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■2014年12月展覧会総括

201412月に見た、主に美術関連の展覧会4件(2014112月では計69件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
12月
 
 1412kama 001
泉屋博古館分館 「茶の湯釜の美:京釜の系譜を辿る」 会期:11/1~12/14
A★★★★B★★★C★★★★
*茶道には全く疎いのだが、野口哲也氏のチラシに誘われて見に行く。展示品を素人にも多少理解できるよう、福岡県芦屋釜の里の協力を得て、実際の釜のできるまでが実物見本によって示されている。また展示品リストの裏面には、釜の形と名称の簡単な図解があり、とてもよかった。こうした初心者向けの丁寧さが、本物を見たときに、目の付け所を教えてくれることになるのだろう。そういった意味で、勉強になる展示であった。なお、何箇所か野口哲也氏の作品が4点ほどさりげなく置いてあったが、残念ながらあまり効果的ではなかった。
 
 Nitten 001
国立新美術館 「改組1回日本美術展覧会(日展)」 会期:10/3112/7
A☆☆☆☆B☆☆☆☆C☆☆☆
*初めて「日展」を見に行く。もっとも洋画と工芸のみで疲労困憊してしまいリタイアしたので、日本画も書も見ることができず。洋画では、それぞれの作品はそれなりに悪くないものもあったのだが、なぜこの絵を描かねばならないのかを作者自身が認識していないような気がしてしょうがなかった。それと描く技術の不足。またスペースの関係だろうが、絵が上下に架かっているのはとても見にくい(かつてフランスのサロンではそのように展示されたらしいので、その真似か)。一方、工芸はそれなりに技術もあるので、一定のレベルには作り上げられるものの、それで何を訴えたいのかよくわからない。結局、疲労感のみ残った。
 
Kiriko001.jpg  
パナソニック汐留ミュージアム 「ジョルジョ・デ・キリコ:変遷と回帰」 会期:10/2512/26
A★★★☆☆B☆☆C☆☆
*さほど作品数は多くなかった(約100点)が、キリコの知らなかった側面も見えて、なかなかよい企画ではあった。それにしても晩年の、自身の作品の再作はどうしてだったのだろう。需要側が、キリコの出世作であるいわゆる形而上絵画ばかりを望んだことから、あえてそれらに模した作品を描いたのだろうか。マグリットも随分同じような作品を濫作していて、出身がデザイナーだったせいで類似作を制作することに抵抗がなかったかなと勝手に思っていたのだが、もしかするとキリコも新しい古典主義的な作品が売れず、画商が昔の作品に類似したものばかり求めたせいかもしれない。
 
◆ランチ◆
息子の勧めで「銀座季楽」に行く。ここはJA佐賀が経営する店。カウンターとテーブル席で料理が異なる。残念ながら1か月も前に予約したのに、テーブル席(ちなみに息子は当日予約にもかかわらず、何とキャンセルがあってカウンター席だった)。それでも季楽せいろ蒸しを選んだのだが、一見かなりの量に見えていた野菜や肉が、目の前で蒸しているのでいつの間にかしっかり食べきってしまった。帰りには佐賀蜜柑を頂き、ちょっと嬉しい気分。

 
1412bi 001
三菱一号館美術館 「ボストン美術館ミレー展:傑作の数々と画家の真実」 会期:10/172015/1/12
A★★☆☆☆B☆☆☆C☆☆☆
*ミレーの作品自体はあまり興味もなかったのだが、その周辺作家によいものが散見された。たとえばコンスタン・トロワイヨンの《身構える猟犬》、ヨーゼフ・イスラエルスの《別離の前日》、ジュリアン・デュプレの《干し草づくり》など。売りを「ミレー」にせざるをえなかったのだろうが、むしろ「フォンテーヌブローの森」とか「バルビゾン村」に焦点を絞り込んで、テーマ設定し直して企画したほうが充実したかもしれない。
この展覧会が、2014年最後となる。以上で2014年の1年間に69件見たことになった。ほぼ毎週1件以上のペースであった。
 
 

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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