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■2015年1月展覧会総括

20151月に見た、主に美術関連の展覧会5件について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
1月
 
 2015a 001
日本橋高島屋 「川瀬巴水展:郷愁の日本風景」 会期:1/2~1/12
A★★★★B★★★C★★
*驚いたことに満員の入り。そもそも川瀬巴水に風景版画を勧めた渡辺木版美術画舗の所蔵作品から展示しているので、刷の状態がとてもよい。これまで風景版画の展覧会の一部としてしか巴水の作品を見たことがなく、まとまって見るのは初めて。今回の展示では、スケッチから下絵、試し刷り、そして完成刷と一つの作品が生まれるまでを垣間見せてくれたので、巴水のうまさを今更ながら実感。完成度は意外にも下絵――実に丁寧に完成させている――の方がよくできていたりする。スケッチもうまい。最後にビデオで巴水の作品を例にとって、何回の刷で完成させているかを紹介していた。江戸期の版画であればせいぜい7~8度刷のところ、四十数回も刷り分けていたのには驚いた。ある意味ではかつては刷り師に任せていた部分(例えばあてなしぼかし、など)も、絵師が厳密にコントロールするようになったのかもしれない。
 
 2015B 001
日本橋三越本店 「東山魁夷:わが愛しのコレクション展」 会期:12/26~1/19
A☆☆☆☆B★★C★★
*東山魁夷が集めた古美術品と、そこからインスピレーションを受けて描いた作品とを展示。川瀬巴水展に比べガラ空き。コレクションもさほどのものはないし、作品もやっぱり下手だな、ということを再確認しただけ。スケッチがとくに力量を物語る。直前に見た川瀬巴水のスケッチのうまさと比較にならないほど。面白かったのは絵の具を収納する木製の大きなケース。きれいに並べて入っていたのだが、東山魁夷の青の使用量からして、到底足りないだろうから、きっと裏にドラム缶に入った青の絵の具があったに違いない。
 
 
◆ランチ◆
大丸東京店のブラッスリーポールボキューズに行く。木製でペンキを塗ったような椅子が冷たい。料理は悪くなかったのだが、ナイフの切れが悪いため、老生のみならず、あちこちの席で苦心惨憺して肉を切ろうとして歯を喰いしばっていた。デザートはおいしい。昼時の込み合う時間帯でもあったが、ホールスタッフは何人もいても客を見ていないので、料理の間が空きすぎ。満席だったが、これではせっかくの書き入れ時も回転が悪くていけない。

 2015c 001
松屋銀座 没後400年 古田織部展」 会期:2014/12/30~1/19
A★★★☆☆B★★★C★★★
*とりわけ入ってすぐに展示されていた織部の「かぶいた」時代ならではの変り兜に感激。複製品が多かったが、それでも概ねその時代を映していたと見れば、感動もの。織部の茶道具の数々については、はっきり言ってよくわからない。形の整ったものがきらいだったんだろうな、千利休の一番弟子でありながら、それをひっくり返したような奇抜な歪んだ茶碗や水指を見ると、しがらみやしきたりを打破したかったのだと思う。にもかかわらず、茶の湯は結局は今に至るまで形式主義に堕してしまったわけだ。面白いのは大量に織部茶碗の破片(それも欠けた程度のもの)が出土していること。修復したら、きっととんでもなく高い値で売れるのでは。
 
2015d 001  
万画廊 「吉島信広新作展2015」 会期:1/10~1/20
A★★★★B★★★C★★★
*銀座の裏道を彷徨していたら偶然見つけた展覧会。陶器をベースに幻想的な動物を作り上げる。ファンタジックでありながら、どことなくユーモラスな動物たち。作家ご本人(たぶん)に案内していただき、大きなカブトムシは脚などが動いたり、背面に引っ掛けるところがあって、壁に着けられるなどを教わる。作者のHPこちら
 
◆ランチ◆
銀座三越のレロジェエギュスキロールに行く。こちらはガラガラ。事前にメニューも決めていたので、スムーズに出てくるし、とてもおいしかった。ただし、ネットでの予約メニューが一種類でしかなく、1か月か1か月半たたないと新メニューにならないとのことで、残念。ネットの口コミでは料理が軽すぎと批判されていたが、老人には丁度の分量。

 2015e 001
日本橋三越本店 琳派400年記念 岡田美術館所蔵 琳派名品展:知られざる名作初公開」 会期:1/21~2/2
A★★★★B★★★C★★★
*さすがに岡田美術館は、保存状態のいいものを持っている。一級品ではないにしても、宗達・光琳・抱一など有名どころを揃えている。なかでも尾形光琳の《菊図屏風》《雪松群禽図屏風》、酒井抱一の《月に秋草図屏風》などはすばらしい。ユニークだったのは鈴木守一の《富士図屏風》で実にモダンな富士を描いていた。作者名を見なければ近代の作としか思えない。最後に驚かされたのは加山又造の《初月屏風》。1967年の作。これが琳派の本歌取りと言うべく、その伝統を咀嚼してさらに豪勢に再構築したもの。銀箔の月も煌々と輝き、江戸期以前の銀の月(《月に秋草図屏風》の月はもとよりススキも銀だったか)もきっとこのように輝いていたのだなあ、と思わせる仕上がり。
 

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■2014年12月展覧会総括

201412月に見た、主に美術関連の展覧会4件(2014112月では計69件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
12月
 
 1412kama 001
泉屋博古館分館 「茶の湯釜の美:京釜の系譜を辿る」 会期:11/1~12/14
A★★★★B★★★C★★★★
*茶道には全く疎いのだが、野口哲也氏のチラシに誘われて見に行く。展示品を素人にも多少理解できるよう、福岡県芦屋釜の里の協力を得て、実際の釜のできるまでが実物見本によって示されている。また展示品リストの裏面には、釜の形と名称の簡単な図解があり、とてもよかった。こうした初心者向けの丁寧さが、本物を見たときに、目の付け所を教えてくれることになるのだろう。そういった意味で、勉強になる展示であった。なお、何箇所か野口哲也氏の作品が4点ほどさりげなく置いてあったが、残念ながらあまり効果的ではなかった。
 
 Nitten 001
国立新美術館 「改組1回日本美術展覧会(日展)」 会期:10/3112/7
A☆☆☆☆B☆☆☆☆C☆☆☆
*初めて「日展」を見に行く。もっとも洋画と工芸のみで疲労困憊してしまいリタイアしたので、日本画も書も見ることができず。洋画では、それぞれの作品はそれなりに悪くないものもあったのだが、なぜこの絵を描かねばならないのかを作者自身が認識していないような気がしてしょうがなかった。それと描く技術の不足。またスペースの関係だろうが、絵が上下に架かっているのはとても見にくい(かつてフランスのサロンではそのように展示されたらしいので、その真似か)。一方、工芸はそれなりに技術もあるので、一定のレベルには作り上げられるものの、それで何を訴えたいのかよくわからない。結局、疲労感のみ残った。
 
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パナソニック汐留ミュージアム 「ジョルジョ・デ・キリコ:変遷と回帰」 会期:10/2512/26
A★★★☆☆B☆☆C☆☆
*さほど作品数は多くなかった(約100点)が、キリコの知らなかった側面も見えて、なかなかよい企画ではあった。それにしても晩年の、自身の作品の再作はどうしてだったのだろう。需要側が、キリコの出世作であるいわゆる形而上絵画ばかりを望んだことから、あえてそれらに模した作品を描いたのだろうか。マグリットも随分同じような作品を濫作していて、出身がデザイナーだったせいで類似作を制作することに抵抗がなかったかなと勝手に思っていたのだが、もしかするとキリコも新しい古典主義的な作品が売れず、画商が昔の作品に類似したものばかり求めたせいかもしれない。
 
◆ランチ◆
息子の勧めで「銀座季楽」に行く。ここはJA佐賀が経営する店。カウンターとテーブル席で料理が異なる。残念ながら1か月も前に予約したのに、テーブル席(ちなみに息子は当日予約にもかかわらず、何とキャンセルがあってカウンター席だった)。それでも季楽せいろ蒸しを選んだのだが、一見かなりの量に見えていた野菜や肉が、目の前で蒸しているのでいつの間にかしっかり食べきってしまった。帰りには佐賀蜜柑を頂き、ちょっと嬉しい気分。

 
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三菱一号館美術館 「ボストン美術館ミレー展:傑作の数々と画家の真実」 会期:10/172015/1/12
A★★☆☆☆B☆☆☆C☆☆☆
*ミレーの作品自体はあまり興味もなかったのだが、その周辺作家によいものが散見された。たとえばコンスタン・トロワイヨンの《身構える猟犬》、ヨーゼフ・イスラエルスの《別離の前日》、ジュリアン・デュプレの《干し草づくり》など。売りを「ミレー」にせざるをえなかったのだろうが、むしろ「フォンテーヌブローの森」とか「バルビゾン村」に焦点を絞り込んで、テーマ設定し直して企画したほうが充実したかもしれない。
この展覧会が、2014年最後となる。以上で2014年の1年間に69件見たことになった。ほぼ毎週1件以上のペースであった。
 
 

■既刊・近刊メモ(2015年1月版 Ver.1)

201412月および20151月前半に刊行された(はずの)本と、20151月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載分から追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【2014年12月に出た本から】
 
大久保 京 『猫本屋はじめました』 洋泉社、12/41500円+税 〔詳細〕
 *日本初の猫本専門インターネット書店「書肆 吾輩堂」店主の初エッセイ!

R・W・ガランド著/エドワード・ウェイクリング監修 『アリスとキャロルのパズルランド:不思議の国の謎解きブック』 グラフィック社、12/52200円+税 〔詳細〕
 *2015年は『不思議の国のアリス』出版150周年だそう。

■菊地章太 『エクスタシーの神学:キリスト教神秘主義の扉をひらく』 ちくま新書、12/8780円+税 〔詳細〕
 *ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるキリスト教神秘主義。その歴史を「エクスタシー」の観点から俯瞰し、宗教の本質に肉薄する危険な書。

■レオン・ポリアコフ/アーリア主義研究会訳 『アーリア神話:ヨーロッパにおける人種主義と民族主義の源泉〈新装版〉』 法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス15812/84800円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパ人をアーリア人種とセム人種に大きく二分し、前者の優越をうたうイデオロギーは、ヒトラーによってその頂点に達した。この血塗られた神話の本質と源流を英独仏など6カ国の起源神話、啓蒙期以降の思想史、とくに人類起源論に探り、理性に隣り合った狂気の醸成過程を追求。

■奥井智之 『恐怖と不安の社会学』 弘文堂、現代社会学ライブラリー 1612/91300円+税 〔詳細〕
 *わたしたちの不安と恐怖は、どこからくるのか? 制御不能のリスクとどう対峙するか。グローバル化=個人化社会の根幹を問う。

村上陽一郎 『奇跡を考える:科学と宗教』 講談社学術文庫、12/10720円+税 〔詳細〕
 *科学はいかに神の代替物になったか? 古代ギリシャからルネサンス、近代まで連綿と続く科学思想が奇跡をどう定義したか問い直す試み。奇跡の捉え方をヨーロッパの知識の歴史にたどり、また宗教と科学それぞれの論理とことばの違いを明らかにし、奇跡の本質にせまる。→元版は、岩波書店、叢書現代の宗教7199611月刊行。

千葉幹夫 『全国妖怪事典』 講談社学術文庫、12/101000円+税 〔詳細〕
 *日本人はなぜ、妖怪に惹かれるのか。文献に現れた妖怪を都道府県別に分類、種別や出現場所、特徴を紹介する本邦初の本格的妖怪事典。→元版は、小学館ライブラリー、199510月刊行。

篠田雄次郎 『テンプル騎士団』 講談社学術文庫、12/10 〔詳細〕
 *近代の国民国家や軍隊、多国籍企業の源流として後世に影響を与えた謎の軍事的修道会の実像に、文化社会学の視点から迫る。元版は、『聖堂騎士団』中公新書、1976年刊行。

池上英洋 『残酷美術史:西洋世界の裏面をよみとく』 ちくま学芸文庫、12/10950円+税 〔詳細〕
 *子殺し、魔女狩り、ペスト、拷問、処刑――美術作品に描かれた身の毛もよだつ事件の数々。200点以上の図版から読む暗黒の西洋史。

林望 『増補 書藪巡歴』 ちくま文庫、12/10880円+税 〔詳細〕
 *ものとしての書物について正確に記述する学問――書誌学。その奥深い楽しみを、基礎知識から在りし日の先学まで軽妙な筆致で描く。→なお、増補部分は『書誌学の回廊』(日本経済新聞社、19957月)から一部収録したもの。
泉鏡花・柳田國男・芥川龍之介/東雅夫編 『河童のお弟子柳花叢書』ちくま文庫、12/101200円+税 〔詳細〕
 *大正・昭和の怪談シーンを牽引した泉・芥川・柳田は、妖怪師弟関係にあった。三人それぞれの〈河童〉に関する作品を集めた前代未聞のアンソロジー。

IDEA No.368、特集=日本オルタナ精神譜 1970-1994 否定形のブックデザイン、誠文堂新光社、12/102829円+税 〔詳細〕
 *本特集では、354号、前号に引きつづき戦後日本の出版における精神史を「社内装丁・編集装丁」、なかでも詩と翻訳というフィールドを焦点に辿っていく。「日本オルタナ出版史」三部作の完結篇。

中相作編 《伊賀一筆創刊兼終刊号》 名張人外境、12/102000円(税込):amazonでのみ販売 〔詳細〕
*江戸川乱歩の手製本『奇譚』(抄)を活字化掲載。さらに名張市立図書館が平成15年に発行した『江戸川乱歩著書目録』を増補。乱歩作品が昨年までの十二年間にどう受容されたかを概観できます。

佐野眞一 『ノンフィクションは死なない』 イースト・プレス、イースト新書、12/10861円+税 〔詳細〕
 *「橋下徹」を取り上げた『週刊朝日』の連載が初回で打ち切りとなった。その裏側では何が起こっていたのか。このジャーナリズムの現状にどう立ち向かうべきか。渦中のノンフィクション作家が重い口を開き、全ての疑問に答える。

『映画秘宝EX 江戸川乱歩映像読本』 洋泉社、12/111500〔詳細〕

武光誠 『江戸川乱歩とその時代』 PHP研究所、12/111800円+税 〔詳細〕
 *怪しくもロマンあふれる乱歩の作品はいかにして誕生したのか。描き下ろしの挿画と時代背景でたどっていく、これまでにない乱歩案内。イラスト=梅田紀代志

■神山典士 『ペテン師と天才:佐村河内事件の全貌』 文藝春秋、12/121500円+税 〔詳細〕
 *18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。二人の共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか。テレビ、新聞、出版、音楽業界……。あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた壮大なペテンの真相に迫る。週刊文春が告発した佐村河内守のゴーストライター事件の全貌。

■長山靖生 『「世代」の正体:なぜ日本人は世代論が好きなのか』 河出ブックス、12/121600円+税 〔詳細〕
 *「今どきの若者は……」――なぜ私たちはこんなにも「世代論」を語るのか。大正青年から焼け跡、団塊、バブル、脱ゆとりまで、「世代」をとおして明治後期以降を通覧する画期的日本社会論。

■飯倉照平監修/松居竜五・田村義也・中西須美・志村真幸・南條竹則・前島志保訳 『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』 集英社、12/1512000円+税 〔詳細〕
 *ついに南方熊楠の英文論考の完訳なる! 三大論考「神跡考」「燕石考」「鷲石考」から新発見の未発表論考までを詳細な研究をふまえて刊行。既刊[ネイチャー]誌篇に続く、熊楠の英文論考の翻訳決定版。A5判、896ページ。

■H・ギルバート・ウェルチ、リサ・M・シュワルツ、スティーヴン・ウォロシン/北澤京子訳 『過剰診断:健康診断があなたを病気にする』 筑摩書房、12/151700円+税 〔詳細〕
 *早期発見・早期治療を進めるのはいいことなのか? あなたが診断された「病気」は「病気の可能性」かもしれない。見落とされてきた過剰診断の害を警告する。

■ガイ・P・ハリソン/松本剛史訳 Think 疑え!』 集英社インターナショナル、知のトレッキング叢書、12/151100円+税 〔詳細〕
 *人に騙されたり、間違ったことを信じたりしないための「懐疑主義」のすすめ。

小山進 『「心配性」だから世界一になれた:先手を打ち続けるトップの習慣』 祥伝社、12/151500円+税 〔詳細〕
 *世界が絶賛する日本人パティシエ、エス・コヤマの仕事術。世界一のショコラは「心配」から生まれた。何かで成果を出したいのなら、徹底的に準備をすることだ。

■井家上隆幸 『三一新書の時代』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1612/161600円+税 〔詳細〕
 *1958年に三一書房に入社し、73年に退社した著者は、60年安保闘争・70年大学闘争に「三一新書」の編集者として対峙する。新書の先駆け「三一新書」と左翼の蜜月時代の軌跡を辿り、その全貌を明らかにする。

■井伊順彦編・解説/井伊順彦・今村楯夫・他訳 『世を騒がす嘘つき男:英国モダニズム短篇集2』 風濤社、12/163200円+税 〔詳細〕
 *第一次世界大戦勃発から100年! 戦争、恋愛、サロン、愛書家、ミステリ……。いまだ勢力を誇る英国の、不安な足音のなかに味わうモダニズムの精華! 華やかなりし英国、純文学から探偵小説までの、珠玉の13作家15篇、本邦初訳の短篇アンソロジー!

釘原直樹編 『スケープゴーティング:誰が,なぜ「やり玉」に挙げられるのか』 有斐閣、12/162600円+税〔詳細〕
 *非難は誰に、どのようになされるのか? 大きな事故や災害があった際に、特定の個人や集団・組織、システム、国・政府、社会・文化が次々と「やり玉」に挙げられ、強い非難を受ける。そのメカニズムはいかなるものか、マスメディア報道はどのように影響するのかを、実証研究から包括的に解明する。

今野真二 『辞書をよむ』 平凡社新書、12/17800円+税 〔詳細〕
 *各時代の「辞書」を読み解き、その時代の言語生活を浮き彫りにする。辞書的をつくり読む愉楽のありかとは?

■桂千穂 『エンタムービー:本当に驚いたSF映画19452014 メディアックスMOOK12/181500円+税 〔詳細〕
 *戦後70年のSF映画徹底検証!

■門奈直樹 『ジャーナリズムは再生できるか:激変する英国メディア』 岩波書店、12/182400円+税 〔詳細〕
 *“メディア王”ルパート・マードックが仕かけたメディア覇権戦争により、1980年代以降、欧米メディア界は激変を迎えた。とりわけ英国では、サッチャー政権以来、規制緩和などにより、新聞・放送界の歴史的転換が続く。スキャンダリズムが横行し、メディア不信も高まる中、ジャーナリズムの役割を問い続ける英国に、日本社会は何を見るべきか。

『別冊宝島2281 徹底検証世紀の大誤報』 宝島社、12/181000円+税 〔詳細〕
*平成以降に新聞・雑誌・テレビが報じた「誤報・虚報・ねつ造」ニュース。その舞台裏ではいったい何が起こっていたのか? 読売新聞の「iPS細胞ニセ教授」騒動、『週刊新潮』の赤報隊ニセ犯人告白、『週刊現代』のグリコ・森永犯デッチ上げ、『週刊文春』が報じた池田大作看護師ニセ証言……。朝日新聞バッシングが喧しいが、他のメディアは果たして「石を投げる資格」があるのか。マスコミエリートたちが報じたガセネタから「報道・ジャーナリズム」の現場の舞台裏をリポートする。

富山太佳夫『シャーロック・ホームズの世紀末増補新版』 青土社、12/182800円+税 〔詳細〕
 *世紀末ロンドンに名探偵ホームズが目撃したものは――猟奇殺人、植民地戦争、女権拡張と労働争議、美女の噂とボクシング、優生学、進化論、神秘思想など、多種多様な大英帝国の素顔だった。ホームズ譚を通して、今日の消費社会を先取りした大英帝国の虚実を抉る画期的世紀末文化論。増補の章を加えた新版。→なぜか青土社のサイトには増補新版の情報がない!

朝日新聞取材班編 『非情世界:恐るべき情報戦争の裏側』 朝日新聞出版、12/191400円+税 〔詳細〕
 *すべての事件は、氷山の一角しか報じられない。おそるべき「世界の情報戦争」の裏側を描き、朝日新聞連載時にも反響の大きかった特集の書籍化。大幅に加筆したうえに、新たに「日本のインテリジェンス」を書き下ろした決定版。

■ツベタナ・クリステワ編 『パロディと日本文化』 笠間書院、12/194800円+税 〔詳細〕
 *時代も超え、詩歌・物語・絵画・食べ物など、ジャンルやメディアも越え、国境をも越え、パロディを考え抜く、前代未聞の試み。絵巻物からマンガまで、和歌から福澤諭吉まで。パロディを通して、日本文化を差異化し、再発見していこうとする野心的な書。

橳島次郎 『生命科学の欲望と倫理:科学と社会の関係を問い直す』 青土社、12/191900円+税 〔詳細〕
 *STAP細胞騒動は、現代科学の歪みを明るみに出す重大な事件だった。いま科学はいかにして信頼をとり戻すがことできるのか。長年、生命倫理をめぐる研究と政策立案議論に関わってきた著者がその根本的な歪みと構造を解き明かし、対策を示した提言の書。

■平井杏子『ゴーストを訪ねるロンドンの旅』 大修館書店、12月下旬、2300円+税 〔詳細〕
 *大英博物館などロンドンの観光名所に出現するとされる幽霊のエピソードを紹介。幽霊を通してイギリスの歴史と文化を知る一冊。→1125日発売予定が、12月下旬刊行になったはずだったが、いつの間にか刊行済み。

喜多崎親編/高階秀爾・千足伸行・石鍋真澄著 『〈西洋美術史を学ぶ〉ということ』 三元社、12/201200円+税 〔詳細〕
 *〈西洋美術史〉は何の役に立つの? 実学偏重傾向にある大学での学び。そこで〈西洋美術史〉を学ぶのは優雅な“趣味”と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する〈西洋美術史〉は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

荒俣宏編 『怪奇文学大山脈 III 西洋近代名作選 諸雑誌氾濫篇』 東京創元社、12/222700税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山──稀代の碩学が満を持して贈る、至高の怪奇幻想文学アンソロジー第3巻。パルプ雑誌の絢爛たる世界。→11月刊行予定が12月に延期。

土屋大洋監修 『仮想戦争の終わり:サイバー戦争とセキュリティ』 角川学芸出版、角川インターネット講座13、12/222500円+税 〔詳細〕
 *インターネットを通じ昼夜分かたず国籍不明のサイバー攻撃が仕掛けられている現在、もはやサイバー戦争は現実の戦争となった。個人情報から国際社会の安全保障まで、インターネットに潜むリスクを徹底解説。

■石川美子 『青のパティニール:最初の風景画家』 みすず書房、12/225000円+税 〔詳細〕
 *精緻な細部と美しい青で五世紀ぶりに浮上した画家。「風景」という概念の誕生を絵画と言語と文学に探るハイブリッドな研究エッセー。

マーガレット・マクミラン/真壁広道訳 『誘惑する歴史:誤用・濫用・利用の実例』 えにし書房、12/232000円+税 〔詳細〕
 *歴史にいかに向き合うべきか? 歴史と民族・アイデンティティ、歴史的戦争・紛争、911、領土問題、従軍慰安婦問題…。歴史がいかに誤用、濫用に陥りやすいか豊富な実例からわかりやすく解説。一方で、真摯に、取り扱いに注意しながら歴史を利用し学ぶことで、過ちを回避し、世界認識と相互理解を深める可能性を提示。世界史と、今日的国際問題を概観し、その関連を知り、理解を深め、安直な歴史利用を戒めた好著。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ1 :英国紳士の名画大作戦』 角川文庫、12/25800円+税 〔詳細〕
 *マドリッドで盗まれたゴヤの名画。臨時主任警視マートランドは、画商チャーリー・モルデカイを訪れる。手がかりは一枚の写真、モルデカイは写真に絡む大富豪を暗殺するよう指示されるが。怪作ミステリー第一弾! →ジョニー・デップ主演の映画「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」が、20152月にロードショーとなるので、遂に出るようだ。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ2 :閣下のスパイ教育』 角川文庫、12/25800円+税 〔詳細〕
 *画商チャーリー・モルデカイは、プラド美術館からゴヤの絵をかっぱらいアメリカに届けるが、配達先で大富豪は殺されていた。遺された未亡人と結婚し、彼の金の流れを突き止めるよう、モルデカイは依頼を受けるが。 →なお、かつてサンリオSF文庫から出た『深き森は悪魔のにおい』も、新訳『ジャージー島の悪魔』として第3弾に。

マーク・ソールズバーリー/株式会社Bスプラウト訳『エイリアン|アーカイブ:H.R.ギーガートリビュートハードカバー版』 ボーンデジタル、12/255000円+税 〔詳細〕
 *SF映画の金字塔「エイリアン」 4部作を網羅した初のアート&メイキング集。ストーリーボード、コンセプトデザイン、カットシーン、没アイデア、コスチューム、武器など、制作舞台裏を紹介。リドリー・スコット、シガーニー・ウィーヴァー、ギーガーらのインタビューも収録。

マージョリー・シェイファー/栗原泉訳 『胡椒:暴虐の世界史』 白水社、12/252400円+税 〔詳細〕
 *1619世紀、血眼になって胡椒を求め、アジアに進出したポルトガル、オランダ、イギリスのなりふり構わぬ行状を、現地の人びと、海賊、商人らのエピソードで描いた傑作歴史読みもの。

■A.コルバン、小倉孝誠、鷲見洋一、岑村傑 『身体はどのように変わってきたか:16世紀から現代まで』 藤原書店、12/252800円+税 〔詳細〕
 *2011年に日本翻訳出版文化賞を受賞したヴィガレロ/コルバン/クルティーヌ監修『身体の歴史』(全3巻)の身体論の広大な領域へのいざないとして、“感性の歴史家”アラン・コルバンのインタビュー、各巻監訳者による内容のポイント、そして『身体の歴史』を出発点にして、各監訳者の関心から発展させた論考を集成、一冊で「身体の歴史」とは何かがわかる決定版。

村田麻里子 『思想としてのミュージアム:ものと空間のメディア論』 人文書院、12/253200円+税 〔詳細〕
 *本書は“ミュージアムブーム”と“ミュージアム冬の時代”を同時に経験している現代日本にとって有益な示唆を与えるだろう。日本の新しいミュゼオロジーの展開を告げる画期作。

岩切友里子編著 『芳年』 平凡社、12月下旬、15000円+税 〔詳細〕
 *最後の天才浮世絵師・月岡芳年の画業を通覧。初摺作品を厳選して約330点の優品を収録し、初公開作品も含む画期的な豪華版画集。

■ASIOS 『謎解き超常現象4 彩図社、12/261389円+税 〔詳細〕
 *謎解き超常現象シリーズの第4弾です。比較的有名な事件を中心に34の項目を集めました。今作は海外から特別ゲストとして、医学社会学者のロバート・バーソロミューさんに寄稿していただいています。

牧義之 『伏字の文化史:検閲・文学・出版』 森話社、12月、4800円+税 〔詳細〕
 *言論統制下の戦前から戦中にかけて活字メディアを埋めつくした不可解な記号群。×○●△▲□■ヽゝ……検閲をかい潜り作品を世に出すための編集者・著者らの苦闘の痕跡ともいえる〈伏字〉の実態を、広汎な一次資料から明らかにする。

W.ラーニシュ文/E.デープラー画/吉田孝夫訳 『図説北欧神話の世界』 八坂書房、12月、2400円+税 〔詳細〕
 *オーディン、トールなどの主要な神々と、彼らの織りなす世界を、コンパクトで手堅い概説と極彩色の挿画でわかりやすく紹介。古来の図像に乏しい北欧神話のイメージを文献から再現、後代に大きな影響をもたらした名著。

 
【2015年1月上旬に出た本から】
 
安村敏信 『広重「名所江戸百景」の旅』 平凡社、太陽の地図帖、1/51300円+税 〔詳細〕
 *歌川広重の最晩年の代表作を、現代地図と古地図で読み解く。

大野晋 『日本語と私』 河出文庫、1/7700円+税 〔詳細〕
 *『広辞苑』基礎語千語の執筆、戦後の国字改革批判、そして孤軍奮闘した日本語タミル語同系論研究……「日本とは何か」その答えを求め、生涯を日本語の究明に賭けた稀代の国語学者の貴重な自伝的エッセイ。

須田桃子 『捏造の科学者:STAP細胞事件』 文藝春秋、1/71600円+税 〔詳細〕
 *発見の興奮とフィーバーに酔っていた取材班に、疑問がひとつまたひとつ増えていく。STAP細胞報道をリードし続けた毎日新聞科学環境部。その中心となった女性科学記者が、書き下ろす。誰が、何を、いつ、なぜ、どのように捏造したのか? 「科学史に残るスキャンダル」の深層。

志村有弘編『怪異な話:本朝不思議物語』 河出文庫、1/7720円+税 〔詳細〕
 *『宿直草』『奇談雑史』『桃山人夜話』など、江戸期の珍しい文献から、怪談、奇談、不思議譚を収集、現代語に訳してお届けする。掛け値なしの、こわいはなし集。

ダニエル・コンペール/宮川朗子訳 『大衆小説』 国文社、1/82500円+税 〔詳細〕
 *フランス大衆小説研究の入門書。フランス大衆小説の起源から現在までの発展を追い、主要な特徴の現れ方やその領域を示す。また、大衆小説の正統的価値の認定の欠如の問題を論じ、正確に評価するための指標を提示する。

石井正己 『テクストとしての柳田国男:知の巨人の誕生』 三弥井書店、1/94500円+税 〔詳細〕
 *本文、箱・カバー・表紙、口絵・挿絵・写真・地図、柱の文字、索引などありとあらゆるものを含む総体の細部から柳田国男の思想の動きを浮き彫りにする。「知の巨人柳田国男とは何か」を再考するための挑戦!

石川栄作編訳 『ジークフリート伝説集』 同学社、1/91600円+税 〔詳細〕
 *18世紀の民衆本以外では、これまで著書のかたちでは刊行されていない価値のある作品を厳選。ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』や、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』とは異なったジークフリート像が読みとれる。巻末には補説として「英雄ジークフリート像の変遷」もつけてあり、この伝説の系譜を俯瞰することもできる貴重な訳書である。

マイク・アシュリー/牧眞司訳 『SF雑誌の歴史:黄金期そして革命』 東京創元社、1/105000円+税 〔詳細〕
 *世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。雑誌をつくりつづけた出版人たちの狂騒曲が描かれる。本書では、傑作が続出した黄金期からニューウェーブSFの登場にいたる195070年を扱う。SFファンはもとより、雑誌文化に興味を持つ読者の必携書である。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備し、編集者・発行者、カバー・アーティストの名鑑も充実させた決定版資料。

■エリック・ロメール&クロード・シャブロル 『ヒッチコック』 インスクリプト、1/102800円+税 〔詳細〕
 *1957年フランス、二人の駆け出しの映画作家が世界で初めてヒッチコックの全作品を徹底的に論じた。秘密と告白、運命と意志、悪の誘惑、堕罪と救済、そしてサスペンス。通俗的な娯楽映画という世評に抗し、ヒッチコックの華麗な演出に潜む形而上学的主題へと迫った、ヌーヴェルヴァーグによる「作家主義」の記念碑的書物。

堀之内清彦 『メディアと著作権』 論創社、1/103800円+税 〔詳細〕
 *文化の発展と著作権との関わりとは?著作権の実務に携わった著者が、著作権制度の歴史を示し、著作権法を俯瞰したうえで、「出版・新聞・映画・インターネット・放送」と「著作権」の問題を、多くの文献に基づき解説する。

森貴史編 『ドイツ王侯コレクションの文化史:禁断の知とモノの世界』 勉誠出版、1月、3400円+税 〔詳細〕
 *ヴンダーカンマー・巨大地球儀・木の百科文庫・奇想庭園・黄金の象・鏡の間(シュピーゲルカンマー)・静電起電機とライデン瓶・驚異の都市…1618世紀のドイツの諸侯が創りだした奇想天外で華やかなりしコレクションの数々。100枚を超える写真を掲載し、中世的世界観が近代知を生みだす胎動期の歴史に触れる。201412月刊行予定が遅れた。

木下厚 『政治家失言・放言大全:問題発言の戦後史』 勉誠出版、1月、3500円+税 〔詳細〕
 *数々の問題発言は、日本政治の〈本音〉なのか? 終戦直後から原発・歴史認識問題まで、政治を揺るがし、国民の議論を呼んだ約500の失言・放言を徹底して集成。発言の背景・その後の経緯まで詳細に解説する。議論と顰蹙を巻き起こした〈問題発言〉から読む日本現代史。→201412月刊行予定が遅れた。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆2015年1月中旬以降刊行予定
浜本隆志 『バレンタインデーの秘密:愛の宗教文化史』 平凡社新書、1/17840円+税 〔詳細〕
 *性の放蕩に始まる土着の宗教儀礼が世界習俗化する経緯をたどり「愛の日」の秘密に迫る。

■山口昌男 『エノケンと菊谷栄:昭和精神史の匿れた水脈』 晶文社、1/172300円+税 〔詳細〕
 *日本の喜劇王エノケンとその座付作者・菊谷栄が、二人三脚で切り拓いた浅草レヴューの世界を、知られざる資料と証言で描いた書き下ろし評伝。文化人類学者の故・山口昌男が、80年代に筆を執ったが、中断したままついに完成には到らなかった。本書は、著者の意志を継いで“幻の遺稿”を整理・編集し、刊行するものである。

ロジャー・イーカーチ/樋口幸子・片柳佐智子・三宅真砂子訳 『失われた夜の歴史』 インターシフト、1/203200円+税 〔詳細〕
 *夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。文学・社会・生活・心理・思想・魔術——私たちが忘れてしまった、夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作!

■大澤聡 『批評メディア論:戦前期日本の論壇と文壇』 岩波書店、1/202200円+税 〔詳細〕
 *「論壇」「文壇」とは何でしょうか。日本において「批評」はいかにして可能なのでしょうか。そのことを根本から考え、いま、批評を再起動させるために、本書では言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼります。論壇時評、文芸批評、座談会、人物批評、匿名批評等の成立と定着を示す膨大な資料を博捜渉猟し、圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す試みです。

マイクル・Z・リューイン/田口俊樹訳『神さまがぼやく夜』ヴィレッジブックス、1/20920円+税 〔詳細〕
 *ミステリの名手が贈る、爆笑必至の大人の寓話。天地創造の主、神は悶々としていた。ある計画を胸に下界に降りたものの、百年ぶりの世界はすっかり様変わりし、かつて自分に似せて創ったはずの人間たちは携帯電話にタトゥーに脱毛、理解不能な進化を遂げていたのだ。そこで彼らを知るため夜ごと酒場めぐりを始めるが、男と女の関係はどうも複雑怪奇なようで……。ミステリの名手が極上のユーモアで現代社会を諷刺する意欲作。

エルネスト・ド・ジャンジャンバック/鈴木雅雄訳 『パリのサタン』 風濤社、シュルレアリスムの本棚1/212800円+税 〔詳細〕
 *破戒僧、ここに現る!シュルレアリスムかキリスト教か?  ダリの偏執狂と、ペレの破天荒さをあわせもつシュルレアリスム最大の奇人。

澤井繁男 『評伝カンパネッラ』 人文書院、1/222600円+税〔詳細〕
 *哲学者にして魔術師。ユートピア小説『太陽の都』の著者で、ルネッサンス最後の巨人カンパネッラの本邦初の評伝。
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b186369.html
■レベッカ・ラップ/緒川久美子訳 『ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法:世界を変えた20の野菜の歴史』 上下、原書房、1/23、各2000円+税 〔詳細〕
 *トロイの木馬の中でギリシア人がニンジンをかじった理由は? 日本では「カボチャ」とひとくくりにされるパンプキンとスクワッシュの多様性とは? 身近な野菜の起源、分類、栄養といった科学的側面から歴史、迷信、伝説、文化まで。

■デイヴィッド・ビアリング/西田佐知子訳 『植物が出現し、気候を変えた』 みすず書房、1/233400円+税 〔詳細〕
 *陸上植物の進化・繁栄がダイナミックに地球の景観や気候を作り変えた! 「緑の地球」の5億年を推理する知的刺激に満ちた科学読み物。

■成田亨 『成田亨の特撮美術』 羽鳥書店、1/233800円+税 〔詳細〕
 *特撮美術のバイブル。「ウルトラ」の怪獣や宇宙人のデザインをてがけた成田亨は、独自に編み出した技術を駆使して“特撮に見えない特撮”を追求した。54作品と貴重写真235点を通して伝える成田亨のミニチュアワークの真髄! →元版は『特撮美術』(フィルムアート社、19968月)だろうか。

■マリオ・リヴィオ/千葉敏生訳 『偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/232400円+税 〔詳細〕
 *「生涯の失敗」が最新宇宙論により復権したアインシュタインのケースを初め、「間違っていた」「惜しかった」ケースさえ後世の参考になるビッグな科学者の「勇み足」を、多彩な図版を駆使して紹介。

ニコラス・エプリー/波多野理彩子訳 『人の心は読めるか?』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/231800円+税 〔詳細〕
 *「自分はあの人に好かれている」「彼はいま?をついている」「夫の考えることなら大体わかる」──じつは、たいていあなたの勘違い。相手の心を正確に読みとって、対人関係を改善する方法とは?

■ジェレミー・ハーウッド/源田孝監修/大川紀男訳 『ヒトラーの宣伝兵器:プロパガンダ誌《シグナル》と第2次世界大戦』悠書館、1/238000円+税 〔詳細〕
 *現代の国家広報戦略の先駆け、ナチス・ドイツのプロパガンダの内幕に迫る。《シグナル》は最盛期には20の言語の版が出され、隔週刊で、毎号250万部の販売部数を誇った。その圧倒的な写真と宣伝記事は、今なお色あせない魅力をもっている。そこに描かれた第2次世界大戦は、実際とどう違っていたのか。

■キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ3 ジャージー島の悪魔』 角川文庫、1/24800円+税 〔詳細〕
 *妻ジョハナと用心棒ジョックとともにジャージー島で暮らすことになった画商チャーリー・モルデカイ。平和な島で起きた恐ろしい連続レイプ魔事件を解決すべく奮闘するが。→かつてサンリオSF文庫より『深き森は悪魔のにおい』の題で刊行。

■キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ4 髭殺人事件』 角川文庫、1/24800円+税〔詳細〕
 *カレッジの女性研究者が不審な死をとげた。大学の恩師から依頼を受け、画商チャーリー・モルデカイは調査を開始する。妻から不評ではあるが自慢の髭をなびかせ、カレッジに特別研究員として潜入するが。

■小松和彦監修 『妖怪 YOKAI:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、1/24920円+税 〔詳細〕
 *北斎・国芳・芳年はじめ有名絵師たちが描いた妖怪画100点をオールカラーで大公開。古くから描かれてきた妖怪画の歴史は日本人の心性の歴史でもある。魑魅魍魎の世界へと誘う、全く新しい入門書。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、1/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。

■太田智己 『社会とつながる美術史学:近現代のアカデミズムとメディア・娯楽』 吉川弘文館、1/254200円+税 〔詳細〕
*1920~50年代、美術史学は学術研究として確立。美術全集、ラジオ番組、展覧会などを事例に、美術と社会のつながりを探究する。

■シャーン・エヴァンズ/村上リコ監訳、田口未和訳 『フォト・ストーリー 英国の幽霊伝説:ナショナル・トラストの建物と怪奇現象』 原書房、1/263500円+税 〔詳細〕
 *歴史的な建築物の保護を行う英国のナショナル・トラストが管理する建物に住む人たちやスタッフへの取材により、彼らが実際に体験した不可解な現象や古い屋敷や土地にまつわる伝説や神話を集め、幻想的な写真とともに紹介する。

ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ/長井那智子訳 『女吸血鬼カーミラ』 亜紀書房、1/26 〔詳細〕
 *幻想文学の古典、45年ぶりの完全版新訳。1872年に発表され、ブラム・ストーカー『ドラキュラ』にも影響を与えた怪奇小説。レズビアニズム色の濃密な作品でもあり、「百合族」のバイブルともされる本作が、平井呈一訳いらいの完全版として美麗装幀でよみがえる!

夢枕獏 『秘伝「書く」技術』 集英社インターナショナル、1/261100円+税 〔詳細〕
 *『陰陽師』シリーズや『神々の山嶺』など、30年以上にわたり常に話題作を世に送り続ける作家が、これまでの作品を例に、着想のきっかけから情報収集、実際に「書く」技術まで、初めて公開します。

河野元昭監修 『年譜でたどる琳派400年』 淡交社、1/281900円+税 〔詳細〕
 *本阿弥光悦が鷹峰の地を拝領してから2015年で400年。その間、琳派の作風やデザインは、尾形光琳・乾山兄弟から酒井抱一へ私淑という形で受け継がれ、また神坂雪佳や田中一光ら近現代の作家に見直されながら生き続けてきました。各時代の年譜と多彩な作品をビジュアルに紹介しながら、江戸初期から現代へと繋がる琳派400年の系譜をたどります。

千々和泰明 『変わりゆく内閣安全保障機構:日本版NSC成立への道』 原書房、1/283000円+税 〔詳細〕
 *安倍内閣のもとで国家安全保障会議がスタートする。この「日本版NSC」はこれまでの国防会議とどこが違い、どの立場がどう影響を及ぼすのかを、戦後安保体制の歴史をたどりつつ図表などとともに詳述。

バーナード・ミーハン/鶴岡真弓訳 『ケルズの書:ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』 岩波書店、1/297200円+税 〔詳細〕
*ケルト美術の最高傑作と目される彩飾福音書写本。世界中の人々を魅了してやまない写本成立の歴史的背景、構成、携わった写字生、彩飾家を詳しく解説する。鳥や動物・植物文、組紐文、渦巻文、幾何学文を徹底的に検証して、その象徴的意味を説き明かす。写本研究の第一人者による決定版豪華美術書。カラー図版230点を付す。

ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『中世の聖なるイメージと身体:キリスト教における信仰と実践』刀水書房、刀水歴史全書881/303800円+税 〔詳細〕
 *本書は、不可視なる神、ロゴスである神を画像として表現してよいのか、という問いかけに始まるキリスト教美術が、中世において如何にイメージを立ち上がらせてきたのかを、具体例をもって解き明かす。中世における「イメージ」は、単なる「造形作品」「美術作品」ではなく、神秘的生命感にあふれた身体性を存分に有し、中世を生きる民衆に大いなる働きかけを行いつつ、自身変容し、受容されてゆく存在なのである。→旧タイトル『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』から変更。→刊行が20151月予定に変更。

■紀田順一郎 『幻島はるかなり:推理・幻想文学の七十年』 松籟社、1/312400円+税 〔詳細〕
 *ミステリマガジン連載の回想記を大幅増補。戦後のミステリ界の状況や、〈世界幻想文学大系〉発刊時の裏話など国書刊行会創期の様子も描かれる。

植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ171月 〔詳細〕

トム・シッピー/沼田香穂里訳 JRR・トールキン:世紀の作家』 評論社、1月、2800円+税 〔詳細〕
 *トールキン研究の第一人者による作品論であり、ファンタジーの最高峰を巡る旅のガイドブックでもある。トールキン・ファンにとっても、またこれからトールキン作品を読もうとする読者にとっても読み応えのある1冊。

 
◆2015年2月以降刊行予定
《ユリイカ》20153月増刊号、総特集:150年目の不思議の国のアリス、2/22600円+税 〔詳細〕

中川右介 『購書術:本には買い方があった! 小学館新書、2/2720円+税 〔詳細〕
 *世に読書術の本が数多あるなか、本の買い方を徹底的に思考し、指南する本は、おそらく日本初ではないでしょうか。全ての本好きに贈る、あるようでなかった究極の本の買い方術です。

鈴木広光 『日本語活字印刷史』 名古屋大学出版会、2/105800+税 〔詳細〕
 *西洋式活版印刷術に内在する論理とのせめぎあいのなか、漢字と仮名による多様な書字活動は、どのように活字化されたのか。技術のみならず文字の性質や書記様式・言語生活等に注目し、嵯峨本など古活字版から、宣教師らによる明朝体活字の鋳造を経て、近代日本の活字組版まで、グローバルな視野で描きだす力作。

長野浩典 『生類供養と日本人』 弦書房、2/102000円+税 〔詳細〕
 *なぜ、日本人は生きもの(生類)を供養するのか。生きてゆくために動物たち(生類)の命をいただいてきた私たち人間は、その命を奪うことに対する罪悪感から逃れ、それを薄める〈装置〉として多くの供養塔をつくってきた。各地の供養塔を丹念に踏査し、土地の風土や歴史、習俗と動物(生類)とのかかわりの深さから〈供養〉の意義を次々に読み解いてゆく。さらに西洋のいけにえとしての〈供犠〉と日本の慰霊としての〈供養〉との違いにも言及した。

今野真二 『戦国の日本語五百年前の読み・書く・話す』 河出ブックス、2/171600円+税 〔詳細〕
 *激動の戦国時代、いかなる日本語が話され、書かれ、読まれていたのか。武士の連歌、公家の日記、辞書『節用集』、キリシタン版、秀吉の書状……古代語から近代語への過渡期を多面的に描く。→「本当に今野真二先生の執筆スピードはどうなっているのか。2014年に単著を9冊もだしているというのに。2013年は6冊。20123冊、20114冊、20101冊、20093冊。早すぎる…」と猫の泉氏がツイートしていた。

ミチオ・カク/斉藤隆央訳 『フューチャー・オブ・マインド:心の未来を科学する』 NHK出版、2/242500円+税 〔詳細〕
*テレパシー・記憶の増強・AI……夢の世界が現実になる!  脳の研究とテクノロジーの進展により、心の仕組みと働きが劇的に解明されつつある。さらに科学の進歩が続くならば、われわれの能力や可能性は飛躍的に高まり、驚異の未来が開けるという――。

『小林清親:文明開化の光と影』(仮) 青幻舎、2月中旬、2400円+税 〔詳細〕
 *没後100周年記念刊行! 「最後の浮世絵師、明治の広重」と呼ばれた小林清親。江戸から明治という激動の変換機に掴み取った「絵画の近代化」。西洋絵画の技法を基に開発した「光線画」はじめ、肉筆画、風刺画、戦争画など貴重資料280点掲載! 27日~322日:静岡市美術館;45日~517日:練馬区美術館に展覧会開催。

■エルキ・フータモ/太田純貴訳 『メディア考古学:過去・現在・未来の対話のために』 NTT出版、2/243700円+税 〔詳細〕
 *古くなり、忘れられ、消えてしまったメディアを再考察することによって、今日の新しいメディアへの理解を深める試みが、「メディア考古学」である。メディア考古学は、技術決定主義に基づく進歩の歴史観を解体する。本書は、メディア考古学の第一人者、エルキ・フータモの代表的な論文を集めた、メディア考古学の最良の入門書である。

河出書房新社編集部編 KAWADE夢ムック 総特集 泡坂妻夫』 河出書房新社、文藝別冊、2/241300円+税〔詳細〕
 *『しあわせの書』で再ブレイクの、ミステリ作家・奇術師・紋章上絵師の3つの顔を持つ才能に迫る初の総特集! 対談:北村薫×法月綸太郎、寄稿:綾辻行人、恩田陸、田中芳樹、皆川博子……。

熊倉一紗 『明治・大正の広告メディア:〈正月用引札〉が語るもの』 吉川弘文館、2/252400円+税 詳細〕
 *明治・大正期に配布された極彩色の印刷物、正月用引札。図像の変遷と歴史的・社会的文脈との関係を、600点近い引札を精選し考察。

駒田牧子 『根付 NETSUKE ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、2/25920円+税 〔詳細〕
 *わずか数センチメートルの小さな工芸品・根付。仏像彫刻と違い、民の間から生まれた日本特有の文化である。動物や食べ物などの豊富な題材、艶めく表情など、日本人の遊び心と繊細な技術を味わう入門書。

アンドルー・ホッジス/土屋俊・土屋希和子訳 『エニグマ:アラン・チューリング伝上』 勁草書房、2/273000円+税 〔詳細〕
 *解読不可能といわれたドイツの暗号機エニグマを攻略した史上最強の暗号解読者であり、コンピュータ科学の創始者であり、同性愛で罪に問われるという数奇な人生を送ったアラン・チューリング。彼は何を考え、何を感じ、そして生きたのか。数理物理学者でもある著者アンドルー・ホッジスがチューリングの生涯を鮮やかに描き出す。

坂井克之 『科学の現場:研究者はそこで何をしているのか』 河出ブックス、2/271500円+税 〔詳細〕
 *輝かしい成果と頭の痛い諸問題。真理追求の純粋さとはうらはらに、きわめて「人間的な」営みでもある科学。さまざまな欲望がうずまく、生々しい現在進行形の現場を活写する。

高木大祐 『動植物供養と現世利益の信仰論』 慶友社、2/288500円+税 〔詳細〕
 *なぜ動植物を供養するのか?なぜ寺院で祈願をするのか?動植物供養と、大漁・航海安全という現世利益の祈願を題材として、生業の視点から仏教民俗を分析する。

府中市美術館 『歌川国芳:奇と笑いの木版画』 東京美術、2月、2600円+税 〔詳細〕
 *2010年春に府中市美術館で開催された同名の展覧会図録を改訂し書籍化した。今最も人気のある浮世絵師のひとり歌川国芳の膨大な画業を、ユーモアと発想の奇抜さに着目して構成し、国芳の知られざる魅力を引き出した作品集。

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、26000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!

ヴァーノン・リー/中野善夫訳 『教皇ヒュアキントス:ヴァーノン・リー幻想小説集』 国書刊行会、2
 *19世紀英国の女流作家、本邦初の個人作品集。今いる場所に興味がなく文芸復興期伊太利亜を熱愛した。女ながら男名前を用い、別の世界の出来事を緻密にして精妙な筆で書いた人。
 
中町泰子 『辻占の文化史:文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』 ミネルヴァ書房、2月、8000円+税 〔詳細〕
*文字になった辻占とは何か、聞く占いから読む占いへと変容した占いの世界に光を当てた、辻占の文化史。

山 泰幸、小松和彦編著 『異人論とはなにか:ストレンジャーの時代を生きる』 ミネルヴァ書房、2月、5000円+税 〔詳細〕
*異人論は、異人を受け入れる、あるいは排除する「社会」のカラクリへの関心を強く持つが、本書はこうした関心を共有する民俗学的異人論と社会学的他者論からのアプローチによって、異人論の新展開を目論むものである。

河野元昭 『琳派 響きあう美』 思文閣出版、2月、9000円+税 〔詳細〕
 *光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一など、琳派と呼ばれる芸術家たちが互いにどう影響しあい、独自の美を生み出してきたのか。今もなお人びとを魅了してやまない才能あふれるクリエーターたちの実像に迫る26篇。

ブラッド・ハニーカット/北川玲訳 『錯視芸術図鑑2:古典から最新作まで191点』 創元社、3/183200円+税〔詳細〕
 *古今東西の錯視アートを集めた『錯視芸術図鑑』に続く第2弾…さまざまな作風と思いもよらない発想に、あなたの目と脳はきっとだまされる。自分が信じられなくなる体験はいかが!?

ジェフ・ヴァンダーミア、SJ・チャンバース/平林祥訳 『スチームパンク バイブル』 小学館集英社プロダクション、3/203400円+税 〔詳細〕
 *イラストレーションと写真を満載した究極のスチームパンク・マニュアルである本書は、世界中のスチームパンクスたちが創り上げた歴史や文学、映画、アート、工芸品、テレビ番組、コミック、ファッションなどを介し、アビエーター・ゴーグルを通してのぞいた時計仕掛けの世界を緻密に描き出している。

大槻ケンヂ、山口敏太郎 『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』 KADOKAWA(角川学芸出版)、3/231500円+税 〔詳細〕
 *イカレた70年代に子供時代を過ごした僕らだけが知っている秘密の話をしよう。UFO、UMA、ノストラダムス、ユリゲラー、梶原一騎、猪木、馬場、特撮、心霊、超能力…怪しくも輝いていたあの頃をプレイバック。

庄司宏子 『カリブの影のもとに:19世紀アメリカの文学的想像力』(仮)彩流社、3/255000円+税 〔詳細〕
 *なぜアメリカ文学にはダブル(一対のもの)が多いのか? 植民地の記憶、奴隷制度、メスメリズム、フェミニズム、写真術などの歴史現象から生まれるダブル、その欲望と恐怖のなかにアメリカ的想像力の本質をみつめる。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、3月末、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは9月とあるものの、遅延か?

■サキ/和爾桃子訳 『クローヴィス物語』 白水Uブックス、4 〔詳細〕
*サキが短篇の名手としての評価を確立した第三短篇集(1911)の全訳。皮肉屋で悪戯好きの青年クローヴィス登場作を中心に全28篇を収録。人語を話す猫「トバモリー」やイタチの神様「スレドニ・ヴァシュタール」も。

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、春 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
権田萬治 『謎と恐怖の楽園で:ミステリー批評55年』 光文社、秋 〔詳細〕
 *来年はミステリー批評を始めて、55年になる。それを記念しての評論集の出版だそうである。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、10/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!→さらに20151023日刊行予定に延期!

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社 〔詳細〕
*史上最悪の“偽書”と呼ばれることもある「シオン賢者の議定書」を書いた男、シモーネ・シモニーニの回想録という形をとった、19世紀ヨーロッパを舞台に繰り広げられる歴史大陰謀小説。

佐藤卓己 『ヒトラーの呪縛(増補版)』 中公新書
 
佐藤卓己 『「図書」のメディア史』 岩波書店
 
藤井淑禎ほか編 『江戸川乱歩大事典』 勉誠出版
 
紀田順一郎 『日本人と蔵書』
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史12800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史23000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。

中島岳志 『下中彌三郎:大衆と愛国』 平凡社新書 〔詳細〕
 *どんな内容になるのだろうか期待。20149月末頃に脱稿とのこと。

アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 3 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
 

■2015年美術展覧会予定 (Ver.1)

2015年に主に東京周辺(一部関西等含む)で開催する美術展覧会の予定である。老生の好みで選択しており、網羅性はない。若干、2014年から開始しているもの2016年にかかるものも含む。また巡回展の場合は、東京以前/以後に開催される可能性がある(一部記載)。
記載は、会場「展覧会名」会期:休館日および関連情報のリンク先。*以下の紹介記事は主に各館の文章を利用しているため、不揃いである。■は東京周辺、◆はその他地域。は既に見たもの。
展覧会名や会期等が変更となったり、リンク先も予告なく変更となる場合がある。休館日は原則であり、祝日となった場合は翌日が休館日となることもある。
 
2014年からの継続 
 
■ポーラ美術館 「美術をじっくり楽しむプロジェクト:じっくり/JIKKURI9/182015/3/15:無休 〔詳細〕
*美術の数ある楽しみ方のうちのひとつを提案するために、ディスプレイや鑑賞ツールといった作品をみる「きっかけ」を用意しました。知識によって作品を鑑賞するよりも、いつのまにか作品の魅力に引き込まれるように鑑賞できるような空間を目指した展示スペースです。

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■岡田美術館 開館一周年記念展 大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち」 10/43/31:無休 〔詳細〕
*新たに収蔵された速水御舟「木蓮(春園麗華)」は34年ぶりの公開となる作品。横山大観の「霊峰一文字」は、大正15年(1926)、人形浄瑠璃の舞台の引幕として使われて以来、ほとんど世に知られないまま秘蔵されていましたが、岡田美術館の所蔵となり、昨年秋の開館を機に展示されました。これらの2点と併せ、大観・御舟がともに活動した日本美術院の画家たちの作品を一堂に展示します。

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国立西洋美術館 「フェルディナント・ホドラー展」10/71/12:月休 〔詳細〕
19世紀末から20世紀初頭のスイスを代表する画家、フェルディナント・ホドラーの画業を丹念に跡づけると同時に、絵画の「リズム」をテーマとしながら、その芸術をあらたに読み解きます。→兵庫県立美術館:2015/1/244/5に巡回。

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三菱一号館美術館 「ボストン美術館 ミレー展:傑作の数々と画家の真実」 10/171/12:月休 〔詳細〕

*選りすぐりのミレー作品25 点を中心に、バルビゾン派の画家、ミレーの影響を受けたクロード・モネらフランスの画家の作品など、総点数64 点を展覧します。

2015F 001
■森アーツセンターギャラリー 「ティム・バートンの世界」11/1~1/4(既に終了):無休 〔詳細〕
*「シザーハンズ」、「バットマン」、「チャーリーとチョコレート工場」など数多くの映画作品を世に送り出しているティム・バートンの日本初上陸となる個展を開催。→グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボ:2015/2/274/19に巡回。
 
2015S 001
◆清水三年坂美術館 「金工鐔(つば)の美」 11/222/15:月火休 〔詳細〕
*刀装具は、戦のない平和な江戸時代の間に、多彩な装飾が施されるようになり、美術品としての価値が急速に高まった。刀装金工たちは、刀装金具という定まった形式の中に、鉄・金・銀・銅・赤銅・四分一などの金属と高度な彫金技術を駆使して花鳥風月や様々な文様などを描き、絵画と立体の融合が見事になされた美の世界を作り出した。

■科学未来館 「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」 11/292015/3/1:火休 〔詳細〕
*ウルトラテクノロジスト集団チームラボが、これまで発表してきたアートと遊園地を一度に体験できる世界初の大展覧会となります。チームラボのデジタルアート作品がつくりだす新たな表現との出会いは、科学技術の新しい見せ方や、テクノロジーが切り拓く表現の可能性を感じさせてくれるでしょう。
 
2015W 001
横浜美術館「ホイッスラー展」12/63/1:木休 〔詳細〕 
*アメリカ人の画家ジェームス・マクニール・ホイッスラーを、初期から晩年にいたるまでの油彩、水彩、版画など約130点により、初めて本格的に日本に紹介する。既に2014913日~1116日に京都国立近代美術館で開催。
 
■東京富士美術館 「とことんみせます!富士美の浮世絵」 <前期>12/62/1<後期>2/53/29:月休 〔詳細〕
歌川国芳の新収蔵作品を含め、所蔵する浮世絵コレクションから30作家の約250点を、前期・後期に分けて東西の浮世絵の世界を紹介。

2015G 001
■三井記念美術館 「雪と月と花:国宝「雪松図」と四季の草花」 12/111/24:月休 〔詳細〕
*円山応挙の国宝「雪松図屏風」にあわせて「雪と月と花」と題し、館蔵美術品の中から、雪や月、四季の草花が描かれ、デザインされた絵画や工芸品を選んで展示。

2015I 001
東京ステーションギャラリー 東京駅開業百年記念 東京駅100年の記憶」 12/133/1:月休 〔詳細〕
*さまざまな視点から1世紀にわたる東京駅の記憶に光を当て、その文化的な意義を再検証しようとするものです。
 
2015A 001
■サントリー美術館「天才陶工 仁阿弥道八」12/203/1:火休 〔詳細〕
*抹茶道具・煎茶道具・懐石の器におよぶ作品の数々によって、「和風京焼」の名手として称賛されてきた仁阿弥道八の陶業を紹介。

2015E 001  
Bunmamuraザ・ミュージアム 「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」12/233/11/11/26休 〔詳細〕
*ジェームズ・クック艦長による1768年から2年半におよぶ探検航海で描かれた画家パーキンソンのドローイングをもとに製作された『バンクス花譜集』を、タヒチ島を中心としたソサエティ・アイランズ、ニュージーランド、オーストラリア、ジャワの4つの滞在地に分けて紹介することで、クックたちの太平洋における探検航海を追体験していただく試みである。

2015B 001
■日本橋三越本店 「東山魁夷:わが愛しのコレクション展」 
12/261/191/1休 〔詳細〕
*東山魁夷の作品と愛蔵していたコレクションの紹介。

松屋銀座 没後400年 古田織部展」 12/30~1/191/1休 〔詳細〕
*天下一茶の湯名人として独自の茶の湯の美を追求した織部の人生と、織部が創出した、現代人の感性にも響く、新鮮な茶の湯道具の優品の数々を紹介。
 
1月開始 
 
■日本橋高島屋 「川瀬巴水展:郷愁の日本風景」 1/21/12 〔詳細〕
*大正から昭和にかけて活躍し、生誕130年を迎えた版画家・川瀬巴水(1883−1957)の回顧展。日本全国を旅した巴水が選んだのは、かつて日本のどこにでもあった風景です。木版作品のほか写生帖や原画などもあわせ展示し、旅先での足取りや版画制作の過程にも焦点をあてていきます。(大阪店・横浜店・京都店の開催は終了)

2015H 001
■出光美術館 「物語絵:〈ことば〉と〈かたち〉」 1/102/15:月休 〔詳細〕
*物語絵とは、仏教説話や古典文学から象徴的な場面を抜き出して、それを絵にあらわしたもの。物語絵に描かれた情景―〈かたち〉には、かならず原典―〈ことば〉があります。この展覧会では、個々の物語絵を主題ごとのまとまりで見ていくのではなく、むしろ作品に固有の枠組みを取り払った結果、見えてくる〈かたち〉で6つのテーマを設定しました。
 
■根津美術館 「動物礼讃:大英博物館から双羊尊がやってきた!」 1/102/22:月休 〔詳細〕
*未年にちなみ、羊をはじめとする動物モチーフを扱った絵画・工芸の作品約70件。根津美術館のマスコット双羊尊や、実在・空想上の動物モチーフを表した絵画や工芸作品を展示。
 
2015D 001
■東京国立博物館 「みちのくの仏像」 1/144/5:月休 〔詳細〕
*東北の三大薬師と称される、黒石寺(岩手県)、勝常寺(福島県)、双林寺(宮城県)の薬師如来像をはじめ、東北各県を代表する仏像が出品される。

■畠山記念館 THE 琳派:極めつきの畠山コレクション」 1/173/15:月休 〔詳細〕
*当館に所蔵する琳派の諸作は、平面装飾性に富む絵画作品をはじめとして、華やかな意匠性を持つ陶器、漆工品など、琳派の本流ともいえるコレクションを形成しています。さらに茶道具の数々も必見です。

■東京都庭園美術館 「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」 1/174/7:第2・第4水休 〔詳細〕
*フランスの美術館コレクションを中心とした約80点の作品から、ジャック=エミール・リュールマン(家具デザイン)、ジャン・デュパ(絵画)、ロベール・プゲオン(絵画)ら、知られざるアール・デコの世界を紹介します。幻想(イマジネーション)あふれる“絶佳-素晴らしい眺め”をお楽しみください。

■日本橋三越本店 琳派400年記念 岡田美術館所蔵琳派名品展:知られざる名作初公開」 1/212/2 〔詳細〕
当館所蔵の琳派作品の中より厳選した、巻子・屏風・掛軸・工芸(陶磁器・漆器)など43件を展示。

 2015O 001
■東京都美術館 「新印象派:光と色のドラマ」 1/243/29:月休 〔詳細〕
20世紀へつながる絵画の革新を推し進めた運動のひとつ、「新印象派」に注目し、その誕生からの約20年間の流れを時間軸に沿って紹介。 ←あべのハルカス美術館(2014/10/102015/1/12)からの巡回。
 
ブリヂストン美術館 コレクション展 ベスト・オブ・ザ・ベスト」 1/31~5/17:月休 〔詳細〕
印象派、ポスト印象派から20世紀のフォーヴィスム、キュビスム、抽象絵画へ。それらの影響を受けて出発、発展した日本の洋画。さらに、第二次世界大戦後の抽象絵画も紹介。なお、ビルの建て替えに伴う新築工事のため、2015年5月18日から数年間、長期休館する由。
 
2月開始 
 
MOA美術館 尾形光琳300年忌記念特別展 燕子花と紅白梅:光琳アート-光琳と現代美術」 2/4~3/3:木休 〔詳細〕
*光琳の二大傑作である国宝「燕子花図屏風」(根津美術館蔵)と国宝「紅白梅図屏風」を同時に展観します。光琳100年忌・200年忌等で紹介された光琳の名品、並びに、光琳の影響が窺える現代美術を展観し、光琳芸術の系譜を概観します。

2015M 001
■三菱一号館美術館 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展:アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」 2/75/24:月休 〔詳細〕
*ワシントン・ナショナル・ギャラリーの大規模な改修を機に、フランス印象派とポスト印象派のコレクションより、本初公開38点を含む計68点を展示します。

■山種美術館 「花と鳥の万華鏡:春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥」 2/114/12:月休 〔詳細〕
*四季折々の自然に注がれた画家たちのまなざしや花と鳥に込められた人々の思いに触れるとともに、伝統の中で磨かれてきた多彩な花と鳥の表現をご堪能ください。

■世田谷美術館 「東宝スタジオ:砧に吹いたモダニズムの風」 2/124/19 〔詳細〕
1954年に公開の2本の映画、東宝の代表作である「ゴジラ」と「七人の侍」に焦点をあて、美術の視点から特殊撮影と東京の時代劇の魅力を探ります。

2015P 001
■国立新美術館 「ルーヴル美術館展:日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」 2/216/1:火休 〔詳細〕
*フェルメールの傑作《天文学者》が初来日するほか、ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ル・ナン兄弟、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ドラクロワ、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。膨大なコレクションを誇るルーヴル美術館だからこそ実現できる、時代と地域を横断する、かつて例を見ない大規模な風俗画展です。

■出光美術館 没後50年 小杉放菴:〈東洋〉への愛」 2/213/29:月休 〔詳細〕
明治・大正・昭和の激動期を、西洋の伝統に捉われずに、東洋を新しいかたちで表現し続けた放菴。出光佐三をも魅了したその清雅な心の源泉には、どのような東洋との出会いがあったのでしょうか。没後50年を記念し、油彩の壁画から麻紙の水墨画まで代表作を一堂に会して、放菴芸術に一貫する東洋への愛を回顧します。
 
3月開始 

2015U 001  
◆京都文化博物館 「京を描く:洛中洛外図の時代」 3/14/12:月休 〔詳細〕
*国立歴史民俗博物館の国内有数の洛中洛外図屏風コレクションを中心としながら、醸成される京都文化と都市のありようを絵画、文献、考古資料など、多様な資料を用いて紹介します。
 
 2015J 001
■国立西洋美術館 「グエルチーノ展:よみがえるバロックの画家」 3/35/31:月休 〔詳細〕
*グエルチーノ(1591-1666年)はイタリア・バロック美術を代表する画家として知られます。19世紀半ば、美術が新たな価値観を表現し始めると、否定され忘れられてしまいましたが、20世紀半ば以降、再評価の試みが続けられております。この知られざる画家の全貌を約40点の油彩画によって紹介する、わが国初のグエルチーノ展です。

◆大阪文化館・天保山 「魔女の秘密展:ベールに包まれた美と異端の真実」 3/75/10:会期中無休 〔詳細〕
*今までうかがい知ることのできなかった“魔女”を日本で初めて、多角的に紹介するものです。日本でイメージする魔女とは異なる、「本当の魔女」の姿とは―。ドイツ・プファルツ歴史博物館、ローテンブルク中世犯罪博物館のほか、オーストリア、フランスの各美術館・博物館の全面協力のもと、絵画やまじない道具、魔女裁判に関する書物や資料、拷問道具など、日本初公開を含む約100点を一堂に紹介。→新潟県民会館・ギャラリー 5/237/5;名古屋市博物館 7/189/27;えんてつホール(浜松・遠鉄百貨店)10/1011/24;広島・NTTクレドホール 12/192016/1/17;東京(予定)2016/6;福岡(予定)2016/45 に巡回。

■府中市美術館 「動物絵画の250年」 3/75/6:月休 〔詳細〕
*「姿を伝えること」「動物という存在の力」「かわいらしさの表現」など、色々な視点から江戸時代の動物の絵を眺めます。

■サントリー美術館 生誕三百年 同い年の天才絵師若冲と蕪村」 3/185/10:火休 〔詳細〕
*正徳6年(1716)は、尾形光琳が亡くなり、伊藤若冲と与謝蕪村というふたりの天才絵師が誕生した、江戸時代の画壇にとってひとつの画期となりました。若冲と蕪村の代表作品はもちろん、新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品を加えて展示し、人物、山水、花鳥などの共通するモチーフによって対比させながら、彼らが生きた18世紀の京都の活気あふれる様相の最も輝かしい一断面をご覧いただきます。

2015K 001
Bunkamuraザ・ミュージアム 「ボッティチェリとルネサンス:フィレンツェの冨と美」 3/216/284/134/20のみ休 〔詳細〕
*ヨーロッパ全土の貿易とビジネスを支配し、ルネサンスの原動力となった金融業の繁栄と近代に通じるメセナ活動の誕生を、フィレンツェの趨勢と運命をともにしたボッティチェリ作品十数点に加え、絵画、彫刻、工芸、資料など約80点によって浮き彫りにします。

■東京ステーションギャラリー 北陸新幹線開業記念 1 富山県立近代美術館コレクションから ピカソと20世紀美術」3/215/17:月休 〔詳細〕
*国内でも有数の充実したコレクションで知られる富山県立近代美術館所蔵品から、ピカソ、ルオー、エルンスト、ミロ、フォンタナ、ベーコン、リヒターなど、20世紀を代表するアーティストの名品約90点を紹介しながら20世紀美術の全体像を概観します。

2015Q 001
■国立新美術館 「マグリット展」 3/256/29:火休 〔詳細〕
20世紀美術の巨匠・マグリット、日本では13年ぶりとなる大回顧展。→京都市美術館(7/1110/12)に巡回。

◆京都髙島屋 「細見美術館 琳派のきらめき:宗達・光琳・抱一・雪佳」 3/113/23 〔詳細〕
*琳派を幅広く蒐集し国内外から高く評価されている細見コレクションを通して、京都・大坂・江戸と3つの都で咲き誇った琳派の系譜、それぞれの特徴や魅力を、美術館開館以来初めての規模で展覧いたします。→大阪高島屋 4/14/12;横浜高島屋 4/154/27;日本橋高島屋 4/295/11に巡回。

江戸東京博物館 徳川家康没後400年記念 関ヶ原展」3/285/17:月休 〔詳細〕
*「関ヶ原合戦画屏風」「関ヶ原合戦絵巻」の出陳数10点以上(3会場合計・予定)は過去最多。合戦に参加した主たる武将の武具を史上最大級の規模で展示。→京都文化博物館 6/27/26;福岡市博物館 8/710/4に巡回。
 
4月開始 
 
2015N 001
■東京藝術大学大学美術館 「ダブル・インパクト:明治ニッポンの美」 4/45/17:月休 〔詳細〕
*ボストン美術館と東京藝術大学のふたつのコレクションを合わせる“ダブル・インパクト”によって、19世紀後半からはじまる日本と西洋との双方向的な影響関係を再検討します。→名古屋ボストン美術館 6/68/30に巡回。

■ポーラ美術館 「セザンヌ:近代絵画の父になるまで」 4/49/27:無休 〔詳細〕
*当館のコレクション9点に加え、国内に収蔵されているセザンヌ作品を集めて、「近代絵画の父」になるまでにセザンヌがいかに歩みを進めたのかを、同時代の芸術家たちとの交流や対話を跡づけながら検証していきます。

2015R 001
◆京都国立博物館 「桃山時代の狩野派:永徳の後継者たち」 4/75/17:月休 〔詳細〕
*狩野派史上最大のピンチにおちいった慶長年間前後に着目し、永徳没後、「豪壮」から「華麗」へ、さらに新たな為政者・徳川家に対応すべく、「瀟洒淡麗」へと画風を変えていく一大転換の過程を、永徳の後継者たちの作品を一堂にして辿ります。

■出光美術館 「東洋の美:中国・朝鮮・東南アジアの名品」 4/116/14:月休 〔詳細〕
*中国の原始・古代の土器や朝鮮陶磁、ベトナムやタイといった東南アジア諸国の陶磁器を中心に、金工品や漆器、玉器など、魅力あふれる東洋の美の世界をお楽しみください。
 
2015T 001
◆大阪市立美術館 「肉筆浮世絵:美の競艶」 4/146/21:月休 〔詳細〕
*アメリカ・シカゴの実業家ロジャー・ウェストンにより収集された肉筆浮世絵を紹介する里帰り展です。個人コレクションとしては世界有数の規模と質を誇るウェストンコレクションから肉筆浮世絵の名品約130点を、近世初期から明治に至るまで歴史的に系統立てて展観します。→北斎館 7/1110/13;上野の森美術館 11/202016/1/17に巡回。
 
■東京都美術館 「大英博物館展:100のモノが語る世界の歴史」4/186/28:月・5/7休 〔詳細〕 
700万点を超える大英博物館の収蔵品から選び出した100作品を通じて、200万年前から現代に至る人類の創造の歴史を読み解こうとする試みです。
 
■根津美術館 尾形光琳300年忌記念 燕子花と紅白梅:光琳デザインの秘密」 4/185/17:月休 〔詳細〕
*当館とMOA美術館では、両館がそれぞれ所蔵する「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」、光琳が描いた2点の国宝の屏風を中心とする特別展を開催します。当館では、本阿弥光悦や俵屋宗達らの作品と親しんで育まれた光琳のデザイナーとしての仕事に迫ります。
 
■山種美術館 上村松園生誕140年記念 松園と華麗なる女性画家たち」 4/186/21:月休 〔詳細〕
 
■群馬県立館林美術館 「山名文夫とアール・デコ:資生堂スタイルの確立者」 4/256/28:月休 〔詳細〕
*資生堂のイラストレーター、デザイナーとして活躍した山名文夫(18971980)の作品世界を、アール・デコ様式という切り口から紹介する。彼の生み出した繊細優美な女性像による新聞広告や雑誌広告、パッケージデザインなどを通して、アール・デコの精神と時代の空気を総合的に探る。
 
■東京国立博物館 「鳥獣戯画:京都高山寺の至宝」 4/286/7:月休 〔詳細〕
*鳥獣戯画の全貌を紹介するとともに、鳥獣戯画の伝来した京都・高山寺ゆかりの至宝と、再興した明恵上人の信仰と深く関わる美術作品を、かつてない規模で展観します。←京都国立博物館からの巡回。

 5月開始 
 
■サントリー美術館 「乾山」(仮) 5/277/20:火休 〔詳細〕
*陶工・尾形乾山は、絵画や文学に基づく新しい造形を陶磁の世界に持ち込みました。そしてこの乾山スタイルは、のちの酒井抱一による琳派顕彰活動を経て、京焼の陶工や三浦乾也といった近代にまで続く系譜に受け継がれ、日本を代表する焼物の意匠となっていきます。こうして受け継がれた乾山の美の系譜を数々の作例を通して紹介します。

■根津美術館 コレクション展 江戸のダンディズム:刀から印籠まで」 5/307/20:月休 〔詳細〕
*男性のこだわりを凝縮した、刀剣・刀装具・印籠を当館のコレクションより一挙公開。

■泉屋博古館分館 住友グループの企業文化力フランス絵画の贈物:とっておいた名画」5/308/2:月休 〔詳細〕
*明治時代以来、実業のかたわら文化事業にも高い関心を示してきた住友家とグループ各社が長きにわたって収集してきた絵画を紹介するシリーズ第3弾。近代フランス絵画史上に名を残した古典派のジャン=ポール・ローランス、バルビゾン派のミレーやコロー、印象派のモネをはじめ、フォヴィスムの巨匠ブラマンクやエコール・ド・パリのシャガールなどおなじみの画家たちの知られざる逸品約50点を特別公開。←泉屋博古館(京都)3/21/5/17からの巡回。
 
6月開始 
 
■三井記念美術館 錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展 春信一番!写楽二番!」 6/208/16:月休 〔詳細〕
*フィラデルフィア美術館が所蔵する4,000点以上の浮世絵は、一部作品が里帰りしただけで、日本でまとまった形で紹介されたことは、これまでありませんでした。コレクションから厳選した春信、写楽、歌麿、北斎など150点の珠玉の作品を展示します。

■出光美術館 没後180 田能村竹田」 6/208/2:月休 〔詳細〕
*詩書画の芸術をこよなく愛した代表的な文人に田能村竹田(1777-1835)がいます。彼の生きた幕末日本は、まるで行方を見失ったかのような混沌たる社会でした。そうした日々の中、自らの叡智をもって新たな灯りを点し、憧れを抱く本格的な文人としての書画制作により、芸術の真髄を見究めんとしました。

2015L 001
■三菱一号館美術館 「画鬼・暁斎: KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」6/269/6:月休 〔詳細〕
*三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルの業績とともに、彼が敬愛する暁斎のユーモラスで型破りな画業を、日本画から浮世絵、戯画、日記等、展示替えを行いながら約120点を国内外の名品によってご覧いただきます。

山種美術館 前田青邨 生誕130年記念 前田青邨と日本美術院:大観・古径・御舟とともに」(仮)6/278/23:月休 〔詳細〕
 
7月開始 
 
■東京国立博物館 「クレオパトラとエジプトの王妃展」 7/119/23:月休 〔詳細〕
*本展のメインテーマは、古代エジプトの王妃や女王たち。「絶世の美女」として語り継がれるクレオパトラ、女王として君臨したハトシェプストなど、古代エジプトの女性たちの実像に迫ります。

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◆奈良国立博物館 「白鳳:開館120年記念特別展 7/189/23 〔詳細〕
*仏教美術の専門館として長年にわたり構想を温めてきた白鳳美術を取り上げ、その魅力を追求します。

■根津美術館 コレクション展 絵の音を聴く:雨と風、鳥のさえずり、人の声」 7/309/6:月休 〔詳細〕
*絵の中からはたしてどんな音が聞こえてくるでしょうか。「目」を凝らして感じてください。

8月開始 
 
■サントリー美術館 「藤田美術館コレクション:東洋美術の至宝」(仮) 8/59/27:火休 〔詳細〕
*明治の実業家・藤田傅三郎は、明治維新後、廃仏毀釈によって仏教美術品が失われる危機に際し、絵画や墨蹟、仏像などの保護に尽力しました。本展では、国内有数の東洋美術コレクションを誇る藤田美術館の至宝を公開します。

出光美術館 日本の美・発見X 躍動と回帰:桃山の美術」 8/8~10/12:月休 〔詳細〕
*志野・織部・唐津などの桃山茶陶に、同時代の狩野派の絵師や長谷川等伯などによる絵画を交え、桃山美術を紹介します。ときに革新的と称えられるこの時代の美術の特徴とはなにか。平安・鎌倉時代の六古窯と桃山茶陶、あるいは室町時代のやまと絵と等伯など、過去の造形とのつながりに注目しながら、桃山時代の美の姿を探ります。
 
9月開始 
 
■山種美術館 「秋の彩り:琳派から奥田元宋まで」(仮) 9/110/25:月休 〔詳細〕

Bunkamuraザ・ミュージアム 「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」 9/912/6 〔詳細〕
*ウィーン美術史美術館の所蔵する絵画作品のなかから、「風景」に焦点をあてて選んだ約70点の作品により、「聖書」や「神話」の物語の舞台として描かれ、季節の営みや牧歌の主題などと結びつきながら次第に独立したジャンルとして確立されていくヨーロッパにおける風景表現の歩みを、その誕生から展開に至るまで展観します。
 
◆細見美術館 MIHO MUSEUM所蔵 尾形乾山」(仮) 9月~11月 〔詳細〕
 
10月開始 
 
■三菱一号館美術館 「プラド美術館展:スペイン宮廷 美への情熱」 10/102016/1/31 〔詳細〕
15世紀以降、歴代スペイン王たちの美術への熱意と嗜好によって蒐集された作品群は、それぞれの国王の趣味が色濃く反映された特異なコレクションを形づくりました。その偉大なコレクションの中から、スペイン3大画家ともいわれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤをはじめ、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、ムリーリョなど、名だたる巨匠たちの作品群が一堂に会します。

■サントリー美術館 「久隅守景」(仮) 10/1011/29:火休 〔詳細〕
*江戸時代前期に活躍した久隅守景は、狩野探幽に師事し、探幽門下四天王の筆頭と目されました。狩野派を離れた後、晩年は加賀藩前田家の招きで金沢に滞在し、数々の名作を生み出しています。とくに、農民風俗を詩情豊かに描き出し、独自の画風を確立しました。守景の作品を通して、その画業と謎の半生に迫ります。

◆京都国立博物館 「琳派展」(仮) 10/1011/23 〔詳細〕
*第一世代にあたる光悦や俵屋宗達、第二世代の尾形光琳や弟・乾山、そして第三世代の酒井抱一へと受け継がれる琳派の名作や資料を一堂に集め、その素晴らしさ、日本美の豊穣さをご堪能いただくとともに、彼ら個々人が先達から学んだものと自ら生み出したものの芸術的特質を再発見しようという試みです。
 
11月開始 
 
■根津美術館 「物語をえがく:王朝文学からお伽草子まで」 11/1412/23:月休 〔詳細〕
*源氏物語、平家物語、曾我物語、西行物語、酒吞童子物語…多彩な物語を絵で楽しみます。

三井記念美術館 三井文庫開設50周年・三井記念美術館開館10周年記念特別展II 三井家伝世の至宝」 11/14~2016/1/23:月休 〔詳細〕
*館蔵の国宝・重要文化財を中心に、現在は三井から離れ、他の美術館・個人等の所蔵となっている名品・優品もあわせて展示し、かつて三井家に伝世した至宝の数々を一堂のもとに紹介します。
 
12月開始 
 
■東京ステーションギャラリー 「パリの版画工房」 12/52016/2/7:月休
 
Bunkamuraザ・ミュージアム 「英国の夢ラファエル前派展 リバプール国立美術館所蔵 12/222016/3/6 〔詳細〕
*リバプール国立美術館の所蔵品から、ラファエル前派及びそのフォロワーズの油彩・水彩など約70点を紹介し、近代における英国美術の「英国らしさ」を「英国の夢」をキーワードに浮き彫りにしていきます。

 

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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