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■既刊・近刊メモ(2014年12月版 Ver.2)

201412月前半に刊行された(はずの)本と、12月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加した本。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【12月前半に出た本から】
 
R・W・ガランド著/エドワード・ウェイクリング監修 『アリスとキャロルのパズルランド:不思議の国の謎解きブック』 グラフィック社、12/52200円+税 〔詳細〕
 *2015年は『不思議の国のアリス』出版150周年だそう。

■菊地章太 『エクスタシーの神学:キリスト教神秘主義の扉をひらく』 ちくま新書、12/8780円+税 〔詳細〕
 *ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるキリスト教神秘主義。その歴史を「エクスタシー」の観点から俯瞰し、宗教の本質に肉薄する危険な書。

■レオン・ポリアコフ/アーリア主義研究会訳 『アーリア神話:ヨーロッパにおける人種主義と民族主義の源泉〈新装版〉』 法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス15812/84800円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパ人をアーリア人種とセム人種に大きく二分し、前者の優越をうたうイデオロギーは、ヒトラーによってその頂点に達した。この血塗られた神話の本質と源流を英独仏など6カ国の起源神話、啓蒙期以降の思想史、とくに人類起源論に探り、理性に隣り合った狂気の醸成過程を追求。

奥井智之 『恐怖と不安の社会学』 弘文堂、現代社会学ライブラリー 1612/91300円+税 〔詳細〕
 *わたしたちの不安と恐怖は、どこからくるのか? 制御不能のリスクとどう対峙するか。グローバル化=個人化社会の根幹を問う。

村上陽一郎 『奇跡を考える:科学と宗教』 講談社学術文庫、12/10720円+税 〔詳細〕
 *科学はいかに神の代替物になったか? 古代ギリシャからルネサンス、近代まで連綿と続く科学思想が奇跡をどう定義したか問い直す試み。奇跡の捉え方をヨーロッパの知識の歴史にたどり、また宗教と科学それぞれの論理とことばの違いを明らかにし、奇跡の本質にせまる。→元版は、岩波書店、叢書現代の宗教7199611月刊行。

千葉幹夫 『全国妖怪事典』 講談社学術文庫、12/101000円+税 〔詳細〕
 *日本人はなぜ、妖怪に惹かれるのか。文献に現れた妖怪を都道府県別に分類、種別や出現場所、特徴を紹介する本邦初の本格的妖怪事典。→元版は、小学館ライブラリー、199510月刊行。

篠田雄次郎 『テンプル騎士団』 講談社学術文庫、12/10 〔詳細〕
 *近代の国民国家や軍隊、多国籍企業の源流として後世に影響を与えた謎の軍事的修道会の実像に、文化社会学の視点から迫る。元版は、『聖堂騎士団』中公新書、1976年刊行。

池上英洋『残酷美術史:西洋世界の裏面をよみとく』 ちくま学芸文庫、12/10950円+税 〔詳細〕
 *子殺し、魔女狩り、ペスト、拷問、処刑――美術作品に描かれた身の毛もよだつ事件の数々。200点以上の図版から読む暗黒の西洋史。

林望 『増補 書藪巡歴』 ちくま文庫、12/10880円+税 〔詳細〕
 *ものとしての書物について正確に記述する学問――書誌学。その奥深い楽しみを、基礎知識から在りし日の先学まで軽妙な筆致で描く。→なお、増補部分は『書誌学の回廊』(日本経済新聞社、19957月)から一部収録したもの。

泉鏡花・柳田國男・芥川龍之介/東雅夫編 『河童のお弟子柳花叢書』ちくま文庫、12/101200円+税〔詳細〕
 *大正・昭和の怪談シーンを牽引した泉・芥川・柳田は、妖怪師弟関係にあった。三人それぞれの〈河童〉に関する作品を集めた前代未聞のアンソロジー。

IDEA No.368、特集=日本オルタナ精神譜 1970-1994 否定形のブックデザイン、誠文堂新光社、12/102829円+税 〔詳細〕
 *本特集では、354号、前号に引きつづき戦後日本の出版における精神史を「社内装丁・編集装丁」、なかでも詩と翻訳というフィールドを焦点に辿っていく。「日本オルタナ出版史」三部作の完結篇。

中相作編 《伊賀一筆創刊兼終刊号》 名張人外境、12/102000円(税込):amazonでのみ販売 〔詳細〕
*江戸川乱歩の手製本『奇譚』(抄)を活字化掲載。さらに名張市立図書館が平成15年に発行した『江戸川乱歩著書目録』を増補。乱歩作品が昨年までの十二年間にどう受容されたかを概観できます。

『映画秘宝EX 江戸川乱歩映像読本』 洋泉社、12/111500 〔詳細〕

武光誠 『江戸川乱歩とその時代』 PHP研究所、12/111800円+税 〔詳細〕
 *怪しくもロマンあふれる乱歩の作品はいかにして誕生したのか。描き下ろしの挿画と時代背景でたどっていく、これまでにない乱歩案内。イラスト=梅田紀代志

神山典士 『ペテン師と天才:佐村河内事件の全貌』 文藝春秋、12/121500円+税 〔詳細〕
 *18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。二人の共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか。テレビ、新聞、出版、音楽業界……。あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた壮大なペテンの真相に迫る。週刊文春が告発した佐村河内守のゴーストライター事件の全貌。

■長山靖生 『「世代」の正体:なぜ日本人は世代論が好きなのか』 河出ブックス、12/121600円+税 〔詳細〕
 *「今どきの若者は……」――なぜ私たちはこんなにも「世代論」を語るのか。大正青年から焼け跡、団塊、バブル、脱ゆとりまで、「世代」をとおして明治後期以降を通覧する画期的日本社会論。

■飯倉照平監修/松居竜五・田村義也・中西須美・志村真幸・南條竹則・前島志保訳 『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』 集英社、12/1512000円+税 〔詳細〕
 *ついに南方熊楠の英文論考の完訳なる! 三大論考「神跡考」「燕石考」「鷲石考」から新発見の未発表論考までを詳細な研究をふまえて刊行。既刊[ネイチャー]誌篇に続く、熊楠の英文論考の翻訳決定版。A5判、896ページ。

■H・ギルバート・ウェルチ、リサ・M・シュワルツ、スティーヴン・ウォロシン/北澤京子訳 『過剰診断:健康診断があなたを病気にする』 筑摩書房、12/151700円+税 〔詳細〕
 *早期発見・早期治療を進めるのはいいことなのか? あなたが診断された「病気」は「病気の可能性」かもしれない。見落とされてきた過剰診断の害を警告する。

ガイ・P・ハリソン/松本剛史訳 Think 疑え!』 集英社インターナショナル、知のトレッキング叢書、12/151100円+税 〔詳細〕
 *人に騙されたり、間違ったことを信じたりしないための「懐疑主義」のすすめ。

小山進 『「心配性」だから世界一になれた:先手を打ち続けるトップの習慣』 祥伝社、12/151500円+税 〔詳細〕
 *世界が絶賛する日本人パティシエ、エス・コヤマの仕事術。世界一のショコラは「心配」から生まれた。何かで成果を出したいのなら、徹底的に準備をすることだ。

■井家上隆幸 『三一新書の時代』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1612/161600円+税 〔詳細〕
 *1958年に三一書房に入社し、73年に退社した著者は、60年安保闘争・70年大学闘争に「三一新書」の編集者として対峙する。新書の先駆け「三一新書」と左翼の蜜月時代の軌跡を辿り、その全貌を明らかにする。

井伊順彦編・解説/井伊順彦・今村楯夫・他訳 『世を騒がす嘘つき男:英国モダニズム短篇集2』 風濤社、12/163200円+税 〔詳細〕
 *第一次世界大戦勃発から100年! 戦争、恋愛、サロン、愛書家、ミステリ……。いまだ勢力を誇る英国の、不安な足音のなかに味わうモダニズムの精華! 華やかなりし英国、純文学から探偵小説までの、珠玉の13作家15篇、本邦初訳の短篇アンソロジー!

釘原直樹編 『スケープゴーティング:誰が,なぜ「やり玉」に挙げられるのか』 有斐閣、12/162600円+税 〔詳細〕
 *非難は誰に、どのようになされるのか? 大きな事故や災害があった際に、特定の個人や集団・組織、システム、国・政府、社会・文化が次々と「やり玉」に挙げられ、強い非難を受ける。そのメカニズムはいかなるものか、マスメディア報道はどのように影響するのかを、実証研究から包括的に解明する。

今野真二 『辞書をよむ』 平凡社新書、12/17800円+税 〔詳細〕
 *各時代の「辞書」を読み解き、その時代の言語生活を浮き彫りにする。辞書的をつくり読む愉楽のありかとは?

桂千穂 『エンタムービー:本当に驚いたSF映画19452014 メディアックスMOOK12/181500円+税 〔詳細〕
 *戦後70年のSF映画徹底検証!

門奈直樹 『ジャーナリズムは再生できるか:激変する英国メディア』 岩波書店、12/182400円+税 〔詳細〕
 *“メディア王”ルパート・マードックが仕かけたメディア覇権戦争により、1980年代以降、欧米メディア界は激変を迎えた。とりわけ英国では、サッチャー政権以来、規制緩和などにより、新聞・放送界の歴史的転換が続く。スキャンダリズムが横行し、メディア不信も高まる中、ジャーナリズムの役割を問い続ける英国に、日本社会は何を見るべきか。

『別冊宝島2281 徹底検証世紀の大誤報』 宝島社、12/181000円+税 〔詳細〕
*平成以降に新聞・雑誌・テレビが報じた「誤報・虚報・ねつ造」ニュース。その舞台裏ではいったい何が起こっていたのか? 読売新聞の「iPS細胞ニセ教授」騒動、『週刊新潮』の赤報隊ニセ犯人告白、『週刊現代』のグリコ・森永犯デッチ上げ、『週刊文春』が報じた池田大作看護師ニセ証言……。朝日新聞バッシングが喧しいが、他のメディアは果たして「石を投げる資格」があるのか。マスコミエリートたちが報じたガセネタから「報道・ジャーナリズム」の現場の舞台裏をリポートする。

富山太佳夫『シャーロック・ホームズの世紀末増補新版』 青土社、12/182800円+税〔詳細〕
 *世紀末ロンドンに名探偵ホームズが目撃したものは――猟奇殺人、植民地戦争、女権拡張と労働争議、美女の噂とボクシング、優生学、進化論、神秘思想など、多種多様な大英帝国の素顔だった。ホームズ譚を通して、今日の消費社会を先取りした大英帝国の虚実を抉る画期的世紀末文化論。増補の章を加えた新版。

朝日新聞取材班編 『非情世界:恐るべき情報戦争の裏側』 朝日新聞出版、12/191400円+税 〔詳細〕
 *すべての事件は、氷山の一角しか報じられない。おそるべき「世界の情報戦争」の裏側を描き、朝日新聞連載時にも反響の大きかった特集の書籍化。大幅に加筆したうえに、新たに「日本のインテリジェンス」を書き下ろした決定版。

■ツベタナ・クリステワ編 『パロディと日本文化』 笠間書院、12/194800円+税 〔詳細〕
 *時代も超え、詩歌・物語・絵画・食べ物など、ジャンルやメディアも越え、国境をも越え、パロディを考え抜く、前代未聞の試み。絵巻物からマンガまで、和歌から福澤諭吉まで。パロディを通して、日本文化を差異化し、再発見していこうとする野心的な書。

橳島次郎 『生命科学の欲望と倫理:科学と社会の関係を問い直す』 青土社、12/191900円+税 〔詳細〕
 *STAP細胞騒動は、現代科学の歪みを明るみに出す重大な事件だった。いま科学はいかにして信頼をとり戻すがことできるのか。長年、生命倫理をめぐる研究と政策立案議論に関わってきた著者がその根本的な歪みと構造を解き明かし、対策を示した提言の書。

■平井杏子『ゴーストを訪ねるロンドンの旅』 大修館書店、12月下旬、2300円+税 〔詳細〕
 *大英博物館などロンドンの観光名所に出現するとされる幽霊のエピソードを紹介。幽霊を通してイギリスの歴史と文化を知る一冊。→1125日発売予定が、12月下旬刊行になったはずだったが、いつの間にか刊行済み。

喜多崎親編/高階秀爾・千足伸行・石鍋真澄著 『〈西洋美術史を学ぶ〉ということ』 三元社、12/201200円+税 〔詳細〕
 *〈西洋美術史〉は何の役に立つの? 実学偏重傾向にある大学での学び。そこで〈西洋美術史〉を学ぶのは優雅な“趣味”と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する〈西洋美術史〉は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

荒俣宏編 『怪奇文学大山脈 III 西洋近代名作選 諸雑誌氾濫篇』 東京創元社、12/222700税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山──稀代の碩学が満を持して贈る、至高の怪奇幻想文学アンソロジー第3巻。パルプ雑誌の絢爛たる世界。→11月刊行予定が12月に延期。

■石川美子 『青のパティニール:最初の風景画家』 みすず書房、12/225000円+税 〔詳細〕
 *精緻な細部と美しい青で五世紀ぶりに浮上した画家。「風景」という概念の誕生を絵画と言語と文学に探るハイブリッドな研究エッセー。

マーガレット・マクミラン/真壁広道訳 『誘惑する歴史:誤用・濫用・利用の実例』 えにし書房、12/232000円+税 〔詳細〕
 *歴史にいかに向き合うべきか? 歴史と民族・アイデンティティ、歴史的戦争・紛争、911、領土問題、従軍慰安婦問題…。歴史がいかに誤用、濫用に陥りやすいか豊富な実例からわかりやすく解説。一方で、真摯に、取り扱いに注意しながら歴史を利用し学ぶことで、過ちを回避し、世界認識と相互理解を深める可能性を提示。世界史と、今日的国際問題を概観し、その関連を知り、理解を深め、安直な歴史利用を戒めた好著。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ1 :英国紳士の名画大作戦』 角川文庫、12/25800円+税 〔詳細〕
 *マドリッドで盗まれたゴヤの名画。臨時主任警視マートランドは、画商チャーリー・モルデカイを訪れる。手がかりは一枚の写真、モルデカイは写真に絡む大富豪を暗殺するよう指示されるが。怪作ミステリー第一弾! →ジョニー・デップ主演の映画「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」が、20152月にロードショーとなるので、遂に出るようだ。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ2 :閣下のスパイ教育』 角川文庫、12/25800円+税 〔詳細〕
 *画商チャーリー・モルデカイは、プラド美術館からゴヤの絵をかっぱらいアメリカに届けるが、配達先で大富豪は殺されていた。遺された未亡人と結婚し、彼の金の流れを突き止めるよう、モルデカイは依頼を受けるが。 →なお、かつてサンリオSF文庫から出た『深き森は悪魔のにおい』も、新訳『ジャージー島の悪魔』として第3弾に。

マーク・ソールズバーリー/株式会社Bスプラウト訳『エイリアン|アーカイブ:H.R.ギーガートリビュートハードカバー版』 ボーンデジタル、12/255000円+税 〔詳細〕
 *SF映画の金字塔「エイリアン」 4部作を網羅した初のアート&メイキング集。ストーリーボード、コンセプトデザイン、カットシーン、没アイデア、コスチューム、武器など、制作舞台裏を紹介。リドリー・スコット、シガーニー・ウィーヴァー、ギーガーらのインタビューも収録。

マージョリー・シェイファー/栗原泉訳 『胡椒:暴虐の世界史』 白水社、12/252400円+税 〔詳細〕
 *1619世紀、血眼になって胡椒を求め、アジアに進出したポルトガル、オランダ、イギリスのなりふり構わぬ行状を、現地の人びと、海賊、商人らのエピソードで描いた傑作歴史読みもの。

■A.コルバン、小倉孝誠、鷲見洋一、岑村傑 『身体はどのように変わってきたか:16世紀から現代まで』 藤原書店、12/252800円+税 〔詳細〕
 *2011年に日本翻訳出版文化賞を受賞したヴィガレロ/コルバン/クルティーヌ監修『身体の歴史』(全3巻)の身体論の広大な領域へのいざないとして、“感性の歴史家”アラン・コルバンのインタビュー、各巻監訳者による内容のポイント、そして『身体の歴史』を出発点にして、各監訳者の関心から発展させた論考を集成、一冊で「身体の歴史」とは何かがわかる決定版。

岩切友里子編著 『芳年』 平凡社、12月下旬、15000円+税 〔詳細〕
 *最後の天才浮世絵師・月岡芳年の画業を通覧。初摺作品を厳選して約330点の優品を収録し、初公開作品も含む画期的な豪華版画集。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆12月後半予定
ASIOS 『謎解き超常現象4 彩図社、12/261389円+税 〔詳細〕
 *謎解き超常現象シリーズの第4弾です。比較的有名な事件を中心に34の項目を集めました。今作は海外から特別ゲストとして、医学社会学者のロバート・バーソロミューさんに寄稿していただいています。

森貴史編 『ドイツ王侯コレクションの文化史:禁断の知とモノの世界』 勉誠出版、12月、3400円+税 〔詳細〕
 *ヴンダーカンマー・巨大地球儀・木の百科文庫・奇想庭園・黄金の象・鏡の間(シュピーゲルカンマー)・静電起電機とライデン瓶・驚異の都市…1618世紀のドイツの諸侯が創りだした奇想天外で華やかなりしコレクションの数々。100枚を超える写真を掲載し、中世的世界観が近代知を生みだす胎動期の歴史に触れる。

木下厚 『政治家失言・放言大全:問題発言の戦後史』 勉誠出版、12月、3500円+税 〔詳細〕
 *数々の問題発言は、日本政治の〈本音〉なのか? 終戦直後から原発・歴史認識問題まで、政治を揺るがし、国民の議論を呼んだ約500の失言・放言を徹底して集成。発言の背景・その後の経緯まで詳細に解説する。議論と顰蹙を巻き起こした〈問題発言〉から読む日本現代史。

 
◆2015年1月刊行予定
安村敏信 『広重「名所江戸百景」の旅』 平凡社、太陽の地図帖、1/51300円+税〔詳細〕
 *歌川広重の最晩年の代表作を、現代地図と古地図で読み解く。

大野晋 『日本語と私』 河出文庫、1/7700円+税 〔詳細〕
 *『広辞苑』基礎語千語の執筆、戦後の国字改革批判、そして孤軍奮闘した日本語タミル語同系論研究……「日本とは何か」その答えを求め、生涯を日本語の究明に賭けた稀代の国語学者の貴重な自伝的エッセイ。

志村有弘編『怪異な話:本朝不思議物語』 河出文庫、1/7720円+税 〔詳細〕
 *『宿直草』『奇談雑史』『桃山人夜話』など、江戸期の珍しい文献から、怪談、奇談、不思議譚を収集、現代語に訳してお届けする。掛け値なしの、こわいはなし集。

■マイク・アシュリー/牧眞司訳 『SF雑誌の歴史:黄金期そして革命』 東京創元社、1/105000円+税 〔詳細〕
 *世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。雑誌をつくりつづけた出版人たちの狂騒曲が描かれる。本書では、傑作が続出した黄金期からニューウェーブSFの登場にいたる195070年を扱う。SFファンはもとより、雑誌文化に興味を持つ読者の必携書である。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備し、編集者・発行者、カバー・アーティストの名鑑も充実させた決定版資料。

■エリック・ロメール&クロード・シャブロル 『ヒッチコック』 インスクリプト、1/102800円+税〔詳細〕
 *1957年フランス、二人の駆け出しの映画作家が世界で初めてヒッチコックの全作品を徹底的に論じた。秘密と告白、運命と意志、悪の誘惑、堕罪と救済、そしてサスペンス。通俗的な娯楽映画という世評に抗し、ヒッチコックの華麗な演出に潜む形而上学的主題へと迫った、ヌーヴェルヴァーグによる「作家主義」の記念碑的書物。

山口昌男 『エノケンと菊谷栄:昭和精神史の匿れた水脈』 晶文社、1/172300円+税 〔詳細〕
 *日本の喜劇王エノケンとその座付作者・菊谷栄が、二人三脚で切り拓いた浅草レヴューの世界を、知られざる資料と証言で描いた書き下ろし評伝。文化人類学者の故・山口昌男が、80年代に筆を執ったが、中断したままついに完成には到らなかった。本書は、著者の意志を継いで“幻の遺稿”を整理・編集し、刊行するものである。

ロジャー・イーカーチ/樋口幸子・片柳佐智子・三宅真砂子訳 『失われた夜の歴史』 インターシフト、1/203200円+税 〔詳細〕
 *夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。文学・社会・生活・心理・思想・魔術——私たちが忘れてしまった、夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作!

■大澤聡 『批評メディア論:戦前期日本の論壇と文壇』 岩波書店、1/20 〔詳細〕
 *「論壇」「文壇」とは何でしょうか。日本において「批評」はいかにして可能なのでしょうか。そのことを根本から考え、いま、批評を再起動させるために、本書では言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼります。論壇時評、文芸批評、座談会、人物批評、匿名批評等の成立と定着を示す膨大な資料を博捜渉猟し、圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す試みです。

シャーン・エヴァンズ/村上リコ監訳、田口未和訳 『英国の幽霊伝説』 原書房、1/233500円+税〔詳細〕
 *歴史的な建築物の保護を行う英国のナショナル・トラストが管理する建物に住む人たちやスタッフへの取材により、彼らが実際に体験した不可解な現象や古い屋敷や土地にまつわる伝説や神話を集め、幻想的な写真とともに紹介する。

レベッカ・ラップ/緒川久美子訳 『ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法:世界を変えた20の野菜の歴史』 上下、原書房、1/23、各2000円+税 〔詳細〕
 *トロイの木馬の中でギリシア人がニンジンをかじった理由は? 日本では「カボチャ」とひとくくりにされるパンプキンとスクワッシュの多様性とは? 身近な野菜の起源、分類、栄養といった科学的側面から歴史、迷信、伝説、文化まで。

デイヴィッド・ビアリング/西田佐知子訳 『植物が出現し、気候を変えた』 みすず書房、1/233400円+税 〔詳細〕
 *陸上植物の進化・繁栄がダイナミックに地球の景観や気候を作り変えた! 「緑の地球」の5億年を推理する知的刺激に満ちた科学読み物。

成田亨 『成田亨の特撮美術』 羽鳥書店、1/233800円+税 〔詳細〕
 *特撮美術のバイブル。「ウルトラ」の怪獣や宇宙人のデザインをてがけた成田亨は、独自に編み出した技術を駆使して“特撮に見えない特撮”を追求した。54作品と貴重写真235点を通して伝える成田亨のミニチュアワークの真髄! →元版は『特撮美術』(フィルムアート社、19968月)だろうか。

マリオ・リヴィオ/千葉敏生訳 『偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか』 早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション、1/232400円+税 〔詳細〕
 *「生涯の失敗」が最新宇宙論により復権したアインシュタインのケースを初め、「間違っていた」「惜しかった」ケースさえ後世の参考になるビッグな科学者の「勇み足」を、多彩な図版を駆使して紹介。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、1/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ3 ジャージー島の悪魔』 角川文庫、1/24800円+税 〔詳細〕
 *妻ジョハナと用心棒ジョックとともにジャージー島で暮らすことになった画商チャーリー・モルデカイ。平和な島で起きた恐ろしい連続レイプ魔事件を解決すべく奮闘するが。→かつてサンリオSF文庫より『深き森は悪魔のにおい』の題で刊行。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ4 髭殺人事件』 角川文庫、1/24800円+税 〔詳細〕
 *カレッジの女性研究者が不審な死をとげた。大学の恩師から依頼を受け、画商チャーリー・モルデカイは調査を開始する。妻から不評ではあるが自慢の髭をなびかせ、カレッジに特別研究員として潜入するが。

■小松和彦監修 『妖怪 YOKAI:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、1/24920円+税 〔詳細〕
 *北斎・国芳・芳年はじめ有名絵師たちが描いた妖怪画100点をオールカラーで大公開。古くから描かれてきた妖怪画の歴史は日本人の心性の歴史でもある。魑魅魍魎の世界へと誘う、全く新しい入門書。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、1/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。

太田智己 『社会とつながる美術史学:近現代のアカデミズムとメディア・娯楽』 吉川弘文館、1/254200円+税 〔詳細〕
*1920~50年代、美術史学は学術研究として確立。美術全集、ラジオ番組、展覧会などを事例に、美術と社会のつながりを探究する。

紀田順一郎 『幻島はるかなり:推理・幻想文学の七十年』 松籟社、1/312400円+税 〔詳細〕
 *ミステリマガジン連載の回想記を大幅増補。戦後のミステリ界の状況や、〈世界幻想文学大系〉発刊時の裏話など国書刊行会創期の様子も描かれる。

ジェレミー・ハーウッド/源田孝監修/大川紀男訳 『ヒトラーの宣伝兵器:プロパガンダ誌《シグナル》と第2次世界大戦』悠書館、1月下旬、8000円+税 〔詳細〕
 *現代の国家広報戦略の先駆け、ナチス・ドイツのプロパガンダの内幕に迫る。《シグナル》は最盛期には20の言語の版が出され、隔週刊で、毎号250万部の販売部数を誇った。その圧倒的な写真と宣伝記事は、今なお色あせない魅力をもっている。そこに描かれた第2次世界大戦は、実際とどう違っていたのか。

《ユリイカ》20153月増刊号、総特集:150年目の不思議の国のアリス、1月下旬 〔詳細〕

ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『中世の聖なるイメージと身体:キリスト教における信仰と実践』刀水書房、刀水歴史全書881月、3800円+税 〔詳細〕
 *本書は、不可視なる神、ロゴスである神を画像として表現してよいのか、という問いかけに始まるキリスト教美術が、中世において如何にイメージを立ち上がらせてきたのかを、具体例をもって解き明かす。中世における「イメージ」は、単なる「造形作品」「美術作品」ではなく、神秘的生命感にあふれた身体性を存分に有し、中世を生きる民衆に大いなる働きかけを行いつつ、自身変容し、受容されてゆく存在なのである。→旧タイトル『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』から変更。→刊行が20151月予定に変更。
 
植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ171月 〔詳細〕

トム・シッピー/沼田香穂里訳 JRR・トールキン:世紀の作家』 評論社、1月、2800円+税 〔詳細〕
 *トールキン研究の第一人者による作品論。

 
◆2015年2月以降刊行予定
エルキ・フータモ/太田純貴訳 『メディア考古学:過去・現在・未来の対話のために』 NTT出版、2/24 〔詳細〕
 *古くなり、忘れられ、消えてしまったメディアを再考察することによって、今日の新しいメディアへの理解を深める試みが、「メディア考古学」である。メディア考古学は、技術決定主義に基づく進歩の歴史観を解体する。本書は、メディア考古学の第一人者、エルキ・フータモの代表的な論文を集めた、メディア考古学の最良の入門書である。

エレン・フランケルベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、26000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!

ヴァーノン・リー/中野善夫訳 『教皇ヒュアキントス:ヴァーノン・リー幻想小説集』 国書刊行会、2
 *19世紀英国の女流作家、本邦初の個人作品集。今いる場所に興味がなく文芸復興期伊太利亜を熱愛した。女ながら男名前を用い、別の世界の出来事を緻密にして精妙な筆で書いた人。
 
サキ/和爾桃子訳 『クローヴィス物語』 白水Uブックス、4 〔詳細〕
*サキが短篇の名手としての評価を確立した第三短篇集(1911)の全訳。皮肉屋で悪戯好きの青年クローヴィス登場作を中心に全28篇を収録。人語を話す猫「トバモリー」やイタチの神様「スレドニ・ヴァシュタール」も。

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、春 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、7
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史 12800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史 23000円+税〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。

中島岳志 『下中彌三郎:大衆と愛国』 平凡社新書 〔詳細〕
 *どんな内容になるのだろうか期待。9月末頃に脱稿とのこと。

アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 3 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

ウンベルト・エーコ/橋本勝雄訳 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書『シオン賢者の議定書』を書いたシモーネ・シオーニの回想録という形をとった小説。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
ロミ 『自殺の歴史』 国書刊行会
 
■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』 河出書房新社、2014年内?
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』 河出書房新社、2014年内?
*虚構の島と〈無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは9月とあるものの、遅延か?

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
 

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■2014年11月展覧会総括

201411月に見た、主に美術関連の展覧会4件(2014111月では計65件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。前回に続き展覧会に行ったついでに立ち寄ったレストランを簡単に紹介しておく。
配列は見た順であって、会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
11月
 
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三井記念美術館 「東山御物の美:足利将軍家の至宝」会期:10/411/24
A★★★☆☆B★★☆☆C★★★☆☆
*最初の展示室にあった《古銅鴨香炉》や《玳被盞 鸞天目》など10点ほどがやはり見応えあり。《青磁輪花茶碗 銘馬蝗絆》(東京国立博物館蔵)は、根津美術館での「名画を切り、名器を継ぐ」展で展示期間が合わず見ることができなかった器。武骨な継ぎがあるのだが、それも景色なんだろう。《油滴天目》(大阪市立東洋陶磁美蔵)は国宝だからというわけではないが、さすがに豪華。
軸物の展示の部屋では、照明を落としていた。それは作品の褪色保護でやむを得ないのはわかる。しかし、残った照明が、ガラス面に反射して、展示物が全然見えず! ただでさえ絵画は変色し、墨などが薄くなっているので、せっかく実物と対面しても写真図版のほうがよく見えたりしているのでは・・・。
 
◆ランチ◆
京橋に用事があって「レ ロジェ ビストロ ド ロア」に行く。残念ながらサラメシ用の店と言うべきか。ホールスタッフの教育が悪く、魚か肉かを選べるコースなのに、肉だけと言うし、客が出て行った後に、テーブルを消毒薬か洗剤でスプレーするのはやめて欲しい。
 
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国立西洋美術館 「フェルディナント・ホドラー展」 会期:10/72015/1/12
A★★★☆☆B★★☆☆C★★☆☆
*事前にはポスターなどに露出していた《感情III》(1905年)の印象が強く、下手な画家という気がしたのだが、意外にも風景画を描かせるとなかなかいい。若い頃に風景画の基礎をつくってあったためか(師匠の真似にすぎなかったかもしれないが)、再び風景画に回帰しても、抽象化というよりは的確に対象を捉えて、浮世絵のように描き出していた。なお若い頃、クールベに影響されたらしいが、《ベルン州での祈り》(1980/81年)などは、クールベの有名な《オルナンの埋葬》(1849年)によく似た構図。
少し気になったのは《読書する老人》(1885年)と題された作品。絵の中で老人が読んでいるのは明らかに新聞。新聞を読むのを「読書」とは言わない。図録を立ち読みすると、新聞もしくは薄い本だろうなどと書いてあったが、横一列に大きい見出しがはっきり描かれており、本ではまずありえない。せいぜい雑誌か。ちなみに英文タイトルはOld Man Readingなので、何を読んでいるかは問わない
 
 
国立西洋美術館 「ネーデルラントの寓意版画」 会期:10/72015/1/12
A★★☆☆☆B☆☆☆☆C☆☆☆☆
*古代神話などをテーマとした版画展示。版画のサイズ自体が小さいし、寓意を示すモチーフはごく小さく描かれているので、老眼ではよく見えず、ガラス面越しに近づいて見ようとしたら、係員が近づくなとの注意。別に白線が引いてあるわけでもなし、ガラス面に触ってもいないのに、不愉快極まりなし。せっかくの興味深い版画も見る気が失せた。
 
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ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 「浜口陽三と国際メゾチント展:TIME OF THE MEZZOTINT 星より遠い色」 会期:10/1112/23
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*小さいギャラリーではあるが、いくつか素晴らしい作品に出会えた。1階には浜口陽三の作品、地下には海外のメゾチント作家展。浜口の作品では、《14のサクランボ》(1966年)や《パリの屋根》(1956年)など(ともにカラーメゾチント)。
とくに地下の会場では、あえてガラス面を外し、直接鑑賞できるようになっていた。息がかかってしまうと心配な方用に、ちゃんとマスクまで用意されていた。もちろん細部を見るために、ぎりぎりまで接近しても文句は言われない。国立西洋美術館とは何という違い! 展示作品のなかでは、ラトビアのグンタース・シェティンシュによる《Characters XIII/-A》(2012年)がエッシャー風の装いで面白かった。
メゾチントの実習イベントが実施されており、メゾチントについて全くの素人でも窺い知ることができるようになっていた。
ちなみになぜヤマサ醤油がこんなギャラリーをやっているかというと、浜口陽三が先々代の社長の三男だったからだそうだ。
 

■既刊・近刊メモ(2014年12月版 Ver.1)

201411月に刊行された(はずの)本と、12月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【11月に出た本から】
 
有泉豊明 『葛飾北斎 冨嶽三十六景を読む:正真解説』 目の眼、11/11800円+税 〔詳細〕
 *「実際にこの形の波はありえる?」徹底検証で作品の意図を読み解く。現実の風景と北斎に描かれた風景の違いにこだわって全作品をすみずみまで検証。北斎が画面の効果を出すために浮世絵に仕掛けたトリックの数々を解説します。

■ロベール・ドロール/桐村泰次訳 『中世ヨーロッパ生活誌』 論創社、11/45800円+税 〔詳細〕
 *中世は現在も私たちの世界の中に厳然と息づいている。その物質的・精神的遺産は厖大であるが、しばしば型にはめられたイメージによって歪められ、その真実は覆い隠されている。本書は、「中世の人」というものを、その物心両面にわたる環境の中で、日々の生活の中で、そして信仰と慣習の中で、発見し理解しようとする人々のために書かれたものである。

■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳 『イメージ人類学』 平凡社、11/54800円+税 〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。→刊行遅延。平凡社サイトでは一切アナウンスなし。→いつのまにか11月初旬に刊行となる。

■加門七海 『霊能動物館』 集英社、11/51400円+税 〔詳細〕
 *なぜ人は動物に神を見るのか?狼、狐、竜蛇、憑きもの、猫、鳥、狸など、加門氏の今までの霊能体験、知識の集大成を存分に発揮し、日本に古くから存在する動物たちの起源に霊能的観点から迫る。

東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室監修/宮廻正明・荒井経・鴈野佳世子編・著『日本画:名作から読み解く技法の謎』世界文化社、11/53500円+円 〔詳細〕
 *目からウロコの美術指南書。最新の研究が明かす名画の技法と素材の謎。東京藝術大学による日本画の技法、素材・道具、保存・修復についての解説書。

■切通理作 『本多猪四郎:無冠の巨匠』 洋泉社、11/62800円+税 〔詳細〕
 *ゴジラ生誕60周年の年に贈る画期的一冊! 取材・構想・執筆実に20年! これぞ手に汗握る空想科学映画評論の決定版!

池上英洋 『官能美術史:ヌードが語る名画の謎』 ちくま学芸文庫、11/10950円+税 〔詳細〕
 *西洋美術に溢れるエロティックな裸体たち。その姿にはどんな歴史と謎が秘められているのか? 220点の魅惑的な図版から読む珠玉の美術案内。

■ルイス・キャロル/高橋康也・高橋迪訳 『少女への手紙』 平凡社ライブラリー、11/101200円+税 〔詳細〕
 *少女たちを楽しませたい一心で綴られた物語パワー全開のノンセンスの精髄七十余通。キャロル撮影の少女たちの写真も収録。

■石川幹人監修 『図解 超常現象の真相』 宝島社、11/101000円+税 〔詳細〕
 *心霊現象や怪奇現象、超能力、テレパシー、予知、占い、透視など、人々を驚かせる不思議な現象の数々。本書はこのような“超常現象”を、図解やイラストを使いながら科学的根拠にもとづく方法で、わかりやすく解説。

酒井潔著/大橋崇行解説 『らぶ・ひるたァ【特別限定復刻版】』 彩流社、11/118000円+税〔詳細〕
 *原本は、厳しい検閲に引っかかるところは空欄にて印刷。本書は、その空欄を埋めたものを忠実に再現! これまでの著作以上に時代の綾が垣間見える、資料性に富むマニア必携の保存版! 本文の二色刷も再現!→なお、元版は『らぶ・ひるたァ:秘薬論』文芸市場社、談奇館随筆第1編、19293月刊(総革装、本文2色刷り)。

臼田捷治 『工作舎物語:眠りたくなかった時代』 左右社、11/122200円+税 〔詳細〕
 *1970年代、松岡正剛が率いた初期工作舎。オブジェマガジン『遊』を刊行し、昼夜を問わず一時は200人が出入りした不夜城。従来にない編集方法と集団体制から、とてつもなく凄いことが始まっていた。松岡、戸田ツトム、松田行正、祖父江慎らに取材し、破天荒な、夢のような、最低で最高の日々をよみがえらせるノンフィクション。

フィッツ=ジェイムズ・オブライエン/南條竹則訳 『不思議屋/ダイヤモンドのレンズ』 光文社古典新訳文庫、11/121000円+税 〔詳細〕
 *19世紀半ばアメリカで活躍したオブライエンの奇抜な想像力と自在な物語性、絵画的な魅力にあふれる短篇集。「完全な顕微鏡」を完成させた素人学者が、覗いてみた水滴の中に完璧な美を持つ女性を見出す「ダイヤモンドのレンズ」など8篇を収録。

上村清雄監修解説、石井朗著・企画構成、出佳奈子・他著 『嗅覚のイコノグラフィア:フローラの春・夜明けの薔薇・ユディットの血飛沫』 ありな書房、感覚のラビュリントゥスⅤ、11/124500円+税 〔詳細〕
 *西風が運ぶ女神フローラの薔薇の香りに、後朝の美しい裸女のもつ薔薇の花束に、薔薇の花と香りに囲まれた聖母のロザリオに、ユディットの振り下ろす剣の深紅の血飛沫に、そしてプシュケの婚宴を言祝ぐ薔薇の花綱に、ルネサンス/バロックの香りたつ薔薇と深紅の表象に、感覚を媒介にしたイメージの生成を視る。

■ローレンス・マズロン、マイケル・キャンター/越智道雄訳 THE HERO:アメリカン・コミック史』 東洋書林、11/136000円+税 〔詳細〕
*星条旗の良心スーパーマン、夜に蠢くシャドウとバットマン、青春の影の化身スパイダーマン、そして価値の攪乱者『ウォッチメン』の登場。加速する現実社会の鏡像であるスーパー・ヒーローが求め続けた正義と真実の行方を、稀少図版500点超と共に活写する。→従来は『スーパー・ヒーロー』という仮題だった。原書は、Superheroes!: Capes, Cowls, and the Creation of Comic Book Culture (2013

植村八潮、野口武悟、電子出版制作・流通協議会 『電子図書館・電子書籍貸出サービス:調査報告2014 ポット出版、11/132600円+税 〔詳細〕
 *公共図書館の「電子図書館・電子書籍サービス」アンケート結果。図書館の電子書籍貸出サービスの現状と課題、将来展望を取り上げる。

■水島宏明 『内側から見たテレビ:やらせ・捏造・情報操作の構造』 朝日新聞出版、朝日新書、11/13760円+税 〔詳細〕
 *テレビはかつて「びっくり箱」だった。そこには驚きがあり、興奮があった。しかし、いまやテレビは捏造、ヤラセ、偏見のオンパレード。なぜ、かくもテレビは劣化してしまったのか?その構造的問題を浮き彫りにし、テレビに騙されないための知識を伝授。

荒俣宏 『江戸の幽明:東京境界めぐり』 朝日新聞出版、朝日新書、11/131200円+税 〔詳細〕
 *地図に朱引された線の内側「朱引内」が江戸っ子の住む江戸の内。現在なら、南は品川から、東は江東区、北は千住、板橋、西は新宿あたりまで。その朱引の内外、さらに周縁部を歩いてそこで出合ったさまざまな体験に、著者の好奇心はどとまるところを知りません。意外な新しい東京の姿が味わえます。

松生恒夫、鈴木俊久 『オリーブオイル・ハンドブック』 朝日新聞出版、朝日新書、11/131000円+税 〔詳細〕
 *美容にも健康にも効果があるといわれているオリーブオイル。種類、販売方法も多様化してきて、何を買えばよいか迷うところ。オリーブオイルマイスターが基礎知識、選び方、保存方法などを伝授し、腸専門の医師が効果や摂取方法について解説する。

綿抜豊昭 『戦国武将と連歌師:乱世のインテリジェンス』 平凡社新書、11/14780円+税 〔詳細〕
 *戦国時代の武将たちの社交の場に臨み、諸国を回った「連歌師」は、インテリジェンス、ネゴシエイターでもあった。

宇都宮健児、堀敏明、足立昌勝、林克明 『秘密保護法:社会はどう変わるのか』 集英社新書、11/14700円+税 〔詳細〕
 *12月から施行される秘密保護法。その成立の経緯と、それがもたらす具体的影響について、一般的法律論、刑法学の見地、知る権利との関係、憲法との整合性など多様な視点から概説する。

■岡本真、森旭彦 『未来の図書館、はじめませんか?』 青弓社、11/152000円+税 〔詳細〕
 *図書館にいま必要な「拡張」とはなにか。市民と行政、図書館員が日々の小さな実践を通して図書館の魅力を引き出す方法や、発信型図書館をつくるためのアイデアを提案する。地域を変えて人を育てる「未来の図書館」へと向かう道を照射する刺激的な提言の書。

■「アーカイブ立国宣言」編集委員会編 『アーカイブ立国宣言:日本の文化資源を活かすために必要なこと』 ポット出版、11/192300円+税 〔詳細〕
 *日本のデジタルアーカイブはどこを目指すべきか? ナショナルアーカイブ設立へ向けた4つの提言と、青柳正規・御厨貴・吉見俊哉による鼎談や、日本のアーカイブの現状報告、世界のデジタルアーカイブの実践例、デジタルアーカイブ振興法制定の意義と今後の方向性などを収録。

■ラウラ・レプリ/柱本元彦訳 『書物の夢、印刷の旅:ルネサンス期出版文化の富と虚栄』 青土社、11/212800円+税 〔詳細〕
 *出版文化と印刷技術の創成期、職人たちはどのような仕事をし、どのような冨と栄光、そして屈辱の中に生きていたのか。ルネサンス期のヴェネツィア、書物の文明開化を知る瞠目の書。

アリス・K・ターナー/野﨑嘉信訳 『地獄の歴史〈新装版〉』 法政大学出版会、叢書・ウニベルシタス 49011/214300円+税 〔詳細〕
 *古代エジプトから現代まで、西欧世界の宗教・文学・演劇・美術・哲学・神学を縦横に検証しながら、現実の鏡としての〈地獄〉の地理学を展開する。口絵カラー30頁。

■フレット・スメイヤーズ/山本太郎監修、大曲都市訳 『カウンターパンチ:16世紀の活字製作と現代の書体デザイン』 武蔵野美術大学出版局、11/253800円+税 〔詳細〕
 *16 世紀の活字父型彫刻師の仕事に焦点をあて、小さな道具「カウンターパンチ」を再発見することから果てしない活字の冒険譚が始まる、体験的タイポグラフィの名著、初翻訳!

■小畑峰太郎 『STAP細胞に群がった悪いヤツら』 新潮社、11/271300円+税 〔詳細〕
 *科学の常識を覆す世紀の大発見がアカデミズム史上最悪のスキャンダルへ。しかし、「小保方騒動」は目くらましに過ぎない。事件の背後には巨額の国家予算を奪い合い、市場を使った錬金術を目論んだ科学者、官僚、金融マンの暗闘があった。その金脈と人脈を追う。

■岡嶋裕史 『ビッグデータの罠』 新潮選書、11/271100円+税 〔詳細〕
 *ビッグデータはいいこと尽くめじゃない。電話番号、スケジュール、写真、ドキュメント等、クラウドに委ねることが当たり前の時代、膨大なデータを誰がどこでどう使っているか知っているだろうか? プライバシーを脅かす「新たな監視社会」に対する警鐘の書。

山本貴光 『文体の科学』 新潮社、11/271900円+税 〔詳細〕
 *聖書、数式、ツイッター。言葉のスタイルは思考のスタイルだ。理と知と情が綾なす文体と人との関係を徹底解読。電子時代の文章読本。

《ナイトランド・クォータリー》復刊準備号「幻獣」 アトリエサード(発売:書苑新社)、11/281388円+税 〔詳細〕
*さまざまな物語などに登場し、われわれの想像力を掻き立ててきた「幻獣」とは何か…。充実のブックガイドや「幻獣的オブジェたち」、「アメリカの『幻獣』たち」も掲載し、幻獣の魅惑にあふれた1冊。来年5月には、季刊として8号吸血鬼特集で復刊を予定。

ジョナサン・コンリン/松尾恭子訳 『フランスが生んだロンドン、イギリスが作ったパリ』 柏書房、11月下旬、2200円+税 〔詳細〕
 *霧の都ロンドンと花の都パリ。世界が近代へと舵を切る18世紀から19世紀、海をへだてて競いあった都市を、住居、通り、食、ダンス、夜の街、墓地という切り口から探る。その国独自のものだと思われていた風景は、実は海の向こうにルーツがあった…海峡を挟んで交流しあった、二つの都市の物語。

和田秀寿編著、片山章雄・掬月誓成著 『二楽荘史談』 国書刊行会、11/213600円+税 〔詳細〕
 *大谷光瑞が六甲山中に築いた別邸二楽荘。各国様式を模した部屋、探検隊将来品の展示、園芸や気象観測、不審火による炎上……。当時の新聞や資料を渉猟しながら「本邦無二の珍建築」(伊東忠太)と称された二楽荘の謎を追う。→京都の龍谷ミュージアムで「二楽荘と大谷探検隊:シルクロード研究の原点と隊員たちの思い」が開催された(10/411/30)。→11月刊行に延期。

■ジャック・ル=ゴフ/菅沼潤訳 『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』 藤原書店、11/254800円+税 〔詳細〕
 *現代われわれが考える「ヨーロッパ」は、いつ、いかにして生まれたのか? アナール派を代表する中世史の泰斗が、四世紀から十五世紀に至る「中世」十世紀間に、古代ギリシア・ローマ、キリスト教、労働の三区分などの諸要素を血肉化しながら、自己認識として、そして地理的境界としての「ヨーロッパ」が生みだされるダイナミックな過程の全体像を明快に描く、ヨーロッパ成立史の決定版。

■ジョン・スウィーニー/栗原泉訳 『ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか』 亜紀書房、亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ、11/272300円+税 〔詳細〕
 *巨大な資金力、闇の教義、惹きつけられるセレブ達、“サイエントロジー教会”とはいったい何なのか? 一人のSF作家が創始した組織が、つねに宗教かカルトかの物議を醸し続けている。セレブたちが挙って崇拝するサイエントロジー教会。BBC名物記者がその正体を執拗に追った。

河内敏康、八田浩輔 『偽りの薬:バルサルタン臨床試験疑惑を追う』 毎日新聞社、11/271400円+税 〔詳細〕
 *「論文不正」―記者の元に届いた1通のメールから全てが始まった。ノバルティスファーマ日本法人社長への直接取材、臨床試験に関与した元社員宅への訪問、たび重なる謝罪会見、厚労省の検討委員会、内部告発者の出現…。降圧剤「バルサルタン」をめぐる、巨大製薬企業・ノバルティスファーマと大学病院の癒着に迫った900日。日本医学ジャーナリスト協会賞大賞受賞、調査報道の真骨頂!

越智啓太 『つくられる偽りの記憶:あなたの思い出は本物か?』 化学同人、DOJIN選書、11/301600円+税 〔詳細〕
 *私たちは、自分の記憶は正確なものだと思っているが、心理学の研究によって、それほど確実なものではないということが明らかになっている。前世の記憶やエイリアンに誘拐された記憶なども、自らのアイデンティティを確認するために、過去の思い出を積極的に改変しているというのだ。本書では、このような現象が発生するメカニズムを、最新の知見に基づきながら解き明かす。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆12月予定
R・W・ガランド著/エドワード・ウェイクリング監修 『アリスとキャロルのパズルランド:不思議の国の謎解きブック』 グラフィック社、12/52200円+税 〔詳細〕
 *2015年は『不思議の国のアリス』出版150周年だそう。

■菊地章太 『エクスタシーの神学:キリスト教神秘主義の扉をひらく』 ちくま新書、12/8780円+税 〔詳細〕
 *ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるキリスト教神秘主義。その歴史を「エクスタシー」の観点から俯瞰し、宗教の本質に肉薄する危険な書。

レオン・ポリアコフ/アーリア主義研究会訳 『アーリア神話:ヨーロッパにおける人種主義と民族主義の源泉〈新装版〉』 法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス15812/84800円+税 〔詳細〕
 *ヨーロッパ人をアーリア人種とセム人種に大きく二分し、前者の優越をうたうイデオロギーは、ヒトラーによってその頂点に達した。この血塗られた神話の本質と源流を英独仏など6カ国の起源神話、啓蒙期以降の思想史、とくに人類起源論に探り、理性に隣り合った狂気の醸成過程を追求。

村上陽一郎 『奇跡を考える:科学と宗教』 講談社学術文庫、12/10720円+税 〔詳細〕
 *科学はいかに神の代替物になったか? 古代ギリシャからルネサンス、近代まで連綿と続く科学思想が奇跡をどう定義したか問い直す試み。奇跡の捉え方をヨーロッパの知識の歴史にたどり、また宗教と科学それぞれの論理とことばの違いを明らかにし、奇跡の本質にせまる。→元版は、岩波書店、叢書現代の宗教7199611月刊行。

千葉幹夫 『全国妖怪事典』 講談社学術文庫、12/101000円+税 〔詳細〕
 *日本人はなぜ、妖怪に惹かれるのか。文献に現れた妖怪を都道府県別に分類、種別や出現場所、特徴を紹介する本邦初の本格的妖怪事典。→元版は、小学館ライブラリー、199510月刊行。

篠田雄次郎 『テンプル騎士団』 講談社学術文庫、12/10
 *元版は、『聖堂騎士団』中公新書、1976年刊行。
 
■池上英洋『残酷美術史:西洋世界の裏面をよみとく』 ちくま学芸文庫、12/10950円+税 〔詳細〕
 *子殺し、魔女狩り、ペスト、拷問、処刑――美術作品に描かれた身の毛もよだつ事件の数々。200点以上の図版から読む暗黒の西洋史。

林望 『増補 書藪巡歴』 ちくま文庫、12/10880円+税 〔詳細〕
 *ものとしての書物について正確に記述する学問――書誌学。その奥深い楽しみを、基礎知識から在りし日の先学まで軽妙な筆致で描く。

泉鏡花・柳田國男・芥川龍之介/東雅夫編 『河童のお弟子柳花叢書』ちくま文庫、12/101200円+税〔詳細〕
 *大正・昭和の怪談シーンを牽引した泉・芥川・柳田は、妖怪師弟関係にあった。三人それぞれの〈河童〉に関する作品を集めた前代未聞のアンソロジー。

『映画秘宝EX 江戸川乱歩映像読本』 洋泉社、12/111500 〔詳細〕
 
武光誠『江戸川乱歩とその時代』PHP研究所、12/111800円+税 〔詳細〕
 *怪しくもロマンあふれる乱歩の作品はいかにして誕生したのか。描き下ろしの挿画と時代背景でたどっていく、これまでにない乱歩案内。イラスト=梅田紀代志

長山靖生 『「世代」の正体:なぜ日本人は世代論が好きなのか』 河出ブックス、12/121600円+税 〔詳細〕
 *「今どきの若者は……」――なぜ私たちはこんなにも「世代論」を語るのか。大正青年から焼け跡、団塊、バブル、脱ゆとりまで、「世代」をとおして明治後期以降を通覧する画期的日本社会論。

飯倉照平監修/松居竜五・田村義也・中西須美・志村真幸・南條竹則・前島志保訳 『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』 集英社、12/1512000円+税 〔詳細〕
 *ついに南方熊楠の英文論考の完訳なる! 三大論考「神跡考」「燕石考」「鷲石考」から新発見の未発表論考までを詳細な研究をふまえて刊行。既刊[ネイチャー]誌篇に続く、熊楠の英文論考の翻訳決定版。A5判、896ページ。

H・ギルバート・ウェルチ、リサ・M・シュワルツ、スティーヴン・ウォロシン/北澤京子訳 『過剰診断:健康診断があなたを病気にする』 筑摩書房、12/151700円+税 〔詳細〕
 *早期発見・早期治療を進めるのはいいことなのか? あなたが診断された「病気」は「病気の可能性」かもしれない。見落とされてきた過剰診断の害を警告する。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ1 :英国紳士の名画大作戦』 角川文庫、12/19800円+税 〔詳細〕
 *マドリッドで盗まれたゴヤの名画。臨時主任警視マートランドは、画商チャーリー・モルデカイを訪れる。手がかりは一枚の写真、モルデカイは写真に絡む大富豪を暗殺するよう指示されるが。怪作ミステリー第一弾! →ジョニー・デップ主演の映画「チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密」が、20152月にロードショーとなるので、遂に出るようだ。

キリル・ボンフィリオリ/三角和代訳 『チャーリー・モルデカイ2 :閣下のスパイ教育』 角川文庫、12/19800円+税 〔詳細〕
 *画商チャーリー・モルデカイは、プラド美術館からゴヤの絵をかっぱらいアメリカに届けるが、配達先で大富豪は殺されていた。遺された未亡人と結婚し、彼の金の流れを突き止めるよう、モルデカイは依頼を受けるが。 →なお、かつてサンリオSF文庫から出た『深き森は悪魔のにおい』も、新訳『ジャージー島の悪魔』として第3弾に。

ツベタナ・クリステワ編 『パロディと日本文化』 笠間書院、12/194800円+税 〔詳細〕
 *時代も超え、詩歌・物語・絵画・食べ物など、ジャンルやメディアも越え、国境をも越え、パロディを考え抜く、前代未聞の試み。絵巻物からマンガまで、和歌から福澤諭吉まで。パロディを通して、日本文化を差異化し、再発見していこうとする野心的な書。

釘原直樹編 『スケープゴーティング:誰が,なぜ「やり玉」に挙げられるのか』 有斐閣、12月中旬、2600円+税 〔詳細〕
 *非難は誰に、どのようになされるのか? 大きな事故や災害があった際に、特定の個人や集団・組織、システム、国・政府、社会・文化が次々と「やり玉」に挙げられ、強い非難を受ける。そのメカニズムはいかなるものか、マスメディア報道はどのように影響するのかを、実証研究から包括的に解明する。

■井家上隆幸 『三一新書の時代』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ1612月中旬、1600円+税 〔詳細〕

荒俣宏編 『怪奇文学大山脈 III 西洋近代名作選 諸雑誌氾濫篇』 東京創元社、12/222700税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山──稀代の碩学が満を持して贈る、至高の怪奇幻想文学アンソロジー第3巻。パルプ雑誌の絢爛たる世界。→11月刊行予定が12月に延期。

石川美子 『青のパティニール:最初の風景画家』 みすず書房、12/225000円+税 〔詳細〕
 *精緻な細部と美しい青で五世紀ぶりに浮上した画家。「風景」という概念の誕生を絵画と言語と文学に探るハイブリッドな研究エッセー。

マーク・ソールズバーリー/株式会社Bスプラウト訳『エイリアン|アーカイブ:H.R.ギーガートリビュートハードカバー版』 ボーンデジタル、12/255000円+税 〔詳細〕
 *SF映画の金字塔「エイリアン」 4部作を網羅した初のアート&メイキング集。ストーリーボード、コンセプトデザイン、カットシーン、没アイデア、コスチューム、武器など、制作舞台裏を紹介。リドリー・スコット、シガーニー・ウィーヴァー、ギーガーらのインタビューも収録。

マージョリー・シェイファー/栗原泉訳 『胡椒:暴虐の世界史』 白水社、12/252400円+税 〔詳細〕
 *1619世紀、血眼になって胡椒を求め、アジアに進出したポルトガル、オランダ、イギリスのなりふり構わぬ行状を、現地の人びと、海賊、商人らのエピソードで描いた傑作歴史読みもの。

平井杏子『ゴーストを訪ねるロンドンの旅』 大修館書店、12月下旬、2300円+税 〔詳細〕
 *大英博物館などロンドンの観光名所に出現するとされる幽霊のエピソードを紹介。幽霊を通してイギリスの歴史と文化を知る一冊。→1125日発売予定だったが、12月下旬刊行に。

今野真二 『辞書をよむ』 平凡社新書、12月下旬、800円+税
 *各時代の辞書を読み、各時代の言語生活を浮き彫りにする。
 
岩切友里子編著 『月岡芳年画集』 平凡社、12月下旬、15000円+税
 *貴重な初摺り作品を厳選し、約320点の優品を収録。
 
トム・シッピー/沼田香穂里訳 JRR・トールキン:世紀の作家』 評論社、12月下旬、2800円+税
 *トールキン研究の第一人者による作品論。
 
橳島次郎 『生命科学の欲望と倫理』 青土社、12月下旬、1900円+税
 
.コルバン、小倉孝誠、鷲見洋一、岑村傑 『身体はどのように変わってきたか:16世紀から現代まで』 藤原書店、12月、2800円+税 〔詳細〕
 *2011年に日本翻訳出版文化賞を受賞したヴィガレロ/コルバン/クルティーヌ監修『身体の歴史』(全3巻)の身体論の広大な領域へのいざないとして、“感性の歴史家”アラン・コルバンのインタビュー、各巻監訳者による内容のポイント、そして『身体の歴史』を出発点にして、各監訳者の関心から発展させた論考を集成、一冊で「身体の歴史」とは何かがわかる決定版。

ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『聖なるイメージと身体:キリスト教における信仰と実践』刀水書房、刀水歴史全書8812月、3800円+税 〔詳細〕
 *本書は、不可視なる神、ロゴスである神を画像として表現してよいのか、という問いかけに始まるキリスト教美術が、中世において如何にイメージを立ち上がらせてきたのかを、具体例をもって解き明かす。中世における「イメージ」は、単なる「造形作品」「美術作品」ではなく、神秘的生命感にあふれた身体性を存分に有し、中世を生きる民衆に大いなる働きかけを行いつつ、自身変容し、受容されてゆく存在なのである。→旧タイトル『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』から変更。

■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 312月 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

森貴史編 『ドイツ王侯コレクションの文化史:禁断の知とモノの世界』 勉誠出版、12月、3400円+税 〔詳細〕
 *ヴンダーカンマー・巨大地球儀・木の百科文庫・奇想庭園・黄金の象・鏡の間(シュピーゲルカンマー)・静電起電機とライデン瓶・驚異の都市…1618世紀のドイツの諸侯が創りだした奇想天外で華やかなりしコレクションの数々。100枚を超える写真を掲載し、中世的世界観が近代知を生みだす胎動期の歴史に触れる。

木下厚 『政治家失言・放言大全:問題発言の戦後史』 勉誠出版、12月、3500円+税 〔詳細〕
 *数々の問題発言は、日本政治の〈本音〉なのか? 終戦直後から原発・歴史認識問題まで、政治を揺るがし、国民の議論を呼んだ約500の失言・放言を徹底して集成。発言の背景・その後の経緯まで詳細に解説する。議論と顰蹙を巻き起こした〈問題発言〉から読む日本現代史。

 
◆2014年中に出るかどうか
■横田冬彦編 『読書と読者』 平凡社、本の文化史 1、?、2800円+税 〔詳細〕
 *近世初頭の出版業の開始以降を中心に、書籍を読む歴史を多角的に明らかにする論集の第1弾。→amazonでは「一時的に在庫切れ」表示(11/17現在)だが、そもそも未刊なのだから、明らかな嘘。刊行予定に間に合わないと、未刊とは認識できずamazonのコンピュータが異常反応してしまうのか。→11/12刊行予定だったが、未刊。平凡社のサイトは刊行予定の管理がしっかりしていないのが問題。

■鈴木俊幸編 『書籍の宇宙:広がりと体系』 平凡社、本の文化史 2、?、3000円+税 〔詳細〕
 *版本を中軸に据えて、書籍メディアのさまざまなあり方を紹介、社会・歴史のなかでそれらが持っていた力を鮮明に描き出す。→こちらも同様に11/12刊行予定だったが、未刊。

■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』 河出書房新社、2014年内?
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』 河出書房新社、2014年内?
*虚構の島と〈無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、2014年内?
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、2014年内?、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始。第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。→発行元のアナウンスは9月とあるものの、遅延か?

前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、2014年冬 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

中島岳志 『下中彌三郎:大衆と愛国』 平凡社新書 〔詳細〕
 *どんな内容になるのだろうか期待。9月末頃に脱稿とのこと。年内刊行か。

 
◆2015年刊行予定
志村有弘『日本怪異譚』 河出文庫、1/5
 
マイク・アシュリー/牧眞司訳 『SF雑誌の歴史:黄金期そして革命』 東京創元社、1/95000円+税 〔詳細〕
 *世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。雑誌をつくりつづけた出版人たちの狂騒曲が描かれる。本書では、傑作が続出した黄金期からニューウェーブSFの登場にいたる195070年を扱う。SFファンはもとより、雑誌文化に興味を持つ読者の必携書である。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備し、編集者・発行者、カバー・アーティストの名鑑も充実させた決定版資料。

エリック・ロメール&クロード・シャブロル 『ヒッチコック』 インスクリプト、1/102800円+税
 *1957年フランス、二人の駆け出しの映画作家が世界で初めてヒッチコックの全作品を徹底的に論じた。秘密と告白、運命と意志、悪の誘惑、堕罪と救済、そしてサスペンス。通俗的な娯楽映画という世評に抗し、ヒッチコックの華麗な演出に潜む形而上学的主題へと迫った、ヌーヴェルヴァーグによる「作家主義」の記念碑的書物。
 
ロジャー・イーカーチ/樋口幸子・片柳佐智子・三宅真砂子訳 『失われた夜の歴史』 インターシフト、1/203200円+税 〔詳細〕
 *夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。文学・社会・生活・心理・思想・魔術——私たちが忘れてしまった、夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作!

大澤聡 『批評メディア論:戦前期日本の論壇と文壇』 岩波書店、1/20 〔詳細〕
 *「論壇」「文壇」とは何でしょうか。日本において「批評」はいかにして可能なのでしょうか。そのことを根本から考え、いま、批評を再起動させるために、本書では言論を支えてきたインフラやシステムの生成過程にさかのぼります。論壇時評、文芸批評、座談会、人物批評、匿名批評等の成立と定着を示す膨大な資料を博捜渉猟し、圧倒的な文体で知の基本構造をえぐり出す試みです。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、1/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。→この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015123日刊行予定に延期!

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、1/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。→さらに遅れ、10月下旬刊行予定。→さらに遅れ、11月下旬刊行予定。→さらに遅れ、20151月下旬刊行予定。

小松和彦監修 『妖怪 YOKAI:ジャパノロジー・コレクション』 角川ソフィア文庫、1月、920円+税
 *北斎・国芳・芳年はじめ有名絵師たちが描いた妖怪画100点をオールカラーで大公開。古くから描かれてきた妖怪画の歴史は日本人の心性の歴史でもある。魑魅魍魎の世界へと誘う、全く新しい入門書。
 
植田康夫 『「週刊読書人」と戦後の書評史』 論創社、「出版人に聞く」シリーズ171月 〔詳細〕

エレン・フランケル/ベツィ・P・トイチ画/木村光二訳 『図説ユダヤ・シンボル事典』 悠書館、26000円+税 〔詳細〕
 *4千年の歴史のなかでユダヤ民族がはぐくんできた豊かな象徴の数々―言葉とイメージが密接に結びついた、ユダヤ文化の核心を表現するシンボル265項目を厳選し、古代の起源から現代にいたる意味の変遷をたどり、イラストとともに解説した、わが国初の事典!

アンドルー・ペティグリー/桑木野幸司訳 『印刷という革命:ルネサンス時代の本と日常生活』 白水社、2015
 *書籍のみならず、印刷メディア全般および出版業についての本でもあり、単なるメディア史を超えて、当時を重層的に捉えられる一冊。
 
◆2015年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
岡留安則 『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』 双葉社、1200円+税
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。→双葉社の6月発行予定にもなし。
 
■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
■鏡明 『マンハントとその時代』(仮)フリースタイル 〔詳細〕
*雑誌《フリースタイル》連載。

高山宏訳 『完訳 ポリフィロス狂恋夢』 東洋書林
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?


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夢幻庵主人

Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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