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■既刊・近刊メモ(2015年8月版 Ver.1)

■既刊・近刊メモ(20158月版 Ver.1
 
20157月と8月上旬に刊行された(はずの)本と、20158月中旬以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売(予定)日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
 
【2015年7月に出た本から】
 
サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェルド/柴田裕之訳 『その〈脳科学〉にご用心:脳画像だけで心はわかるのか』紀伊國屋書店、7/12000円+税 〔詳細〕
 *グーグル、フェイスブック、ディズニーといった大手企業はこぞって、神経科学の知見を利用するコンサルティング(ニューロマーケティング)の会社に多額の報酬を支払い、広告効果の向上などを図っている。大衆受けしそうな脳科学的研究をメディアが喧伝することによって、未解明な部分が多いにもかかわらず、「心の働きが解明された!」と曲解されてしまっている現状を、精神科医と心理学者が豊富な事例をもとに解説し、本来あるべき姿を示す。

■日下部一郎 『決定版 陸軍中野学校実録』 ベストブック、7/1900円+税 〔詳細〕
 *陸軍中野学校の活動や実体は今も謎が多い。本書はインテリジェンスの真相を探るとともに、同校一期生である著者が日中事変から太平洋戦争の全期間を通じてどのように生き抜いたか、映画や小説を超えた実録である。昭和558月に弊社より刊行された『決定版陸軍中野学校実録』の改訂版。→しかし、出版社では著者・日下部一郎氏及び近親者(著作権継承者)を捜しているようだ。著者不明でどんな改訂を施したのだろうか。

マーティン・J・ブレイザー/山本太郎訳 『失われてゆく、我々の内なる細菌』 みすず書房、7/13200円+税 〔詳細〕
 *「マイクロバイオーム」は人体内に常在する100兆個もの細菌とその遺伝子、それらと人体とのやりとりが織りなす総体を指すが、ここ最近「腸内フローラ」という言葉で一気に脚光を浴びるようになった。こうした細菌は地球上の微生物の無作為集合体ではなく、ヒトと共進化してきた独自の群れであり、我々の生存に不可欠だ。構成は3歳くらいまでにほぼ決まり、指紋のように個々人で異なる。その最も重要な役割は先天性、後天性に次ぐ第三の免疫である。

■成毛眞、折原守 『国立科学博物館のひみつ』 ブックマン社、7/21800円+税 〔詳細〕
 *博物館オタク・成毛眞と科博前副館長・折原守が、掛け合い形式でナビゲート。国立科学博物館協力のもと、科博の知られざるディープな世界をご案内。

■佐藤弘幸 『国税局資料調査課:マルサを超える最強部隊の真実』 扶桑社、7/31300円+税 〔詳細〕
 *国税局には、査察部(マルサ)をはるかに凌ぐ調査能力を有する資料調査課という部署がある。マルサが手出しをできない巨悪に対し、検察をもしのぐといわれる高度な調査力により政治家、マル暴、宗教法人など数々の脱税事件を摘発。これまでベールに包まれていた国税局内の資料調査課の姿を元所属員である著者が暴露。

坂東省次、山崎信三、片倉充造編著 『ドン・キホーテの世界:ルネサンスから現代まで』 論創社、7/32500円+税 〔詳細〕
 *ドン・キホーテ後篇出版400周年記念出版。「あらゆる散文のフィクションは『ドン・キホーテ』のテーマのヴァリエーンである」とまでいわれる名著の魅力を、同書をこよなく愛する20名の研究者・表現者らが読み解く。

■並木伸一郎 『ムー的都市伝説』 学研パブリッシング、7/3580円+税 〔詳細〕
 *UFOはUMAはもちろん、都会に出現する異形の怪人から秘密結社の陰謀、さらには宇宙の怪奇現象まで。まことしやかに語られる信じられないような噂話は、どこまで真実なのか。アメージングで、アンビリバボーな都市伝説をムー編集部が厳選して紹介する。

『別冊映画秘宝 アメコミ映画完全ガイド2015ネクストヒーロー編』 洋泉社、7/31500円+税 〔詳細〕
 *アメコミ原作ガイド付き映画ガイド。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生』徹底研究から、注目の新作映画&TVドラマ盛りだくさん。

■ブライアン・スウィーテク/桃井緑美子訳 『愛しのブロントサウルス:最新科学で生まれ変わる恐竜たち』 白揚社、7/42500円+税 〔詳細〕
 *化石が明かす体の色、骨から推定する声、T・レックスを蝕む病気……慣れ親しんだ恐竜のイメージをぶち壊す新発見により、恐竜はもっとおもしろい生きものになって帰ってきた。化石の発掘地や博物館のバックヤード、最前線の研究施設をめぐり、気鋭のサイエンス・ライターが変わりゆく恐竜を追う。

横山泰子、飯倉義之、今井秀和ほか 『皿屋敷:江戸怪談を読む幽霊お菊と皿と井戸』 白澤社、7/62000円+税 〔詳細〕
 *講談「番町皿屋敷」のスタンダード版である馬場文耕「皿屋敷辨疑録」の原文に注と現代語訳を付して抄録するほか、実録小説「播州皿屋鋪細記」のあらすじを掲載。さらに、専門家が皿屋敷伝承を読み解き、その謎と魅力に迫る。

■杉之尾宜生 『大東亜戦争 敗北の本質』 ちくま新書、7/6780円+税 〔詳細〕
 *なぜ日本は戦争に敗れたのか。情報・対情報・兵站の軽視、戦略や科学的思考の欠如、組織の制度疲労――多くの敗因を検討し、その奥に潜む失敗の本質を暴き出す。

■稲田和浩 『怪談論』 彩流社、フィギュール彩、7/71800円+税 〔詳細〕
 *季節なんてどうでもいい。いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。怪談は「怪しい」「談」と書く。「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。

■草森紳一 『絶対の宣伝:ナチス・プロパガンダ1宣伝的人間の研究ゲッベルス』 文遊社、7/72700円+税 〔詳細〕
 *ナチス研究の名著『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』全4巻を復刊。第1巻となる『宣伝的人間の研究 ゲッベルス』では、『勝利の日記』(原題『カイザーホーフから首相官邸へ』、1939年)の分析からフルトヴェングラーとの政治利用の攻防まで、厖大な資料から宣伝相ゲッベルスの真実と、プロパガンダの手法を読み解く。→元版は、番町書房より全4巻、197812月、19792月、19793月、19798月刊行。

■宮下規久朗 『モチーフで読む美術史2』 ちくま文庫、7/8840円+税 〔詳細〕
 *絵の中に描かれた代表的なテーマを手掛かりに美術を読み解く入門書、第二弾。壁画から襖絵まで和洋幅広いジャンルを網羅。カラー図版250点以上。

■ヨナス・ヨナソン/中村久里子訳 『国を救った数学少女』 西村書店、7/81500円+税 〔詳細〕
 *「次に何が起こるかなんてわからないわ。そもそも、人生ってそういうもんでしょ」――人種差別の激しかった南アフリカで、し尿処理場で汲み取り桶運びに明け暮れる女の子がいた。ノンベコ13歳。天才的な数学の才能はあるけれど学校には行ったことがなく、だから当然読み書きのできないこの少女が、大人になって遠くスウェーデンの国王と首相の命を救うことになろうとは、誰も予想だにしていなかった。デビュー作『窓から逃げた100歳老人』で全世界に笑撃を与えたヨナス・ヨナソンが贈る、ハチャメチャ・コメディ第2弾。

■エベン・アレグザンダー、トレミー・トンプキンズ/白川貴子訳 『マップ・オブ・ヘヴン:あなたのなかに眠る「天国」の記憶』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、7/81700円+税 〔詳細〕
 *『プルーフ・オブ・ヘヴン』で世界を驚嘆させ、NHKスペシャルにも登場したハーバード・メディカル・スクール出身の脳外科医。本作では、自らの臨死体験を現代科学と精神文化の伝統に照らし、この世界を超えた場所への道筋を示す。魂を揺さぶる新たなる福音。

《本の雑誌》20158月特大号、特集=人はなぜ本を返さないのか!、7/9777円+税 〔詳細〕

ロベール・ド・ボロン/横山安由美訳 『西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン』 講談社学術文庫、7/10960円+税 〔詳細〕
 *ロベールによる物語の大きな特徴は、聖杯伝説をアーサー王伝説のなかに組みこんでいることです。また本書では原本の異本も参照し、アーサー王がローグル国を末永く平和におさめてという結末と最後にマーリンがアーサー王の由来を説明して終わる結末のふたつを収録。本邦初訳の中世ロマン。

小松和彦 『妖怪学新考:妖怪からみる日本人の心』 講談社学術文庫、7/101080円+税 〔詳細〕
*人古代から現代にいたるまで妖怪という存在を生みだし続ける日本人の精神構造を探り、「向こう側」に託された、人間の闇の領域を問いなおす。妖怪研究の第一人者による、刺激的かつ最高の妖怪学入門。→元版:小学館単行本(19948月)→小学館ライブラリー(20008月)→洋泉社MC新書(20077月)→講談社学術文庫(20157月)と変遷。

■多田将 『ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>』 イーストプレス、イースト新書、7/10760円+税 〔詳細〕
 *極小の世界が生み出す、極大の破壊力。本書は、政治的・倫理的な是非は一切問わず、純粋に物理学の観点から、人類史上最強の兵器・核兵器の凄まじいメカニズムに迫っていく。原子核が膨大なエネルギーを生み出す仕組みから、兵器に利用する際の設計方法、冷戦時代につくり出された究極の産物まで、直視しなければ見えてこない「核」の本当の姿を、素粒子物理学者が描き出す。

■山室恭子 『大江戸商い白書:数量分析が解き明かす商人の真実』 講談社選書メチエ、7/101600円+税 〔詳細〕
 *零細店舗あふれる江戸の町。外食屋7000軒。126人あたり1軒の古道具屋。米屋は130名程度の来店客――。十数年しか続かず、血縁原理も働かなかった商家がほとんどだった花のお江戸の商人たちの選択のドラマとは? 狭くて人口密度が高く、売り手買い手ともに自由な一大消費都市江戸の商いのありようとは? 4000軒の商家を徹底的に数値解析することで、従来の大商家「越後屋=三井」史観に決別する。

■平野義昌 『海の本屋のはなし:海文堂書店の記憶と記録』 苦楽堂、7/111900円+税 〔詳細〕
 *20139月に閉店した神戸の海文堂書店。あの本屋はなぜ、こんなにも愛されたのか。最後の店員・平野義昌が綴る99年の歴史と、最後まで一緒に働いた仲間たちの声。本の話よりも、棚の話よりも、だれもが皆「お客さまとの思い出」を語った。今、本屋の現場で働く仲間たちに届ける渾身の一冊。

服部春彦 『文化財の併合:フランス革命とナポレオン』 知泉書館、7/118000円+税 〔詳細〕
 *フランス革命・ナポレオン時代の「フランス中心主義」は、文化的にはどのような現象を引き起こしたのか。その実態を、ネーデルラント、イタリア、ドイツ等からの文化財の収奪という歴史的事実を通して明らかにする。

西田賢司 『ミラクル昆虫ワールドコスタリカ』 日経BP社、7/131800円+税 〔詳細〕
 *昆虫と暮らす著者が撮影した奇妙で面白い写真が満載。生物多様性の国、コスタリカの驚きの昆虫ワールドを体験しよう。

■鈴木眞哉 『「戦闘報告書」が語る日本中世の戦場:鎌倉最末期から江戸初期まで』 洋泉社、7/141700円+税 〔詳細〕
 *戦国期の合戦を含む、日本中世の戦場の実態を知る史料は何なのか?手懸りは、軍忠状、手負注文(当時の「戦闘報告書」)や軍功を記した「感状」がベースになる。戦場での死傷の原因、如何にして軍功をあげたかがその内容。著者は、鎌倉期から江戸初期までの今日入手可能な史料をさらに探し出し、合戦の基本は「遠戦」だったことを本書によって確定的に証明。

シャルル・ノディエ/谷口伊兵衛訳 『フランチェスコ・コロンナ「ポリフィーロの夢」』 而立書房、アモルとプシュケ叢書、7/142400円+税 〔詳細〕
 *「ポリフィーロの夢」として知られる、フランチェスコ・コロンナが美女ポーリアに寄せる禁断の恋物語「愛の戦いの夢」の書誌的な逸話をT・W・コッチの英訳を底本にして新訳。「ヒュプネロトマキア」梗概も付す。

■フランク・スウェイン/西田美緒子訳 『ゾンビの科学:よみがえりとマインドコントロールの探究』 インターシフト(発売:合同出版)、7/151900円+税 〔詳細〕
 *気鋭のサイエンス・ライターが、<生と死><自己と他者>を超える。脳科学、心理&行動操作、先進医療、進化と寄生……を探究。

■中嶋康裕 『うれし、たのし、ウミウシ。』 岩波書店、岩波科学ライブラリー、7/151300円+税 〔詳細〕
 *海の宝石と称され、その華麗な色や形態からダイバーたちに大人気の海洋生物ウミウシ。しかし美しい姿とは裏腹にヒトが想像もつかないような驚くべき繁殖戦略をおこなっている。ウミウシをはじめ、奇想天外なあの手この手を駆使してたくましく生きる海の生き物たちのふしぎと海洋動物を対象とする行動生物学者たちの姿に迫るエッセイ。

■植田樹 『諜報の現代史:政治行動としての情報戦争』 彩流社、7/153500円+税 〔詳細〕
 *本書は「政治行動としての情報戦争」という視点に立って、個々の事件と国際政治や政治権力との関わりを中心にまとめ、国策としての諜報や情報活動の複雑極まりない陰の世界に光をあてる。

■高野陽太郎 『鏡映反転:紀元前からの難問を解く』 岩波書店、7/152700円+税 〔詳細〕
 *なぜ鏡の中では〈左右〉が反対に見えるのか?――一見、かんたんな問題のようで、実はプラトンの昔から、数多くの哲学者や物理学者の挑戦を退けてきた。しかも、常に「左右が反対に見える」わけではない。誰もが知っている現象なのに、2000年以上も謎でありつづけたこの難問を、科学的な分析と実験によって解決する。

ダニエル・グラネ、カトリーヌ・ラムール/鳥取絹子訳 『巨大化する現代アートビジネス』 紀伊國屋書店、7/162100円+税 〔詳細〕
 *7兆円規模のアート業界を動かしているのは誰か? 現代アート業界はどのように機能しているのか? 人気アーティストはいかに生みだされるのか? なぜ名もない作家の作品に大金が投資されるのか? 現代アートを牛耳る100人の思惑が入り乱れる“アートの現場”に果敢に斬りこんだノンフィクション。

■ジェームズ・ギーチ/糸川洋訳 『銀河:宇宙140億光年のかなた』 筑摩書房、7/162900円+税 〔詳細〕
 *なぜ渦巻なのか? その美しい姿に宇宙進化の謎を解く鍵がある。最新技術を駆使した驚きのカラー画像で天体の基礎からダークマターまでわかる初めての銀河入門。

■NPO日本アンリファーブル会/奥本大三郎監修 『虫屋さんの百人一種:本当の虫好きが選ぶ日本の名昆虫100』 出版芸術社、7/161600円+税 〔詳細〕
 *豊富な知識と愛とをもって、昆虫の見所をあますところなく熱く語る! 美しい生体写真を使った100通りのレイアウトで、見応えのあるいまだ見たことのない昆虫本。

■ピーター・バーク/井山弘幸訳 『知識の社会史2:百科全書からウィキペディアまで』 新曜社、7/174800円+税 〔詳細〕
 *「知識を集める」「知識を分析する」「知識を広める」「知識を失う」「知識を分ける」から「知識の地理学/社会学/年代記」まで、探検・冒険・略奪、博物館・美術館・図書館・大学・研究所、暗号解読・スパイ・インテリジェンス……などの広範な話題にわたって、知識をどのように集め、分析し、陳列し、実用化するか──知識をめぐるあらゆる話題を取り上げて論じます。その結果、人間とはいかに「蒐集」する動物であるかが、実感として迫ってきます。→4月刊行予定から延期。

■オノユウリ 『美術館で働くということ:東京都現代美術館学芸員ひみつ日記』 KADOKAWA(メディアファクトリー)、7/171000円+税 〔詳細〕
 *アートに囲まれて働く美術館学芸員。優雅な職業のイメージだけど、実際は日々、ドタバタの連続なのです!? 展覧会の舞台裏から、学芸員のお仕事のリアルまで。美術館の知られざる一面を描くコミックエッセイ!

■パオロ・マッツァリーノ 『「昔はよかった」病』 新潮新書、7/17740円+税 〔詳細〕
 *日本人はなぜ過去を美化してしまうのか。本当に昔はよかった?絆や情があった?礼儀や根性を重んじていた? 記憶の美化、現況への不満から「昔はよかった」病がうまれる。「劣化論」の噓を暴いた大胆不敵の日本人論。

清水潔 『騙されてたまるか:調査報道の裏側』 新潮新書、7/17780円+税 〔詳細〕
 *“真実”は現場にあり。桶川・足利事件の調査報道で社会を大きく動かした記者が、報道の原点を問う。

グザヴィエ・フォルヌレ/辻村永樹訳 『失われた時』 風濤社、7/173000円+税 〔詳細〕
 *労働とは無縁の金持ち、変わり者でもって知られる小ロマン派の作家は没後、時代の波に埋もれていた……しかし!夢と幻想にシュルレアリスムの先駆を見、アンドレ・ブルトンらによって発見される。全7篇収録。

■樋口州男 『将門伝説の歴史』 吉川弘文館、歴史文化ライブラリー、7/211700円+税 〔詳細〕
 *平将門の敗死後の評価は叛逆者と英雄を両極とし、また荒ぶる彼の魂を鎮めるべく大手町の首塚や神田神社が築かれた。佐倉惣五郎を題材とした歌舞伎や明治期の復権運動など、将門がさまざまな伝説となり今日まで語りつがれてきたのはなぜなのか。時代と地域に育まれた将門伝説の世界へと誘う。

■ダニエル・スミス 『絶対に見られない世界の秘宝99』 日経ナショナルジオグラフィック社(発売:日経BP社)、7/212200円+税 〔詳細〕
 *戦争、革命、盗難、災害、そして忘却などにより、二度と目にすることができなくなった世界の秘宝や財宝、美術品を収録。世界からこつ然と姿を消した秘宝の、失われた当時の記録をたどり探索の手がかりを探る。<掲載予定の秘宝等>失われた化石/ストラディバリウスの名器「ダビドフ・モリーニ」/ジョン・F・ケネディの脳/聖杯/テンプル騎士団の財宝/ピタゴラスの著作目録/18番格納庫のUFO/海底に沈んだ都市/ブルボン朝の秘密の財宝 ほか。

■津野海太郎 『百歳までの読書術』 本の雑誌社、7/211700円+税 〔詳細〕
*老後はじっくり本が読めると思ったら、大間違いだった。歩きながら本を読む「路上読書」の実践者が、70代を迎えてからの「幻想抜きの老人読書の現実」を、ざっくばらんにユーモアを交えて綴るエッセイ集。

柴野京子監修 『東京堂月報復刻版 第1回配本』3冊+別巻1冊セット、東京堂出版、7/21150000円+税 〔詳細〕
 *円本時代の幕開けとともに始まり、昭和戦前期の出版界の多様な発展を跡づけつつ展開した、出版史上にのこる東京堂の目録刊行事業の全貌を完全復刻いたしました。【第1回配本】:『東京堂月報』昭和2年~昭和4年 3冊+別巻1冊セット。

■米国戦略諜報局(OSS)/越智啓太監訳・解説/国重浩一訳 『サボタージュ・マニュアル:諜報活動が照らす組織経営の本質』北大路書房、7/221400円+税 〔詳細〕
 *CIAの前身機関が作成した「組織をうまくまわらなくさせる」ためのスパイマニュアル。「トイレットペーパーを補充するな」「鍵穴に木片を詰まらせよ」といった些細な悪戯から、「規則を隅々まで適用せよ」「重要な仕事をするときには会議を開け」まで、数々の戦術を指南。マネジメントの本質を逆説的に学べる、心理学の視点からの解説付き。

森山明子 『デザイン・ジャーナリズム:取材と共謀 19872015 美学出版、7/222800円+税 〔詳細〕
 *徹底して人間肯定の思考であるデザインは、その点ではニュートラルな技術とも、否定を契機とすることの多いアートとも異なる。こう考える著者がデザインとクロスする表現者も視野に入れ、変わるデザインと変わらない人間精神の相関、人の生を下支えするデザイン像に迫る。

■金子信久 『めでる国芳ブックねこ』 大福書林、7/231800円+税 〔詳細〕
 *江戸の絵草紙屋にタイムスリップ。眺めて飾って細部を味わう60枚。第1弾の猫は味わい深い美人画の猫、代表作の猫の当字、役者の似顔絵ほか、猫を描いためずらしい絵も収録。→この出版社は今年の5月設立されたばかり。パイインターナショナルから独立した方によるもののようだ。

有馬哲夫 『歴史とプロパガンダ:日米開戦から占領政策、尖閣問題まで』 PHP研究所、7/231800円+税 〔詳細〕
 *開戦はやはり仕組まれていた。占領政策は巧妙なブラック・プロパガンダだった。中国の謀略の淵源はここにある……。驚愕の歴史開封!→この本自体が、ブラック・プロパガンダでは?

■池田徳眞 『プロパガンダ戦史』 中公文庫、7/23820円+税 〔詳細〕
 *戦時下、熾烈に展開されたプロパガンダ作戦は各国でどのような特徴があったか。外務省で最前線にあった著者による今日に通じる分析。→元版は中公新書、19811月刊行。

■水玉螢之丞 『SFまで10000光年』 早川書房、7/231900円+税 〔詳細〕
 *昨年12月に逝去した水玉氏が、《SFマガジン》19931月号から200212月号まで10年にわたって連載したエッセイコミックを単行本化。小説、コミック、アニメ、ゲームなど90年代サブカルチャーの奔流のなか著者が到達した"SFファンという生き方"とは?

■ウィニー・WY・ウォン/松田和也訳 『ゴッホ・オンデマンド:中国のアートとビジネス』 青土社、7/233400円+税 〔詳細〕
 *世界でもっとも複製画をつくりだす村がある――中国・深圳市大芬村。10000人もの人びとが絵画を描き、世界中から絵を求めて人がやってくる。グローバリゼーションと消費社会、さらには芸術の意味や創造の価値といった大きな問題を、世界一の複製画の村を仔細にフィールドワークしてあきらかにしようとする新しい芸術論。

■モルテン・イェルウェン/渡辺景子訳 『統計はウソをつく:アフリカ開発統計に隠された真実と現実』 青土社、7/232800円+税 〔詳細〕
 *数字やデータは客観的なものであって、決して主観的なものではないはずだ。ましてや国際機関の使用する数字であれば……。世界銀行やIMFが使用するデータが経済の実態をまったく反映していなかったという衝撃の事実があきらかにされる迫真のドキュメント。

■ニコラス・グリフィン/五十嵐加奈子訳 『ピンポン外交の陰にいたスパイ』 柏書房、7/232600円+税 〔詳細〕
 *イギリス名門貴族の出身にして、社会主義者。映画プロデューサーで、国際卓球連盟会長、アイヴァー・モンタギューの活躍と、卓球を巧みに取り入れてゆく中国の姿を描く。中国が卓球王国となるきっかけを作ったスパイと、激動の20世紀・年代記。

■小林宏明 『銃を読み解く23講:見る、読む、訳すGUNの世界』 東京創元社、キイ・ライブラリー、7/241500円+税 〔詳細〕
 *「銃」について、主にミステリ読者に向け、基礎的な知識から最先端の銃エピソードを、小説や映画や海外ドラマなどを参照しながらお届けします。名翻訳家にして銃研究家が案内する、すばらしき「GUN」の世界。読書家・創作者のためのやさしい銃講座!→早川書房では、新入社員教育にモデルガンを使っての銃器講義があるそうだが。

■ジョン・ゲヘーガン/秋山勝訳 『伊400型潜水艦最後の航跡』 上・下、草思社、7/242200円+税 〔上詳細〕〔下詳細〕
 *終戦後まで米側も知らなかった極秘かつ世界最大・世界初の攻撃型潜水空母。米国・ソ連に衝撃を与えた極秘兵器の誕生から最期までをドラマチックに追う!

マーティン・J・ドハティ/角敦子訳 SAS・特殊部隊式図解徒手格闘術マニュアル<上級編>』 原書房、7/241900円+税 〔詳細〕
 *接近戦における、徒手格闘術の幅広いテクニックを指南する書。任務を行う兵士や警官が、状況に応じて、相手を倒し、無力化するためにどのような防御や攻撃を行うかという視点で書かれている。

《ミステリマガジン》20159月号、特集=幻想と怪奇 乱歩輪舞ふたたび、7/251200円+税 〔詳細〕
 *728日で没後50年をむかえる江戸川乱歩。本誌では昨年の「幻想と怪奇」にひきつづき特集を行なう。作者が死してなお、映画、ドラマのみならず、舞台、歌舞伎、アニメにまでインスピレーションを与え続けている乱歩作品の魅力に迫る。

■谷川健一、大和岩雄編 『民衆史の遺産 第7巻 妖怪』 大和書房、7/256000円+税 〔詳細〕
 *カッパやケンムンなど自然の精霊が身近に存在した暮らしのかすかな記憶の跡をたどる。『稲生物怪録絵巻』全巻をカラーで収録。

■高田衛監修/服部仁、佐藤至子編・校訂 『児雷也豪傑譚』 全二巻、国書刊行会、7/2558000円+税 〔詳細〕
*蝦蟇の妖術の使い手にして永遠の「ヒーロー」児雷也の活躍を、遠大かつ雄渾なスケールのなかに描きだした、江戸期合巻中の最高峰が、原本の全挿絵とともについによみがえる。

■三谷一馬 『新編江戸見世屋図聚』 中央公論新社、7/253800円+税 〔詳細〕
 *江戸風俗画の第一人者による七十年にわたる研究の集大成。江戸・京阪の庶民の暮らしぶりが美しい絵と豊富な資料によっていきいきと甦る! 見て楽しく読んで面白い豪華図聚。

■田中修 『植物はすごい:七不思議篇知ってびっくり、緑の秘密』 中公新書、7/25820円+税 〔詳細〕
 *なぜゴーヤの実は熟すと爆発するの? トマトのタネはなぜぬるぬるに包まれているの? 7つの身近な植物に秘められた「すごさ」から学ぶ、生き方の工夫と知恵。

■田村洋三 『彷徨える英霊たち:戦争の怪異譚』 中公文庫、7/25820円+税 〔詳細〕
 *海外で戦死した日本軍人・軍属約230万人のうち、半数近くが帰国できていない。祖国への帰還を果たせなかった魂たちが愛する家族に届けた14例の「英霊の声」。

小松和彦 『異界と日本人』 角川ソフィア文庫、7/25760円+税 〔詳細〕
 *古来、日本人は未知のものに対する恐れを異界の物語に託してきた。酒呑童子伝説、浦嶋伝説、七夕伝説、義経の「虎の巻」など、さまざまな異界の物語を絵巻から読み解き、日本人の隠された精神生活に迫る。→元版は『異界と日本人 : 絵物語の想像力』(角川書店、角川選書、20039月)。

金原瑞人 『サリンジャーに、マティーニを教わった』 潮出版社、7/251600円+税 〔詳細〕
 *当代随一の翻訳家が古今東西・世界各地の「本」を起点に、縦横無尽に語り尽くすエッセイ集。

《ユリイカ》20158月号、特集=江戸川乱歩、青土社、7/271300円+税 〔詳細〕
 *アニメ、舞台、マンガ、小説とさまざまなコンテンツに影響を与え続ける江戸川乱歩。明智小五郎や怪人二十面相をはじめとしたキャラクターや、その作品世界は時空や年齢、性別を変えて、書き換えられ、描き上げられてきた。本特集は没後50年経ってなお、新たな読者を生み続けている江戸川乱歩の魅力に迫る。

■ステファン・グラビンスキ/芝田文乃訳 『動きの悪魔』 国書刊行会、7/272400円+税 〔詳細〕
 *〈向こう〉には物理的な目には見えない、人間の貧弱な脳にはわからない新たな世界があると、いつも信じていた――。ポーランド随一の恐怖小説作家が描く、幻視と奇想に満ちた鉄道怪談集。鋼鉄の蒸気機関車が有機的生命を得て疾駆する、本邦初訳14の短篇小説。

マルコ・カルミナーティ/越川倫明・山本樹訳 『ヴェロネーゼ カナの婚宴:名画の秘密』 西村書店、7/272800円+税 〔詳細〕
 *ヴェロネーゼの「カナの婚宴」を取り上げ、画家の略歴および制作背景を紹介しながら、作品をいくつかのパーツに分割して鑑賞。ディテールを仔細に観察することで、画家や依頼主の意図、当時の空気が見えてくる。→西村書店のサイトでは、別の書籍(『フィレンツェ大図鑑』)の画像が表示されている(2015812日確認)。本当の表紙画像はこちらを参照。

ウィリアム・ホープ・ホジスン/夏来健次訳 『幽霊海賊』 アトリエサード(発売:書苑新社)、ナイトランド叢書、7/282200円+税 〔詳細〕
 *航海のあいだ、絶え間なくつきまとう幻の船影。夜の甲板で乗員を襲う見えない怪異。底知れぬ海の恐怖を描く怪奇小説、本邦初訳!→なお、〈ナイトランド叢書〉の続刊予定は以下の通り。
ロバート・E・ハワード『失われた者たちの谷』中村融編訳 8/10
ブラム・ストーカー『七つの星の宝石』森沢くみ子訳
アリス&クロード・アスキュー『心霊探偵エイルマー・ヴァンス』田村美佐子訳
ウィリアム・ホープ・ホジスン『異次元を覗く家』荒俣宏訳(復刊:ハヤカワSF文庫、団精次(荒俣宏の昔のペンネーム)訳、1972年刊行)
ウィリアム・ホープ・ホジスン『〈グレン・キャリグ号〉のボート』野村芳夫訳

■カスパー捜査官、ルイージ・カルレッティ/飯田亮介訳 『スーパーノート:世界を支配する情報戦争と偽百ドル札』 河出書房新社、7/282200円+税 〔詳細〕
 *CIA vs. イタリア最強のスパイ。世界を支配する情報戦争の内幕、裏切りに次ぐ裏切り、CIAの内部対立……史上最も精巧な偽百ドル札事件の真相が明かされる。待望のノンフィクション・ノベル。

■小松和彦/柴田ゆう画 『知識ゼロからの妖怪入門』 幻冬舎、7/291300円+税 〔詳細〕
 *妖怪がブームになっている。さまざまなメディアに登場し、フィクションの世界でも大活躍しており、各地の博物館や美術館では趣向をこらした展覧会が開かれている。「妖怪文化は、日本が世界に誇ることができるほど豊かな文化である」「妖怪文化の理解なくして、日本文化を深くまで理解することはできない」と考える妖怪研究の第一人者による妖怪の入門書。

■NHKスペシャル取材班、夜久恭裕、松木秀文 『原爆投下:黙殺された極秘情報』 新潮文庫、7/29550円+税 〔詳細〕
 *原爆投下はアメリカによる奇襲攻撃であり、そのために空襲警報さえ出せなかったという定説。果たして、これは真実なのか――。NHKスペシャル取材班は、元通信隊員ら当時を知る人々をたずね、日米の資料を紐解く。陸海軍の諜報部隊は、B29の謎のコールサインを傍受していたという驚愕の事実が、しだいに見えてくる・・・・・・。

海部宣男、星元紀、丸山茂徳編 『宇宙生命論』 東京大学出版会、7/303200円+税 〔詳細〕
 *地球外にも生命の存在が可能な星が見つかり始めたことなどを受けて、宇宙生物学の研究は急速な進展をみせている.生命はどのように生まれ、どのように進化してきたのか? 地球外に生命はいるのか? 生物学・地球進化・惑星科学の第一線の研究者が総力を挙げてこの謎に挑む。→地球外生命体が地球に来たらどのように対処すべきか、という難問に答えられるのだろうか?

■小谷野敦 『このミステリーがひどい!』 飛鳥新社、7/301500円+税 〔詳細〕
 *40年以上に及ぶ推理小説渉猟の結論。その作品は本当にすごいか? 世評の高い「話題作」「人気作」は90%がクズ、ひと握りの名作を求めつづけた濫読人生。世の『ミステリー帝国主義』に抗して、推理小説嫌いの著者が唱える“ひどミス”論。

フィリップ・ジンバルドー/鬼澤忍・中山宥訳 『ルシファー・エフェクト:ふつうの人が悪魔に変わるとき』 海と月社、7/303800円+税 〔詳細〕
 *「スタンフォード監獄実験」の全貌、悪をめぐる心理学実験の数々、アブグレイブ刑務所虐待の真相…。人間の知られざる「悪」の本性とは?戦争、テロ、虐殺、いじめ、差別、企業の不正など、人を悪に走らせる「元凶」を暴く。

中尾麻伊香 『核の誘惑:戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現』 勁草書房、7/303800円+税 〔詳細〕
 *日本人は核をどのように受け入れ、どんな未来を夢見て、そしてその受容と期待はどのように戦後に引き継がれたか。源流から辿り直す。

■湯本豪一 『かわいい妖怪画』 東京美術、7/311600円+税 〔詳細〕
 *「かわいい」を糸口に妖怪を解説した異色の入門書。絵巻、浮世絵だけでなく、日用品や遊びなどにも登場した妖怪たちからとくに「かわいく」描かれた妖怪を選抜し、そのキャラクターや物語を紹介した。生き生きと動き回る「キモかわいい」姿に心和ませながら、長い伝統をもつ妖怪文化の一端にふれることができる。

■三上徹也 『人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実:コロボックル論とは何であったか』 六一書房、7/313700円+税 〔詳細〕
 *「日本人はどこから来たのか」の厚い壁に挑んだ最初の人類学者、坪井正五郎。大森貝塚で発見された人骨を、日本人類学の父・坪井正五郎は、アイヌの伝説に登場する「コロボックル」と導いた。大きな批判の嵐の中、神話歴史と闘った坪井の真意は・・・。

エルヴィン・ロンメル/浜野喬士訳 『歩兵は攻撃する』 作品社、7/313200円+税 〔詳細〕
 *“砂漠のキツネ”ロンメル将軍自らが、戦場体験と教訓を記した、幻の名著、初翻訳。貴重なロンメル直筆戦況図82枚つき。

田中幸、結城千代子、西岡千晶 『泡のざわめき』 太郎次郎社エディタス、ワンダー・ラボラトリ47/311500円+税 〔詳細〕
 *手元に置きたくなる、世界を描くあたらしい科学入門「ワンダー・ラボラトリ」の第4弾。シャボンや生クリームのフワフワの泡、シャンパンやサイダーのシュワシュワの泡、パンやスフレのふかふかの泡構造。五感をくすぐるさまざまな泡の正体とメカニズムに迫る。なぜできるのか? どうやってできるのか? そもそも何なのか?

 
【2015年8月上旬に出た本から】
 
■マーク・シッダール/岩井木綿子訳 『世界の不思議な毒をもつ生き物』 エクスナレッジ、8/11800円+税 〔詳細〕
 *美しいものには「毒」がある。即時に身体を麻痺させてしまう可愛らしいタコ、コブラの毒をしのぐ猛毒を持つ甲虫、神経毒で「武装」する世界でも珍しい鳥などなど。アメリカ自然史博物館のキュレーターが集めた、魅力的で悲劇的、時に喜劇的な「毒」のあるエピソードの数々。→630日発売予定が延期。→『POISON 毒のある動物たち』より改題。

《時空旅人増刊》20159月号、特集=妖怪と幽霊、三栄書房、8/1760円+税 〔詳細〕
 *「妖怪と幽霊」 百鬼夜行絵巻、絵師の系譜。

■ロバート・N・プロクター/宮崎尊訳 『健康帝国ナチス』 草思社文庫、8/41200円+税  〔詳細〕
 *反タバコ運動や食生活改善運動を強力に推し進めた第三帝国。その背後にある歪んだユートピア思想に迫る異色のナチス研究書。→元版は草思社、20039月刊行。

『細見美術館琳派のきらめき:宗達・光悦・抱一・雪佳』 紫紅社、8/52000円+税 〔詳細〕
 *「琳派美術館」の異名をもつ細見美術館の集大成図録。四部構成となる本書では、「琳派誕生」で斬新な作風で知られる光悦、宗達を、「花咲く琳派」で光琳、乾山を中心に洗練された華やかな美を、「新たなる展開」で繊細で粋な江戸琳派の抱一を、「京琳派ルネサンス」で伝統を咀嚼し新たな展開を見せた近代琳派の雪佳を紹介。

稲垣栄洋 『たたかう植物』 ちくま新書、8/5760円+税 〔詳細〕
 *じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない。昆虫と病原菌と人間と。苛酷なバトル・フィールドに大接近。多様な生存戦略に迫る。

■鈴木健二 『戦争と新聞:メディアはなぜ戦争を煽るのか』 ちくま文庫、8/6800円+税 〔詳細〕
 *西南戦争から太平洋戦争、湾岸戦争まで、新聞は戦争をどう伝えたか。多くの実例から報道が本来的に孕む矛盾と果たすべき役割を考察。

■ケネス・クラーク/富士川義之訳 『名画とは何か』 ちくま学芸文庫、8/61000円+税 〔詳細〕
 *西洋美術の碩学が厳選された約40点を紹介。なぜそれらは時代を超えて感動を呼ぶのか。アートの本当の読み方がわかる極上の手引き。→元版は白水社、19859月刊行。

桑原茂夫 『不思議の国のアリス 完全読本』 河出文庫、8/6820円+税 〔詳細〕
 *アリスの国への決定版ガイドブック! シロウサギ、ジャバウォッキー、ハンプティダンプティetc. アリスの世界をつくるすべてを楽しむための知識とエピソード満載の一冊。テニエルの挿絵50点収録。

小松和彦、飯倉義之監修 『決定版 日本の妖怪』 宝島社、8/6580円+税 〔詳細〕
 *妖怪は悪か、それとも神か――多種多様な妖怪たちを図鑑形式で95体ご紹介。特徴や生息地などのデータもつけて詳しく解説。怖くて楽しい大人の妖怪図鑑です。

■トビー・レスター/小林力訳 『第四の大陸:人類と世界地図の二千年史』 中央公論新社、8/73700円+税  〔詳細〕
 *思想家の洞察、探検家の記録、帝国の野望…未知の大地を想像した人々の世界観の変遷と地図製作術の発展、ヴァルトゼーミュラー世界図を巡る歴史の万華鏡。貴重な古地図約百点収録。

佐々木博 『最後の博物学者アレクサンダー=フォン=フンボルトの生涯』 古今書院、8/75400円+税 〔詳細〕
 *「世界一人脈の広い科学者」であり、「真のアメリカ発見者」であったアレクサンダー=フォン=フンボルトは、どのような環境で生まれ、なぜ世界的な有名人となったか?彼の生涯を綴る。

■ハンヌ・ライアニエミ/酒井昭伸訳 『複成王子』 新ハヤカワSFシリーズ、8/72000円+税 〔詳細〕
 *量子怪盗ジャン・ル・フランブールと戦闘美少女ミエリは、地球に向かう。地球では有力者の娘タワッドゥドゥのもとに奇妙な命令が…。『量子怪盗』続篇。

ロバート・E・ハワード/中村融訳 『失われた者たちの谷:ハワード怪奇傑作集』 アトリエサード(発売:書苑新社)、ナイトランド叢書、8/102300円+税 〔詳細〕
 *〈英雄コナン〉の創造者の真髄をここに! ホラー、ヒロイック・ファンタシーから、ウェスタン、SF、歴史、ボクシングまで、多彩に展開する怪奇と冒険の世界。ハワード研究の第一人者が厳選し、本邦初訳と新訳でおくる傑作8篇。

妖怪文化研究会 『ゆる妖怪カタログ』 河出書房新社、8/101600円+税 〔詳細〕
 *コワモテだけど隙がある、さして害がない、小さすぎる……『図画百鬼夜行』『化物尽絵巻』『稲生物怪録』など人気の妖怪絵等から滑稽で可愛らしい、ユルさ漂う100超の妖怪が一挙集合。

東畑開人 『野の医者は笑う:心の治療とは何か?』 誠信書房、8/101900円+税 〔詳細〕
 *ふとしたきっかけから怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士は、「心の治療とは何か」を問うために、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回る。次から次へと現れる不思議な治療! そしてなんと自身の人生も苦境に陥る……。それでも好奇心は怪しい世界の深奥へと著者を誘っていく。武器はユーモアと医療人類学。冒険の果てに見出された心の治療の本性とはなんだったのか。底抜けに楽しく、そしてほろりとくるアカデコミカル・ノンフィクション。

■ヘルムート・シュミット 『タイポグラフィ・トゥデイ 増補新装版』 誠文堂新光社、8/113800円+税 〔詳細〕
 *1980年に「アイデア」別冊として刊行された本書は、タイポグラフィの名著として国際的に高く評価されてきた。2002年の新版では同時代のデザイナーを増補し、モダン・タイポグラフィを21世紀に橋渡しする古典として新しい世代の読者を獲得した。そして再び生まれ変わり、収録内容のアップデートはもちろん造本仕様も大幅に変更。回顧とは無縁のネクスト・モデルとして、タイポグラフィの神髄を現代にうたいあげる。→2002年版は昔読んだが、全く良さが理解できなかった。

ジェレミー・ハーウッド/源田孝監訳、西澤敦訳 『第二次世界大戦のミステリー』 悠書館、8/115000円+税 〔詳細〕
 *戦争には陰謀や謀略、秘密や裏切りがつきもの。まして、人類史上、未曾有の規模で戦われた第二次世界大戦ともなれば、謎に満ちた事件は枚挙にいとまがない。

大矢博子 『読み出したら止まらない! 女子ミステリー マストリード100 日経文芸文庫、8/11800円+税 〔詳細〕
 *女性心理の描写が卓越している名作ミステリーや、ミステリーの趣向を持ち、なおかつ、女性読者がときめく要素を多く含んだ一般文芸作品など、古今東西200年の作品から厳選した「女子ミステリー」100作品を紹介します。

小粥祐子 『江戸城のインテリア:本丸御殿を歩く』 河出書房新社、8/121600円+税 〔詳細〕
 *徳川幕府の城・江戸城本丸御殿は多くの謎と秘密のベールに包まれていた。遺されている当時の図面や資料から本丸御殿のインテリアを浮かび上がらせ、そこに込められた意味を紐解く。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年8月中旬以降刊行予定
オジー・イングアンソ/高橋ヨシキ監訳 『ゾンビ映画年代記』 パイインターナショナル、8/133200円+税 〔詳細〕
 *必携!ゾンビ映画の歴史を解き明かす決定版ビジュアルガイド! およそ90年にわたる間生み出され続けてきた、ありとあらゆるゾンビ映画を、250点を超える“美しい”図版とともに紹介します。

『へんてこりんな植物』 パイインターナショナル、8/131600円+税 〔詳細〕
 *傷をつけると血を流す、ドラゴンブラッドツリー、10メートルを超える怪物のようなサボテン、周りの植物から養分も水分も奪い尽くす寄生植物…。「なんかへん!でも見ちゃう!」そんなあやしくも奥深い、植物の世界へお連れします。

城一夫 『フランスの装飾と文様』 パイインターナショナル、8/132300円+税 〔詳細〕
 *中世の縞や紋章、アントワネットに愛されたロココの花模様、アール・デコのモダンなモードデザインから民芸の世界まで、華麗なフランス装飾史を詳しく解説。

ジェシー・ウォーカー/鍛原多惠子訳 『パラノイア合衆国:陰謀論で読み解く《アメリカ史》』 河出書房新社、8/142400円+税 〔詳細〕
 *悪魔崇拝、異星人、イルミナティ、KKK、ケネディ暗殺、ウォーターゲート、911FEMA……建国から現在まで、アメリカという国家はいかに陰謀妄想にとらわれてきたか。影の精神史。

■結城浩 『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』SBクリエイティブ、8/153000円+税 〔詳細〕
 *現代の暗号技術の基礎について、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。この第3版では、これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、大幅な加筆修正を行います。

大屋幸世 『展覧会図録の書誌と感想』 日本古書通信社、大屋幸世叢刊88月中旬、2037円+税
1970年~2012年に発行された展覧会図録の内より280点ほどを蒐集、書誌と図録から見た著者の美術観を記録。
 
財吉拉胡(サイジラホ)『内モンゴルにおけるシャマニズムと民俗医療』 日貿出版社、8/175000円+税 〔詳細〕
 *本書はシャマニズム的病気治療、そしてその治療行為に関わった文化的な諸要素とその意味の世界を考察する医療の文化人類学的研究である。特定の地政学的な状況に根付いて生き残るシャマニズムは、なぜ病気治療をもって人々の日常と絡んでいるのか。これを解明するのが本書の課題である。

成毛眞 『教養は「事典」で磨け:ネットではできない「知の技法」』 光文社新書、8/18740円+税 〔詳細〕
 *辞書ほどバラエティ豊かで面白い読み物はない。HONZ代表・成毛眞氏がバラエティに富んだ60点を紹介。

■植木不等式 『ぼくらの哀しき超兵器:軍事と科学の夢のあと』 岩波現代全書、8/192500円+税 〔詳細〕
 *超能力に殺人光線、魔法の水にゲイ爆弾……。「王道」の兵器が闊歩する世界史の裏には、残念な〈超〉兵器たちが織りなす闇の歴史があった。ときの宰相やノーベル賞受賞者も意外に活躍。奇々怪々・死屍累々のアイデアを、朽ち果てる前に掘り起こし、よせばいいのに白日の下にさらす怪著。仰天エピソードの合間に、戦争の哀しさがほの見える。

■アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社、8/194800円+税 〔詳細〕
*本とは手書き写本であったヨーロッパに印刷された本が生まれたことで、人々の暮らしや政治・宗教・経済・文学はどう変わったのか。

小野俊太郎 『フランケンシュタインの精神史:シェリーから『屍者の帝国』へ』 彩流社、フィギュール彩 368/191800円+税 〔詳細〕
 *フランケンシュタインと日本SF の相関をさぐる文化論。200 年前に書かれた『フランケンシュタイン』が提示する問題系の現代的な意義=「つぎはぎ」「知性や労働の複製」「母性をめぐる解釈」などをめぐり、日本の戦後SFへの継承をたどる。

小山騰 『ロンドン日本人村をつくった男:謎の興行師タナカー・ブヒクロサン 1839-94 藤原書店、8/203600円+税〔詳細〕
 *幕末・明治初期の混乱の中、領事館通訳、見世物興行師、そして1885年「日本人村」の仕掛け人として暗躍した謎のオランダ人ブヒクロサンとは? 史料を博捜してその正体に初めて迫り、「見世物」というジャポニスムの裏面と、そこからの脱却を悲願とした19世紀日本の自画像を読み取る。

五十君靜信監修 『図解でよくわかる毒のきほん:毒の科学から、猛毒生物、毒物劇物の取扱方法まで』 誠文堂新光社、8/201600円+税 〔詳細〕
 *毒の分類、毒の強さランキング、食べ物の中に含まれる毒物などちょっと知りたい一般的な知識から、麻酔薬や消毒薬、抗生物質など実用的な毒の活用法、薬事法や薬物5法による規制など専門的な情報までを紹介する本書は、まさに「毒」のすべてがわかる一書となっています。

■早川書房編集部 『海外SFハンドブック』 ハヤカワ文庫 SF8/21980円+税 〔詳細〕
 *不朽の名作から年間ベスト1の最新作まで新たなる必携ガイドブック。主要作家必読書ガイド、年代別SF史、SF文庫総作品リストなど、一冊で海外SFのすべてがわかるガイドブック最新版。

■早川書房編集部 『海外ミステリ・ハンドブック』 ハヤカワ文庫HM、8/21840円+税 〔詳細〕
 *《SHERLOCK》ファンにお薦めのミステリ、『ダ・ヴィンチ・コード』ファンにお薦めのスリラー等々、キーワード別にあなた好みの小説を紹介。

■デイヴィッド・J・ハンド/松井信彦訳 『「偶然」の統計学』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、8/211800円+税 〔詳細〕
 *ありえないことは結構頻繁に起こっている。統計学上のこの「常識」はなぜ直感的に受け入れにくいのかを丁寧に解説する数学解説。

■ミルチャ・エリアーデ、ヨアン・ペテル・クリアーノ/佐々木啓、奥山史亮訳 『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡 19721986慶應義塾大学出版会、8/215500円+税 〔詳細〕
 *宗教学の礎を築いたミルチャ・エリアーデと、彼がもっとも親愛し、学問的継承を託したヨアン・クリアーヌが、1972年から1986年までに交わした111通の往復書簡。エリアーデの素顔や新たな事実が窺われ、新しい研究材料を提供する。クリアーヌが師エリアーデに与えた影響が甚大であることも彼らの親密なやりとりから明かされる。

小宮輝之監修、ネイチャー&サイエンス編 『赤い生きもの図鑑』 河出書房新社、8/211380円+税 〔詳細〕
 *求愛のため赤い鼻ちょうちんを出すズキンアザラシ、完熟トマトのようなアカトマトガエル、紅白のミルクヘビ、ダンゴウオ……選りすぐりの「赤」を鮮やかな生態写真と楽しい解説で紹介。

小宮輝之監修、ネイチャー&サイエンス編 『白い生きもの図鑑』 河出書房新社、8/211380円+税 〔詳細〕
 *白玉団子のようなシロヘラコウモリ、冬を告げるユキムシ、洞窟に暮らすホライモリ、ベルーガ、オコジョ……深海から空まで、無垢で奇妙なとっておきの「白」を美しい生態写真と解説で紹介。

森山徹 『オオグソクムシの謎:深海生物の「心」と「個性」に迫る!』 PHP研究所、8/211600円+税 〔詳細〕
 *『ダンゴムシに心はあるのか』が各紙で絶賛された著者が、深海生物オオグソクムシの研究成果を中心に動物の「個々の心のあり様」に迫る。

■今田寛 『ことわざと心理学:人の行動と心を科学する』 有斐閣、8/222400円+税 〔詳細〕
 *目は本当に口ほどに物を言う? 笑う門には福来たる? 親が無くても本当に子は育つ? ことわざに表れた人の心を題材に、心理学ではどういう実証研究がなされてきているのか、そこから何が言えるのかを、噛みくだいて解説する。

『美術品所蔵レファレンス事典:日本絵画篇(古代~近世)』 日外アソシエーツ、8/2236000円+税 〔詳細〕
 *古代から近世までの日本絵画作品2.2万点がどの美術館・博物館に所蔵されているかわかる索引ツール。画家名の50音順に、作品名、所蔵先、国宝・重文指定を記載、画家の生没年・別名等もわかる。

■山田健太、植村八潮、野口武悟編 『マスコミ・ジャーナリズム研究文献要覧19452014 日外アソシエーツ、8/2237000円+税 〔詳細〕
 *19452014年の70年間に発表された研究文献を体系化した文献目録。言論法、情報メディア発達史、メディア批評など基礎から最新研究まで3万点を収録。「事項名索引」「著者名索引」「収録誌名一覧」付き。

■円堂都司昭 『戦後サブカル年代記:日本人が愛した「終末」と「再生」』 青土社、8/242400円+税 〔詳細〕
 *敗戦からの復興後も、私たちは戦争・環境破壊・災害などによる「終末」以後の光景を繰り返し幻視しつづけてきた――。戦後の歩みの全貌を「終末カルチャー」の歴史として描き出す、日本文化論の新たなる決定版。→7月から8月に変更。

■東田雅博 『シノワズリーか、ジャポニスムか:西洋美術に与えた衝撃』 中央公論新社、8/252000円+税 〔詳細〕
 *19世紀後半から20世紀前半の西洋で盛行したジャポニスムと、これに先行したシノワズリは、どちらが根底的な影響を与えたのか。→hontoではなぜか『ジャポニスムかシノワズリか:西洋美術に与えた衝撃』となっている。

■難波祐子 『現代美術キュレーター・ハンドブック』 青弓社、8/252000円+税 〔詳細〕
 *博物館や美術館などで作品収集、展示、調査・研究を司る専門職=キュレーターとはどんな職業であり、その仕事内容はどのようなものなのか。仕事の中心となる展覧会の企画の立て方から魅力的な展示作りのノウハウ、予算管理の仕方、作品の借用や輸送計画、アーティストとの共同作業、カタログ作成など、「展示」「展覧会」の具体的なハウツー・実務を著者の経験やさまざまなエピソードを交えて解説する。

アダム・カバット 『江戸化物草紙』 角川ソフィア文庫、8/25960円+税 〔詳細〕
*江戸時代に人気を博した妖怪漫画「草双紙」。豆腐小僧に見越し入道、ろくろ首にももんじい――今やお馴染みの化物たちが大暴れ。歌川国芳ら人気絵師たちによる代表的な5作と、豪華執筆陣による解説を収録。→元版は、小学館、19992月刊行。

能川元一、早川タダノリ 『憎悪の広告』 合同出版、8/251800円+税 〔詳細〕
 *さまざまなメディアで流され、私たちの生活のなかで「慣らされてきた」、「愛国」&「嫌中・嫌韓」イデオロギー。1993年の「朝鮮半島危機」を出発点とし、これまで20年以上にわたって繰り出されてきた憎悪と妄言の数々を、新聞広告を通じて浮き彫りにします。

鈴田由紀夫監修 『明治有田超絶の美』 世界文化社、8/252400円+税 〔詳細〕
 *かつて、鎖国の時代にも遠くヨーロッパへと伝わり珍重された「有田」は、ウィーン万国博覧会を皮切りにフィラデルフィア、パリでも大評判を呼び、有田の窯元、職人たちは活気づいていく。本書は万博に出品された至宝を始め、セレブリティに愛された品々、職人たちの心意気が伝わる技巧を凝らした大壺など、有田焼創業400年を記念して一堂に会した超絶な名品、優品を収めている。

■金沢百枝 『ロマネスク美術革命』 新潮選書、8/271400円+税 〔詳細〕
 *1112世紀のヨーロッパ各地で花ひらき、知識より感情を、写実より形の自由を優先したロマネスクこそは、モダンアートにも通じる表現の一大転換点だった。知られざる美の多様性を再発見する。

ゲーリー・L・スチュワート、スーザン・ムスタファ/高月園子訳 『殺人鬼ゾディアック:犯罪史上最悪の猟奇事件、その隠された真実』 亜紀書房、8/272700円+税 〔詳細〕
 *1960年代末に全米を震え上がらせた正体不明の猟奇殺人犯「ゾディアック」。大胆にもマスコミに送りつけられた犯行声明、自身の本名が書かれたという解読不能の暗号文の数々……。警察と暗号解読のプロが長らく解くことができず、迷宮入りした連続殺人事件の隠された真相がついに明らかに!? ゲーリー・L・スチュワートは「ゾディアック事件の真犯人の息子と目される男」と紹介されている。

《現代思想》20159月号、特集=絶滅、青土社、8/271300円+税 〔詳細〕
 *あまりに理不尽で偶然的な人類の生存。絶滅から生命の歴史を眺めてみると、生存競争のあまりに“理不尽な”実相が見えてくる。隕石衝突、大噴火、気候変動、パンデミック、核…。本特集では、天変地異から科学的大惨事まで、絶滅を導く数多のシナリオから人類消滅後の世界に思いを馳せることで、私たちの人間中心主義を問い返す。

■ベルンハルト・ビショッフ/佐藤彰一・瀬戸直彦訳 『西洋写本学』 岩波書店、8/2812500円+税 〔詳細〕
 *「書く」という営みを書法(古書体学)・技術・歴史から総合的に解説。世界的権威による古代・中世書物学の基本書。

■アニー・ジェイコブセン/加藤万里子訳 『ナチ科学者を獲得せよ! :アメリカ極秘国家プロジェクトペーパークリップ作戦』 太田出版、8/282600円+税 〔詳細〕
 *ナチ政権のもとで人体実験、大量虐殺を行った科学者と、アメリカ政府の「悪魔の取引」の真実がついに明らかに。膨大な資料と関係者への徹底取材をもとに、50年間隠されてきた事実を暴く。→この作戦は、著者の前著『エリア51』の注に記載されていた。6月刊行予定だったが、未刊。→8月予定に。

田中公明 『仏教図像学:インドに仏教美術の起源を探る』 春秋社、8/282600円+税 〔詳細〕
 *仏像や仏画に込められた象徴的意味を読みとる「仏教図像学」のわが国初の入門書。ガンダーラやマトゥラーの仏像から釈迦や阿弥陀の三尊像、仏伝図、観音等の菩薩像、天部や忿怒尊、女尊、両界曼荼羅と別尊曼荼羅まで、仏教美術を総合的に解説。図版総数150点。

ジェイミー・バートレット 『闇(ダーク)ネットの住人たち:あなたの知るウェブの向こうにある25倍以上の規模の「深層ウェブ」探訪記』 CCCメディアハウス、8/292000円+税 〔詳細〕
 *私たちが調べ物や買い物をし、友達を作る表層ウエブの裏側に存在する、巨大な深層ウエブの世界に肉薄する。麻薬の売人、政治的過激派まで、深層ウエブの制作者や利用者にインタビュー・調査し、謎の世界に光を当てた一冊。

■アンソニー・グラフトン/福西亮輔訳/ヒロ・ヒライ監訳解題 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 38/317500円+税 〔詳細〕
 *古典とはなにか。どのようにして選ばれ、伝えられてきたのか。ルネサンス以降に盛んになる古代ギリシア・ローマの古典の再生と受容、旧約聖書と各国史を結びつけて天地創造から世界の終末まで描こうとする普遍史や年代学、真作と偽作の問題、聖書やホメロスの叙事詩─古典テクスト解釈の歴史をたどり、人文学の誕生と伝統を明らかにする。

ポール・オフィット/ナカイサヤカ訳 『代替医療の光と闇:魔法を信じるかい?』 地人書館、8/312800円+税 〔詳細〕
 *代替医療大国アメリカにおいて、代替医療がいかにして現在の地位を築き、それによって本来助かるべき人々がいかに苦しめられてきたか? メディアと政治と産業が一体となって進められてきた「もう一つの医療産業」の実態を描く。

■アンドルー・ホッジス/土屋俊、土屋希和子、村上祐子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝下』 勁草書房、8/312800円+税 〔詳細〕
 *チューリングのエニグマ攻略が大戦を終わらせ、世界が冷戦へと向かう頃、コンピュータ開発競争が熱を帯びた。彼の頭脳もその一角を占める。はたして勝利は誰の手に? さらに彼は動植物の形態研究にも踏み出していく。だが新しい活躍の一方、人生は時代に翻弄される。これは悲劇なのか? 非業の最期まで、著者ホッジスはチューリングの時間に寄り添い続ける。

西尾哲夫 『言葉から文化を読む:アラビアンナイトの言語世界』 臨川書店、フィールドワーク選書158/312000円+税 〔詳細〕
 *言語学者が切りひらく壮大な研究世界。

■山崎光夫 『薬で読み解く江戸の事件史:知られざる江戸医学の智恵』 東洋経済新報社、8/311500円+税 〔詳細〕
 *家康の本当の死因とは?島津斉彬や孝明天皇怪死事件の真相とは?「薬」をキーワードに江戸事件史の謎を解き明かす。

■善養寺ススム 『絵でみる江戸の妖怪と四谷怪談』 廣済堂出版、8/311500円+税 〔詳細〕
 *日本の昔話や伝説に登場する妖怪たちを1000種以上、オールカラー約400ページで紹介。10編の四谷怪談もさし絵入りで解説。→仮題『絵でみる江戸の妖怪図鑑』から変更になった模様。刊行予定も7月末から8月末に。

■リディア・デイヴィス/岸本佐知子訳 『サミュエル・ジョンソンが怒っている』 作品社、8/311900円+税 〔詳細〕
 *これぞリディア・デイヴィスの真骨頂!  強靭な知性と鋭敏な感覚が生み出す、摩訶不思議な56の短編。

東アジア恠異学会編 『怪異を媒介するもの』 勉誠出版、アジア遊学 1878月、2800円+税 〔詳細〕
 *「怪異」は、いずれも不思議な現象を読み解き、説明する情報の発信者と受容者のコミュニケーションによって成立する。そこには、神霊と人、人と人を「媒介」する〈知〉と〈技〉が重要な役割を果たしてきた。卜占や託宣を操る宗教者、怪異を知識で解釈する儒者や国学者、怪異をエンターテイメントに昇華させる作家や芸能者等「媒介者」は多様である。
その諸相を検討し、「怪異」をめぐる社会や人々の心性のダイナミズムを明らかにする。

永田生慈監修・著 『北斎クローズアップ2 生きるものへのまなざし』 東京美術、8月、2500円+税 〔詳細〕
 *葛飾北斎のたぐいまれな観察力や、テーマを選ぶ独自の着眼点、演出の巧みさ、それらを表現し得る高度な技術に、クローズアップを多用して迫る画集。2は、内在する生命の本質をも描こうと希求する作画姿勢に迫る。

小林英美 『ワーズワスとその時代:『リリカル・バラッズ』と読者層』 勉誠出版、8月、4600円+税 〔詳細〕
 *18世紀中頃から識字率が上昇し、それに比例して趣味としての読書が流行した。英国ロマン派を代表する詩人ワーズワスとコウルリッジの共同詩集『リリカル・バラッズ』は、そんな読者が増大する変革期の作品である。読者を支えた読書施設や出版事情等の文化史的考証をふまえて、詩人ワーズワスと当時の読者の相互影響関係を探る。→7月刊行予定が8月に。

 
◆2015年9月刊行予定
藤井幹 『世界の美しき鳥の羽根:鳥たちが成し遂げてきた進化が見える』 誠文堂新光社、9/13200円+税 〔詳細〕
 *世界の美しい鳥の羽根を写真とイラストで紹介。色や形、構造など鳥の羽根の美しさの裏側にある進化の謎にせまります。→8月刊行予定が9月に。

中島隆博編/本間次彦、林文孝 『シリーズ・キーワードで読む中国古典1 コスモロギア:天・化・時』 法政大学出版局、9/12200円+税 〔詳細〕
 *本巻では、天・化・時の三つの概念に焦点を当てて、中国のコスモロジーを概観していく。人間は天に大きく規定されながらもそれをはみ出し、変化に翻弄されながらも変化を統御し、時宜を得た判断を行って、この世界に善を実現しようとするものである。人間世界を規定する条件は何か。

横田増生 『仁義なき宅配:ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』 小学館、9/21400円+税 〔詳細〕
 *いまや日本最大の成長産業とも言われる宅配ビジネス。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手三社は日々、どこよりも「速く安く多く」運ぶための苛烈なシェア争いを行っている。だがその一方で、アマゾンをはじめとするネット通販の「即日宅配」まで可能にする宅配業界の現場は、いままでベールに包まれたままだった。そこで著者は、宅配ドライバーの助手に扮し、あるいは物流センターのバイトとして働くという、「潜入労働ルポ」を敢行する。そこで見えてきた、宅配戦争の「光と影」とは――。

武田静澄 『河童・天狗・妖怪』 河出文庫、9/8760円+税 〔詳細〕
 *伝説民俗研究の権威がやさしく綴った、妖怪たちの物語。日本人のどういう精神風土から妖怪が想像されたかを、わかりやすく解く。→元版は『河童・天狗・妖怪 : 民俗随筆』河出書房、河出新書、1956年。

バーバラ・エーレンライク、ディアドリー・イングリッシュ/長瀬久子訳 『増補改訂版 魔女・産婆・看護婦:女性医療家の歴史』 法政大学出版局、9/92600円+税  〔詳細〕
 *1970年代にアメリカでパンフレットとして出版され、フェミニズムの古典となった「魔女・産婆・看護婦」と「女のやまい」を収めた初版に、その後の社会の変化を詳しく解説した序文を加え、訳文も全面的に改めた。→元版は、法政大学出版局、りぶらりあ選書、19962月刊行。

出久根達郎 『万骨伝:饅頭本で読むあの人この人』 ちくま文庫、9/9950円+税 〔詳細〕
 *饅頭本とは葬式饅頭・紅白饅頭替わりの顕彰本・記念本である。それらを手掛かりに、忘れ去られた偉人・奇人など50人を紹介する。文庫オリジナル。

伊豆の長八生誕200年祭実行委員会編、日比野秀男監修 『伊豆の長八:幕末・明治の空前絶後の鏝絵師』 平凡社、9/92500円+税 〔詳細〕
 *幕末・明治にかけて漆喰彫刻と鏝絵の名人といわれた「伊豆の長八」。画業の全貌を額絵・塑像・掛け軸などの代表作約100点で辿る。

小森収 『本の窓から:小森収ミステリ評論集』 論創社、9月上旬 〔詳細〕
 *都筑道夫、植草甚一、瀬戸川猛資といった先人たちの評論・研究を読み尽くした著者が、膨大な読書量と情報を縦横無尽に駆使し、名作・傑作の数々へ新たな角度からのアプローチを試みたミステリ評論集です。

井上章一 『京都ぎらい』 朝日新書、9/11760円+税 〔詳細〕
 *京都を「きらい」と明言するのは、京都育ちで、ずっと京都に住んでいる著者だ。千年積もった洛中人の毒や、坊さんと舞子さんとのコラボレーションなど、「こんなん書いてええのんか?」という衝撃の新京都論。

『化け物:想像力が生み出す異世界の住人』 青幻舎、9月上旬、2500円+税 〔詳細〕
 *人間によって創造され、信仰され、恐れられながらも、魅了し続ける“化け物”。その魅力を、民族資料に浮世絵、絵本、マンガ、写真、現代アートまで、多彩な造形表現を通じて紹介する画期的一書。→青森県立美術館で開催されている「化け物展」81日~913日)の図録。

フランシス・ラーソン/矢野真千子訳 『首切りの歴史』 河出書房新社、9/143200円+税 〔詳細〕
 *見せしめ、コレクション、科学や芸術、崇拝の対象……。あらゆる文化や社会で、なぜ人々は生首に魅せられ、首を切断したがるのか? 驚愕のエピソード満載の異色歴史ノンフィクション。

矢野明子監修・訳、早川聞多・石上阿希訳 『大英博物館春画』 小学館、9/1525000円+税 〔詳細〕
 *2013103日~201415日に大英博物館で開催された「春画――日本美術の性とたのしみ」の展覧会図録の完全日本語版です。日本を含む7カ国を代表する研究者による、最新の研究成果をまとめた「春画研究」の集大成にして決定版。5カ国20組織・機関の所蔵および個人蔵の名品400点余りを美麗な図版で紹介。江戸時代に刊行された浮世絵の4分の1を占めていたとされる春画の全貌を明らかにするとともに、室町時代から明治時代に至る美術史の流れの中で春画の歴史を概観する画期的な内容です。

早川聞多監修、橋本麻里 ShungArt 小学館、9/158000円+税 〔詳細〕
 *春画の表現の粋と美と絵師の力量を十二分に感じ取りながら、タイトルごとに作品世界にきちんと入り込んで鑑賞できるように板本の絵をすべて収載し、揃物集成として刊行します。ヴィジュアルとして美しいもの、つまりアートとして優れているもの、菱川師宣、鈴木春信から喜多川歌麿、葛飾北斎、さらに歌川国芳らによる300点を選りすぐり、揃物集成の決定版とします。

久留島浩編 『描かれた行列:武士・異国・祭礼』 東京大学出版会、9/156800円+税 〔詳細〕
 *江戸に参勤交代する武士の行列が「見せる/見られる」ものとして演出されたものであったことの意味を探り、さらに日本の中世や近代、朝鮮、中国と比較しながら、イメージのなかの行列がいかに継承され、なぜ描かれたのかを、多数の図版を用いて多角的に読み解く。

竹倉史人 『輪廻転生』(仮) 講談社現代新書、9/16 〔詳細〕

イアン・ドースチャー/河合祥一郎訳 『もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたらまこと新たなる希望なり』 講談社、9/171500円+税 〔詳細〕
 *スター・ウォーズエピソード4『新たなる希望』はシェイクスピア時代で上演していた!? 名セリフをすべて古韻文で再現し、ダース・ベイダ―が中世の鎧を身に着け、R2-D2は誰もいない舞台で語り出し、木製のデス・スターが燃え上がる!?

佐藤恵子 『ヘッケルと進化の夢:一元論、エコロジー、系統樹』 工作舎、9/173200円+税 〔詳細〕
 *19世紀ドイツで活躍し、医学、芸術、ナチズムにまで影響を与えたとされる、毀誉褒貶に満ちたダーウィン進化論の推進者を日本初紹介。

ダン・ジュラフスキー/小野木明恵訳 『ペルシア王は「天ぷら」の夢を見たか?:言語学者、メニューに人類史を読む』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、9/172000円+税 〔詳細〕
 *「ケチャップの先祖は中国で生まれた?!」「七面鳥(ターキー)がトルコの国名になったのはなぜ?」スタンフォード大学の言語学者が、古今東西の食に関する言語を基に人類の欲望の正体に迫る。

多田文明 『「絶対ダマされない人」ほどダマされる:催眠、五輪、副業――最新詐欺テクニック』 講談社+α新書、9/17 〔詳細〕

柴山元彦 『ひとりで探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑』 創元社、9/181500円+税〔詳細〕
 *ルビー、サファイア、ガーネット……。憧れの鉱物や宝石が、じつは近くの川原や海辺で簡単に見つけられるんです! 水辺で見つかる色とりどりの鉱物・宝石を、見比べやすい原石のままの姿で紹介する、まったく新しい石さがしガイドブック。34種の鉱物図鑑とその探し方、全国23か所の採集スポット紹介に加え、地学的な知識や持ちかえった石の磨き方まで詳しく解説。

吉田信行 『金魚はすごい』 講談社+α新書、9/18840円+税 〔詳細〕
 *金魚の知られざるディープな世界を、江戸時代創業の金魚屋の六代目で「金魚界の生き字引」ともいえる「金魚の吉田」の吉田社長が、「へぇ」と思う面白くて人に話したくなるような雑学的要素のある「金魚にまつわるあれこれ」を詳細に紹介します。

■斎藤英喜編 『神話・伝承学への招待』 思文閣出版、9/202300 円+税 〔詳細〕
 *これまで別々のジャンルで扱われてきた「神話」と「伝説」「昔話」について、総合的・学問的に研究する「神話・伝承学」。本書は11の章と7つのコラムにより、魅力ある「神話・伝承学」の世界へいざなう、格好の入門書。

荒井経編 『日本画と材料:近代に創られた伝統』 武蔵野美術大学出版局、9/202400円+税 〔詳細〕
 *日本画のアイデンティティともされる「岩絵具」や「和紙」。それらの歴史は、意外なほど浅い。明治以降、日本画の材料が今あるかたちへと変化を遂げた真の理由とは? 日本画という伝統と革新を背負った“特異な近代絵画”を改めて検証し、その実像を捉えなおす。

スティーヴ・ファイナル/伏見威蕃訳 『戦場の掟』 ハヤカワNF文庫、9/24900円+税 〔詳細〕
 *現代の傭兵「民間軍事会社」が暗躍する戦場の現実をえぐり出す、今こそ読みたい傑作。→元版は、講談社、20099月刊行。

今野真二 『常用漢字の歴史:教育、国家、日本語』 中公新書、9/25900円+税 〔詳細〕
 *小学校から高校で教わる漢字は2000字余り。選択の基準は何か、日常の読み書きに過不足はないか。常用漢字でたどる日本語の150年史。

松田隆美編著 『旅の書物/旅する書物』 慶應義塾大学出版会、9/283000円+税 〔詳細〕
 *〈探書と旅〉〈旅の記録と旅の実際〉〈フィクションと旅〉。これら3つの視点から、旅と書物の切っても切れない関係を具体的に論じる。グーテンベルク聖書の500年以上の旅に始まり、今現在も携帯される旅行ガイドブック類まで。旅する書物、その歴史と変遷を追う。

マーク・ミーオドヴニク/松井信彦訳 『人類を変えた素晴らしき10の材料:その内なる宇宙を探険する』 インターシフト、9/282100円+税 〔詳細〕
 *すぐそこにある材料の内なる驚異の宇宙へ。私たちの身近にある材料の驚くべき秘密を明かす、超話題作。

左巻健男 『ニセ科学を見抜くセンス』 新日本出版社、9/291500円+税 〔詳細〕
 *「科学っぽい装いをしている」が、とても科学とは呼べないニセ科学。そんな〝トンデモ〟を利用した商品販売や、学校教育にまで入り込みニセ科学をもとに授業をしている例もある。世の中に蔓延するニセ科学に財布や心を狙われないようにするにはどうしたらいいのか、EM、マイナスイオンなど具体例をとおして考える。

ピーター・ニューエル/高山宏訳 『さかさまさかさ』 亜紀書房、9/29 〔詳細〕
 *この『さかさまさかさ』という作品は今から120 年前にアメリカの絵本作家・イラストレーターのピーター・ニューエルが描いた絵本です。くるくる回しながら読んでみると、あら不思議。さっきは見えなかった新しい絵とお話が、つぎつぎに現れては消えていきます。おとなもこどもも楽しめる、素敵にヘンテコなさかさまの世界。

鈴木哲也、高瀬桃子 『学術書を書く』 京都大学学術出版会、9月、1800円+税 〔詳細〕
 *ただ書いても評価されない時代に、読まれるものをどう書くか。その原理と方法を探る。

服部良久編著 『コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史:紛争と秩序のタペストリー』 ミネルヴァ書房、MINERVA 西洋史ライブラリー9月、7000円+税 〔詳細〕
 *様々な領域からコミュニケーションの多様なあり方や紛争解決に果たす役割を考察。西洋中近世史の新たな側面を提示する一冊。→気になるのは、「第16章 彷徨える異端者たちの行方――中世南フランスにおける「カタリ派」迫害と抵抗活動」(図師宣忠)あたりか。→7月刊行予定が8月に延期。→9月に延期。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、96000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!2月刊行予定が4月に延期。→6月に延期。→7月に延期。→8月に延期。→9月に延期。

安本美典 『真贋論争「金印」「多賀城碑」:揺れる古代史像、動かぬ真実は?』 勉誠出版、9月、2800円+税 〔詳細〕
 *福岡県志賀島出土とされる「漢委奴国王」の金印は本物か偽物か。そして、「多賀城碑」は、江戸時代初期の偽造物である。国宝や重要文化財への真贋の疑惑。真実をどこまで追いつめることができるか。

ヴァネッサ・タイト/小林さゆり訳 『「不思議の国のアリス」の家』 柏書房、9月、2400円+税 〔詳細〕
 *アリスとキャロルは、こうして出会った――「不思議の国のアリス」の主人公のモデルとなったリデル家の次女と、ちょっと風変わりな隣人、ルイス・キャロルこと「ドッドスン氏」。アリスの子孫である著者が描く「不思議の国」誕生の物語。

信濃毎日新聞取材班、永江朗 『本の世紀:岩波書店と出版の100年』 東洋出版、9月、2400円+税 〔詳細〕

塩澤実信 『奇跡の出版人吉田晁伝:筑摩書房創業者の生涯』 東洋出版、9月、2400円+税 〔詳細〕

広田厚司 『ゲッベルスとナチ宣伝戦』 光人社NF文庫、9月下旬、780円+税 〔詳細〕
 *サイト上は「ゲッペルス」だが「ゲッベルス」に直した。

 
◆2015年10月以降刊行予定
中村尚 『日本から「四季」がなくなる日』 小学館新書、10/1760円+税 〔詳細〕
 *殺人酷暑、超大型台風、爆弾低気圧、ドカ雪、異常に短い春と秋など、いま日本列島には“異常”があふれています。こういった、日本人の季節感覚を狂わせてしまうような異常事態はなぜ起こるのか。ある場所で起きた小さな変化が、ずっと離れたところに大きな影響を及ぼす、気象の世界独特のメカニズムについて徹底解明。

上村信太郎 『山の不可思議事件簿』 山と渓谷社、10/2900円+税 〔詳細〕
 *山には、不思議な現象や奇妙な伝承や奇跡的な実話に満ちている。山と登山にまつわる怪現象・不思議・謎・奇跡・魔の山・神秘と伝説・怪談・怪物などのうち、定番といえるテーマを多数ご紹介。

柴田康平 『ミミズの謎:暗闇で光るミミズがいるって本当!?』 誠文堂新光社、10/21500円+税 〔詳細〕
 *なぜミミズは路面に出てくるのか、そもそもどんな生き物なのか。ウオッチするうちに、光るミミズがいることを知った著者は、なぜ光るのかを探求しはじめる。ミミズの生態から観察、研究する科学の楽しみをイラストと珍しい写真とあわせて紹介。

眞嶋俊造、奥田太郎、河野哲也編著 『人文・社会科学のための研究倫理ガイドブック』 慶應義塾大学出版会、10/162700円+税 〔詳細〕
 *研究者として守るべき研究倫理の共有化・標準化を試みる、人文・社会科学系としては初のハンドブック。あらゆる研究実践過程での研究倫理を問われる場面を想定し、問題解決への糸口を応用倫理学の専門家たちが解説。

若尾政希編 『書籍文化とその基底』 平凡社、本の文化史 310/172300円+税 〔詳細〕
 *商業出版の成立から読書と生活習慣、教育装置、歴史意識まで、書籍文化を生み、書籍文化が生んだ環境を、多様な視角から描く。→8月末から10月に予定変更。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/251600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

伊藤和子 『ファスト・ファッションはなぜ安い?』 コモンズ、10/251500円+税 〔詳細〕
 *あなたの着る安い服は、アジアの少女たちの過酷な労働から生まれている! バングラデシュの縫製工場が違法な建て増しで崩壊し、1100人が亡くなった。中国のユニクロの下請け工場では、長時間労働や安い給料や劣悪な労働環境で労働者たちが働いている。買うのを止めれば、問題は解決するのか?

佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店、10月 〔詳細〕

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳・解説 『地球から月へ/月をまわって/上を下への』 インスクリプト、10月、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→20149月刊行予定が延期に。→インスクリプトのサイトには3月末とあるが刊行にならず。→6月刊行予定に変更。→10月に変更。

ジェリー・ブロットン 『地図の世界史大図鑑』 河出書房新社、11/258800円+税 〔詳細〕
 *紀元前の岩石彫刻からグーグルアースまで。人類の歴史を変えてきた「地図」の魅力を凝縮した贅沢な一冊。ひと目で実際の大きさがわかる比較図や、各地図の部分拡大図、製作の時代背景まで詳細に解説。

佐藤卓己編 『日本の青年雑誌』(仮) 岩波書店、11月 〔詳細〕

権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

■シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳 『ただの平凡な日』(仮)東京創元社、秋 〔詳細〕
 *日本オリジナル短編集。単行本未収録作や未発表原稿が中心。育児エッセイまで入ってるらしい。ファン垂涎のお蔵出し作品集。

高山宏 『アリスに驚け』 青土社、2015年冬、2800円+税
 
岩崎賢 『アステカ人の供儀:血・花・笑・戦』(仮) 刀水書房、刀水歴史全書、8月以降 〔詳細〕
 *古代メキシコに偉大な文明を打ち立てたアステカ人の宗教的伝統の中心的要素であった生贄の儀礼のリアリティに、古代語文献・考古学史料・民族学史料・図像史料を駆使して肉迫しようとする、本邦ではほとんど他に例のない意欲的試み。

 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
早川書房創立70周年文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の第2として発表されている。刊行時期はすべて未定。
早川書房編集部編 『冒険・スパイ小説ハンドブック〔新版〕』
コードウェイナー・スミス/伊藤典夫・浅倉久志訳 『人間の再発見〈人類補完機構〉全短篇』(仮)【初訳】

ウンベルト・エーコ橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ/檜垣立哉・山崎吾郎訳 『食人の形而上学:ポスト構造主義的人類学への道』(仮)洛北出版 〔詳細〕

藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
  
小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 作品社
 *新潮社から出た単行本の復刻ではなく、初出雑誌の『新青年』を底本にする初の試みです。両者の異同や法水が羅列する固有名詞等にも細かく注をつけます。→垂野創一郎氏の「プヒプヒ日記」参照。

■小林繁子 『近世ドイツの魔女裁判:民衆世界と支配権力』 ミネルヴァ書房 〔詳細〕
*平成27年度の科研費(研究成果公開促進費)刊行予の学術書。A5330頁を予定。実際の刊行時期は未定。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕
 *2014年予定となっているが未刊。

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定) 〔詳細〕

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。→7月刊行予定という情報もあったが、未刊。
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ 〔詳細〕

■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社
 
■木本至 『明治の諷刺雑誌かく闘えり:「団団珍聞」「驥尾団子」がゆく』 白水社、2800円+税 〔詳細〕
 *創刊者は『西洋見聞録』の著者、記者は戯作者・漢学者等の鬼才揃い。激動の明治時代に対し二つの反骨雑誌がどんな諧謔諷刺の矢を放ったかを、多数の図版 (123) と共に鮮やかに再現。→2015530日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」(刊行中止とはどう違う?)という表示も。

■アーサー・ポンソンビ/エドワーズ博美訳/東中野修道監修 『戦時の嘘:戦争プロパガンダが始まった』 草思社、?、1800円+税 〔詳細〕
*第一次大戦は史上初の総力戦であり、近代プロパガンダ戦の始まりでもあった。各国政府は各種ポスター、新聞雑誌を通じて宣伝工作を展開し、敵への憎悪を摺り込み、愛国心を煽った。大戦終結から十年、英国の著名な政治家ポンソンビはこれら戦争プロパガンダの実例をとりあげ、そこに織り込まれた?を検証、荒唐無稽がまかり通った背景と人々の心理に考察を加えた――。→フランスの哲学者「シモーヌ・ド・ボーヴォワール」を「シモン・デビューボ」と訳してしまう人物の訳とはね(「ふぇみWikiによれば、ここから転じて、ブログ界の一部では、あまりの馬鹿らしさについ苦笑してしまうようなトンデモ的なバックラッシュ言説のことを「デビューボ」と表現するようになったそうです)。→本書はかつて『戦時の嘘:大戦中の各国を翔け回つた嘘のとりどり』(永田進訳、東晃社、1942年)として訳出されている。なお本書については、アンヌ・モレリ『戦争プロパガンダ10の法則』草思社、20023月(草思社文庫、20152月)参照。→2015716日刊行予定だったが、あるサイトでは「生産中止」と。



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■2015年7月展覧会総括

20157月に見た、主に美術関連の展覧会8件(1月から通算38件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。また騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★(5)・・・(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
7月
 
 Panasonic_ArtNouveau 001Panaso_GlassZuroku1 001
パナソニック汐留ミュージアム 「アール・ヌーヴォーのガラス展:デュッセルドルフ美術館ゲルダ・ケプフ・コレクション 会期:7/49/6
A★★★★B★★★C★★  ■図録受贈
*珍しく内覧会に招待される。元々見に行きたいと思っていたのだが、やはりとても素晴らしいガラス器ばかりであった。面白いのは北斎などの絵柄をそのまま流用している作品があったこと。ジャポニスムの余波というべきか。かなり混雑していたのと時間が限られていて慌ただしかったので、後日改めてゆっくり鑑賞。
 
 2015L 001GakiKyousai_Zuroku 001
三菱一号館美術館 「画鬼・暁斎: KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」 会期:6/26~9/6
A★★★★B★★★C★★★ ■図録購入
*入ってすぐには弟子コンドルの建築関係などが多く、暁斎のウエイトが少ないのかと錯覚してしまう。それなりに鹿鳴館の階段の一部が残っていたりして意外なものもありましたが。それにしてもコンドルのうまいこと。この師にしてこの弟子あり。少し行くとようやく暁斎の作品群。見知らぬおじさんから、ここからは暁斎だよ、と言われてしまった。皆さん、同じようなことを思っているらしい。暁斎の絵はやはりうまいと再認識。
 
 KamoiRei 001
●東京ステーションギャラリー 「鴨居玲 踊り候え」 会期:5/307/20
A★★★☆☆B★★★C★★★
*会期末であったためか、かなりの混み方。それも老人もいれば若い人もいるという意外なほどの人気。暗い絵が多いように思っていたので、正直言ってさほど期待はしていなかったのだが、初期の頃からシュールレアリスムに近い発想の絵があり、楽しめた。
 
◆ランチ◆
丸の内のミクニマルノウチで食べる。本当は三菱一号館美術館のすぐ隣なので、暁斎展のときと思っていたら満席で、ようやくその次に近くに行くときに予約がとれた。ところが予約時にネットで見ておいたコースメニューと出てきた料理がすべて異なっていた。後日その旨指摘すると、ネットを更新し忘れただけだと。それなら店でそのように断るのが筋ではないのか。残念な対応。

 
 Tohaku1507 001
東京国立博物館 「クレオパトラとエジプトの王妃展」 会期:7/11~9/23
A★★☆☆☆B★★C★★★
*展示の装飾に無駄な費用をかけている割には、あまりたいした内容はない。タイトルにある「クレオパトラ」も羊頭狗肉気味で、若干多めに展示したという程度(クレオパトラをテーマにした1819世紀の絵画が3点かかっていたが、それならもっとそのあたりの時代のエジプト趣味でも多数出したらよかったのに。この3点だけでは全体として違和感が強い)。唯一見たかったのは、ネフェルトイティ(ネフェルティティとは最近言わないのかな)の「王妃の頭部」(ベルリン・エジプト博物館蔵)。予想していたよりはるかに小さかったのには驚きました。
平成館を出て、東博本館で暁斎の大作「地獄極楽図」と自在置物各種を見る。自在置物は現在閉まっている大倉集古館の所蔵品もあり楽しめた。ただし、東博所蔵の龍に関して最大と記載されていたが、ボストン美術館所蔵品の龍(ダブル・インパクト展で展示)の方が大きかったのでは?[*1]
[*1]原田一敏『自在置物』(マリア書房、別冊緑青1120101月)p.25では東博所蔵の龍の長さ135.0cmp.7ではボストン美術館所蔵220cm超(ダブル・インパクト展では194cmと表示)。
 
Urameshiya 001Urameshiya_Zuroku 001
東京藝術大学大学美術館 「うらめしや~、冥途のみやげ展:全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に 会期:」7/22~9/13
A★★☆☆☆B★★C★★  ■図録購入
*珍しく初日に行くも結構人が多い。円朝の幽霊画コレクション中心なので、思ったよりはあっさりとした内容。藝大の美術館でやるので、いささか期待してしまっていたが、いささか期待はずれ。蚊帳を部屋の中央に掛けてみたりしていたが、皆無視。しょうもない装飾は展示内容の貧困さを隠すためでしかなく、無駄でしかない。
 
Panasonic_ArtNouveau 001  
パナソニック汐留ミュージアム 「アール・ヌーヴォーのガラス展:デュッセルドルフ美術館ゲルダ・ケプフ・コレクション 会期:7/49/6
A★★★★B★★★C★★★  
*内覧会は一人だったので、カミさんと再度訪問。人も少なくずっとゆったりと見ることができた。二度見ると、あとどれくらい見るのかがわかるので、余裕で回れますね。
 
 
◆ランチ◆
銀座の芳園で中華を食べる。フカヒレスープなど「?」のもあるが、ともかくもコストパフォーマンスはよかった。しかし、驚いたのは向いの蕎麦屋のよし田が解体工事をしていたこと。建て替えなのか店をたたんだのかわかりませんが。

 
 Shokubutsu 001Shokubutsu_Zukan 001
ポーラ ミュージアム アネックス 「ウルトラ植物博覧会:西畠清順と愉快な植物たち」 会期:7/3~8/16
A★★★★B★★★★C★★★★  ■図録無料配布
*プラントハンターの西畠氏が世界中から集めた珍奇な植物を、実物で展示。これは素晴らしい。個々の展示物には一切プレートも解説もなく、その代り無料で配布しているカタログ「植物図鑑」と首っ引きで見ていく。学名・和名・原産国などの表示とともに、簡潔なコメントと、<こども用>(と言いながら大人が読んでも面白い)の違った角度からのメッセージ付きだ。見にくいところにプレートを置いたり、黒地に白抜き文字とするのを格好いいと勘違いしているような美術館関係者は、こういった努力をしてみたらいいのではないか。
なお、植物図鑑にある28番の和名「斑入り石化杉」とは明らかに違う植物が展示されていたが、何だったんだろうか・・・。
 
 Tonomura1506 001
出光美術館 没後180年 田能村竹田」 会期:6/20~8/2
A★★☆☆☆B★★★C★★★
*展示物は文人画なのでさほど興味はなかった。よかったのは「春園富貴図」と「蘭図」のたったの2点のみ。前者は色彩鮮やかに、後者は墨一色だが明暗の中に色を感じさせる。展示物すべてが出光美術館の所蔵になるものというのはさすがと言うべきか。しかし、昨年の「日本の美・発見IX 日本絵画の魅惑」のときといい、出光美術館の展示方法には感心する。解説が実に見やすい位置に置かれており、解説そのものも簡潔で要を得ている。さらに多くにポイントとなる箇所を拡大した画像がすぐ近くに置かれてあり、それを手掛かりに作品を見ていくことができる。そういったものが作品を見るうえで邪魔にならない場所にさりげなく配置されているのだ。

 

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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