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■2014年6月展覧会総括

20146月に見た、主に美術関連の展覧会1件(201416月では計35件)について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は必ずしも会期順ではない。
6月は体調不良のため、あまり外出もせず、展覧会も1件のみと最近で最も低調な月となった。
 
◆評価ポイント ★★★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
6月

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サントリー美術館「徒然草:美術で楽しむ古典文学」 会期:6/11~7/21
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*いささか地味なテーマ設定なので、一抹の不安はあったが、マンネリに陥らず、結構楽しめた。
徒然草の名場面を絵にすることは、江戸時代に入ってから急速に盛んになったらしい。サントリー美術館が所蔵する海北友雪筆《徒然草絵巻》二十巻は、徒然草すべてを絵にしようとしたもの。今回いくつもあった徒然草屏風の中でも、《奈良絵本『徒然草』貼交屏風》や《徒然草図屏風》など章段比定図があるからいいが、屏風の絵柄だけ見て何段の場面かなど、鉢をかぶっていたりするもの以外はほとんどわからない。いささか不勉強が悔やまれる。
作品として驚いたのは、熊谷次郎直実と平敦盛が対峙する場面を描いた海北友雪筆《一の谷合戦図屏風》(埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵)。六曲一双の屏風だが、かなりの大型のもので、なおかつそれぞれが一面ずつの扇面仕立て。よく扇面を散らした屏風があるが、それは大体において実際の扇と同じくらいの大きさ。それに対し、巨大な扇面の形状にし、さらに右隻の扇面は金でバックが濃紺、左隻はその反対で扇面が濃紺の背景でバックは金と、非常にモダンな仕上がりであった(ちなみに、本作品は徒然草とは無関係で、《徒然草絵巻》二十巻を紹介しがてら海北友雪の他の作品も見せようという企画)。

 
 

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■既刊・近刊メモ(2014年7月版 Ver.1)

20146月に刊行された(はずの)本と、7月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【6月に出た本から】
 
『江戸川乱歩の迷宮世界』 洋泉社、6/21300円+税 〔詳細〕
*江戸川乱歩の生誕120周年にあわせて、乱歩の人と作品を徹底解説。全小説114作品のマニアックレビューから、乱歩ファンの三上延氏や綾辻行人氏などの作家インタビュー、乱歩作品に登場する美女、探偵、怪人名鑑など、これまでの乱歩本とは違った視点から乱歩ワールドの魅力に迫る。→ただし、ムックなので期待はできないのだろうが。

■ジョン・クラカワー『信仰が人を殺すとき』上・下、河出文庫、6/6、各820円+税 〔詳細:上〕〔詳細:下〕
 *1984年ユタ州で起きた母子惨殺事件の背景に潜む宗教の闇。「彼らを殺せ」と神が命じた――信仰、そして人間とはなにか? 人間の普遍的感情である信仰の問題をドラマチックに描いたノンフィクションを文庫化。

■東雅夫、加門七海 『ぼくらは怪談巡礼団』 KADOKAWA、幽ブックス、6/61400円+税 〔詳細〕
*日本各地に伝わる怪談の舞台を、加門七海と東雅夫と怪しい仲間たちが探訪。巡礼団一行を待ち受ける怪奇現象の数々。迫真の怪談紀行にして名作ガイドでもある、かつてないトラベル・ブック、誕生!

■ジェシー・ケラーマン/林香織訳 『駄作』 ハヤカワ・ミステリ文庫、6/61100円+税 〔詳細〕
*予測不可能の展開で読者を打ちのめす強烈スリラー。盗んだ原稿でベストセラー作家に成り上がった男は途方もない陰謀に巻き込まれる!【本書には奇想天外すぎる展開があることをあらかじめ警告しておきます】

■小杉泰・林佳世子編 『イスラーム書物の歴史』 名古屋大学出版会、6/65500円+税 〔詳細〕
*これを知らずして書物を語るなかれ——。近代以前、東アジアの木版本と並んで世界の書物文化の二大山脈を形づくったのはイスラーム世界の写本であった。聖典クルアーンから歴史書や科学書まで、また華麗な書や絵画から装丁まで、広大な地域の知と文芸を支えた書物の歴史を、デジタル時代の現在からふりかえる待望の書。

■荒俣宏 『喰らう読書術:一番おもしろい本の読み方』 ワニブックスPLUS新書、6/9917円+税 〔詳細〕
 *「知の巨人」「博覧強記の怪人」など、数々の異名を持つ著者が、何千・何万冊と本を読む中で得た、もっとも美味しく(おもしろく)、頭の缶詰(本)を食べ(読み)、無駄なく頭の栄養にするための「アラマタ流読書術」を初めて紹介します。→奥付の発行日は625日だった。

マイケル・モス/本間徳子訳 『フードトラップ:食品に仕掛けられた至福の罠』 日経BP社、6/92000円+税 〔詳細〕
 *表面上は、「ヘルシー」「ローカロリー」を謳いながら、健康を度外視して売れる商品を作り続けなければならない食品企業の実態と内幕を、ピュリッツァー賞受賞記者ならではのきめ細かい調査取材によって暴くとともに、加工食品の罠からどのように身を守れば良いかを消費者に説く。

■近藤和彦 『民のモラル:ホーガースと18世紀イギリス』 ちくま学芸文庫、6/101300円+税 〔詳細〕
200年前のイギリスに生きたふつうの男と女。その暮らしやもめごと、希望と連帯。民衆文化と政治文化のありようを丹念に読み解く。元版は山川出版社より199311月に刊行された。

■日本編集者学会編 《エディターシップ》Vol.3 時代の岐路に立つ、日本編集者学会(発売:トランスビュー)、6/102000円+税 〔詳細〕
 *創刊編集長・近藤信行が語る文芸誌『海』の時代、井出彰が語る「『日本読書新聞』と混沌の六〇年代」の秘話ほか、秘密保護法、集団的自衛権の行使容認による議会制民主主義と議院内閣制の崩壊にどう立ち向かうかを考える。

櫻庭美咲 『西洋宮廷と日本輸出磁器』 藝華書院、6/1030000円+税 〔詳細〕
 *西洋に輸出された肥前磁器は王侯貴族社会にどのように受け入れられたのか? 日本や中国の磁器が室内を埋め尽くす宮廷の「磁器陳列室」は、異文化である日本工芸を「空間芸術の構成要素」として三次元空間で鑑賞させる場だった。世界に広がる「磁器の道」の史実を精密に読み解きながら、西洋美術史、陶磁史、文化史という複合的視座から陶器の受容史を紐解く壮大な探求が始まった。

■ジャン=クロード・レーベンシュテイン/森元庸介訳『猫の音楽:半音階的幻想曲』勁草書房、6月上旬、2400円+税 〔詳細〕
*猫オルガン、猫オペラ、猫シンフォニー……。西洋音楽は猫の鳴き声をどう受けとめ、取り入れ、締め出してきたのか。猫のごとくしなやかに論じる、究極の博覧強記が優雅に踊り奏でたミラクル文化史。

藤原重雄 『史料としての猫絵』 山川出版社、日本史リブレット796月、800円+税 〔詳細〕
*一枚の猫絵を事例に、そこに流れ込むイメージの歴史を解きほぐし、図像学から中世・近世の文化を透かし見る。史料としての絵画が語る歴史に耳を傾ける、その手の内を明かす。

水野千依 『キリストの顔:イメージ人類学序説』 筑摩選書、6/122000円+税 〔詳細〕
 *見てはならないとされる神の肖像は、なぜ、いかにして描かれえたか。キリストの顔をめぐるイメージの地層を掘り起こし、「聖なるもの」が生み出される過程に迫る。《UP》(東京大学出版会)20142月号に「キリストの顔:表象の起源へ」と題した小論を掲載。

キャサリン・ゴヴィエ/モーゲンスタン陽子訳 『北斎と応為』上・下、彩流社、6/12、各2200円+税 〔詳細〕
 *浮世絵師・北斎の娘、応為(おうい)こと葛飾お栄の謎に包まれた生涯を描き出す。「美人画では娘に敵わない」と北斎をして言わしめた実在の娘・お栄(画号は応為)。緻密な描写、すぐれた色彩と陰影表現を得意とし、父と共作するだけでなく、代作もしていた。歴史の闇に消えていった「もうひとりの北斎」を、綿密な調査と豊かな想像力で描き出した歴史フィクション!

千葉県立中央博物館監修 『図鑑大好き!:あなたの散歩を10 倍楽しくする図鑑の話』 彩流社、6/122000円+税 〔詳細〕
 *自然観察に欠かせない「図鑑」を徹底紹介。図鑑大国の日本で刊行された図鑑の歴史・作り方・工夫などから、身近な自然の散歩・探検に最適の図鑑をナビする。博物館初の「図鑑展」図録。

今井良 『警視庁科学捜査最前線』 新潮新書、6/14720税 〔詳細〕
*最新ツールを武器に犯人を追い詰める。防犯カメラ、Nシステム、データ解析ソフト――警視庁の捜査は、科学の力で急激な進化を続けている。最近の事件をもとに一線の記者が徹底解説。

ウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド/牧野賢治訳 『背信の科学者たち:論文捏造はなぜ繰り返されるのか?』 講談社、6/201380円+税 〔詳細〕
 *誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのか? ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質に迫る。元版は、『背信の科学者たち』(化学同人19882月、2200円)→改訂されて、『背信の科学者たち:論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか』(講談社、ブルーバックス、200611月、1140円)となる。

■溝口敦 『詐欺の帝王』 文藝春秋、文春新書、6/20750円+税 〔詳細〕
*これだけ報道されながら、オレオレ詐欺の被害者が増え続けているのはなぜか?詐欺グループはどんな人間を狙い、いかなる手口で騙しているのか――闇ビジネスの実態を暴く、著者の面目躍如たる一冊です。

日本冬虫夏草の会 『冬虫夏草生態図鑑』 誠文堂新光社、6/204800円+税 〔詳細〕
*チョウ、コウチュウ目など宿主別に、日本で見られる冬虫夏草約240種の冬虫夏草を写真とともに掲載。採集・観察・分類・同定、効能から歴史まで。

■大沢昇 『編集者になろう!』 青弓社、6/201600円+税 〔詳細〕
*小学館での長年の経験をもとに、現場の実態、編集技術のノウハウ、人脈の作り方、電子時代の編集者に必要なもの、企画の立て方を懇切にレクチャー。

マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア/井辻朱美訳 『タイタス・アウェイクス:ゴーメンガースト IV』 東京創元社、6/21880円+税 〔詳細〕
*〈ゴーメンガースト三部作〉はもともと三部作として構想されたものではなかった。著者ピークは第四部を構想し、一部の原稿とアイデアの断片を遺していたのだ。夫亡きあと、夫人のメーヴ・ギルモアがそれをもとに書き上げたのが本書。故郷の城を離れたタイタスは、さらに彷徨を重ねる。奇矯な人々に出会い、様々な出来事に遭遇するも、何処にも安住の地を見いだせず終わりなき探索を続けるタイタス。幻想文学の最高峰シリーズ幻の最終巻が、ついに姿を現す。

湯本豪一編 『大正期怪異妖怪記事資料集成上』 国書刊行会、6/2345000税 〔詳細〕
 *『明治期怪異妖怪記事資料集成』(国書刊行会、20091月、45000円+税)に続き、大正期に発行された全国の邦字新聞のほぼ全てを渉猟し、怪異・妖怪事件記事を抽出、影印。上下22500ページ。下巻は7/23発売予定。

■安村敏信監修 『別冊太陽(日本のこころ219号) 妖怪図譜』 平凡社、6/242500円+税 〔詳細〕
 *江戸時代に多くの浮世絵師が描いた妖怪画や絵巻物の優品をはじめ、不思議でユニークな妖怪たちの珍品を盛りだくさんに紹介する。

《ミステリマガジン》20148月号 特集幻想と怪奇:生誕120周年乱歩から始まる怪奇入門、6/25876円+税 〔詳細〕
 *ミステリマガジンのバックナンバーは、この毎年夏の特集号を除き、ほとんど売り払ってしまった。では読んでいるかというと、惰性で買ってはいるものの、読んだことはほとんどない。

■高田博行 『ヒトラー演説:熱狂の真実』 中公新書、6/25880円+税 〔詳細〕
*ヒトラーの演説といえば、声を張り上げ、大きな身振りで聴衆を煽り立てるイメージが強いが、実際はどうだったのか。聴衆は演説にいつも熱狂したのか。本書では、ヒトラーの政界登場からドイツ敗戦までの25年間、150万語に及ぶ演説データを分析。レトリックや表現などの面から煽動政治家の実像を明らかにする。

NATROM 『「ニセ医学」に騙されないために:危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る! メタモル出版、6/251380円+税 〔詳細〕
*「抗がん剤は毒にしかならない」「麻薬系の鎮痛剤は体に悪い」「瀉血でデトックスできる」という誤解・デマや、ホメオパシーやオーリングテスト、千島学説といった科学的根拠に乏しい主張を30項目取り上げて、批判的に言及

プランセス・サッフォー/野呂康・安井亜希子訳 『チュチュ:世紀末風俗奇譚』 水声社、6/262800円+税 〔詳細〕
*知られざる19世紀最大の奇書。世紀末のパリを舞台に俗悪ブルジョワの主人公が繰り広げる奇想天外、荒唐無稽な露悪趣味の極北。社会の病巣をキッチュに描いた世にも奇妙な珍書中の珍書。

河出書房新社編集部編 『河鍋暁斎:戯画と笑いの天才絵師』 河出書房新社、6/272000円+税 〔詳細〕
 *7歳で国芳門下へ、狩野派にも学び、強烈無比の戯画・風刺画から美女・幽霊・動物まで縦横無尽に描いてみせて抜群の人気を誇った「画鬼」暁斎の魅力を、傑作の数々とともに。オールカラー。

矢口祐人 『奇妙なアメリカ:神と正義のミュージアム』 新潮選書、6/271200円+税 〔詳細〕
*やっぱりあの国はちょっとヘン――!? 進化論を否定し、核兵器を賞賛し、成金が美術品を買い漁り、凶悪犯が勢ぞろい……米国の奇妙な八つのミュージアムを東大教授が徹底調査、「神」と「正義」をめぐる超大国の複雑な葛藤を浮き彫りにする、異色のアメリカ論。

■山崎力/田淵アントニオ(アレンジメントオーサー) 『医師もMRも幸せにする患者のための情報吟味:ディオバン事件以降の臨床研究リテラシー』 SCICUS(サイカス)、6/273600円+税 〔詳細〕
*臨床研究の成果をねじ曲げて伝える「spin」と呼ばれる情報伝達テクニックの実例を紹介し、医療従事者や患者さんが情報に騙されないための知識や視点を提示する。→元『捏造しない・させないための臨床研究のお作法』という仮題だった本のようだ。アレジメントオーサーというのは初めて聞くが、どのような役割なのだろうか。

荒俣宏編『怪奇文学大山脈1 西洋近代名作選 19世紀再興篇』東京創元社、6/282400円+税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山――その中から燦然たる傑作・怪作を拾い集め紹介し続けた稀代の碩学・荒俣宏が贈る、怪奇幻想文学にまつわる仕事の集大成! 正統にして至高のアンソロジストが精選した、西洋怪奇幻想の神髄を全3巻に収める。

■杉江松恋 『路地裏の迷宮踏査』 東京創元社、キイ・ライブラリー、6/271500円+税 〔詳細〕
*作家たちの知られざる交友関係から創作にまつわる意外なエピソードまで、読んで為になる情報が満載。《ミステリーズ!》連載が加筆訂正の上、単行本に。

上阪徹 『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』 あさ出版、6/291400円+税 〔詳細〕
 *創業以来、顧客志向を徹底し、国内外から選りすぐりの品揃えやオリジナリティーのある商品開発などで人気を獲得、毎年着実に店舗の拡大を続けるスーパー・成城石井の成長とその秘密を解き明かしたもの。→本店にはいつも行っているけど、それほどの品揃えとも思えないのですが・・・。

ブライアン・クレッグ/竹内薫訳 『世界はデタラメ:ランダム宇宙の科学と生活』 NTT出版、6/302200円+税 〔詳細〕
 *偶然の世界へようこそ! カジノのルーレット、地震を引き起こすカオス、量子の奇っ怪なふるまいまで、宇宙の驚くべき現実をときほぐす「偶然の科学」への招待。

今福龍太 『書物変身譚』 新潮社、6/303200 〔詳細〕
*書物とは地質学的時間と歴史的時間を結んで生じた、大いなる変身の産物である――記憶を繋いできた魅惑の書物10冊を渉猟し、書物という形に留まらない生命と記憶の集積を探る。

辻惟雄 『奇想の発見:ある美術家の回想』 新潮社、6/302200円+税 〔詳細〕
*若冲、蕭白、又兵衛――日本美術史の片隅で忘れられていた「奇特な」画家たちを発掘し、美は花鳥風月のみに非ずを教えてくれた辻センセイ。その愉快でトホホなハミ出し人生。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン/プリシラ・トゥループ英語版翻訳/臼田夜半編訳 『聖ヒルデガルトの病因と治療』 ポット出版、6/306900円+税 〔詳細〕
*「中世ヨーロッパ最大の賢女」にして「ドイツ薬草学の祖」、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンによるホリスティック医学の古典『病因と治療』が、ついに日本語訳となりました。本書では、心身の病の原因と治療法を500項目以上にわたって詳細に解説。

吉田孝夫 『山と妖怪:ドイツ山岳伝説考』 八坂書房、6月(奥付は6/25)、4500円+税 〔詳細〕
 *魔女の宴で有名なブロッケン山、皇帝の眠るキフホイザー山など、数々の「霊峰」を抱えるドイツ。かの地で不思議な存在感を放つ鉱山伝説の数々や、妖怪譚を題材に、山をめぐる伝説が近代へと生き延び、今なお語り継がれることの意味を多層的に問い直す。


『猟奇 復刻版』全6、三人社、60000税 〔詳細〕
*昭和初期に出た探偵小説雑誌。国会図書館のデータベースによれば、20145月に刊行されていた模様。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆7月予定
■ジョルジュ・ミノワ/石川光一訳 『無神論の歴史:始原から今日にいたるヨーロッパ世界の信仰を持たざる人々』上・下 法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス 10137/813000円+税 〔詳細〕
 *キリスト教信仰とともに歩んできた2000年の西洋文明史はまた、神を否定し、宗教を拒絶する者たちによる思想闘争の歴史でもあった。古代・中世の異端説から、啓蒙の懐疑論や理神論をへて現代の唯物論に至るまで、既成秩序への抵抗と世俗化の根拠となった無神論哲学の多様な系譜を一望のもとに描く。1154頁もの大著で貼函入り。

■五島綾子 『〈科学ブーム〉の構造:科学技術が神話を生みだすとき』 みすず書房、7/93000円+税 〔詳細〕
*〈科学ブーム〉の具体的事例をつぶさに振り返り、ブームを支えた「神話」や利害とその奥にある科学技術の実像の関係図をあぶりだす。

《ユリイカ》20148月増刊号、特集:シャーロック・ホームズ:コナン・ドイルから『SHERLOCK』へ、7/14、1500円+税 〔詳細〕
*現在シャーロック・ホームズが再び注目を集めている。原典発表から現在までシャーロック・ホームズの文学・映像作品の解釈と新生に迫る。

■田口久美子 『書店不屈宣言:わたしたちはへこたれない』 筑摩書房、7/101500円+税 〔詳細〕

レザー・アスラン/白須英子訳 『イエス・キリストは実在したのか?』 文藝春秋、7/101700円+税 〔詳細〕
 *救世主(キリスト)としてのイエスは実在しなかった。いたのは、暴力で秩序転覆を図った革命家(ゼロット)としてのイエスだった。しかし死後、切迫した歴史的事情から愛と平和を説いた救世主(キリスト)というイエス像に書き換えられた――イエスの実像とキリスト教誕生の核心に迫った本書は、全米で20万部超の大ベストセラーに。

海野弘 『魔女の世界史:女神信仰からアニメまで』 朝日新聞出版、朝日新書、7/11820円+税 〔詳細〕
 *古代信仰から美術、フェミニズム、実践魔女宗、ゴスロリ、ココ・シャネルからレディー・ガガ、きゃりーぱみゅぱみゅ、魔法少女アニメまでを一気通貫する、新たな「魔女」の発見。過去・未来に可視化された「蠱惑し、闘い、変容する女性史」を一冊に。

ホルスト・ブレーデカンプ/原研二訳 『ライプニッツと造園革命:ヘレンハウゼン、ヴェルサイユと葉っぱの哲学』 産業図書、7/11 3000円+税
 
cochae編 『日本のおもちゃ絵:絵師・川崎巨泉の玩具帖』 青幻舎、青幻舎ビジュアル文庫シリーズ、7/111500円+税 〔詳細〕
*大正~昭和、全国各地の郷土玩具を描いた日本画家・川崎巨泉。膨大なコレクションを誇る中之島図書館・人魚洞文庫の所蔵品より、厳選の自筆写生画を紹介。

■和田敦彦 『読書の歴史を問う:書物と読者の近代』 笠間書院、7/141900円+税 〔詳細〕
 *書物の出版、検閲、流通、保存は、読者の歴史とどうかかわってきたのだろうか。「昔」の読書を探ると、「今」が見えてくる。現在とは異なる時間、異なる場所の、読者や読書の魅力をも伝える書。

清水勲 『北斎漫画』 平凡社新書、7/15760円+税 〔詳細〕
*『北斎漫画』初編の刊行より200年を記念して、全15編の見所を漫画史研究の第一人者がわかりやすく紹介する。図版150点掲載。

■北村洋 『敗戦とハリウッド:占領下日本の文化再建』 名古屋大学出版会、7/184800円+税 〔詳細〕
*アメリカ映画を抱きしめて——。占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出す。

■千街晶之『原作と映像の交叉光線(クロスライト):ミステリ映像の現在形』 東京創元社、キイ・ライブラリー、7/222500円+税 〔詳細〕
 *ミステリを原作とした映像化は人気が高く、続々と製作されている。名作『犬神家の一族』をはじめ28作品から、ミステリとしての読みどころ、映像作品としての観どころを紹介していく。

■ブラッド・ハニーカット&テリー・スティッケルズ/北川玲訳 『錯視芸術図鑑:世界の傑作200点』 創元社、7/223200円+税 〔詳細〕
*目の錯覚を利用した古典的作品から「不可能を現実に変える」複雑なグラフィック作品まで、絵画、写真、コンピューターグラフィックなど、古今東西の錯視アートの最高傑作を網羅した永久保存版。

■アル・セッケル編著/内藤憲吾訳 『不可能図形コレクション90選』 創元社、7/221200円+税 〔詳細〕
*あなたの眼と脳は騙されている! 平面では描けるのに3次元では作れない不可能な図形の数々を3次元の偽立体モデルとともに、古典作品から未公開の新作まで多数集めた驚異の錯視図形コレクション。

平山優 『検証長篠合戦』 吉川弘文館、歴史文化ライブラリー3827/221800円+税 〔詳細〕
*今一度の史料批判、鉄炮玉化学分析などの新成果を加味。両軍の鉄炮装備、兵農分離軍隊の実態など、合戦の諸問題を徹底的に検証する。

■湯本豪一編 『大正期怪異妖怪記事資料集成下』 国書刊行会、7/2345000円+税 〔詳細〕
6月刊行の上巻に続く下巻。上下巻総2500ページ。民俗学、文学、美術、歴史──さまざまな分野における圧倒的な第一級資料。

吉田光邦 『錬金術』 中公文庫、7/23800円+税 〔詳細〕
 *たぶんかなり昔に中公新書から出た本(『錬金術:仙術と科学の間』中公新書、1963年)の再刊だろう。

■渡辺考 『プロパガンダ・ラジオ;日米電波戦争 幻の録音テープ』 筑摩書房、7/242300円+税 〔詳細〕
 *戦前・戦中、海外に向けて放送された短波ラジオ。さまざまなプロパガンダを繰り広げ、最後は和平交渉の手段ともなったその実態とは。迫真の歴史ドキュメンタリー。

小泉凡 『怪談四代記:八雲のいたずら』 講談社、7/241500円+税 〔詳細〕
 *小泉八雲『怪談』刊行から110年たった現在の小泉家でも、いろいろな怪談が語り継がれ、不可思議な出来事が多発するという。小泉家の怪談や、親族ならではの考察を交えた小泉家の評伝・エピソードを八雲の曾孫・小泉凡が一冊に。

木田拓也 『工芸とナショナリズムの近代:「日本的なもの」の創出』 吉川弘文館、7/254800円+税 〔詳細〕
 *明治20年代、〈美術〉に対抗する概念として成立した〈工芸〉。帝展の工芸部門開設と「新古典派」の出現、戦時体制下における桃山復興、占領統治下の工芸の輸出と日米文化交流、昭和30年代の「伝統工芸」の成立など、その歴史的展開を辿る。誕生以来、工芸の存立を支えてきた制度や価値体系をてがかりに、近代ナショナリズムとの関係を問い直す。

小松和彦 『呪いと日本人』 角川学芸出版、角川ソフィア文庫、7/25720円+税 〔詳細〕
 *日本の文化史において「呪い」とは何だったのか。それは現代に生きる私たちの心性にいかに継承され、どのように投影されているのか――。呪いを生み出す人間の「心性」に迫る、もう一つの日本精神史。

張競 『夢想と身体の人間博物誌:綺想と現実の東洋』 青土社、7/252400円+税 〔詳細〕

ジョン・ハーヴェイ『黒の文化史』 東洋書林、7/255000円+税
*それは、色彩なのか虚無なのか? 多数の名画、文学作品からなるヴィジュアルと言葉の森を渉猟し、芸術、光学、人種、宗教、産業、ファッションを軸に論じる、世界を包む色ならぬ色の精神史。カラー64点を含む図版109点。
 
野村宏平編 『ゴジラ大辞典新装版』(仮)笠倉出版社、7/252800円+税
*誕生から60年、ゴジラ・シリーズの詳細が全てわかる待望の永久保存版。
 
種村季弘 『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想』 幻戯書房、7/268500円+税 〔詳細〕
 *種村季弘単行本未収録論集。没10年、あたかも美しい無権力状態(アナーキー)の螺旋。文学、美術、吸血鬼、怪物、悪魔、錬金術、エロティシズム、マニエリスム、ユートピア、迷宮、夢――聖俗混淆を徘徊する博覧強記の文章世界。種村季弘の全体像を1冊にした大著愛蔵版。

キャロル・ローズ/松村一男監訳 『世界の妖精・妖怪事典〔普及版〕』 原書房、7/282800円+税 〔詳細〕
 *ホビット、ローレライ、コヨーテ、親指トム、碧霞元君、河童……人々の空想の世界に生きる、世界中の妖精と妖怪を集大成。項目数3000、図版100点の決定版。元版は20038月刊行。

原田裕 『戦後の講談社と東都書房』(仮) 論創社、出版人に聞く147月下旬、1600円+税 〔詳細〕
 *当初予定タイトルは『東都書房と出版芸術社』だったが、61日現在では、上記タイトルの予定に変更。

ジョエル・F・ハリントン/日暮雅通訳 『死刑執行人:残された日記と、その真相』 柏書房、7月下旬、2200円+税 〔詳細〕
*恐れられ、蔑まれ、差別された処刑人が最新の医療技術を担い、進歩的な思想を持つまでに至る、16世紀西欧の光景を解き明かす歴史ノンフィクション。

■初見健一 『昭和ちびっこ怪奇画報』 青幻舎、7月下旬、1200円+税 〔詳細〕
196070年代に巻き起こり、当時の子どもたちを熱狂させた「オカルト」ブーム。宇宙人、超能力、ネッシー、ミイラ、キングコング、食人種、死後の世界…。当時の児童向け雑誌、書籍に掲載された小松崎茂、石原豪人をはじめとする人気画家が描いた「怪奇画」を収録。ビジュアル文庫「昭和ちびっこ」シリーズ最新刊。

ポール・ホフマン/持田鋼一郎訳 『魔都ウィーン:栄光・黄昏・亡命』 作品社、7月、2800円+税 〔詳細〕
16世紀、オスマン・トルコによるウィーン包囲、20世紀ヒトラーによるオーストリア併合など時代の荒波に翻弄されながら、数多の才能を輩出し、西欧文化の一翼を担い続けた栄光の都。モーツァルト、クリムト、フロイト、ヒトラーなど多方面の異才たちの事跡を通して描出する華麗な魔都の全貌。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、7月、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始! 第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、7月?、5600円+税
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。
 
◆8月予定
塚田泰彦 『読む技術』 創元社、8/8 〔詳細〕

紅野謙介、高榮蘭編 『検閲の帝国:文化の統制と再生産』 新曜社、8/85100円+税 〔詳細〕

■秋梨惟喬 『矢澤潤二の微妙な陰謀』 東京創元社、8/171500円+税 〔詳細〕
 *謎の男ヤザワジュンジがもっともらしく語る超能力、UFO、徳川埋蔵金、百匹の猿理論……。アヤシイ陰謀に巻き込まれた人々の幸と不幸を予測しがたい展開で描くケッタイな連作集。

J・B・ホラーズ編/古屋美登里訳 『モンスターズ:現代アメリカ傑作短編集』 白水社、8/242400円+税 〔詳細〕
*吸血鬼、ゴジラ、モスマン、ビッグフット、ミイラ、ゾンビなど異形の「怪物たち」をテーマに、曲者ぞろいの新鋭・中堅作家18人が腕を競う、異色の短篇アンソロジー。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、8/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。→6月刊行予定が遅れる。

澄田喜広 『古本屋になろう!』 青弓社、8/251600円+税 〔詳細〕
 *創業22年、現在は激戦区・吉祥寺で店を構えるよみた屋店主が、ビジネスとして成り立たせる古本屋経営の手法を伝授する。仕入れや棚作り、値付けなど、ネット書店ではなく、これからリアル書店で古本屋をやろうという人は必携の書!

ニコラウス・ペヴスナー/蛭川久康訳 『英国美術の英国らしさ』(仮) 研究社、8/253800円+税 〔詳細〕
*ホガース、ブレイク、モリス、コンスタブル、ターナー、レノルズから、イングリッシュ・ガーデン、教会建築、最新の都市デザインに至るまで一貫して見出される、英国らしさとは何か。広いパースペクティヴで英国的なるものの特質と精神を解明する、イギリス美術・文化の入門書。

ヨハネス・ベルガーハウゼン、シリ・ポアランガン/小泉均監修 『世界の文字と記号の大図鑑:Unicode 6.0の全グリフ』 研究社、8/2516000円+税 〔詳細〕
 *本書は、文字の「国際標準」ユニコード6.0に登録された109449キャラクターのすべてを一望。主要言語の文字はもちろん、普段あまり見る機会のない古今東西の少数言語や希少言語の〈珍しい文字〉も眺めて愉しむことができる。

平川義浩 『絵はがきで愛でる富士山』青弓社、8/252000円+税 〔詳細〕
*広告・年賀に乗り物・干支・登頂・風景・見立てなどのジャンルに分けて、明治期から昭和初期までのアンティーク絵はがきで富士山を味わう。フルカラー・200点の絵はがきから日本人が愛した様々な富士山が浮かび上がる。7月に刊行延期。

■ポール・コリンズ/山田和子訳 『バンヴァードの阿房宮:世界を変えなかった13人』 白水社、8/283600円+税 〔詳細〕
*世界最長のパノラマ画家、地球空洞説の提唱者、驚異の放射線「N線」の発見者など、壮大な夢をもち、特異な才能を有しながら、世界を変えることなく、歴史から忘れられた13人に光を当て、愛情とユーモアをこめて紹介したポートレイト集。

■荒俣宏編 『怪奇文学大山脈II 西洋近代名作選 20世紀革新篇』 東京創元社、8/292300円+税 〔詳細〕
*西洋怪奇小説の鉱脈は、無尽蔵の宝の山――その中から燦然たる傑作を拾い集め紹介し続けた稀代の碩学・荒俣宏が「怪奇幻想文学のライフワーク」として贈る、西洋怪奇幻想の神髄全54編を収める全3巻の至高のアンソロジー。第2巻は名匠ウェイクフィールド、メトカーフ、デ・ラ・メアの初訳ほか、海洋怪談の傑作「甲板の男」(F・マリオン・クロフォード)など17篇を収める。

北村新三、原勝洋 『日本海軍暗号はどこまで米軍に読まれていたか』(仮)PHP研究所、 8月、2500円+税 〔詳細〕
*米軍による日本海軍暗号の解読について、多くの新史料をもとにその実態を説き明かす。最新の研究成果を伝える一冊。

■アルカジー・ワクスベルク/松宮克昌訳 『クレムリン、毒殺テロリズムの近現代史』(仮)柏書房、8月下旬、2800円+税 〔詳細〕
*レーニンの毒殺実験室から秘密警察KGBへ。異なる意見の持ち主を許容することを認めない「排除」の思想。「秩序を維持するため」に正当化される暴力の姿を扶るノンフィクション!

 
◆9月以降予定
■ブルース・チャトウィン/池内紀訳 『ウッツ男爵:ある蒐集家の物語』 白水社、Uブックス、夏?
*元版は文藝春秋、19939月刊行。
 
■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』 河出書房新社、夏
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』 河出書房新社、夏
*虚構の島とく無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、秋
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
■フラン・オブライエン/大澤正佳訳 『スウィム・トゥー・バーズにて』 白水社、Uブックス、9月?
*元版は、筑摩書房『筑摩世界文学大系68 ジョイス2・オブライエン』19985月刊行。同書は『第三の警官』併録。
 
杉浦康平 『文字の霊力(れいりき)』 工作舎、杉浦康平デザインの言葉シリーズ、秋 〔詳細〕
*文字、漢字を読み解く卓抜なイマジネーションは、日本語タイポグラフィに新たな息吹を与えてきた。白川静の漢字学はもとより、タイポグラフィ、デジタル・フォント、文字のクレオール化など、縦横無尽に語られる文字の可能性を語る。

■アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 312月 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

 
2014年中に出るかどうか(時々知らない間に刊行されていることもあります)
前川久美子 『中世パリ装飾写本と読者』 工作舎、2014年冬 〔詳細〕
*美術史家が書き下ろす装飾写本入門書。工作舎サイト[Planetalogue]で予告を兼ねて連載中。

風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、15/1/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015125日刊行予定に延期!
 
『秘密結社の謎がよくわかる本』 明治書院、学びやぶっく 〔詳細〕

岡留安則 『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』 双葉社、1200円+税
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。→双葉社の6月発行予定にもなし。
 
■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳 『イメージ人類学』 平凡社、4800円+税〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。→刊行遅延。平凡社サイトでは一切アナウンスなし。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』刀水書房、5000円 〔詳細〕

ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
■臼田捷治 『工作舎物語』 左右舎〔詳細〕

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕
*いつの間にか近刊予告からはずされていた。刊行中止か?

 
 

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夢幻庵主人

Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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