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■2015年2月展覧会総括

20152月に見た、主に美術関連の展覧会1件(1月から通算6件)について個人的な感想と評価を記した(2月は深夜まで超繁忙状態であったため、ほとんどどこにも行けず。結局最終週に1箇所行けただけ)。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント (5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
2月
 
 2015A 001 
サントリー美術館 「天才陶工 仁阿弥道八」 会期:2014/12/20~2015/3/1
A★★★☆☆ B★★★☆☆ C★★★☆☆
*会期終了間際であったためか、やや混雑。奇矯な狸の炉蓋とか、黒猫や山羊の手焙とか、兎や猿の置物は写実的で面白いのだが、通常の作品は水準並みか。写しの技術は巧みだが、さほど感動しなかった。会場の最後に5点ほど置いてあった、九代高橋道八(女性。2012年に襲名したばかり)の作品はとても繊細で素晴らしい仕上がり。ちなみに仁阿弥道八は二代目。

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■既刊・近刊メモ(2015年2月版 Ver.1)

20151月に刊行された(はずの)本と、20152月以降の近刊を掲載するつもりが、半月ほどチョコ作りに忙殺されていたため、更新できず。したがって2月上旬刊行済の本も入っている。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【2015年1月に出た本から】
 
安村敏信 『広重「名所江戸百景」の旅』 平凡社、太陽の地図帖、1/51300円+税 〔詳細〕
 *歌川広重の最晩年の代表作を、現代地図と古地図で読み解く。

大野晋 『日本語と私』 河出文庫、1/7700円+税 〔詳細〕
 *『広辞苑』基礎語千語の執筆、戦後の国字改革批判、そして孤軍奮闘した日本語タミル語同系論研究……「日本とは何か」その答えを求め、生涯を日本語の究明に賭けた稀代の国語学者の貴重な自伝的エッセイ。

■須田桃子 『捏造の科学者:STAP細胞事件』 文藝春秋、1/71600円+税 〔詳細〕
 *発見の興奮とフィーバーに酔っていた取材班に、疑問がひとつまたひとつ増えていく。STAP細胞報道をリードし続けた毎日新聞科学環境部。その中心となった女性科学記者が、書き下ろす。誰が、何を、いつ、なぜ、どのように捏造したのか? 「科学史に残るスキャンダル」の深層。

志村有弘編『怪異な話:本朝不思議物語』 河出文庫、1/7720円+税 〔詳細〕
 *『宿直草』『奇談雑史』『桃山人夜話』など、江戸期の珍しい文献から、怪談、奇談、不思議譚を収集、現代語に訳してお届けする。掛け値なしの、こわいはなし集。

ダニエル・コンペール/宮川朗子訳 『大衆小説』 国文社、1/82500円+税 〔詳細〕
 *フランス大衆小説研究の入門書。フランス大衆小説の起源から現在までの発展を追い、主要な特徴の現れ方やその領域を示す。また、大衆小説の正統的価値の認定の欠如の問題を論じ、正確に評価するための指標を提示する。

■石井正己 『テクストとしての柳田国男:知の巨人の誕生』 三弥井書店、1/94500円+税 〔詳細〕
 *本文、箱・カバー・表紙、口絵・挿絵・写真・地図、柱の文字、索引などありとあらゆるものを含む総体の細部から柳田国男の思想の動きを浮き彫りにする。「知の巨人柳田国男とは何か」を再考するための挑戦!

■石川栄作編訳 『ジークフリート伝説集』 同学社、1/91600円+税 〔詳細〕
 *18世紀の民衆本以外では、これまで著書のかたちでは刊行されていない価値のある作品を厳選。ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』や、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』とは異なったジークフリート像が読みとれる。巻末には補説として「英雄ジークフリート像の変遷」もつけてあり、この伝説の系譜を俯瞰することもできる貴重な訳書である。

マイク・アシュリー/牧眞司訳 『SF雑誌の歴史:黄金期そして革命』 東京創元社、1/105000円+税 〔詳細〕
 *世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。雑誌をつくりつづけた出版人たちの狂騒曲が描かれる。本書では、傑作が続出した黄金期からニューウェーブSFの登場にいたる195070年を扱う。SFファンはもとより、雑誌文化に興味を持つ読者の必携書である。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備し、編集者・発行者、カバー・アーティストの名鑑も充実させた決定版資料。

■エリック・ロメール&クロード・シャブロル 『ヒッチコック』 インスクリプト、1/102800円+税 〔詳細〕
 *1957年フランス、二人の駆け出しの映画作家が世界で初めてヒッチコックの全作品を徹底的に論じた。秘密と告白、運命と意志、悪の誘惑、堕罪と救済、そしてサスペンス。通俗的な娯楽映画という世評に抗し、ヒッチコックの華麗な演出に潜む形而上学的主題へと迫った、ヌーヴェルヴァーグによる「作家主義」の記念碑的書物。

堀之内清彦 『メディアと著作権』 論創社、1/103800円+税 〔詳細〕
 *文化の発展と著作権との関わりとは?著作権の実務に携わった著者が、著作権制度の歴史を示し、著作権法を俯瞰したうえで、「出版・新聞・映画・インターネット・放送」と「著作権」の問題を、多くの文献に基づき解説する。

森貴史編 『ドイツ王侯コレクションの文化史:禁断の知とモノの世界』 勉誠出版、1月、3400円+税 〔詳細〕
 *ヴンダーカンマー・巨大地球儀・木の百科文庫・奇想庭園・黄金の象・鏡の間(シュピーゲルカンマー)・静電起電機とライデン瓶・驚異の都市…1618世紀のドイツの諸侯が創りだした奇想天外で華やかなりしコレクションの数々。100枚を超える写真を掲載し、中世的世界観が近代知を生みだす胎動期の歴史に触れる。201412月刊行予定が遅れた。

木下厚 『政治家失言・放言大全:問題発言の戦後史』 勉誠出版、1月、3500円+税 〔詳細〕
 *数々の問題発言は、日本政治の〈本音〉なのか? 終戦直後から原発・歴史認識問題まで、政治を揺るがし、国民の議論を呼んだ約500の失言・放言を徹底して集成。発言の背景・その後の経緯まで詳細に解説する。議論と顰蹙を巻き起こした〈問題発言〉から読む日本現代史。→201412月刊行予定が遅れた。

藤本正行 『再検証長篠の戦い:「合戦論争」の批判に答える』 洋泉社、1/161800円+税 〔詳細〕
 *平山優は藤本正行の「通説否定」の否定に成功したのか。平山の著書「長篠合戦と武田勝頼」「検証長篠合戦」に記された長篠合戦研究を再検討するとともに、当時の合戦の実態や事実関係を論じ、批判点に的確かつ冷静に反論する。

■浜本隆志 『バレンタインデーの秘密:愛の宗教文化史』 平凡社新書、1/17840円+税 〔詳細〕
 *性の放蕩に始まる土着の宗教儀礼が世界習俗化する経緯をたどり「愛の日」の秘密に迫る。

■山口昌男 『エノケンと菊谷栄:昭和精神史の匿れた水脈』 晶文社、1/172300円+税 〔詳細〕
 *日本の喜劇王エノケンとその座付作者・菊谷栄が、二人三脚で切り拓いた浅草レヴューの世界を、知られざる資料と証言で描いた書き下ろし評伝。文化人類学者の故・山口昌男が、80年代に筆を執ったが、中断したままついに完成には到らなかった。本書は、著者の意志を継いで“幻の遺稿”を整理・編集し、刊行するものである。

ロジャー・イーカーチ/樋口幸子・片柳佐智子・三宅真砂子訳 『失われた夜の歴史』 インターシフト、1/203200円+税 〔詳細〕
 *夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。文学・社会・生活・心理・思想・魔術——私たちが忘れてしまった、夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作!

■大澤聡 『批評メディア論:戦前期日本の論壇と文壇』 岩波書店、1/202200円+税 〔詳細〕
 *「論壇」「文壇」とは何でしょうか。日本において「批評」はいかにして可能なのでしょうか。そのことを根本から考え、いま、批評を再起動させるために、本書では言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼります。論壇時評、文芸批評、座談会、人物批評、匿名批評等の成立と定着を示す膨大な資料を博捜渉猟し、圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す試みです。

■マイクル・Z・リューイン/田口俊樹訳 『神さまがぼやく夜』 ヴィレッジブックス、1/20920円+税 〔詳細〕
 *ミステリの名手が贈る、爆笑必至の大人の寓話。天地創造の主、神は悶々としていた。ある計画を胸に下界に降りたものの、百年ぶりの世界はすっかり様変わりし、かつて自分に似せて創ったはずの人間たちは携帯電話にタトゥーに脱毛、理解不能な進化を遂げていたのだ。そこで彼らを知るため夜ごと酒場めぐりを始めるが、男と女の関係はどうも複雑怪奇なようで……。ミステリの名手が極上のユーモアで現代社会を諷刺する意欲作。

■エルネスト・ド・ジャンジャンバック/鈴木雅雄訳 『パリのサタン』 風濤社、シュルレアリスムの本棚1/212800円+税 〔詳細〕
 *破戒僧、ここに現る!シュルレアリスムかキリスト教か?  ダリの偏執狂と、ペレの破天荒さをあわせもつシュルレアリスム最大の奇人。

■澤井繁男 『評伝カンパネッラ』 人文書院、1/222600円+税 〔詳細〕
 *哲学者にして魔術師。ユートピア小説『太陽の都』の著者で、ルネッサンス最後の巨人カンパネッラの本邦初の評伝。

■レベッカ・ラップ/緒川久美子訳 『ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法:世界を変えた20の野菜の歴史』 上下、原書房、1/23、各2000円+税 〔詳細〕
 *トロイの木馬の中でギリシア人がニンジンをかじった理由は? 日本では「カボチャ」とひとくくりにされるパンプキンとスクワッシュの多様性とは? 身近な野菜の起源、分類、栄養といった科学的側面から歴史、迷信、伝説、文化まで。

■デイヴィッド・ビアリング/西田佐知子訳 『植物が出現し、気候を変えた』 みすず書房、1/233400円+税 〔詳細〕
 *陸上植物の進化・繁栄がダイナミックに地球の景観や気候を作り変えた! 「緑の地球」の5億年を推理する知的刺激に満ちた科学読み物。

■成田亨 『成田亨の特撮美術』 羽鳥書店、1/235000円+税 〔詳細〕
 *特撮美術のバイブル。「ウルトラ」の怪獣や宇宙人のデザインをてがけた成田亨は、独自に編み出した技術を駆使して“特撮に見えない特撮”を追求した。54作品と貴重写真235点を通して伝える成田亨のミニチュアワークの真髄! →元版は『特撮美術』(フィルムアート社、19968月)だろうか。

■マリオ・リヴィオ/千葉敏生訳 『偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/232400円+税 〔詳細〕
 *「生涯の失敗」が最新宇宙論により復権したアインシュタインのケースを初め、「間違っていた」「惜しかった」ケースさえ後世の参考になるビッグな科学者の「勇み足」を、多彩な図版を駆使して紹介。

■ニコラス・エプリー/波多野理彩子訳 『人の心は読めるか?』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/231800円+税 〔詳細〕
 *「自分はあの人に好かれている」「彼はいま嘘をついている」「夫の考えることなら大体わかる」──じつは、たいていあなたの勘違い。相手の心を正確に読みとって、対人関係を改善する方法とは?

■ジェレミー・ハーウッド/源田孝監修/大川紀男訳 『ヒトラーの宣伝兵器:プロパガンダ誌《シグナル》と第2次世界大戦』悠書館、1/238000円+税 〔詳細〕
 *現代の国家広報戦略の先駆け、ナチス・ドイツのプロパガンダの内幕に迫る。《シグナル》は最盛期には20の言語の版が出され、隔週刊で、毎号250万部の販売部数を誇った。その圧倒的な写真と宣伝記事は、今なお色あせない魅力をもっている。そこに描かれた第2次世界大戦は、実際とどう違っていたのか。

ジュディス・S.ワイス/長野敬、長野郁訳 『カニの不思議』 青土社、1/232900円+税 〔詳細〕
 *大きな鋏、硬い甲羅、愛らしい歩き方…。世界中の約7000種のカニを事例に、そのユニークな生態、生息地、行動からカニ漁、カニ料理、人間との関係まで、カニを徹底的に語り尽くす。

■キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ3 ジャージー島の悪魔』 角川文庫、1/24800円+税 〔詳細〕
 *妻ジョハナと用心棒ジョックとともにジャージー島で暮らすことになった画商チャーリー・モルデカイ。平和な島で起きた恐ろしい連続レイプ魔事件を解決すべく奮闘するが。→かつてサンリオSF文庫より『深き森は悪魔のにおい』の題で刊行。

■キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ4 髭殺人事件』 角川文庫、1/24800円+税〔詳細〕
 *カレッジの女性研究者が不審な死をとげた。大学の恩師から依頼を受け、画商チャーリー・モルデカイは調査を開始する。妻から不評ではあるが自慢の髭をなびかせ、カレッジに特別研究員として潜入するが。

■小松和彦監修 『妖怪 YOKAI:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、1/24920円+税 〔詳細〕
 *北斎・国芳・芳年はじめ有名絵師たちが描いた妖怪画100点をオールカラーで大公開。古くから描かれてきた妖怪画の歴史は日本人の心性の歴史でもある。魑魅魍魎の世界へと誘う、全く新しい入門書。

■太田智己 『社会とつながる美術史学:近現代のアカデミズムとメディア・娯楽』 吉川弘文館、1/254200円+税 〔詳細〕
192050年代、美術史学はアカデミズムの形成に伴い、学術研究として確立。同時に大量発信メディアの成立と拡充、娯楽の大衆化を受けて、社会や人々との関係を深めていった。円本美術全集、ラジオの美術番組、サブカルチャー、古美術観光、デパートの古美術展などの具体例から、美術と社会のつながりを探究。変貌を遂げたその後も言及する。

■シャーン・エヴァンズ/村上リコ監訳、田口未和訳 『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説:ナショナル・トラストの建物と怪奇現象』 原書房、1/263500円+税 〔詳細〕
 *歴史的な建築物の保護を行う英国のナショナル・トラストが管理する建物に住む人たちやスタッフへの取材により、彼らが実際に体験した不可解な現象や古い屋敷や土地にまつわる伝説や神話を集め、幻想的な写真とともに紹介する。

ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ/長井那智子訳 『女吸血鬼カーミラ』 亜紀書房、1/261800円+税 〔詳細〕
 *幻想文学の古典、45年ぶりの完全版新訳。1872年に発表され、ブラム・ストーカー『ドラキュラ』にも影響を与えた怪奇小説。レズビアニズム色の濃密な作品でもあり、「百合族」のバイブルともされる本作が、平井呈一訳いらいの完全版として美麗装幀でよみがえる!

■夢枕獏 『秘伝「書く」技術』 集英社インターナショナル、1/261100円+税 〔詳細〕
 *『陰陽師』シリーズや『神々の山嶺』など、30年以上にわたり常に話題作を世に送り続ける作家が、これまでの作品を例に、着想のきっかけから情報収集、実際に「書く」技術まで、初めて公開します。

■河野元昭監修 『年譜でたどる琳派400年』 淡交社、1/281900円+税 〔詳細〕
 *本阿弥光悦が鷹峰の地を拝領してから2015年で400年。その間、琳派の作風やデザインは、尾形光琳・乾山兄弟から酒井抱一へ私淑という形で受け継がれ、また神坂雪佳や田中一光ら近現代の作家に見直されながら生き続けてきました。各時代の年譜と多彩な作品をビジュアルに紹介しながら、江戸初期から現代へと繋がる琳派400年の系譜をたどります。

千々和泰明 『変わりゆく内閣安全保障機構:日本版NSC成立への道』 原書房、1/283000円+税 〔詳細〕
 *安倍内閣のもとで国家安全保障会議がスタートする。この「日本版NSC」はこれまでの国防会議とどこが違い、どの立場がどう影響を及ぼすのかを、戦後安保体制の歴史をたどりつつ図表などとともに詳述。

アトリエサード編 『レトロ未来派:21世紀の歯車世代』 書苑新社、トーキングヘッズ叢書611/281388円+税 〔詳細〕
 *版やイベントなどなど、昨今、日本でも盛り上がりを見せるスチームパンク。その本質を解題しつつ、アナクロな未来を幻視してみよう。小説・映画等の厳選40作品を紹介した「エッジの利いたスチームパンク・ガイド」掲載。

■バーナード・ミーハン/鶴岡真弓訳 『ケルズの書:ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』 岩波書店、1/297200円+税 〔詳細〕
*ケルト美術の最高傑作と目される彩飾福音書写本。世界中の人々を魅了してやまない写本成立の歴史的背景、構成、携わった写字生、彩飾家を詳しく解説する。鳥や動物・植物文、組紐文、渦巻文、幾何学文を徹底的に検証して、その象徴的意味を説き明かす。写本研究の第一人者による決定版豪華美術書。カラー図版230点を付す。

荒武賢一朗、太田光俊、木下光生編 『日本史学のフロンティア1:歴史の時空を問い直す』 法政大学出版局、1/294400円+税 〔詳細〕
 *近代に生まれた日本史学が暗黙の前提としてきた、古代・中世・近世・近代という時代区分と日本という領域。個別分散化が著しい現在の研究状況を打破するため、この根源的な前提に立ち返り、経済史、中国史、対外関係史など、各分野の気鋭の研究者が従来の枠組みを超えて通説に挑む(全2巻)。

アルベルト・A・マルティネス/野村尚子訳 『ニュートンのリンゴ、アインシュタインの神:科学神話の虚実』 青土社、1/292800円+税 〔詳細〕
 *ガリレオは、本当にピサの斜塔からものを落としたのか?ニュートンは、落ちるリンゴによって重力の法則を発想したのか?ダーウィンは、ガラパゴスフィンチ(ヒワ鳥)を見て進化論を思いついたのか?アインシュタインは、本当に神の存在を信じたのか? 何世紀にもわたって脚色され伝播した、科学の「常識」「通説」をくつがえす!

ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『中世の聖なるイメージと身体:キリスト教における信仰と実践』刀水書房、刀水歴史全書881/303800円+税 〔詳細〕
 *本書は、不可視なる神、ロゴスである神を画像として表現してよいのか、という問いかけに始まるキリスト教美術が、中世において如何にイメージを立ち上がらせてきたのかを、具体例をもって解き明かす。中世における「イメージ」は、単なる「造形作品」「美術作品」ではなく、神秘的生命感にあふれた身体性を存分に有し、中世を生きる民衆に大いなる働きかけを行いつつ、自身変容し、受容されてゆく存在なのである。→旧タイトル『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』から変更。→刊行が20151月予定に変更。

内田篤呉監修、MOA美術館編 『光琳ART:光琳と現代美術』KADOKAWA(角川学芸出版)、1/302400円+税〔詳細〕
 *2015年は琳派400年、光琳300年忌にあたる。国宝の「燕子花」「紅白梅」両屏風をはじめ「光琳百図」に載る代表的な光琳作品と、その美を継承する加山又造から会田誠までの近現代美術が一堂に会する図録集。→MOA美術館で、24日~33日まで開催される尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」の図録を兼ねる?

 
【2015年2月に出た本から】
 
トム・シッピー/沼田香穂里訳 JRR・トールキン:世紀の作家』 評論社、2/12800円+税 〔詳細〕
 *トールキン研究の第一人者による作品論であり、ファンタジーの最高峰を巡る旅のガイドブックでもある。トールキン・ファンにとっても、またこれからトールキン作品を読もうとする読者にとっても読み応えのある1冊。

《ユリイカ》20153月増刊号、総特集:150年目の不思議の国のアリス、2/22600円+税 〔詳細〕

■中川右介 『購書術:本には買い方があった! 小学館新書、2/2720円+税 〔詳細〕
 *世に読書術の本が数多あるなか、本の買い方を徹底的に思考し、指南する本は、おそらく日本初ではないでしょうか。全ての本好きに贈る、あるようでなかった究極の本の買い方術です。

川道武男 『ムササビ:空飛ぶ座ぶとん』 築地書館、2/32300円+税 〔詳細〕
 *砂かけ婆、鵺、天狗などの正体はムササビだと考えられている――。古来日本人の生活に身近な哺乳動物でありながら、夜間、樹間を滑空し、妖怪と思われていたムササビ。その謎につつまれた生態を、9年間におよぶ観察・調査から明らかにする。

大橋由治 『『捜神記』研究』 明徳出版社、2/35000円+税 〔詳細〕
 *中国古典の志怪小説の祖とも言える「捜神記」。短文の説話を集めた「捜神記」の編纂意図を探ることを主題として、収録された説話の特徴、精怪観、撰者干宝及び彼が仕えた建国間も無い東晋の状況などを論じる。

池内克史 『最新技術でよみがえる九州装飾古墳のすべて』 東京書籍、2/42800円+税 〔詳細〕
 *九州装飾古墳を調査・デジタル化し、文化遺産の保存に役立てようとするプロジェクトチームの成果を盛り込んだ。古代の様子を再現した見どころ満載の映像が収録されたDVDや古墳の内部が3Dで再現されるAR機能がついているほか、紙面ではわかりやすい解説とともに、建造当時の姿を最新のコンピュータ技術で再現した多くの画像を掲載。本文96頁。

『ヘンな本 大全』 洋泉社、2/41500円+税 〔詳細〕
 *珍書・奇書・稀少本を収集家や著名人が紹介。ツッコまずにはいられない愛すべき奇書150!!

鈴木大介 『老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体』 ちくま新書、2/4800円+税 〔詳細〕
 *オレオレ詐欺、振り込め詐欺、保証金詐欺……。平均貯蓄額2000万円の高齢者を狙った、「老人喰い=特殊詐欺犯罪」の知られざる正体に迫る!

林洋子、クリストフ・マルケ編 『テキストとイメージを編む:出版文化の日仏交流』 勉誠出版、2/54800円+税 〔詳細〕
 *19世紀後半から両大戦間、出版文化は日本とフランスを繋いでいた。作家や編集者、アートディレクターなどの人びとの営み、そして印刷技術や製本方式、装幀などの「モノ」の文化。テキストとイメージが協働する挿絵本という「場」を舞台に、「人」「モノ」の織りなす日仏の文化交流を多角的視点より描き出す。

■紀田順一郎 『幻島はるかなり:推理・幻想文学の七十年』 松籟社、2/62400円+税 〔詳細〕
 *戦中戦後の欠乏の時代、必死に本の形をしたものを求め続けた少年の前に、稀(まれ)ものたちの棲まうもう一つの世界が、その姿を現す――。戦後日本ミステリの隆盛に併走し、幻想怪奇文学の発掘と紹介に心血を注いだ著者による、七十余年のクロニクル。

鈴木広光 『日本語活字印刷史』 名古屋大学出版会、2/105800円+税 〔詳細〕
 *西洋式活版印刷術に内在する論理とのせめぎあいのなか、漢字と仮名による多様な書字活動は、どのように活字化されたのか。技術のみならず文字の性質や書記様式・言語生活等に注目し、嵯峨本など古活字版から、宣教師らによる明朝体活字の鋳造を経て、近代日本の活字組版まで、グローバルな視野で描きだす力作。

■長野浩典 『生類供養と日本人』 弦書房、2/102000円+税 〔詳細〕
 *なぜ、日本人は生きもの(生類)を供養するのか。生きてゆくために動物たち(生類)の命をいただいてきた私たち人間は、その命を奪うことに対する罪悪感から逃れ、それを薄める〈装置〉として多くの供養塔をつくってきた。各地の供養塔を丹念に踏査し、土地の風土や歴史、習俗と動物(生類)とのかかわりの深さから〈供養〉の意義を次々に読み解いてゆく。さらに西洋のいけにえとしての〈供犠〉と日本の慰霊としての〈供養〉との違いにも言及した。

■今野真二 『戦国の日本語:五百年前の読み・書く・話す』 河出ブックス、2/131600円+税 〔詳細〕
 *激動の戦国時代、いかなる日本語が話され、書かれ、読まれていたのか。武士の連歌、公家の日記、辞書『節用集』、キリシタン版、秀吉の書状……古代語から近代語への過渡期を多面的に描く。→「本当に今野真二先生の執筆スピードはどうなっているのか。2014年に単著を9冊もだしているというのに。2013年は6冊。20123冊、20114冊、20101冊、20093冊。早すぎる…」と猫の泉氏がツイートしていた。

小野員裕 『明治・大正・昭和のレシピで食道楽』 洋泉社、2/131500円+税 〔詳細〕
 *明治・大正・昭和のレシピ本に載っている、不可思議で気になる料理の数々。――果たしてその味は? グルメ業界歴20年の著者がたどり着いた温故知新の実践型・食エッセイ!

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年2月中旬以降刊行予定
唐澤太輔 『生命倫理再考:南方熊楠と共に』 ヌース出版、ヌース学術ブックス、2/142700円+税 〔詳細〕
 *南方熊楠による生物に対する観察姿勢・方法に現代の生命科学を超克するためのヒントが隠されていると考え、粘菌研究などを通じて紡ぎ出した彼の生命観とはいかなるものであったのか、それがどのようにして現在の生命科学の方法の超克となり得るのか等を問う。

浅井清・市古夏生監修、作家の原稿料刊行会編著 『作家の原稿料』 八木書店、2/159000円+税 〔詳細〕
 *作家の収入はどのように変遷したのか?
日記・書簡を中心に各種文献資料から作家の報酬に関する記述を博捜。関連することがらを簡略にまとめた読める年表!

新戸雅章 『知られざる天才 ニコラ・テスラ:エジソンが恐れた発明家』 平凡社新書、2/17820円+税 〔詳細〕
 *エジソンより独創的な発明家が百年前にいた! 彼の名はニコラ・テスラ。ベンチャー企業家たちからも尊敬を一身に集めるその生涯とは。

C.サンスティーン/角松生史・内野美穂監訳 『恐怖の法則:予防原則を超えて』 勁草書房、2月上旬、3300円+税〔詳細〕
 *人々は恐れるべきでないときに恐れ、恐れるべきときに大胆であったりする。民主制国家において時として「危険に対する人々の狼狽」は集団、都市、ひいては国家に多大な影響を及ぼす。人々の恐怖/不安と法や政策の関係はどのようにあるべきか。熟議民主主義・合意論をリスクや恐怖/不安という現代に欠かせない視点と交錯させ論じる。

『小林清親:文明開化の光と影をみつめて』 青幻舎、2/202400円+税 〔詳細〕
 *没後100周年記念刊行。「最後の浮世絵師、明治の広重」と呼ばれた小林清親。江戸から明治という激動の変換機に掴み取った「絵画の近代化」。西洋絵画の技法を基に開発した「光線画」はじめ、肉筆画、風刺画、戦争画など貴重資料280点掲載。 27日~322日:静岡市美術館;45日~517日:練馬区美術館に展覧会開催。→図録らしい。

日本近代文学館編/編集委員:安藤宏・栗原敦・紅野謙介・十重田裕一・中島国彦・宗像和重 『近代文学草稿・原稿研究事典』八木書店、2/2012000円+税 〔詳細〕
 *完成された作品では分からない、近代文学研究に不可欠な作品の生成過程を明らかに

南明日香 『国境を越えた日本美術史:ジャポニスムからジャポノロジーへの交流誌 1880-1920 藤原書店、2/205184円+税 〔詳細〕
 *一般的に、仏を中心とした西欧における日本趣味(ジャポニスム)は、1900年を境に沈静化したと言われる。しかし、実はその時期に、趣味としてのジャポニスムから、本格的な日本美術・工芸研究(ジャポノロジー)へと成熟したのだった。永井荷風も注目していた日本美術の在野の研究家、ジョルジュ・ド・トレッサンの目から見た日本美術の奥深い魅力に迫る。

石上阿希 『日本の春画・艶本研究』 平凡社、2/206500円+税 〔詳細〕
 *春画をテーマとした日本初の博士論文が待望の刊行。浮世絵や歌舞伎との関係、中国からの影響、近代の弾圧と復権など、春画・艶本の魅力と重要性を一冊で。図版100点以上収録。

時実象一 『デジタル・アーカイブの最前線』 講談社ブルーバックス、2/20860円+税 〔詳細〕
 *忘れ去られ、破壊され、失われていく「知の遺産」を永久に記憶にとどめておくためのデジタル・アーカイブの実情と課題と可能性とは。

■ミチオ・カク/斉藤隆央訳 『フューチャー・オブ・マインド:心の未来を科学する』 NHK出版、2/242500円+税 〔詳細〕
*テレパシー・記憶の増強・AI……夢の世界が現実になる!  脳の研究とテクノロジーの進展により、心の仕組みと働きが劇的に解明されつつある。さらに科学の進歩が続くならば、われわれの能力や可能性は飛躍的に高まり、驚異の未来が開けるという――。

■エルキ・フータモ/太田純貴訳 『メディア考古学:過去・現在・未来の対話のために』 NTT出版、2/243700円+税 〔詳細〕
 *古くなり、忘れられ、消えてしまったメディアを再考察することによって、今日の新しいメディアへの理解を深める試みが、「メディア考古学」である。メディア考古学は、技術決定主義に基づく進歩の歴史観を解体する。本書は、メディア考古学の第一人者、エルキ・フータモの代表的な論文を集めた、メディア考古学の最良の入門書である。

■河出書房新社編集部編 KAWADE夢ムック 総特集 泡坂妻夫』 河出書房新社、文藝別冊、2/241300円+税 〔詳細〕
 *『しあわせの書』で再ブレイクの、ミステリ作家・奇術師・紋章上絵師の3つの顔を持つ才能に迫る初の総特集! 対談:北村薫×法月綸太郎、寄稿:綾辻行人、恩田陸、田中芳樹、皆川博子……。

西牟田靖 『本で床は抜けるのか』 本の雑誌社、2/241600円+税 〔詳細〕
 *書斎、私設図書館、処分、電子化──誰もが苦しむ蔵書問題に挑む!「大量の蔵書をどう処分するか」という問題に直面した作家が、同じ問題をかかえた著名人をたずね、それぞれの具体的な対処法を紹介する。はたして著者は蔵書をどう処分するのか? アパートの床は抜けずにすんだのか? 乞うご期待!

小林忠監修 『別冊太陽日本のこころ 227 若冲百図:生誕三百年記念』 平凡社、2/242400円+税 〔詳細〕
 *代表作とその優品を100図選んで多彩な画業を一望する。第一線の研究者たちによる論考や、辻惟雄×小林忠スペシャル対談を収録。

ヴァーノン・リー/中野善夫訳 『教皇ヒュアキントス:ヴァーノン・リー幻想小説集』 国書刊行会、2/244600円+税 〔詳細〕
 *遠い過去から訪れる美しき異形の誘惑者――伝説的な幻の女性作家ヴァーノン・リー、本邦初の決定版作品集。いにしえへのノスタルジアを醸す甘美なる蠱惑的幻想小説集。

井村君江 『日夏耿之介の世界』 国書刊行会、2/255800円+税 〔詳細〕
 *孤高の学匠詩人として知られ、翻訳・批評・研究・随筆と文藝のあらゆる分野に深遠な業績を遺した日夏――最後の弟子として《美の司祭》に生涯を捧げた著者が、その世界の全てを語る。書下ろしの新稿、未公開写真を多数収載。

木々康子 『春画(ジャポニズム)と印象派:”春画を売った国賊”林忠正をめぐって』 筑摩書房、2/252300円+税 〔詳細〕
 *初めて春画を見たパリの芸術家の衝撃はいかばかりか?マネ、クールベ、カミーユ。西欧との文化の違いに焦点をあて春画の歴史を探る。→なぜか筑摩書房のサイトには掲載されていないが(2/12確認)。

■熊倉一紗 『明治・大正の広告メディア:〈正月用引札〉が語るもの』 吉川弘文館、2/252400円+税 〔詳細〕
 *明治・大正期に配布された極彩色の印刷物、正月用引札。図像の変遷と歴史的・社会的文脈との関係を、600点近い引札を精選し考察。

■駒田牧子 『根付 NETSUKE:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、2/25920円+税 〔詳細〕
 *わずか数センチメートルの小さな工芸品・根付。仏像彫刻と違い、民の間から生まれた日本特有の文化である。動物や食べ物などの豊富な題材、艶めく表情など、日本人の遊び心と繊細な技術を味わう入門書。

■アンドルー・ホッジス/土屋俊・土屋希和子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝上』 勁草書房、2/273000円+税 〔詳細〕
 *解読不可能といわれたドイツの暗号機エニグマを攻略した史上最強の暗号解読者であり、コンピュータ科学の創始者であり、同性愛で罪に問われるという数奇な人生を送ったアラン・チューリング。彼は何を考え、何を感じ、そして生きたのか。数理物理学者でもある著者アンドルー・ホッジスがチューリングの生涯を鮮やかに描き出す。下巻は夏に刊行予定。

■坂井克之 『科学の現場:研究者はそこで何をしているのか』 河出ブックス、2/271500円+税 〔詳細〕
 *輝かしい成果と頭の痛い諸問題。真理追求の純粋さとはうらはらに、きわめて「人間的な」営みでもある科学。さまざまな欲望がうずまく、生々しい現在進行形の現場を活写する。

浜野志保 『写真のボーダーランド:X線・心霊写真・念写』 青弓社、写真叢書、2/272400円+税 〔詳細〕
 *流体写真・心霊写真・妖精写真・ダウジング・念写――私たちは「見えない世界を写してくれるかもしれない」という期待と不安を抱きながら、他方でウソだと思いながらも写真に見入ってしまう。写真と現実、科学と疑似科学の境界を示す80点以上の写真とエピソードをちりばめて、その不気味さ・奇妙さから写真の本質に迫る写真評論。

■高木大祐 『動植物供養と現世利益の信仰論』 慶友社、2/288500円+税 〔詳細〕
 *なぜ動植物を供養するのか?なぜ寺院で祈願をするのか?動植物供養と、大漁・航海安全という現世利益の祈願を題材として、生業の視点から仏教民俗を分析する。

■府中市美術館 『歌川国芳:奇と笑いの木版画』 東京美術、2月、2600円+税 〔詳細〕
 *2010年春に府中市美術館で開催された同名の展覧会図録を改訂し書籍化した。今最も人気のある浮世絵師のひとり歌川国芳の膨大な画業を、ユーモアと発想の奇抜さに着目して構成し、国芳の知られざる魅力を引き出した作品集。

植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ172月下旬 〔詳細〕

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、2月下旬、2800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。→さらに2月下旬に変更。

 
◆2015年3月以降刊行予定
中野明 『幻の五大美術館と明治の実業家たち』 祥伝社新書、3/2860円+税
 
山中裕美 『食品表示の罠』 ちくま新書、3/4780円+税 〔詳細〕
 *本来、安全を確保するための食品表示が、消費者にはわかりにくい。本書は、食品表示の裏側に隠された本当の意味を鋭く指摘。賢い消費者になるためのヒント満載!

宮木慧子 『陶磁器ワラ包装技術の文化史』 吉川弘文館、3/512000円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパに輸出され、高い評価を受けた中国の景徳鎮や日本の伊万里・有田などの陶磁器は、なぜ壊れずに海を渡れたのか。陶磁器生産と流通過程で発達したワラによる包装加工技術を、豊富な図版とともに探り、各地域に根ざした独特の方法を考察。日本はもとより、中国や韓国の事例も検討し、現代に通じるデザイン性や造形的特質を明らかにする。

金子信久 『江戸かわいい動物:たのしい日本美術』 講談社、3/62300円+税 〔詳細〕
 *ころがる子犬、踊る亀、物言うカタツムリ…。江戸人を「きゅん」とさせた「かわいい」動物たちの楽しい「江戸絵画」動物図鑑!

稲木昭子、沖田知子 『アリスのことば学:不思議の国のプリズム』 大阪大学出版会、3月上旬、1700円+税 〔詳細〕
 *出版後150年たつ今なお世界中の人々を魅了する『不思議の国のアリス』にこめられた遊び心や面白さを、ことばにこだわって読み解く。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/市田泉・田中薫子訳 『ファンタジーを書く:ダイアナ・ウィン・ジョーンズの回想』 徳間書店、3/123500円+税 〔詳細〕
 *「ファンタジーの女王」がトールキンやルイスを評論し、自作を解説し、若い作家たちに語りかける…極上の文学エッセイ。

エリノア・スローン/奥山真司・関根大助訳 『現代の軍事戦略入門:陸海空からサイバー、核、宇宙まで』 芙蓉書房出版、3/132500円+税 〔詳細〕
 *冷戦後の軍事戦略理論の概要を軍種、戦力ごとに解説した入門書。

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館監修/土屋紳一・大久保遼・遠藤みゆき編著 『幻燈スライドの博物誌:プロジェクション・メディアの考古学』 青弓社、3/152400円+税 〔詳細〕
 *早稲田大学の演劇博物館が所蔵する3,000点近くもの写し絵や幻燈のスライドのコレクションをもとに、20153月に公開予定のWebサイト「幻燈データベース」のなかから厳選した350点前後の写し絵や幻燈をフルカラーで所収し、貴重なコレクションを書籍の形で手元で味わえるようにする。20154月から演劇博物館でおこなわれる幻燈コレクションの展覧会と連動して、古くて新しいメディアを堪能するための一冊。

加藤宏明・加藤千鶴監修/中村圭子編 『橘小夢画集:日本の妖美』 河出書房新社、3/183600円+税 〔詳細〕
 *本邦初の画集刊行!!「幻の画家」「発禁の画家」といわれた橘小夢。時間を越えて蘇る「妖美」の世界。暗くて複雑で、そして毒をもつ、怪しい美の世界。怖くて、美しい!→弥生美術館にて、「日本の妖美 橘小夢展:幻の作品を初公開」4/36/28に開催。

■ブラッド・ハニーカット/北川玲訳 『錯視芸術図鑑2:古典から最新作まで191点』 創元社、3/183200円+税〔詳細〕
 *古今東西の錯視アートを集めた『錯視芸術図鑑』に続く第2弾…さまざまな作風と思いもよらない発想に、あなたの目と脳はきっとだまされる。自分が信じられなくなる体験はいかが!?

新見隆編著、金子伸二・杉浦幸子著 『ミュゼオロジーへの招待』 武蔵野美術大学出版局、3月中旬、2100円+税〔詳細〕
 *大分県立美術館(20154月開館)立ち上げの陣頭に立ち、奔走する初代館長の新見隆。そのミュージアム愛溢れる現場からの声を中心に、ミュージアムに関連する法律、制度や歴史などの基本も押さえながら、ミュゼオロジーの根源的な理念に迫る。ミュゼオロジーへの扉をひらく一冊。21世紀にあるべき、利用者の五感にはたらきかけ心を躍らせる、万人のためのミュージアム像とは?

■ジェフ・ヴァンダーミア、SJ・チャンバース/平林祥訳 『スチームパンク・バイブル』 小学館集英社プロダクション、3/203400円+税 〔詳細〕
 *イラストレーションと写真を満載した究極のスチームパンク・マニュアルである本書は、世界中のスチームパンクスたちが創り上げた歴史や文学、映画、アート、工芸品、テレビ番組、コミック、ファッションなどを介し、アビエーター・ゴーグルを通してのぞいた時計仕掛けの世界を緻密に描き出している。

荒俣宏 『サイエンス異人伝』 講談社ブルーバックス、3/201280円+税 〔詳細〕

■大槻ケンヂ、山口敏太郎 『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』 KADOKAWA(角川学芸出版)、3/231500円+税 〔詳細〕
 *イカレた70年代に子供時代を過ごした僕らだけが知っている秘密の話をしよう。UFOUMA、ノストラダムス、ユリゲラー、梶原一騎、猪木、馬場、特撮、心霊、超能力…怪しくも輝いていたあの頃をプレイバック。

ルイス・キャロル/高山宏訳、佐々木マキ絵 『不思議の国のアリス』 亜紀書房、3/251600円+税 〔詳細〕
 *ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』初版刊行150周年記念出版! 高山宏の完全新訳と佐々木マキの描き下ろしイラスト約50枚で贈る、日本語版『不思議の国のアリス』の決定版! 装丁は祖父江慎+cozfish。→「版元ドットコム」の表示では、書店発売日4/14だが、すでに「在庫あり」とのこと(2/13確認)。

■庄司宏子 『カリブの影のもとに:19世紀アメリカの文学的想像力』(仮)彩流社、3/255000円+税 〔詳細〕
 *なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。

岩根圀和 『スペイン無敵艦隊の悲劇:イングランド遠征の果てに』(仮)彩流社、3/253500円+税 〔詳細〕

加藤宏明、中村圭子 『橘小夢:幻の画家 謎の生涯を解く』 河出書房新社、らんぷの本、3/271800円+税 〔詳細〕
 *怖くて美しい!!長らく謎とされてきた「幻の画家」「発禁の画家」橘小夢の画業の全貌をたどる、永久保存版。江戸川乱歩絶賛!

小松和彦監修 『大人の探検妖怪』 実業之日本社、3/281600円+税 〔詳細〕
 *大ブームの妖怪だが、実は奥が深い。日本の生活文化に深く根差した妖怪ワールドを民俗学の権威・小松先生と巡る知的冒険の旅。

三浦篤 『まなざしのレッスン 2:西洋近現代絵画』 東京大学出版会、3月下旬、2700円+税 〔詳細〕
 *印象派以降、伝統的な絵画の枠組みが崩れていくなか、画家たちは何をめざしたのか。難解な近現代絵画を解きほぐし、まったく新しい視点から実践的に読み解く。

グリヨ・ド・ジヴリ/林瑞枝訳 『妖術師・秘術師・錬金術師の博物館〈新装版〉』 法政大学出版局、3月、4800円+税 〔詳細〕
 *正統な科学のかたわら過去数世紀にもわたって、呪術・占星術・錬金術など〈隠秘の学〉は、人々の内なる人生に密かな、しかし根強い影響力を及ぼしてきた。この見えない領域を象徴とイマージュによって表現してきた380余点の図像を集め、現代人を不可視の世界の謎解きに案内する。→いまさら復刊するような内容の本でもないが。

■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史13月、2800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。→3月刊行予定に変更。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史23月、3000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。→3月刊行予定に変更。

中島岳志 『下中彌三郎:アジア主義から世界連邦運動へ』 平凡社、3月、2400円+税 〔詳細〕
 *「万人に教育を」という願いのもと、百科事典を作った下中。熱烈な愛国者で急進的な世界平和主義者でもあった、その人と思想に迫る。→20149月末頃に脱稿とのこと。平凡社新書の予定が、単行本になったか。

木原浩 『世界植物記:アフリカ・南アメリカ編』 平凡社、3月、6800円+税 〔詳細〕
 *巨大な根が天空に向かって伸びていくような姿の竜血樹をはじめ、「こんなのあり?」な奇怪な植物満載。写真家木原浩、畢生の大作。

野村宏平 『乱歩ワールド大百科』 洋泉社、3月、1500円+税 〔詳細〕
 *没後50年を迎える江戸川乱歩を乱歩マニアにして古書、ミステリ、特撮研究家の著者がマニアックに徹底分析。乱歩マニアによる、乱歩マニアための、“偏愛的”新「乱歩論」。

■山 泰幸、小松和彦編著 『異人論とはなにか:ストレンジャーの時代を生きる』 ミネルヴァ書房、3月、5000円+税 〔詳細〕
*異人論は、異人を受け入れる、あるいは排除する「社会」のカラクリへの関心を強く持つが、本書はこうした関心を共有する民俗学的異人論と社会学的他者論からのアプローチによって、異人論の新展開を目論むものである。

南直人 『〈食〉の近代ドイツ史:18世紀から第一次世界大戦まで』 ミネルヴァ書房、MINERVA 歴史・文化ライブラリー、3月、3500円+税 〔詳細〕
 *〈食〉を多角的に捉え、新たな近代ドイツ史を描き出す1冊。〈食〉と政治との関わりとして、〈食〉の科学や教育のほか、食品偽装を防止するための制度構築の過程を明らかにする。

■中町泰子 『辻占の文化史:文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』 ミネルヴァ書房、3月、8000円+税 〔詳細〕
*文字になった辻占とは何か、聞く占いから読む占いへと変容した占いの世界に光を当てた、辻占の文化史。

■河野元昭 『琳派 響きあう美』 思文閣出版、3月、9000円+税 〔詳細〕
 *光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一など、琳派と呼ばれる芸術家たちが互いにどう影響しあい、独自の美を生み出してきたのか。今もなお人びとを魅了してやまない才能あふれるクリエーターたちの実像に迫る26篇。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、3月末、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは9月とあるものの、遅延か?

河西瑛里子 『グラストンベリーの女神たち:イギリスのアルタネティヴ・スピリチュアリティの民族誌』 法藏館、4/123500円+税 〔詳細〕
 *グラストンベリーで始まった女神運動を事例に、イギリス社会に見られる新しい宗教現象の意義を考察。新発見、新感覚のレポート。

ジョアン・エクスタット、アリエル・エクスタット/赤尾秀子訳 『世界で一番美しい色彩図鑑』 創元社、4/223600円+税 〔詳細〕
 *色彩の物理と化学を皮切りに、地球から宇宙、植物から動物、人類の領域へと、世界を彩る「色」の姿をあきらかにしていく。

■サキ/和爾桃子訳 『クローヴィス物語』 白水Uブックス、4月 〔詳細〕
*サキが短篇の名手としての評価を確立した第三短篇集(1911)の全訳。皮肉屋で悪戯好きの青年クローヴィス登場作を中心に全28篇を収録。人語を話す猫「トバモリー」やイタチの神様「スレドニ・ヴァシュタール」も。

川本三郎 『ミステリ映画大全』 平凡社、4月、2400円+税 〔詳細〕
 *F・ラングからR・フライシャーまで、犯罪と妖しい美女が彩る往年のミステリ名画の数々を魅力たっぷりに紹介。ファン必携の大著。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、46000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!2月刊行予定が4月に延期。

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、春 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

佐藤卓己 『ヒトラーの呪縛(増補版)』上下、中公文庫
 *【訂正】書物蔵氏のブログ「古本おもしろがりずむ:一名・書物蔵」への佐藤卓己氏のコメントによれば「中公文庫、上下」であった。

佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店
 
藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 3 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
 

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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