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■2015年美術展覧会予定 (Ver.3)

20157月以降で主に東京周辺(一部関西等含む)で開催する美術展覧会の予定である。6月までに終了したものは含まない。老生の好みで選択しており、網羅性はない。若干、2016年以降にかかるものも含む。また巡回展の場合は、東京以前/以後に開催される可能性がある(一部記載)。
記載は、会場「展覧会名」会期:主な休館日および関連情報のリンク先の順。*以下の紹介記事は主に各館の文章を利用しているため、不揃いである。■は東京周辺、◆はその他地域。は既に見たもの。先のブログ記事からの追加分。
展覧会名や会期等が変更となったり、リンク先も予告なく変更となる場合がある。休館日は原則であり、祝日となった場合は翌日が休館日となることもある。
 
3月開始 
 
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◆樂美術館 「樂歴代 装飾への荷担・抑制と解放」 3/78/2:月休 〔詳細〕
*本展は長次郎茶碗を戴き、歴代の装飾表現のあり様を窺います。琳派の祖・光悦と親しい交友を結び、光悦から創造の魂を受け取った三代道入、四代一入のプリミティブな文様表現、五代宗入の鉢、向付に見られる三彩色釉の世界、さらに十四代覚入の伝統様式とモダンの調和、十五代吉左衞門の現代琳派に通じる多様な装飾表現など、樂歴代の「装飾への荷担」を追って行きます。
 
4月開始 
 
■早稲田大学演劇博物館 「幻燈展:プロジェクション・メディアの考古学」 4/18/2 〔詳細〕
*早稲田大学演劇博物館は、映画以前に存在したプロジェクション・メディアである写し絵、幻燈のスライドのコレクションを3000点以上所蔵し、題材も多岐にわたっています。これらのスライドは貴重な文化財であるのみならず、近代日本の姿を映像で伝える重要な資料でもあります。本展では、写し絵・幻燈のスライドや投影装置などの歴史的資料を展示するとともに、デジタルデータを用いたインタラクティブな仕掛けや映像・メディア作品を紹介し、新旧のプロジェクション・メディアの魅力と可能性を引き出すことを目指します。

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■岡田美術館 「あの歌麿が帰ってきた!:「深川の雪」再公開」4/38/31:会期中無休 〔詳細〕
*近年奇跡的に発見され、20144月から6月にかけて60余年ぶりに公開された喜多川歌麿「深川の雪」。縦2メートル、横3.5メートルにも及ぶあの大作を、1年ぶりに公開いたします。

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■ポーラ美術館 「セザンヌ:近代絵画の父になるまで」 4/49/27:会期中無休 〔詳細〕
*当館のコレクション9点に加え、国内に収蔵されているセザンヌ作品を集めて、「近代絵画の父」になるまでにセザンヌがいかに歩みを進めたのかを、同時代の芸術家たちとの交流や対話を跡づけながら検証していきます。

相国寺承天閣美術館 「伊藤若冲と琳派の世界」 4/49/237/13のみ休 〔詳細〕
*京都が生んだ異才若冲と華麗なる琳派の絵師達。

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■東京国立近代美術館フィルムセンター 「シネマブックの秘かな愉しみ」 4/148/2:月休 〔詳細〕
120年になろうとする映画の歴史―その誕生の瞬間から、書物は映画とともにありました。映画史を知るための基本文献、明治・大正期の貴重書や無声映画時代の“映画文庫”、豪華な大型本・愛らしい豆本、こども向けの本や優れたデザインの書籍、映画という職業をめぐる本まで、映画史と寄り添って脈々と生み出され、さまざまな魅力を放つ日本の映画書を一堂に集めて展示し、併せて、映画の本を収集している日本各地の映画図書館をご紹介します。

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■東洋文庫ミュージアム 「大地図展:フェルメールも描いたブラウの世界地図」 4/228/9:火休 〔詳細〕
17世紀、黄金期を迎えたオランダで地図作家ブラウが完成させた傑作『大地図帳』(オランダ語版全9巻)。豊かな色彩と豪華な装飾にみちた美しい地図は、フェルメールをはじめ同時代の芸術家にも影響を与えました。日本で初めて全巻が公開されます。

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世田谷文学館 開館20周年記念 植草甚一スクラップ・ブック」 4/257/5:月休 〔詳細〕
*本展は、〈映画〉〈文学〉〈音楽〉〈コラージュ〉〈雑学〉〈ニューヨーク〉〈ライフスタイル〉のカテゴリーに分けて主要コレクションを披露する、過去最大規模の展覧会です。1930年代のスクラップ・ブックから晩年のノートにいたるまで、日々の営みから生まれた品々を通じ、散歩や買い物や「勉強」を生涯一貫して徹底的に楽しんだ、植草甚一の独創的な生き方に迫ります。

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■森美術館 「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」 4/257/5:会期中無休 〔詳細〕
*本展は、古今東西の「シンプルなかたち」約130点を9つのセクションで構成します。古くは先史時代の石器から、現代アーティストによるダイナミックで先鋭的なインスタレーションまで、地理的なひろがりと歴史的なつながりを示しながら展望し、時空を越えた普遍的な美を描き出します。「シンプルなかたち」が備える普遍的な美は、私たちが生きる上で真の豊かさとは何かを問い直すことでしょう。

■印刷博物館 「ヴァチカン教皇庁図書館展II:書物がひらくルネサンス」4/257/12:月休 〔詳細〕
*本展では、ヴァチカン教皇庁図書館所蔵の中世写本、初期刊本、地図、書簡類計21点を中心に、印刷博物館および国内諸機関所蔵の書物を加えた計69点を展示、ルネサンス精神の比類なき生き証人である書物の魅力に迫ります。

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ヤマザキマザック美術館 「世界に挑んだ明治の美:宮川香山とアール・ヌーヴォー」 4/258/30:月休 〔詳細〕
*本展は超絶技巧と称賛された初代宮川香山(1842-1916)の高浮彫の数々やエミール・ガレ、ルネ・ラリックらの作品を紹介します。また、アール・ヌーヴォーの作家たちに多大な影響を与えたといわれるルネサンス期のフランス人陶芸家パリッシーの皿を写した19世紀の復刻版パリッシー・ウェアを展示します。
 
 5月開始 
 
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世田谷美術館 「速水御舟とその周辺:大正期日本画の俊英たち」 5/27/5:月休 〔詳細〕
*速水御舟は歴史画から出発し、印象派の点描に似た新南画、中国の院体画を思わせる写実を極めた花鳥画、琳派の奥行を排した金屏風、渡欧後、西洋絵画の群像表現に魅せられ人体表現へと向うなど、画風を目まぐるしく変化させて行きますが、道半ばで夭折してしまいます。本展は御舟の作品と共に周辺作家の作品を一堂に集め、近代日本画の頂点のひとつともいえる御舟芸術がいかにして誕生したかを検証します。

◆細見美術館 「琳派四百年古今展:細見コレクションと京の現代美術作家」5/237/12:月休 〔詳細〕
*本展は、「陶」の新たな世界を追求する近藤髙広(1958年生まれ)、多義的な表現活動を行う名和晃平(1975年生まれ)、独自の「ニッポン画」を展開する山本太郎(1974年生まれ)、京都ゆかりの3人の現代美術作家の作品と、作家が選んだ琳派作品をはじめとする細見コレクションとの共演展となる。

◆清水三年坂美術館 「蒔絵の小箱」 5/238/16:月火休 〔詳細〕
*蒔絵は日本独自に発展した漆器の装飾技法で、幕末・明治期にその技は極致に達した。鎖国の開けた19世紀には、西洋人たちをも魅了し、おびただしい数の蒔絵の小品が海を渡っていった。元来お香を納めるために作られた小箱も少なくないが、その蓋をあける時、西洋の人々もまた、日本の風雅な遊びの面影をみることができたのかもしれない。今展では、欧米より里帰りした作品を含めた小箱、およそ60点を展示する。

新潟県民会館・ギャラリー 「魔女の秘密展:ベールに包まれた美と異端の真実」 5/237/5 〔詳細〕
*本展は、今までうかがい知ることのできなかった“魔女”を日本で初めて、多角的に紹介するものです。日本でイメージする魔女とは異なる、「本当の魔女」の姿とは―。ドイツ・プファルツ歴史博物館、ローテンブルク中世犯罪博物館のほか、オーストリア、フランスの各美術館・博物館の全面協力のもと、絵画やまじない道具、魔女裁判に関する書物や資料、拷問道具など、日本初公開を含む約100点を一堂に紹介。→名古屋市博物館:7/189/27、えんてつホール(浜松):10/1011/24NTTクレドホール(広島):12/192016/1/17、東京会場予定:2016/3、福岡会場予定:2016/45月に巡回予定。

武蔵野美術大学美術館・図書館 「絵の始まり 絵の終わり:下絵と本画の物語」 5/258/16:日休 〔詳細〕
*日本画における下絵や素描、草稿から、絵師や作家の創作への衝動と試行錯誤の過程を読み解く企画展。近世の狩野家絵師たちの仕事から、近代、現代の作家まで多様な作品を集め、〈絵〉にいたるまでの様々な生成の〈物語〉について考える。河鍋暁斎、竹内栖鳳、土田麦僊、村上華岳、菊地養之助や本学日本画学科教員の作品を展示。

金沢21世紀美術館 「コレクション展1」 5/2611/25:月休 〔詳細〕
*今回の「コレクション展1」のテーマは、「あなたが物語と出会う場所」。この展覧会では、金沢21世紀美術館のコレクションを中心に13点の作品を紹介します。何かの物語が込められている作品が展示されている一方で、見る側が展示された作品やそれの置かれた空間から自分だけの物語を紡ぎだす場合もあります。自分の作る物語はそこにある作品に向き合うことで変化し、これまで自分ですら気づかなかった新たな思考へと繋がっていくことでしょう。

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サントリー美術館 「着想のマエストロ 乾山見参!」 5/277/20:火休 〔詳細〕
*陶工・尾形乾山は、絵画や文学に基づく新しい造形を陶磁の世界に持ち込みました。そしてこの乾山スタイルは、のちの酒井抱一による琳派顕彰活動を経て、京焼の陶工や三浦乾也といった近代にまで続く系譜に受け継がれ、日本を代表する焼物の意匠となっていきます。こうして受け継がれた乾山の美の系譜を数々の作例を通して紹介します。

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■東京富士美術館 「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展:日本初公開「タヴォラ・ドーリア」の謎」 5/288/9:月休 〔詳細〕
*レオナルド・ダ・ヴィンチの未完の大壁画制作計画《アンギアーリの戦い》は、今も多くの謎と痕跡を残しています。本展の中心をなす作品は、失われたレオナルドの壁画の中心部分をなす激烈な「軍旗争奪」の戦闘場面を記録した、《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》として知られる著名な16世紀の油彩画です。レオナルドが試みた視覚の革命を検証し、イタリア美術史上の一大エピソードである失われた壁画の謎と魅力に迫ります。→京都文化博物館(8/2211/23)に巡回。

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■根津美術館 コレクション展 江戸のダンディズム:刀から印籠まで」 5/307/20:月休 〔詳細〕
*男性のこだわりを凝縮した、刀剣・刀装具・印籠を当館のコレクションより一挙公開。

 Senoku1 001
■泉屋博古館分館 住友グループの企業文化力フランス絵画の贈り物:とっておいた名画」 5/308/2:月休 〔詳細〕
*明治時代以来、実業のかたわら文化事業にも高い関心を示してきた住友家とグループ各社が長きにわたって収集してきた絵画を紹介するシリーズ第3弾。近代フランス絵画史上に名を残した古典派のジャン=ポール・ローランス、バルビゾン派のミレーやコロー、印象派のモネをはじめ、フォーヴィスムの巨匠ブラマンクやエコール・ド・パリのシャガールなどの知られざる逸品約50点を特別公開。←泉屋博古館(京都)3/21/5/17からの巡回。

6月開始 
 
金谷美術館(千葉県富津市) 「アートで見る南総里見八犬伝」 6/119/13:水休 〔詳細〕
*八犬伝の人物・名場面を題材にした迫力ある浮世絵を中心に、若手アーティスト・宮崎勇次郎氏の「現代から捉えた里見八犬伝」の作品を展示。江戸時代から現代まで、八犬伝がモチーフとなった玩具・芸能・漫画等、「アート」をキーワードに八犬伝の世界を多角的に紹介いたします。

徳川美術館 「対極の美:白と黒がおりなす世界」 6/137/26:月休 〔詳細〕
*白と黒、拮抗し互いに響き合う美の世界と色の秘密を、絵画や陶磁・漆工・金工など多彩な切り口で探ります。→Facebookでの「映画好きな方なら、この画像の甲冑を見て何かを思い出しませんか?そう、ダー○ベイ○ー!!監督は日本の甲冑をモデルにあの方のデザインをされたとか。ぜひ展示室で400年前の暗黒卿に出会ってみてくださいね!」というアオリがすごい。

 Kinbi1506 001
東京国立近代美術館 No Museum, No Life?―これからの美術館事典:国立美術館コレクションによる展覧会」 6/169/13:月休 〔詳細〕
*本展は、「美術館」そのものをテーマとしています。美術館の構造や機能から着想を得たAからZまでの36個のキーワードに基づいて展覧会を構成し、これらのキーワードに沿って、事典を思わせる空間構成の中で、紀元前から現代、西洋から東洋までの幅広い時代と地域の作品約170点を国立美術館5館のコレクションから厳選して紹介します。そして作品と同時に、美術館の活動に関わる資料も織り込んで展示します。

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◆京都国立近代美術館 「北大路魯山人の美:和食の天才」 6/198/16:月休 〔詳細〕
*「器は料理の着物」として、和食の魅力を豊かに読み解き、その革新に挑んだ魯山人の仕事を通じて、日本の美意識、もてなしの精神、自然観を結晶させた器と料理の関係を紹介します。魯山人の陶芸・絵画・漆芸・書作品などを中心に、料理や献立に関する著述資料、そして京都の料亭の協力により現代の写真家が新しい視点でとらえた写真・映像を織り交ぜた構成で、美を味わう姿勢を貫いた魯山人の世界観を体感していただけることでしょう。

 Mitsui1506 001
三井記念美術館 錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展 春信一番 写楽二番」 6/208/16:月休 〔詳細〕
*フィラデルフィア美術館が所蔵する4,000点以上の浮世絵は、一部作品が里帰りしただけで、日本でまとまった形で紹介されたことは、これまでありませんでした。コレクションから厳選した春信、写楽、歌麿、北斎など150点の珠玉の作品を展示します。→あべのハルカス美術館(10/1012/6)へ巡回。

 Tonomura1506 001
■出光美術館 没後180 田能村竹田」 6/208/2:月休 〔詳細〕
*詩書画の芸術をこよなく愛した代表的な文人に田能村竹田(1777-1835)がいます。彼の生きた幕末日本は、まるで行方を見失ったかのような混沌たる社会でした。そうした日々の中、自らの叡智をもって新たな灯りを点し、憧れを抱く本格的な文人としての書画制作により、芸術の真髄を見究めんとしました。

 Bordeaux1506 001
国立西洋美術館 「ボルドー展:美と陶酔の都へ」 6/239/23:月休 〔詳細〕
*ボルドー市の全面的な協力を得て実現した本展は、先史時代から現代まで、ボルドーの悠久の歴史と美術を展観するものです。ドラクロワやルドン、ゴヤをはじめ、町にゆかりのある数々の画家や作品を紹介するとともに、名高い《角をもつヴィーナス(ローセルのヴィーナス)》をはじめとする貴重な考古・歴史資料から、在りし日の市民生活を物語る数々の装飾芸術品まで幅広い展示をおこないます。

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■三菱一号館美術館 「画鬼・暁斎: KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」 6/269/6:月休 〔詳細〕
*三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルの業績とともに、彼が敬愛する暁斎のユーモラスで型破りな画業を、日本画から浮世絵、戯画、日記等、展示替えを行いながら約120点を国内外の名品によってご覧いただきます。

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山種美術館 「前田青邨と日本美術院:大観・古径・御舟」 6/278/23:月休 〔詳細〕
*日本美術院を活躍の中心とし、大正から昭和にかけての近代日本画壇を牽引した画家・前田青邨。その生誕130年を記念し、当館所蔵の青邨の作品を一挙公開するとともに、横山大観・菱田春草・下村観山など日本美術院の先人たち、小林古径・安田靫彦・速水御舟・平山郁夫など同時代の画家や後進たちの作品を紹介します。

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五島美術館 「瓷華明彩:イセコレクションの名陶」 6/278/9:月休 〔詳細〕
*質の高さで国内外に知られるイセ文化財団代表理事(イセグループ会長)伊勢彦信氏蒐集の中国陶磁コレクションより、漢時代から清時代にわたる選りすぐりの上絵作品約70点を東京で一挙初公開。あわせて中国古代の官僚知識層である士大夫がこよなく愛した美の世界を文房飾りを通して見ます。
 
7月開始 
 
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■パナソニック汐留ミュージアム 
アール・ヌーヴォーのガラス:デュッセルドルフ美術館ゲルダ・ケプフ・コレクション 7/49/6:水休 〔詳細〕
*ヨーロッパ随一のガラスコレクションで知られるデュッセルドルフ美術館に寄贈された作品群の展覧会。このコレクションは、アール・ヌーヴォーの二大拠点となったパリとナンシーを舞台に繰り広げられた「新芸術」の成果を示す第一級のガラス作品群で、ドイツ国外では初めてまとまった形で紹介いたします。

 Satie1507 001
Bunkamura ザ・ミュージアム 「エリック・サティとその時代展」 7/88/30:無休 〔詳細〕
*本展ではマン・レイによって「眼を持った唯一の音楽家」と評されたサティの活動を芸術家との交流のなかで捉え、刺激を与え合った芸術家たちの作品を通して、作曲家サティの新たな側面を浮かび上がらせます。

 Tohaku1507 001
■東京国立博物館 「クレオパトラとエジプトの王妃展」 7/119/23:月休 〔詳細〕
*本展のメインテーマは、古代エジプトの王妃や女王たち。「絶世の美女」として語り継がれるクレオパトラ、女王として君臨したハトシェプストなど、古代エジプトの女性たちの実像に迫ります。

 Nikaten1507 001
■東京都美術館 「伝説の洋画家たち:二科100年展」 7/189/6:月休 〔詳細〕
*今回の二科100年展では、常に時代を先取りしてきた二科展の100年の歩みを草創期、揺籃期、発展そして解散、再興期の4期に分け、あらためて明らかにします。それはまた、日本近現代美術史における二科展の意義を浮き彫りにすることにもつながるでしょう。→大阪市立美術館(9/1211/1)、石橋美術館(11/712/27)に巡回。

東京都庭園美術館 「アール・デコの邸宅美術館:建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS 7/189/23:第24 〔詳細〕
*本展は旧朝香宮邸そのものを鑑賞する「建築をみる2015」とコレクターたちが収集したアール・デコの名品による「ARTアール DECOデコ COLLECTORSコレクターズ」の2つの企画によって構成されています。当館所蔵のオリジナルの家具や調度品等を用いて、本来の邸宅としての空間の再現を試み、同時にアール・デコに魅せられた国内個人コレクターたちに焦点を当て、ポスター、ポショワール、ガラス、銀器、彫刻、家具等多分野に渡る特徴あるコレクションをご紹介いたします。

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◆奈良国立博物館 「白鳳:開館120年記念特別展 7/189/23 〔詳細〕
*仏教美術の専門館として長年にわたり構想を温めてきた白鳳美術を取り上げ、その魅力を追求します。

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■東京藝術大学大学美術館 「「うらめしや~、冥途のみやげ」展:全生庵・三遊亭圓朝幽霊画コレクションを中心に」7/229/13:月休 〔詳細〕
*東京・谷中の全生庵には怪談を得意とした明治の噺家三遊亭圓朝ゆかりの幽霊画50幅が所蔵されています。本展は、この圓朝コレクションを中心として、日本美術史における「うらみ」の表現をたどります。この展覧会では幽霊画に見られる「怨念」や「心残り」といった人間の底知れぬ感情に注目し、さらに錦絵や近代日本画、能面などに「うらみ」の表現を探っていきます。円山応挙、長沢蘆雪、曾我蕭白、浮世絵の歌川国芳、葛飾北斎、近代の河鍋暁斎、月岡芳年、上村松園など、美術史に名をはせた画家たちによる「うらみ」の競演、まさにそれは「冥途の土産」となるでしょう。

■根津美術館 コレクション展 絵の音を聴く:雨と風、鳥のさえずり、人の声」 7/309/6:月休 〔詳細〕
*絵の中からはたしてどんな音が聞こえてくるでしょうか。「目」を凝らして感じてください。

日本浮世絵博物館(長野県松本市) 「国芳の妖怪変化」 7月~9 〔詳細〕
*奇想天外なアイデア、恐ろしく、時にユーモラスな国芳の魅力がいかんなく発揮された妖怪やお化けたちが松本のお化け屋敷でお待ちしています。
 
8月開始 
 
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そごう美術館(横浜) 「浮世絵師 歌川国芳展」 8/18/30:休なし 〔詳細〕
*国芳の貴重な肉筆画や開港直後の横浜を描いた《横浜本町之図》を含む、幅広いジャンルの浮世絵約200点(一部展示替えあり)を9つのテーマに分けてご紹介し、国芳の多彩な画業に迫ります。

青森県立美術館 「化け物展」 8/19/138/24休 〔詳細〕
*本展は、人間によって創造され、信仰され、そしておそれられてきた“化け物”を多彩な造形表現をとおして紹介します。今も昔も変わることなく人間を魅了し続ける存在“化け物”との交感を心ゆくまでお楽しみください。ヨーロッパ各地で古くから行なわれている様々な祝祭に登場する獣人たちのポートレイトにより、世界各地に見られる「化け物」の姿を紹介します。

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■サントリー美術館 藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美」 8/59/27:火休 〔詳細〕
*明治の実業家・藤田傅三郎は、明治維新後、廃仏毀釈によって仏教美術品が失われる危機に際し、絵画や墨蹟、仏像などの保護に尽力しました。本展では、国内有数の東洋美術コレクションを誇る藤田美術館の至宝を公開します。

出光美術館 日本の美・発見X 躍動と回帰:桃山の美術」 8/8~10/12:月休 〔詳細〕
*志野・織部・唐津などの桃山茶陶に、同時代の狩野派の絵師や長谷川等伯などによる絵画を交え、桃山美術を紹介します。ときに革新的と称えられるこの時代の美術の特徴とはなにか。平安・鎌倉時代の六古窯と桃山茶陶、あるいは室町時代のやまと絵と等伯など、過去の造形とのつながりに注目しながら、桃山時代の美の姿を探ります。

福岡市美術館 「肉筆浮世絵の世界」 8/89/20:月休 〔詳細〕
*本展では、約170点に及ぶ「肉筆浮世絵」(68人の浮世絵師たちの作品と、浮世絵誕生前後の無款の作品)を展示し、江戸の都で花ひらいた浮世絵の黎明期から終焉期までを辿ります。

清水三年坂美術館 「京薩摩」 8/2211/15:月火休
 
9月開始 
 
■山種美術館 琳派400年記念 琳派と秋の彩り」 9/110/25:月休 〔詳細〕

東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館 もうひとつの輝き 最後の印象派:1900-20’s Paris 9/511/8:月休 〔詳細〕
20世紀初頭のフランスで、印象主義や新印象主義など、前世紀のスタイルを受け継ぎながら親しみやすく甘美な作品を描いた芸術家たちの作品をご紹介する展覧会です。カリエールやル・シダネル、サージェントなど、取り上げられる機会の少ない画家たちの作品を展示します。

東京国立博物館 「アートオブブルガリ:130年にわたるイタリアの美の至宝」 9/811/29:月休 〔詳細〕
130年を越える歴史を持つ、イタリアが世界に誇るハイジュエリーブランド、ブルガリ。今回の回顧展では、ローマの地に1884年に創業したブルガリの、創成期から今日に至るまでの貴重な作品の数々をご堪能いただけます。

 Wien1509 001
Bunkamuraザ・ミュージアム 「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」 9/912/610/5のみ休 〔詳細〕
*ウィーン美術史美術館の所蔵する絵画作品のなかから、「風景」に焦点をあてて選んだ約70点の作品により、「聖書」や「神話」の物語の舞台として描かれ、季節の営みや牧歌の主題などと結びつきながら次第に独立したジャンルとして確立されていくヨーロッパにおける風景表現の歩みを、その誕生から展開に至るまで展観します。

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■東京都美術館 マルモッタン・モネ美術館所蔵モネ展:「印象、日の出」から「睡蓮」まで」 9/1912/13:月休 〔詳細〕
*マルモッタン・モネ美術館には、印象派を代表する画家クロード・モネの、86歳で亡くなるまで手元に残したコレクションが所蔵されています。本展は、息子ミシェルから同美術館に遺贈されたこのモネ・コレクションを中心に、約90点を紹介するものです。子供たちの成長を記録した作品や友人ルノワールによるモネ夫妻の肖像画、旅先の風景画、白内障を患いながらも描き続けた晩年の作品などを通して、モネの豊かな創作の世界に迫ります。→京都市美術館(2016/3/15/8)に巡回。
 
永青文庫 「春画展」 9/1912/23:月休 〔詳細〕
*本展は日本初の春画展として、海外は大英博物館およびデンマークから、また、日本の美術館や個人コレクションから「春画の名品」を集めます。鈴木春信の清楚、月岡雪鼎の妖艶、鳥居清長の秀麗、喜多川歌麿の精緻、葛飾北斎の豊潤など、浮世絵の大家たちによる作品のほか、徳川将軍や大名家の絵画を担った狩野派の作品など、大名から庶民にまで広く愛された春画を楽しんでいただければと思います。

◆細見美術館 MIHO MUSEUM所蔵 琳派のやきもの 乾山」 9/1911/23:月休 〔詳細〕
*乾山は京焼の伝統を踏まえながら、広く作陶活動を展開し、琳派のデザイン性を取り入れた大胆な意匠は独創的な乾山様式として人気を博しました。本展ではMIHO MUSEUMの所蔵する乾山焼の優品を一堂に展示します。
 
練馬区立美術館「アルフレッド・シスレー:イル=ド=フランス、川のある情景展」 9/2011/15:月休 〔詳細〕
*日本国内に所蔵されているシスレーの風景画を中心に、彼が生涯を通して描き続けたセーヌ川とその支流のロワン川を巡る情景を辿ります。シスレーが多く描いた「洪水」「増水」という川の異変から、19世紀の河川と都市や人々の生活との関係性、また郊外における近代化などの視点から、多角的に作品世界を検証します。
 
10月開始 
 
■渋谷区立松濤美術館 「古代エジプト美術の世界 魔術と神秘」 10/611/23:月休 〔詳細〕
*本展では、当時一部の人々にしか解読できなかった文字や記号、デザインを読み解くとともに、それぞれの素材や色に込められた魔術的な意味について考えながら、古代エジプト美術の魅力とその世界観を探ります。出品作品約150点は世界屈指の古代エジプト美術コレクションで知られる、スイスのガンドゥール美術財団の所蔵品であり、すべて日本初公開となります。←北海道立旭川美術館(4/176/21);福井県立美術館(7/38/30)より巡回。→その後、群馬県立館林美術館(2016/1/53/21)に巡回。

◆京都国立近代美術館 琳派400年記念 「琳派イメージ」展」(仮) 10/911/23:月休 〔詳細〕
*本展覧会は、「琳派」の魅力に引き付けられて、近代から現代にかけての作家達が生み出したファッション、グラフィック、絵画、工芸、版画等あわせて約80点の作品で「琳派」の広がりを紹介するものです。

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■三菱一号館美術館 「プラド美術館展:スペイン宮廷 美への情熱」 10/102016/1/31 〔詳細〕
15世紀以降、歴代スペイン王たちの美術への熱意と嗜好によって蒐集された作品群は、それぞれの国王の趣味が色濃く反映された特異なコレクションを形づくりました。その偉大なコレクションの中から、スペイン3大画家ともいわれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤをはじめ、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、ムリーリョなど、名だたる巨匠たちの作品群が一堂に会します。

■サントリー美術館 「久隅守景」(仮) 10/1011/29:火休 〔詳細〕
*江戸時代前期に活躍した久隅守景は、狩野探幽に師事し、探幽門下四天王の筆頭と目されました。狩野派を離れた後、晩年は加賀藩前田家の招きで金沢に滞在し、数々の名作を生み出しています。とくに、農民風俗を詩情豊かに描き出し、独自の画風を確立しました。守景の作品を通して、その画業と謎の半生に迫ります。

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◆京都国立博物館 琳派誕生400年記念 琳派:京(みやこ)を彩る」 10/1011/23:月休 〔詳細〕
*第一世代にあたる光悦や俵屋宗達、第二世代の尾形光琳や弟・乾山、そして第三世代の酒井抱一へと受け継がれる琳派の名作や資料を一堂に集め、その素晴らしさ、日本美の豊穣さをご堪能いただくとともに、彼ら個々人が先達から学んだものと自ら生み出したものの芸術的特質を再発見しようという試みです。

奈良県立美術館 錦絵誕生250年 浮世絵版画美の大世界」(仮) 10/1012/6:月休 〔詳細〕
*写楽・北斎・広重などによる、浮世絵版画の美の大世界。関東・関西で多くの浮世絵展が開催される今年、浮世絵が一層楽しくなるように、多彩な画題・斬新な表現に注目した展示を行います。

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国立西洋美術館 「黄金伝説:古代地中海世界の秘宝」 10/162016/1/11:月休 〔詳細〕
*本展では、地中海地域の古代文明がもたらした金の傑作の数々を、金を題材とする絵画とともに展示し、黄金に魅了された人類の歴史をひも解いていきます。

◆京都市美術館 「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち―世界劇場の女性」10/242016/1/5:月休 〔詳細〕
*「光の画家」として知られるデルフト出身のヨハネス・フェルメールや、独特な発想、技法と構図で人気を得たレンブラント・ファン・レインをはじめフランス・ハルス、ヤン・ステーン・ピーテル・デ・ホーホなど、17世紀オランダ黄金時代を彩った画家たちの作品を紹介します。なかでもメトロポリタン美術館の傑作、フェルメールの《水差しを持つ女》とレンブラントの《ベローナ》は日本初公開となります。→森アーツセンターギャラリー(2016/1/163/31)に巡回。

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東京国立博物館 「始皇帝と大兵馬俑」 10/272016/2/21:月休 〔詳細〕
*秦の始皇帝の遺産である兵馬俑は、20世紀最大の考古学的発見ともいわれ、今でも新しい知見と驚きをもたらしつづけています。本展では、中国・陝西省文物交流中心などの協力を得て、始皇帝にまつわる代表的な遺物を一堂に集めるとともに、兵馬俑を通して始皇帝が築き上げた“地下の世界”のなぞに迫ります。

パナソニック汐留ミュージアム 「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」10/2912/20:水休 〔詳細〕
*フランス、ブルターニュ地方にある小村ポン=タヴァンは、その美しい光景から19世紀以降、多くの芸術家たちを魅了しました。ゴーギャンは芸術家の理想郷を夢見てこの地を訪れ、滞在期に印象派から離れた新たな画風を確立します。ゴーギャンをはじめ、ベルナール、ドニなど同時代にポン= タヴァンで制作した画家たちの作品が出品されます。

静嘉堂文庫美術館 「金銀の系譜:宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」 10/3112/23:月休 〔詳細〕
*リニューアルオープン展 第一弾。国宝俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が、このたび長い修理を終え静嘉堂に戻ってきました。今回、それぞれの代表作として名高いこの2点の新たな装いを修理後初披露するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示いたします。新しい展示空間で、静嘉堂でしか見ることのできない極上の美の世界を、この機会にぜひご堪能ください。
 
11月開始 
 
■根津美術館 「物語をえがく:王朝文学からお伽草子まで」 11/1412/23:月休 〔詳細〕
*源氏物語、平家物語、曾我物語、西行物語、酒吞童子物語…多彩な物語を絵で楽しみます。

 Mitsuike 001
三井記念美術館 三井文庫開設50周年・三井記念美術館開館10周年記念特別展II 三井家伝世の至宝」 11/14~2016/1/23:月休 〔詳細〕
*館蔵の国宝・重要文化財を中心に、現在は三井から離れ、他の美術館・個人等の所蔵となっている名品・優品もあわせて展示し、かつて三井家に伝世した至宝の数々を一堂のもとに紹介します。
 
上野の森美術館 シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵-美の競艶:浮世絵師が描いた江戸美人100選」11/202016/1/17:月休 〔詳細〕
*アメリカ・シカゴの日本美術収集家ロジャー・ウェストン氏所蔵の肉筆浮世絵は、個人コレクションとしては世界有数の規模と質を誇っています。本展では、その数千点におよぶコレクションの中から厳選された約130点の作品を紹介します。勝川春章、喜多川歌麿、歌川豊国、葛飾北斎、河鍋暁斎など50人を超える絵師たちによる多彩な作品を通して、江戸初期から明治にいたるまでの肉筆浮世絵の流れを知ることができる、またとない機会です。←大阪市立美術館:4/146/21、北斎館(長野県):7/1110/13より巡回。
 
12月開始 
 
■東京ステーションギャラリー 「パリの版画工房」 12/52016/2/7:月休
 
Bunkamuraザ・ミュージアム 「英国の夢ラファエル前派展 リバプール国立美術館所蔵 12/222016/3/6 〔詳細〕
*リバプール国立美術館の所蔵品から、ラファエル前派及びそのフォロワーズの油彩・水彩など約70点を紹介し、近代における英国美術の「英国らしさ」を「英国の夢」をキーワードに浮き彫りにしていきます。

20161月開始 
 
■山種美術館 「ゆかいな若冲・めでたい大観:Happyな日本美術」(仮) 2016/1/33/6:月休 〔詳細〕

根津美術館 コレクション展 松竹梅:新年を寿ぐ吉祥のデザイン」 2016/1/92/14:月休 〔詳細〕
*松・竹・梅を主題とした絵画やそれらのモチーフをあしらったやきもので新春を祝います。

■千葉市美術館 開館20周年記念 初期浮世絵展:筆の力・版の力」 2016/1/92/28:第1月休 〔詳細〕
*浮世絵は、なぜ、どのように生まれ、長く愛されたのか。浮世絵の発生から展開まで、大英博物館、シカゴ美術館、ホノルル美術館からの里帰り品を含め、初期浮世絵の名品150点余りを通して明らかにします。
日本で初めての初期浮世絵の総合的な展覧会となります。

■東京国立近代美術館 「恩地孝四郎展」 2016/1/132/28:月休 〔詳細〕
*わが国における抽象美術の先駆者であるとともに、大正期から昭和戦後期にかけて版画表現の現代化に向けて未踏の足跡を残した恩地孝四郎の20年ぶりの回顧展。戦後海外に流出した重要作約50点を含む木版画を中心に、油絵、ペン画、写真、ブックデザインなど、その領域横断的な表現活動をあわせて展示します。

◆京都市美術館 琳派400記念 琳派降臨:近世・近代・現代の「琳派コード」を巡って」 2016/1/142/14:月休 〔詳細〕
*「琳派」は、各時代の美術や工芸の中で、降臨するかのごとく新たな継承と創造を繰り返してきた。日本人の美意識のDNAに組み込まれた琳派の美のコードを探りながら、本展覧会は近世・近代・現代における「琳派コード」を、「自然」「都市」「抽象」の観点から考える。

■東京都美術館 「ボッティチェリ展」 2016/1/164/3:月休 〔詳細〕
*イタリア・ルネサンスの画家サンドロ・ボッティチェリ(1444/5-1510)の日本初の大規模な展覧会です。初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。

江戸東京博物館 「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」(仮) 2016/1/164/10:月休 〔詳細〕
*本展出品作品である、ルネサンス期の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ『鳥の飛翔に関する手稿』(トリノ王立図書館所蔵)は、ダ・ヴィンチファンの間で最も有名な直筆ノートのひとつであり、日本初公開です。展覧会では、ダ・ヴィンチの素描や、レオナルデスキ(レオナルド派)の絵画作品も出品し、彼の思考を探ります。

東京都庭園美術館 「ガレの庭」 2016/1/164/10:第24 〔詳細〕

畠山記念館 「春に想う:梅・椿・桜・桃」 2016/1/163/13:月休 〔詳細〕
*春を象徴する花の意匠の美術工芸作品を選び、前期は梅と椿、後期は桃と桜を中心にご紹介いたします。古来より鑑賞の対象として親しまれてきたこれらの花が、美の世界にどのように取り入れられ、表現されてきたかを、前期と後期に分けてご覧いただきます。

国立新美術館 「大原美術館コレクション展」(仮) 2016/1/204/4:火休 〔詳細〕
 
20162月開始 
 
■練馬区立美術館「悳俊彦・浮世絵コレクション展」2016/2/194/10:月休 〔詳細〕
*悳俊彦(いさお・としひこ/1935~)は風土会に所属し一貫して武蔵野の自然を描く洋画家です。また歌川国芳、月岡芳年など幕末・明治期の浮世絵に早くから着目しコレクションしてきた蒐集家・研究者として、国内はもちろん、海外でも高い評価を受けています。本展では、初公開の作品を多数含む、幕末・明治期の浮世絵コレクションを紹介します。
■出光美術館 生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画:〈みやび〉の女性像」 2016/2/203/27:月休 〔詳細〕
*江戸時代中期の浮世絵師・勝川春章による肉筆美人画の多くは身近で日常的なモチーフをとらえながらも、同時に優美で上品な雰囲気をたたえています。生誕290年を記念した本展では、春章による肉筆美人画を特集し、彼が目指したみやびやかな女性美の世界を紹介します。
 
20163月開始 
 
国立西洋美術館 日伊修好通商条約150年記念 カラヴァッジョ展」 2016/3/16/12:月休 〔詳細〕

■府中市美術館 「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」 2016/3/125/8:月休 〔詳細〕
*本展では、江戸時代の人々が見た夢のかたちを絵画作品によってお楽しみいただきます。不思議な仙境の風景や仙人たちの世界、物語や幽霊、妖怪。あるいは、情報の浸透や科学の発達から生まれた異国や宇宙への夢。そんな作品の数々が、私たちをも夢心地にさせてくれるでしょう。

京都市美術館 「光紡ぐ肌のルノワール展」 2016/3/196/5:月休 〔詳細〕
*世界中のルノワールの魅惑的な女性像を集めた展覧会です。
 
20166月開始 
 
静嘉堂文庫美術館 「江戸の博物学」(仮) 2016/6/258/7:月休 〔詳細〕
 
2017年春開始 
 
◆京都国立博物館 「海北友松展」(仮) 2017年春
 
■国立新美術館 (ミュシャの「スラブ叙事詩」全20作展示) 2017 〔詳細〕


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■2015年5月展覧会総括

20155月に見た、主に美術関連の展覧会8件(1月から通算25件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★★(5)・・・☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
5月
 
 Hosomi1505 001
日本橋高島屋 「細見美術館 琳派のきらめき:宗達・光琳・抱一・雪佳」 会期:4/29~5/11
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★☆☆
*琳派の小品がほとんどだが、俵屋宗達の「双犬図」、酒井抱一や鈴木其一の軸物、そして神坂雪佳の「四季草花図」など、展示作品の多くを楽しめた。ただし、会期が短いためか、非常に混雑。途中で抜けて遅いランチをとり、再び入って途中から見たのだが。
 
◆ランチ◆
日本橋高島屋の特別食堂で野田岩のうな重を食べる。もう何十年ぶりだろう(昔は、釣り針が入っているかもしれません、という警告文があったものです)。うな重としてはそれなりに美味しかったのだが、やはりうなぎだけという単調さは好みではない。

 Bridgestone1505 001
ブリヂストン美術館 「ベスト・オブ・ザ・ベスト」 会期:1/31~5/17
A★★★★B★★★☆☆C★★★☆☆
*いつでも大丈夫と思っていたら、閉館ぎりぎりのタイミングに。518日からはビルの建て直しで、当分見ることができなくなる。かなり混んでいて、チケットを持っていなかったら、外で並ぶところだった。
展示作品はさすがに見たことのあるものがほとんど。それでもやはりいいものはいいものだ、と再確認。
 
 Tatebayashi1 001YamanaJunior1005 001 YamanaZuroku 001
群馬県立館林美術館 「山名文夫とアール・デコ:資生堂スタイルの確立者」 会期:4/25~6/28
A★★★★B★★★☆☆C★★★☆☆  ■図録購入
*とても良い展示。資生堂での仕事にやや偏重気味だが、戦前の新青年、戦後の宝石(香山滋の「海鰻荘奇談」も!)などの挿絵の仕事といった、これまで(多分)あまり語られることの少なかった分野も突っ込んでもらいたかった。ちなみに、資生堂入社の昭和4年には、山名の名声は高く、「山名文夫の文字を紙に書いて呑み込むと、モダンガールになれる」とまで称されていたらしいが、既にそこまで有名だったのだろうか。
予算が少なかったので展示装飾をシンプルにしたそうだが、むしろ過剰に装飾した昨今の展覧会(無駄に無用な金をかけているだけ)に比べて、はるかに山名文夫らしい簡素でかつ清楚な展示で心地よい。山名の基本は白と黒のコントラストなので、すべてが白を基調としているのが正解だったと思う。ただ、作品表示の上下が赤線の作品は山名の作ということは、学芸員の解説を聞いて初めて気がついた。これは入口のどこかに表示してあったのだろうか。
ジュニアガイドは、ジュニア向けなんてもったいないくらいのいい出来栄え。
 
◆ランチ◆
館林駅前の花山うどんで食べる。昨年も館林に来たときはここで食べたのだが、今回食べ終わってふと壁を見たら、「うどん天下一決定戦2014完全優勝二連覇」とか大書したポスターがかかっていた。そんなに凄い店とは知りませんでした。まあそこそこ美味しかったですが。

 Tobi1 001
東京都美術館 「大英博物館展:100のモノが語る世界の歴史」 会期:4/18~6/28
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★☆☆
*期待したほどの展示内容ではなかった。「ウルのスタンダード」の現物確認ができたこと、よくぞ残っていたものだと感心してしまう「ミトラス神像」、セイウチの牙やクジラの歯で作られた「ルイス島のチェス駒」くらいか。しかし、昔の金貨はとても薄いのだが、純度が高ければ柔らかいし、あれでよく通用していたものだと思う。残念ながら、超キッチュな「柿右衛門の象」など展示意図がずれているようなものも多かった。点数は100点と少数なので、解説はかなり丁寧。ただし、解説の位置が悪く、読みにくい。
 
 2015J 001
国立西洋美術館 「グエルチーノ展:よみがえるバロックの画家」 会期:3/3~5/31
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*カラヴァッジョ風の明暗の差が激しいドラマチックな絵画が多い。つらつら見ながら、こんなことを考えた。ヨーロッパの絵画工房は、狩野派のように粉本で学ばせていたのではないだろうか。キリスト教や神話の限られたテーマに対し、似たような構図や描き方、一種パターン化した作画は、単に師匠を真似するだけでなく、同じ流派・系列には同じ粉本でもあったのではないだろうか。そんなことをぼんやり考えながら、グエルチーノの誇張した、だがマンネリ気味の作品を眺めていった(ちなみに、後で知ったのだが、グエルチーノ自身はほぼ独学で絵画を学んだそうだ)。
なお常設展には、フェルメールに帰属するとされる作品「聖プラクセディス」が展示されていた。フェリーチェ・フィケレッリの作品の模写だが、署名・年記・銘文からフェルメールによると推定され、さらに同位体分析で同時代のものとされるなど、フェルメールの作である可能性もないわけではない。今後、何か別な決定的証拠でもでない限りは、可能性で留まるのだろうか。
 
 Bunkamura1.jpg
Bunkamuraザ・ミュージアム 「ボッティチェリとルネサンス:フィレンツェの富と美」 会期:3/21~6/28
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*さほど期待はしていなかったのだが、なかなかいい作品も多く、狭い会場なのに充実していた。過度な装飾さえなければもっとよかったのだが。ちなみに、聖母子像というものは、どうして聖母と幼子の視線がずれているのだろう。もちろん今回展示されていたボッティチェリ「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」のようにお互いを見つめている作品もあるのだが、多くは二人が別々な方向を向いているような気がする。発注者を向いているせいか。ひょっとして単にモデルのせいだろうか。
 
◆ランチ◆
渋谷に出かける前にフィオッキで食べる。実は今年だけで4回目なのだが、いつ行っても気持ちよく頂ける。とりわけ何よりも前菜が美味。難を言えば、だいぶ以前なら行きたくなったらまず大丈夫だったのに、最近は満席が多いため行きにくくなったことくらい。
今回は食事ついでに、前回試飲させてもらったチョコレート・リキュールとカシューナッツ・リキュールを分けていただいた。来年のチョコ作りの際に使ってみたい。

 
 2015P 001LouvreJunior1505 001
国立新美術館 「ルーヴル美術館展:日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」 会期:2/21~6/1
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★☆☆
*会期の終わり頃に行ったこともあって、かなりの混み具合。眼玉がフェルメールの「天文学者」だったが、幸いにさほどの混み具合ではなかったし、間近で見たい人は止まってはいけないが、立ち止まって見たければ下がって見ることができるようにしたのはよかった(照明が暗く、壁にかかった絵の図柄など全く見えなかったが)。風俗画というテーマなので、基本的には大作はない。とくに前半は、オランダの画家が多かった。作品としては、マセイスの「両替商とその妻」がやはり一番よかった。
ジュニアガイドは名探偵コナンを登場させて、いかにも金をかけている作りだけれども、掛け合い漫才風のつくりで内容に乏しいし、そもそもキャラクターを使ってやったぞというだけの代物。
 
 Magritte1505 001
国立新美術館 「マグリット展」 会期:3/25~6/29
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★☆☆
*一時、マグリットについては画集などを集中的に見ていたので、さすがに初めて知るような作品はごくわずかだった。それでも実際に展示されている作品を見ると、実際の大きさと、筆触の様子などがよくわかる。昔は、マグリットの作品はリアルな写実なのに、どこか非現実的なリアルさと思っていたものだが、こうして間近で見ると、粗い筆触だったり、あまり写実的なリアルさに欠けていたり、意外だった。
マグリットは何度も同じ絵柄の作品を描いている。今回「白紙委任状」ではワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵のもの(1965年)と、宮崎県立美術館所蔵のもの(1966年)が展示されていた。鳥の身体が白い雲と青空の「大家族」(宇都宮美術館所蔵、1963年)と、よく似た「空の鳥」(ヒラリー&ウィルバー・ロス所蔵、1966年)もあった。その辺の同じモチーフの流用含め、解説しておくべきだったと思う。
 

■既刊・近刊メモ(2015年6月版 Ver.1)

20155月に刊行された(はずの)本と、20156月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【2015年5月に出た本から】
 
フラヴィオ・フェブラロ/神原正明・内藤憲吾訳 『エロティック美術の読み方』 創元社、5/13800円+税 〔詳細〕
 *西洋美術を中心に、世界のエロティック美術を古代から現代まで通観し、その表現を当時の性愛観、性習俗、社会構造、世界観などから読み解く「西洋美術の読み方」シリーズの別巻。西洋美術の名画だけでなく、スケッチ、版画、彫刻、挿絵、写本、無名画家の作品まで取り上げ、性表現の多彩で豊饒な世界を紹介する。常に美術の中心にありながら本格的に取り上げられることの少なかったエロティック美術を俯瞰できる好著。

■エドゥアール・ブラゼー/松平俊久監修 『西洋異形大全』 グラフィック社、5/53800円+税 〔詳細〕
 *不思議な西洋の異形たちの起源や真の姿などを知りたいすべての人へおくる、学術的資料性の高い1冊。西洋における250以上の異形を、「光の住人たち」「幻想動物たち」「闇の住人たち」の3つに分類し、文献上の記述、出生地・棲息地域、姿形、習性、歴史、神話・伝説・伝承上の逸話等、あらゆる角度から紹介。

倉島節尚 『辞林探究:言葉そして辞書』 おうふう、5/59000円+税 〔詳細〕
 *国語学と、「辞書編集を巡る二、三の覚書」など辞書学の論考を収める。

海野和男 『自然のだまし絵 昆虫の擬態:進化が生んだ驚異の姿』 誠文堂新光社、5/73000円+税 〔詳細〕
 *1993年に写真集『昆虫の擬態』を出してから12年。そして海野氏が擬態写真を撮るようになってから45年になった。今回の写真集は、海野氏自ら「私の決定版と言えるものにしたい」という意気込みから生まれた新版の擬態の写真集。

『タイポグラフィ07 活字の現在』 グラフィック社、5/72000円+税 〔詳細〕
 *特集「活字の現在」では、活字を組んで印刷している活版工房や活字を収蔵する博物館など、国内外の15施設を紹介。活版印刷を頼むときに役立つ活字書体見本帳や活版印刷で刷ったポストカードつき。

R. U. シュナイダー/石浦章一・宮下悦子訳 『狂気の科学:真面目な科学者たちの奇態な実験』 東京化学同人、5/72100円+税 〔詳細〕
 *本書は、科学史上の大発見(ともいえない小発見も多いが)が見つかったときや実験時のエピソード集。分野も生命科学,物理学から心理学に至るまで幅広く、研究の醍醐味、研究ともいえないちょっとした試み、異分野の偉人の発想など、一読に値するものが多い。

鈴木光太郎 『増補 オオカミ少女はいなかった:スキャンダラスな心理学』ちくま文庫、5/8840円+税 〔詳細〕
 *サブリミナル効果は捏造だった? 虹が3色にしか見えない民族がいる? 否定されているのによみがえる、心理学の誤信や迷信を読み解く。

■菊地章太『日本人とキリスト教の奇妙な関係』 角川学芸出版、角川新書、5/8800円+税 〔詳細〕
 *キリスト教の書籍はベストセラー、結婚式はチャペルで挙げる、しかし信者は国民の1%――日本人とキリスト教の特異な関係はなぜ生まれたのか。歴史をひもときながら、日本人固有の宗教観を浮き彫りにする。

■中谷伸生 『耳鳥齋アーカイヴズ:江戸時代における大阪の戯画』 関西大学出版部、関西大学東西学術研究所資料集刊、5/85500円+税 〔詳細〕
 *江戸時代の大坂が生んだ、奇矯で滑稽な戯画作者・耳鳥齋(にちょうさい)。「仮名手本忠臣蔵」(掛幅)をはじめ、多数の作品をカラーで紹介するほか、制作時期をめぐる分類試論、作品解説、資料「上方趣味」なども収録する。→3月刊行予定だったようだが、どうやら5月に刊行の運びに。

■ベン・マッキンタイアー/小林朋則訳 『キム・フィルビー:かくも親密な裏切り』 中央公論新社、5/102700円+税 〔詳細〕
 *誰からも愛されながら、その全員を裏切っていた男――MI6長官候補にして、ソ連側の二重スパイ。衝撃の亡命までの30年に及ぶ離れ業を、MI6同僚との血まみれの友情を軸に描く。

■加藤秀俊 『メディアの展開:情報社会学からみた「近代」』 中央公論新社、5/103300円+税 〔詳細〕
 *「江戸時代=暗黒」史観は正しいか。近代社会の出発点が明治維新ではなく徳川時代にあったことを説く「加藤メディア論」の集大成。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス/柳瀬尚紀訳 『幻獣辞典』 河出文庫、5/111100円+税 〔詳細〕
 *セイレーン、八岐大蛇、一角獣、古今東西の竜といった想像上の生き物や、カフカ、CS・ルイス、スウェーデンボリーらの著作に登場する不思議な存在をめぐる博覧強記のエッセイ120篇。→元版は晶文社、1974年刊行。

ミステリー文学資料館編 『古書ミステリー倶楽部 III 光文社文庫、5/12 800円+税 〔詳細〕
 *ひとたび指紋のついた本には、往々にドラマがつきまとい、ミステリアスな雰囲気を醸します。そんな謎に充ちた傑作ばかりを収めた好評の推理アンソロジー第三集!五木寛之、井上雅彦、北村薫、宮部みゆき、小沼丹、山本一力、曽野綾子、法月綸太郎、長谷川卓也。

《ナイトランド・クォータリー》vol.01 吸血鬼変奏曲、発行=アトリエサード/発売=書苑新社、5/131700円+税 〔詳細〕
 *新創刊号の特集テーマは、「吸血鬼」! 翻訳8編、日本作家3編の厳選傑作短編を掲載した他、エッセイやブックガイドで吸血鬼の魅惑に迫ります。

■小倉孝保 『三重スパイ:イスラム過激派を監視した男』 講談社、5/141800円+税 〔詳細〕
 *発端は祖国を救うためだった。アルジェリアからフランス、そしてイギリスのMI5へ――。3ヵ国の諜報機関を渡り歩いた「トリプル・エージェント」レダ・ハセインの数奇な50年。イスラム過激派との興亡、そして諜報機関の裏切り……。

■エリカ・ラングミュア/石井朗・伊藤博明訳 ロンドン・ナショナル・ギャラリー アレゴリー』 ありな書房、5/141600円+税 〔詳細〕
 *アレゴリーとは「愛は盲目」や「光陰矢のごとし」などの抽象的な表現を、絵画などの具体的な表象を用いて古代の神話や聖書、あるいは中世の占星術に範をとり、比喩的かつ暗喩的に表わす方法のことである。絵画的には、その概念を明らかにするアトリビュートをともなう、擬人像として表現されることが多い。たとえば、本書で説かれる、西欧美術に表わされたアレゴリーの主要なタイプである〈美徳〉と〈悪徳〉のように。

■今野真二 『盗作の言語学:表現のオリジナリティーを考える』 集英社新書、5/15720円+税 〔詳細〕
 *コピペやパクツイが氾濫する今、オマージュやパロディーなどの表現形態から、寺山修司、北原白秋の詩、短歌・俳句、辞書の語釈まで、日本語学の第一人者が表現のオリジナリティーの意味を徹底考察。

■定延利之編 『私たちの日本語研究:問題のありかと研究のあり方』 朝倉書店、5/152200円+税 〔詳細〕
 *「日本語」はこんなに面白い。「私たち」が何気なく話して書いて読んでいる「日本語」は、学問的な目線で見るとツッコミどころ満載である。「面白がる」ことで、日本語学の今日的なテーマを洗い出す。

■阿古真理 『小林カツ代と栗原はるみ:料理研究家とその時代』 新潮新書、5/16780円+税 〔詳細〕
 *家庭料理の革命家&カリスマ! 小林カツ代と栗原はるみを中心に、百花繚乱の料理研究家を大解剖。彼女たちは時代を映す鏡であり、その歩みは日本人の暮らしの現代史である。本邦初の料理研究家論。

■伊東ひとみ 『キラキラネームの大研究』 新潮新書、5/16780円+税 〔詳細〕
 *苺苺苺と書いて「まりなる」、愛夜姫で「あげは」、心で「ぴゅあ」……。珍奇な難読ネームが日本を席巻しつつある。その意外なルーツは日本語の本質、漢字を取り入れた瞬間に背負った宿命の落とし穴だった。目からウロコの日本語論。

■篠田航一 『ナチスの財宝』 講談社現代新書、5/19760円+税 〔詳細〕
*ヒトラーが強奪した「消えた宝」10万点のゆくえを追うルポルタージュ。略奪美術品から、ナチスと戦後ドイツの裏歴史を読み解く。

■ジャンニ・A・サルコーネ/北川玲訳 『謎解き錯視傑作135選』 創元社、5/191500円+税 〔詳細〕
 *古くから人は「謎」を好んできた。だまし絵に潜む「隠されたもの」を探し出す喜びは、今も変わらず生き続けている。本書は時代を越え、世界中で人々を魅了し続けてきたさまざまなタイプの錯視芸術の傑作を135点厳選し、クイズ形式の解説文を付した一冊。

■ヴィンセント・F・ホッパー/大木富訳 『中世における数のシンボリズム:古代バビロニアからダンテの『神曲』まで』 彩流社、5/203700円+税 〔詳細〕
 *古代文明、キリスト教、神秘主義、カバラ、魔術、民間伝承、世俗的著作などあらゆる領域における、様々な数の象徴の意味と用法を、豊富な具体的資料を用いて詳細に分析することを通して明らかにする。

■佐野秀太郎 『民間軍事警備会社の戦略的意義:米軍が追求する21世紀型軍隊』 芙蓉書房出版、5/205800円+税 〔詳細〕
 *基地支援、警護・警備、通訳、兵站支援、通信など非戦闘活動を請け負う民間軍事警備会社(PMSC)は
いまや米軍の部隊規模を上回るほど大きな存在になっている。イラク、アフガニスタンでの事例を徹底検証し、その影響力の大きさと米軍のあり方を分析した論考。

■木村元彦、大泉実成、梶田陽介、加藤直樹 『さらば、ヘイト本!:「嫌韓反中本」ブームを蘇らせないために』 ころから、5/20900円+税 〔詳細〕
 *他民族を嘲笑したり、排外主義を煽る「ヘイト本」は、すでにオワコン(終わったコンテンツ)となっている。しかし、それらがどのようにして量産されたかを明らかにせずに、「再燃」を防ぐことはできない。出版業界に生きるジャーナリストたちが、自ら立ち上がり、そのカラクリを暴く。

■安田浩一 『ヘイトスピーチ:「愛国者」たちの憎悪と暴力』 文春新書、5/20800円+税 〔詳細〕
 *はたして、被害者を生み出すばかりの「排外主義」、この拡大を食い止める術は、あるのだろうか?

■今野真二 『言語の揺れ』 清文堂出版、日本語学講座105/203500円+税 〔詳細〕
 *さまざまに変化することば。「揺れる」言語事象を、さまざまな文献から読み解く。

■長村洋一 『長村教授の正しい添加物講義』 ウェッジ、5/201300円+税 〔詳細〕
 *無添加はナチュラルで安全?添加物を摂るとがんになる?長らく食と健康の現場に携わってきた著者が明かす、添加物のホントの話。日頃、自身が感じている一般消費者の添加物に対する誤解を解く。

ましこ・ひでのり編 『ゴジラ論ノート:怪獣論の知識社会学』 三元社、5/201700円+税 〔詳細〕
 *戦後日本列島に「襲来」するゴジラをめぐる知識社会学――「ゴジラ」シリーズはじめ特撮怪獣映画・テレビドラマ、これらの作品群のかかえる寓意や政治性 - 思想性をめぐりさまざまな言説がくりひろげられてきた。制作陣・観衆が共有した戦争体験・戦争観や「南方幻想」など地政学感覚や、歴史意識を整理しながら、軍事大国化への夢想やオリエンタリズムなど、批評家たちの無自覚な自己投影をえぐりだす。

新保博久 『ミステリ編集道』 本の雑誌社、5/212000円+税 〔詳細〕
 *今の編集者は夜、寝るでしょ? 作家も編集者も眠らなかった草創期から読者を眠らせなくなった現代まで、編集者13人の証言でたどる戦後ミステリ出版史

『完全復刻版「本の雑誌」創刊号~10号BOXセット』 本の雑誌社、5/215000円+税 〔詳細〕
 *創刊40周年記念。幻の創刊号から10号までの10冊を出来うる限り当時のまま完全復刻し、10冊まとめて箱に入れた愛蔵版となります。

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5/226400税 〔詳細〕
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した秘伝書。知謀計略から天文、薬方、忍器まで、忍びの業の全てを明らかにする。初の全文現代語訳、詳細な注のついた読み下し文に加え、資料として原本の復刻を付す。

■山﨑久道 『情報貧国ニッポン:課題と提言』 日外アソシエーツ、5/222200円+税 〔詳細〕
 *情報を〈蓄積流通〉させる仕組みが弱体な日本では、データベースや電子ジャーナルを活用するシステムが貧弱なため、学術の研究成果を産業・科学技術分野に貢献させることが難しい。国家戦略として西欧型情報ストック装置をつくり、デジタルアーカイブの展開を図るべきであると説く。

『美術品所蔵レファレンス事典日本絵画篇(近現代)』 日外アソシエーツ、5/2236000円+税 〔詳細〕
 *明治以降(近現代)の日本の絵画作品がどの美術館・博物館(海外含む)などの機関や団体に所蔵されているかがわかるレファレンス事典。美術全集・個人全集、主要作品集に収録された作品2万点を作家別に一覧できる。「所蔵別索引」「作品名索引」付き。

■島薗進、高埜利彦、林淳、若尾政希編 『書物・メディアと社会』 春秋社、シリーズ日本人と宗教、5/223200円+税 〔詳細〕
 *近世の出版事業に焦点を当てて、それが宗教に与えた影響を検討し、あわせて、近代におけるメディアとの関係を論じる。

■ベン・ゴールドエイカー/忠平美幸・増子久美訳 『悪の製薬:製薬業界と新薬開発がわたしたちにしていること』 青土社、5/223400円+税 〔詳細〕
 *規制機関と業界の癒着、治験結果の改ざんと隠ぺい、研究論文の代筆とねつ造、臨床試験のアウトソーシング化、巧妙なマーケティング戦略……。これはなにも特別な犯罪の話ではない、日常茶飯に製薬業界で行われていることなのだ!知るのが恐ろしい、でも知らないほうがもっと恐ろしい製薬業界の闇。信じていた医療の裏切りの実態に、気鋭のジャーナリストが切り込む。注意!この本を読んだらクスリはもう飲めません。

■大内裕和 『ブラック化する教育』 青土社、5/221600円+税 〔詳細〕
 *奨学金、就活、ブラックバイト…。学生も親も先生も、教育に関わるみんなが困っている。このようなブラックな社会はどのように出現してきたのか。教育の現場はどのように崩壊しつつあるのか。教育問題を基点に、私たちが直面している社会のリアルを暴き出す。

■平野甲賀 『きょうかたるきのうのこと』 晶文社、5/231500円+税 〔詳細〕
 *文字や装丁のこと、舞台美術やポスターのこと。劇場プロデュースや展覧会のこと。先輩や後輩のこと、友人のこと、そして家族のこと……。昨日から今日、そして明日を気ままに行き来しながら綴るエッセイ集。→秀英丸ゴを本文用に使っているが、読みにくいことおびただしい。

■鳥集徹 『新薬の罠:子宮頸がん、認知症…10兆円の闇』 文藝春秋、5/231600円+税 〔詳細〕
 *ディオバン事件で明らかにされた「製薬会社」と「医療」の近すぎる関係とは!?  徹底取材で「利益相反」の実態と癒着の核心に迫る。

■藤原書店編集部編 『名伯楽:粕谷一希の世界』 藤原書店、5/252800円+税 〔詳細〕
 *『中央公論』『東京人』などの名編集長として、また高杉晋作、吉田満、唐木順三らの評伝を手がけた評論家として、時代と人物の本質に迫る仕事を残した粕谷一希(1930-2014)。一周忌を記念し、粕谷一希を知る人々が、その「人」と「仕事」を描く。

■木村俊介 『漫画編集者』 フィルムアート社、5/251800円+税 〔詳細〕
 *漫画編集者は何をつくりだしているのか? 何かと何かのあいだに立ってものをつくる仕事に関わるすべての人へ。喜び、苦しみ、逡巡、充実感が息衝く、「私たちの時代」のインタビュー・ノンフィクション! ふみふみこ、平本アキラ、ゆうきまさみ、枢やな、松本大洋による描き下ろし特別マンガ「私の担当編集者」収録!

■大澤俊彦・木村修一・古谷野哲夫・佐藤清隆 『チョコレートの科学』 朝倉書店、食物と健康の科学シリーズ、5/253200円+税 〔詳細〕
 *世界中の人々を魅了するお菓子の王様、チョコレートについて最新の知見をもとにさまざまな側面から解説。

■ガナナート・オベーセーカラ/中村忠男訳 『キャプテン・クックの列聖:太平洋におけるヨーロッパ神話の生成』 みすず書房、5/256800円+税 〔詳細〕
 *ハワイ諸島を発見したキャプテン・クックはなぜ殺され、聖なる者として祀られたのか。残された航海日誌からその謎を明らかにする。

アンドレア・ディ・ロビラント/堤けいこ訳 『ヴェネツィアのチャイナローズ: 失われた薔薇のルーツを巡る冒険』 原書房、5/252500円+税 〔詳細〕
 *ヴェネツィアのある田舎町だけに咲く謎の薔薇「ローザ・モチェニーガ」。この薔薇はどこからきたのか? そして本当の品種は何なのか?19世紀パリ社交界から、現代の品種改良にまでつらなる、薔薇に魅入られた人々の想いとは?

■ロバート・クナップ/西村昌洋監訳、増永理考・山下孝輔訳 『古代ローマの庶民たち:歴史からこぼれ落ちた人々の生活』 白水社、5/264800円+税 〔詳細〕
 *エリートによる歴史記述に現れない庶民の実態をさぐる。古典作家の著作、墓碑をはじめとする金石文、キリスト教関係の資料、パピルスなど多岐にわたる資料を駆使して、一般民衆、奴隷、解放奴隷など、歴史の表には現れない庶民の生活を描き出す。

■都筑道夫/日下三蔵編 『都筑道夫ドラマ・ランド 完全版』 上下、河出書房新社、5/27、各2900円+税 〔上:詳細〕〔下:詳細〕
 *推理作家・都筑道夫の遺した脚本を集成。〈読物としても、成立する。そういう映画脚本を書いてみたい、と思っているうちに…機会がおとずれた〉。上巻にはアクション映画「パリから来た男」他。下巻には「夜のミステリー」と銘打たれた「幽霊屋敷」他ラジオドラマ、特撮アクションテレビドラマ「スパイキャッチャーJ3」等。特別資料も付した完全版。→元版は徳間書店、19843月だが、大幅増補して2冊組に。

■岩井宏實監修 『ビジュアル版 日本の妖怪百科』 河出書房新社、5/273800円+税 〔詳細〕
 *鬼、天狗、一つ目小僧、コナキ爺、河童、小豆洗い、海坊主、雪女、塗り壁、化け猫、ザシキワラシ……古来描かれてきた妖怪画の数々とともに、伝承や古典文学に現れたもののけの世界を探る。→子供向け。かつて出た『日本の妖怪百科』全5巻(河出書房新社、20004月)の再編集ものか?

■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史15/272800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。→3月刊行予定に変更。→4月に予定変更。→さらに5月に変更。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史25/273000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。→3月刊行予定に変更。→4月に予定変更。→さらに5月に変更。

『なぜ蝶は美しいのか』 エクスナレッジ、5/271900円+税 〔詳細〕
 *生き生きとした描写と美しい写真を通して、蝶や蛾のリアルな姿を新しい視点でみせる。蝶の羽の魅惑的な色やデザインはなぜ進化したのか。多種多様な興味深い行動・擬態・カムフラージュはどんな意味があるのか。

植村峻 『日本切手の凹版彫刻者たち:切手とお札を彫った人々』 日本郵趣協会、郵趣モノグラフ、5/274000円+税〔詳細〕
 *明治以降今日までの主な凹版切手を対象に、その彫刻者に焦点を合わせて、彫刻技術の特徴や推移を、豊富な資料・図版を交えて紹介する。凹版切手の鑑賞法などを解説したコラムも収録。

■ジェリー・トナーマルクス・シドニウス・ファルクス/橘明美訳 『奴隷のしつけ方』 太田出版、5/281800円+税 〔詳細〕
 *奴隷なくして回らない古代ローマ社会の現実と、来る格差社会を生き抜くためのヒントを学べる一冊。古代ローマ貴族が教える、究極の“人を使う技術”。

■伊藤敏樹 『十字軍「聖戦」秘譚:対立と融合の真実』 原書房、5/282600円+税 〔詳細〕
 *聖地をめぐってキリスト教とイスラム教がしのぎをけずるという構図に欠けていたもの。それは古くから中東にあるバール神、女神アタルガティス信仰の根の深さではないのか。これまでにない視点で十字軍と人々の姿を俯瞰した意欲作。

磯崎康彦 『亜欧堂田善の生涯と蘭学』 玲風書房、5/2830000円+税 〔詳細〕
 *江戸時代の腐蝕銅版画の完成者、亜欧堂田善のすぐれた銅版画技術は、国防、医学、芸術など、いろいろな領域で活かされた。田善の75年の生涯をふり返る。作品もカラーで多数収録。

F・ブラウン、S・ジャクスン他/中村融編訳 『街角の書店:18の奇妙な物語』 東京創元社、創元推理文庫、5/29940円+税 〔詳細〕
 *おばあちゃんの買い物メモがもたらす、ささやかで温かな奇蹟とは――シャーリイ・ジャクスン「お告げ」。書かれることがなかった『傑作』ばかりが集まる書店を訪れた作家の数奇な運命を描く、ネルスン・ボンド「街角の書店」。雪降る夜、バス発着所での男女の対話が思わぬ結末を迎える、ケイト・ウィルヘルム「遭遇」など、文豪の異色作から知られざる作家の傑作まで、奇妙で愛しい18の物語。目次はこちら

■植村峻 『紙幣肖像の近現代史』 吉川弘文館、5/293500円+税 〔詳細〕
 *偽造防止などのために不可欠な紙幣の肖像画。神功皇后から福沢諭吉まで、肖像が選ばれた時代背景を明らかにし紙幣の歴史を描き出す。

■大野寿子編 『カラー図説グリムへの扉』 勉誠出版、5/282400円+税 〔詳細〕
 *ドイツ・グリム兄弟博物館所蔵の貴重資料や古今東西の挿絵など、250点を超えるカラー図版を掲載。グリム兄弟の思想や人となり、挿絵の変遷と影響関係、日本における受容史、他文化圏の民話との比較研究など、「グリム」を通して、異文化やメルヒェンの多彩な学びの方法とその楽しみを提示する。

■永冨青地編訳 『中国書籍史のパースペクティブ:出版・流通への新しいアプローチ』 勉誠出版、5/296000円+税 〔詳細〕
 *広く東アジアに伝播し、文字や学問、思想、技術を伝える媒体となった漢籍。その出版・流通・蒐書など、書物をめぐるコミュニケーションを担う人びとの営みを描き出した、研究の第一線を示す本邦初公開の必読論文を収載。

■工藤美代子 『ノンフィクション作家だってお化けは怖い』 KADOKAWA5/301400円+税 〔詳細〕
 *ノンフィクション作家である著者には、日常的に霊や不思議なものが視えてしまう。雑踏を匍匐前進する青年兵、生首の髪を切る美容室、深夜に階段を上がる衣擦れの音…じんわり怖くて、味わい深い怪談実話エッセイ第2編。

ヴェリタ 『校正という仕事:文字の森を行き言葉の海を渡る』 世界文化社、5/301500円+税 〔詳細〕
 *現役・OBを含め第一線で働く校正者たちが語る「校正という仕事」。校正者を志す人、出版関係者、読書好きに向けて。→ヴェリタは校正・校閲の派遣会社らしい。

 
【2015年6月上旬に出た本から】
 
三原穂編訳 『学術研究と文学創作の分化:18世紀後半イギリスの古詩編集』 音羽書房鶴見書店、6/12400円+税 〔詳細〕
 *事実と虚構との間で葛藤することになるシェンストンを始めパーシーなどの18世紀後半の古詩編集者とその業績を考察する。編集者の目的いかんによって、編集の結果が単なる事実の提示か創造的文学創作になるか、の重要性を帯びることになる問題性を提起する。

■堀川大樹 『クマムシ研究日誌:地上最強生物に恋して』 東海大学出版部、フィールドの生物学156/22000円+税 〔詳細〕
 *クマムシは緩歩動物門に分類される体長1mm以下の小さな生き物。一番の特徴は耐性力で、-273度の低温から100度の高温下、人の致死量の1,000倍相当の線量の放射線下など、様々なストレスに耐えられるとされる。著者はクマムシによる人類救済に役立つシステムを探るべく研究にあたっている。

■A・スコット・バーグ/鈴木主税訳 『名編集者パーキンズ』上・下、草思社文庫、6/2、各1200円+税  〔上詳細〕 〔下詳細〕
 *ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、トマス・ウルフ、SS・ヴァン・ダイン――アメリカの文学史に名を残すことになる若き作家たちを発掘し、その才能を引き出した伝説の編集者パーキンズの評伝。作家に寄り添う編集者として、時にはカウンセラーとなり、恋愛相談役となり、マネージャー、金貸しの役割まで果たした。その熱意溢れる仕事ぶりを支えたのは「この世に書物ほど大切なものはない」という信念だった。→元版は草思社、19877月刊行。


 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年6月刊行予定
MdN20157月号(VOL.255)、特集:絶対フォント感を身につける、エムディエヌコーポレーション、6/51380円+税 〔詳細〕
 *絶対フォント感とは、目にした書体が何かを言い当てられる能力。無意識に見ているその文字の、その書体が情報として飛び込んでくる。日常世界が一気に拡張していくようなそんな感覚です。

田中康弘 『山怪:山人が語る不思議な話』 山と溪谷社、6/61200円+税 〔詳細〕
 *交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとからから、実話として聞いた山の奇妙な体験談を多数収録。話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。

小林朋道 『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!:鳥取環境大学の森の人間動物行動学』 築地書館、6/61600円+税 〔詳細〕
 *雌ヤギばかりのヤギ部で、なんと新入りメイが出産。スズメがツバメの巣を乗っとり、教授は巨大ミミズに追いかけられ、コウモリとアナグマの棲む深い洞窟を探検……。自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。

■ロベルト・ボラーニョ/野谷文昭訳 『アメリカ大陸のナチ文学』 白水社、シリーズ:ボラーニョ・コレクション、6/62500円+税 〔詳細〕
 *存在しない文学の存在しない作者たちの人生と作品に捧ぐ、おぞましくもどこか切なく滑稽な〈架空の文学事典〉。『野生の探偵たち』『2666』の到来を予見する、初期の恐るべき傑作。

荒木浩編 『夢見る日本文化のパラダイム』 法蔵館、6/68000円+税 〔詳細〕
 *文学・歴史・心理学から見た「夢」の姿とは。各界第一線の研究者が読みとく夢の表象世界。各論者独自の視点が、読者を夢幻の旅へといざなう――。

アモス・ギルボア准将、エフライム・ラピッド准将編/佐藤優監訳、河合洋一郎訳 『イスラエル情報戦史』 並木書房、6/82700円+税 〔詳細〕
 *本書は、世界で最も優秀かつ経験豊富なイスラエルのインテリジェンス・コミュニティの真の姿を明かした政府公認の初の情報戦史である。執筆者は軍情報機関アマン、モサド、シャバックの元長官、ヒューミント、シギント、オシント各部隊の指揮官、上級アナリストなど全員がその分野のエキスパートであり、37の論文と貴重な資料がおさめられている。

小峯隆生/筑波大学ネットコミュニティ研究グループ 『「炎上」と「拡散」の考現学:なぜネット空間で情報は変容するのか』祥伝社、6/81500円+税 〔詳細〕
 *ネット空間での“祭り”を学問的に解析・分析・評価・論考する、いまだかつてない試みを書籍化。

池上俊一 『増補 魔女と聖女:ヨーロッパ中・近世の女たち』 ちくま学芸文庫、6/101100円+税 〔詳細〕
 *魔女狩りの嵐が吹き荒れた中世、美徳と超自然的力により崇められる聖女も同時に急増する。両極の女性像が噴出した西洋中世とは何なのか? 謎に迫る。→元版は講談社現代新書、199211月発行。

■古沢和宏 『痕跡本の世界』 ちくま文庫、6/10780円+税 〔詳細〕
 *古本には前の持ち主の書き込みや手紙、袋とじなど様々な痕跡が残されている。そこから想像がかきたてられる。新たな古本の愉しみ方。

■竹下節子 『フリーメイスン:もうひとつの近代史』 講談社選書メチエ、6/101650円+税 〔詳細〕
 *謎めいた存在ゆえに、陰謀論の格好の対象となるフリーメイスン。秘密に包まれたイニシエーションの実態とは?「自由、平等、兄弟愛」などキリスト教ルーツの価値観を政治から切り離し、「普遍価値」として復権させることが彼らの使命である。アメリカ独立戦争、フランス革命から『シャルリー・エブド』事件まで、フリーメイスンの誕生と変容を辿りながら、西洋近代をもうひとつの視点からとらえなおす。

■樺山紘一 『ヨーロッパ近代文明の曙:描かれたオランダ黄金世紀』 京都大学学術出版会、学術選書70 諸文明の起源106/102400円+税 〔詳細〕
 *巨大な覇権国家スペインから独立を勝ち取ったオランダの「黄金世紀=17世紀」がもたらした、ユニークで豊かな絵画作品群。市民絵画ともいうべき特異な流派が描く風景画・静物画・肖像画・生活風俗画から、来たるべきヨーロッパ近代文明の開放的な諸相が垣間見られる。

■山田英春 『インサイド・ザ・ストーン:石に秘められた造形の世界』 創元社、6/103600円+税 〔詳細〕
 *「石の科学」から「石の美学」へ。『不思議で美しい石の図鑑』の著者にして世界的瑪瑙コレクターが新たに撮り下ろした瑪瑙など、美しい石の断面写真で編んだ、ミクロな世界に展開する、ネイチャー・ミュジアム。石の中に隠されていた草花、抽象画、寺院や塔など、<悠久の時>という筆が描いた無限の色彩と模様が繰り広げるアートの世界。

■福間良明 『「聖戦」の残像:知とメディアの歴史社会学』 人文書院、6/103600円+税 〔詳細〕
 *近代日本における戦争・知・メディアの編成と力学を多様なテーマで描き出す、歴史社会学の濃密なエッセンス。主要論考1000枚。

《アイデア》370号、特集:思想とデザイン、誠文堂新光社、6/102829円+税 〔詳細〕
 *思想を人に伝えるためには,なんらかの素材や形に定着させなければならない。したがって思想は無形のものとしては存在しえず,インターフェイスとしての書物とそのデザインに大きく規定されてきた。またメディアの広がりとともに,思想は活字ではなく音や図像も含めた空間のなかに展開されるようになってきた。時代と共に移り変わってきた思想とデザインの関係に,気鋭の若手研究者,評論家とともに切り込む特集。

片桐洋一 『平安文学の本文は動く:写本の書誌学序説』 和泉書院、6/102300円+税 〔詳細〕
 *現在のような印刷がない時代にも、本は作られていた。書き写され、読まれ、楽しみ続けられて来たのである。現在に比べれば、不便なことである。しかし、印刷がなかった時代であるゆえの「本作りのおもしろさ」「本の成り立ちのおもしろさ」「本に向い合う人々の楽しさ」もまた格別だったのではないか。

ウィリアム・リリー/田中要一郎監修、田中紀久子訳 『クリスチャン・アストロロジー3書』 太玄社、6/103500円+税 〔詳細〕
 *西洋占星術史屈指の重要な古典がついに刊行。現代占星術のルーツとなる書として占星術家・研究者達に邦訳を渇望されていた古典占星術の集大成。→監修者のブログによれば、今回は出生図の判断を扱う第3書からの発売となり、第1書、第2書は合本で引き続き出版される予定となっている。

■殊能将之 『殊能将之 読書日記 20002009TheReadingDiaryofMercySnow 講談社、6/112700円+税 〔詳細〕
 *2001年から2009年の間に殊能将之氏のホームページ「mercy snow official web site」に書きつづられた読書記録。フランスの本格ミステリに惹かれ未翻訳作品を原語で読んだり、自らが編者となる短編集のために原書を読み漁ったり。読書の楽しみが蘇る縦横無尽の読書本。

■太田文雄 『国際情報戦に勝つために:情報力強化の提言』 芙蓉書房出版、6/121800円+税 〔詳細〕
 *周辺諸国からの悪意に満ちた情報発信戦に勝てない日本、「情報」に疎い日本の現状を豊富な事例で紹介し、情報力強化の具体策を提言。情報戦で完敗した近・現代史を見直し、そこから学べる教訓を示す。

■マイク・ホリングスヘッド、エリック・グエン/小林文明監訳、小林政子訳 『スーパーセル:恐ろしくも美しい竜巻の驚異』国書刊行会、6/153600円+税 〔詳細〕
 *二人の写真家がアメリカ中西部全域にわたって撮影した、恐ろしくも美しい息をのむ竜巻の写真340枚をオールカラーで収録した、気象写真集であり、気象図鑑であり、竜巻追跡の記録。

染森健一、吉村伸、ビーコムプラス SF・ファンタジー メカと乗り物を描く:発想法・描画法を豊富なステップ画で解説』マール社、6/152300円+税 〔詳細〕
 *SFやファンタジーに登場する空想上の乗り物はどのように発想し描くのか?  プロダクトデザインの図法をもとにした基本技法を解説。

■川本三郎 『サスペンス映画ここにあり』 平凡社、6/172400円+税 〔詳細〕
 *暗黒街の男たちと妖しいファム・ファタールたちが彩る、ミステリの世界へようこそ――。F・ラングからR・フライシャーまで、往年の名作から未公開の衝撃作まで、その魅力をたっぷり紹介する、ファン必携の大著。→タイトルが『ミステリ映画大全』から変更になった。

■狩野博幸 『江戸の動植物画譜』 河出書房新社、6/172400円+税 〔詳細〕
 *花鳥、獣、虫、魚介、迷鳥・珍獣……江戸期に盛んとなった、確かな観察眼にもとづいた精緻な動植物画の世界を、ビジュアルたっぷりに紹介。ユニークな日本美術史の一ページ。オールカラー。

宮下規久朗 『オールカラー版 美術の誘惑』 光文社新書、6/17940円+税 〔詳細〕
 *美術を生み出す原動力はどこにあるのか。美術史上の重要な問題をさまざまな角度から考える。

南條竹則 『吾輩は猫画家である:ルイス・ウェイン伝』 集英社新書、6/171200円+税 〔詳細〕
 *1920世紀のイギリスで爆発的な人気を誇り『吾輩は猫である』に登場する絵葉書の挿絵画家でもあった、ルイス・ウェイン。日本では殆ど目にすることのできない貴重なイラストと共に彼の半生を辿る。

キャシィ・ウイリスほか/川口健夫訳 『キューガーデンの植物誌』 原書房、6/173500円+税 〔詳細〕
*世界中から集められた700万の標本と知識がキューには蓄えられている。市民、植物学、環境保護、生薬研究を結ぶネットワークとしての植物園の役割とは何か。植物からの恩恵と未来戦略など、英国BBCで好評を博した上質な25の植物譚を紹介していく。

■新垣隆 『音楽という「真実」』 小学館、6/191300円+税 〔詳細〕
 *20142月、佐村河内守氏の「ゴーストライター」であることを告白し、日本中に衝撃を与えた作曲家、新垣隆氏は、幼少のころから天才少年と呼ばれ、日本の現代音楽界で最も期待されてきた人物だ。幼少期から現在までに出会ったさまざまな音楽と恩師や音楽仲間とのエピソードを紹介し、佐村河内事件の顛末を振り返りつつ、人間を救う「音楽」の力を語る。

■相良嘉美 『香料商が語る東西香り秘話』 山と溪谷社、ヤマケイ新書、6/19880円+税 〔詳細〕
 *西洋にはじまる香料商の歴史、アラブの商人がもたらした素材の数々、そして縄文に始まる日本の香り。香料商として世界の海を見てきた著者が、東西の香り文化に纏わるさまざまなトピックスを語る。

河原理子 『戦争と検閲:石川達三を読み直す』 岩波新書、6/19820円+税 〔詳細〕
 *発禁処分を受けた小説「生きてゐる兵隊」。一体、何がどう問題とされたのか? 実は、戦後もGHQの検閲を受けていた石川達三。公判資料や本人の日記、編集長宛ての手紙など貴重な資料を多数駆使し、言論統制の時代の実像に迫る。

スティーブン・ヘラー、ジェイソン・ゴッドフリー/アートディレクション・デザイン・監修協力:白井敬尚/和田侑子訳 『世界のデザイン雑誌100:グラフィック,広告,タイポグラフィの歴史を変えた雑誌たち』DuBOOKS6/195000円+税 〔詳細〕
 *100年以上におよぶグラフィックデザインの発展史がわかる。印刷・広告業界誌からデザイン誌まで。各誌が何のために、何をしたのか? 商業芸術としてのポスター、広告、グラフィックデザインというジャンルを築き、時代をリードした主要な100誌を紹介。

■アドリアン・フルティガー/小泉均監訳、越朋彦訳 『図説サインとシンボル』 研究社、6/205500円+税 〔詳細〕
 *モダン・タイポグラフィの名匠が長年の実践と思索を経て完成させた「記号の形態学」。視覚的表現としてのサインとシンボルが、人間の思考の記録と伝達にとって本質的かつ不可欠な手段であることを、多彩な実例を挙げながら詳説する。巻頭はテーマ別「サインとシンボル総覧」80頁、2色刷。

小松和彦監修 『京都魔界地図帖』 宝島社、別冊宝島、6/22950円+税 〔詳細〕
*平安京にさかのぼる古都の伝承、怪奇譚等を、今昔の地図や雰囲気あふれる絵図とあわせ紹介。誌面で“魔界”を散歩します。

佐藤卓己編 『ヒトラーの呪縛:日本ナチ・カルチャー研究序説』 上・下、中公文庫、6/231000円+税 〔上:詳細〕〔下:詳細〕
 *総統は日本で勝利した?!日本のカルチャー、サブカルチャーにかくも浸透しているナチスの「文化」。メディア、海外冒険小説、映画、ロック、プラモデルまで。各章に「二一世紀追補」を付す。→元版は、飛鳥新社、20007月刊行。

井ノ口馨 『記憶をあやつる』 角川学芸出版、6/231800円+税 〔詳細〕
 *あなたの記憶は、本物か!? 実際には経験していない記憶を作ることに成功した人類は、どこへ向かうのか――。記憶の形成に関与する分子を発見した気鋭の分子脳科学者が、SF世界を彷彿させる最新の脳科学に迫る!

大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』1巻、国書刊行会、6/2415000円+税 〔詳細〕
 *19世紀末のボルヘス」として大きな注目を浴びる、夭折の天才作家シュオッブの初の邦訳全集。『架空の伝記』『モネルの書』『少年十字軍』『黄金仮面の王』『二重の心』をはじめ、評論や単行本未収録短編までを収録。

『マップマニア:デザイナーのための地図のデザイン』 パイインターナショナル、6/245800円+税 〔詳細〕
 *カードなどのアクセスマップから、フリーペーパーで使われるイラスト地図、さらに広告からエディトリアルまで、優れた地図のデザインを多数紹介します。

■野村哲也 『カラー版イースター島を行く:モアイの謎と未踏の聖地』 中公新書、6/25920円+税 〔詳細〕
 *1000体ものモアイが眠る絶海の孤島。失われた文明の謎を追い、隠された聖地を求める。島に立つすべてのモアイをカラーで紹介。

■フランソワ・フュレ/浜田道夫・木下誠訳 『歴史の仕事場(アトリエ)』 藤原書店、6/253600円+税 〔詳細〕
 *社会・人文諸科学と歴史学の新しい関係 フランス革命、マルクス主義革命などを「脱神話化」してきたフュレが、『アナール』の歴史学者たちの間にあったある種の一体性を超克し、“科学としての歴史学を追求”、事実と歴史との関係を定義し、さらに新しい歴史の仕事場(アトリエ)を切り拓こうと試みる画期的論集。

松居竜五編 『南方熊楠の謎:鶴見和子との対話』 藤原書店、6/252800円+税 〔詳細〕
 *アカデミックな熊楠研究のフロンティアを拓いた鶴見和子の名著『南方熊楠:地球志向の比較学』から35年余、南方熊楠をめぐる資料の発掘・整理が飛躍的に進んだ今、何が見えてきたのか? 最新資料を踏まえた研究者たちと鶴見ががっぷり四つに組み、多くの謎を残す熊楠の全体像とその思想の射程を徹底討論、熊楠から鶴見へ、そしてその後の世代へと、幸福な知的継承の現場が活き活きと記録された鶴見最晩年の座談会を初公刊。

有馬哲夫 『「スイス諜報網」の日米終戦工作:ポツダム宣言はなぜ受けいれられたか』 新潮選書、6/251400円+税 〔詳細〕
 *1944年、スイスのOSS支局長アレン・ダレスの下、あるインテリジェンス網が作られた。日本の陸・海軍武官、公使、国際決済銀行のスウェーデン人、亡命ドイツ武器商人……日米の両政府中枢の間を取り持ち、暗躍する陰の主役たちの存在をスリリングに描く。

アンドルー・ファインスタイン/村上和久訳 『武器ビジネス:マネーと戦争の「最前線」』上・下、原書房、6/25、各2400円+税 〔詳細〕
 *武器取引の詳細は、国家機密の名の下に国民の目に触れることはなく、軍産複合の大グループと武器商人たちが莫大な利益を手に暗躍している。これまで明かされなかった「闇の世界」をあばき、戦争の真の動機を解き明かしたドキュメント問題大作。

キャサリン・M・ロジャーズ/伊藤綺訳 『豚肉の歴史』 原書房、「食」の図書館、6/252000円+税 〔詳細〕
 *古代ローマ人も愛した、安くておいしい「肉の優等生」豚肉。豚肉と人間の豊かな歴史を、偏見/タブー、労働者などの視点も交えながら描く。世界の豚肉料理、ハム他の加工品、現代の豚肉産業なども詳述。図版多数。レシピ付。

陰山大輔 『消えるオス』(仮) 化学同人、DOJIN選書、6/25 〔詳細〕
 *オスをメスに性転換させる、役に立たないオスを殺してしまう、オスなしでメスだけを産めるようにする……。「ボルバキア」という、細胞に共生している細菌の仕業によって、昆虫の世界ではこんな現象が実際に発生している。なぜ宿主の性や生殖を操作する必要があるのだろうか。本書では、性と寄生をめぐって近年明らかとなってきた、めくるめく世界に迫る。

高橋明彦 『楳図かずお論:マンガ表現と想像力の恐怖』 青弓社、6/253600円+税 〔詳細〕
 *楳図作品を、作品論・主題論・表現論・文献学を総合して読み解き、その可能性の中心を照らし出す。恐怖マンガの巨匠と称され、多くのマンガ家たちからの尊敬を集めながらも、一面的に批評されがちな楳図作品の評価をくつがえし、その全貌を再評価する大著。楳図かずおの年譜や作品目録、索引など資料も充実。→定価を5000円+税から3600円+税に変更となる。

田中淑恵 『本の夢小さな夢の本』 芸術新聞社、6/252200円+税 〔詳細〕
 *装丁を天職と任じ、同時代の詩人や作家との交流をとおして、また読んだ本の記憶から生まれた、アンティークパーツ、秘蔵の紙や革、布で装われた小さな本の数々を紹介します。そのきっかけとなった思いがけないエピソードや、サプライズに満ちた体験をおさめました。

岩畔豪雄 『昭和陸軍謀略秘史:陸軍「謀略課長」の証言』 日本経済新聞出版社、6/263200円+税 〔詳細〕
 *満州国建国、陸軍中野学校設立、紙幣偽造、日米開戦回避交渉、インド独立運動。舞台裏では何が起きていたのか。関東軍参謀、陸軍省軍事課長などを歴任し、昭和陸軍の謀略を一手に引き受けた将校が明かす裏面史。

四方田犬彦 『犬たちの肖像』 集英社、6/261800円+税 〔詳細〕
 *人間のもっとも古い伴侶にして身近な他者──「犬」。古代叙事詩から現代の小説、SFそして映画と漫画に至るまで、「犬」のイメージの変遷を辿る古今東西文学エッセイ集。

ピーター・メンデルサンド/細谷由依子訳 『本を読むときに何が起きているのか』 フィルムアート社、6/272600円+税 〔詳細〕
 *本を読むときに、何を見て、何を思い描いているのか?読書における想像力の謎を、ブックデザインの名手が解き明かす、世にも不思議な言語とビジュアルの謎解き書。

ルイス・キャロル作/ジョン・テニエル画/安井泉訳・解説 『子ども部屋のアリス』 七つ森書館、6/271600円+税 〔詳細〕
 *150年前、18657月に刊行された『不思議の国のアリス』のカラー版が『子ども部屋のアリス』です。これまで日本で出ていたものは普及版を元にしていました。本書では初版原書からカラー画21点を収録。19世紀ヴィクトリア朝の上品な色調を忠実に再現しました。

ジョン・フィッシャー/開高道子訳 『アリスの国の不思議なお料理』 河出書房新社、6/292000円+税 〔詳細〕
 *『不思議の国のアリス』刊行150周年記念復刊! お飲みなさいスープ、チェシャー猫のひげ風チーズ棒など物語に登場する料理レシピをテニエルの美しいイラストと共に紹介した不朽の名作。→元版は、文化出版局より19788月刊行。

■アンドルー・ホッジス/土屋俊、土屋希和子、村上祐子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝下』 勁草書房、6/302800円+税 〔詳細〕
 *チューリングのエニグマ攻略が大戦を終わらせ、世界が冷戦へと向かう頃、コンピュータ開発競争が熱を帯びた。彼の頭脳もその一角を占める。はたして勝利は誰の手に? さらに彼は動植物の形態研究にも踏み出していく。だが新しい活躍の一方、人生は時代に翻弄される。これは悲劇なのか? 非業の最期まで、著者ホッジスはチューリングの時間に寄り添い続ける。

POISON 毒のある動物たち』 エクスナレッジ、6/301800円+税 〔詳細〕
 *世界中に生息する毒のある生き物を、ユーモラスな文体で、生息域、発見の経緯、進化の過程、毒の程度などについて詳しく紹介。取り上げる生き物は、カモノハシ、ズグロモリモズ、ハネカクシ、クリソミドビートル、ネコメガエル、サザンフランネルモス、センニンフグ、などなど哺乳類から昆虫、両生類、魚類まで多岐にわたる。

並木伸一郎 『ムー的都市伝説』 学研パブリッシング、6/30580円+税 〔詳細〕
 *UFOはUMAはもちろん、都会に出現する異形の怪人から秘密結社の陰謀、さらには宇宙の怪奇現象まで。まことしやかに語られる信じられないような噂話は、どこまで真実なのか。アメージングで、アンビリバボーな都市伝説をムー編集部が厳選して紹介する。

前川久美子 『中世パリの装飾写本:書物と読者』 工作舎、6月下旬、3800円+税 〔詳細〕
*ベリー公の『いとも豪華なる時禱書』『教訓聖書』…。1315世紀初めのパリでは、美しく豪華な装飾写本が多数生みだされた。それはどのように作られ、読まれたのだろうか。本邦初の本格的手引き登場。→工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載していた。

安村敏信 『線で読み解く日本の名画』 幻戯書房、6月下旬、3000円+税 〔詳細〕
 *私たちの目に見えない(存在していない)線が、東洋の絵画にはある! 日本絵画の要諦は輪郭線にあり。西洋絵画にはない輪郭線で読み解く画期的な美術史。モノをカタチづくる「輪郭線」と、画家たちはいかに格闘してきたのか? 奈良時代の落書きから浮世絵、近代画まで、美術史1200年を新しい視点で読み返す日本絵画案内。

ダニエル・グラネ、カトリーヌ・ラムール/鳥取絹子訳 『巨大化する現代アートビジネス』(仮) 紀伊國屋書店、6月下旬、2100円+税 〔詳細〕
 *7兆円規模のアート業界を動かしているのは誰か? 現代アート業界はどのように機能しているのか? 人気アーティストはいかに生みだされるのか? なぜ名もない作家の作品に大金が投資されるのか? 現代アートを牛耳る100人の思惑が入り乱れる“アートの現場”に果敢に斬りこんだノンフィクション。

サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェルド/柴田裕之訳 『その〈脳科学〉にご用心:脳画像だけで心はわかるのか』紀伊國屋書店、6月下旬、2000円+税 〔詳細〕
 *グーグル、フェイスブック、ディズニーといった大手企業はこぞって、神経科学の知見を利用するコンサルティング(ニューロマーケティング)の会社に多額の報酬を支払い、広告効果の向上などを図っている。大衆受けしそうな脳科学的研究をメディアが喧伝することによって、未解明な部分が多いにもかかわらず、「心の働きが解明された!」と曲解されてしまっている現状を、精神科医と心理学者が豊富な事例をもとに解説し、本来あるべき姿を示す。

海部宣男、星元紀、丸山茂徳編 『宇宙生命論』 東京大学出版会、6月下旬、3200円+税 〔詳細〕
 *地球外にも生命の存在が可能な星が見つかり始めたことなどを受けて、宇宙生物学の研究は急速な進展をみせている.生命はどのように生まれ、どのように進化してきたのか? 地球外に生命はいるのか? 生物学・地球進化・惑星科学の第一線の研究者が総力を挙げてこの謎に挑む。

『こわい絵本100:おとなと子どものファンタジー』 平凡社、別冊太陽・日本のこころ2306月、2200円+税 〔詳細〕
 *「こわい」がはらむ豊かな“真理”をさり気なく気づかせる絵本約80冊を、さまざまなジャンルから選んで紹介する。人生を考えるもよし、楽しむもよしの不思議なブックガイド。

岡本真・柳与志夫責任編集 『デジタル・アーカイブとは何か:理論と実践』 勉誠出版、6月、2500円+税 〔詳細〕
 *構築から利活用まで、アーカイブに携わる全ての人へ贈る。増え続けるデジタル・アーカイブ。何を見せればよいのか。どこを探せばよいのか。混迷の中にいる制作者・利用者のために、積み重ねた知恵と実例。Europeanaの起ち上げ、東寺百合文書のWEB公開、電子図書館、そして国立デジタルアーカイブセンター構想……。新たな仕組みは、ここから生まれる。

安村敏信 『絵師別江戸絵画入門』 東京美術、6月、2000円+税 〔詳細〕
 *基礎知識をふまえつつ、常識にとらわれない見かたで江戸300年の美術の精華をコンパクトにまとめる。注目の絵師48人を選び抜き、新知見を交えて見るべきポイントを簡潔に示し、鑑賞に役立つ。

小林英美 『ワーズワスとその時代:『リリカル・バラッズ』と読者層』 勉誠出版、6月、4600円+税 〔詳細〕
 *18世紀中頃から識字率が上昇し、それに比例して趣味としての読書が流行した。英国ロマン派を代表する詩人ワーズワスとコウルリッジの共同詩集『リリカル・バラッズ』は、そんな読者が増大する変革期の作品である。読者を支えた読書施設や出版事情等の文化史的考証をふまえて、詩人ワーズワスと当時の読者の相互影響関係を探る。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳・解説 『地球から月へ/月をまわって/上を下への』 インスクリプト、6月、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→20149月刊行予定が延期に。→インスクリプトのサイトには3月末とあるが刊行にならず。→6月刊行予定に変更。

アニー・ジェイコブセン/田口俊樹訳 『ペーパークリップ作戦:アメリカにナチスの科学者を招いた極秘プロジェクト』 太田出版、6月、2400円+税 〔詳細〕

 
◆2015年7月刊行予定
杉之尾宜生 『大東亜戦争 敗北の本質』 ちくま新書、7/6780円+税 〔詳細〕
 *なぜ日本は戦争に敗れたのか。情報・対情報・兵站の軽視、戦略や科学的思考の欠如、組織の制度疲労――多くの敗因を検討し、その奥に潜む失敗の本質を暴き出す。

宮下規久朗 『モチーフで読む美術史2』 ちくま文庫、7/8840円+税 〔詳細〕
 *絵の中に描かれた代表的なテーマを手掛かりに美術を読み解く入門書、第二弾。壁画から襖絵まで和洋幅広いジャンルを網羅。カラー図版250点以上。

植田樹 『諜報の現代史:政治行動としての情報戦争』(仮) 彩流社、7/103500円+税 〔詳細〕
 *本書は「政治行動としての情報戦争」という視点に立って、個々の事件と国際政治や政治権力との関わりを中心にまとめ、国策としての諜報や情報活動の複雑極まりない陰の世界に光をあてる。

ロベール・ド・ボロン/横山安由美訳 『西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン』 講談社学術文庫、7/10
 
小松和彦 『妖怪学新考:妖怪からみる日本人の心』 講談社学術文庫、7/10
*元版:小学館単行本(19948月)→小学館ライブラリー(20008月)→洋泉社MC新書(20077月)→講談社学術文庫(20157月)と変遷。
 
ウィニー・WY・ウォン/松田和也訳 『ゴッホ・オンデマンド:中国のアートとビジネス』 青土社、7月上旬、3400円+税 〔詳細〕
 *世界でもっとも複製画をつくりだす村がある――。中国・深圳市大芬村。そこでは一万人もの人びとが日々、絵画を描いている。世界の名画の複製をもとめて世界中のバイヤーが買い付けにやってくる。しかし、なぜ大芬村で複製画が大量につくられるのか。そもそも複製画とはいったい何なのか。そこにはグローバリゼーションと消費社会、さらには芸術の意味や創造の価値といった現代的問題がうずまく。単なるルポルタージュを超え、人類と芸術という文化人類学的な視座を含んだ、知的好奇心に満ちた書。

フランク・スウェイン/西田美緒子訳 『ゾンビの科学:よみがえりとマインドコントロールの探究』 インターシフト(発売:合同出版)、7月上旬、1900円+税 〔詳細〕
 *気鋭のサイエンス・ライターが、<生と死><自己と他者>を超える。脳科学、心理&行動操作、先進医療、進化と寄生……を探究。

オノユウリ 『美術館で働くということ:東京都現代美術館学芸員ひみつ日記』 KADOKAWA7/141000円+税 〔詳細〕
 *アートに囲まれて働く美術館学芸員。優雅な職業のイメージだけど、実際は日々、ドタバタの連続なのです!? 展覧会の舞台裏から、学芸員のお仕事のリアルまで。美術館の知られざる一面を描くコミックエッセイ!

中嶋康裕 『うれし、たのし、ウミウシ。』 岩波書店、岩波科学ライブラリー、7/151300円+税 〔詳細〕

ジョン・ゲヘーガン/秋山勝訳 『伊400型潜水艦最後の航跡』 上・下、草思社、7月中旬、2200円+税 〔上詳細〕 〔下詳細〕
 *終戦後まで米側も知らなかった極秘かつ世界最大・世界初の攻撃型潜水空母。米国・ソ連に衝撃を与えた極秘兵器の誕生から最期までをドラマチックに追う!

樋口州男 『将門伝説の歴史』 吉川弘文館、歴史文化ライブラリー、7/211700円+税 〔詳細〕
 *平将門の敗死後の評価は叛逆者と英雄を両極とし、また荒ぶる彼の魂を鎮めるべく大手町の首塚や神田神社が築かれた。佐倉惣五郎を題材とした歌舞伎や明治期の復権運動など、将門がさまざまな伝説となり今日まで語りつがれてきたのはなぜなのか。時代と地域に育まれた将門伝説の世界へと誘う。

ダニエル・スミス 『絶対に見られない世界の秘宝99』 日経BP社、7/212200円+税 〔詳細〕
 *戦争、革命、盗難、災害、そして忘却などにより、二度と目にすることができなくなった世界の秘宝や財宝、美術品を収録。世界からこつ然と姿を消した秘宝の、失われた当時の記録をたどり探索の手がかりを探る。<掲載予定の秘宝等>失われた化石/ストラディバリウスの名器「ダビドフ・モリーニ」/ジョン・F・ケネディの脳/聖杯/テンプル騎士団の財宝/ピタゴラスの著作目録/18番格納庫のUFO/海底に沈んだ都市/ブルボン朝の秘密の財宝 ほか。

小林宏明 『銃を読み解く23講:見る、読む、訳すGUNの世界』 東京創元社、キイ・ライブラリー、7/241500円+税〔詳細〕
 *「銃」について、主にミステリ読者に向け、基礎的な知識から最先端の銃エピソードを、小説や映画や海外ドラマなどを参照しながらお届けします。名翻訳家にして銃研究家が案内する、すばらしき「GUN」の世界。「ミステリーズ!」連載に大幅増補を加えた、読書家・創作者のためのやさしい銃講座!→早川書房では、新入社員教育にモデルガンを使っての銃器講義があるそう。

■アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』(仮) 白水社、7月、4800円+税 〔詳細〕
*書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。

有馬哲夫 『歴史とプロパガンダ』(仮) PHP研究所、7/231800円+税 〔詳細〕
 *開戦はやはり仕組まれていた。占領政策は巧妙なブラック・プロパガンダだった。中国の謀略の淵源はここにある……。驚愕の歴史開封!

稲田和浩 『怪談論』(仮) 彩流社、フィギュール彩、7/241800円+税 〔詳細〕
 *季節なんてどうでもいい。いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。怪談は「怪しい」「談」と書く。「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。

今田寛 『ことわざと心理学:人の行動と心を科学する』 有斐閣、7月下旬、2000円+税 〔詳細〕
 *目は本当に口ほどに物を言う? 笑う門には福来たる? 親が無くても本当に子は育つ? ことわざに表れた人の心を題材に、心理学ではどういう実証研究がなされてきているのか、そこから何が言えるのかを、噛みくだいて解説する。

西田賢司 『ミラクル昆虫ワールドコスタリカ』 日経BP社、7月、1800円+税 〔詳細〕
 *こんなの見たことない! 昆虫と暮らす著者が撮影した奇妙で面白い写真が満載! 生物多様性の国、コスタリカの驚きの昆虫ワールドを体験しよう!

金子信久 『めでる国芳ブックねこ』 大福書林、7月、1800円+税 〔詳細〕
 *この出版社は今年の5月設立されたばかり。パイインターナショナルから独立した方によるもの。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、76000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!2月刊行予定が4月に延期。→6月に延期。→7月に延期。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
服部良久編著 『コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史:紛争と秩序のタペストリー』 ミネルヴァ書房、MINERVA 西洋史ライブラリー7月、7000円+税 〔詳細〕
 *様々な領域からコミュニケーションの多様なあり方や紛争解決に果たす役割を考察。西洋中近世史の新たな側面を提示する一冊。→気になるのは、「第16章 彷徨える異端者たちの行方――中世南フランスにおける「カタリ派」迫害と抵抗活動」(図師宣忠)あたりか。

 
◆2015年8月以降刊行予定
ポール・オフィット/ナカイサヤカ訳 『代替医療の光と闇:魔法を信じるかい?』 地人書館、8/12800円+税 〔詳細〕
 *代替医療大国アメリカにおいて、代替医療がいかにして現在の地位を築き、それによって本来助かるべき人々がいかに苦しめられてきたか? メディアと政治と産業が一体となって進められてきた「もう一つの医療産業」の実態を描く。

五十君靜信監修 『図解でよくわかる毒のきほん:毒の科学から、猛毒生物、毒物劇物の取扱方法まで』 誠文堂新光社、8/51600円+税 〔詳細〕
 *毒の分類、毒の強さランキング、食べ物の中に含まれる毒物などちょっと知りたい一般的な知識から、麻酔薬や消毒薬、抗生物質など実用的な毒の活用法、薬事法や薬物5法による規制など専門的な情報までを紹介する本書は、まさに「毒」のすべてがわかる一書となっています。

藤井幹 『世界の美しき鳥の羽根:鳥たちが成し遂げてきた進化が見える』 誠文堂新光社、8/63200円+税 〔詳細〕
 *世界の美しい鳥の羽根を写真とイラストで紹介。色や形、構造など鳥の羽根の美しさの裏側にある進化の謎にせまります。

ヘルムート・シュミット 『タイポグラフィ・トゥデイ 増補新装版』 誠文堂新光社、8/113800円+税 〔詳細〕
 *1980年に「アイデア」別冊として刊行された本書は、タイポグラフィの名著として国際的に高く評価されてきた。2002年の新版では同時代のデザイナーを増補。モダン・タイポグラフィを21世紀に橋渡しする古典として新しい世代の読者を獲得し、韓国版、中国版も出版された。そして2015年、時代とともに新しくあり続けたその名著が、再び生まれ変わる。収録内容のアップデートはもちろん造本仕様も大幅に変更。回顧とは無縁のネクスト・モデルとして、タイポグラフィの神髄を現代にうたいあげる。→2002年版は昔読んだが、全く良さが理解できなかった。

■アンソニー・グラフトン/福西亮輔訳 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 38月中旬 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

佐藤卓己編 『青年雑誌論』(仮) 岩波書店、8
 
佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店、9
 
《幽》23号、特集=幽霊画大全(仮)、KADOKAWA、夏(7月?)
 
権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

■シャーリイ・ジャクスン/市田泉訳 『ただの平凡な日』(仮)、秋 〔詳細〕
 *日本オリジナル短編集。単行本未収録作や未発表原稿が中心。育児エッセイまで入ってるらしい。ファン垂涎のお蔵出し作品集。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
早川書房創立70周年文庫企画「ハヤカワ文庫補完計画」の第2として発表されている。刊行時期はすべて未定。
早川書房編集部編 『ミステリ・ハンドブック〔新版〕』
早川書房編集部編 『冒険・スパイ小説ハンドブック〔新版〕』
早川書房編集部編 SFハンドブック〔新版〕』
コードウェイナー・スミス/伊藤典夫・浅倉久志訳 『人間の再発見〈人類補完機構〉全短篇』(仮)【初訳】

藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 作品社
 *新潮社から出た単行本の復刻ではなく、初出雑誌の『新青年』を底本にする初の試みです。両者の異同や法水が羅列する固有名詞等にも細かく注をつけます。→垂野創一郎氏の「プヒプヒ日記」参照。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社
 
■ピーター・バーク/井山弘幸訳 『知識の社会史2:百科全書からウィキペディアまで』(仮) 新曜社、2015/4下旬?、4600円+税 〔詳細〕
 *「知識を集める」「知識を分析する」「知識を広める」「知識を失う」「知識を分ける」から「知識の地理学/社会学/年代記」まで、探検・冒険・略奪、博物館・美術館・図書館・大学・研究所、暗号解読・スパイ・インテリジェンス……などの広範な話題にわたって、知識をどのように集め、分析し、陳列し、実用化するか──知識をめぐるあらゆる話題を取り上げて論じます。その結果、人間とはいかに「蒐集」する動物であるかが、実感として迫ってきます。→刊行未定。

■木本至 『明治の諷刺雑誌かく闘えり:「団団珍聞」「驥尾団子」がゆく』 白水社、2015/5/30?、2800円+税 〔詳細〕
 *創刊者は『西洋見聞録』の著者、記者は戯作者・漢学者等の鬼才揃い。激動の明治時代に対し二つの反骨雑誌がどんな諧謔諷刺の矢を放ったかを、多数の図版 (123) と共に鮮やかに再現。→あるサイトでは「生産中止」(刊行中止とはどう違う?)という表示も。

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隠居生活続行中。

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