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■既刊・近刊メモ(2014年4月版 Ver.2)

20144月前半までに刊行された(はずの)本と、4月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)――4月はまだ書店に全く行っていません。
 
【4月前半に出た本から】
 
外山滋比古『乱読のセレンディピティ』扶桑社、4/3920+税 〔詳細〕
*乱読によって思いがけないものを発見する能力〈セレンディピティ〉が起こることを教えてくれる。「本は身ゼニを切って買うべし」「知識と思考」など、「知の巨人」が思考を養い人生が変わる読み方を伝授!

■中右瑛、悳俊彦、稲垣進一監修『歌川国芳奇想天外:江戸の劇作家 国芳の世界』 青幻舎、4/72300円+税 〔詳細〕
*迫力のドクロ絵に、躍動感あふれる捕鯨の図。江戸時代に活躍した浮世絵師・国芳の作画は、ユーモアと斬新さに満ちている。出世作“水滸伝”シリーズを含む「武者絵のはじまり・豪傑・合戦の図」、動物を擬人化した「戯画」、庶民の光景を描いた「江戸名所と地方名所」など、国芳作品を網羅。201415年開催の同名展覧会の公式図録兼書籍。

ず・ぼん編集委員会編 《ず・ぼん》19、ポット出版、4/81800円+税  〔詳細〕
*仏日の国立図書両館長による自国のデジタル化報告、図書館内に書店を併設した武雄市図書館の館長インタビュー、資料の電子化で浮上するオーファン(孤児著作物)問題など、図書館、そしてデジタル化のいまを取り上げる。

ニコラス・J・ベーカー=ブライアン/青木健訳『マーニー教:再発見された古代の信仰』青土社、4/92600円+税 〔詳細〕
*イエスを教義の枢要な地位におくマーニー教は、ゾロアスターや仏教の要素を接収しつつ東西に拡散、未曾有の大宗教となった。ローマ帝国においては初期キリスト教会と覇権を争い、一時は全ローマをマーニー化する勢いをしめしたが、その教勢も今日までにほぼ消滅、真の姿はいまだベールをかぶったままだ。キリスト教会に根源的な恐怖を植え付けたマーニー教とはいかなる宗教だったのか? この古代の魅力的な宗教について考察し紹介する、絶好の入門書。

竹下節子『ユダ:烙印された負の符号の心性史』中央公論新社、4/102500円+税  〔詳細〕
*裏切りの象徴はいかに生まれ、いかに描かれたのか? 古今東西の伝承や文献からユダの伝説を多角的に比較分析、両義性に着目しながら「負の符号」に託し託された精神を解読する。

《本の雑誌》 5月号「特集:東京創元社に行こう!」、本の雑誌社、4/10648円+税 〔詳細〕

■石川九楊『九楊先生の文字学入門』左右社、4/102963円+税 〔詳細〕
*文に文法があるように書字にも主語や動詞がある! 手書き文字がもつ圧倒的な情報量を伝える十二講。

レジス・ドブレ/西兼志訳『大惨事(カタストロフィー)と終末論:「危機の預言」を超えて』明石書店、4/102600円+税 〔詳細〕
*突如、襲う天変地異や産業的大事故。こうした大惨事(カタストロフィー)に乗じ、動揺する人々を利用すべく、繰り返し登場する終末論的言説の本質とは。危機の時代、ショック・ドクトリンを乗り越える智慧はもてるのか。

大澤千恵子『見えない世界の物語:超越性とファンタジー』 講談社選書メチエ、4/101650円+税  〔詳細〕
  *いまや大人をも魅了するファンタジーは、宗教的な神話や伝説、昔話が源泉。いかに文学的な物語に変容したか、歴史を辿る。

■落合淳思 『漢字の成り立ち:『説文解字』から最先端の研究まで』 筑摩選書、4/141600円+税  〔詳細〕
*正しい字源を探るための方法とは何か。『説文解字』から白川静までの字源研究を批判的に継承した上で到達した最先端の成果を紹介する。

喜国雅彦 『本棚探偵最後の挨拶』 双葉社、4/162800円+税  〔詳細〕
*「蒐めた本は墓場まで持っていけない!」ある日そのことに気づいた著者が、厳選に厳選を重ねトランク一つ分に本を詰めたり、遂に私家版『暗黒館の殺人』の製作に着手したり……。本を愛してやまない本棚探偵シリーズ、待望の第4弾!

小谷野敦 『頭の悪い日本語』 新潮新書、4/17778円+税 〔詳細〕
*気をつけよう、バカな言葉と暗い道。誤用、重言、差別語狩り、嫌いな言葉……350語を一刀両断。

■岡部紘三『図説ヒエロニムス・ボス:世紀末の奇想の画家』河出書房新社、ふくろうの本、4/181800円+税 〔詳細〕
15世紀末、忽然と現れた謎の画家ボス。その絵は幻想と異形のものたちに埋め尽くされ、今なお見るものに、衝撃を与え続ける。作品に残された画家の意図を探る、画家ボスへの恰好の案内書。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆4月後半予定
■今野真二『日本語の考古学』岩波新書、4/18800円+税 〔詳細〕
*残された写本や文献をつぶさに観察してみると、そこにはどんな日本語の姿がよみがえるだろうか。微かな痕跡からさまざまに推理する、刺激的な一書。

ロビン・スローン/島村浩子訳『ペナンブラ氏の24時間書店』東京創元社、4/211900円+税 〔詳細〕
*サンフランシスコの片隅に、24時間営業している不思議な書店があるという。この書店にはふつうの本も置かれてはいるが、多くは「この世に存在しないはずの本」なのだという。すべての読書好きに贈る冒険と友情の物語。

塩澤幸登  『編集の砦』  河出書房新社、4/213000円+税  〔詳細〕
*大衆娯楽雑誌の編集とはどういう仕事なのか。編集者とはどういった人間なのか。著者が在籍した平凡出版=マガジンハウスの雑誌づくりを具体的に活写し、木滑良久の編集思想に迫る。

赤田祐一、ばるぼら20世紀エディトリアル・オデッセイ:時代を創った雑誌たち』  誠文堂新光社、4/212500円+税 〔詳細〕
*雑誌に詳しい著者が文化やメディアに影響を及ぼした雑誌を選び、関係者の証言やビジュアルで解説。20世紀に刊行した雑誌年表付き。

■モーリー・グリーン/秋山晋吾訳 『海賊と商人の地中海:マルタ騎士団とギリシア商人の近世海洋史』 NTT出版、4/233600円+税 〔詳細〕
*海賊が黄金期を迎えた大航海時代。地中海では、カトリックのマルタ騎士団が略奪を正当化・一大ビジネスにまで発展させた。標的は同じキリスト教徒とはいえオスマン帝国に仕える正教徒のギリシア商人。商人は商品奪還のため、大使館や教会、ときには教皇を動かし訴訟戦術を繰り広げる!

有栖川有栖監修 『完全版密室ミステリの迷宮』 洋泉社、洋泉社MOOK4/231400円+税 〔詳細〕
2010年刊行以降、多くのミステリファンから好評をいただいた『密室ミステリの迷宮』が増補改訂して再登場! 密室は“古くて”“新しい”もの?──“鍵のかかった部屋=密室”に未来はあるか。

■東雅夫・下楠昌哉編 『幻想と怪奇の英文学』 春風社、4/252700円+税 〔詳細〕
*ジェイムズ・ホッグからアンジェラ・カーターまで、気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成。巻末には編者によるブックガイドと新たな展望を示す対談を収める。

松田美佐 『うわさとは何か:ネットで変容する「最も古いメディア」』 中公新書、4/25840円+税 〔詳細〕
*デマ、流言、ゴシップ、口コミ、風評、都市伝説……。多様な表現を持つうわさ。この「最古のメディア」は、トイレットペーパー騒動や口裂け女など、戦後も社会現象を巻き起こし、東日本大震災の際も大きな話題となった。事実性を超えた物語が、人々のつながり=関係性を結ぶからだ。ネット社会の今なお、メールやSNSを通じ、人々を魅了し、惑わせるうわさは、新たに何をもたらしているのか。人間関係をうわさから描く意欲作。

デボロ・ノイス/千葉茂樹訳/荒俣宏監修 『「死」の百科事典』あすなろ書房、4/252800円+税 〔詳細〕
*古今東西、人は「死」とどのように向きあってきたのか。歴史、宗教、民俗学、科学……さまざまな角度から、「死」の謎に迫る、ほとんど類をみないユニークな事典。中学生以上とあるので子供向け?

寺田博 『文芸誌編集実記』 河出書房新社、4/252000円+税 〔詳細〕
*後発誌「文藝」の編集部に配属。金はない、人脈もない、あるのは文学への愛と情熱のみ。作家との切り結びから、誌面作りの細かい苦労話まで。エピソード満載、名物編集者による肉声の文学史。

《ミステリマガジン》6月号、創刊700号記念特大号、早川書房、4/252223円+税 〔詳細〕
*ミステリマガジン総目次年表/総収録短篇リスト/扉絵から見る、名探偵の肖像、など

ギャリー・マーヴィン/南部成美訳 『オオカミ:迫害から復権へ』 白水社、4/272500円+税 〔詳細〕
*人間が歴史的にオオカミに投影してきたものとは何か? 最新の研究に基づいた生態学的側面から文化史的側面までを幅広く紹介。「狼男」についても触れているようだ。

柴野拓美/牧眞司編 『柴野拓美SF評論集:理性と自走性――黎明より』東京創元社、キイ・ライブラリー、4/283700円+税 〔詳細〕
*数多のSF作家を送り出した〈宇宙塵〉編集長による、貴重な論考とファン活動にまつわる歴史的エッセイを集成。
■溝井裕一 『動物園の文化史:ひとと動物の5000年』 勉誠出版、4/302600円+税 〔詳細〕
*古代動物コレクションから生態系改造計画まで。生活スタイル、環境、宗教、植民地支配などに影響されながら変遷するひとと動物の関係史を探り、ひとの自然観を表す鏡としての動物園の魅力に迫る。「絶滅動物を再生せよ!―ナチス・ドイツの仰天計画」という項もある。

小林祥次郎  『人名ではない人名録:語源探索』  勉誠出版、4/301800円+税 〔詳細〕
*日本語では、人名から派生したことば、人名になぞらえたことばが、さまざまな場面で使用されている。八百長、出歯亀、土左衛門、文楽、助兵衛、元の木阿弥・・・。知っているようで、実は知らない目からウロコの語源の数々をご紹介。

DHjpNo.3「デジタルデータと著作権」、勉誠出版、4月、1600円+税 〔詳細〕
2014124日に京都大学で行われた緊急シンポジウム「近デジ大蔵経公開停止・再開問題を通じて人文系学術研究における情報共有の将来を考える」。デジタルな文化・学術情報と著作権、およびそこから派生する問題について考える。

■ヴォルフガング・ベーリンガー/長谷川直子訳  『魔女と魔女狩り』 刀水書房、刀水歴史全書874月?、3500円+税〔詳細〕
*魔女や魔女狩りは人類の歴史の中で未だ終わってはいない。最近の研究に基づく新しい魔女論。Wolfgang Behringer, Wiches and Witch-Hunts: A Global History, 2004 の翻訳。→3月にも未刊。さらに刊行が遅れるか?

 
◆5月予定
シシリー・メアリー・バーカー/井村君江訳 『花の妖精:英国の花たち』主婦の友社、5/15000円+税 〔詳細〕
19世紀前半のヴィクトリア時代英国で生まれた妖精画集『フラワーフェアリーズ』。残されている164本の画と詩を、妖精、英国文化研究の第一人者・井村君江が全面新訳。また、当時の英国の自然や風習などの解説を描き下ろし。

米澤穂信選  『世界堂書店』  文春文庫、5/3700税 〔詳細〕
*不思議な物語、いじわるな話、おそろしい結末、驚愕の真相。あの米澤穂信が世界の名作から厳選した最愛の短編小説が一堂に。

G・ベシュテル&JC・カリエール/守能信次訳 『万国奇人博覧館』ちくま文庫、5/81500円+税 〔詳細〕
*元版は筑摩書房、199611月に刊行。

佐藤卓己  『増補 大衆宣伝の神話:マルクスからヒトラーへのメディア史』  ちくま学芸文庫、5/81500 円+税 〔詳細〕
*元版は弘文堂、199212月に刊行。増補版らしい。

北村薫・宮部みゆき編  『読まずにいられぬ名短篇』 ちくま文庫、5/8900円+税  〔詳細〕

宮田親平『「科学者の楽園」をつくった男:大河内正敏と理化学研究所』 河出文庫、5/8920円+税  〔詳細〕
*所長大河内正敏の型破りな采配のもと、仁科芳雄、朝永振一郎、寺田寅彦ら傑出した才能が集い、「科学者の自由な楽園」と呼ばれた理化学研究所。その栄光と苦難の道のりを描く。うまくいけば絶妙なタイミングで刊行というわけだったんだが・・・。

平川義浩『絵はがきで愛でる富士山』 青弓社、5/102000円+税  〔詳細〕
*広告・年賀に乗り物・干支・登頂・風景・見立てなどのジャンルに分けて、明治期から昭和初期までのアンティーク絵はがきで富士山を味わう。フルカラー・200点の絵はがきから日本人が愛した様々な富士山が浮かび上がる。

ミステリー文学資料館編『古書ミステリー倶楽部 2光文社文庫、5/13
 
霜月蒼 『アガサ・クリスティー完全攻略』  講談社、5/142200+税 〔詳細〕
*クリスティー作品の魅力、そしてクリスティー作品を語ることの魅力をあますところなく伝える、クリスティー評論&エッセイの決定版。

■小野俊太郎 『ゴジラの精神史』 彩流社、フィギュール彩、5/161900円+税 〔詳細〕
*『モスラの精神史』『大魔神の精神史』の著者による、目からウロコのウンチク満載、究極の深読み、そして新たなゴジラ像が出現する書下ろしゴジラ論。

小中千昭  『恐怖の作法:ホラー映画の技術』  河出書房新社、5/192800円+税 〔詳細〕
*ホラー映画やアニメの第一線で活躍してきた著者が、小説や映像など様々な形で人を惹きつけ続ける「ホラー」つまり「怖い物語」がどのように作られるかを論じ、技術を伝授する実践的な一冊。

河出書房新社編集部編   『月岡芳年:血と怪奇の異才絵師』   河出書房新社、5/192000円+税 〔詳細〕
12歳で国芳の門に入り、衝撃の残酷絵で一躍人気絵師へ。武者絵から歴史画まで多様な画風をこなし、維新後は時事報道に新生面を見出した芳年の魅力を、傑作の数々とともに。

■ティム・インゴルド/管啓次郎解説、工藤晋訳 『ラインズ:線の文化史』 左右社、5/212800円+税 〔詳細〕
*人間世界に遍在する〈線〉という意外な着眼から、まったく新鮮な世界が開ける。知的興奮に満ちた驚きの人類学! 刊行されるというアナウンスがあってから、いつまでも出なかったのだが、果たして215日に刊行できるか・・・→320日発売予定に変更。→420日に発売予定。→521日に発売予定。

乾石智子  『沈黙の書』  東京創元社、5/231800円+税  〔詳細〕
*天と地のあいだ、オルリアエントの激動の時代を描く、人気ファンタジー〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ最新刊。

MH・ニコルソン/浜口稔訳  『ピープスの日記と新科学』白水社、高山宏セレクション/異貌の人文学、5/234200円+税 〔詳細〕
*サミュエル・ピープスの『日記』を通して、ロンドン王立協会と科学者たち、光学器械、顕微鏡、空気の計量実験、初めての輸血、双底船の発明、科学狂いの〈ヴァーチュオーソ〉に向けられた辛辣な諷刺など、17世紀英国〈新科学〉時代の諸相を描いた文化史研究の好著。

植田樹 『ロシアを動かした秘密結社:フリーメーソンと革命家の系譜』(仮)彩流社、5/23 〔詳細〕
*歴史の水面下で改革と革命を担った政治思潮の視点から、知られざるフリーメーソンの思想と組織、歴史的役割を史実と実話のエピソード、手記などを積み重ねて掘り起こした労作。

■アルベルト・マングェル/野中邦子訳  『読書礼讃』白水社、5/253800円+税 〔詳細〕
*ボルヘスをはじめとする先人を偲びつつ、何よりも「読者」である自身の半生を交えて、書物との深い結びつきを語る。

星野渉  『出版産業の変貌を追う』 青弓社、5/252000円+税 〔詳細〕
*激動する出版業界に伴走して「文化通信」で問題点をえぐり、改革を提言し、マーケティングと流通に対する積極的で大胆な発言で刺激を与えている敏腕編集長のこの10年の発言をテーマごとにまとめる。

吉田典史  『ビジネス書の9割はゴーストライター』青弓社、5/251600円+税 〔詳細〕
*ゴーストライター経験豊富な著者が、とくにビジネス書にまつわる仕事の実態や収入、トラブルや確執の内実とその対処法、ライターとしての心構えなどを紹介し、著者・出版社・ライターの知られざる関係性を明らかにする。ゴーストライターにまつわる基礎知識をまとめたQ&Aも所収する初めての書。

菊地信義 『菊地信義の装幀』 集英社、5/269000円+税   〔詳細〕
*ここに、本がある──世紀をまたぎ出版文化を牽引しつづける菊地信義のブックデザイン集。1997年から現在までの仕事から約1400点を厳選し、「形体」「文字」「図像」からなる三部構成で提示する。

高橋豊 『精神障害と心理療法:「悪魔祓い」から「精神分析」、「親-乳幼児心理療法」への概念の変遷』 河出書房新社、5/273800円+税 〔詳細〕
*歴史の中で変化する「正常」と「異常」の線引き、時代により学派により大きく異なってきた「精神障害」とそれを治療してきた「心理療法」、その研究と概念の変遷を追う。

岡留安則 『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』双葉社、5月以降、1200円+税 〔詳細〕
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。

 
◆6月以降予定
荒俣宏編   『怪奇文学大山脈(1) 西洋近代名作編 19世紀篇』(仮) 東京創元社、全3巻、6月より隔月刊行予定
 *西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山――その中から燦然たる傑作・怪作を拾い集め紹介し続けた稀代の碩学・荒俣宏が贈る、怪奇幻想文学にまつわる仕事の集大成! 正統にして至高のアンソロジストが精選した、西洋怪奇幻想の神髄を全3巻に収める。
 
マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア/井辻朱美訳  『タイタス・アウェイクス』  東京創元社、6月以降
*〈ゴーメンガースト三部作〉はもともと三部作として構想されたものではなかった。著者ピークは第四部を構想し、一部の原稿とアイディアの断片を遺していたのだ。夫亡きあと、夫人のメーヴ・ギルモアがそれをもとに書き上げたのが本書。故郷の城を離れたタイタスは、さらに彷徨を重ねる。奇矯な人々に出会い、様々な出来事に遭遇するも、何処にも安住の地を見いだせず終わりなき探索を続けるタイタス。幻想文学の最高峰シリーズ幻の最終巻が、ついに姿を現す。
 
■杉江松恋 『路地裏の迷宮踏査』(仮)東京創元社、キイ・ライブラリー、6月以降
*作家たちの知られざる交友関係から創作にまつわる意外なエピソードまで、読んで為になる情報が満載。《ミステリーズ!》連載が加筆訂正の上、単行本に。
 
『江戸川乱歩の迷宮世界』洋泉社、6月、1300円+税
 
風間賢二『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、6/251600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。

■ポール・コリンズ/山田和子訳 『バンヴァードの阿房宮:世界を変えなかった13人』(仮)白水社、夏
*壮大な夢と特異な才能をもちながら、世界を変えることなく歴史から忘れられた天才13人を紹介したポートレイト集。
 
J・B・ホラーズ編/古屋美登里訳 『モンスターズ』白水社、8
*吸血鬼、ゴジラ、モスマン、ビッグフット、ミイラ、ゾンビなど異形の「怪物たち」をテーマに、曲者ぞろいの新鋭・中堅作家18人が腕を競う、異色の短篇アンソロジー。
 
■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』河出書房新社、夏
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』河出書房新社、夏
*虚構の島とく無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳『図書館司書』河出書房新社、秋
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
 
2014年中に出るかどうか
S・ピーター・ダンス/奥本大三郎訳 『博物誌:世界を写すイメージの歴史』東洋書林、4500円+税
 
■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳  『イメージ人類学』 平凡社、4800円+税 〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。

プランセス・サッフォー/野呂康・安井亜希子訳 『チュチュ:世紀末巴里風俗奇譚』水声社、2800円+税 〔詳細〕
*知られざる19世紀最大の奇書。世紀末のパリを舞台に俗悪ブルジョワの主人公が繰り広げる奇想天外、荒唐無稽な露悪趣味の極北。社会の病巣をキッチュに描いた世にも奇妙な珍書中の珍書。

水野千依 『キリストの顔』筑摩選書
 *《UP》(東京大学出版会)20142月号に「キリストの顔:表象の起源へ」と題した小論を掲載。
 
中島篤巳訳  『完本万川集海』 国書刊行会、5600円+税
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。なお、明治書院からも『万川集海』が出る予定のようだ。伊賀忍者研究会編『忍者の教科書新萬川集海』笠間書院、2/10600円+税(A5 48ページ)という本(小冊子?)も出ている。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳『錬金術の秘密』勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー『評伝・パラケルスス』勁草書房、BH 叢書(未定)
 
■ブルース・チャトウィン/池内紀訳『ウッツ男爵:ある蒐集家の物語』
*元版は文藝春秋、19939月刊行。
 
■フラン・オブライエン/大澤正佳訳 『スウィム・トゥー・バーズにて』
*元版は、筑摩書房『筑摩世界文学大系68 ジョイス2・オブライエン』19985月刊行。同書は『第三の警官』併録。
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■原田裕『戦後の講談社と東都書房』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』刀水書房、5000円 〔詳細〕

ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
  *偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳『マルセル・シュオッブ全集』国書刊行会
 
■臼田捷治『工作舎物語』左右舎〔詳細〕

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗『デザイン・プレゼンテーションの哲学』左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕

『猟奇 復刻版』全6、三人社、60000〔詳細〕
*昭和初期に出た探偵小説雑誌。

■ポール・ホフマン/持田鋼一郎訳  『魔都ウィーン』  作品社、2800円+税
 
『黒の歴史』東洋書林

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■2014年3月展覧会総括

20143月に見た、主に美術関連の展覧会について個人的な感想と評価を記した。あくまでも主観的なものである。特に騒音・混み具合などは、たまたまその時だけの現象かもしれない。
配列は必ずしも会期順ではない。
 
◆評価ポイント ★★★★★(5)・・・☆☆☆☆(1)までの5段階評価
A:展示内容(作品、解説)・構成・展示品の質
B:展示方法・動線設計・照明
C:雰囲気・騒音・混み具合
 
3月
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●サントリー美術館 IMARI/伊万里:ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」会期: 1/25~3/16
A★★★☆☆B★★★☆☆C★★★☆☆
*伊万里を初期から爛熟期に至るまで教科書的に通覧できた、素人の老生向きのようなありがたい企画。主にサントリー美術館と大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品で構成。191点も展示されていたので、やや焦点が定まらない印象。展示品はおとなしいものが多くて、いいなあと思わせる作品は少なかった。
どちらかといえば昨年見た戸栗美術館の「古伊万里金襴手展:元禄のきらめき」の方が、展示の説明とか展示内容は良かったように思う。
 
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パナソニック汐留ミュージアム 「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」 会期:1/11~3/23
A★★★★B★★★C★★★☆☆
*行く前にはそれほど期待していなかったのだが、行ってみてとてもよかった。江戸時代からの南部鉄器と、現代の南部鉄器作品が展示されており、そのどちらも数は多くないものの、欲しいなと思わせる感じのいいものばかりだった。ちなみに、最近は、展覧会に行ったときに、欲しいかどうかを自分の価値基準の一つとしている(買えるわけはないのだが)。その意味で、この展示作品はどれも欲しいものばかりだった。
しかし、展示を出て、ショップに売っていた南部鉄器カラーポットの一番小さなものを持って、あまりの重さに驚いた。決して値段は高すぎることはないのに、620グラムもあって、これにお湯が入ったら1キロ近くにもなる。簡単にはお茶が飲めないですよ。重過ぎて断念。(チラシ前面に掲載されている南部鉄器カラーポットは、たぶん「キクNo.5」だと思うが、これは1550グラム。あんなに軽々と指二本で持てませんよ、絶対に。)
 
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出光美術館 「板谷波山の夢みたもの」 会期:1/7~3/23
A★★★★B★★★☆☆C★★★☆☆
*板谷波山の白はとても繊細で大胆と言うべきか。さまざまな白を生み出し、
 
本展は大部分が出光美術館所蔵品で構成。このあと泉屋博古館分館(東京)においても、「没後50板谷波山:光を包む美しいやきもの。」(仮称)(会期: 6/148/24)が開かれる予定となっているが、どのような作品となるのか(他にも山形美術館、兵庫陶芸美術館などで)。
なお、会場では観覧客の一人の老婆がたいそううるさく話しているのには閉口したのだが、出たところにあるショップでも係員に何か無理難題を言って困らせていた。学芸員のどなたかが仕方なく対応することになったらしく、その脇を抜けて出ようとしたら、どうやらその老婆は何かのコレクションを持っておりそれを出光美術館に収めたいと交渉し始めていたようだった。売りつけたいのか、譲りたいのかは判然としなかったのだが。そういう客もいるんですな。
 
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●東京都美術館 「世紀の日本画」 会期:後期:3/14/1
A☆☆☆☆B☆☆☆C☆☆☆☆
*うっかり65歳以上は無料という日に行ってしまって、とんでもなく並ばされてしまい、散々な目に会ってしまった。チケットを持っている人は別に入れるようにしてくれればまだしも、老人たちと一緒に延々と並ぶ羽目に。
展示作品も、下手な画家は何を描いても下手だということを再確認した次第。基本的に画家はまず対象に対する観察力がなければならないし、観察した上で平面に表現する力(技量)がなければならない。しかし、日本の“巨匠”と持ち上げられている人々の多くは、どちらの力も欠けていることが、展示されていた絵画を見て痛感した。
良かったのは、橋下雅邦の《龍虎図屏風》、木村武山の《小春》、田淵俊夫の《流転》くらいか。前期の展示作品はわからないが。
 
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竹尾見本帖本店 「カヴァーノチカラ6 製本ノチカラ」会期:3/5~4/4
A★★☆☆☆B★★☆☆C★★★☆☆
日本図書設計家協会会員によるオリジナル・ブックカヴァー展。装丁展には今まで足を運んだことはなかったが、今回で6回目だとか。5種類くらいの製本様式が設定され、それに対し日本図書設計家協会会員が数名ずつアイデアを出してブックカバーを試作してみるというもの。
会期の終わりごろに行ったため、一部の表紙がはがれてしまっていたりして、構想はユニークかもしれないが製本自体に無理があることを露呈していた。「カヴァー」に「チカラ」不足か。ブックカバーよりも函などのパッケージ・デザインという面が強かった。製本の力量を示すのであれば、製本会社からの制作の工夫というものが示されていれば良かったのだが。
 
 
◆ついでに◆
昨年末に群馬県立館林美術館で見た「山口晃展:画業(ほぼ)総覧―お絵かきから現在まで」の図録は、その時点ではできておらず、ようやく3月末に送られてきた。展覧会終了後に完成したわけなので、図録には珍しく展覧会会場写真や配置図などもあって、これはこれでよかったように思う。
1枚コピーされた紙が同封されていた。山口晃氏自筆の「言い訳お詫び」(「言い訳」を見せ消ちにしてある)である。山口氏のアイデアなのかわからないが、ちょっと例のないものかもしれない。
 
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■既刊・近刊メモ(2014年4月版 Ver.1)

20143月に刊行された(はずの)本と、4月以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【3月に出た本から】
 
■高田智和・横山詔一編 『日本語文字・表記の難しさとおもしろさ』 彩流社、3/33800円+税 〔詳細〕
20119月のNINJALフォーラム「日本語文字・表現の難しさとおもしろさ」(国立国語研究所主催)の講演・報告を各分野の領域から展開し、それぞれ専門的関心により問題点を取り上げて、現代日本語の文字・表現の難しさとおもしろさを明らかにしていく。

今野真二 『日本語の近代:はずされた漢語』 ちくま新書、3/5800円+税 〔詳細〕
 *漢語と和語が深く結びついた日本語から日清戦争を境に漢字・漢語が外されていく。明治期小学教材を通した人為的コントロールを追う。

池上英洋 『西洋美術史入門・実践編』 ちくまプリマー新書、3/5950円+税 〔詳細〕
 *『西洋美術史入門』続編。前作で紹介の基本知識や鑑賞スキルに基き、古代エジプトから近現代までの多くの名作を読み解く実践篇。

サイモン・ウィンチェスター  『スカル:アラン・ダドリーの驚くべき頭骨コレクション』グラフィック社、3/73800円+税 〔詳細〕
*驚くべき頭骨の数々を美しい写真とともに紹介。両生類、鳥類、魚類、両生類、爬虫類と、脊椎動物のすべてのジャンルを網羅。世界的ベストセラー作家サイモン・ウィンチェスターが、アラン・ダドリーの未曾有のコレクションを味わい尽くす。

森岡督行 『荒野の古本屋』 晶文社、3/71600円+税 〔詳細〕
*就職しないで生きるには21シリーズ第2弾。写真・美術の古書を専門に扱う「森岡書店」。趣味と実益を兼ねてはじめた仕事だからこそ味わえるきびしくも充実の日々を、エピソード満載に描く。

藤本正行、鈴木眞哉 『新版・偽書『武功夜話』の研究』 洋泉社、歴史新書y3/7940円+税 〔詳細〕
*戦国史を書き換えた疑惑の「一級史料」の正体を暴く! 旧版(洋泉社、新書y20024月)とはほとんど違わないようだが。

■大野芳材監修・解説・著/田中久美子・栗田秀法・望月典子・小針由紀隆・船岡美穂子・吉田朋子・伊藤已令・矢野陽子共著 『絵画と受容:クーザンからダヴィッドへ』 ありな書房、フランス近世美術叢書Ⅱ、3/75000円+税 〔詳細〕
*頭脳的て観念的、しなやかに弧を描く曲線への愛着、異教の女神たちの官能的な姿態、イタリア人文主義に色濃く染められた難解な寓意表現、これらのフォンテーヌブロー派が切り拓いたフランス近世美術の誕生と展開の道程、クーザンからプッサンへ、ロランからヴァトーへ、シャルダンからフラゴナールへ、グルーズからダヴィッドへ、フランス近世美術の発展と精華を明らかにする。

ヒロ・ヒライ+小澤実編 『知のミクロコスモス:中世ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』 中央公論新社、3/103700円+税 〔詳細〕
20127月に行われたシンポジウム「人知のいとなみを歴史にしるす:中世・初期近代インテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」の論文集。シンポジウムの紹介はこちら

ミシェル・パストゥロー/平野隆文訳 『熊の歴史:〈百獣の王〉にみる西洋精神史』 筑摩書房、3/105800円+税 〔詳細〕
*西洋で無敵の動物だった熊が、宗教や政治権力によって追われ、イメージを破壊され、ライオンに王座を奪われていく転落の歴史を描く。

フランク・ウイン/小林賴子・池田みゆき訳 『フェルメールになれなかった男:20世紀最大の贋作事件』 ちくま文庫、3/101000円+税 〔詳細〕
*元版は、『私はフェルメール』ランダムハウス講談社、20079→【改題新版】武田ランダムハウスジャパン、20123

菊池聡編著 『錯覚の科学』 放送大学教育振興会、放送大学教材、3/103000円+税 
*錯覚が日常生活や社会、文化、芸術に与える影響を学際的に検討する。これらを通して、人が世界を認識する独特の仕組みについて理解を深めていく。
 
黒川正剛 『魔女狩り:西欧の三つの近代化』 講談社選書メチエ、3/111700円+税〔詳細〕
*中世ではなく、近代の黎明期に魔女狩りが大流行したのはなぜなのか。魔女狩りとヨーロッパ近代誕生の機制の関係を新視点から明らかにする。→早速読んではみたが、それほど新しい視点とも感じられず、論証の詰めも甘いという印象。

マイケル・ポーラン/野中香方子訳『人間は料理をする』上・下、NTT出版、3/13、各2600円+税 〔詳細〕
*キッチンは自然界への魔法の扉!料理は人類最大の発明である。人類は料理のおかげで高度な文明を築けた。しかし今、加工食品を買い、料理をしない人が増えている。これは人類に重大な影響をもたらすのではないか...

グスタフ・マイリンク/今村孝訳 『ゴーレム』 白水社、白水Uブックス、3/141700円+税 〔詳細〕
*夢と現実が混清する多重構造を持つ物語不安や都市生活の悪夢をゴーレム伝説に託して描く。図版多数収録。元版は河出書房新社より1973420日に発行された。

『書物学 第1巻 書物学こと始め』 勉誠出版、3/141500円+税 〔詳細〕
*これまでに蓄積されてきた書物をめぐる精緻な書誌学、文献学の富を人間の学に呼び戻し、愛書家とともに、古今東西、現在・過去・未来にわたる書物論議を展開する場として、ここに『書物学(Bibliology)』を創刊する。

齋藤真麻理 『異類の歌合:室町の機智と学芸』 吉川弘文館、3/143800円+税 〔詳細〕
*御伽草子など文芸の世界を闊歩する動物たち…。「異類」はなぜ生みだされたのか。人々の知識や機智を見出し、室町文化の意義を問う。

加藤哲郎 『ゾルゲ事件:覆された神話』 平凡社新書、3/17820円+税 〔詳細〕
*「二〇世紀最大のスパイ事件」ともいわれるゾルゲ事件。そのイメージは戦後、東西冷戦下における情報戦の文脈の中で形作られてきた。それが過去のものになった今、戦前の特高警察、占領期の米軍ウィロビー報告によって定説化した「伊藤律・発覚端緒説」をはじめ、「大きな物語」の構図が様々な形で綻びを見せている。ゾルゲ事件を二重の意味での情報戦として再考し、その真相を探る。

川村遼平 NOと言えない若者がブラック企業に負けず働く方法』 晶文社、3/171500円+税 〔詳細〕
*若者のための労働相談のNPO 法人POSSE の事務局長として、数多くの事例とむきあってきた著者が、ブラック企業の見分け方、トラブルに対する対処法、知っておくべき法的な知識、周囲との連携のとり方など、具体的な処方箋をまとめる実践的マニュアル。

■高山宏、中沢新一対談集 『インヴェンション』 明治大学出版会、シアンス・ソバージュ・ド・ポッシュ:野生の科学叢書013月、2200円+税 〔詳細〕
1999年の『武蔵野美術』での対談、『MEIDAI BOOK NAVI 2013』や『ユリイカ山口昌男特集』の対談に、新たに2編を語りおろす。丸善出版が発売元か?

■山田仁史・永山ゆかり・藤原潤子編 『水・雪・氷のフォークロア:北の人々の伝承世界』 勉誠出版、3月、3500円+税 〔詳細〕
*極北地域で水そして雪・氷に囲まれて暮らす人々は、その自然環境にどのように対峙し、物語や伝説の中にどう描きだしてきたのか。北方に生きる人々の自然観・世界観をフィールドワークや文献資料を通して垣間見ることで、これからの人間と自然環境の共存のあり方を考える。

竹内龍人 『だまし絵:心理の迷宮を楽しむ本』 KAWADE夢文庫、3/18619円+税 〔詳細〕
*不思議すぎる実験室へようこそ!

江弘毅 『有次と庖丁』 新潮社、3/181600円+税 〔詳細〕
*庖丁の種類、400以上。創業1560年。つくる人とつかう人の間で京料理を支え、京都と共に歩む世界のARITSUGU全面協力のもと、その類まれな存在と軌跡をたどる。新潮社PR誌《波》連載に加筆した由。

坂井建雄 『図説人体イメージの変遷:西洋と日本 古代ギリシャから現代まで』 岩波書店、3/182100円+税 〔詳細〕
*人間の身体についてのイメージは時代とともに変化する。古今東西の解剖図譜や芸術作品を素材に、人体がどのように認識され、表現されてきたかを読み解く。

ベン・アーロノヴィッチ 『空中庭園の魔術師:ロンドン警視庁特殊犯罪課4 ハヤカワ文庫FT3/201100円+税〔詳細〕
*魔術に魅せられた建築家が設計したスカイガーデン・タワーに隠された、驚くべき秘密。

月本昭男 『この世界の成り立ちについて:太古の文書を読む』 ぷねうま舎、3/202300円+税 〔詳細〕
*古代メソポタミアの創成神話、『アトラム・ハシース』『エヌマ・エリシュ』『ギルガメシュ叙事詩』……旧約聖書に流れ込んだ、東地中海の神話の古層を掘り、世界のはじまりの物語をめぐる。この現実を組み上げている、見えない骨組みを探って。

■山本義隆 『世界の見方の転換』3巻、みすず書房、3/20、第1・2巻:3400円+税、第3巻:3800円+税 〔詳細〕
1巻 天文学の復興と天地学の提唱
2巻 地動説の提唱と宇宙論の相克
3巻 世界の一元化と天文学の改革
*『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を探る、近代科学誕生史〈三部作〉の完結篇。“遠隔力”の問題とともに、著者が17世紀科学革命への「戦略高地」の一つであったと見る天文学の近代科学化を、16世紀文化革命はいかに準備したのか。

■平井憲太郎監修/平山雄一、住田忠久 『江戸川乱歩の「少年探偵団」大研究』 上・下、ポプラ社、3/20、各3500円+税 〔詳細〕〔詳細〕
*【上巻】「少年探偵団」シリーズにでてくる言葉や地名、人物の事典、さらに26巻のあらすじなどを掲載。
【下巻】「少年探偵団」シリーズ未収録「名探偵と二十面相」などを収録、シリーズ誕生の歴史他を掲載。

■関矢悦子 『シャーロック・ホームズと見るヴィクトリア朝英国の食卓と生活』 原書房、3/242400円+税〔詳細〕
*ヴィクトリア時代の「ハムエッグ」の驚くべき作り方、炭酸水製造器って何?  ほんとうは何を食べていたの?  といった食生活の真相からクラス別の収入と生活の違い、下宿屋、パブの利用法から教育事情も、「ホームズと一緒に」調べてみた。

■亀井秀雄 『日本人の「翻訳」:言語資本の形成をめぐって』 岩波書店、3/253000円+税 〔詳細〕
*「翻訳」という文化的営みを通じて、どのように近代の日本語と日本文化が形成されてきたのか。

■金子常規 『兵器と戦術の日本史』 中公文庫、3/25952円+税 〔詳細〕
*古代から現代までの戦争を殺傷力・移動力・防護力の三要素に分類して捉えた兵器の戦闘力と運用する戦略・戦術の観点から豊富な図解で分析。

梅原勇樹、苅田章 『〔NHKスペシャル〕超常現象:科学者たちの挑戦』 NHK出版、3/251600円+税 〔詳細〕
*幽霊、超能力、生まれ変わり、テレパシーなど超常現象と言われてきた事象は、科学でどこまで説明可能なのか。世界各国の科学者たちへの取材の成果を、解明の道筋のドキュメントをまじえて紹介していく。→番組自体は思わせぶりなだけで、内容の乏しいものであったが。

稲生平太郎、高橋洋 『映画の生体解剖:恐怖と恍惚のシネマガイド』 洋泉社、3/263700円+税 〔詳細〕
*本書は映画という「何か」を見てしまった2人による衝撃の「目撃報告」である。フリッツ・ラング、ヒッチコック、ブライアン・デ・パルマ、デイヴィウッド・クローネンバーグといった監督達の異形映画、フィルム・ノワール、怪奇映画、インド映画、Z級映画と縦横無尽に語り尽くす!

マシュー・グッドマン/杉田七重訳 『トップ記事は、月に人類発見!:十九世紀、アメリカ新聞戦争』 柏書房、3月下旬、2700円+税 〔詳細〕
*舞台は19世紀前半のアメリカ・ニューヨーク。何百社と新聞社が乱立していた活字メディアの黎明期、アイデアひとつでのし上がった男たちがいた…。新聞『サン(太陽)』紙が興した「月」の大ほら話をめぐり人類の夢と希望を綴った極上の歴史群像劇。

高槻真樹 『戦前日本SF映画創世記:ゴジラは何でできているか』 河出書房新社、3/302400円+税 〔詳細〕
*戦後「ゴジラ」から紹介されるSF映画の源泉を、埋もれた文献と残された作品から丁寧にひもとき、戦前日本におけるSF的想像力をヴィジュアル面から初めて紹介する。

塩澤実信 『倶楽部雑誌研究』 論創社、3月末1600 〔詳細〕
*昭和の初期および戦後の一時期に大衆文学の隆盛をもたらした倶楽部雑誌は1960年代の中間小説雑誌の勃興とともにその姿を消した。倶楽部雑誌とは何だったのか。初めて語られる倶楽部雑誌の世界。

山下裕二監修 『明治の細密工芸:驚異の超絶技巧!』 平凡社、別冊太陽・日本のこころ、3/272300円+税 〔詳細〕
*七宝、金工、自在置物、陶磁器、漆芸、象牙や木を使った細密彫刻、江戸の美を伝える印籠や根付、染色、籠などの竹工や木工……。西洋に衝撃を与えた華麗で超精密な明治時代の工芸をご覧あれ!

■木下直之 『銅像時代:もうひとつの日本彫刻史』 岩波書店、3/273500円+税 〔詳細〕
*人物の功績を後世に伝えるはずの銅像が時代によって評価を変えられていくさまを、スリリングにたどる。
 
■小林芳規 『角筆のひらく文化史:見えない文字を読み解く』 岩波書店、3/283700円+税 〔詳細〕
*尖った先端を紙などに押し当てて凹ませ、文字や符号や絵を書く道具「角筆」。その見えにくさという性質から、鉛筆の普及以前には、漢籍や仏典の訓点、下書き、秘密の記録など多様に用いられていた。半世紀以上にわたり日本全国および中国・韓国で数多くの角筆文献を掘り起こしてきた著者が、角筆の世界のもつ広がりを解き明かす「文字の文化史」。

■海渡雄一・清水勉・田島泰彦編 『秘密保護法 何が問題か:検証と批判』 岩波書店、3/281900円+税 〔詳細〕
*「何が秘密? それも秘密」――中身の検討も不十分なまま可決された秘密保護法。秘密を漏らした公務員のみならず市民も罰される可能性のある危険な法律として、短期間のうちに世論が盛り上がった。本書は、この法律の論点を網羅し、第一線の研究者によってその危険性を明らかにする。逐条解釈と豊富な資料編も収録。

■今野真二 『日本語のミッシング・リンク:江戸と明治の連続・不連続』 新潮社、新潮選書、3/281400円+税 〔詳細〕
*同じ日本語なのに江戸時代と現代では、なぜこんなにも違うのか? 「中間の時代」である明治期に注目し、「漢語・漢字=漢文脈」をキーワードに連続する面と連続しない面を微細に探り、「ことば」が変ってゆく現場を注視する。国語学のユニークかつ精緻なる冒険!

■唐澤太輔 『南方熊楠の見た夢:パサージュに立つ者』 勉誠出版、3月、4200円+税 〔詳細〕
*「常識」に疑問符を投げつける「極端人」熊楠の思想を探る! 生と死、自己と他者、現実と夢、妄想と事実、正常と異常…。日常の中の二項対立を越えて、熊楠が考え続けたものは何だったのか。膨大に書かれ、残された記録の中から「夢」を巡る断片をつなぎ合わせ、いまなお驚きと斬新さを持ち続けるその哲学像を浮かび上がらせる。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆4月予定
■中右瑛、悳俊彦、稲垣進一監修 『歌川国芳奇想天外:江戸の劇作家 国芳の世界』(仮)、青幻舎、4/72300円+税 〔詳細〕
*迫力のドクロ絵に、躍動感あふれる捕鯨の図。江戸時代に活躍した浮世絵師・国芳の作画は、ユーモアと斬新さに満ちている。出世作“水滸伝”シリーズを含む「武者絵のはじまり・豪傑・合戦の図」、動物を擬人化した「戯画」、庶民の光景を描いた「江戸名所と地方名所」など、国芳作品を網羅。

ず・ぼん編集委員会編 《ず・ぼん》19、ポット出版、4/81800円+税 〔詳細〕
*仏日の国立図書両館長による自国のデジタル化報告、図書館内に書店を併設した武雄市図書館の館長インタビュー、資料の電子化で浮上するオーファン(孤児著作物)問題など、図書館、そしてデジタル化のいまを取り上げる。

ニコラス・J・ベーカー=ブライアン/青木健訳 『マーニー教:再発見された古代の信仰』 青土社、4/92600円+税 〔詳細〕
*イエスを教義の枢要な地位におくマーニー教は、ゾロアスターや仏教の要素を接収しつつ東西に拡散、未曾有の大宗教となった。ローマ帝国においては初期キリスト教会と覇権を争い、一時は全ローマをマーニー化する勢いをしめしたが、その教勢も今日までにほぼ消滅、真の姿はいまだベールをかぶったままだ。キリスト教会に根源的な恐怖を植え付けたマーニー教とはいかなる宗教だったのか? この古代の魅力的な宗教について考察し紹介する、絶好の入門書。

竹下節子 『ユダ:烙印された負の符号の心性史』 中央公論新社、4/102500円+税 〔詳細〕
*裏切りの象徴はいかに生まれ、いかに描かれたのか? 古今東西の伝承や文献からユダの伝説を多角的に比較分析、両義性に着目しながら「負の符号」に託し託された精神を解読する。

《本の雑誌》 5月号「東京創元社特集」、本の雑誌社、4/10
 
大澤千恵子 『見えない世界の物語:超越性とファンタジー』 講談社選書メチエ、4/11 〔詳細〕
 *いまや大人をも魅了するファンタジーは、宗教的な神話や伝説、昔話が源泉。いかに文学的な物語に変容したか、歴史を辿る。

小中千昭 『恐怖の作法:ホラー映画の技術』 河出書房新社、4/142500円+税 〔詳細〕
 *ホラー映画やアニメの第一線で活躍してきた著者が、小説や映像など様々な形で人を惹きつけ続ける「ホラー」つまり「怖い物語」がどのように作られるかを論じ、技術を伝授する実践的な一冊。

塩澤幸登 『編集の砦』 河出書房新社、4/143000円+税 〔詳細〕
*大衆娯楽雑誌の編集とはどういう仕事なのか。編集者とはどういった人間なのか。著者が在籍した平凡出版=マガジンハウスの雑誌づくりを具体的に活写し、木滑良久の編集思想に迫る。

落合淳思 『漢字の成り立ち:『説文解字』から最先端の研究まで』 筑摩選書、4/141600円+税 〔詳細〕
*正しい字源を探るための方法とは何か。『説文解字』から白川静までの字源研究を批判的に継承した上で到達した最先端の成果を紹介する。

■東雅夫・下楠昌哉編 『幻想と怪奇の英文学』 春風社、4/152700円+税 〔詳細〕
*ジェイムズ・ホッグからアンジェラ・カーターまで、気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成。巻末には編者2名によるブックガイドと新たな展望を示す対談を収める。

■岡部紘三 『図説ヒエロニムス・ボス:世紀末の奇想の画家』 河出書房新社、ふくろうの本、4/171800円+税 〔詳細〕
15世紀末、忽然と現れた謎の画家ボス。その絵は幻想と異形のものたちに埋め尽くされ、今なお見るものに、衝撃を与え続ける。作品に残された画家の意図を探る、画家ボスへの恰好の案内書。

今野真二 『日本語の考古学』 岩波新書、4/18800円+税 〔詳細〕
*残された写本や文献をつぶさに観察してみると、そこにはどんな日本語の姿がよみがえるだろうか。微かな痕跡からさまざまに推理する、刺激的な一書。

■ティム・インゴルド/管啓次郎解説、工藤晋訳 『ラインズ:線の文化史』  左右社、4/202800円+税 〔詳細〕
*人間世界に遍在する〈線〉という意外な着眼から、まったく新鮮な世界が開ける。知的興奮に満ちた驚きの人類学! 刊行されるというアナウンスがあってから、いつまでも出なかったのだが、果たして215日に刊行できるか・・・→320日発売予定に変更。→420日に発売予定。

ロビン・スローン/島村浩子訳 『ペナンブラ氏の24時間書店』 東京創元社、4/211900円+税 〔詳細〕
*サンフランシスコの片隅に、24時間営業している不思議な書店があるという。この書店にはふつうの本も置かれてはいるが、多くは「この世に存在しないはずの本」なのだという。すべての読書好きに贈る冒険と友情の物語。

■モーリー・グリーン/秋山晋吾訳 『海賊と商人の地中海:マルタ騎士団とギリシア商人の近世海洋史』 NTT出版、4/233600円+税 〔詳細〕
*海賊が黄金期を迎えた大航海時代。地中海では、カトリックのマルタ騎士団が略奪を正当化・一大ビジネスにまで発展させた。標的は同じキリスト教徒とはいえオスマン帝国に仕える正教徒のギリシア商人。商人は商品奪還のため、大使館や教会、ときには教皇を動かし訴訟戦術を繰り広げる!

デボロ・ノイス/千葉茂樹訳/荒俣宏監修 『「死」の百科事典』 あすなろ書房、4/252800円+税 〔詳細〕
*古今東西、人は「死」とどのように向きあってきたのか。歴史、宗教、民俗学、科学……さまざまな角度から、「死」の謎に迫る、ほとんど類をみないユニークな事典。中学生以上とあるので子供向け?

ギャリー・マーヴィン/南部成美訳 『オオカミ』(仮)白水社、4/272500円+税 〔詳細〕
*人間が歴史的にオオカミに投影してきたものとは何か? 最新の研究に基づいた生態学的側面から文化史的側面までを幅広く紹介。

柴野拓美/牧眞司編 『柴野拓美SF評論集:理性と自走性――黎明より』 東京創元社、キイ・ライブラリー、4/283700円+税 〔詳細〕
*数多のSF作家を送り出した〈宇宙塵〉編集長による、貴重な論考とファン活動にまつわる歴史的エッセイを集成。

喜国雅彦 『本棚探偵最後の挨拶』 双葉社、4/302800円+税 〔詳細〕
*「蒐めた本は墓場まで持っていけない!」ある日そのことに気づいた著者が、厳選に厳選を重ねトランク一つ分に本を詰めたり、遂に私家版『暗黒館の殺人』の製作に着手したり……。本を愛してやまない本棚探偵シリーズ、待望の第4弾!

■溝井裕一 『動物園の文化史:ひとと動物の5000年』 勉誠出版、4月、2600円+税 〔詳細〕
*古代動物コレクションから生態系改造計画まで。生活スタイル、環境、宗教、植民地支配などに影響されながら変遷するひとと動物の関係史を探り、ひとの自然観を表す鏡としての動物園の魅力に迫る。「絶滅動物を再生せよ!―ナチス・ドイツの仰天計画」という項もある。

DHjpNo.3「デジタルデータと著作権」、勉誠出版、4月、1600円+税 〔詳細〕
2014124日に京都大学で行われた緊急シンポジウム「近デジ大蔵経公開停止・再開問題を通じて人文系学術研究における情報共有の将来を考える」。デジタルな文化・学術情報と著作権、およびそこから派生する問題について考える。

小林祥次郎 『人名ではない人名録:語源探索』 勉誠出版、4月、1800円+税 〔詳細〕
*日本語では、人名から派生したことば、人名になぞらえたことばが、さまざまな場面で使用されている。八百長、出歯亀、土左衛門、文楽、助兵衛、元の木阿弥・・・。知っているようで、実は知らない目からウロコの語源の数々をご紹介。

S・ピーター・ダンス/奥本大三郎訳 『博物誌:世界を写すイメージの歴史』 東洋書林、4月、4500円+税
 
■ヴォルフガング・ベーリンガー/長谷川直子訳 『魔女と魔女狩り』 刀水書房、刀水歴史全書874月?、3500円+税〔詳細〕
*魔女や魔女狩りは人類の歴史の中で未だ終わってはいない。最近の研究に基づく新しい魔女論。Wolfgang Behringer, Wiches and Witch-Hunts: A Global History, 2004 の翻訳。→3月にも未刊。さらに刊行が遅れるか?

 
◆5月以降予定
霜月蒼 『アガサ・クリスティー完全攻略』(仮)講談社、5/32200+税 〔詳細〕
*クリスティー作品の魅力、そしてクリスティー作品を語ることの魅力をあますところなく伝える、クリスティー評論&エッセイの決定版。

米澤穂信選 『世界堂書店』 文春文庫、5/3700 〔詳細〕
*不思議な物語、いじわるな話、おそろしい結末、驚愕の真相。あの米澤穂信が世界の名作から厳選した最愛の短編小説が一堂に。

G・ベシュテル&JC・カリエール/守能信次訳 『万国奇人博覧館』 ちくま文庫、5/81500円+税 〔詳細〕
*元版は筑摩書房、199611月に刊行。

佐藤卓己 『大衆宣伝の神話:マルクスからヒトラーへのメディア史』 ちくま学芸文庫、5/81500 〔詳細〕
*元版は弘文堂、199212月に刊行。

■小野俊太郎 『ゴジラの精神史』 彩流社、フィギュール彩、5/101900円+税 〔詳細〕
*『モスラの精神史』『大魔神の精神史』の著者による、目からウロコのウンチク満載、究極の深読み、そして新たなゴジラ像が出現する書下ろしゴジラ論。

乾石智子 『沈黙の書』 東京創元社、5/23 〔詳細〕
*天と地のあいだ、オルリアエントの激動の時代を描く、人気ファンタジー〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ最新刊。

MH・ニコルソン/浜口稔訳 『ピープスの日記と新科学』 白水社、高山宏セレクション/異貌の人文学、5/234200円+税 〔詳細〕
*サミュエル・ピープスの『日記』を通して、ロンドン王立協会と科学者たち、光学器械、顕微鏡、空気の計量実験、初めての輸血、双底船の発明、科学狂いの〈ヴァーチュオーソ〉に向けられた辛辣な諷刺など、17世紀英国〈新科学〉時代の諸相を描いた文化史研究の好著。

アルベルト・マングェル 『読書について』(仮) 白水社、5/253800円+税 〔詳細〕
*ボルヘスをはじめとする先人を偲びつつ、何よりも「読者」である自身の半生を交えて、書物との深い結びつきを語る。

岡留安則 『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』 双葉社、5月以降、1200円+税 〔詳細〕
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。

荒俣宏編 『怪奇文学大山脈 荒俣宏アンソロジー(1) 西洋近代名作編』(仮)東京創元社、全3巻、6月より隔月刊行予定
 
マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア 『タイタス・アウェイクス』 東京創元社、6
*〈ゴーメンガースト〉三部作の続き。
 
■杉江松恋 『路地裏の迷宮踏査』(仮) 東京創元社、キイ・ライブラリー、6
*ミステリマニア必携、《ミステリーズ!》連載が加筆訂正の上、単行本に。
 
風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮) 彩流社、6/251600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。

■ポール・コリンズ/山田和子訳 『バンヴァードの阿房宮:世界を変えなかった13人』(仮) 白水社、夏
*壮大な夢と特異な才能をもちながら、世界を変えることなく歴史から忘れられた天才13人を紹介したポートレイト集。
 
J・B・ホラーズ編/古屋美登里訳 『モンスターズ』 白水社、8
*吸血鬼、ゴジラ、モスマン、ビッグフット、ミイラ、ゾンビなど異形の「怪物たち」をテーマに、曲者ぞろいの新鋭・中堅作家18人が腕を競う、異色の短篇アンソロジー。
 
■カート・ヴォネガット/大森望訳 『ヴォネガット未発表短篇集』 河出書房新社、夏
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳 『黄金時代』 河出書房新社、夏
*虚構の島とく無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳 『図書館司書』 河出書房新社、秋
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
 
2014年中に出るかどうか
■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳 『イメージ人類学』 平凡社、4800円+税 〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。

プランセス・サッフォー/野呂康・安井亜希子訳 『チュチュ:世紀末巴里風俗奇譚』 水声社、2800円+税 〔詳細〕
*知られざる19世紀最大の奇書。世紀末のパリを舞台に俗悪ブルジョワの主人公が繰り広げる奇想天外、荒唐無稽な露悪趣味の極北。社会の病巣をキッチュに描いた世にも奇妙な珍書中の珍書。

水野千依 『キリストの顔』 筑摩選書
 *《UP》(東京大学出版会)20142月号に「キリストの顔:表象の起源へ」と題した小論を掲載。
 
中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600円+税
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。なお、明治書院からも『万川集海』が出る予定のようだ。伊賀忍者研究会編『忍者の教科書新萬川集海』笠間書院、2/10600円+税(A5 48ページ)という本(小冊子?)も出ている。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー 『評伝・パラケルスス』 勁草書房、BH 叢書(未定)
 
■ブルース・チャトウィン/池内紀訳 『ウッツ男爵:ある蒐集家の物語』
*元版は文藝春秋、19939月刊行。
 
■フラン・オブライエン/大澤正佳訳 『スウィム・トゥー・バーズにて』
*元版は、筑摩書房『筑摩世界文学大系68 ジョイス2・オブライエン』19985月刊行。同書は『第三の警官』併録。
 
■鈴木宏 『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■原田裕 『戦後の講談社と東都書房』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳 『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』刀水書房、5000円 〔詳細〕

ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳 『マルセル・シュオッブ全集』 国書刊行会
 
■臼田捷治 『工作舎物語』 左右舎〔詳細〕

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗 『デザイン・プレゼンテーションの哲学』 左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕

石川九楊 『九楊先生の文字学入門』 左右社、3500円+税 〔詳細〕
 *版元ドットコムのURLでは別な本が表示されてしまう。刊行されないのか?

『猟奇 復刻版』全6、三人社、60000〔詳細〕
*昭和初期に出た探偵小説雑誌。

■ポール・ホフマン/持田鋼一郎訳 『魔都ウィーン』 作品社、2800円+税
 
『黒の歴史』 東洋書林

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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