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■既刊・近刊メモ(2014年3月版 Ver.2)

20143月前半に刊行された(はずの)本と、3月後半以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。
●:前回掲載のものから追加・変更した本。ただし、細部の変更等は含まず。
なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。
次の行は私的メモ。
■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)
 
【3月前半に出た本から】
 
■高田智和・横山詔一編 『日本語文字・表記の難しさとおもしろさ』 彩流社、3/33800円+税 〔詳細〕
20119月のNINJALフォーラム「日本語文字・表現の難しさとおもしろさ」(国立国語研究所主催)の講演・報告を各分野の領域から展開し、それぞれ専門的関心により問題点を取り上げて、現代日本語の文字・表現の難しさとおもしろさを明らかにしていく。

今野真二 『日本語の近代:はずされた漢語』 ちくま新書、3/5800円+税 〔詳細〕
 *漢語と和語が深く結びついた日本語から日清戦争を境に漢字・漢語が外されていく。明治期小学教材を通した人為的コントロールを追う。

池上英洋 『西洋美術史入門・実践編』 ちくまプリマー新書、3/5950円+税 〔詳細〕
 *『西洋美術史入門』続編。前作で紹介の基本知識や鑑賞スキルに基き、古代エジプトから近現代までの多くの名作を読み解く実践篇。

サイモン・ウィンチェスター  『スカル:アラン・ダドリーの驚くべき頭骨コレクション』グラフィック社、3/73800円+税 〔詳細〕
*驚くべき頭骨の数々を美しい写真とともに紹介。両生類、鳥類、魚類、両生類、爬虫類と、脊椎動物のすべてのジャンルを網羅。世界的ベストセラー作家サイモン・ウィンチェスターが、アラン・ダドリーの未曾有のコレクションを味わい尽くす。

森岡督行 『荒野の古本屋』 晶文社、3/71600円+税 〔詳細〕
*就職しないで生きるには21シリーズ第2弾。写真・美術の古書を専門に扱う「森岡書店」。趣味と実益を兼ねてはじめた仕事だからこそ味わえるきびしくも充実の日々を、エピソード満載に描く。

藤本正行、鈴木眞哉『新版・偽書『武功夜話』の研究』洋泉社、歴史新書y3/7940円+税 〔詳細〕
*戦国史を書き換えた疑惑の「一級史料」の正体を暴く! 旧版(洋泉社、新書y20024月)とはほとんど違わないようだが。

■大野芳材監修・解説・著/田中久美子・栗田秀法・望月典子・小針由紀隆・船岡美穂子・吉田朋子・伊藤已令・矢野陽子共著『絵画と受容:クーザンからダヴィッドへ』ありな書房、フランス近世美術叢書Ⅱ、3/75000円+税 〔詳細〕
*頭脳的て観念的、しなやかに弧を描く曲線への愛着、異教の女神たちの官能的な姿態、イタリア人文主義に色濃く染められた難解な寓意表現、これらのフォンテーヌブロー派が切り拓いたフランス近世美術の誕生と展開の道程、クーザンからプッサンへ、ロランからヴァトーへ、シャルダンからフラゴナールへ、グルーズからダヴィッドへ、フランス近世美術の発展と精華を明らかにする。

■ヒロ・ヒライ+小澤実編 『知のミクロコスモス:中世ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』 中央公論新社、3/103700円+税 〔詳細〕
20127月に行われたシンポジウム「人知のいとなみを歴史にしるす:中世・初期近代インテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」の論文集。シンポジウムの紹介はこちら

ミシェル・パストゥロー/平野隆文訳 『熊の歴史:〈百獣の王〉にみる西洋精神史』 筑摩書房、3/105800円+税 〔詳細〕
*西洋で無敵の動物だった熊が、宗教や政治権力によって追われ、イメージを破壊され、ライオンに王座を奪われていく転落の歴史を描く。

フランク・ウイン/小林賴子・池田みゆき訳 『フェルメールになれなかった男:20世紀最大の贋作事件』 ちくま文庫、3/101000円+税〔詳細〕
*元版は、『私はフェルメール』ランダムハウス講談社、20079→【改題新版】武田ランダムハウスジャパン、20123

菊池聡編著『錯覚の科学』放送大学教育振興会、放送大学教材、3/103000円+税 
*錯覚が日常生活や社会、文化、芸術に与える影響を学際的に検討する。これらを通して、人が世界を認識する独特の仕組みについて理解を深めていく。
 
黒川正剛『魔女狩り:西欧の三つの近代化』講談社選書メチエ、3/111700円+税 〔詳細〕
*中世ではなく、近代の黎明期に魔女狩りが大流行したのはなぜなのか。魔女狩りとヨーロッパ近代誕生の機制の関係を新視点から明らかにする。→早速読んではみたが、それほど新しい視点とも感じられず、論証の詰めも甘いという印象。

マイケル・ポーラン/野中香方子訳 『人間は料理をする』 上・下、NTT出版、3/13、各2600円+税 〔詳細〕
*キッチンは自然界への魔法の扉!料理は人類最大の発明である。人類は料理のおかげで高度な文明を築けた。しかし今、加工食品を買い、料理をしない人が増えている。これは人類に重大な影響をもたらすのではないか...

グスタフ・マイリンク/今村孝訳 『ゴーレム』 白水社、白水Uブックス、3/141700円+税 〔詳細〕
*夢と現実が混清する多重構造を持つ物語不安や都市生活の悪夢をゴーレム伝説に託して描く。図版多数収録。元版は河出書房新社より1973420日に発行された。

『書物学 第1巻 書物学こと始め』勉誠出版、3/141500円+税 〔詳細〕
*これまでに蓄積されてきた書物をめぐる精緻な書誌学、文献学の富を人間の学に呼び戻し、愛書家とともに、古今東西、現在・過去・未来にわたる書物論議を展開する場として、ここに『書物学(Bibliology)』を創刊する。

齋藤真麻理 『異類の歌合:室町の機智と学芸』 吉川弘文館、3/143800円+税 〔詳細〕
*御伽草子など文芸の世界を闊歩する動物たち…。「異類」はなぜ生みだされたのか。人々の知識や機智を見出し、室町文化の意義を問う。

■高山宏、中沢新一対談集『インヴェンション』明治大学出版会、シアンス・ソバージュ・ド・ポッシュ:野生の科学叢書013月、2200円+税 〔詳細〕
1999年の『武蔵野美術』での対談、『MEIDAI BOOK NAVI 2013』や『ユリイカ山口昌男特集』の対談に、新たに2編を語りおろす。丸善出版が発売元か?

■山田仁史・永山ゆかり・藤原潤子編『水・雪・氷のフォークロア:北の人々の伝承世界』勉誠出版、3月、3500円+税 〔詳細〕
*極北地域で水そして雪・氷に囲まれて暮らす人々は、その自然環境にどのように対峙し、物語や伝説の中にどう描きだしてきたのか。北方に生きる人々の自然観・世界観をフィールドワークや文献資料を通して垣間見ることで、これからの人間と自然環境の共存のあり方を考える。

竹内龍人『だまし絵:心理の迷宮を楽しむ本』KAWADE夢文庫、3/18619円+税〔詳細〕
*不思議すぎる実験室へようこそ!

江弘毅 『有次と庖丁』 新潮社、3/181600円+税 〔詳細〕
*庖丁の種類、400以上。創業1560年。つくる人とつかう人の間で京料理を支え、京都と共に歩む世界のARITSUGU全面協力のもと、その類まれな存在と軌跡をたどる。新潮社PR誌《波》連載に加筆した由。

 
【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)
 
◆3月後半予定
ベン・アーロノヴィッチ 『空中庭園の魔術師:ロンドン警視庁特殊犯罪課4 ハヤカワ文庫FT3/201100円+税 〔詳細〕
*魔術に魅せられた建築家が設計したスカイガーデン・タワーに隠された、驚くべき秘密。

山本義隆『世界の見方の転換』3巻、みすず書房、3/20、各3400円+税 〔詳細〕
1巻 天文学の復興と天地学の提唱
2巻 地動説の提唱と宇宙論の相克
3巻 世界の一元化と天文学の改革
*『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を探る、近代科学誕生史〈三部作〉の完結篇。“遠隔力”の問題とともに、著者が17世紀科学革命への「戦略高地」の一つであったと見る天文学の近代科学化を、16世紀文化革命はいかに準備したのか。

高槻真樹 『戦前日本SF映画創世記:ゴジラは何でできているか』 河出書房新社、3/242400円+税 〔詳細〕
*戦後「ゴジラ」から紹介されるSF映画の源泉を、埋もれた文献と残された作品から丁寧にひもとき、戦前日本におけるSF的想像力をヴィジュアル面から初めて紹介する。

■関矢悦子『シャーロック・ホームズと見るヴィクトリア朝英国の食卓と生活』原書房、3/242400円+税 〔詳細〕
*ヴィクトリア時代の「ハムエッグ」の驚くべき作り方、炭酸水製造器って何?  ほんとうは何を食べていたの?  といった食生活の真相からクラス別の収入と生活の違い、下宿屋、パブの利用法から教育事情も、「ホームズと一緒に」調べてみた。

■亀井秀雄『日本人の「翻訳」:言語資本の形成をめぐって』岩波書店、3/253000円+税 〔詳細〕
*「翻訳」という文化的営みを通じて、どのように近代の日本語と日本文化が形成されてきたのか。

■金子常規『兵器と戦術の日本史』中公文庫、3/25952円+税 〔詳細〕
*古代から現代までの戦争を殺傷力・移動力・防護力の三要素に分類して捉えた兵器の戦闘力と運用する戦略・戦術の観点から豊富な図解で分析。

■稲生平太郎、高橋洋 『映画の生体解剖:恐怖と恍惚のシネマガイド』 洋泉社、3/253700円+税 〔詳細〕
*本書は映画という「何か」を見てしまった2人による衝撃の「目撃報告」である。フリッツ・ラング、ヒッチコック、ブライアン・デ・パルマ、デイヴィウッド・クローネンバーグといった監督達の異形映画、フィルム・ノワール、怪奇映画、インド映画、Z級映画と縦横無尽に語り尽くす!

■木下直之『銅像時代:もうひとつの日本彫刻史』岩波書店、3/273500円+税 〔詳細〕
*人物の功績を後世に伝えるはずの銅像が時代によって評価を変えられていくさまを、スリリングにたどる。

■ハンス・ベルティング/仲間裕子訳 『イメージ人類学』 平凡社、3/274800円+税 〔詳細〕
*美術史を広くイメージの学として構想し直し、美術作品、考古学・人類学遺産、映画や広告、あらゆるイメージを対象とする学のパースペクティヴを説く。

■今野真二『日本語のミッシング・リンク:江戸と明治の連続・不連続』新潮社、新潮選書、3/281400円+税〔詳細〕
*同じ日本語なのに江戸時代と現代では、なぜこんなにも違うのか? 「中間の時代」である明治期に注目し、「漢語・漢字=漢文脈」をキーワードに連続する面と連続しない面を微細に探り、「ことば」が変ってゆく現場を注視する。国語学のユニークかつ精緻なる冒険!

■小林芳規『角筆のひらく文化史:見えない文字を読み解く』岩波書店、3/283700円+税 〔詳細〕
*尖った先端を紙などに押し当てて凹ませ、文字や符号や絵を書く道具「角筆」。その見えにくさという性質から、鉛筆の普及以前には、漢籍や仏典の訓点、下書き、秘密の記録など多様に用いられていた。半世紀以上にわたり日本全国および中国・韓国で数多くの角筆文献を掘り起こしてきた著者が、角筆の世界のもつ広がりを解き明かす「文字の文化史」。

■海渡雄一・清水勉・田島泰彦編『秘密保護法 何が問題か:検証と批判』岩波書店、3/281900円+税 〔詳細〕
*「何が秘密? それも秘密」――中身の検討も不十分なまま可決された秘密保護法。秘密を漏らした公務員のみならず市民も罰される可能性のある危険な法律として、短期間のうちに世論が盛り上がった。本書は、この法律の論点を網羅し、第一線の研究者によってその危険性を明らかにする。逐条解釈と豊富な資料編も収録。

■平井憲太郎監修 『江戸川乱歩の「少年探偵団」大研究』上・下、ポプラ社、3/31、各3500円+税〔詳細〕
*【上巻】「少年探偵団」シリーズにでてくる言葉や地名、人物の事典、さらに26巻のあらすじなどを掲載。
【下巻】「少年探偵団」シリーズ未収録「名探偵と二十面相」などを収録、シリーズ誕生の歴史他を掲載。

■マシュー・グッドマン/杉田七重訳 『トップ記事は、月に人類発見!』柏書房、3月下旬、2700円+税〔詳細〕
*舞台は19世紀前半のアメリカ・ニューヨーク。何百社と新聞社が乱立していた活字メディアの黎明期、アイデアひとつでのし上がった男たちがいた…。新聞『サン(太陽)』紙が興した「月」の大ほら話をめぐり人類の夢と希望を綴った極上の歴史群像劇。

■ヴォルフガング・ベーリンガー/長谷川直子訳 『魔女と魔女狩り』刀水書房、刀水歴史全書873月、3500円+税〔詳細〕
*魔女や魔女狩りは人類の歴史の中で未だ終わってはいない。最近の研究に基づく新しい魔女論。Wolfgang Behringer, Wiches and Witch-Hunts: A Global History, 2004 の翻訳。

■唐澤太輔『南方熊楠の見た夢:パサージュに立つ者』勉誠出版、3月、4200円+税〔詳細〕
*「常識」に疑問符を投げつける「極端人」熊楠の思想を探る! 生と死、自己と他者、現実と夢、妄想と事実、正常と異常…。日常の中の二項対立を越えて、熊楠が考え続けたものは何だったのか。膨大に書かれ、残された記録の中から「夢」を巡る断片をつなぎ合わせ、いまなお驚きと斬新さを持ち続けるその哲学像を浮かび上がらせる。

塩澤実信 『倶楽部雑誌研究』 論創社、3月、1600円+税 〔詳細〕
*昭和の初期および戦後の一時期に大衆文学の隆盛をもたらした倶楽部雑誌は1960年代の中間小説雑誌の勃興とともにその姿を消した。倶楽部雑誌とは何だったのか。初めて語られる倶楽部雑誌の世界。

プランセス・サッフォー/野呂康・安井亜希子訳『チュチュ:世紀末巴里風俗奇譚』水声社、3月頃、2800円+税 〔詳細〕
*知られざる19世紀最大の奇書。世紀末のパリを舞台に俗悪ブルジョワの主人公が繰り広げる奇想天外、荒唐無稽な露悪趣味の極北。社会の病巣をキッチュに描いた世にも奇妙な珍書中の珍書。ハチャメチヤすぎる内容に抱腹絶倒間違いなし。

 
◆4月予定
『歌川国芳奇想天外:江戸の劇作家 国芳の世界』(仮)、青幻舎、4/72300円+税 〔詳細〕
*迫力のドクロ絵に、躍動感あふれる捕鯨の図。江戸時代に活躍した浮世絵師・国芳の作画は、ユーモアと斬新さに満ちている。出世作“水滸伝”シリーズを含む「武者絵のはじまり・豪傑・合戦の図」、動物を擬人化した「戯画」、庶民の光景を描いた「江戸名所と地方名所」など、国芳作品を網羅。

ニコラス・J・ベーカー=ブライアン/青木健訳『マーニー教:再発見された古代の信仰』青土社、4月上旬、2600円+税 〔詳細〕
*キリストの敵か?真のキリスト教か?未曾有の大宗教の謎に迫る!イエスを教義の枢要な地位におくマーニー教は、ゾロアスターや仏教の要素を接収しつつ東西に拡散、未曾有の大宗教となった。ローマ帝国においては初期キリスト教会と覇権を争い、一時は全ローマをマーニー化する勢いをしめしたが、その教勢も今日までにほぼ消滅、真の姿はいまだベールをかぶったままだ。キリスト教会に根源的な恐怖を植え付けたマーニー教とはいかなる宗教だったのか?この古代の魅力的な宗教について考察し紹介する、絶好の入門書。

大澤千恵子 『見えない世界の物語:超越性とファンタジー』 講談社選書メチエ、4/11〔詳細〕
*いまや大人をも魅了するファンタジーは、宗教的な神話や伝説、昔話が源泉。いかに文学的な物語に変容したか、歴史を辿る。

小中千昭『恐怖の作法:ホラー映画の技術』河出書房新社、4/142500円+税 〔詳細〕
*ホラー映画やアニメの第一線で活躍してきた著者が、小説や映像など様々な形で人を惹きつけ続ける「ホラー」つまり「怖い物語」がどのように作られるかを論じ、技術を伝授する実践的な一冊。

塩澤幸登『編集の砦』河出書房新社、4/143000円+税 〔詳細〕
*大衆娯楽雑誌の編集とはどういう仕事なのか。編集者とはどういった人間なのか。著者が在籍した平凡出版=マガジンハウスの雑誌づくりを具体的に活写し、木滑良久の編集思想に迫る。

東雅夫・下楠昌哉編 『幻想と怪奇の英文学』春風社、4/152700円+税 〔詳細〕
*ジェイムズ・ホッグからアンジェラ・カーターまで、気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成。巻末には編者2名によるブックガイドと新たな展望を示す対談を収める。

岡部紘三『図説ヒエロニムス・ボス:世紀末の奇想の画家』河出書房新社、ふくろうの本、4/171800円+税 〔詳細〕
15世紀末、忽然と現れた謎の画家ボス。その絵は幻想と異形のものたちに埋め尽くされ、今なお見るものに、衝撃を与え続ける。作品に残された画家の意図を探る、画家ボスへの恰好の案内書。

■ティム・インゴルド/管啓次郎解説、工藤晋訳『ラインズ:線の文化史』 左右社、4/202800円+税 〔詳細〕
*人間世界に遍在する〈線〉という意外な着眼から、まったく新鮮な世界が開ける。知的興奮に満ちた驚きの人類学! 刊行されるというアナウンスがあってから、いつまでも出なかったのだが、果たして215日に刊行できるか・・・→320日発売予定に変更。→420日に発売予定。

ロビン・スローン/島村浩子訳 『ペナンブラ氏の24時間書店』 東京創元社、4/211900円+税 〔詳細〕
*サンフランシスコの片隅に、24時間営業している不思議な書店があるという。この書店にはふつうの本も置かれてはいるが、多くは「この世に存在しないはずの本」なのだという。すべての読書好きに贈る冒険と友情の物語。

■モーリー・グリーン/秋山晋吾訳『海賊と商人の地中海:マルタ騎士団とギリシア商人の近世海洋史』NTT出版、4/233600円+税〔詳細〕
*海賊が黄金期を迎えた大航海時代。地中海では、カトリックのマルタ騎士団が略奪を正当化・一大ビジネスにまで発展させた。標的は同じキリスト教徒とはいえオスマン帝国に仕える正教徒のギリシア商人。商人は商品奪還のため、大使館や教会、ときには教皇を動かし訴訟戦術を繰り広げる!

デボロ・ノイス/千葉茂樹訳/荒俣宏監修『「死」の百科事典』あすなろ書房、4/252800円+税 〔詳細〕
*古今東西、人は「死」とどのように向きあってきたのか。歴史、宗教、民俗学、科学……さまざまな角度から、「死」の謎に迫る、ほとんど類をみないユニークな事典。中学生以上とあるので子供向け?

ギャリー・マーヴィン/南部成美訳『オオカミ』(仮)白水社、4/272500円+税 〔詳細〕
*人間が歴史的にオオカミに投影してきたものとは何か? 最新の研究に基づいた生態学的側面から文化史的側面までを幅広く紹介。

柴野拓美/牧眞司編 『柴野拓美SF評論集:理性と自走性――黎明より』 東京創元社、キイ・ライブラリー、4/303700円+税〔詳細〕
*数多のSF作家を送り出した〈宇宙塵〉編集長による、貴重な論考とファン活動にまつわる歴史的エッセイを集成。

喜国雅彦 『本棚探偵最後の挨拶』 双葉社、4/302800円+税〔詳細〕
*「蒐めた本は墓場まで持っていけない!」ある日そのことに気づいた著者が、厳選に厳選を重ねトランク一つ分に本を詰めたり、遂に私家版『暗黒館の殺人』の製作に着手したり……。本を愛してやまない本棚探偵シリーズ、待望の第4弾!

■溝井裕一『動物園の文化史:ひとと動物の5000年』 勉誠出版、4月、2600円+税〔詳細〕
*古代動物コレクションから生態系改造計画まで。生活スタイル、環境、宗教、植民地支配などに影響されながら変遷するひとと動物の関係史を探り、ひとの自然観を表す鏡としての動物園の魅力に迫る。「絶滅動物を再生せよ!―ナチス・ドイツの仰天計画」という項もある。

 
◆5月以降予定
■小野俊太郎『ゴジラの精神史』彩流社、フィギュール彩、5/101900円+税〔詳細〕
*『モスラの精神史』『大魔神の精神史』の著者による、目からウロコのウンチク満載、究極の深読み、そして新たなゴジラ像が出現する書下ろしゴジラ論。

乾石智子『沈黙の書』東京創元社、5月以降
*火の時代、絶望の時代が近づいている。戦がはじまる。おだやかな日々は吹き払われ、人々は踏み潰される。予言者が火の時代と呼んだそのさなか、いまだ無垢である〈風森村〉に、〈風の息子〉は生をうけた。彼が笑えばそよ風が吹き、泣けば小さなつむじ風が渦を巻いた。だが〈長い影の男〉がやってきたとき、すべてが変わった。天と地のあいだ、オルリアエントの激動の時代を描く、人気ファンタジー〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ最新刊。
 
岡留安則 『こんな日本に誰がした!休刊10年『噂の真相』編集長の嘆きと怒り』双葉社、5月以降、1200円+税 〔詳細〕
*数々のスキャンダルを白日の下に晒し、「権力の監視」というメディアの役割を担い続けてきた伝説の雑誌『噂の真相』が休刊して今年で10年。『噂の真相』なき10年を編集長・岡留安則はどう見てきたのか。

荒俣宏編『怪奇文学大山脈 荒俣宏アンソロジー(1) 西洋近代名作編』(仮)東京創元社、全3巻、6月より隔月刊行予定
 
マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア『タイタス・アウェイクス』東京創元社、6
*〈ゴーメンガースト〉三部作の続き。
 
■杉江松恋『路地裏の迷宮踏査』(仮)東京創元社、キイ・ライブラリー、6
*ミステリマニア必携、《ミステリーズ!》連載が加筆訂正の上、単行本に。
 
風間賢二 『ファミリー・ブラッド:家族にはつねにすでにモンスターが潜んでいる!』(仮)彩流社、6/251600円+税 〔詳細〕
*カルトな「文学」と「映画」を素材として家族内部にすでに潜在する恐るべき「怪物/モンスター」を白日のもとに曝す。この本もアナウンスばかりで刊行が遅れている。

■ポール・コリンズ/山田和子訳『バンヴァードの阿房宮:世界を変えなかった13人』(仮)白水社、夏
*壮大な夢と特異な才能をもちながら、世界を変えることなく歴史から忘れられた天才13人を紹介したポートレイト集。
 
MH・ニコルソン/浜口稔訳『ピープスの日記と新科学』白水社、高山宏セレクション/異貌の人文学、夏 〔詳細〕

J・B・ホラーズ編/古屋美登里訳『モンスターズ』白水社、8
*吸血鬼、ゴジラ、モスマン、ビッグフット、ミイラ、ゾンビなど異形の「怪物たち」をテーマに、曲者ぞろいの新鋭・中堅作家18人が腕を競う、異色の短篇アンソロジー。
 
■カート・ヴォネガット/大森望訳『ヴォネガット未発表短篇集』河出書房新社、夏
*天才ヴォネガットの生前未発表短編14篇。
 
■ミハル・アイヴァス/阿部賢一訳『黄金時代』河出書房新社、夏
*虚構の島とく無限に増殖する本〉をめぐる異形の紀行文学。『もうひとつの街』のチェコ作家がおくる、想像力と技巧に満ちた大作。
 
■ミハイル・エリザーロフ/北川和美訳『図書館司書』河出書房新社、秋
*失われた奇書をめぐり図書館で戦争が始まる。現代ロシアが生んだ破壊的スプラッターノヴェル。
 
 
2014年中に出るかどうか
水野千依 『キリストの顔』 筑摩選書
 *《UP》(東京大学出版会)20142月号に「キリストの顔:表象の起源へ」と題した小論を掲載。
 
中島篤巳訳 『完本万川集海』 国書刊行会、5600円+税
*伊賀・甲賀四十九流につたわる忍術を集大成した伝説の書物が現代語訳で刊行。詳細な注のついた読み下し文を付す。なお、明治書院からも『万川集海』が出る予定のようだ。伊賀忍者研究会編『忍者の教科書新萬川集海』笠間書院、2/10600円+税(A5 48ページ)という本(小冊子?)も出ている。

■ラリー・プリンチーペ/ヒロ・ヒライ訳 『錬金術の秘密』 勁草書房、BH 叢書 〔詳細〕

U.ペンツェンホーファー『評伝・パラケルスス』勁草書房、BH 叢書(未定)
 
■ブルース・チャトウィン/池内紀訳『ウッツ男爵:ある蒐集家の物語』
*元版は文藝春秋、19939月刊行。
 
■フラン・オブライエン/大澤正佳訳『スウィム・トゥー・バーズにて』
*元版は、筑摩書房『筑摩世界文学大系68 ジョイス2・オブライエン』19985月刊行。同書は『第三の警官』併録。
 
■鈴木宏『書肆風の薔薇から水声社へ』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
■原田裕『戦後の講談社と東都書房』(仮)論創社、「出版人に聞く」シリーズ
 
ジャン・クロード・シュミット/小池寿子・廣川暁生・古本高樹訳『イメージにひそむ身体:中世の視覚文化』刀水書房、5000円 〔詳細〕

ウンベルト・エーコ 『プラハの墓地』 東京創元社
*偽書ものの大作が準備中。
 
大浜甫・多田智満子・宮下志朗・千葉文夫ほか訳『マルセル・シュオッブ全集』国書刊行会
 
■臼田捷治『工作舎物語』左右舎〔詳細〕

■松田行正、ミルキィ・イソベ、木内達朗『デザイン・プレゼンテーションの哲学』左右舎、神戸芸術工科大学レクチャーブックス 〔詳細〕

石川九楊『九楊先生の文字学入門』左右社、3500円+税 〔詳細〕
 *版元ドットコムのURLでは別な本が表示されてしまう。刊行されないのか?

『猟奇 復刻版』全6、三人社、60000〔詳細〕
*昭和初期に出た探偵小説雑誌。

■ポール・ホフマン/持田鋼一郎訳 『魔都ウィーン』 作品社、2800円+税
 
『博物図の歴史』東洋書林
 
『黒の歴史』東洋書林

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Author:夢幻庵主人
隠居生活続行中。

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