこには、神霊と人、人と人を「媒介」する〈知〉と〈技〉が重要な役割を果たしてきた。卜占や託宣を操る宗教者、怪異を知識で解釈する儒者や国学者、怪異をエンターテイメントに昇華させる作家や芸能者等「媒介者」は多様である。
その諸相を検討し、「怪異」をめぐる社会や人々の心性のダイナミズムを明らかにする。

■小山騰 『ロンドン日本人村をつくった男:謎の興行師タナカー・ブヒクロサン 1839-94 藤原書店、8/203600円+税 〔詳細〕
 *幕末・明治初期の混乱の中、領事館通訳、見世物興行師、そして1885年「日本人村」の仕掛け人として暗躍した謎のオランダ人ブヒクロサンとは? 史料を博捜してその正体に初めて迫り、「見世物」というジャポニスムの裏面と、そこからの脱却を悲願とした19世紀日本の自画像を読み取る。

五十君靜信監修 『図解でよくわかる毒のきほん:毒の科学から、猛毒生物、毒物劇物の取扱方法まで』 誠文堂新光社、8/201600円+税 〔詳細〕
 *毒の分類、毒の強さランキング、食べ物の中に含まれる毒物などちょっと知りたい一般的な知識から、麻酔薬や消毒薬、抗生物質など実用的な毒の活用法、薬事法や薬物5法による規制など専門的な情報までを紹介する本書は、まさに「毒」のすべてがわかる一書となっています。

早川書房編集部 『海外SFハンドブック』 ハヤカワ文庫 SF8/21980円+税 〔詳細〕
 *不朽の名作から年間ベスト1の最新作まで新たなる必携ガイドブック。主要作家必読書ガイド、年代別SF史、SF文庫総作品リストなど、一冊で海外SFのすべてがわかるガイドブック最新版。

■早川書房編集部 『海外ミステリ・ハンドブック』 ハヤカワ文庫HM、8/21840円+税 〔詳細〕
 *《SHERLOCK》ファンにお薦めのミステリ、『ダ・ヴィンチ・コード』ファンにお薦めのスリラー等々、キーワード別にあなた好みの小説を紹介。

デイヴィッド・J・ハンド/松井信彦訳 『「偶然」の統計学』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、8/211800円+税 〔詳細〕
 *奇跡的な出来事や、信じられない偶然の一致の話に人は容易に引き込まれる。しかしありえないことはじつはちょくちょく起こるから騙されないほうがいい。統計リテラシーが楽しく身につく数学解説。

■ミルチャ・エリアーデ、ヨアン・ペテル・クリアーノ/佐々木啓、奥山史亮訳 『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡 19721986慶應義塾大学出版会、8/215500円+税 〔詳細〕
 *宗教学の礎を築いたミルチャ・エリアーデと、彼がもっとも親愛し、学問的継承を託したヨアン・クリアーヌが、1972年から1986年までに交わした111通の往復書簡。エリアーデの素顔や新たな事実が窺われ、新しい研究材料を提供する。クリアーヌが師エリアーデに与えた影響が甚大であることも彼らの親密なやりとりから明かされる。

■小宮輝之監修、ネイチャー&サイエンス編 『赤い生きもの図鑑』 河出書房新社、8/211380円+税 〔詳細〕
 *求愛のため赤い鼻ちょうちんを出すズキンアザラシ、完熟トマトのようなアカトマトガエル、紅白のミルクヘビ、ダンゴウオ……選りすぐりの「赤」を鮮やかな生態写真と楽しい解説で紹介。

■小宮輝之監修、ネイチャー&サイエンス編 『白い生きもの図鑑』 河出書房新社、8/211380円+税 〔詳細〕
 *白玉団子のようなシロヘラコウモリ、冬を告げるユキムシ、洞窟に暮らすホライモリ、ベルーガ、オコジョ……深海から空まで、無垢で奇妙なとっておきの「白」を美しい生態写真と解説で紹介。

■森山徹 『オオグソクムシの謎:深海生物の「心」と「個性」に迫る!』 PHP研究所、8/211600円+税 〔詳細〕
 *『ダンゴムシに心はあるのか』が各紙で絶賛された著者が、深海生物オオグソクムシの研究成果を中心に動物の「個々の心のあり様」に迫る。

大串夏身 『挑戦する図書館』 青弓社、8/212000円+税 〔詳細〕
 *知的な創造と仕事・生活に役立つ社会的なインフラとしての図書館は、いま何を考え、実践に取り組むべきなのか。本・知識・情報がもつ内容とサービス、住民福祉を増進するための寄与、読書の推進と役割、などを理論と実践の両面から検討し、施策を提起する。

千足伸行 『ゴッホを旅する』 論創社、8/212000円+税 〔詳細〕
 *多くの顔をもつゴッホが生涯をかけて描き、訴えたかったのは何だったのか。肖像画・風景画・静物画・デッサンほか作品世界を一望し、遺された膨大な書簡も繙きつつ、その芸術と心の旅路をたどる本格評論。

マイク・モラスキー 『シリーズ紙礫1 闇市』 皓星社、8/221700円+税 〔詳細〕
 *戦後の焼け跡に、非合法の市場「闇市」ができてから70年。食料、衣類、雑貨、生活に必要なものは何でもあった闇市で、人々はどのような日常を送り、敗戦後の混乱に満ちた時代を生き抜いたのか? 「闇市」をめぐる、初めてのアンソロジー!!

■今田寛 『ことわざと心理学:人の行動と心を科学する』 有斐閣、8/222400円+税 〔詳細〕
 *目は本当に口ほどに物を言う? 笑う門には福来たる? 親が無くても本当に子は育つ? ことわざに表れた人の心を題材に、心理学ではどういう実証研究がなされてきているのか、そこから何が言えるのかを、噛みくだいて解説する。

『美術品所蔵レファレンス事典:日本絵画篇(古代~近世)』 日外アソシエーツ、8/2236000円+税 〔詳細〕
 *古代から近世までの日本絵画作品2.2万点がどの美術館・博物館に所蔵されているかわかる索引ツール。画家名の50音順に、作品名、所蔵先、国宝・重文指定を記載、画家の生没年・別名等もわかる。

■山田健太、植村八潮、野口武悟編 『マスコミ・ジャーナリズム研究文献要覧19452014 日外アソシエーツ、8/2237000円+税 〔詳細〕
 *19452014年の70年間に発表された研究文献を体系化した文献目録。言論法、情報メディア発達史、メディア批評など基礎から最新研究まで3万点を収録。「事項名索引」「著者名索引」「収録誌名一覧」付き。

■円堂都司昭 『戦後サブカル年代記:日本人が愛した「終末」と「再生」』 青土社、8/242400円+税 〔詳細〕
 *敗戦からの復興後も、私たちは戦争・環境破壊・災害などによる「終末」以後の光景を繰り返し幻視しつづけてきた――。戦後の歩みの全貌を「終末カルチャー」の歴史として描き出す、日本文化論の新たなる決定版。→7月から8月に変更。目次はこちら

橋本順光編 『万国風刺漫画大全:世紀転換期の世界(Caricatures and Cartoons, 1890-1905: A History of the World)』 全3巻+別冊、エディション・シナプス、8/24118,000円+税 〔詳細〕
 *世界25か国の雑誌・新聞約300タイトルに掲載された時事・社会風刺漫画約4,200点のコレクション。世界各地の新聞や雑誌から記事を選択、ダイジェストした月刊誌『評論の評論』(The Review of Reviews)に掲載された風刺漫画特集が始まった1890年の第2巻から1905年まで各号の漫画コーナー全頁をまとめて復刻します。

■東田雅博 『シノワズリーか、ジャポニスムか:西洋世界に与えた衝撃』 中公叢書、8/252000円+税 〔詳細〕
 *19世紀後半から20世紀前半の西洋で盛行したジャポニスムと、これに先行したシノワズリーは、どちらが根底的な影響を与えたのか。hontoではなぜか『ジャポニスムかシノワズリか:西洋美術に与えた衝撃』となっている。

アダム・カバット 『江戸化物草紙』 角川ソフィア文庫、8/25960円+税 〔詳細〕
*江戸時代に人気を博した妖怪漫画「草双紙」。豆腐小僧に見越し入道、ろくろ首にももんじい――今やお馴染みの化物たちが大暴れ。歌川国芳ら人気絵師たちによる代表的な5作と、豪華執筆陣による解説を収録。→元版は、小学館、19992月刊行。

■鈴田由紀夫監修 『明治有田超絶の美』 世界文化社、8/252400円+税 〔詳細〕
 *かつて、鎖国の時代にも遠くヨーロッパへと伝わり珍重された「有田」は、ウィーン万国博覧会を皮切りにフィラデルフィア、パリでも大評判を呼び、有田の窯元、職人たちは活気づいていく。本書は万博に出品された至宝を始め、セレブリティに愛された品々、職人たちの心意気が伝わる技巧を凝らした大壺など、有田焼創業400年を記念して一堂に会した超絶な名品、優品を収めている。

《ナイトランド・クォータリー》vol.02 邪神魔境、アトリエサード(発売:書苑新社)、8/261700円+税 〔詳細〕
*幻視者のためのホラー&ダーク・ファンタジー専門誌《ナイトランド・クォータリー》vol.02は、〈クトゥルー神話〉の地図に新たな領域を広げる作品を特集。

クリストファー・マクドゥーガル/近藤隆文訳 『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ:人類が失った“野生”のスキルをめぐる冒険』 NHK出版、8/262000円+税 〔詳細〕
 *レジスタンスのクレタの羊飼いたちは、なぜ一夜にしてウルトラランナーとなり、ゲシュタポに追われながら伝令として険しい山々を駆け抜けられたのか?歴史を変えた「クレタ走り」、都市を疾走するフリーランニング、強さの源泉である筋膜と脂質、現代に蘇る狩猟採集生活――私たちは誰もが生まれながらの英雄だ!

■金沢百枝 『ロマネスク美術革命』 新潮選書、8/271400円+税 〔詳細〕
 *1112世紀のヨーロッパ各地で花ひらき、知識より感情を、写実より形の自由を優先したロマネスクこそは、モダンアートにも通じる表現の一大転換点だった。知られざる美の多様性を再発見する。

ゲーリー・L・スチュワート、スーザン・ムスタファ/高月園子訳 『殺人鬼ゾディアック:犯罪史上最悪の猟奇事件、その隠された真実』 亜紀書房、8/272700円+税 〔詳細〕
 *1960年代末に全米を震え上がらせた正体不明の猟奇殺人犯「ゾディアック」。大胆にもマスコミに送りつけられた犯行声明、自身の本名が書かれたという解読不能の暗号文の数々……。警察と暗号解読のプロが長らく解くことができず、迷宮入りした連続殺人事件の隠された真相がついに明らかに!? ゲーリー・L・スチュワートは「ゾディアック事件の真犯人の息子と目される男」と紹介されている。

《現代思想》20159月号、特集=絶滅、青土社、8/271300円+税 〔詳細〕
 *あまりに理不尽で偶然的な人類の生存。絶滅から生命の歴史を眺めてみると、生存競争のあまりに“理不尽な”実相が見えてくる。隕石衝突、大噴火、気候変動、パンデミック、核…。本特集では、天変地異から科学的大惨事まで、絶滅を導く数多のシナリオから人類消滅後の世界に思いを馳せることで、私たちの人間中心主義を問い返す。

■アンドルー・ホッジス/土屋俊、土屋希和子、村上祐子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝下』 勁草書房、8/272800円+税 〔詳細〕
 *チューリングのエニグマ攻略が大戦を終わらせ、世界が冷戦へと向かう頃、コンピュータ開発競争が熱を帯びた。彼の頭脳もその一角を占める。はたして勝利は誰の手に? さらに彼は動植物の形態研究にも踏み出していく。だが新しい活躍の一方、人生は時代に翻弄される。これは悲劇なのか? 非業の最期まで、著者ホッジスはチューリングの時間に寄り添い続ける。

東理夫 『アメリカは食べる。:アメリカ食文化の謎をめぐる旅』 作品社、8/273800円+税 〔詳細〕
 *移民国家として独自の文化を築き上げたアメリカ合衆国の食にまつわる数々の謎を、一つひとつ紐解いていく。食の百科全

長尾重武編著 『ピラネージ《牢獄》論:描かれた幻想の迷宮』 中央公論美術出版、8/2738000円+税 〔詳細〕
 *幻想と奇想、謎と神秘にみちたピラネージの版画集「牢獄」。国立西洋美術館蔵の初版、第2版の銅版画を原版として再現し、初版と第2版の違い、成立などに関する論考、翻訳論考を掲載。原寸大ファクシミリ版(30枚)も収録。

■アニー・ジェイコブセン/加藤万里子訳 『ナチ科学者を獲得せよ! :アメリカ極秘国家プロジェクトペーパークリップ作戦』 太田出版、8/282600円+税 〔詳細〕
 *ナチ政権のもとで人体実験、大量虐殺を行った科学者と、アメリカ政府の「悪魔の取引」の真実がついに明らかに。膨大な資料と関係者への徹底取材をもとに、50年間隠されてきた事実を暴く。→この作戦は、著者の前著『エリア51』の注に記載されていた。6月刊行予定だったが、未刊。→8月予定に。

■田中公明 『仏教図像学:インドに仏教美術の起源を探る』 春秋社、8/282600円+税 〔詳細〕
 *仏像や仏画に込められた象徴的意味を読みとる「仏教図像学」のわが国初の入門書。ガンダーラやマトゥラーの仏像から釈迦や阿弥陀の三尊像、仏伝図、観音等の菩薩像、天部や忿怒尊、女尊、両界曼荼羅と別尊曼荼羅まで、仏教美術を総合的に解説。図版総数150点。

■山崎光夫 『薬で読み解く江戸の事件史:知られざる江戸医学の智恵』 東洋経済新報社、8/281500円+税 〔詳細〕
 *家康の本当の死因とは?島津斉彬や孝明天皇怪死事件の真相とは?「薬」をキーワードに江戸事件史の謎を解き明かす。

ジェイミー・バートレット 『闇(ダーク)ネットの住人たち:あなたの知るウェブの向こうにある25倍以上の規模の「深層ウェブ」探訪記』 CCCメディアハウス、8/292000円+税 〔詳細〕
 *私たちが調べ物や買い物をし、友達を作る表層ウエブの裏側に存在する、巨大な深層ウエブの世界に肉薄する。麻薬の売人、政治的過激派まで、深層ウエブの制作者や利用者にインタビュー・調査し、謎の世界に光を当てた一冊。

■小森収 『本の窓から:小森収ミステリ評論集』 論創社、8/312400円+税 〔詳細〕
 *都筑道夫、植草甚一、瀬戸川猛資といった先人たちの評論・研究を読み尽くした著者が、膨大な読書量と情報を縦横無尽に駆使し、名作・傑作の数々へ新たな角度からのアプローチを試みたミステリ評論集です。

■リディア・デイヴィス/岸本佐知子訳 『サミュエル・ジョンソンが怒っている』 作品社、8/311900円+税 〔詳細〕
 *これぞリディア・デイヴィスの真骨頂!  強靭な知性と鋭敏な感覚が生み出す、摩訶不思議な56の短編。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年9月刊行予定
藤井幹 『世界の美しき鳥の羽根:鳥たちが成し遂げてきた進化が見える』 誠文堂新光社、9/13200円+税 〔詳細〕
 *世界の美しい鳥の羽根を写真とイラストで紹介。色や形、構造など鳥の羽根の美しさの裏側にある進化の謎にせまります。→8月刊行予定が9月に。

■中島隆博編/本間次彦、林文孝 『シリーズ・キーワードで読む中国古典1 コスモロギア:天・化・時』 法政大学出版局、9/12200円+税 〔詳細〕
 *本巻では、天・化・時の三つの概念に焦点を当てて、中国のコスモロジーを概観していく。人間は天に大きく規定されながらもそれをはみ出し、変化に翻弄されながらも変化を統御し、時宜を得た判断を行って、この世界に善を実現しようとするものである。人間世界を規定する条件は何か。

能勢仁 『出版業界版悪魔の辞典:愛書家に贈るシニカルブック』 出版メディアパル、9/11500円+税 〔詳細〕
 *アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』のパロディー版ともいえる『出版業界版悪魔の辞典』を書くにあたって、自分の生きてきた「出版業界を揶揄してよいものか」と悩んだが、出版業界を裏側や側面から見ることも必要だろうと考え、執筆を進めてきた。

■横田増生 『仁義なき宅配:ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』 小学館、9/21400円+税 〔詳細〕
 *いまや日本最大の成長産業とも言われる宅配ビジネス。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手三社は日々、どこよりも「速く安く多く」運ぶための苛烈なシェア争いを行っている。だがその一方で、アマゾンをはじめとするネット通販の「即日宅配」まで可能にする宅配業界の現場は、いままでベールに包まれたままだった。そこで著者は、宅配ドライバーの助手に扮し、あるいは物流センターのバイトとして働くという、「潜入労働ルポ」を敢行する。そこで見えてきた、宅配戦争の「光と影」とは――。

ジョージ・マン編/尾之上浩司訳 『シャーロック・ホームズとヴィクトリア朝の怪人たち1』 扶桑社ミステリー文庫、9/3880円+税 〔詳細〕
 *「千夜一夜物語」の翻訳でおなじみのリチャード・バートン卿、ゴシック小説の有名な怪物…さまざまな実在の人物、架空のキャラクターとホームズの遭遇を描いた6篇を収録する。ホームズ・パスティーシュの新機軸、第1弾。

■善養寺ススム文・絵/江戸人文研究会編 『絵でみる江戸の妖怪図巻』 廣済堂出版、9/31500円+税 〔詳細〕
 *日本の昔話や伝説に登場する妖怪たちを1000種以上、オールカラー約400ページで紹介! 10編の四谷怪談もさし絵入りで解説。→仮題『絵でみる江戸の妖怪図鑑』から変更になった模様。刊行予定も7月末から8月末に。→『絵でみる江戸の妖怪と四谷怪談』からまた元に戻ったのか。廣済堂出版のサイトでは「出版日」を93日に。

M・ケルナー、K・ヘルバース/藤崎衛、E・シッケタンツ訳 『女教皇ヨハンナ:伝説の伝記〈バイオグラフィー〉』 三元社、9/43000円+税 〔詳細〕
 *伝説の女教皇ヨハンナの鮮烈な生涯は、時代に応じて大きく異なる意味を託され、中世から現代まで語り継がれてきた。フィクションを現実の一部として扱う現代歴史学の手法を用いて「女教皇伝説」をひもとく。日本語版付録「女教皇伝説・史料編」藤崎衛、森本光訳。

■難波祐子 『現代美術キュレーター・ハンドブック』 青弓社、9/62000円+税 〔詳細〕
 *博物館や美術館などで作品収集、展示、調査・研究を司る専門職=キュレーターとはどんな職業であり、その仕事内容はどのようなものなのか。仕事の中心となる展覧会の企画の立て方から魅力的な展示作りのノウハウ、予算管理の仕方、作品の借用や輸送計画、アーティストとの共同作業、カタログ作成など、「展示」「展覧会」の具体的なハウツー・実務を著者の経験やさまざまなエピソードを交えて解説する。

北國新聞社出版局編 『九谷よ永久に:八十吉四代』 北國新聞社出版局、9/72593円+税 〔詳細〕
 *古九谷・吉田屋の再現を極めた初代、画風と技術革新に取り組んだ二代、「耀彩」を生み出し人間国宝になった三代、そして新しい「赤」を創出した当代まで、「八十吉の色」を受け継ぎ、革新してきた四代の作品を集成。九谷開窯360年・三代八十吉七回忌・四代八十吉襲名5周年記念出版。

■能川元一、早川タダノリ 『憎悪の広告』 合同出版、9/81800円+税 〔詳細〕
 *さまざまなメディアで流され、私たちの生活のなかで「慣らされてきた」、「愛国」&「嫌中・嫌韓」イデオロギー。1993年の「朝鮮半島危機」を出発点とし、これまで20年以上にわたって繰り出されてきた憎悪と妄言の数々を、新聞広告を通じて浮き彫りにします。

■武田静澄 『河童・天狗・妖怪』 河出文庫、9/8760円+税 〔詳細〕
 *伝説民俗研究の権威がやさしく綴った、妖怪たちの物語。日本人のどういう精神風土から妖怪が想像されたかを、わかりやすく解く。→元版は『河童・天狗・妖怪 : 民俗随筆』河出書房、河出新書、1956年。

田村尚也 『各国陸軍の教範を読む』 イカロス出版、ミリタリー選書、9/82593円+税 〔詳細〕
 *第二次大戦までに編纂されたドイツ、フランス、ソ連、日本の各陸軍の、師団から軍レベルの運用に関する教範を平易に読み解き、行軍、捜索、攻撃、防御などそれぞれの局面で、各国軍がどのような戦術に基づいて戦おうとしていたのかを探っていく。各国軍の戦術の基本となった「教範」から第二次世界大戦の陸戦を研究する一冊である。理解を助ける図版・図表など40点以上を収録。

小倉明彦 『お皿の上の生物学:阪大出前講座』 築地書館、9/91800円+税 〔詳細〕
 *味・色・香り・温度・食器……。解剖学、生化学から歴史まで、身近な料理・食材で語る科学エンターテインメント本。

中川毅 『時を刻む湖:7万枚の地層に挑んだ科学者たち』 岩波科学ライブラリー、9/91200円+税 〔詳細〕
 *2013年、水月湖が過去5万年の時を測る「標準時計」として世界に認められた。その真の意味とは? 「物差し」となった、世にも稀な土の縞模様「年縞」とは? ひとりの若き研究者が描いた夢を発端に二十数年、研究チームはどのように広がり花開いたか。

デイヴィッド・ハルバースタム/峯村利哉訳 『ザ・フィフティーズ2:1950年代アメリカの光と影』 ちくま文庫、9/91100円+税 〔詳細〕
 *FBICIAの暗躍。エルヴィスとディーンの登場。そして公民権をめぐる黒人の戦いなどが描かれる第二巻。巻末対談は越智道雄×町山智浩。

■出久根達郎 『万骨伝:饅頭本で読むあの人この人』 ちくま文庫、9/9950円+税 〔詳細〕
 *饅頭本とは葬式饅頭・紅白饅頭替わりの顕彰本・記念本である。それらを手掛かりに、忘れ去られた偉人・奇人など50人を紹介する。文庫オリジナル。

■伊豆の長八生誕200年祭実行委員会編、日比野秀男監修 『伊豆の長八:幕末・明治の空前絶後の鏝絵師』 平凡社、9/92500円+税 〔詳細〕
 *幕末・明治にかけて漆喰彫刻と鏝絵の名人といわれた「伊豆の長八」。画業の全貌を額絵・塑像・掛け軸などの代表作約100点で辿る。

バーバラ・エーレンライク、ディアドリー・イングリッシュ/長瀬久子訳 『増補改訂版 魔女・産婆・看護婦:女性医療家の歴史』 法政大学出版局、9/102600円+税   〔詳細〕
 *1970年代にアメリカでパンフレットとして出版され、フェミニズムの古典となった「魔女・産婆・看護婦」と「女のやまい」を収めた初版に、その後の社会の変化を詳しく解説した序文を加え、訳文も全面的に改めた。→元版は、法政大学出版局、りぶらりあ選書、19962月刊行。

ポール・オフィット/ナカイサヤカ訳 『代替医療の光と闇:魔法を信じるかい?』 地人書館、9/102800円+税 〔詳細〕
 *代替医療大国アメリカにおいて、代替医療がいかにして現在の地位を築き、それによって本来助かるべき人々がいかに苦しめられてきたか? メディアと政治と産業が一体となって進められてきた「もう一つの医療産業」の実態を描く。

辻田真佐憲 『たのしいプロパガンダ』 イースト・プレス、イースト新書、9/10800円+税 〔詳細〕
 *最も効果的なプロパガンダは、官製の押しつけではない、大衆がこぞって消費したくなる「娯楽」にこそあった。本書ではそれらを「楽しいプロパガンダ」と位置づけ、大日本帝国、ナチ・ドイツ、ソ連、中国、北朝鮮、イスラム国などの豊富な事例とともに検証する。さらに現代日本における「右傾エンタメ」「政策芸術」にも言及。画期的なプロパガンダ研究。

■西尾哲夫 『言葉から文化を読む:アラビアンナイトの言語世界』 臨川書店、フィールドワーク選書159/102000円+税 〔詳細〕
 *アラブ文化、中東イスラーム世界の深部へと分け入り、人びとの世界観を明らかにしていく。言語学の理論では説明できない現象が次々とおこる現場で、言語学者は何を感じ、何を考えたのか。アラビアンナイト、ベリーダンス、シェイクスピア・・・・言語研究のフィールド調査が拓く、壮大な研究世界!

深谷克己 『民間社会の天と神仏』 敬文舎、9/102400円+税 〔詳細〕
 *江戸時代の人びとは、天や神仏とどのように向き合い、生きる規範としていたのか?

■井上章一 『京都ぎらい』 朝日新書、9/11760円+税 〔詳細〕
 *京都を「きらい」と明言するのは、京都育ちで、ずっと京都に住んでいる著者だ。千年積もった洛中人の毒や、坊さんと舞子さんとのコラボレーションなど、「こんなん書いてええのんか?」という衝撃の新京都論。

■青森県立美術館監修/工藤健志、板倉容子、森かおる編集 『化け物:想像力が生み出す異世界の住人』 青幻舎、9月上旬、2500円+税 〔詳細〕
 *人間によって創造され、信仰され、恐れられながらも、魅了し続ける“化け物”。その魅力を、民族資料に浮世絵、絵本、マンガ、写真、現代アートまで、多彩な造形表現を通じて紹介する画期的一書。→青森県立美術館で開催されている「化け物展」81日~913日)の図録。8月末現在で、会場では先行販売されている模様。

■フランシス・ラーソン/矢野真千子訳 『首切りの歴史』 河出書房新社、9/143200円+税 〔詳細〕
 *見せしめ、コレクション、科学や芸術、崇拝の対象……。あらゆる文化や社会で、なぜ人々は生首に魅せられ、首を切断したがるのか? 驚愕のエピソード満載の異色歴史ノンフィクション。

■矢野明子監修・訳、早川聞多・石上阿希訳 『大英博物館春画』 小学館、9/1525000円+税 〔詳細〕
 *2013103日~201415日に大英博物館で開催された「春画――日本美術の性とたのしみ」の展覧会図録の完全日本語版です。日本を含む7カ国を代表する研究者による、最新の研究成果をまとめた「春画研究」の集大成にして決定版。5カ国20組織・機関の所蔵および個人蔵の名品400点余りを美麗な図版で紹介。江戸時代に刊行された浮世絵の4分の1を占めていたとされる春画の全貌を明らかにするとともに、室町時代から明治時代に至る美術史の流れの中で春画の歴史を概観する画期的な内容です。

■早川聞多監修、橋本麻里 ShungArt 小学館、9/158000円+税 〔詳細〕
 *春画の表現の粋と美と絵師の力量を十二分に感じ取りながら、タイトルごとに作品世界にきちんと入り込んで鑑賞できるように板本の絵をすべて収載し、揃物集成として刊行します。ヴィジュアルとして美しいもの、つまりアートとして優れているもの、菱川師宣、鈴木春信から喜多川歌麿、葛飾北斎、さらに歌川国芳らによる300点を選りすぐり、揃物集成の決定版とします。

■竹倉史人 『輪廻転生:〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』 講談社現代新書、9/16760円+税 〔詳細〕
 *本書は、「輪廻転生」の思想について、「再生型」、「輪廻型」、「リインカーネーション型」という3種類に分け、それらがどんな思想を含み、世界各地と日本でどんな発展・変貌を遂げてきたのかということを優しく語る、画期的な新書です。

山口昌男、川村伸秀 『回想の人類学』 晶文社、9/161900円+税 〔詳細〕
 *1970年代に現代思想の最先端をリードした稀代の文化人類学者・山口昌男の自伝的インタヴュー。北海道での誕生、学生時代、アフリカ・インドネシアでのフィールドワーク、さらにはパリ・メキシコ・リマ・ペンシルベニアの大学での客員教授時代……。文字通り世界を飛び回り、国内外のさまざまな学者・作家・アーティストと交流を重ねた著者の話題は愉しく、また驚くほどに多彩である。

小林泰三 『誤解だらけの日本美術:デジタル復元が解き明かす「わびさび」』 光文社新書、9/161020円+税 〔詳細〕
 *国宝や古典美術、元々は鮮やかな色彩を持っており、わび・さびは経年変化の結果…。前著の基本テーマを引き継ぐ第2弾。

■ベルンハルト・ビショッフ/佐藤彰一・瀬戸直彦訳 『西洋写本学』 岩波書店、9/1612500円+税 〔詳細〕
 *古代ローマから中世後期、人文主義の時代まで、「書く」という営みはどのように展開してきたのか。写本研究に必須の古書体学についてはもちろん、用紙・筆記具や書物形態・装釘などの技術的側面、さらには写本の製作・伝承の歴史について、膨大な研究史をふまえ総合的に解説。中世写本研究の世界的権威による、書物学・書体学の基本書。→8月発売予定が9月に延期。

■イアン・ドースチャー/河合祥一郎訳 『もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたらまこと新たなる希望なり』 講談社、9/171500円+税 〔詳細〕
 *スター・ウォーズエピソード4『新たなる希望』はシェイクスピア時代で上演していた!? 名セリフをすべて古韻文で再現し、ダース・ベイダ―が中世の鎧を身に着け、R2-D2は誰もいない舞台で語り出し、木製のデス・スターが燃え上がる!?

■佐藤恵子 『ヘッケルと進化の夢:一元論、エコロジー、系統樹』 工作舎、9/173200円+税 〔詳細〕
 *19世紀ドイツで活躍し、医学、芸術、ナチズムにまで影響を与えたとされる、毀誉褒貶に満ちたダーウィン進化論の推進者を日本初紹介。

■ダン・ジュラフスキー/小野木明恵訳 『ペルシア王は「天ぷら」の夢を見たか?:言語学者、メニューに人類史を読む』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、9/172000円+税 〔詳細〕
 *「ケチャップの先祖は中国で生まれた?!」「七面鳥(ターキー)がトルコの国名になったのはなぜ?」スタンフォード大学の言語学者が、古今東西の食に関する言語を基に人類の欲望の正体に迫る。

■多田文明 『「絶対ダマされない人」ほどダマされる』 講談社+α新書、9/17840円+税 〔詳細〕
 *詐欺には「自分は絶対に引っかからない」とタカをくくっている人ほど落とし穴にハマってしまうリスクがある。急速に進化する最新の詐欺テクニックを、体当たり取材が定評の著者がモデルケースを示して詳細に解説する。

■スティーヴ・ファイナル/伏見威蕃訳 『戦場の掟』 ハヤカワNF文庫、9/17900円+税 〔詳細〕
 *現代の傭兵「民間軍事会社」が暗躍する戦場の現実をえぐり出す、今こそ読みたい傑作。→元版は、講談社、20099月刊行。

ジム・アル-カリーリ、ジョンジョー・マクファデン/水谷淳訳 『量子力学で生命の謎を解く:量子生物学への招待』 SBクリエイティブ、9/172400円+税 〔詳細〕
 *渡り鳥は、どのようにして目的地までの行き方を知るのか。サケはなぜ3年間の航海を経て、生まれて場所にもどれるのか。我々の意識はどのように生まれるのか。そして、生命の起源とは。量子力学が明らかにする生命現象の畏るべき秘密。

湯浅浩史 『ヒョウタン文化誌:人類とともに一万年』 岩波新書、9/18760円+税 〔詳細〕
 *ヒョウタンは1万年以上さかのぼる最古の栽培植物の一つとして、人類の歴史と結びついている。命をつなぐ水の容器として海洋での移動に役立ち、楽器の原点でもあり、神話や象徴など精神的な側面も併せ持つ。広さと深さを兼ね備えたヒョウタン文化の実像を描く。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、9/186000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!2月刊行予定が4月に延期。→6月に延期。→7月に延期。→8月に延期。→9月に延期。

■柴山元彦 『ひとりで探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』 創元社、9/181500円+税 〔詳細〕
 *ルビー、サファイア、ガーネット……。憧れの鉱物や宝石が、じつは近くの川原や海辺で簡単に見つけられるんです! 水辺で見つかる色とりどりの鉱物・宝石を、見比べやすい原石のままの姿で紹介する、まったく新しい石さがしガイドブック。34種の鉱物図鑑とその探し方、全国23か所の採集スポット紹介に加え、地学的な知識や持ちかえった石の磨き方まで詳しく解説。

■吉田信行 『金魚はすごい』 講談社+α新書、9/18840円+税 〔詳細〕
 *金魚の知られざるディープな世界を、江戸時代創業の金魚屋の六代目で「金魚界の生き字引」ともいえる「金魚の吉田」の吉田社長が、「へぇ」と思う面白くて人に話したくなるような雑学的要素のある「金魚にまつわるあれこれ」を詳細に紹介します。

小林英美 『ワーズワスとその時代:『リリカル・バラッズ』と読者層』 勉誠出版、9/184600円+税 〔詳細〕
 *18世紀中頃から識字率が上昇し、それに比例して趣味としての読書が流行した。英国ロマン派を代表する詩人ワーズワスとコウルリッジの共同詩集『リリカル・バラッズ』は、そんな読者が増大する変革期の作品である。読者を支えた読書施設や出版事情等の文化史的考証をふまえて、詩人ワーズワスと当時の読者の相互影響関係を探る。→7月刊行予定が8月に。→さらに9月に。

■斎藤英喜編 『神話・伝承学への招待』 思文閣出版、9/202300 円+税 〔詳細〕
 *これまで別々のジャンルで扱われてきた「神話」と「伝説」「昔話」について、総合的・学問的に研究する「神話・伝承学」。本書は11の章と7つのコラムにより、魅力ある「神話・伝承学」の世界へいざなう、格好の入門書。

オカルト雑学探究倶楽部編 『戦後日本オカルト事件FILE』 学研パブリッシング(発売:学研マーケティング)、9/23580円+税 〔詳細〕
 *「ノストラダムスの大予言」「心霊写真ブーム」「口裂け女」など、戦後のオカルトの話題にはことかかない。日本を中心としたオカルト現象を、戦後というキーワードのなかで時系列的に紹介。読み物としても、事典的な資料としても活用できる一冊。

松村一男、森雅子、沖田瑞穂編 『世界女神大事典』 原書房、9/246800円+税 〔詳細〕
 *世界中の女神を広くとりあげた決定版。名前の意味から、神格、神話の概要、他の女神との関連性までを解説。最新の研究成果にもとづき、神話文化の中での女神という存在を見つめ直す。約900項目、図版150点。

齋藤充功 『スパイ・アカデミー:陸軍中野学校』 洋泉社、9/241600円+税 〔詳細〕
 *本書の最大のセールスポイントは、「100人以上にものぼる、陸軍中野学校の卒業生たちの生の証言」にある。しかも、それらは「正史には記録されることのなかった貴重な証言」がほとんどである。すでに第一期の卒業生は100歳に達し、その多くは鬼籍に入っており、証言の多くは歴史の闇に永遠に埋もれてしまう可能性もある。そういった意味でも、本書は歴史的史料という付加価値をもちます。

リチャード・T・シェーファー、ウィリアム・W・ゼルナー/松野弘監訳、徳永真紀・松野亜希子訳 『脱文明のユートピアを求めて』 筑摩書房、9/246500円+税 〔詳細〕
 *アーミッシュ、サイエントロジー協会・・・。現代社会の価値観に頑なまでに背を向け生きるアメリカン・マイノリティを通して、文化の多様性を考察する宗教社会学。

■今野真二 『常用漢字の歴史:教育、国家、日本語』 中公新書、9/25900円+税 〔詳細〕
 *小学校から高校で教わる漢字は2000字余り。選択の基準は何か、日常の読み書きに過不足はないか。常用漢字でたどる日本語の150年史。

■鈴木哲也、高瀬桃子 『学術書を書く』 京都大学学術出版会、9/251800円+税 〔詳細〕
 *“Publish and Perish”──ただ書いても評価されない時代に、読まれるものをどう書くか。学術コミュニケーションの変遷とその本質的問題まで立ち返って、読者の措定、編成と記述の在り方、読まれるための演出の方法など、原理的・実践的に論じた初めての手引き。生き残りをかけたすべての研究者・研究機関必読。

白石仁章 『杉原千畝:情報に賭けた外交官』 新潮文庫、9/27550円+税 〔詳細〕
 *第二次世界大戦下、ユダヤ難民に日本のヴィザを発給し、六千人の命を救った外交官・杉原千畝。彼はなぜ、政府の命令に背いて「命のヴィザ」を出し続けることができたのか――。そこには、世界情勢を読み解き、綱渡りの駆け引きに挑む〈情報のプロフェッショナル〉の素顔が隠されていた。→『諜報の天才杉原千畝』新潮選書、20112月刊、より改題。

■松田隆美編著 『旅の書物/旅する書物』 慶應義塾大学出版会、9/283000円+税 〔詳細〕
 *〈探書と旅〉〈旅の記録と旅の実際〉〈フィクションと旅〉。これら3つの視点から、旅と書物の切っても切れない関係を具体的に論じる。グーテンベルク聖書の500年以上の旅に始まり、今現在も携帯される旅行ガイドブック類まで。旅する書物、その歴史と変遷を追う。

■マーク・ミーオドヴニク/松井信彦訳 『人類を変えた素晴らしき10の材料:その内なる宇宙を探険する』 インターシフト、9/282100円+税 〔詳細〕
 *すぐそこにある材料の内なる驚異の宇宙へ。私たちの身近にある材料の驚くべき秘密を明かす、超話題作。

ジョージ・ソルト/野下祥子訳 『ラーメンの語られざる歴史』 国書刊行会、9/282200円+税 〔詳細〕
 *機密扱いだった占領軍の文書や数多くの日本の資料を駆使して、ラーメンが貧しい労働者のための粗末な食事から日本文化の国際的象徴へと華々しく上り詰めた経緯と、国際政策が世界中のごく普通の食べ物にいかに影響するかを教えてくれる。

■左巻健男 『ニセ科学を見抜くセンス』 新日本出版社、9/291500円+税 〔詳細〕
 *「科学っぽい装いをしている」が、とても科学とは呼べないニセ科学。そんな〝トンデモ〟を利用した商品販売や、学校教育にまで入り込みニセ科学をもとに授業をしている例もある。世の中に蔓延するニセ科学に財布や心を狙われないようにするにはどうしたらいいのか、EM、マイナスイオンなど具体例をとおして考える。

■ピーター・ニューエル/高山宏訳 『さかさまさかさ』 亜紀書房、9/291500円+税 〔詳細〕
 *この『さかさまさかさ』という作品は今から120 年前にアメリカの絵本作家・イラストレーターのピーター・ニューエルが描いた絵本です。くるくる回しながら読んでみると、あら不思議。さっきは見えなかった新しい絵とお話が、つぎつぎに現れては消えていきます。おとなもこどもも楽しめる、素敵にヘンテコなさかさまの世界。

千崎達也 『カンブリア爆発の生き物たち』 秀和システム、9/301400円+税 〔詳細〕
 *進化とは何か、生命はどんな特徴を持って生き延びたのか。生物の劇的進化が起きたカンブリア紀の奇妙な海生生物を豊富な図版とともに紹介。

禧美智章 『アニメーションの想像力:文字テクスト/映像テクストの想像力の往還』 風間書房、立命館大学文学部人文学研究叢書59/307000円+税 〔詳細〕
 *文字から映像へ伝播する想像力の様相に迫る。

■広田厚司 『ゲッベルスとナチ宣伝戦』 光人社NF文庫、9月下旬、780円+税 〔詳細〕
 *サイト上は「ゲッペルス」だが「ゲッベルス」に直した。

『変わり兜×刀装具:戦国アバンギャルドとその昇華』 青幻舎、9月下旬、2300円+税 〔詳細〕
 *奇抜な形の「変わり兜」と、粋な趣向の「刀装具」。男の美学と匠の技が光る「サムライ・アート」の世界へようこそ!空前ブームの日本刀の名品も収録の決定版。

伊藤龍也写真・文 『妖怪の棲む杜:国立市一橋大学』 現代書館、9月下旬、1000円+税 〔詳細〕
 *一橋大学の構内では石造りの妖怪たちが100体以上もひっそり棲息している。設計は、築地本願寺を設計したことで知られる建築家の伊東忠太。武蔵野の面影を残す構内の美しい風景と、建物に潜む妖怪の数々を写し出した写真集。

松尾光 『思い込みの日本史に挑む』 笠間書院、9月下旬、1600円+税 〔詳細〕
 *日本は一体、どのような歴史を辿ってきたのだろうか。自分でその重い扉を押し開けて進むための、71話のレッスン。ひとの目を覆い、手を止めさせる、「思い込み」。そうした過去は、アカデミズムの頂点にすらたしかにあった。本書は、思い込みの淀みから自分を掬い出すために編まれた、日本史入門です。

■安本美典 『真贋論争「金印」「多賀城碑」:揺れる古代史像、動かぬ真実は?』 勉誠出版、9月、2800円+税 〔詳細〕
 *福岡県志賀島出土とされる「漢委奴国王」の金印は本物か偽物か。そして、「多賀城碑」は、江戸時代初期の偽造物である。国宝や重要文化財への真贋の疑惑。真実をどこまで追いつめることができるか。

■ヴァネッサ・タイト/小林さゆり訳 『『不思議の国のアリス』の家』 柏書房、9月、2400円+税 〔詳細〕
 *アリスとキャロルは、こうして出会った――「不思議の国のアリス」の主人公のモデルとなったリデル家の次女と、ちょっと風変わりな隣人、ルイス・キャロルこと「ドッドスン氏」。アリスの子孫である著者が描く「不思議の国」誕生の物語。

スーザン・グリーンウッド/田内志門訳 『魔術の人類史』 東洋書林、9月、5500円+税 〔詳細〕

浅尾典彦 『幻想映画ヒロイン大図鑑:永遠の恋人から絶叫美女まで』 青心社、9月、2000円+税 〔詳細〕
 *ファンタジイ、SF、冒険映画に登場した数多くのヒロインたちを中心に、清純絶世美女から美魔女、怪女、絶叫美女まで集大成した一大映画資料コレクション。登場映画全解説及びレア画像も収録する。

実松克義 『マヤ文明:南米文明と時間思想』(仮) 現代書館、9月、6000円+税 〔詳細〕
 *約4000年~3500年前にすでに文明圏が形成されていたといわれるマヤ文明。今に残る無数の遺跡・遺構はいまだ解明・研究の途中であり、巨大文明圏の実態は不明である。鉄と車輪の未使用と異常なまでに精緻なカレンダー・天文観測、非実用的なまでに発達した数学知識を持つ。この不思議な文明史が語る精神的遺産の本質を詳解する。

■信濃毎日新聞取材班、永江朗 『本の世紀:岩波書店と出版の100年』 東洋出版、9月、2400円+税 〔詳細〕

■塩澤実信 『奇跡の出版人吉田晁伝:筑摩書房創業者の生涯』 東洋出版、9月、2400円+税 〔詳細〕

 
◆2015年10月刊行予定
■中村尚 『日本から「四季」がなくなる日』 小学館新書、10/1760円+税 〔詳細〕
 *殺人酷暑、超大型台風、爆弾低気圧、ドカ雪、異常に短い春と秋など、いま日本列島には“異常”があふれています。こういった、日本人の季節感覚を狂わせてしまうような異常事態はなぜ起こるのか。ある場所で起きた小さな変化が、ずっと離れたところに大きな影響を及ぼす、気象の世界独特のメカニズムについて徹底解明。

山田彊一 YOKAI (妖怪) in New York ワイズ出版、10/1 〔詳細〕

■上村信太郎 『山の不可思議事件簿』 山と渓谷社、10/2900円+税 〔詳細〕
 *山には、不思議な現象や奇妙な伝承や奇跡的な実話に満ちている。山と登山にまつわる怪現象・不思議・謎・奇跡・魔の山・神秘と伝説・怪談・怪物などのうち、定番といえるテーマを多数ご紹介。

■荒井経編 『日本画と材料:近代に創られた伝統』 武蔵野美術大学出版局、10/32400円+税 〔詳細〕
 *日本画のアイデンティティともされる「岩絵具」や「和紙」。それらの歴史は、意外なほど浅い。明治以降、日本画の材料が今あるかたちへと変化を遂げた真の理由とは? 日本画という伝統と革新を背負った“特異な近代絵画”を改めて検証し、その実像を捉えなおす。→9月刊行予定が10月に延期。

ピエール・ルメートル/橘明美訳 『悲しみのイレーヌ』 文春文庫、10/9860円+税 〔詳細〕
 *『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作。連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明する…掟破りの大逆転が待つ鬼才のデビュー作。

■眞嶋俊造、奥田太郎、河野哲也編著 『人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック』 慶應義塾大学出版会、10/162700円+税 〔詳細〕
 *研究者として守るべき研究倫理の共有化・標準化を試みる、人文・社会科学系としては初のハンドブック。あらゆる研究実践過程での研究倫理を問われる場面を想定し、問題解決への糸口を応用倫理学の専門家たちが解説。

若尾政希編 『書籍文化とその基底』 平凡社、本の文化史 310/172300円+税 〔詳細〕
 *商業出版の成立から読書と生活習慣、教育装置、歴史意識まで、書籍文化を生み、書籍文化が生んだ環境を、多様な視角から描く。→8月末から10月に予定変更。

■ジェリー・ブロットン 『地図の世界史大図鑑』 河出書房新社、10/228800円+税 〔詳細〕
 *紀元前の岩石彫刻からグーグルアースまで。人類の歴史を変えてきた「地図」の魅力を凝縮した贅沢な一冊。ひと目で実際の大きさがわかる比較図や、各地図の部分拡大図、製作の時代背景まで詳細に解説。→11月刊行予定が10月に早まった。

■久留島浩編 『描かれた行列:武士・異国・祭礼』 東京大学出版会、10/236800円+税 〔詳細〕
 *江戸に参勤交代する武士の行列が「見せる/見られる」ものとして演出されたものであったことの意味を探り、さらに日本の中世や近代、朝鮮、中国と比較しながら、イメージのなかの行列がいかに継承され、なぜ描かれたのかを、多数の図版を用いて多角的に読み解く。→9月発売予定を10月に延期。

ニーナ・ブラジョーン/遠山明子訳 『獣の記憶』 創元推理文庫(M)、10/231400円+税 〔詳細〕
 *首のない死体。噛みさかれたような傷跡。狼か未知の獣の仕業か。博物学者の卵トマスは、襲撃を生き延びた少女に出会う。“ジェヴォーダンの獣”事件の謎がここに明らかに。→と言ってもフィクションだが。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/251600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

伊藤和子 『ファスト・ファッションはなぜ安い?』 コモンズ、10/251500円+税 〔詳細〕
 *あなたの着る安い服は、アジアの少女たちの過酷な労働から生まれている! バングラデシュの縫製工場が違法な建て増しで崩壊し、1100人が亡くなった。中国のユニクロの下請け工場では、長時間労働や安い給料や劣悪な労働環境で労働者たちが働いている。買うのを止めれば、問題は解決するのか?

佐藤卓己 『『図書』のメディア史:「教養主義」の広報戦略』 岩波書店、10/29 〔詳細〕
 *本書は『図書』をメディア史の観点から位置づけるとともに、『物語岩波書店百年史2 「教育」の時代』ではふれることのできなかったトピックをも織り込んで描く、『図書』という窓をとおして見た、もうひとつの『百年史』ということができるでしょうさらに、岩波書店と関係をもった数多くの著者や読者の、そしてなによりも彼らが対峙した時代そのものの姿でもあります。

■シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳 『なんでもない一日:シャーリイ・ジャクスン短編集』 東京創元社、創元推理文庫(F)、10/301200円+税 〔詳細〕
 *身近な人間の裡に潜む悪意、目に見えなくとも確かにそこにいる、邪悪なもの──シャーリイ・ジャクスンの真髄を凝縮した傑作23編を収録。本邦初訳作多数。日本オリジナル編集。

K.ラウスティアラ、Ch. スプリグマン/山形浩生他訳 『パクリ経済』(仮) みすず書房、10月下旬、3500円+税 〔詳細〕
 *ファッション、料理、アメフト、スタンダップ・コメディといった「パクリ」が業種のイノベーションを促している業界を豊富に検証しつつ、その繁栄をもたらしている6つの原因を抽出する。法学と経済学のはざまから、コピーの役割を再評価。

小林忠編 『歌麿 THE BEAUTY 小学館、10月末、120,000円+税 〔詳細〕
 *美人画は歌麿にとどめ」と言わしめた浮世絵師・喜多川歌麿の美人画を100図厳選。通常の美人画50図と、歌麿のもうひとつの偉業である春画50図を一冊に凝縮して紹介。

服部良久編著 『コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史:紛争と秩序のタペストリー』 ミネルヴァ書房、MINERVA 西洋史ライブラリー10月、7000円+税 〔詳細〕
 *様々な領域からコミュニケーションの多様なあり方や紛争解決に果たす役割を考察。西洋中近世史の新たな側面を提示する一冊。→気になるのは、「第16章 彷徨える異端者たちの行方――中世南フランスにおける「カタリ派」迫害と抵抗活動」(図師宣忠)あたりか。→7月刊行予定が8月に延期。→9月に延期。→10月に延期。

大津真作 『異端思想の五〇〇年』 京都大学学術出版会、学術選書07310月、1800円+税 〔詳細〕
 *異端思想家たちは時代の既存の概念をどのように打ち破ったのかを明らかにすることで、現代に生きる我々に対して発想の転換をせまる。

松本典昭 『メディチ宮廷のプロパガンダ美術:パラッツォ・ヴェッキオを読み解く』 ミネルヴァ書房、10月、4000円+税 〔詳細〕
 *宮廷パラッツォ・ヴェッキオを彩る歴史画を「史料」として読み解き、隠された政治的メッセージを導く。

兵藤有生、林晃史 『招かれざる虫』 ベレ出版、10月、1700円+税 〔詳細〕
 *なぜここに!? 動機は? 侵入経路は? しっかり保存・保管していたのに、ある日突然、食べものに虫が! 発生源の特定にいたる過程から、功を奏した予防策まで、昆虫に関する知識と現場に残された手がかりを総動員して、食べものにつく虫たちの正体を暴く。食害虫を通して昆虫の生態や特徴などをひも解く、ミステリー仕立てのちょっと変わった一冊です。

レオ・ペルッツ、垂野創一郎訳 『聖ペテロの雪』 国書刊行会、10月 〔詳細〕

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳・解説 『地球から月へ/月をまわって/上を下への』 インスクリプト、10月、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→20149月刊行予定が延期に。→インスクリプトのサイトには3月末とあるが刊行にならず。→6月刊行予定に変更。→10月に変更。

 
◆2015年11月以降刊行予定
ロバート・カミング/岡部昌幸監修 『世界美術家大全』()  日東書院本社、11/16500円+税 〔詳細〕
 *650人を超える作家と、800点を超える図版とともに、その生涯と作品を解説した完全保存版。作品の主題、モチーフ、画法、技法、主要作品、作家自身の逸話まで、総合的にアートを解き明かします。

アイデア編集部編 『文字とタイポグラフィ』 誠文堂新光社、11/53500円+税 〔詳細〕
 *2003年以降にデザイン誌「アイデア」で掲載されたタイポグラフィと和文書体関連の記事約30本を、400ページ以上におよぶボリュームで採録したコンピレーション。本書はそのなかでも古今東西のタイポグラフィについての考察,和文書体や日本語タイポグラフィの歴史研究やレポート,タイポグラフィについてのブックガイドなどを中心に収録する。

口尾麻美 『トルコのパンと粉ものとスープ:粉もの文化の地に受け継がれる、素朴で味わい深い料理』 誠文堂新光社、11/51600 〔詳細〕
 *世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理ですが、古くから小麦粉文化が盛んで、ピザの発祥地としても知られます。サバサンド、エキメッキ(揚げパン)、マントゥ(水餃子)などは日本でも知られるもの。トルコのさまざまなパンをはじめ、水餃子やパスタ、クレープ、お焼きなどの日本人の舌にも合う粉もの料理、そして、現地ではみそ汁感覚で毎日飲んでいるスープも紹介します。

■柴田康平 『ミミズの謎:暗闇で光るミミズがいるって本当!?』 誠文堂新光社、11/61500円+税 〔詳細〕
 *なぜミミズは路面に出てくるのか、そもそもどんな生き物なのか。ウオッチするうちに、光るミミズがいることを知った著者は、なぜ光るのかを探求しはじめる。ミミズの生態から観察、研究する科学の楽しみをイラストと珍しい写真とあわせて紹介。→10月刊行予定が11月に延期。

佐藤卓己編 『日本の青年雑誌』(仮) 岩波書店、11月 〔詳細〕

リン・パイケット/白井義昭訳 『ウィルキー・コリンズ』 彩流社、時代のなかの作家たち712/25 〔詳細〕
 *『白衣の女』、探偵小説『月長石』などで1860年代に一躍人気作家となったウィルキー・コリンズ。変化する時代のなかで、作家はどのように生き、どのように書いたのか。多彩な作品群と当時の思想、社会システムなどのコンテクストの関係を明らかにする。

権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、2015 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

山本貴光 『「百学連環」を読む』 三省堂、2015秋 〔詳細〕
 *201148日~2013118日まで「三省堂ワードワイズ・ウェブ」で連載されていたものがまとまる模様。

高山宏 『アリスに驚け』 青土社、2015年冬、2800円+税
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
早川書房創立70周年文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の第2として発表されている。刊行時期はすべて未定。
早川書房編集部編 『冒険・スパイ小説ハンドブック〔新版〕』
コードウェイナー・スミス/伊藤典夫・浅倉久志訳 『人間の再発見〈人類補完機構〉全短篇』(仮)【初訳】

ウンベルト・エーコ橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/檜垣立哉・山崎吾郎訳 『食人の形而上学:ポスト構造主義的人類学への道』(仮)洛北出版 〔詳細〕

藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 作品社 〔詳細〕
 *新潮社から出た単行本の復刻ではなく、初出雑誌の『新青年』を底本にする初の試みです。両者の異同や法水が羅列する固有名詞等にも細かく注をつけます。→垂野創一郎氏の「プヒプヒ日記」参照。

■小林繁子 『近世ドイツの魔女裁判:民衆世界と支配権力』 ミネルヴァ書房 〔詳細〕
*平成27年度の科研費(研究成果公開促進費)刊行予の学術書。A5330頁を予定。実際の刊行時期は未定。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕
 *2014年予定となっているが未刊。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。→7月刊行予定という情報もあったが、未刊。
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ 〔詳細〕

■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社
 
 
◆刊行中止の可能性あり
■木本至 『明治の諷刺雑誌かく闘えり:「団団珍聞」「驥尾団子」がゆく』 白水社、2800円+税 〔詳細〕
 *創刊者は『西洋見聞録』の著者、記者は戯作者・漢学者等の鬼才揃い。激動の明治時代に対し二つの反骨雑誌がどんな諧謔諷刺の矢を放ったかを、多数の図版 (123) と共に鮮やかに再現。→2015530日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」(刊行中止とはどう違う?)という表示も。

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定) 〔詳細〕
 *いつの間にか刊行予定リストから消えていた。

■アーサー・ポンソンビ/東中野修道・エドワーズ博美訳 『戦時の嘘:戦争プロパガンダが始まった』 草思社、?、1800円+税 〔詳細〕
*第一次大戦は史上初の総力戦であり、近代プロパガンダ戦の始まりでもあった。各国政府は各種ポスター、新聞雑誌を通じて宣伝工作を展開し、敵への憎悪を摺り込み、愛国心を煽った。大戦終結から十年、英国の著名な政治家ポンソンビはこれら戦争プロパガンダの実例をとりあげ、そこに織り込まれた?を検証、荒唐無稽がまかり通った背景と人々の心理に考察を加えた――。→フランスの哲学者「シモーヌ・ド・ボーヴォワール」を「シモン・デビューボ」と訳してしまう人物の訳とはね(「ふぇみWikiによれば、ここから転じて、ブログ界の一部では、あまりの馬鹿らしさについ苦笑してしまうようなトンデモ的なバックラッシュ言説のことを「デビューボ」と表現するようになったそうです)。→本書はかつて『戦時の嘘:大戦中の各国を翔け回つた嘘のとりどり』(永田進訳、東晃社、1942年)として訳出されている。なお本書については、アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』草思社、20023月(草思社文庫、20152月)参照。→2015716日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」と。


 

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