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■既刊・近刊メモ(2014年6月版 Ver.2)

20146月前半に刊行された(はずの)本と、6月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【6月に出た本から】
 
『江戸川乱歩の迷宮世界』 洋泉社、6/21300円+税 〔詳細〕
*江戸川乱歩の生誕120周年にあわせて、乱歩の人と作品を徹底解説。全小説114作品のマニアックレビューから、乱歩ファンの三上延氏や綾辻行人氏などの作家インタビュー、乱歩作品に登場する美女、探偵、怪人名鑑など、これまでの乱歩本とは違った視点から乱歩ワールドの魅力に迫る。→ただし、ムックなので期待はできないのだろうが。

■ジョン・クラカワー『信仰が人を殺すとき』上・下、河出文庫、6/6、各820円+税 〔詳細:上〕〔詳細:下〕
 *1984年ユタ州で起きた母子惨殺事件の背景に潜む宗教の闇。「彼らを殺せ」と神が命じた――信仰、そして人間とはなにか? 人間の普遍的感情である信仰の問題をドラマチックに描いたノンフィクションを文庫化。

■東雅夫、加門七海 『ぼくらは怪談巡礼団』 KADOKAWA、幽ブックス、6/61400円+税 〔詳細〕
*日本各地に伝わる怪談の舞台を、加門七海と東雅夫と怪しい仲間たちが探訪。巡礼団一行を待ち受ける怪奇現象の数々。迫真の怪談紀行にして名作ガイドでもある、かつてないトラベル・ブック、誕生!

■ジェシー・ケラーマン/林香織訳 『駄作』 ハヤカワ・ミステリ文庫、6/61100円+税 〔詳細〕
*予測不可能の展開で読者を打ちのめす強烈スリラー。盗んだ原稿でベストセラー作家に成り上がった男は途方もない陰謀に巻き込まれる!【本書には奇想天外すぎる展開があることをあらかじめ警告しておきます】

■小杉泰・林佳世子編 『イスラーム書物の歴史』 名古屋大学出版会、6/65500円+税 〔詳細〕
*これを知らずして書物を語るなかれ——。近代以前、東アジアの木版本と並んで世界の書物文化の二大山脈を形づくったのはイスラーム世界の写本であった。聖典クルアーンから歴史書や科学書まで、また華麗な書や絵画から装丁まで、広大な地域の知と文芸を支えた書物の歴史を、デジタル時代の現在からふりかえる待望の書。

荒俣宏 『喰らう読書術:一番おもしろい本の読み方』 ワニブックスPLUS新書、6/9917円+税 〔詳細〕
 *「知の巨人」「博覧強記の怪人」など、数々の異名を持つ著者が、何千・何万冊と本を読む中で得た、もっとも美味しく(おもしろく)、頭の缶詰(本)を食べ(読み)、無駄なく頭の栄養にするための「アラマタ流読書術」を初めて紹介します。→奥付の発行日は625日だった。

■近藤和彦 『民のモラル:ホーガースと18世紀イギリス』 ちくま学芸文庫、6/101300円+税 〔詳細〕
200年前のイギリスに生きたふつうの男と女。その暮らしやもめごと、希望と連帯。民衆文化と政治文化のありようを丹念に読み解く。元版は山川出版社より199311月に刊行された。

■日本編集者学会編 《エディターシップ》Vol.3 時代の岐路に立つ、日本編集者学会(発売:トランスビュー)、6/102000円+税 〔詳細〕
 *創刊編集長・近藤信行が語る文芸誌『海』の時代、井出彰が語る「『日本読書新聞』と混沌の六〇年代」の秘話ほか、秘密保護法、集団的自衛権の行使容認による議会制民主主義と議院内閣制の崩壊にどう立ち向かうかを考える。

櫻庭美咲 『西洋宮廷と日本輸出磁器』 藝華書院、6/1030000円+税 〔詳細〕
 *西洋に輸出された肥前磁器は王侯貴族社会にどのように受け入れられたのか? 日本や中国の磁器が室内を埋め尽くす宮廷の「磁器陳列室」は、異文化である日本工芸を「空間芸術の構成要素」として三次元空間で鑑賞させる場だった。世界に広がる「磁器の道」の史実を精密に読み解きながら、西洋美術史、陶磁史、文化史という複合的視座から陶器の受容史を紐解く壮大な探求が始まった。

■ジャン=クロード・レーベンシュテイン/森元庸介訳 『猫の音楽:半音階的幻想曲』 勁草書房、6月上旬、2400円+税 〔詳細〕
*猫オルガン、猫オペラ、猫シンフォニー……。西洋音楽は猫の鳴き声をどう受けとめ、取り入れ、締め出してきたのか。猫のごとくしなやかに論じる、究極の博覧強記が優雅に踊り奏でたミラクル文化史。

藤原重雄 『史料としての猫絵』 山川出版社、日本史リブレット796月、800円+税 〔詳細〕
*一枚の猫絵を事例に、そこに流れ込むイメージの歴史を解きほぐし、図像学から中世・近世の文化を透かし見る。史料としての絵画が語る歴史に耳を傾ける、その手の内を明かす。

水野千依 『キリストの顔:イメージ人類学序説』 筑摩選書、6/122000円+税 〔詳細〕
 *見てはならないとされる神の肖像は、なぜ、いかにして描かれえたか。キリストの顔をめぐるイメージの地層を掘り起こし、「聖なるもの」が生み出される過程に迫る。《UP》(東京大学出版会)20142月号に「キリストの顔:表象の起源へ」と題した小論を掲載。

キャサリン・ゴヴィエ/モーゲンスタン陽子訳 『北斎と応為』上・下、彩流社、6/12、各2200円+税 〔詳細〕
 *浮世絵師・北斎の娘、応為(おうい)こと葛飾お栄の謎に包まれた生涯を描き出す。「美人画では娘に敵わない」と北斎をして言わしめた実在の娘・お栄(画号は応為)。緻密な描写、すぐれた色彩と陰影表現を得意とし、父と共作するだけでなく、代作もしていた。歴史の闇に消えていった「もうひとりの北斎」を、綿密な調査と豊かな想像力で描き出した歴史フィクション!

今井良 『警視庁科学捜査最前線』 新潮新書、6/14720税 〔詳細〕
*最新ツールを武器に犯人を追い詰める。防犯カメラ、Nシステム、データ解析ソフト――警視庁の捜査は、科学の力で急激な進化を続けている。最近の事件をもとに一線の記者が徹底解説。

ウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド/牧野賢治訳 『背信の科学者たち:論文捏造はなぜ繰り返されるのか?』 講談社、6/201380円+税 〔詳細〕
 *誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのか? ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質に迫る。元版は、『背信の科学者たち』(化学同人19882月、2200円)→改訂されて、『背信の科学者たち:論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか』(講談社、ブルーバックス、200611月、1140円)となる。

溝口敦 『詐欺の帝王』 文藝春秋、文春新書、6/20750円+税 〔詳細〕
*これだけ報道されながら、オレオレ詐欺の被害者が増え続けているのはなぜか?詐欺グループはどんな人間を狙い、いかなる手口で騙しているのか――闇ビジネスの実態を暴く、著者の面目躍如たる一冊です。

日本冬虫夏草の会 『冬虫夏草生態図鑑』 誠文堂新光社、6/204800円+税 〔詳細〕
*チョウ、コウチュウ目など宿主別に、日本で見られる冬虫夏草約240種の冬虫夏草を写真とともに掲載。採集・観察・分類・同定、効能から歴史まで。

マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア/井辻朱美訳 『タイタス・アウェイクス:ゴーメンガースト IV』 東京創元社、6/21880円+税 〔詳細〕
*〈ゴーメンガースト三部作〉はもともと三部作として構想されたものではなかった。著者ピークは第四部を構想し、一部の原稿とアイデアの断片を遺していたのだ。夫亡きあと、夫人のメーヴ・ギルモアがそれをもとに書き上げたのが本書。故郷の城を離れたタイタスは、さらに彷徨を重ねる。奇矯な人々に出会い、様々な出来事に遭遇するも、何処にも安住の地を見いだせず終わりなき探索を続けるタイタス。幻想文学の最高峰シリーズ幻の最終巻が、ついに姿を現す。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆6月後半予定
■安村敏信監修 『別冊太陽(日本のこころ219号) 妖怪図譜』 平凡社、6/242500円+税 〔詳細〕
 *江戸時代に多くの浮世絵師が描いた妖怪画や絵巻物の優品をはじめ、不思議でユニークな妖怪たちの珍品を盛りだくさんに紹介する。

《ミステリマガジン》20148月号 特集幻想と怪奇:生誕120周年乱歩から始まる怪奇入門、6/25876円+税 〔詳細〕
 *ミステリマガジンのバックナンバーは、この毎年夏の特集号を除き、ほとんど売り払ってしまった。では読んでいるかというと、惰性で買ってはいるものの、読んだことはほとんどない。

■歴史科学協議会編 『歴史の「常識」をよむ』 東京大学出版会、6/252800円+税 〔詳細〕
*歴史の「常識」とされている事象を、歴史学研究の側から再点検し、学問の最先端としての最新の日本列島の歴史を提示する。「偽文書は無価値か?」(近藤成一)、「書物・出版が日本の社会を変えた」(若尾政希)、「[浮世絵]傍流が脚光を浴びる」(山本陽子)など。

高田博行 『ヒトラー演説:熱狂の真実』 中公新書、6/25880円+税 〔詳細〕
*ヒトラーの演説といえば、声を張り上げ、大きな身振りで聴衆を煽り立てるイメージが強いが、実際はどうだったのか。聴衆は演説にいつも熱狂したのか。本書では、ヒトラーの政界登場からドイツ敗戦までの25年間、150万語に及ぶ演説データを分析。レトリックや表現などの面から煽動政治家の実像を明らかにする。

千葉県立中央博物館監修 『図鑑大好き!:あなたの散歩を10 倍楽しくする図鑑の話』 彩流社、6/252000円+税 〔詳細〕
 *自然観察に欠かせない「図鑑」を徹底紹介。図鑑大国の日本で刊行された図鑑の歴史・作り方・工夫などから、身近な自然の散歩・探検に最適の図鑑をナビする。博物館初の「図鑑展」図録。

■大沢昇 『編集者になろう!』 青弓社、6/251600円+税 〔詳細〕
*小学館での長年の経験をもとに、現場の実態、編集技術のノウハウ、人脈の作り方、電子時代の編集者に必要なもの、企画の立て方を懇切にレクチャー。

NATROM 『「ニセ医学」に騙されないために:危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る! メタモル出版、6/251380円+税 〔詳細〕
*「抗がん剤は毒にしかならない」「麻薬系の鎮痛剤は体に悪い」「瀉血でデトックスできる」という誤解・デマや、ホメオパシーやオーリングテスト、千島学説といった科学的根拠に乏しい主張を30項目取り上げて、批判的に言及

河出書房新社編集部編 『河鍋暁斎:戯画と笑いの天才絵師』 河出書房新社、6/272000円+税 〔詳細〕
 *7歳で国芳門下へ、狩野派にも学び、強烈無比の戯画・風刺画から美女・幽霊・動物まで縦横無尽に描いてみせて抜群の人気を誇った「画鬼」暁斎の魅力を、傑作の数々とともに。オールカラー。

矢口祐人 『奇妙なアメリカ:神と正義のミュージアム』 新潮選書、6/271200円+税 〔詳細〕
*やっぱりあの国はちょっとヘン――!? 進化論を否定し、核兵器を賞賛し、成金が美術品を買い漁り、凶悪犯が勢ぞろい……米国の奇妙な八つのミュージアムを東大教授が徹底調査、「神」と「正義」をめぐる超大国の複雑な葛藤を浮き彫りにする、異色のアメリカ論。

■山崎力/田淵アントニオ(アレンジメントオーサー) 『医師もMRも幸せにする患者のための情報吟味:ディオバン事件以降の臨床研究リテラシー』 SCICUS(サイカス)、6/273600円+税 〔詳細〕
*臨床研究の成果をねじ曲げて伝える「spin」と呼ばれる情報伝達テクニックの実例を紹介し、医療従事者や患者さんが情報に騙されないための知識や視点を提示する。→元『捏造しない・させないための臨床研究のお作法』という仮題だった本のようだ。アレジメントオーサーというのは初めて聞くが、どのような役割なのだろうか。

荒俣宏編『怪奇文学大山脈1 西洋近代名作選 19世紀再興篇』東京創元社、6/282400円+税 〔詳細〕
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山――その中から燦然たる傑作・怪作を拾い集め紹介し続けた稀代の碩学・荒俣宏が贈る、怪奇幻想文学にまつわる仕事の集大成! 正統にして至高のアンソロジストが精選した、西洋怪奇幻想の神髄を全3巻に収める。

■杉江松恋 『路地裏の迷宮踏査』 東京創元社、キイ・ライブラリー、6/281500円+税 〔詳細〕
*作家たちの知られざる交友関係から創作にまつわる意外なエピソードまで、読んで為になる情報が満載。《ミステリーズ!》連載が加筆訂正の上、単行本に。

ブライアン・クレッグ/竹内薫訳 『世界はデタラメ:ランダム宇宙の科学と生活』 NTT出版、6/302200円+税 〔詳細〕
 *偶然の世界へようこそ! カジノのルーレット、地震を引き起こすカオス、量子の奇っ怪なふるまいまで、宇宙の驚くべき現実をときほぐす「偶然の科学」への招待。

今福龍太 『書物変身譚』 新潮社、6/303200〔詳細〕
*書物とは地質学的時間と歴史的時間を結んで生じた、大いなる変身の産物である――記憶を繋いできた魅惑の書物10冊を渉猟し、書物という形に留まらない生命と記憶の集積を探る。

辻惟雄 『奇想の発見:ある美術家の回想』 新潮社、6/302200円+税 〔詳細〕
*若冲、蕭白、又兵衛――日本美術史の片隅で忘れられていた「奇特な」画家たちを発掘し、美は花鳥風月のみに非ずを教えてくれた辻センセイ。その愉快でトホホなハミ出し人生。

湯本豪一編 『大正期怪異妖怪記事資料集成上』 国書刊行会、6/2545000円+税 〔詳細〕
 *『明治期怪異妖怪記事資料集成』(国書刊行会、20091月、45000円+税)に続き、大正期に発行された全国の邦字新聞のほぼ全てを渉猟し、怪異・妖怪事件記事を抽出、影印。上下22500ページ。下巻は7/23発売予定。

『日本のおもちゃ絵コレクション:川崎巨泉の玩具帖』(仮)青幻舎、6月下旬、1500円+税 〔詳細〕
*大正~昭和、全国各地の郷土玩具を描いた日本画家・川崎巨泉。膨大なコレクションを誇る中之島図書館・人魚洞文庫の所蔵品より、厳選の自筆写生画を紹介。

原田裕 『戦後の講談社と東都書房』(仮) 論創社、出版人に聞く146月末、1600円+税 〔詳細〕
 *当初予定タイトルは『東都書房と出版芸術社』だったが、61日現在では、上記タイトルの予定に変更。

 
◆7月予定
ジョルジュ・ミノワ/石川光一訳 『無神論の歴史:始原から今日にいたるヨーロッパ世界の信仰を持たざる人々』 法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス 10137/813000円+税 〔詳細〕
 *キリスト教信仰とともに歩んできた2000年の西洋文明史はまた、神を否定し、宗教を拒絶する者たちによる思想闘争の歴史でもあった。古代・中世の異端説から、啓蒙の懐疑論や理神論をへて現代の唯物論に至るまで、既成秩序への抵抗と世俗化の根拠となった無神論哲学の多様な系譜を一望のもとに描く。1154頁もの大著。

■五島綾子 『〈科学ブーム〉の構造:科学技術が神話を生みだすとき』 みすず書房、7/93000円+税 〔詳細〕
*〈科学ブーム〉の具体的事例をつぶさに振り返り、ブームを支えた「神話」や利害とその奥にある科学技術の実像の関係図をあぶりだす。

《ユリイカ》20148月増刊号、特集:シャーロック・ホームズ(仮)、7月上旬 〔詳細〕

田口久美子 『書店不屈宣言:わたしたちはへこたれない』 筑摩書房、7/101500円+税
 
和田敦彦 『読書の歴史を問う:書物と読者の近代』 笠間書院、7/141900円+税 〔詳細〕
 *書物の出版、検閲、流通、保存は、読者の歴史とどうかかわってきたのだろうか。「昔」の読書を探ると、「今」が見えてくる。現在とは異なる時間、異なる場所の、読者や読書の魅力をも伝える書。

北村洋 『敗戦とハリウッド:占領下日本の文化再建』 名古屋大学出版会、7/184800円+税 〔詳細〕
*アメリカ映画を抱きしめて——。占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出す。

■千街晶之『原作と映像の交叉光線(クロスライト):ミステリ映像の現在形』 東京創元社、キイ・ライブラリー、7/222500円+税 〔詳細〕
 *ミステリを原作とした映像化は人気が高く、続々と製作されている。名作『犬神家の一族』をはじめ28作品から、ミステリとしての読みどころ、映像作品としての観どころを紹介していく。

ブラッド・ハニーカット&テリー・スティッケルズ/北川玲訳 『錯視芸術図鑑:世界の傑作200点』 創元社、7/223200円+税 〔詳細〕
*目の錯覚を利用した古典的作品から「不可能を現実に変える」複雑なグラフィック作品まで、絵画、写真、コンピューターグラフィックなど、古今東西の錯視アートの最高傑作を網羅した永久保存版。

アル・セッケル編著/内藤憲吾訳 『不可能図形コレクション90選』 創元社、7/221200円+税 〔詳細〕
*あなたの眼と脳は騙されている! 平面では描けるのに3次元では作れない不可能な図形の数々を3次元の偽立体モデルとともに、古典作品から未公開の新作まで多数集めた驚異の錯視図形コレクション。

平山優 『検証長篠合戦』 吉川弘文館、歴史文化ライブラリー3827/221800円+税 〔詳細〕
*今一度の史料批判、鉄炮玉化学分析などの新成果を加味。両軍の鉄炮装備、兵農分離軍隊の実態など、合戦の諸問題を徹底的に検証する。

湯本豪一編 『大正期怪異妖怪記事資料集成下』 国書刊行会、7/2345000円+税 〔詳細〕
6月刊行の上巻に続く下巻。上下巻総2500ページ。民俗学、文学、美術、歴史──さまざまな分野における圧倒的な第一級資料。

渡辺考 『プロパガンダ・ラジオ;日米電波戦争 幻の録音テープ』 筑摩書房、7/232300円+税
 
平川義浩 『絵はがきで愛でる富士山』青弓社、7/252000円+税 〔詳細〕
*広告・年賀に乗り物・干支・登頂・風景・見立てなどのジャンルに分けて、明治期から昭和初期までのアンティーク絵はがきで富士山を味わう。フルカラー・200点の絵はがきから日本人が愛した様々な富士山が浮かび上がる。7月に刊行延期。

種村季弘 『詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想』 幻戯書房、7/268500円+税 〔詳細〕
 *種村季弘単行本未収録論集。没10年、あたかも美しい無権力状態(アナーキー)の螺旋。文学、美術、吸血鬼、怪物、悪魔、錬金術、エロティシズム、マニエリスム、ユートピア、迷宮、夢――聖俗混淆を徘徊する博覧強記の文章世界。種村季弘の全体像を1冊にした大著愛蔵版。

ジョエル・F・ハリントン/日暮雅通訳 『死刑執行人:残された日記と、その真相』 柏書房、7月下旬、2200円+税 〔詳細〕
*恐れられ、蔑まれ、差別された処刑人が最新の医療技術を担い、進歩的な思想を持つまでに至る、16世紀西欧の光景を解き明かす歴史ノンフィクション。

初見健一 『昭和ちびっこ怪奇画報』 青幻舎、7月下旬、1200円+税 〔詳細〕
196070年代に巻き起こり、当時の子どもたちを熱狂させた「オカルト」ブーム。宇宙人、超能力、ネッシー、ミイラ、キングコング、食人種、死後の世界…。当時の児童向け雑誌、書籍に掲載された小松崎茂、石原豪人をはじめとする人気画家が描いた「怪奇画」を収録。ビジュアル文庫「昭和ちびっこ」シリーズ最新刊。

ポール・ホフマン/持田鋼一郎訳 『魔都ウィーン:栄光・黄昏・亡命』 作品社、7月、2800円+税 〔詳細〕
16世紀、オスマン・トルコによるウィーン包囲、20世紀ヒトラーによるオーストリア併合など時代の荒波に翻弄されながら、数多の才能を輩出し、西欧文化の一翼を担い続けた栄光の都。モーツァルト、クリムト、フロイト、ヒトラーなど多方面の異才たちの事跡を通して描出する華麗な魔都の全貌。

■ジュール・ヴェルヌ/石橋正孝訳、解説 『地球から月へ 月をまわって 上を下への』 インスクリプト、7月、3900円+税 〔詳細〕
*ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクション全5巻刊行開始! 第1巻は完訳ガンクラブ三部作より。

中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、7月?、5600円+税
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。


■ブルース・チャトウィン/池内紀訳 『ウッツ男爵:ある蒐集家の物語』 白水社、Uブックス、7月?
*元版は文藝春秋、19939月刊行。
 
◆8月以降予定
■ポール・コリンズ/山田和子訳 『バンヴァードの阿房宮:世界を変えなかった13人』(仮)白水社、夏
*壮大な夢と特異な才能をもちながら、世界を変えることなく歴史から忘れられた天才13人を紹介したポートレイト集。
 
J・B・ホラーズ編/古屋美登里訳 『モンスターズ』 白水社、8
*吸血鬼、ゴジラ、モスマン、ビッグフット、ミイラ、ゾンビなど異形の「怪物たち」をテーマに、曲者ぞろいの新鋭・中堅作家18人が腕を競う、異色の短篇アンソロジー。
 
アルカジー・ワクスベルク/松宮克昌訳 『クレムリン、毒殺テロリズムの近現代史』(仮)柏書房、8月下旬、2800円+税 〔詳細〕
*レーニンの毒殺実験室から秘密警察KGBへ。異なる意見の持ち主を許容することを認めない「排除」の思想。「秩序を維持するため」に正当化される暴力の姿を扶るノンフィクション!

荒俣宏編 『怪奇文学大山脈II 西洋近代名作選 20世紀革新篇』 東京創元社、8月以降
*西洋怪奇小説の鉱脈は、無尽蔵の宝の山――その中から燦然たる傑作を拾い集め紹介し続けた稀代の碩学・荒俣宏が「怪奇幻想文学のライフワーク」として贈る、西洋怪奇幻想の神髄全54編を収める全3巻の至高のアンソロジー。第2巻は名匠ウェイクフィールド、メトカーフ、デ・ラ・メアの初訳ほか、海洋怪談の傑作「甲板の男」(F・マリオン・クロフォード)など17篇を収める。
 
秋梨惟喬 『矢澤潤二の微妙な陰謀』 東京創元社、8月以降
 
■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』 河出書房新社、夏
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』 河出書房新社、夏
*虚構の島とく無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、秋
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
■フラン・オブライエン/大澤正佳訳 『スウィム・トゥー・バーズにて』 白水社、Uブックス、9月?
*元版は、筑摩書房『筑摩世界文学大系68 ジョイス2・オブライエン』19985月刊行。同書は『第三の警官』併録。
 
アンソニー・グラフトン 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』 勁草書房、BH叢書 312月 〔詳細〕
 *旧約聖書にある記述とギリシア・ローマ以前の人類の古代史をつなごうとした一連の試みが生んだ思潮を探究する。

 
2014年中に出るかどうか
『秘密結社の謎がよくわかる本』 明治書院、学びやぶっく 〔詳細〕

岡留安則 『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』 双葉社、1200円+税
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。→双葉社の6月発行予定にもなし。
 
■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳 『イメージ人類学』 平凡社、4800円+税 〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。→刊行遅延。平凡社サイトでは一切アナウンスなし。

プランセス・サッフォー/野呂康・安井亜希子訳 『チュチュ:世紀末巴里風俗奇譚』 水声社、2800円+税
*知られざる19世紀最大の奇書。世紀末のパリを舞台に俗悪ブルジョワの主人公が繰り広げる奇想天外、荒唐無稽な露悪趣味の極北。社会の病巣をキッチュに描いた世にも奇妙な珍書中の珍書。
 
■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』刀水書房、5000円 〔詳細〕

ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
■臼田捷治 『工作舎物語』 左右舎〔詳細〕

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕

『猟奇 復刻版』全6、三人社、60000 〔詳細〕
*昭和初期に出た探偵小説雑誌。既刊?

『黒の歴史』 東洋書林
 
風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、15/1/231600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。→遂に2015125日刊行予定に延期!

 

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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