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■既刊・近刊メモ(2015年1月版 Ver.1)

201412月および20151月前半に刊行された(はずの)本と、20151月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【2014年12月に出た本から】
 
大久保 京 『猫本屋はじめました』 洋泉社、12/41500円+税 〔詳細〕
 *日本初の猫本専門インターネット書店「書肆 吾輩堂」店主の初エッセイ!

R・W・ガランド著/エドワード・ウェイクリング監修 『アリスとキャロルのパズルランド:不思議の国の謎解きブック』 グラフィック社、12/52200円+税 〔詳細〕
 *2015年は『不思議の国のアリス』出版150周年だそう。

■菊地章太 『エクスタシーの神学:キリスト教神秘主義の扉をひらく』 ちくま新書、12/8780円+税 〔詳細〕
 *ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるキリスト教神秘主義。その歴史を「エクスタシー」の観点から俯瞰し、宗教の本質に肉薄する危険な書。

■レオン・ポリアコフ/アーリア主義研究会訳 『アーリア神話:ヨーロッパにおける人種主義と民族主義の源泉〈新装版〉』 法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス15812/84800円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパ人をアーリア人種とセム人種に大きく二分し、前者の優越をうたうイデオロギーは、ヒトラーによってその頂点に達した。この血塗られた神話の本質と源流を英独仏など6カ国の起源神話、啓蒙期以降の思想史、とくに人類起源論に探り、理性に隣り合った狂気の醸成過程を追求。

■奥井智之 『恐怖と不安の社会学』 弘文堂、現代社会学ライブラリー 1612/91300円+税 〔詳細〕
 *わたしたちの不安と恐怖は、どこからくるのか? 制御不能のリスクとどう対峙するか。グローバル化=個人化社会の根幹を問う。

村上陽一郎 『奇跡を考える:科学と宗教』 講談社学術文庫、12/10720円+税 〔詳細〕
 *科学はいかに神の代替物になったか? 古代ギリシャからルネサンス、近代まで連綿と続く科学思想が奇跡をどう定義したか問い直す試み。奇跡の捉え方をヨーロッパの知識の歴史にたどり、また宗教と科学それぞれの論理とことばの違いを明らかにし、奇跡の本質にせまる。→元版は、岩波書店、叢書現代の宗教7199611月刊行。

千葉幹夫 『全国妖怪事典』 講談社学術文庫、12/101000円+税 〔詳細〕
 *日本人はなぜ、妖怪に惹かれるのか。文献に現れた妖怪を都道府県別に分類、種別や出現場所、特徴を紹介する本邦初の本格的妖怪事典。→元版は、小学館ライブラリー、199510月刊行。

篠田雄次郎 『テンプル騎士団』 講談社学術文庫、12/10 〔詳細〕
 *近代の国民国家や軍隊、多国籍企業の源流として後世に影響を与えた謎の軍事的修道会の実像に、文化社会学の視点から迫る。元版は、『聖堂騎士団』中公新書、1976年刊行。

池上英洋 『残酷美術史:西洋世界の裏面をよみとく』 ちくま学芸文庫、12/10950円+税 〔詳細〕
 *子殺し、魔女狩り、ペスト、拷問、処刑――美術作品に描かれた身の毛もよだつ事件の数々。200点以上の図版から読む暗黒の西洋史。

林望 『増補 書藪巡歴』 ちくま文庫、12/10880円+税 〔詳細〕
 *ものとしての書物について正確に記述する学問――書誌学。その奥深い楽しみを、基礎知識から在りし日の先学まで軽妙な筆致で描く。→なお、増補部分は『書誌学の回廊』(日本経済新聞社、19957月)から一部収録したもの。
泉鏡花・柳田國男・芥川龍之介/東雅夫編 『河童のお弟子柳花叢書』ちくま文庫、12/101200円+税 〔詳細〕
 *大正・昭和の怪談シーンを牽引した泉・芥川・柳田は、妖怪師弟関係にあった。三人それぞれの〈河童〉に関する作品を集めた前代未聞のアンソロジー。

IDEA No.368、特集=日本オルタナ精神譜 1970-1994 否定形のブックデザイン、誠文堂新光社、12/102829円+税 〔詳細〕
 *本特集では、354号、前号に引きつづき戦後日本の出版における精神史を「社内装丁・編集装丁」、なかでも詩と翻訳というフィールドを焦点に辿っていく。「日本オルタナ出版史」三部作の完結篇。

中相作編 《伊賀一筆創刊兼終刊号》 名張人外境、12/102000円(税込):amazonでのみ販売 〔詳細〕
*江戸川乱歩の手製本『奇譚』(抄)を活字化掲載。さらに名張市立図書館が平成15年に発行した『江戸川乱歩著書目録』を増補。乱歩作品が昨年までの十二年間にどう受容されたかを概観できます。

佐野眞一 『ノンフィクションは死なない』 イースト・プレス、イースト新書、12/10861円+税 〔詳細〕
 *「橋下徹」を取り上げた『週刊朝日』の連載が初回で打ち切りとなった。その裏側では何が起こっていたのか。このジャーナリズムの現状にどう立ち向かうべきか。渦中のノンフィクション作家が重い口を開き、全ての疑問に答える。

『映画秘宝EX 江戸川乱歩映像読本』 洋泉社、12/111500〔詳細〕

武光誠 『江戸川乱歩とその時代』 PHP研究所、12/111800円+税 〔詳細〕
 *怪しくもロマンあふれる乱歩の作品はいかにして誕生したのか。描き下ろしの挿画と時代背景でたどっていく、これまでにない乱歩案内。イラスト=梅田紀代志

■神山典士 『ペテン師と天才:佐村河内事件の全貌』 文藝春秋、12/121500円+税 〔詳細〕
 *18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。二人の共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか。テレビ、新聞、出版、音楽業界……。あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた壮大なペテンの真相に迫る。週刊文春が告発した佐村河内守のゴーストライター事件の全貌。

■長山靖生 『「世代」の正体:なぜ日本人は世代論が好きなのか』 河出ブックス、12/121600円+税 〔詳細〕
 *「今どきの若者は……」――なぜ私たちはこんなにも「世代論」を語るのか。大正青年から焼け跡、団塊、バブル、脱ゆとりまで、「世代」をとおして明治後期以降を通覧する画期的日本社会論。

■飯倉照平監修/松居竜五・田村義也・中西須美・志村真幸・南條竹則・前島志保訳 『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』 集英社、12/1512000円+税 〔詳細〕
 *ついに南方熊楠の英文論考の完訳なる! 三大論考「神跡考」「燕石考」「鷲石考」から新発見の未発表論考までを詳細な研究をふまえて刊行。既刊[ネイチャー]誌篇に続く、熊楠の英文論考の翻訳決定版。A5判、896ページ。

■H・ギルバート・ウェルチ、リサ・M・シュワルツ、スティーヴン・ウォロシン/北澤京子訳 『過剰診断:健康診断があなたを病気にする』 筑摩書房、12/151700円+税 〔詳細〕
 *早期発見・早期治療を進めるのはいいことなのか? あなたが診断された「病気」は「病気の可能性」かもしれない。見落とされてきた過剰診断の害を警告する。

■ガイ・P・ハリソン/松本剛史訳 Think 疑え!』 集英社インターナショナル、知のトレッキング叢書、12/151100円+税 〔詳細〕
 *人に騙されたり、間違ったことを信じたりしないための「懐疑主義」のすすめ。

小山進 『「心配性」だから世界一になれた:先手を打ち続けるトップの習慣』 祥伝社、12/151500円+税 〔詳細〕
 *世界が絶賛する日本人パティシエ、エス・コヤマの仕事術。世界一のショコラは「心配」から生まれた。何かで成果を出したいのなら、徹底的に準備をすることだ。

■井家上隆幸 『三一新書の時代』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1612/161600円+税 〔詳細〕
 *1958年に三一書房に入社し、73年に退社した著者は、60年安保闘争・70年大学闘争に「三一新書」の編集者として対峙する。新書の先駆け「三一新書」と左翼の蜜月時代の軌跡を辿り、その全貌を明らかにする。

■井伊順彦編・解説/井伊順彦・今村楯夫・他訳 『世を騒がす嘘つき男:英国モダニズム短篇集2』 風濤社、12/163200円+税 〔詳細〕
 *第一次世界大戦勃発から100年! 戦争、恋愛、サロン、愛書家、ミステリ……。いまだ勢力を誇る英国の、不安な足音のなかに味わうモダニズムの精華! 華やかなりし英国、純文学から探偵小説までの、珠玉の13作家15篇、本邦初訳の短篇アンソロジー!

釘原直樹編 『スケープゴーティング:誰が,なぜ「やり玉」に挙げられるのか』 有斐閣、12/162600円+税〔詳細〕
 *非難は誰に、どのようになされるのか? 大きな事故や災害があった際に、特定の個人や集団・組織、システム、国・政府、社会・文化が次々と「やり玉」に挙げられ、強い非難を受ける。そのメカニズムはいかなるものか、マスメディア報道はどのように影響するのかを、実証研究から包括的に解明する。

今野真二 『辞書をよむ』 平凡社新書、12/17800円+税 〔詳細〕
 *各時代の「辞書」を読み解き、その時代の言語生活を浮き彫りにする。辞書的をつくり読む愉楽のありかとは?

■桂千穂 『エンタムービー:本当に驚いたSF映画19452014 メディアックスMOOK12/181500円+税 〔詳細〕
 *戦後70年のSF映画徹底検証!

■門奈直樹 『ジャーナリズムは再生できるか:激変する英国メディア』 岩波書店、12/182400円+税 〔詳細〕
 *“メディア王”ルパート・マードックが仕かけたメディア覇権戦争により、1980年代以降、欧米メディア界は激変を迎えた。とりわけ英国では、サッチャー政権以来、規制緩和などにより、新聞・放送界の歴史的転換が続く。スキャンダリズムが横行し、メディア不信も高まる中、ジャーナリズムの役割を問い続ける英国に、日本社会は何を見るべきか。

『別冊宝島2281 徹底検証世紀の大誤報』 宝島社、12/181000円+税 〔詳細〕
*平成以降に新聞・雑誌・テレビが報じた「誤報・虚報・ねつ造」ニュース。その舞台裏ではいったい何が起こっていたのか? 読売新聞の「iPS細胞ニセ教授」騒動、『週刊新潮』の赤報隊ニセ犯人告白、『週刊現代』のグリコ・森永犯デッチ上げ、『週刊文春』が報じた池田大作看護師ニセ証言……。朝日新聞バッシングが喧しいが、他のメディアは果たして「石を投げる資格」があるのか。マスコミエリートたちが報じたガセネタから「報道・ジャーナリズム」の現場の舞台裏をリポートする。

富山太佳夫『シャーロック・ホームズの世紀末増補新版』 青土社、12/182800円+税 〔詳細〕
 *世紀末ロンドンに名探偵ホームズが目撃したものは――猟奇殺人、植民地戦争、女権拡張と労働争議、美女の噂とボクシング、優生学、進化論、神秘思想など、多種多様な大英帝国の素顔だった。ホームズ譚を通して、今日の消費社会を先取りした大英帝国の虚実を抉る画期的世紀末文化論。増補の章を加えた新版。→なぜか青土社のサイトには増補新版の情報がない!

朝日新聞取材班編 『非情世界:恐るべき情報戦争の裏側』 朝日新聞出版、12/191400円+税 〔詳細〕
 *すべての事件は、氷山の一角しか報じられない。おそるべき「世界の情報戦争」の裏側を描き、朝日新聞連載時にも反響の大きかった特集の書籍化。大幅に加筆したうえに、新たに「日本のインテリジェンス」を書き下ろした決定版。

■ツベタナ・クリステワ編 『パロディと日本文化』 笠間書院、12/194800円+税 〔詳細〕
 *時代も超え、詩歌・物語・絵画・食べ物など、ジャンルやメディアも越え、国境をも越え、パロディを考え抜く、前代未聞の試み。絵巻物からマンガまで、和歌から福澤諭吉まで。パロディを通して、日本文化を差異化し、再発見していこうとする野心的な書。

橳島次郎 『生命科学の欲望と倫理:科学と社会の関係を問い直す』 青土社、12/191900円+税 〔詳細〕
 *STAP細胞騒動は、現代科学の歪みを明るみに出す重大な事件だった。いま科学はいかにして信頼をとり戻すがことできるのか。長年、生命倫理をめぐる研究と政策立案議論に関わってきた著者がその根本的な歪みと構造を解き明かし、対策を示した提言の書。

■平井杏子『ゴーストを訪ねるロンドンの旅』 大修館書店、12月下旬、2300円+税 〔詳細〕
 *大英博物館などロンドンの観光名所に出現するとされる幽霊のエピソードを紹介。幽霊を通してイギリスの歴史と文化を知る一冊。→1125日発売予定が、12月下旬刊行になったはずだったが、いつの間にか刊行済み。

喜多崎親編/高階秀爾・千足伸行・石鍋真澄著 『〈西洋美術史を学ぶ〉ということ』 三元社、12/201200円+税 〔詳細〕
 *〈西洋美術史〉は何の役に立つの? 実学偏重傾向にある大学での学び。そこで〈西洋美術史〉を学ぶのは優雅な“趣味”と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する〈西洋美術史〉は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

荒俣宏編 『怪奇文学大山脈 III 西洋近代名作選 諸雑誌氾濫篇』 東京創元社、12/222700税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山──稀代の碩学が満を持して贈る、至高の怪奇幻想文学アンソロジー第3巻。パルプ雑誌の絢爛たる世界。→11月刊行予定が12月に延期。

土屋大洋監修 『仮想戦争の終わり:サイバー戦争とセキュリティ』 角川学芸出版、角川インターネット講座13、12/222500円+税 〔詳細〕
 *インターネットを通じ昼夜分かたず国籍不明のサイバー攻撃が仕掛けられている現在、もはやサイバー戦争は現実の戦争となった。個人情報から国際社会の安全保障まで、インターネットに潜むリスクを徹底解説。

■石川美子 『青のパティニール:最初の風景画家』 みすず書房、12/225000円+税 〔詳細〕
 *精緻な細部と美しい青で五世紀ぶりに浮上した画家。「風景」という概念の誕生を絵画と言語と文学に探るハイブリッドな研究エッセー。

マーガレット・マクミラン/真壁広道訳 『誘惑する歴史:誤用・濫用・利用の実例』 えにし書房、12/232000円+税 〔詳細〕
 *歴史にいかに向き合うべきか? 歴史と民族・アイデンティティ、歴史的戦争・紛争、911、領土問題、従軍慰安婦問題…。歴史がいかに誤用、濫用に陥りやすいか豊富な実例からわかりやすく解説。一方で、真摯に、取り扱いに注意しながら歴史を利用し学ぶことで、過ちを回避し、世界認識と相互理解を深める可能性を提示。世界史と、今日的国際問題を概観し、その関連を知り、理解を深め、安直な歴史利用を戒めた好著。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ1 :英国紳士の名画大作戦』 角川文庫、12/25800円+税 〔詳細〕
 *マドリッドで盗まれたゴヤの名画。臨時主任警視マートランドは、画商チャーリー・モルデカイを訪れる。手がかりは一枚の写真、モルデカイは写真に絡む大富豪を暗殺するよう指示されるが。怪作ミステリー第一弾! →ジョニー・デップ主演の映画「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」が、20152月にロードショーとなるので、遂に出るようだ。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ2 :閣下のスパイ教育』 角川文庫、12/25800円+税 〔詳細〕
 *画商チャーリー・モルデカイは、プラド美術館からゴヤの絵をかっぱらいアメリカに届けるが、配達先で大富豪は殺されていた。遺された未亡人と結婚し、彼の金の流れを突き止めるよう、モルデカイは依頼を受けるが。 →なお、かつてサンリオSF文庫から出た『深き森は悪魔のにおい』も、新訳『ジャージー島の悪魔』として第3弾に。

マーク・ソールズバーリー/株式会社Bスプラウト訳『エイリアン|アーカイブ:H.R.ギーガートリビュートハードカバー版』 ボーンデジタル、12/255000円+税 〔詳細〕
 *SF映画の金字塔「エイリアン」 4部作を網羅した初のアート&メイキング集。ストーリーボード、コンセプトデザイン、カットシーン、没アイデア、コスチューム、武器など、制作舞台裏を紹介。リドリー・スコット、シガーニー・ウィーヴァー、ギーガーらのインタビューも収録。

マージョリー・シェイファー/栗原泉訳 『胡椒:暴虐の世界史』 白水社、12/252400円+税 〔詳細〕
 *1619世紀、血眼になって胡椒を求め、アジアに進出したポルトガル、オランダ、イギリスのなりふり構わぬ行状を、現地の人びと、海賊、商人らのエピソードで描いた傑作歴史読みもの。

■A.コルバン、小倉孝誠、鷲見洋一、岑村傑 『身体はどのように変わってきたか:16世紀から現代まで』 藤原書店、12/252800円+税 〔詳細〕
 *2011年に日本翻訳出版文化賞を受賞したヴィガレロ/コルバン/クルティーヌ監修『身体の歴史』(全3巻)の身体論の広大な領域へのいざないとして、“感性の歴史家”アラン・コルバンのインタビュー、各巻監訳者による内容のポイント、そして『身体の歴史』を出発点にして、各監訳者の関心から発展させた論考を集成、一冊で「身体の歴史」とは何かがわかる決定版。

村田麻里子 『思想としてのミュージアム:ものと空間のメディア論』 人文書院、12/253200円+税 〔詳細〕
 *本書は“ミュージアムブーム”と“ミュージアム冬の時代”を同時に経験している現代日本にとって有益な示唆を与えるだろう。日本の新しいミュゼオロジーの展開を告げる画期作。

岩切友里子編著 『芳年』 平凡社、12月下旬、15000円+税 〔詳細〕
 *最後の天才浮世絵師・月岡芳年の画業を通覧。初摺作品を厳選して約330点の優品を収録し、初公開作品も含む画期的な豪華版画集。

■ASIOS 『謎解き超常現象4 彩図社、12/261389円+税 〔詳細〕
 *謎解き超常現象シリーズの第4弾です。比較的有名な事件を中心に34の項目を集めました。今作は海外から特別ゲストとして、医学社会学者のロバート・バーソロミューさんに寄稿していただいています。

牧義之 『伏字の文化史:検閲・文学・出版』 森話社、12月、4800円+税 〔詳細〕
 *言論統制下の戦前から戦中にかけて活字メディアを埋めつくした不可解な記号群。×○●△▲□■ヽゝ……検閲をかい潜り作品を世に出すための編集者・著者らの苦闘の痕跡ともいえる〈伏字〉の実態を、広汎な一次資料から明らかにする。

W.ラーニシュ文/E.デープラー画/吉田孝夫訳 『図説北欧神話の世界』 八坂書房、12月、2400円+税 〔詳細〕
 *オーディン、トールなどの主要な神々と、彼らの織りなす世界を、コンパクトで手堅い概説と極彩色の挿画でわかりやすく紹介。古来の図像に乏しい北欧神話のイメージを文献から再現、後代に大きな影響をもたらした名著。

 
【2015年1月上旬に出た本から】
 
安村敏信 『広重「名所江戸百景」の旅』 平凡社、太陽の地図帖、1/51300円+税 〔詳細〕
 *歌川広重の最晩年の代表作を、現代地図と古地図で読み解く。

大野晋 『日本語と私』 河出文庫、1/7700円+税 〔詳細〕
 *『広辞苑』基礎語千語の執筆、戦後の国字改革批判、そして孤軍奮闘した日本語タミル語同系論研究……「日本とは何か」その答えを求め、生涯を日本語の究明に賭けた稀代の国語学者の貴重な自伝的エッセイ。

須田桃子 『捏造の科学者:STAP細胞事件』 文藝春秋、1/71600円+税 〔詳細〕
 *発見の興奮とフィーバーに酔っていた取材班に、疑問がひとつまたひとつ増えていく。STAP細胞報道をリードし続けた毎日新聞科学環境部。その中心となった女性科学記者が、書き下ろす。誰が、何を、いつ、なぜ、どのように捏造したのか? 「科学史に残るスキャンダル」の深層。

志村有弘編『怪異な話:本朝不思議物語』 河出文庫、1/7720円+税 〔詳細〕
 *『宿直草』『奇談雑史』『桃山人夜話』など、江戸期の珍しい文献から、怪談、奇談、不思議譚を収集、現代語に訳してお届けする。掛け値なしの、こわいはなし集。

ダニエル・コンペール/宮川朗子訳 『大衆小説』 国文社、1/82500円+税 〔詳細〕
 *フランス大衆小説研究の入門書。フランス大衆小説の起源から現在までの発展を追い、主要な特徴の現れ方やその領域を示す。また、大衆小説の正統的価値の認定の欠如の問題を論じ、正確に評価するための指標を提示する。

石井正己 『テクストとしての柳田国男:知の巨人の誕生』 三弥井書店、1/94500円+税 〔詳細〕
 *本文、箱・カバー・表紙、口絵・挿絵・写真・地図、柱の文字、索引などありとあらゆるものを含む総体の細部から柳田国男の思想の動きを浮き彫りにする。「知の巨人柳田国男とは何か」を再考するための挑戦!

石川栄作編訳 『ジークフリート伝説集』 同学社、1/91600円+税 〔詳細〕
 *18世紀の民衆本以外では、これまで著書のかたちでは刊行されていない価値のある作品を厳選。ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』や、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』とは異なったジークフリート像が読みとれる。巻末には補説として「英雄ジークフリート像の変遷」もつけてあり、この伝説の系譜を俯瞰することもできる貴重な訳書である。

マイク・アシュリー/牧眞司訳 『SF雑誌の歴史:黄金期そして革命』 東京創元社、1/105000円+税 〔詳細〕
 *世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。雑誌をつくりつづけた出版人たちの狂騒曲が描かれる。本書では、傑作が続出した黄金期からニューウェーブSFの登場にいたる195070年を扱う。SFファンはもとより、雑誌文化に興味を持つ読者の必携書である。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備し、編集者・発行者、カバー・アーティストの名鑑も充実させた決定版資料。

■エリック・ロメール&クロード・シャブロル 『ヒッチコック』 インスクリプト、1/102800円+税 〔詳細〕
 *1957年フランス、二人の駆け出しの映画作家が世界で初めてヒッチコックの全作品を徹底的に論じた。秘密と告白、運命と意志、悪の誘惑、堕罪と救済、そしてサスペンス。通俗的な娯楽映画という世評に抗し、ヒッチコックの華麗な演出に潜む形而上学的主題へと迫った、ヌーヴェルヴァーグによる「作家主義」の記念碑的書物。

堀之内清彦 『メディアと著作権』 論創社、1/103800円+税 〔詳細〕
 *文化の発展と著作権との関わりとは?著作権の実務に携わった著者が、著作権制度の歴史を示し、著作権法を俯瞰したうえで、「出版・新聞・映画・インターネット・放送」と「著作権」の問題を、多くの文献に基づき解説する。

森貴史編 『ドイツ王侯コレクションの文化史:禁断の知とモノの世界』 勉誠出版、1月、3400円+税 〔詳細〕
 *ヴンダーカンマー・巨大地球儀・木の百科文庫・奇想庭園・黄金の象・鏡の間(シュピーゲルカンマー)・静電起電機とライデン瓶・驚異の都市…1618世紀のドイツの諸侯が創りだした奇想天外で華やかなりしコレクションの数々。100枚を超える写真を掲載し、中世的世界観が近代知を生みだす胎動期の歴史に触れる。201412月刊行予定が遅れた。

木下厚 『政治家失言・放言大全:問題発言の戦後史』 勉誠出版、1月、3500円+税 〔詳細〕
 *数々の問題発言は、日本政治の〈本音〉なのか? 終戦直後から原発・歴史認識問題まで、政治を揺るがし、国民の議論を呼んだ約500の失言・放言を徹底して集成。発言の背景・その後の経緯まで詳細に解説する。議論と顰蹙を巻き起こした〈問題発言〉から読む日本現代史。→201412月刊行予定が遅れた。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年1月中旬以降刊行予定
浜本隆志 『バレンタインデーの秘密:愛の宗教文化史』 平凡社新書、1/17840円+税 〔詳細〕
 *性の放蕩に始まる土着の宗教儀礼が世界習俗化する経緯をたどり「愛の日」の秘密に迫る。

■山口昌男 『エノケンと菊谷栄:昭和精神史の匿れた水脈』 晶文社、1/172300円+税 〔詳細〕
 *日本の喜劇王エノケンとその座付作者・菊谷栄が、二人三脚で切り拓いた浅草レヴューの世界を、知られざる資料と証言で描いた書き下ろし評伝。文化人類学者の故・山口昌男が、80年代に筆を執ったが、中断したままついに完成には到らなかった。本書は、著者の意志を継いで“幻の遺稿”を整理・編集し、刊行するものである。

ロジャー・イーカーチ/樋口幸子・片柳佐智子・三宅真砂子訳 『失われた夜の歴史』 インターシフト、1/203200円+税 〔詳細〕
 *夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。文学・社会・生活・心理・思想・魔術——私たちが忘れてしまった、夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作!

■大澤聡 『批評メディア論:戦前期日本の論壇と文壇』 岩波書店、1/202200円+税 〔詳細〕
 *「論壇」「文壇」とは何でしょうか。日本において「批評」はいかにして可能なのでしょうか。そのことを根本から考え、いま、批評を再起動させるために、本書では言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼります。論壇時評、文芸批評、座談会、人物批評、匿名批評等の成立と定着を示す膨大な資料を博捜渉猟し、圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す試みです。

マイクル・Z・リューイン/田口俊樹訳『神さまがぼやく夜』ヴィレッジブックス、1/20920円+税 〔詳細〕
 *ミステリの名手が贈る、爆笑必至の大人の寓話。天地創造の主、神は悶々としていた。ある計画を胸に下界に降りたものの、百年ぶりの世界はすっかり様変わりし、かつて自分に似せて創ったはずの人間たちは携帯電話にタトゥーに脱毛、理解不能な進化を遂げていたのだ。そこで彼らを知るため夜ごと酒場めぐりを始めるが、男と女の関係はどうも複雑怪奇なようで……。ミステリの名手が極上のユーモアで現代社会を諷刺する意欲作。

エルネスト・ド・ジャンジャンバック/鈴木雅雄訳 『パリのサタン』 風濤社、シュルレアリスムの本棚1/212800円+税 〔詳細〕
 *破戒僧、ここに現る!シュルレアリスムかキリスト教か?  ダリの偏執狂と、ペレの破天荒さをあわせもつシュルレアリスム最大の奇人。

澤井繁男 『評伝カンパネッラ』 人文書院、1/222600円+税〔詳細〕
 *哲学者にして魔術師。ユートピア小説『太陽の都』の著者で、ルネッサンス最後の巨人カンパネッラの本邦初の評伝。
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b186369.html
■レベッカ・ラップ/緒川久美子訳 『ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法:世界を変えた20の野菜の歴史』 上下、原書房、1/23、各2000円+税 〔詳細〕
 *トロイの木馬の中でギリシア人がニンジンをかじった理由は? 日本では「カボチャ」とひとくくりにされるパンプキンとスクワッシュの多様性とは? 身近な野菜の起源、分類、栄養といった科学的側面から歴史、迷信、伝説、文化まで。

■デイヴィッド・ビアリング/西田佐知子訳 『植物が出現し、気候を変えた』 みすず書房、1/233400円+税 〔詳細〕
 *陸上植物の進化・繁栄がダイナミックに地球の景観や気候を作り変えた! 「緑の地球」の5億年を推理する知的刺激に満ちた科学読み物。

■成田亨 『成田亨の特撮美術』 羽鳥書店、1/233800円+税 〔詳細〕
 *特撮美術のバイブル。「ウルトラ」の怪獣や宇宙人のデザインをてがけた成田亨は、独自に編み出した技術を駆使して“特撮に見えない特撮”を追求した。54作品と貴重写真235点を通して伝える成田亨のミニチュアワークの真髄! →元版は『特撮美術』(フィルムアート社、19968月)だろうか。

■マリオ・リヴィオ/千葉敏生訳 『偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/232400円+税 〔詳細〕
 *「生涯の失敗」が最新宇宙論により復権したアインシュタインのケースを初め、「間違っていた」「惜しかった」ケースさえ後世の参考になるビッグな科学者の「勇み足」を、多彩な図版を駆使して紹介。

ニコラス・エプリー/波多野理彩子訳 『人の心は読めるか?』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/231800円+税 〔詳細〕
 *「自分はあの人に好かれている」「彼はいま?をついている」「夫の考えることなら大体わかる」──じつは、たいていあなたの勘違い。相手の心を正確に読みとって、対人関係を改善する方法とは?

■ジェレミー・ハーウッド/源田孝監修/大川紀男訳 『ヒトラーの宣伝兵器:プロパガンダ誌《シグナル》と第2次世界大戦』悠書館、1/238000円+税 〔詳細〕
 *現代の国家広報戦略の先駆け、ナチス・ドイツのプロパガンダの内幕に迫る。《シグナル》は最盛期には20の言語の版が出され、隔週刊で、毎号250万部の販売部数を誇った。その圧倒的な写真と宣伝記事は、今なお色あせない魅力をもっている。そこに描かれた第2次世界大戦は、実際とどう違っていたのか。

■キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ3 ジャージー島の悪魔』 角川文庫、1/24800円+税 〔詳細〕
 *妻ジョハナと用心棒ジョックとともにジャージー島で暮らすことになった画商チャーリー・モルデカイ。平和な島で起きた恐ろしい連続レイプ魔事件を解決すべく奮闘するが。→かつてサンリオSF文庫より『深き森は悪魔のにおい』の題で刊行。

■キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ4 髭殺人事件』 角川文庫、1/24800円+税〔詳細〕
 *カレッジの女性研究者が不審な死をとげた。大学の恩師から依頼を受け、画商チャーリー・モルデカイは調査を開始する。妻から不評ではあるが自慢の髭をなびかせ、カレッジに特別研究員として潜入するが。

■小松和彦監修 『妖怪 YOKAI:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、1/24920円+税 〔詳細〕
 *北斎・国芳・芳年はじめ有名絵師たちが描いた妖怪画100点をオールカラーで大公開。古くから描かれてきた妖怪画の歴史は日本人の心性の歴史でもある。魑魅魍魎の世界へと誘う、全く新しい入門書。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、1/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。

■太田智己 『社会とつながる美術史学:近現代のアカデミズムとメディア・娯楽』 吉川弘文館、1/254200円+税 〔詳細〕
*1920~50年代、美術史学は学術研究として確立。美術全集、ラジオ番組、展覧会などを事例に、美術と社会のつながりを探究する。

■シャーン・エヴァンズ/村上リコ監訳、田口未和訳 『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説:ナショナル・トラストの建物と怪奇現象』 原書房、1/263500円+税 〔詳細〕
 *歴史的な建築物の保護を行う英国のナショナル・トラストが管理する建物に住む人たちやスタッフへの取材により、彼らが実際に体験した不可解な現象や古い屋敷や土地にまつわる伝説や神話を集め、幻想的な写真とともに紹介する。

ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ/長井那智子訳 『女吸血鬼カーミラ』 亜紀書房、1/26 〔詳細〕
 *幻想文学の古典、45年ぶりの完全版新訳。1872年に発表され、ブラム・ストーカー『ドラキュラ』にも影響を与えた怪奇小説。レズビアニズム色の濃密な作品でもあり、「百合族」のバイブルともされる本作が、平井呈一訳いらいの完全版として美麗装幀でよみがえる!

夢枕獏 『秘伝「書く」技術』 集英社インターナショナル、1/261100円+税 〔詳細〕
 *『陰陽師』シリーズや『神々の山嶺』など、30年以上にわたり常に話題作を世に送り続ける作家が、これまでの作品を例に、着想のきっかけから情報収集、実際に「書く」技術まで、初めて公開します。

河野元昭監修 『年譜でたどる琳派400年』 淡交社、1/281900円+税 〔詳細〕
 *本阿弥光悦が鷹峰の地を拝領してから2015年で400年。その間、琳派の作風やデザインは、尾形光琳・乾山兄弟から酒井抱一へ私淑という形で受け継がれ、また神坂雪佳や田中一光ら近現代の作家に見直されながら生き続けてきました。各時代の年譜と多彩な作品をビジュアルに紹介しながら、江戸初期から現代へと繋がる琳派400年の系譜をたどります。

千々和泰明 『変わりゆく内閣安全保障機構:日本版NSC成立への道』 原書房、1/283000円+税 〔詳細〕
 *安倍内閣のもとで国家安全保障会議がスタートする。この「日本版NSC」はこれまでの国防会議とどこが違い、どの立場がどう影響を及ぼすのかを、戦後安保体制の歴史をたどりつつ図表などとともに詳述。

バーナード・ミーハン/鶴岡真弓訳 『ケルズの書:ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』 岩波書店、1/297200円+税 〔詳細〕
*ケルト美術の最高傑作と目される彩飾福音書写本。世界中の人々を魅了してやまない写本成立の歴史的背景、構成、携わった写字生、彩飾家を詳しく解説する。鳥や動物・植物文、組紐文、渦巻文、幾何学文を徹底的に検証して、その象徴的意味を説き明かす。写本研究の第一人者による決定版豪華美術書。カラー図版230点を付す。

ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『中世の聖なるイメージと身体:キリスト教における信仰と実践』刀水書房、刀水歴史全書881/303800円+税 〔詳細〕
 *本書は、不可視なる神、ロゴスである神を画像として表現してよいのか、という問いかけに始まるキリスト教美術が、中世において如何にイメージを立ち上がらせてきたのかを、具体例をもって解き明かす。中世における「イメージ」は、単なる「造形作品」「美術作品」ではなく、神秘的生命感にあふれた身体性を存分に有し、中世を生きる民衆に大いなる働きかけを行いつつ、自身変容し、受容されてゆく存在なのである。→旧タイトル『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』から変更。→刊行が20151月予定に変更。

■紀田順一郎 『幻島はるかなり:推理・幻想文学の七十年』 松籟社、1/312400円+税 〔詳細〕
 *ミステリマガジン連載の回想記を大幅増補。戦後のミステリ界の状況や、〈世界幻想文学大系〉発刊時の裏話など国書刊行会創期の様子も描かれる。

植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ171月 〔詳細〕

トム・シッピー/沼田香穂里訳 JRR・トールキン:世紀の作家』 評論社、1月、2800円+税 〔詳細〕
 *トールキン研究の第一人者による作品論であり、ファンタジーの最高峰を巡る旅のガイドブックでもある。トールキン・ファンにとっても、またこれからトールキン作品を読もうとする読者にとっても読み応えのある1冊。

 
◆2015年2月以降刊行予定
《ユリイカ》20153月増刊号、総特集:150年目の不思議の国のアリス、2/22600円+税 〔詳細〕

中川右介 『購書術:本には買い方があった! 小学館新書、2/2720円+税 〔詳細〕
 *世に読書術の本が数多あるなか、本の買い方を徹底的に思考し、指南する本は、おそらく日本初ではないでしょうか。全ての本好きに贈る、あるようでなかった究極の本の買い方術です。

鈴木広光 『日本語活字印刷史』 名古屋大学出版会、2/105800+税 〔詳細〕
 *西洋式活版印刷術に内在する論理とのせめぎあいのなか、漢字と仮名による多様な書字活動は、どのように活字化されたのか。技術のみならず文字の性質や書記様式・言語生活等に注目し、嵯峨本など古活字版から、宣教師らによる明朝体活字の鋳造を経て、近代日本の活字組版まで、グローバルな視野で描きだす力作。

長野浩典 『生類供養と日本人』 弦書房、2/102000円+税 〔詳細〕
 *なぜ、日本人は生きもの(生類)を供養するのか。生きてゆくために動物たち(生類)の命をいただいてきた私たち人間は、その命を奪うことに対する罪悪感から逃れ、それを薄める〈装置〉として多くの供養塔をつくってきた。各地の供養塔を丹念に踏査し、土地の風土や歴史、習俗と動物(生類)とのかかわりの深さから〈供養〉の意義を次々に読み解いてゆく。さらに西洋のいけにえとしての〈供犠〉と日本の慰霊としての〈供養〉との違いにも言及した。

今野真二 『戦国の日本語五百年前の読み・書く・話す』 河出ブックス、2/171600円+税 〔詳細〕
 *激動の戦国時代、いかなる日本語が話され、書かれ、読まれていたのか。武士の連歌、公家の日記、辞書『節用集』、キリシタン版、秀吉の書状……古代語から近代語への過渡期を多面的に描く。→「本当に今野真二先生の執筆スピードはどうなっているのか。2014年に単著を9冊もだしているというのに。2013年は6冊。20123冊、20114冊、20101冊、20093冊。早すぎる…」と猫の泉氏がツイートしていた。

ミチオ・カク/斉藤隆央訳 『フューチャー・オブ・マインド:心の未来を科学する』 NHK出版、2/242500円+税 〔詳細〕
*テレパシー・記憶の増強・AI……夢の世界が現実になる!  脳の研究とテクノロジーの進展により、心の仕組みと働きが劇的に解明されつつある。さらに科学の進歩が続くならば、われわれの能力や可能性は飛躍的に高まり、驚異の未来が開けるという――。

『小林清親:文明開化の光と影』(仮) 青幻舎、2月中旬、2400円+税 〔詳細〕
 *没後100周年記念刊行! 「最後の浮世絵師、明治の広重」と呼ばれた小林清親。江戸から明治という激動の変換機に掴み取った「絵画の近代化」。西洋絵画の技法を基に開発した「光線画」はじめ、肉筆画、風刺画、戦争画など貴重資料280点掲載! 27日~322日:静岡市美術館;45日~517日:練馬区美術館に展覧会開催。

■エルキ・フータモ/太田純貴訳 『メディア考古学:過去・現在・未来の対話のために』 NTT出版、2/243700円+税 〔詳細〕
 *古くなり、忘れられ、消えてしまったメディアを再考察することによって、今日の新しいメディアへの理解を深める試みが、「メディア考古学」である。メディア考古学は、技術決定主義に基づく進歩の歴史観を解体する。本書は、メディア考古学の第一人者、エルキ・フータモの代表的な論文を集めた、メディア考古学の最良の入門書である。

河出書房新社編集部編 KAWADE夢ムック 総特集 泡坂妻夫』 河出書房新社、文藝別冊、2/241300円+税〔詳細〕
 *『しあわせの書』で再ブレイクの、ミステリ作家・奇術師・紋章上絵師の3つの顔を持つ才能に迫る初の総特集! 対談:北村薫×法月綸太郎、寄稿:綾辻行人、恩田陸、田中芳樹、皆川博子……。

熊倉一紗 『明治・大正の広告メディア:〈正月用引札〉が語るもの』 吉川弘文館、2/252400円+税 詳細〕
 *明治・大正期に配布された極彩色の印刷物、正月用引札。図像の変遷と歴史的・社会的文脈との関係を、600点近い引札を精選し考察。

駒田牧子 『根付 NETSUKE ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、2/25920円+税 〔詳細〕
 *わずか数センチメートルの小さな工芸品・根付。仏像彫刻と違い、民の間から生まれた日本特有の文化である。動物や食べ物などの豊富な題材、艶めく表情など、日本人の遊び心と繊細な技術を味わう入門書。

アンドルー・ホッジス/土屋俊・土屋希和子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝上』 勁草書房、2/273000円+税 〔詳細〕
 *解読不可能といわれたドイツの暗号機エニグマを攻略した史上最強の暗号解読者であり、コンピュータ科学の創始者であり、同性愛で罪に問われるという数奇な人生を送ったアラン・チューリング。彼は何を考え、何を感じ、そして生きたのか。数理物理学者でもある著者アンドルー・ホッジスがチューリングの生涯を鮮やかに描き出す。

坂井克之 『科学の現場:研究者はそこで何をしているのか』 河出ブックス、2/271500円+税 〔詳細〕
 *輝かしい成果と頭の痛い諸問題。真理追求の純粋さとはうらはらに、きわめて「人間的な」営みでもある科学。さまざまな欲望がうずまく、生々しい現在進行形の現場を活写する。

高木大祐 『動植物供養と現世利益の信仰論』 慶友社、2/288500円+税 〔詳細〕
 *なぜ動植物を供養するのか?なぜ寺院で祈願をするのか?動植物供養と、大漁・航海安全という現世利益の祈願を題材として、生業の視点から仏教民俗を分析する。

府中市美術館 『歌川国芳:奇と笑いの木版画』 東京美術、2月、2600円+税 〔詳細〕
 *2010年春に府中市美術館で開催された同名の展覧会図録を改訂し書籍化した。今最も人気のある浮世絵師のひとり歌川国芳の膨大な画業を、ユーモアと発想の奇抜さに着目して構成し、国芳の知られざる魅力を引き出した作品集。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、26000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!

ヴァーノン・リー/中野善夫訳 『教皇ヒュアキントス:ヴァーノン・リー幻想小説集』 国書刊行会、2
 *19世紀英国の女流作家、本邦初の個人作品集。今いる場所に興味がなく文芸復興期伊太利亜を熱愛した。女ながら男名前を用い、別の世界の出来事を緻密にして精妙な筆で書いた人。
 
中町泰子 『辻占の文化史:文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』 ミネルヴァ書房、2月、8000円+税 〔詳細〕
*文字になった辻占とは何か、聞く占いから読む占いへと変容した占いの世界に光を当てた、辻占の文化史。

山 泰幸、小松和彦編著 『異人論とはなにか:ストレンジャーの時代を生きる』 ミネルヴァ書房、2月、5000円+税 〔詳細〕
*異人論は、異人を受け入れる、あるいは排除する「社会」のカラクリへの関心を強く持つが、本書はこうした関心を共有する民俗学的異人論と社会学的他者論からのアプローチによって、異人論の新展開を目論むものである。

河野元昭 『琳派 響きあう美』 思文閣出版、2月、9000円+税 〔詳細〕
 *光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一など、琳派と呼ばれる芸術家たちが互いにどう影響しあい、独自の美を生み出してきたのか。今もなお人びとを魅了してやまない才能あふれるクリエーターたちの実像に迫る26篇。

ブラッド・ハニーカット/北川玲訳 『錯視芸術図鑑2:古典から最新作まで191点』 創元社、3/183200円+税〔詳細〕
 *古今東西の錯視アートを集めた『錯視芸術図鑑』に続く第2弾…さまざまな作風と思いもよらない発想に、あなたの目と脳はきっとだまされる。自分が信じられなくなる体験はいかが!?

ジェフ・ヴァンダーミア、SJ・チャンバース/平林祥訳 『スチームパンク バイブル』 小学館集英社プロダクション、3/203400円+税 〔詳細〕
 *イラストレーションと写真を満載した究極のスチームパンク・マニュアルである本書は、世界中のスチームパンクスたちが創り上げた歴史や文学、映画、アート、工芸品、テレビ番組、コミック、ファッションなどを介し、アビエーター・ゴーグルを通してのぞいた時計仕掛けの世界を緻密に描き出している。

大槻ケンヂ、山口敏太郎 『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』 KADOKAWA(角川学芸出版)、3/231500円+税 〔詳細〕
 *イカレた70年代に子供時代を過ごした僕らだけが知っている秘密の話をしよう。UFO、UMA、ノストラダムス、ユリゲラー、梶原一騎、猪木、馬場、特撮、心霊、超能力…怪しくも輝いていたあの頃をプレイバック。

庄司宏子 『カリブの影のもとに:19世紀アメリカの文学的想像力』(仮)彩流社、3/255000円+税 〔詳細〕
 *なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、3月末、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは9月とあるものの、遅延か?

■サキ/和爾桃子訳 『クローヴィス物語』 白水Uブックス、4 〔詳細〕
*サキが短篇の名手としての評価を確立した第三短篇集(1911)の全訳。皮肉屋で悪戯好きの青年クローヴィス登場作を中心に全28篇を収録。人語を話す猫「トバモリー」やイタチの神様「スレドニ・ヴァシュタール」も。

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、春 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

佐藤卓己 『ヒトラーの呪縛(増補版)』 中公新書
 
佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店
 
藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史12800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史23000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。

中島岳志 『下中彌三郎:大衆と愛国』 平凡社新書 〔詳細〕
 *どんな内容になるのだろうか期待。20149月末頃に脱稿とのこと。

アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 3 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
 

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