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■既刊・近刊メモ(2015年3月版 Ver.2)

20153月前半に刊行された(はずの)本(多少2月刊行分を含む)と、20153月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【2015年3月前半2月分含む)に出た本から】
 
フィリップ・リンベリー、イザベル・オークショット/野中香方子訳 『ファーマゲドン:安い肉の本当のコスト』 日経BP社、2/92000円+税 〔詳細〕
 *まるで工場のような家畜飼育、養殖、穀類・豆の単一栽培……。一見すると、安価な食料を効率的に大量生産する素晴らしい手段のように見える。しかし、現実はまったく逆だ。現代的集約農業は、公害をまき散らし、生態系を乱し、貧困層を拡大する。その先に待ち構えているのは、ファーマゲドン(農業がもたらすハルマゲドン)だ。抗生物質、ホルモン剤にまみれ、不健康に育った肉や魚が安く売られている事実を知ったとき、今後も同じように食べ続けるだろうか。工業型農業が生み出す安い食料が人々の健康と環境を蝕んでいる実態に迫ったのが本書だ。

平野亮 『骨相学:能力人間学のアルケオロジー』 世織書房、2月、3200円+税 〔詳細〕
 *骨相学を、西洋思想史の中に長い系譜と伝統を有する能力論の一つとして再構成・再評価。そして、そこに表れてくる骨相学の「能力」と「教育」という示唆に富んだ主題を明らかにし、分析・考察する。

小松史生子 『探偵小説のペルソナ:奇想と異常心理の言語態』 双文社出版、2月、4600円+税 〔詳細〕
 *三遊亭円朝、黒岩涙香、村山槐多から江戸川乱歩、横溝正史、小栗虫太郎、高木彬光へと繋がるテクストの系譜を辿り、探偵と、彼に対する犯罪者のペルソナ造型を中心に“探偵小説”の魅力を検証」

和田実 『享保十四年、象、江戸へゆく』 岩田書院、2月、1800円+税 〔詳細〕
 *前近代における象の渡来は、都合8回確認できるが、そのなかで本書の主題である享保14(1719)は、将軍吉宗へ「献上」のため長崎から江戸まで、2か月以上かけて旅をしており、街道を行く人々や宿場ならびに近在に住む庶民にとって最大級の関心事であった。庶民のみならず。領国に駐在する大名やその家族、京都では天皇や法皇も象見物をして、「珍獣」騒動は熱を帯びた。

藤岡真之 『消費社会の変容と健康志向:脱物質主義と曖昧さ耐性』 ハーベスト社、2月、5400円+税 〔詳細〕
 *消費社会の進展は社会に何をもたらすのか? モノに向かわなくなった消費の変化を「健康志向」と人々のリスク意識から考える。

スティーヴ・シャンキン/梶山あゆみ訳 『原爆を盗め!:史上最も恐ろしい爆弾はこうしてつくられた』 紀伊国屋書店、3月、1900円+税 〔詳細〕
 *第二次大戦下、原爆開発競争のゴングが鳴った。米英の「マンハッタン計画」に天才科学者が集結し、その情報を盗もうとソ連のスパイが暗躍する。一方で、ヒトラーも原爆製造を進めていた。現在世界に1万6千発以上、私たちの時代を決定的に変えてしまった核兵器開発の知られざる物語。

デイヴィッド・R. モンゴメリー/黒沢令子訳 『岩は嘘をつかない:地質学が読み解くノアの洪水と地球の歴史』 白揚社、3月、2600円+税 〔詳細〕
 *ノアの洪水は本当にあったのか?なぜ山頂の岩の中に貝の化石が?聖書から世界の謎を解き明かそうとする長年の探究のなかで、次第に明らかになってきた45億年の地球の歴史―洪水伝説を軸に、科学と宗教の豊穣なる応酬から誕生した地質学の知られざるドラマを鮮烈に描く。

■中野明 『幻の五大美術館と明治の実業家たち』 祥伝社新書、3/2860円+税 〔詳細〕
 *設立を夢見ながら果たせなかった美術館がある。ここで紹介する幻の美術館は全5館。この世に存在あるいは存続できなかった美術館について伝える。

■齋藤智志 『近代日本の史蹟保存事業とアカデミズム』 法政大学出版局、3/25800円+税 〔詳細〕
 *明治から昭和戦前期にいたる近代化の過程で、日本人は古代遺跡や社寺宝物などの歴史的文化財をどのように認識し、顕彰し、保存してきたのか。アカデミズムによる歴史学的・考古学的知の発展が、国家ならびに地域レベルでナショナリズム発揚やアイデンティティ形成に寄与した実態を詳細に分析し、史蹟保存運動の価値認識がはらんでいた政治的・文化的・学術的意味を明らかにする画期的研究。

佐藤正弥 『二つの大戦の裏面史:日本が知らなかった世界』 原書房、3/23500円+税 〔詳細〕
 *敵国に通じる大資本、ヒトラーの金庫番の列強中央銀行、太平洋戦に至る日米関係と黄禍論、ルーズベルト周辺の共産スパイ、共産中国を生み出したソ連、ドイツ、アメリカ。戦争の世紀を裏面で操った各国の権謀術数と日本の対応。裏窓から見えた二十世紀の複雑怪奇な実相!

■山中裕美 『食品表示の罠』 ちくま新書、3/4780円+税 〔詳細〕
 *本来、安全を確保するための食品表示が、消費者にはわかりにくい。本書は、食品表示の裏側に隠された本当の意味を鋭く指摘。賢い消費者になるためのヒント満載!

■西牟田靖 『本で床は抜けるのか』 本の雑誌社、3/51600円+税 〔詳細〕
 *書斎、私設図書館、処分、電子化──誰もが苦しむ蔵書問題に挑む!「大量の蔵書をどう処分するか」という問題に直面した作家が、同じ問題をかかえた著名人をたずね、それぞれの具体的な対処法を紹介する。はたして著者は蔵書をどう処分するのか? アパートの床は抜けずにすんだのか?

kotoba2015年春号、特集:南方熊楠 「知の巨人」の全貌、集英社、3/61333円+税 〔詳細〕
 *Part1 森羅万象を記録する、Part2 越境する自由人、Part3 同時代の知性、Part4 精神を継ぐ者、それに読書ガイドなど。

■金子信久 『江戸かわいい動物:たのしい日本美術』 講談社、3/62300円+税 〔詳細〕
 *ころがる子犬、踊る亀、物言うカタツムリ…。江戸人を「きゅん」とさせた「かわいい」動物たちの楽しい「江戸絵画」動物図鑑!

■サキ/田中秀幸訳・解説 『対訳と解説 開いた窓:サキ短編集』 八月舎、3/61500円+税 〔詳細〕
 *原文、対訳に加え、全文に詳細な分析を施し、解説を掲載。翻訳だけでは伝わりにくい、原文のニュアンスを味わいたい人にも。収録作品「開いた窓」「ルイ」「スレドニ・ヴァシュター」「話上手」「ローラ」。

パラケルスス/由井寅子監修、澤元亙訳 『ヘルバリウス』 ホメオパシー出版、ホメオパシー古典シリーズ、3/72500円+税 〔詳細〕
 *本書は、パラケルススの「マテリア・メディカ」とも言える本。彼の植物療法を知るうえで最も重要な三つのテキスト、『ヘルバリウス』の全体、『自然物について』の一部、『マケル薬草詩注解』の全体を収録。読者はこれらのテキストから彼がどんな薬草を用いたのか、薬草の何に注目したのかが、分かるはずである。監修者前書きでは、本書を読む手引きとして、彼の植物療法の思想に関する歴史的な意義と現代的な意義を解説。

宮下志朗、伊藤進、平野隆文編訳 『フランス・ルネサンス文学集 1:学問と信仰と』 白水社、3/96800円+税 〔詳細〕
 *本集はルネサンスのエクリチュールの豊饒にして広大な地平を俯瞰し、その全貌を伝えるもの。第1巻は、思想・宗教・科学・芸術に関する作品を収め、知的・宗教的位相を浮彫りにする。ジャン・ボダン『魔女論(魔女の悪魔狂について)』(抄)、とアンブローズ・パレ『怪物と驚異について』(抄)が収録されている。

グリヨ・ド・ジヴリ/林瑞枝訳 『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館〈新装版〉』 法政大学出版局、3/94800円+税 〔詳細〕
 *正統な科学のかたわら過去数世紀にもわたって、呪術・占星術・錬金術など〈隠秘の学〉は、人々の内なる人生に密かな、しかし根強い影響力を及ぼしてきた。この見えない領域を象徴とイマージュによって表現してきた380余点の図像を集め、現代人を不可視の世界の謎解きに案内する。→いまさら復刊するような内容の本でもないが。

■マニュエル・リマ/三中信宏訳 THE BOOK OF TREES:系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』 ビー・エヌ・エヌ新社、3/103800円+税 〔詳細〕
 *情報可視化ツールとしての系統樹の約800年以上にも及ぶ歴史をたどり、さらにその表現方法を11のカテゴリーに分類して紹介/解説することで、人間が情報を“見る"ための普遍的な共通要素を探り出そうとする。古代から現代にいたるまで、さまざまな事物を対象にして描かれた約200枚にも及ぶ詳細で美しい図版によって、近年のネットワーク化された社会においてますます必要性の高まる「情報視覚化(インフォメーション・ビジュアライゼーション)」の可能性を探求する1冊。

■木々康子 『春画と印象派:”春画を売った国賊”林忠正をめぐって』 筑摩書房、3/102400円+税 〔詳細〕
 *初めて春画を見たパリの芸術家の衝撃はいかばかりか?マネ、クールベ、カミーユ、フロベール――。西欧との文化の違いに焦点をあて春画の歴史を探る。

■中町泰子 『辻占の文化史:文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』 ミネルヴァ書房、3/108000円+税 〔詳細〕
*一枚刷りから辻占煎餅、双六、かるたに辻占都々逸。欧米で人気のフォーチュンクッキーの起源となった辻占煎餅は、現代では日本で縁起菓子として享受されている。文字になった辻占とは何か、「聞く占い」から「読む占い」へと変容した占いの世界に光を当てた文化史。

クルツィオ・マラパルテ/手塚和彰・鈴木純訳 『クーデターの技術』 中央公論新社、中公選書、3/102400円+税 〔詳細〕
 *いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うと共に、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ古典中の古典を新訳。→かつて、矢野秀訳(イザラ書房 1971年)、海原峻・真崎隆治訳(東邦出版社 1972年)と出ている。イザラ書房版を持っているはず。

《アイデア》No.369、特集:日本のグラフィックデザイン史 1990-2014、誠文堂新光社、3/102829 円+税 〔詳細〕
 *従来のモダンデザイン史とは異なる文脈から現れたデザイナーたちによる、もう一つのデザイン史が生まれた1990年代。モダンデザイン史の物語を継承するデザイナーたちの潮流や、デザイナーの活動領域そのものの変化がみられた2000年代。論考「タイポグラフィの余白に 1990-2015」収録。

ウィル・アイズナー 『陰謀:史上最悪の「シオンのプロトコル」の謎』 いそっぷ社、3/111800円+税 〔詳細〕
 **ユダヤ人は世界征服をもくろんでいる。そのイメージはいかに作られ、なぜ今も浸透しているのか。いまだに本物だと受け取られている偽書「シオンのプロトコル」の謎に迫るグラフィック・ノベル。

■ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/市田泉・田中薫子訳 『ファンタジーを書く:ダイアナ・ウィン・ジョーンズの回想』 徳間書店、3/123500円+税 〔詳細〕
 *「ファンタジーの女王」がトールキンやルイスを評論し、自作を解説し、若い作家たちに語りかける…極上の文学エッセイ。

東洋文庫編 『記録された記憶:東洋文庫の書物からひもとく世界の歴史』 山川出版社、3/122000円+税 〔詳細〕
 *国内最古にして最大の東洋学に関する研究図書館東洋文庫は、1924年に三菱財閥第3代当主岩崎久彌の支援を受け設立された。90周年を迎えるにあたり、文庫所蔵の逸品90点ほどを取り上げ、紹介する1冊。

ファウスティーノ・ペリザウリ/谷口伊兵衛訳 『痴愚神の勝利『痴愚神礼讃』(エラスムス)原典』 而立書房、3/122500円+税 〔詳細〕
 *ルネサンスの天才作家エラスムスが、「痴愚神礼讃」の執筆にあたり底本にしながら極秘にしてきた原典。神父であり、無名の作家だったペリザウリが148090年頃に著したとされる。.

■稲木昭子、沖田知子 『アリスのことば学:不思議の国のプリズム』 大阪大学出版会、3/131700円+税 〔詳細〕
 *出版後150年たつ今なお世界中の人々を魅了する『不思議の国のアリス』にこめられた遊び心や面白さを、ことばにこだわって読み解く。

■エリノア・スローン/奥山真司・関根大助訳 『現代の軍事戦略入門:陸海空からサイバー、核、宇宙まで』 芙蓉書房出版、3/132500円+税 〔詳細〕
 *冷戦後の軍事戦略理論の概要を軍種、戦力ごとに解説した入門書。

浜野志保 『写真のボーダーランド:X線・心霊写真・念写』 青弓社、写真叢書、3/152400円+税 〔詳細〕
 *流体写真・心霊写真・妖精写真・ダウジング・念写――私たちは「見えない世界を写してくれるかもしれない」という期待と不安を抱きながら、他方でウソだと思いながらも写真に見入ってしまう。写真と現実、科学と疑似科学の境界を示す80点以上の写真とエピソードをちりばめて、その不気味さ・奇妙さから写真の本質に迫る写真評論。315日発売予定に変更。

秦洋二 『日本の出版物流通システム:取次と書店の関係から読み解く』 九州大学出版会、3/153700円+税 〔詳細〕
 *日本の出版物流通システムを取り上げ、地理学を中心とした学際的な視点から、その空間構造が取次会社と書店の「垂直的企業間関係」によって受ける影響を分析。出版物流通システムの実態と課題を明らかにする。 

■木原浩 『世界植物記:アフリカ・南アメリカ編』 平凡社、3/166800円+税 〔詳細〕
 *巨大な根が天空に向かって伸びていくような姿の竜血樹をはじめ、「こんなのあり?」な奇怪な植物満載。写真家木原浩、畢生の大作。

■新見隆編著、金子伸二・杉浦幸子著 『ミュゼオロジーへの招待』 武蔵野美術大学出版局、3/162100円+税 〔詳細〕
 *大分県立美術館(20154月開館)立ち上げの陣頭に立ち、奔走する初代館長の新見隆。そのミュージアム愛溢れる現場からの声を中心に、ミュージアムに関連する法律、制度や歴史などの基本も押さえながら、ミュゼオロジーの根源的な理念に迫る。21世紀にあるべき、利用者の五感にはたらきかけ心を躍らせる、万人のためのミュージアム像とは?

岩根圀和 『スペイン無敵艦隊の悲劇:イングランド遠征の果てに』 彩流社、3/163500円+税 〔詳細〕
 *世界史を変えたスペインとイギリスの海戦の真相は、一方的な史料に基づいて描かれていた……!初めてスペイン側の史料から、戦いの実像を再現する画期的な試み!

■河野元昭 『琳派 響きあう美』 思文閣出版、3/169000円+税 〔詳細〕
 *光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一など、琳派と呼ばれる芸術家たちが互いにどう影響しあい、独自の美を生み出してきたのか。今もなお人びとを魅了してやまない才能あふれるクリエーターたちの実像に迫る26篇。

天理大学考古学・民俗学研究室編 『モノと図像から探る怪異・妖怪の世界』 勉誠出版、3/171600円+税 〔詳細〕
 *弥生土器に描かれた線刻画、鏡の文様にみる想像上の動物たち、瓦に造形された鬼や幾何学模様。考古学・民俗学が研究対象とする遺物や遺跡、儀礼や祭礼の世界には、怪異・妖怪現象を探る素材があふれている。2つの分野の研究を駆使し、怪異の世界を掘り下げていく新たな挑戦!

■酒井忠康 『鍵のない館長の抽斗』 求龍堂、3/172800 円+税 〔詳細〕
 *人生は鍵のない抽斗(ひきだし)だ。日本を代表する美術評論家であり世田谷美術館館長・酒井忠康が50年を越える美術館での活動の中で起きた数え切れないドラマ。展覧会が出来上がっていくまでの作家とのやりとり、舞台裏など、数え切れない「人・事・作品」とのエピソードを、真摯な視点と独特なユーモアとを交え軽やかにまとめた珠玉のエッセイ集。

■ブラッド・ハニーカット/北川玲訳 『錯視芸術図鑑2:古典から最新作まで191点』 創元社、3/183200円+税 〔詳細〕
 *古今東西の錯視アートを集めた『錯視芸術図鑑』に続く第2弾…さまざまな作風と思いもよらない発想に、あなたの目と脳はきっとだまされる。自分が信じられなくなる体験はいかが!?

■マイケル・ブランディング/森夏樹訳 『古地図に憑かれた男:史上最大の古地図盗難事件の真実』 青土社、3/193800円+税 〔詳細〕
 *その日、イェール大学である男が捕まった。アメリカでも屈指の古地図ディーラーであるエドワード・フォーブス・スマイリー三世。彼は、長い間、その社会的な地位を利用し、アメリカ国内だけでなく海外の図書館や博物館から人類の遺産ともいうべき古地図を盗みだしていたのだ! なぜ彼は地図を盗んだのか、なぜ彼は古地図に魅せられたのか。めくるめく古地図の世界を紹介しながら、稀代の古地図泥棒スマイリーの人生の謎にせまる渾身のドキュメント。

■荒俣宏 『サイエンス異人伝:科学が残した「夢の痕跡」』 講談社、ブルーバックス、3/191280円+税 〔詳細〕
*近代科学が成立するまでには「マジで」と思えるドラマの連続。眼鏡の発明、飛行機、ロケットの開発など正に空想と現実の闘いだった!

浦島茂世 『東京のちいさな美術館めぐり』 ジー・ビー、3/191600円+税 〔詳細〕
 *これまでのガイド書や雑誌では紹介しきれなかった東京近郊(関東近辺)の個性的な美術館ばかりを掲載。掲載美術館数はこだわりの102館。各美術館のミュージアムショップやグッズ紹介のみならず隣接のカフェなどのプラスαの情報も豊富な写真とともに紹介。もちろん地図などのアクセスデータも全美術館掲載しています。

綿谷雪 『言語遊戯の系譜 新装版』 青蛙房、3/193200円+税 〔詳細〕
 *日本語独特の構成からくる言語遊戯の多様性は、諸外国にその比を見ない。早口言葉、尻取り、地口・口合い、回文、重言…。ユニークな言葉遊びの時代的変遷と地域的なつながりを考証する。→元版は青蛙房、1964年刊行。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、3/202800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。→さらに2月下旬に変更。→さらに3月下旬に変更。

■野村宏平 『乱歩ワールド大全』 洋泉社、3/201500円+税 〔詳細〕
 *没後50年を迎える江戸川乱歩を乱歩マニアにして古書、ミステリ、特撮研究家の著者がマニアックに徹底分析。全著作を俯瞰的に横断し、作家・乱歩の趣味嗜好をマニアックに分析。探偵・怪人・美女といったお馴染みの乱歩キャラの分類をはじめ、シチュエーションの様式美、そして乱歩によるミステリ研究の大偉業「類別トリック集成」にならい乱歩作品のトリックの大分類にまで挑戦した前人未到の一冊。

■ジェフ・ヴァンダーミア、SJ・チャンバース/平林祥訳 『スチームパンク・バイブル』 小学館集英社プロダクション、3/233400円+税 〔詳細〕
 *イラストレーションと写真を満載した究極のスチームパンク・マニュアルである本書は、世界中のスチームパンクスたちが創り上げた歴史や文学、映画、アート、工芸品、テレビ番組、コミック、ファッションなどを介し、アビエーター・ゴーグルを通してのぞいた時計仕掛けの世界を緻密に描き出している。

■今野真二 『超明解!国語辞典』 文春新書、3/20800円+税 〔詳細〕
 *個々の辞書には、「ことば」と「時代」に対する編者の哲学が色濃く現れる。ハンディな7銘柄の小型辞典を比較しながら、「辞書の哲学」を徹底比較。カタカナ用語や古語の収録分布の違いから未来形か過去形かを探り、革新性と保守性をもジャッジする。→ちなみに、文藝春秋のサイトで表示してある著者名の「二」は漢数字ではなくカタカナの「ニ」。

■今野晴貴 『ブラック企業2:「虐待型管理」の真相』 文春新書、3/20780円+税 〔詳細〕
 *嫌なら辞めればいい、では解決しません。前著『ブラック企業』で若者を使い捨てにする雇用問題を告発した筆者が、3000件の労働相談から提言する「決定的解決策」!

■内田樹編 『日本の反知性主義』 晶文社、犀の教室、3/201600円+税 〔詳細〕
 *政治家たちの暴走、ヘイトスピーチの蔓延、歴史の軽視・捏造、他者への想像力の欠如……その裏にあるものを抉る緊急論考!

■中島岳志 『下中彌三郎:アジア主義から世界連邦運動へ』 平凡社、3/202400円+税 〔詳細〕
 *「万人に教育を」という願いのもと、百科事典を作った下中。熱烈な愛国者で急進的な世界平和主義者でもあった、その人と思想に迫る。→著者のツイートによれば20149月末頃に脱稿とのこと。平凡社新書の予定が、単行本になったか。

ジム・バゴット/青柳伸子訳 『原子爆弾 19381950年:いかに物理学者たちは、世界を残虐と恐怖へ導いていったか?』 作品社、3/213800円+税 〔詳細〕
 *本書は、原爆の開発競争、広島・長崎への投下、そして戦後世界の核拡散を、焦燥と不安のなかで研究を進める物理学者たちの姿、各国の政治家の思惑と策略という人間ドラマとともに描き、初めて独・英・米・ソ連の核開発の歴史の全体像に迫ったものである。近年公開された英国MI6やソ連の機密資料、米国ヴェノナ計画で解読されたソ連の暗号文などによって、ようやく明るみに出た、独やソ連の核開発の真相、映画さながらのスパイの暗躍……。21世紀の今日だからこそ書き得た“科学と政治をめぐる20世紀の叙事詩”である。

■大槻ケンヂ、山口敏太郎 『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』 KADOKAWA(角川学芸出版)、3/231500円+税 〔詳細〕
 *イカレた70年代に子供時代を過ごした僕らだけが知っている秘密の話をしよう。UFOUMA、ノストラダムス、ユリゲラー、梶原一騎、猪木、馬場、特撮、心霊、超能力…怪しくも輝いていたあの頃をプレイバック。

■府中市美術館 『歌川国芳:奇と笑いの木版画』 東京美術、3月、2600円+税 〔詳細〕
 *2010年春に府中市美術館で開催された同名の展覧会図録を改訂し書籍化した。今最も人気のある浮世絵師のひとり歌川国芳の膨大な画業を、ユーモアと発想の奇抜さに着目して構成し、国芳の知られざる魅力を引き出した作品集。

サンキュータツオ 『ヘンな論文』 KADOKAWA3/241200円+税 〔詳細〕
 *珍論文ハンターのサンキュータツオが、人生の貴重な時間の多くを一見無駄な研究に費やしている研究者たちの大まじめな珍論文を、芸人の嗅覚で突っ込みながら解説する、知的エンターテインメント本!

■三浦篤 『まなざしのレッスン 2:西洋近現代絵画』 東京大学出版会、3/252700円+税 〔詳細〕
 *印象派以降、伝統的な絵画の枠組みが崩れていくなか、画家たちは何をめざしたのか。難解な近現代絵画を解きほぐし、まったく新しい視点から実践的に読み解く。

■庄司宏子 『アメリカスの文学的想像力:カリブからアメリカへ』 彩流社、3/255000円+税 〔詳細〕
 *なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。

■国文学研究資料館編 『和書のさまざま(CD-ROM付)』 和泉書院、3/252700円+税 〔詳細〕
 *和書の種類や作られ方、素材など、和書に関わる「書誌学」の基礎を、本とCD-ROMで学びます。専門的な用語も初学者にわかりやすく解説し、CD-ROMの音声と動画が、和書の世界へ案内いたします。

東洋文庫編 『アジア学の宝庫、東洋文庫:東洋学の史料と研究』 勉誠出版、3/252800円+税 〔詳細〕
 *アジア地域の歴史文献95万冊を所蔵する、東洋学研究の一大拠点、東洋文庫。その多彩かつ貴重な史料群は、いかにして収集・保存され、活用されているのか。学匠たちが一堂に集い、文庫の歴史と魅力をひもとき、深淵な東洋学の世界へ誘う。東洋文庫90周年記念企画。

東雅夫編 『怪獣文藝の逆襲』KADOKAWA3/261900円+税 〔詳細〕
 *怪獣と小説と映画をこよなく愛する10名の書き手たちによる総力戦! 有栖川有栖、山本弘、樋口真嗣、園子温ほか、稀代の怪獣マニアたちの筆が生み出すオリジナル怪獣が縦横無尽に暴れまわる夢の競作集。『GODZILLA』『寄生獣』などに参加した田島光二による装画も圧巻!

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年3月後半刊行予定
■加藤宏明・加藤千鶴監修/中村圭子編 『橘小夢画集:日本の妖美』 河出書房新社、3/273600円+税 〔詳細〕
 *本邦初の画集刊行!!「幻の画家」「発禁の画家」といわれた橘小夢。時間を越えて蘇る「妖美」の世界。暗くて複雑で、そして毒をもつ、怪しい美の世界。→弥生美術館にて、「日本の妖美 橘小夢展 :幻の作品を初公開」4/36/28に開催。

■加藤宏明、中村圭子 『橘小夢:幻の画家 謎の生涯を解く』 河出書房新社、らんぷの本、3/271800円+税 〔詳細〕
 *怖くて美しい!!長らく謎とされてきた「幻の画家」「発禁の画家」橘小夢の画業の全貌をたどる。

■稲垣栄洋 『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか:植物学者が読み解く戦国・江戸時代』 東洋経済新報社、3/271400円+税 〔詳細〕
 *戦国の世から江戸時代における植物と武士の知られざる関係を描くこれまでにない驚きの日本史。

共同通信文化部編 『書評大全』 三省堂、3/2716500円+税 〔詳細〕
 *共同通信の署名入り配信がスタートした19983月から20143月末まで、16年間の膨大な「書評データ」を一冊に凝縮。掲載書名約5,000点、評者約1,600人。A5判、2560ページ。

■小松和彦監修 『大人の探検妖怪』 実業之日本社、3/281600円+税 〔詳細〕
 *大ブームの妖怪だが、実は奥が深い。日本の生活文化に深く根差した妖怪ワールドを民俗学の権威・小松先生と巡る知的冒険の旅。

■根本寛 『新筆跡鑑定:事件を見抜く筆跡心理学』 三和書籍、3/302000円+税 〔詳細〕
 *刑事事件・民事紛争の「事件簿」と筆跡心理学にもとづく筆跡鑑定の方法から性格診断の方法まで、専門家の実用に役立つノウハウを解説しながらも、一般読者が面白く読みながら万が一に備えられる実例エピソード満載の決定版。

■早稲田大学坪内博士記念演劇博物館監修/土屋紳一・大久保遼・遠藤みゆき編著 『幻燈スライドの博物誌:プロジェクション・メディアの考古学』 青弓社、3/312400円+税 〔詳細〕
 *早稲田大学の演劇博物館が所蔵する3,000点近くもの写し絵や幻燈のスライドのコレクションをもとに、20153月に公開予定のWebサイト「幻燈データベース」のなかから厳選した350点前後の写し絵や幻燈をフルカラーで所収し、貴重なコレクションを書籍の形で手元で味わえるようにする。20154月から演劇博物館でおこなわれる幻燈コレクションの展覧会と連動して、古くて新しいメディアを堪能するための一冊。

■宮木慧子 『陶磁器ワラ包装技術の文化史』 吉川弘文館、3/3112000円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパに輸出され、高い評価を受けた中国の景徳鎮や日本の伊万里・有田などの陶磁器は、なぜ壊れずに海を渡れたのか。陶磁器生産と流通過程で発達したワラによる包装加工技術を、豊富な図版とともに探り、各地域に根ざした独特の方法を考察。日本はもとより、中国や韓国の事例も検討し、現代に通じるデザイン性や造形的特質を明らかにする。

南直人 『〈食〉から読み解くドイツ近代史』 ミネルヴァ書房、MINERVA 歴史・文化ライブラリー、3/313500円+税 〔詳細〕
 *〈食〉を多角的に捉え、新たな近代ドイツ史を描き出す1冊。〈食〉と政治との関わりとして、〈食〉の科学や教育のほか、食品偽装を防止するための制度構築の過程を明らかにする。

ティモシー・ブルック/藤井美佐子訳 『セルデンの中国地図:消えた古地図400年の謎を解く』 太田出版、3/312800円+税 〔詳細〕
 *400年のときを経て1枚の地図が歴史を変えた。英国で発見された中国の古地図には、鎖国下の日本を含む東アジアによる大航海時代の記録が残されていた。世界に衝撃を与えた地図の謎に迫る歴史ノンフィクション。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、3月末、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→20149月刊行予定が延期に。

■山 泰幸、小松和彦編著 『異人論とはなにか:ストレンジャーの時代を生きる』 ミネルヴァ書房、3月、5000円+税 〔詳細〕
*異人論は、異人を受け入れる、あるいは排除する「社会」のカラクリへの関心を強く持つが、本書はこうした関心を共有する民俗学的異人論と社会学的他者論からのアプローチによって、異人論の新展開を目論むものである。

植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ173月 〔詳細〕
 *論創社はなぜかこの「出版人に聞く」シリーズを刊行予定に入れようとしないのだが、何か理由があるのか。

 
◆2015年4月刊行予定
■クリストフ・グリューネンベルク、ダレン・ダレン・ビー編著/野崎武夫訳 『マグリット事典』 創元社、4/23600円+税 〔詳細〕
 *ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典。各国の美術館所蔵作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちが丁寧に解説。レファレンスとしてきわめて有用な一冊であり、マグリットを中心にシュルレアリスムを理解するうえで必携の書である。2011年から12年にかけてテート・リバプールおよびアルベルティーナ美術館で開催された展覧会に際して刊行されたテキストの翻訳出版。

■サキ/和爾桃子訳 『クローヴィス物語』 白水Uブックス、4/21300円+税 〔詳細〕
*サキが短篇の名手としての評価を確立した第三短篇集(1911)の全訳。皮肉屋で悪戯好きの青年クローヴィス登場作を中心に全28篇を収録。人語を話す猫「トバモリー」やイタチの神様「スレドニ・ヴァシュタール」も。

塩村耕 『文学部の逆襲』 風媒社、4/3800円+税 〔詳細〕
 *時代の要請とやらで大学も実学重視の風潮。そんななかでますます旗色悪い文学部だが、人文学の疲弊は国の潜在力の低下を招くのではないか。混迷を深める現代社会にとって、まさに、いまこそ文学部の出番である。文学部の文明史的な意義をも考察したブックレット。

ヴィクショナリー編 『痛快!亜細亜の文字デザイン』 グラフィック社、4/63800円+税 〔詳細〕
 *漢字を中心とした日本、韓国、台湾、中国、香港などから集めたアジアのタイポグラフィデザインの秀作100点以上を掲載。

佐藤健寿 『空飛ぶ円盤が墜落した町へ:X51. ORG THE ODYSSEY 北南米編』 河出文庫、4/7820円+税 〔詳細〕
 *北米に「エリア51」「ロズウェルUFO墜落事件」の真実を、南米へナチスUFO秘密基地「エスタンジア」の存在を求める旅の果てに見つけたのは……。『奇界遺産』の著者による“奇”行文学の傑作!

佐藤健寿 『ヒマラヤに雪男を探す:X51. ORG THE ODYSSEY アジア編』 河出文庫、4/7820円+税 〔詳細〕
 *『奇界遺産』の写真家による“行くまでに死ぬ”アジアの絶景の数々! 世界で最も奇妙なトラベラーがヒマラヤの雪男、チベットの地下王国、中国の謎の生命体を追う。それは、幻ではなかった――。

山本弘 『ニセ科学を10倍楽しむ本』 ちくま文庫、4/8950円+税 〔詳細〕
 *「血液型性格診断」「ゲーム脳」など世間に広がるニセ科学。人気SF作家が会話形式でわかりやすく教える、だまされないための科学リテラシー入門。→元版は楽工社、2011年刊行。

牧野智和 『日常に侵入する自己啓発:生き方・手帳術・片づけ』 勁草書房、4/92900円+税 〔詳細〕
 *自己啓発書はどのように生み出され、誰によってどのように読まれているのか。自己啓発書には結局のところ何が書かれてあるのか。各年代の生き方指南書、「手帳術」ガイド、掃除・片づけで人生が変わるとする書籍、さらには自己啓発書の作り手と読者へのインタビュー、質問紙調査の分析から「自己啓発の時代」を総合的に考究する。

■河西瑛里子 『グラストンベリーの女神たち』 法藏館、4/103500円+税 〔詳細〕
 *グラストンベリーで始まった女神運動を事例に、イギリス社会に見られる新しい宗教現象の意義を考察。新発見、新感覚のレポート。

■田口かおり 『保存修復の技法と思想:古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』 平凡社、4/104800円+税 〔詳細〕
 *これまで乖離していた技法と思想をつなぎ直し、現代美術にまで射程を広げることで新たな芸術の批評言語をも創造せんとする意欲作。

トゥオノ・ペッティナート、フランチェスカ・リッチョーニ/竹内薫訳 『マンガエニグマに挑んだ天才数学者チューリング』講談社、4/101500円+税 〔詳細〕
 *計算可能性理論を確立し、人工知能の父とも謳われる天才数学者。暗号機「エニグマ」を解読し世界を救った天才の知られざる素顔とは?

ウラヌス星風 『西洋占星学研究集成 神秘への扉 タローカード入門』 虹星人叢書、4月上旬、2500円 〔詳細〕
 *《奇想天外》(1974年)において、「タロット」ではなく「タロー」だと種村季弘と論争したウラヌス星風の著作が初めてまとまった。他にも間羊太郎名義の「悪魔考」なども収録。A5判・並製・モノクロ212頁(モノクロ口絵2頁付)。

中央大学人文科学研究所編 『フランス民話集Ⅳ』 中央大学出版部、中央大学人文科学研究所翻訳叢書144月上旬、5400円+税 〔詳細〕
 *フランス全土二十二地方のうち、バスク、オーヴェルニュ、ブルゴーニュ、アルデンヌ、ノルマンディー、プロヴァンス、コルシカ島など七地方の民話を集録。魔法民話やケルト的な妖精譚、冒険譚、幽霊譚、巨人伝説、動物民話、笑話など多彩な説話の翻訳叢書。「三つのオレンジの愛」など代表的なフランスの民話が採録されている。

デイヴィッド・ヒーリー/田島治・中里京子訳 『ファルマゲドン:背信の医薬』 みすず書房、4/113400円+税 〔詳細〕
 *『抗うつ薬の功罪』の著者が、薬に依存する医療の背景にある医薬業界の巨大な錯誤を明らかにする。とくに臨床試験データの不適切な操作や改ざん、医学論文のゴーストライティングなどの実態を、本書は徹底して暴いている。科学的な医薬への信頼を逆手にとったトリックが特許薬とその需要をつくりだし、医療・医薬のあらゆる側面が人間よりもその経済に奉仕させられる──こうしたディストピア的様相からどうすれば脱却できるのか。

アイデア編集部編 『アイデア・ドキュメント 欧文書体デザインの世界』 誠文堂新光社、4/133000円+税 〔詳細〕
 *2000年以降にデザイン誌「アイデア」で掲載された欧文書体デザイン関連の特集記事約20本を、約350ページにわたる大ボリュームで採録したコンピレーション。90年代のデジタル技術による革新にはじまって高度な発展と多様化を見せてきた欧文書体デザインの世界を、各プロジェクトの詳細な解説、タイプデザイナーへのインタビューや研究者による論考を通じて紹介。

■ロバート・スティーヴン・ビアンキ 『古代エジプト美術の世界:魔術と神秘』 平凡社、4/152315円+税 〔詳細〕
 *古代エジプト人の神々への崇拝と魔術的――。ビジュアルを駆使して読み解く、古代エジプト美術の謎。全国巡回する同名展覧会の図録。

石橋毅史 『口笛を吹きながら本を売る:柴田信、最終授業』 晶文社、4/151600円+税 〔詳細〕
 *85歳の今も岩波ブックセンターの代表として、神保町の顔として、日々本と向きあう柴田信さん。19654月、芳林堂書店に入社以来、書店の現場から〈本・人・街〉を見つめつづける名翁に、石橋毅史が3年にわたり密着した渾身書き下ろし。柴田さんの書店人生を辿ると、本屋と出版社が歩んできた道のり、本屋の未来を考える礎、これからの小商いの姿が見えてくる……。

サキ 『レジナルド (サキ・コレクション) 風濤社、4/152400円+税 〔詳細〕
 *皮肉屋で少しばかり傲慢。批判精神あふれる痛快キャラクター、われらがレジナルド!

■神山典士 『ゴーストライター論』 平凡社新書、4/17740円+税 〔詳細〕
 *佐村河内守問題をスクープする一方、自ら数十冊のライティングを手掛けてきた著者によるゴーストライター論。自分の名前を出せないのに、文章を紡ぐことは幸せなのか? その実態を描く。

金森修 『科学の危機』 集英社新書、4/17760円+税 〔詳細〕
 *職業人としての科学者が誕生した19世紀前半以降の科学史をひも解くことで、科学がいかに変質し、その中で研究者の規範がどう変化したかを解明。〈科学批判〉を通して、暴走する科学へ警鐘を鳴らす。

徳永聡子編著 『出版文化史の東西:原本を読む楽しみ』 慶應義塾大学出版会、4/212700円+税 〔詳細〕
 *「書物」は、時代を映す鑑である――。書物は時代に応じて書替、挿入、抜粋が行われ、そのテクストも時代と共に変容してきた。本書では、「出版文化」をテーマに、変わりゆく古今東西の書物とその歴史をひも解くことで、そのおもしろさに迫る。

ホームライフ取材班編 『レシピはときどきウソをつく』 青春出版社、青春新書プレイブックス、4/21980円+税 〔詳細〕
 *料理本や料理サイト、テレビの料理番組など、世の中には料理のレシピに溢れている。しかし中には、「?」と首をかしげるものも、実は少なくない。昔の常識がいまや非常識になっていたり、もっとおいしくなる方法があるのに伝えていなかったり、簡略化するために不親切だったり…。本書では、そんな“レシピのウソ”を白日の下に公表して、おいしく作れるレシピのホントを提供する。

中野美代子 『日本海ものがたり:世界地図からの旅』 岩波書店、4/222000円+税 〔詳細〕
 *『西遊記』、『ガリヴァ―旅行記』、ラペルーズの大航海……。他者の視線をたどってみれば、新たな日本海の姿が浮びあがってくる。斬新な切り口で思考を広やかな地平へと誘う、トポグラフィックなエッセイ。

小倉孝保 『トリプル:3ヵ国でスパイした男』 講談社、4/221700円+税 〔詳細〕
 *レダ・ハセイン、アルジェリア生まれの三重スパイである。1990年代、アルジェリア、フランス、英国の諜報機関でスパイとして活動する。この男の半生を密着取材、本物のスパイがいかに生まれ、いかに捨てられていったかを記録したノンフィクション。

■ジョアン・エクスタット、アリエル・エクスタット/赤尾秀子訳 『世界で一番美しい色彩図鑑』 創元社、4/223600円+税 〔詳細〕
 *色彩の物理と化学を皮切りに、地球から宇宙、植物から動物、人類の領域へと、世界を彩る「色」の姿をあきらかにしていく。

千森幹子 『表象のアリス:テキストと図像に見る日本とイギリス』 法政大学出版局、4/235800円+税 〔詳細〕
 *ルイス・キャロルが創造した少女アリスは、その誕生から今日まで、挿絵画家や翻訳者たちによってどのように描かれてきたか。原作のノンセンス世界を見事に解釈・構築したテニエルの挿画や、明治以降の日本の翻訳・翻案作品に現れた多様な少女像を、アリス図像研究の第一人者が初めて詳細に比較分析した労作。

唐澤太輔 『南方熊楠:日本人の可能性の極限』 中公新書、4/24800円+税 〔詳細〕
 *百科事典を丸ごと暗記、二十以上の言語を解したなど虚実多くの伝説に彩られた南方熊楠。その破天荒な生涯をたどり、思想と業績を紹介。

齋藤桂 『〈裏〉日本音楽史:異形の近代』 春秋社、4/242400円+税 〔詳細〕
 *西洋化と日本らしさの確立に揺れた近代。その過程で神話、都市伝説、怪談を持出して大真面目に「日本音楽とは何か」を説く音楽家、学者も登場した。非合理なのに魅惑的な言説の数々。そこから何が見えるのか。伝統音楽、軍歌、唱歌、民謡を題材に近代を捉え直す。

■ルイス・キャロル/高山宏訳、佐々木マキ絵 『不思議の国のアリス』 亜紀書房、4/251600円+税 〔詳細〕
 *ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』初版刊行150周年記念出版! 高山宏の完全新訳と佐々木マキの描き下ろしイラスト約50枚で贈る、日本語版『不思議の国のアリス』の決定版! 装丁は祖父江慎+cozfish。→「版元ドットコム」の表示では、書店発売日4/14だが、すでに「在庫あり」とのこと(2/13確認)。

高野明彦 『検索の新地平』 KADOKAWA、角川インターネット講座8、4/252500円+税 〔詳細〕
 *知の蓄積の歴史はすなわち「検索」の歴史でもある。文章、画像、動画など多様で膨大なインターネット上のデータを利用するために進化し、今やゲノム解析にも応用され人工知能の基礎となる検索技術の最新状況とは。

■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史14/272800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。→3月刊行予定に変更。→4月に予定変更。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史24/273000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。→3月刊行予定に変更。→4月に予定変更。

ジュリアン・アングゥイン/三浦和子訳 『ドラグネット 監視網社会:オンライン・プライバシーの守り方』 祥伝社、4/271650円+税 〔詳細〕
 *今や、急速に発達したテクノロジーを利用して、政府や企業が一般市民の個人データを無差別に収集する時代になっている。現代社会は、自宅から一歩も出なくても、常に監視され情報が盗まれる、ドラグネット(監視網)社会なのだ。このドラグネットから身を守るにはどうしたらいいのか。本書では、オンライン・プライバシー問題を専門とするITジャーナリストである著者が、一般市民の立場から一年間、現実的な範囲でさまざまな策を試みてゆく。                       

小池寿子 『謎解きヒエロニムス・ボス』 新潮社、とんぼの本、4/281600円+税 〔詳細〕
 *こんな絵見たことない! 500年前に描かれた驚異の天国&地獄絵巻。最新研究に基づいて未だ謎多き画家の全真作20点を読み解く。→たぶん《芸術新潮》20149月号、特集「中世の大画家 ヒエロニムス・ボスの奇想天国」の再編集もの。
 
伊藤隆 『歴史と私:史料と歩んだ歴史家の回想』 中公新書、4/29800円+税 〔詳細〕
 *近現代史研究を牽引した歴史学者が、これまでの歩みを語る。史料収集からオーラル・ヒストリーまで、歴史学の醍醐味の詰まった一冊。

久保田一洋 『北斎娘・応為栄女集』 藝華書院、4/302000円+税 〔詳細〕
 *稀代の浮世絵師葛飾北斎娘にして女浮世絵師葛飾応為。その作風は妖艶にして繊細、怜悧にして大胆で見るものを魅了してやまない。本書は初紹介作品・特別掲載作品も含め、各作品の来歴を抑えると共に、父子の作風の類似点・相違点に注目し、新たな研究視点を提示する。

土屋大洋 『サイバーセキュリティと国際政治』 千倉書房、4月下旬、2600円+税 〔詳細〕
 *北朝鮮や「イスラーム国」の脅威、スノーデン事件、特定秘密保護法……サイバー空間では各国インテリジェンス機関の緊密な連携が急務となっている!

■式貴士著/五所光太郎編 『虹のジプシー完全版』 論創社、4月下旬 〔詳細〕
 *本書の目玉は「ほどほどに長いあとがき」に書かれていた幻の習作『アステロイド』版『虹のジプシー』が初めて活字になることです。その他、関連エッセイと、土屋裕氏による角川文庫版解説を収録。SF雑誌『奇想天外』で発表された『虹のジプシー』が、単行本とどう違うか調査した資料も巻末に収めました。単行本版、同人誌版、文庫版、雑誌版の全てを堪能できる「完全版」です。

山口晃 『山口晃前に下がる下を仰ぐ』 青幻舎、4月下旬、2200円+税 〔詳細〕
 *山口晃の「今」が凝縮した待望の最新作品集! 『山口晃大画面作品集』以降の新作から、独自の人気コンテンツまで掲載。

ピーター・バーク/井山弘幸訳 『知識の社会史2:百科全書からウィキペディアまで』 新曜社、4月下旬、4600円+税 〔詳細〕
 *「知識を集める」「知識を分析する」「知識を広める」「知識を失う」「知識を分ける」から「知識の地理学/社会学/年代記」まで、探検・冒険・略奪、博物館・美術館・図書館・大学・研究所、暗号解読・スパイ・インテリジェンス……などの広範な話題にわたって、知識をどのように集め、分析し、陳列し、実用化するか──知識をめぐるあらゆる話題を取り上げて論じます。その結果、人間とはいかに「蒐集」する動物であるかが、実感として迫ってきます。

ロデリック・ケイヴ/樺山紘一日本語版監修 『世界を変えた100の本の歴史図鑑:古代エジプトのパピルスから電子書籍まで』 原書房、4月、3800円+税 〔詳細〕
 *時代や地域、ジャンルを問わず、「本の発展の歴史」においてターニングポイントになった100冊から、さまざまな文化や時代で本がどう変遷し、どう関連したかを300点以上の貴重な図版とともにわかりやすく解説する。

ダイアン・ヘイルズ/仙名紀訳 『モナ・リザ・コード』 柏書房、4月、2400円+税 〔詳細〕
 *2014年、ある遺骨がDNA鑑定でモナ・リザ本人のものと特定された。彼女が生きたルネッサンス期フィレンツェ、ダヴィンチやメディチ家をとりまく人間関係を徹底追跡し、そこから浮かび上がった2つの謎に挑む。

マイク・ゴールドスミス/府川由美恵・泉流星訳 『騒音の歴史』 東京書籍、4月、2500円+税 〔詳細〕
 *「騒音」とは何か?可能な限りあらゆる時代の、あらゆる場所における騒音について語る、初の歴史書。

上野友愛、岡本麻美 『かわいい絵巻』 東京美術、4月、1800円+税 〔詳細〕
 *「鳥獣人物戯画」絵巻を筆頭に、日本の絵巻の「かわいい」作品(場面)を取りあげ、日本人になじみ深い「かわいい」という感性が「絵巻」の中でどのように表現され、需要されたかを、見て楽しく、読んでわかりやすく提示する。

西原一幸 『字様の研究:唐代楷書字体規範の成立と展開』 勉誠出版、4月、9800円+税 〔詳細〕
 *文字の「正しさ」は如何に規定されてきたか。「字様」とは字形、字音などの類似によって錯誤に至る可能性のある楷書を広く弁別するために撰述された典籍である。「字様」は、主に隋・唐代に盛行し、科挙制度とも深く結びつきながら、「開成石経」にまで至る楷書字形のあるべき姿を決めていった。一方で、「正しさ」が規定される中で、所謂通行字体としての「俗体」という概念を浮かび上がらせていく。隋・唐代における文字への意識の体系を、実証的研究により明らかにしていく刺激的な一書。文・史・哲すべてに関わる重要な研究成果。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、46000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!2月刊行予定が4月に延期。

『日本怪獣侵略伝;ご当地怪獣異聞集』(仮) 洋泉社、4月、1600円+税 〔詳細〕
 *映画で度々怪獣に壊される街。東京タワー・名古屋城・大阪城・・・「ご当地怪獣プロジェクト」の怪獣を主役にした短編小説集。あなたの街も壊されるかも!?

佐藤卓己編 『ヒトラーの呪縛:日本ナチ・カルチャー研究序説(増補版)』上下中公文庫、4/23、各1350
 
モートン・マイヤーズ 『セレンディピティと近代医学:独創、偶然、発見の100年』 中公文庫、4/231200
 
 
◆2015年5月以降刊行予定
フラヴィオ・フェブラロ/神原正明・内藤憲吾訳 『エロティック美術の読み方』 創元社、5/83800円+税 〔詳細〕
 *西洋美術を中心に、世界のエロティック美術を古代から現代まで通観し、その表現を当時の性愛観、性習俗、社会構造、世界観などから読み解く「西洋美術の読み方」シリーズの別巻。西洋美術の名画だけでなく、スケッチ、版画、彫刻、挿絵、写本、無名画家の作品まで取り上げ、性表現の多彩で豊饒な世界を紹介する。常に美術の中心にありながら本格的に取り上げられることの少なかったエロティック美術を俯瞰できる好著。

鈴木光太郎 『増補 オオカミ少女はいなかった:スキャンダラスな心理学』ちくま文庫、5/8840円+税 〔詳細〕
 *サブリミナル効果は捏造だった? 虹が3色にしか見えない民族がいる? 否定されているのによみがえる、心理学の誤信や迷信を読み解く。

篠田航一 『ナチスと財宝伝説』 講談社現代新書、5/19
 
ヴィンセント・F・ホッパー/大木富訳 『中世における数のシンボリズム:旧約聖書からダンテの『神曲』まで』(仮) 彩流社、5/253500円+税 〔詳細〕
 *古代文明、キリスト教、神秘主義、カバラ、魔術、民間伝承、世俗的著作などあらゆる領域における、様々な数の象徴の意味と用法を、豊富な具体的資料を用いて詳細に分析することを通して明らかにする。

■川本三郎 『ミステリ映画大全』 平凡社、5月、2400円+税 〔詳細〕
 *暗黒街の男たちと妖しいファム・ファタールたちが彩る、ミステリの世界へようこそ――。F・ラングからR・フライシャーまで、往年の名作から未公開の衝撃作まで、その魅力をたっぷり紹介する、ファン必携の大著。

吉田洋子 『小林清親:失われた東京を描く光と影の絵師』 平凡社、別冊太陽 日本のこころ 2295月、2400円+税 〔詳細〕
 *変貌する明治の東京を描き、“光線画”と呼ばれるジャンルを創り出した清親。全93点の光線画全点に加え、動植物画やポンチ絵など、その画業の全体像に迫る。

F・ブラウン、S・ジャクスン他/中村融編訳 『街角の書店:18の奇妙な物語』 東京創元社、創元推理文庫、5月以降 〔詳細〕
 *おばあちゃんの買い物メモがもたらす、ささやかで温かな奇蹟とは――シャーリイ・ジャクスン「お告げ」。書かれることがなかった『傑作』ばかりが集まる書店を訪れた作家の数奇な運命を描く、ネルスン・ボンド「街角の書店」。雪降る夜、バス発着所での男女の対話が思わぬ結末を迎える、ケイト・ウィルヘルム「遭遇」など、文豪の異色作から知られざる作家の傑作まで、奇妙で愛しい18の物語。

田中康弘 『山怪:山人が語る不思議な話』 山と溪谷社、6/61200円+税 〔詳細〕
 *交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとからから、実話として聞いた山の奇妙な体験談を多数収録。話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。

江川純一・久保田浩編 『「呪術」の呪縛』上巻、リトン、宗教史学論叢19 〔詳細〕
 *一言でいうと、magic概念について再考する本です。つまり、"religion"概念批判の知見に基づく"magic"概念批判。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 38月中旬 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

前川久美子 『中世パリ装飾写本 書物と読者』 工作舎、夏 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店
 
藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』1巻、国書刊行会、10000円+税
 *19世紀末のボルヘス」として大きな注目を浴びる、夭折の天才作家シュオッブの初の邦訳全集。『架空の伝記』『モネルの書』『少年十字軍』『黄金仮面の王』『二重の心』をはじめ、評論や単行本未収録短編までを収録。
 
ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
東雅夫・下楠昌哉共編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ』 春風社

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