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■既刊・近刊メモ(2016年7月版)

20165月・6月・7月中旬までに刊行された(はずの)本と、20167月下旬以降の近刊を掲載する。*以下に、出版社による紹介記事を中心に多少余計なコメントを付した。日付は発行日ではなく、発売(予定)日。発売日順を原則としているが、WEBでの確認が中心なので、違っているかもしれない。

●:前回掲載分から追加した本。

なお、近刊の本についてはあくまでも予定であり、タイトル・発売日・価格ともに変更の可能性はある。

次の行は私的メモ。

■:読んだ本(▲:元版で読んだ)、■:買った本(▲:元版所有)

 

【2016年5月に出た本から】

 

野口洋二 『中世ヨーロッパの異教・迷信・魔術』 早稲田大学出版部、5/11800円+税 〔詳細〕

 *研究領域の著しい広がりを見せている中世の宗教的歴史に関する世界的潮流にのっとり、中世ヨーロッパにおける異教的伝統や、それに基づく信仰や慣習が、いかなる時期に、いかなる地域に存続していたか、またこうした異教的伝統に教会がどのように対応したかを明らかにする。


河合祥一郎 『シェイクスピアの正体』 新潮文庫、5/1590円+税 〔詳細〕

 *シェイクスピアとは誰なのか、それが問題だ。別人、合作、それとも……。片田舎から行方をくらませた無学な男は、いつのまにかロンドンで天才的な詩人・劇作家へと変貌を遂げた。才能が花開いたのか、誰かが成り変わったのか? →『謎ときシェイクスピア』(新潮選書、20083月)を改題し、大幅な加筆修正。


■マイケル・モレル/月沢李歌子訳 『秘録 CIAの対テロ戦争:アルカイダからイスラム国まで』 朝日新聞出版、5/62200円+税 〔詳細〕

 *アルカイダの動きを何年も前から感知していながら、なぜ9.11テロは防げなかったのか。イラクの大量破壊兵器をめぐる情報収集の失敗、「アラブの春」における情勢の読み違い……。その後も失敗を繰り返したのはなぜか。元CIA長官代行で大統領の側近だった著者が対テロ戦争の真相を明かす。


バルタサール・グラシアン/東谷穎人訳 『人生の旅人たち:エル・クリティコン』 白水社、5/912000円+税 〔詳細〕

 *17世紀の奇才グラシアンの傑作寓話小説。人生の四季を旅する二人の男が苦難を乗り越え「不死の島」へ至るまでの奇想天外な物語。825pの大冊。


J・ストレフ/加藤雅郁・橋本克己訳 『フェティシズム全書』 作品社、5/114800円+税 〔詳細〕

 *人類にとって、すべての物が、性慾の対象である――サルトル。人間の性的嗜好の奇怪さ、滑稽さ、深淵に迫る、世界初の“フェチの百科全書”。 驚愕の図版1200点収載。 →『フェティシズム大全』から書名変更。


小池壮彦 『心霊ドキュメンタリー読本』 洋泉社、5/121400円+税 〔詳細〕

*名著『心霊写真』のスピンオフにして、心霊ドキュメンタリーの系譜をひもといた唯一のガイドブック。フェイクドキュメンタリーの旗手・白石晃士監督との特別対談も収録!


文ヨンジュ 『編集者の誕生と変遷:プロフェッションとしての編集者論』 出版メディアパル、5/122400円+税 〔詳細〕

 *本書はプロフェッションという物差しをもって編集者の職業の誕生と変遷を研究している。出版業が成立してから、編集者がひとつの独立した職業として確立してきた経過を歴史的に検討するとともに、専門的職業化の主要要素を日本の書籍出版編集者の状況に照らしながら検討することによって、書籍出版編集者が置かれている構造的特性を検証する。 


■塚谷裕一 『森を食べる植物:腐生植物の知られざる世界』 岩波書店、5/122000円+税 〔詳細〕

 *植物図鑑の中でも異彩を放つ腐生植物。透明感あるその姿は、キノコからの「略奪」の賜物である。腐生植物の奇妙な生態をいきいきと紹介するとともに、新種探しの旅へと読者をいざなう。


TYPOGRAPHY9号、特集「美しい本と組版」、グラフィック社、5/122000円+税 〔詳細〕

 *書籍を中心とした本文組版を紹介します。特別付録として、本文組版に適した和文書体100の組版サンプルを掲載した「和文書体 組見本帳」(A5サイズの小冊子/工藤強勝監修)がついています。


■中沢新一 『熊楠の星の時間』 講談社選書メチエ、5/131500円+税 〔詳細〕

 *長年にわたり南方熊楠についての考察を深め、熊楠の思想の可能性を掘り起こしてきた、思想家・中沢新一が提示する、二十一世紀の南方熊楠論。


■草森紳一 『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ3 煽動の方法』 文遊社、5/133300円+税 〔詳細〕

 *人々を恍惚とさせるヒトラーの演説、行進のページェント化、葬儀のショウ化……大衆を忘我に導く、ナチスの煽動のメカニズムを明らかにする。→元版は番町書房、19793月刊行。


■速水健朗 『東京どこに住む?:住所格差と人生格差』 朝日新聞出版、朝日新書、5/13720円+税 〔詳細〕

 *かつての自由が丘は、今の蔵前、北千住、人形町、清澄白河? 家賃が高くても都心に住む人々はどんなメリットを見出しているのか? かつての人気の街はなぜ衰退したのか? どこに住むかの重要性がかつてなく高まっている時代の都市暮らしの最新ルールを探る。


■布施茂編 『技術者たちの挑戦:写真植字機技術史』 創英社(販売:三省堂書店)、5/142200円+税 〔詳細〕

 *印刷・出版のあり方を変えた写植機開発技術者たちの挑戦の記録。手動写植機の発明からレーザー全自動写植機までの多岐にわたる技術者たちの挑戦と写研製品の歴史。→写研には社史なかったが、それに代わりうる本なのだろうか。


■吉野孝雄 『外骨戦中日記』 河出書房新社、5/162000円+税 〔詳細〕

 *明治大正期に多数の雑誌や奇書を刊行、反骨と風刺諧謔で有名な外骨だが、戦時中は完全に沈黙を守り、活動は謎だった。知られざる戦中日記を読み解くことで見えてくる真に恐ろしい時代とは?


山本勝博/稲村修監修 『ホタルイカ:不思議の海の妖精たち』 桂書房、5/161300円+税 〔詳細〕

 *ホタルイカは、世界でも日本の周辺海域にしかいないといわれ、産卵のために沿岸の海面近くまで大量にやってくるのは、富山湾岸に限られている。本書は子供から大人までホタルイカのことを理解できるガイドブック。


■牧眞司 JUST IN SF 本の雑誌社、5/181700円+税 〔詳細〕

 *"SF夏の時代"を彩る必読100作を徹底ガイド。一目でわかるジャンルマーク&次に読む本、詳細な著者情報付き!


■三宅和朗 『古代の人々の心性と環境:異界・境界・現世』 吉川弘文館、5/194800円+税 〔詳細〕

 *感じる光、声、ニオイ…。生活空間の周囲に広がる異界と古代の人々との関わりから、彼らの心性に迫り、現代の社会や環境を見直す。


Daniel LoxtonDonald R. Prothero/松浦俊輔訳 『未確認動物UMAを科学する:モンスターはなぜ目撃され続けるのか』 化学同人、5/203800円+税  〔詳細〕

 *本書は、膨大な文献や証言などを丹念に検証しながら、最新の知見をもとに、有名なUMAが本当にいるのかどうかを見定める。さらにUMAを信じたくなる人間心理や論証のカラクリについて、科学とは何かを押さえながら明らかにするUMA懐疑論の決定版である。


小田光雄 『出版状況クロニクル42012.12015.12 論創社、5/203000円+税 〔詳細〕

 *雑誌・文庫の凋落、相次ぐ取次の破綻、激減する書店。近代出版流通システムのビジネスモデルがついに崩壊しようとしている。20121月から201512月までの出版状況をまとめ、背後にある問題にも踏み込み分析する。


■石坂泰章 『巨大アートビジネスの裏側:誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか』 文春新書、5/20830円+税 〔詳細〕

 *オークション会社のビジネスチャンスは「3D」。death(死)、divorce(離婚)、debt(負債)だ。贋作やナチスの略奪品ではないか名画を「身体検査」し入念な準備を経て、名画はオークションにかけられる。


高橋昇 『日本陸軍の知られざる兵器:兵士たちを陰で支えた異色の秘密兵器』 潮書房光人社、光人社NF文庫、5/20750円+税 〔詳細〕

 *大陸や南方の大河を想定した渡河器材、人力に頼らず迅速に塹壕を掘削する工兵車両、戦場には不可欠なレントゲン車、日本独自の野戦炊事車…。日本陸軍のユニークな異色兵器を写真と図で詳解する。


細田博子 『鯰絵で民俗学:その文化と信仰と』 里文出版、5/212300円+税 〔詳細〕

 *「鯰は震源地へ行って、地震を起こす」という俗信はどこから言い伝えられたのか? だれが鯰絵を描いたのか? 鯰にまつわる民話や伝承、俗説を集め、鯰を民俗学の視点から捉え直し、鯰信仰の起源、鯰絵の謎などに迫る。


■伊藤龍平 訳・解説 『怪談おくのほそ道:現代語訳『芭蕉翁行脚怪談袋』』 国書刊行会、5/231800円+税 〔詳細〕

 *「おくのほそ道」で巡った土地のみならず、西国諸国まで訪れた芭蕉が諸国行脚の途上で遭遇する怪異の数々。明らかになる名句にこめられたもう一つの意味。


常光徹 『うわさと俗信:民俗学の手帖から』 河出書房新社、5/231600円+税 〔詳細〕

 *怪談、怖い話、都市伝説。迷信……。いまだに、われわれの周りは、不可思議な話に満ち満ちている。そんな風土と民俗の心意を、豊富な取材・採話から探る。→元版は高知新聞社、19973月刊行。


PIE BOOKS編 『世界のキレイでかわいいカエル』 パイインターナショナル、5/231800円+税 〔詳細〕

*長い手足。鮮やかな色。愛嬌のある表情。ユーモアあるフォルム。昔から、キャラクターや絵画、物語のモチーフにもたくさん登場する人気者のカエル。そんなカエルの魅力を約160点の写真で構成した、カエル好きにはたまらない写真集ができました。


エリック・バトラー/松田和也訳 『よみがえるヴァンパイア:人はなぜ吸血鬼に惹かれつづけるのか』 青土社、5/242400円+税 〔詳細〕

 *ヴァンパイアはどのように描かれてきたのか。系譜から、吸血鬼の正体に迫る。1725年、セルビアの医者フロムバルトが王への報告書に史上はじめてある怪物の名を記した――その名は「ヴァンパイア」。伝承、文学、映画、ジャーナリズム、政治、音楽……あらゆるジャンルで、300年あまりたったいまでも、その姿を変えながら幾度も私たちの目の前に甦る「吸血鬼」のイメージのすべて。


常盤新平 『翻訳出版編集後記』 幻戯書房、5/243400円+税 〔詳細〕

 *早川書房での編集者、また翻訳家として、英米のエンターテインメント小説などに携わった経験を基に日本の翻訳出版を振り返る。


■アダム・コナー、アーロン・イザリー/安藤貴子訳 『みんなではじめるデザイン批評:目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド』 ビー・エヌ・エヌ新社、5/242200円+税 〔詳細〕

 *より良いデザインを生み出すためには「批評」が必要である。しかし現代においては、正しい批評をできる人、あるいは正しく批評を受けられる人が少なくなってきている。簡単に、目にしたデザインについてあれこれ意見を発信できてしまう時代になったからこそ、あらためて「批評」のスキルを見に付けることでよりよいデザインを生み出していくことができる。 


■サンドラ・エッシャー、マリウス・ローム/藤田純一訳 『まわりには聞こえない不思議な声:中高生のための幻声体験ガイド』日本評論社、5/242400円+税 〔詳細〕

 *まわりには聞こえない「声」を体験する子は、実は多い。そうした声にどう対処して行けばいいのか、豊富な事例とともにアドバイス。


《ミステリマガジン》20167月号、早川書房、5/251200円+税 〔詳細〕

*創刊60周年記念号として、短篇新訳+再録、エッセイ再録、〈資料と研究〉に「年表/ミステリマガジン60年史」、「6060冊――年度ごと「これ一冊」で綴るコレクターズガイド」(松坂健)、「ぼくのバックナンバー格闘記」(新保博久)。


■末永昭二編 『挿絵叢書 竹中英太郎(一)怪奇』 皓星社、5/251800円+税 〔詳細〕

 *挿絵叢書とは挿絵画家が主役のアンソロジーである。大正昭和初期の犯罪実話や怪奇小説、ユーモア小説など「広義の探偵小説」から、挿絵に注目して作品を選び収録する。第一弾で取り上げる挿絵画家は、竹中英太郎。竹中が挿絵を担当した小説の数々を、テーマ別に編集。竹中が描いた珠玉の挿絵とともに、昭和初期の怪奇小説を読む。本書『怪奇』は、その一冊目となる。


東京大学総合研究博物館編 『知の回廊:東京大学総合研究博物館常設展示図録』 東京大学総合研究博物館(販売:東京大学出版会)、5/252200円+税 〔詳細〕

 *開館20周年を迎える東京大学総合研究博物館は、本郷本館展示ホールを全面リニューアルし、新しい常設展示場を設けた。東大が誇る学術標本、収蔵庫の写真と詳細な解説を収めた図録。


■小野厚夫 『情報ということば:その来歴と意味内容』 冨山房インターナショナル、5/251600円+税 〔詳細〕

 *「情報」の情報。「情報」ということばが日本で造語されてから、やがて日本語として一般化し、定着するまでの来歴を精緻に辿る。 


礫川全次編 『在野学の冒険:知と経験の織りなす想像力の空間へ』 批評社、5/251700円+税 〔詳細〕

 *<在野>に学ぶ人たちがどのように優れた研究をいかに究めてきたのか。<在野>にこだわるなかで、アカデミズムの域を超えて新たな知と経験の地平を切り拓く想像力の空間へ、読者をお誘いする一冊。


《ナイトランド・クォータリー》vol.05 闇の探索者たち、アトリエサード、5/261700円+税 〔詳細〕

 *ミステリとホラーの境界を乗り越えていく、オカルト探偵をフィーチャー!! ニール・ゲイマン、キム・ニューマン、ジョン・ディクスン・カーほか翻訳5編、日本作品2編のほか、菊地秀行インタビューも掲載。


小松和彦監修 『別冊宝島 京都魔界図絵』 宝島社、5/261200 〔詳細〕

 *『大江山絵詞』『是害坊絵詞』『百鬼夜行絵巻』『地獄草紙』『餓鬼草紙』『矢田地蔵縁起』『天狗草紙』など異界が描かれた絵巻を通して京の人々の闇の精神史をたどります。


■宮下志朗 『カラー版 書物史への扉』 岩波書店、5/262700円+税 〔詳細〕

 *西洋中世の豪華写本から越中富山の薬袋まで、書物と文字文化に関する愉快かつ深いお話を満載。書物史研究の第一人者による、カラー版書物文化史案内。『図書』連載の単行本化。


樋口ヒロユキ 『ソドムの百二十冊:エロティシズムの図書館』 青土社、5/262400円+税 〔詳細〕

 *ソポクレス、サド、フロイト、バタイユ、葛飾北斎、夏目漱石、澁澤龍彦、川端康成、筒井康隆、三島由紀夫、中上健次、野坂昭如、倉橋由美子、古屋兎丸、丸尾末広、新約聖書、古事記・・・性とエロスの禁断の図書館。


■山根郁信編 『別冊太陽 ガレとラリックのジャポニスム』 平凡社、5/272600円+税 〔詳細〕

 *フランスのガラス工芸の二大巨匠による華麗で多彩な作品のカラー写真や関連資料などでジャポニスムの精華を紹介した最適な入門書。 →『ガレとラリックの工芸』から改題。


大場裕一 『恐竜はホタルを見たか:発光生物が照らす進化の謎』 岩波科学ライブラリー、5/271300円+税 〔詳細〕

 *地球上には数万種もの「光る生きもの」がいる。生物はいつ,どうやって光る能力を手に入れたのか。光を使った驚きの生存戦略とは。発光のしくみを解明し、進化の道筋を巻き戻していくと、舞台は暗闇に満ちた太古の深海へ。生物が放つ光に魅せられた著者が、ダーウィンも悩んだ「進化の謎」に挑む。


■太田浩司・他 監修 『江戸の科学 大図鑑』 河出書房新社、5/274800円+税 〔詳細〕

 *蘭学、天文暦術、本草学・博物学、医学医術、化学、「からくり」、和算、鉄砲………江戸科学の世界をヴィジュアルに総覧する、初めての大型図鑑! 収録図版1,000点超。


柳下毅一郎 『皆殺し映画通信 冥府魔道』 カンゼン、5/271800円+税 〔詳細〕

 *激辛映画評論家・柳下毅一郎がとことんメッタ斬り!! 日本映画50本、タブーなき殺しのレビュー!!


由良君美 『風狂 虎の巻 新装版』 青土社、5/302200円+税 〔詳細〕

 *博覧強記の英文学者・由良君美の文学・美術評論が待望の復刊。風狂は、人間の深層にひそむ<逸脱>への情熱である。→元版は198312月刊行。


ヨハンネス・ファブリキウス/大瀧啓裕訳 『錬金術の世界 新装版』 青土社、5/304800円+税  〔詳細〕

 *解明された夢と象徴の体系。古代・中世を経て現代に至る、ヨーロッパ文明の地下水脈に、人類の秘められた夢と象徴の元型をさぐる。→元版は19951月刊行。


■井上浩義 『からだによいオイル:健康と美容をかなえる油の教科書』 慶應義塾大学出版会 5/301400円+税 〔詳細〕

 *昨今注目が集まっている亜麻仁油、エゴマ油、オリーブオイル、ココナッツオイルなどオイルはどのようにからだによいのか。オイル研究の第一人者である著者が、オイルと私たちのからだの関係を多数のイラストとともにわかりやすく、科学的に解説する。


ロサ・ビーバス、ザビーネ・ホフマン/宮崎真紀訳 『偽りの書簡』 創元推理文庫(M)、5/311400円+税 〔詳細〕

 *綴り方、言い回し、引用方法等、「文章」は指紋と同じくらい、捜査の貴重な手がかりとなる。言語と文学を愛する女性文献学者と見習い新人記者が織りなす傑作ミステリ。


モリー・グプティル・マニング/松尾恭子訳 『戦地の図書館:海を越えた一億四千万冊』 東京創元社、5/312500円+税 〔詳細〕

 *第二次世界大戦中、アメリカの図書館員たちは全国から寄付された書籍を兵士に送る図書運動を展開し、軍は「兵隊文庫」という新しい形態のペーパーバックを発行して、あらゆるジャンルの本を世界の戦地に送り届けた。その数、およそ一億四千万冊。本のかたちを、そして社会を根底から変えた、史上最大の図書作戦の全貌とは?「兵隊文庫」の全作品リスト付。


松本舞 『ヘンリー・ヴォーンと賢者の石』 金星堂、5/312500円+税  〔詳細〕

 *17世紀イングランドの内戦(ピューリタン革命)期の形而上派詩人で神秘主義者のヘンリー・ヴォーンと錬金術をテーマにした研究。第一章 錬金術思想 第二章 十七世紀英文学と錬金術 第三章 聖書と錬金術 第四章 ヴォーンと錬金術医学 第五章 神秘主義思想の自然とヴォーン


《世間話研究》24号、世間話研究会(発売:岩田書院)、5月、1000 〔詳細〕

*「「妖怪図鑑」談義:『琉球妖怪大図鑑』と『台湾妖怪図鑑』をめぐって」(伊藤龍平)、「カッパはポセイドンである:近世後期における東西妖怪比較試論」(廣田龍平)


 

【2016年6月に出た本から】

 

■トレヴァー・コックス/田沢恭子訳 『世界の不思議な音:奇妙な音の謎を科学で解き明かす』 白揚社、6/12600円+税 〔詳細〕

*マヤ遺跡のさえずるピラミッド、イギリスの〈ささやきの回廊〉、カリフォルニアの歌う砂漠、世界一音の響く場所……不思議な音に魅せられた音響学者が世界各地をめぐって驚異の音を探しだし、その謎めいた音のしくみを解き明かしていく。


アダム・プランティンガ/加藤喬訳 『アメリカンポリス400の真実! 並木書房、6/11600円+税 〔詳細〕

 *正しいドアの蹴破り方、防弾チョッキに血液型を大きく書いておく理由…。サンフランシスコ市警の現役巡査部長が、銃社会アメリカならではの犯罪シーンを400のコラムで紹介。日々の戦慄を深い洞察とユーモアで語り尽くす。


■西山智則 『恐怖の表象:映画/文学における〈竜殺し〉の文化史  彩流社、6/11800 +  〔詳細〕

 *形のないものは恐ろしいが、人類は恐怖に形を与えることで、恐怖を封じ込めようとしてきた。竜もまた人類の敵の恐怖を形にしたものであり、我々は竜を抹殺することで、恐怖の克服を試みてきた。映像文化に張り付いている「竜=恐怖の世紀」を丹念に読み解き、私たちが現在、どのような世紀を生きているのかをあぶり出す。


デイヴィッド・パンター/古宮照雄・安田比呂志・石月正伸・谷岡朗・鈴木孝・高島真理子訳 『恐怖の文学:その社会的・心理的考察 1765年から1872年までの英米ゴシック文学の歴史』 松柏社、6/24000円+税 〔詳細〕

*現代ゴシック文学研究の第一人者による、瞠目の研究書。本書で展開される「恐怖」と「語り」の分析は鋭くて深い。ゴシックに関心を持つ者必携の書であり、その社会的・心理的考察により、文学愛好家にも重要な視点を提供している。


■中島篤巳 『忍者を科学する』 洋泉社、歴史新書、6/3930円+税 〔詳細〕

 *科学に裏付けられた忍者の実像とは? 兵器・医薬健康・対人操作・情報収集・窮地脱出……秘伝書に記された忍者が教えるマル秘活用術。本書は、数多くの秘伝書や古文書などから、忍者の真実の姿に科学的な観点から迫るものである。


日本史史料研究会編 『日本史のまめまめしい知識 第1巻』 岩田書院、ぶい&ぶい新書No.00016/71000円+税 〔詳細〕

 *歴史好きな読者を、さらにマニアックな世界に! なによりも歴史が好きな人間が、今いちばん気になってること、そんな小さな疑問。教養として、役に立つか立たないか、そういうことは考えないシリーズ、第1弾。


木下長宏 『自画像の思想史』 五柳書院、五柳叢書、6/74800円+税 〔詳細〕

 *「自画像」とは人類にとって何なのか。ラスコーの壁画から忌野清志郎まで、自画像の意味を読み解き、「自画像以降」の行方を探る。美術史の枠組みを壊す前人未到の試み。掲載する自画像250人余/掲載図版約500点。


■大村大次郎 『最強の国家権力・国税庁:あなたは監視されている』 中公新書ラクレ、6/9780円+税 〔詳細〕

 *これまであまり語られてこなかった「国税庁」という組織を、元国税調査官の著者が内部から詳しく紹介する。


■辻元清美 『デマとデモクラシー』 イースト・プレス、イースト新書、6/9907円+税 〔詳細〕

 *デマに侵食されている民主主義を取り戻すためには、どうすればよいのか。長年にわたり根拠のないネット上の中傷に苦しめられてきた著者が、「民主主義を壊すものの正体」を語る。小林よしのり、内田樹との対談も収録。


■高谷知佳 『「怪異」の政治社会学:室町人の思考をさぐる』 講談社選書メチエ、6/101750円+税 〔詳細〕

 *怪異は、激動する政権中枢と、密接にかかわってきたものである。怪異とは、それぞれの時代の特徴を、もっとも生々しく切り取る切り口のひとつなのである。


■富坂聰 『風水師が食い尽くす中国共産党』 角川新書、6/10800円+税 〔詳細〕

 *思想統制が敷かれる中国では、共産党指定の宗教以外は禁止されている。ところが、権力トップの一人がある風水師に心酔し、国家機密を漏らしていたことが発覚した。権力トップと宗教という、隠された関係をあばく。


■スティーブン・M・ドルーカー/守信人訳 『遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実』 日経BP社、6/103400円+税 〔詳細〕

 *遺伝子組み換え食品は、どのように科学を欺き、米国政府の規制をかいくぐり、組織的に消費者をだまして、リスクを抱えたまま世界中に広まっていったのか?


篠田知和基 『世界植物神話』 八坂書房、6/102800円+税 〔詳細〕

 *神話をもたない民族はない……。渾身の大著『世界動物神話』に続き、比較神話学の第一人者が積年の研究の圧倒的な蓄積を基に綴る待望の第二弾。樹木や花、果実にまつわる各地の神話・昔話・民俗風習などを渉猟。さらに、日本とフランスの文学に描かれた植物についても考察する。


山口敏太郎 『未確認生物UMA衝撃の新事実』 宝島社、6/10556円+税 〔詳細〕

 *その姿を捉えた衝撃の写真、出現現場に残された証拠からその真偽を推理する。最新の発見からメジャーなものまで、紹介するUMAの数はおよそ140種類。猛獣型、獣人、猿人、怪人型、飛行型、水中型などの特徴別に分類し、その共通点や伝説の系図などを探ります。


フランコ・モレッティ/秋草俊一郎・今井亮一・落合一樹・高橋知之訳 『遠読:〈世界文学システム〉への挑戦』 みすず書房、6/104600円+税 〔詳細〕

 *西洋を中心とする文学研究/比較文学のディシプリンが通用しえない時代に、比較文学者モレッティが「文学史すべてに対する目の向けかたの変更を目指」して着手したのが、コンピューターを駆使して膨大なデータの解析を行い、文学史を自然科学や社会学の理論モデル(ダーウィンの進化論、ウォーラーステインの世界システム理論)から俯瞰的に分析する「遠読」の手法だ。


パウル・フランクル/黒岩俊介訳 『ゴシックとは何か:八世紀にわたる西欧の自問』 中央公論美術出版、6/1048000円+税 〔詳細〕

 *本書はゴシック芸術の創始である12世紀のサン・ドニ修道院長シュジェールから現代までの800年に亘るゴシック史料を、碩学が丹念に読み解いて編纂し、その基本原理にかかわる評価や注解を集成した、単なる文献集とは異なる一大資料集である。


礫川全次 『雑学の冒険:国会図書館にない100冊の本』 批評社、6/121700円+税 〔詳細〕

 *「国会図書館にない本」はどういう本か、なぜ国会図書館にないのか。「国会図書館にない本」100冊を素材に、雑談の楽しさ、無駄の効用、さらには、雑学の魅力を紹介する。


■福嶋聡 『書店と民主主義:言論のアリーナのために』 人文書院、6/131600円+税 〔詳細〕

 *「紙の本」の危機は「民主主義」の危機だ。氾濫するヘイト本、ブックフェア中止問題など、いま本を作り、売る者には覚悟が問われている。書店界の名物店長による現場からのレポート、緊急出版。政治的「中立」を装うのは、単なる傍観である。


■佐々木孝浩 『日本古典書誌学論』 笠間書院、6/139000円+税 〔詳細〕

 *書誌学は、文学作品を読み解く上で何の役に立つのか。巻物や冊子といった書物の装訂や形態にはヒエラルキーがあり、書物とそこに保存されるテキストには相関関係がある。また書物に保存されているのはテキストのみではなく、書物とテキストにまつわる様々な情報も秘められているのである。そうした相関性や情報を把握した上で、作品を具体的に読み解く必要がある。既存の文学研究では明らかにできなかった事柄を、書誌学的な「読み」によって示す、古くて新しい書誌学の具体的活用法!


■今野真二 『ことばあそびの歴史:日本語の迷宮への招待』 河出書房新社、河出ブックス、6/141700円+税 〔詳細〕

 *なぞなぞ、掛詞、折句、判じ絵、回文、都々逸……面白いことばあそびを紹介しながら、日本語という言語の仕組みを解き明かす。


■森昭彦 『身近にある毒植物たち:“知らなかった”ではすまされない雑草、野菜、草花の恐るべき仕組み』 SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書、6/161000円+税 〔詳細〕

 *じつは身近にいるその葉、その花、その実。どれほど美しくとも、迂闊に触れてはならない。一口で昏倒に至る植物、あるいは触っただけでとんでもない事態を招く植物もあるのです。その恐ろしい世界を、詳しい記録や美麗な写真とともにご紹介します。


志水義夫 『ゴジラ傳:怪獣ゴジラの文藝学』 新典社選書796/161700円+税 〔詳細〕

 *2014年のゴジラ60周年を機に、注釈という形で『ゴジラ』に向き合い、東海大学での授業の題材としてきた著者。その成果が待望の一冊に。昭和29年公開の『ゴジラ』の文学的注釈から昭和ゴジラ、平成ゴジラ、ミレニアムまで言及。映画作品一覧、聖地案内つき。


瀬原義生 『大黒死病とヨーロッパ社会:中・近世社会史論雑編』 文理閣、6/163600円+税 〔詳細〕

 *ドイツ、イタリア、フランス、スイス、ポーランドなど、中・近世ヨーロッパ社会と民衆の姿を、疫病と農業、農民戦争、都市の成立、宗教改革などを素材に浮き彫りにする。ロマンティック街道や北イタリアの紀行文も収録。


■高橋智 『海を渡ってきた漢籍:江戸の書誌学入門』 日外アソシエーツ、6/173200円+税 〔詳細〕

 *江戸時代の主要な出版物であった漢籍に光を当て、漢学者や漢籍をめぐるレファレンス書誌、出版事情を語る。図書館員や学芸員が知っておきたい漢籍の知識を、多くの図版を用いてわかりやすく解説。 


木村勲 『鉄幹と文壇照魔鏡事件』 国書刊行会、6/172200円+税 〔詳細〕

 *明治34年(1901)春、文壇の寵児・与謝野鉄幹を、女性・金銭関係から激しく非難する『文壇照魔鏡』が刊行された。明らかにプロの筆だが、著者・発行所などすべて偽名とすぐ判明。だが、多くのメディアが同調的立場から一斉に鉄幹批判を展開した。明治文壇史上の著名な怪事件となる。


岡本健、遠藤英樹編 『メディア・コンテンツ論』 ナカニシヤ出版、6/202500円+税 〔詳細〕

 *現代社会に遍在し氾濫するメディア・コンテンツをアニメ制作や著作権、同人文化、二次創作、ジェンダー、ゾンビ、魔法少女、J ホラー、推理小説、ネットメディア、コンテンツビジネス、コスプレ、聖地巡礼などをめぐり理論的、実務的視点から多角的に読み解く。


片田珠美 『オレ様化する人たち:あなたの隣の傲慢症候群』 朝日新聞出版、6/201300円+税 〔詳細〕

 *欧米で注目されている「傲慢症候群」。傲慢な人は職場に無力感を蔓延させる。傲慢の連鎖を生み、職場をむしばむ。「困った人」の分析で定評のある精神科医が、傲慢化のプロセスやタイプを分析、対処法を伝授する。早期に傲慢の芽を摘むヒントも。


■高橋久仁子 『「健康食品」ウソ・ホント:「効能・効果」の科学的根拠を検証する 講談社ブルーバックス、6/21900円+税 〔詳細〕

 *トクホ誕生から25年、機能性表示食品の登場から1年。論文を読み解き、メーカーに問い質してわかった、「効果の限界」と「不都合な真実」。


深堀隆介 『金魚ノ歌』 河出書房新社、6/212800円+税 〔詳細〕

 *自ら飼っていた金魚に魅せられて以来、金魚をモチーフにしたアート作品を作り続けてきた金魚絵師・深堀氏による、過去の代表作と2011年から2015年までの最新作を網羅した作品集。


宮下規久朗 『ヴェネツィア:美の都の一千年』 岩波新書、6/211020円+税 〔詳細〕

 *水の都ヴェネツィアは、たぐい稀な「美の都」でもある。千年以上にわたり独立を保ち「アドリア海の女王」と呼ばれた都市国家は、ティツィアーノらの天才画家を生み、ヨーロッパ中から一流芸術家が集まった。町のあちこちに息づき、いまも新しさを加えている建築や美術を切り口に、ヴェネツィアの歴史と魅力を存分に紹介する。


■菊地信義 『装幀の余白から』 白水社、6/232800円+税 〔詳細〕

 *装幀の第一人者が、装幀のみならず文章の極みを読者に届けるエッセイ集。「物を作って生きる奥義」が随所に響き渡る。仮フランス装・函入。著者自装。


■小松貴 『虫のすみか:生きざまは巣にあらわれる』 ベレ出版、6/231900円+税 〔詳細〕

 *虫のことを知りたければ、その巣を知るのが一番! 生き物にとって家の確保は死活問題です。巣をとおして虫の生きざまがわかる一冊。


安村敏信 監修 『別冊宝島2476 日本の大妖怪』 宝島社、6/231000円+税 〔詳細〕

*本誌では、妖怪はどのように変化してきたか、有名絵師の描いた絵など史料とともに日本の妖怪を究明します。


■安村敏信 ARTBOX ゆるかわ妖怪絵』  講談社、6/242100円+税 〔詳細〕

 *古くから日本人に愛されてきた妖怪。絵巻などに描かれた妖怪の中から、ゆるくてかわいい絵だけを厳選。妖怪がもっと好きになる1冊。


■蛭川久康 『評伝 ウィリアム・モリス』 平凡社、6/245800円+税 〔詳細〕

 *デザイン・詩・社会主義に巨大な功績を残した万能人モリス。その華やかな生涯と多彩な仕事の全てを概観した、本邦初の書き下し評伝。


■ブラッドフォード・モロー/谷泰子訳 『古書贋作師』 創元推理文庫(M)、6/241000円+税 〔詳細〕

 *コナン・ドイルなど、著名作家の直筆を偽造する贋作師が後頭部を殴打され、両手首を切断された状態で発見された――真贋入り交じる稀覯書や書簡の世界へ読者を誘う、異色のミステリ。


■ブライアン・ラムレイ/夏来健次訳 『ボレアの妖月 (タイタス・クロウ・サーガ) 創元推理文庫(F)、6/241100円+税 〔詳細〕

 *邪神イタカが支配する地で必死に抗う感応能力者シルバーハットと仲間たち。邪神狩人の盟友ド・マリニーの登場は彼らにとっての福音となるか? 長編第五作。


ASIOS 『映画で読み解く「都市伝説」』 洋泉社、6/241500円+税 〔詳細〕

*映画に登場する数々の都市伝説は、はたして真実なのか。意外と知られていない映画になった都市伝説の真相と真実をASIOSが解明!


文学と評論社編 『超自然:英米文学の視点から』 英宝社、6/242600円+税 〔詳細〕

 *現実と非現実の境界を越えてゆく文学。中世のチョーサーから20世紀のジェシカ・カワスナ・サイキに至るまでの英米文学を取り上げ、「想像力」が描き出す世界に注目して読み解いた13の論考を収録する。


ローレンス・ロスフィールド/山内和也訳 『掠奪されたメソポタミア』 NHK出版、6/254000円+税 〔詳細〕

 *本書は、掠奪者からイラクの文化遺産を保護することができなかった圧倒的な準備不足――アメリカ合衆国政府の失態――を詳らかにする。悲劇が生まれ、それが長く続いたのは、文化遺産保護を支援する人たちの努力が残念なまでに脆弱であったこと、また、危機に対する軍の組織的な無関心さによって倍加されてしまった事実――ペンタゴンの機能不全と誤った情報伝達にもあったこと――を暴き出す。


前川修満 『事件は帳簿で起きている』 ベストセラーズ、6/251400円+税 〔詳細〕

 *決算書を見ればすべてがバレる。粉飾、見せ金、水増し、データ偽装、改ざん、虚偽報告、ブラック企業…「あやしい数字」が企業不祥事を雄弁に物語る!企業会計は誰を守り、誰を犠牲にするのか。


《ユリイカ》2016年7月号、特集:ニッポンの妖怪文化6/271300円+税 〔詳細〕

*民俗学、歴史学、美術史からマンガ、アニメ論まで、災いをもたらす恐ろしい存在から愛すべき人気者へ。妖怪たちの表象の変遷をたどるとともに、新たなる妖怪学を開く機会としたい。


■東雅夫監修 『別冊太陽 あやしい絵本』 平凡社、6/272200円+税 〔詳細〕

 *不思議なもの、変わったもの、よくわからないものに心惹かれる私たち。「怪しい」「妖しい」「奇しい」「異しい」……4つの視点からみた“あやしい”絵本の世界へようこそ!


野村純一/大島廣志編 『怪異伝承を読み解く』 アーツアンドクラフツ、[季刊]やま かわ うみ 別冊、6/271800円+税 〔詳細〕

 *昔話や口承文芸学の第一人者・野村純一が〈都市伝説〉研究の先駆けとなった「口裂け女」や「ニャンバーガー」、昔話に登場する鬼や幽霊、さらに民俗とのかかわりの深い東京・本所や新潟の「七不思議」、近世の巡礼僧「六部殺し」など、豊富な怪異伝承の実例を列挙して論じた文章をまとめる。


モーテン・ストーム/庭田よう子訳 『イスラム過激派二重スパイ』 亜紀書房、6/282700円+税 〔詳細〕

 *デンマーク生まれの鬱屈を抱えた白人青年は、偶然出会ったアッラーの教えに救いを見出し、イスラム過激派に傾倒していくが、やがて民間人の殺害を肯定するジハード主義への拭えぬ違和感から、その「大義」に疑問を抱いて棄教。その後、情報機関の接触を受け、CIAやイギリス、デンマークのスパイとなり、テロとの戦いの最前線に立つ。過激派の大物たちとの交流、危険きわまりない砂漠での暗殺作戦、情報機関の暗躍、裏切り。スパイ活動の内幕と波乱万丈の体験を赤裸々に語る。


田中正之監修/小野寺玲子編集・著・訳 『ヴィジョンとファンタジー:ジョン・マーティンからバーン=ジョーンズへ』 ありな書房、6/284500円+税 〔詳細〕

 *ジョン・マーティンの描くバビロン崩壊の崇高美に、ヘンリー・フュスリの描くゴシック・スペクタクルに、リチャード・ダッドの描く奇矯な妖精たちに、サミュエル・パーマーの描く月の光と翳に、バーン=ジョーンズの描く天地創造の天使たちに、これらの創造の軌跡とさまざまな美的表象を探り、イギリス近代美術のヴィジョンとファンタジーを明らかにする!


■堀新・井上泰至編 『秀吉の虚像と実像』 笠間書院、6/282800円+税 〔詳細〕

 *どのようにして秀吉は「虚像」として語られ、今その「実像」が問われているのか。実像と虚像、歴史学と文学、どちらも面白く、重要であることが本書により改めて説かれる。単なる秀吉の通史ではない、多様な見方と大きな見通しの確認・発見を目指す。 各章ごとに「実像編」と「虚像編」が設けられている。


備仲臣道 『坂本篤 艶本狂詩曲(ラプソディー)』 皓星社、紙碑―本の周辺、6/291400円+税 〔詳細〕

 *『歌集 秘帳』『責の研究』、かの「国貞裁判」の発端『艶本研究・国貞』……官憲の目をかいくぐり、時に捕まり、数多の「ワ印本」を世に送った出版界の異端児・坂本篤。艶本出版に魅せられた男の生涯にせまる、初の評伝。“本の周辺”に生きた人たちへのオマージュ新シリーズ「紙碑―本の周辺」第一弾!


■早川タダノリ 『「日本スゴイ」のディストピア:戦時下自画自賛の系譜』 青弓社、6/301800円+税 〔詳細〕

 *「我が軍」「八紘一宇」などと総理や政治家が平気で公言する現在、ルーツである80年前の「日本スゴイ!」キャンペーンを発掘して、思わず噴き出す陳腐な内容を白日の下にさらす。


■小林康夫 『表象文化論講義:絵画の冒険』 東京大学出版会、6/303500円+税 〔詳細〕

 *西欧絵画の歴史を概観し、具体的な作品に目をとめつつ、それがどれほど深く広い人文知に根付いているか、関連テクストをヒントに読み解くことで。美術史を大きく超えた「表象」の根源的な枠組み=エピステーメの変化を描き出す。人間存在の鏡としての絵画から世界を見る試み。


原田治、平田雅樹、山下裕二、ほか 『意匠の天才 小村雪岱』 新潮社、とんぼの本、6/301600円+税 〔詳細〕

 *大正~昭和初期にかけて、多彩な分野で活躍した意匠家セッタイ。彼が手がけた華麗な装幀本ほか、挿絵、舞台美術、日本画など全151点を、一挙掲載! 繊細かつ大胆な独自のデザイン感覚で、泉鏡花などの文学者にも愛された天才の全貌に迫ります。


静岡新聞社編 『しずおか妖怪・奇談を訪ねて:現代に残る不思議スポット』 静岡新聞社、6月、1200円+税 〔詳細〕

 *女郎ぐもや波小僧、かっぱなど、静岡県にもさまざまな妖怪伝説が語り継がれている。ゆかりの地を訪ね、妖怪がいたことを今に伝える品や不思議な話を取材した。妖怪由来のイベントやご当地キャラの情報も掲載。


 

【2016年7月前半に出た本から】

 

小野俊太郎 『未来を覗くHG・ウェルズ:ディストピアの現代はいつ始まったか』 勉誠出版、7/12400円+税 〔詳細〕

 *産業革命の時代、科学の勃興の時代において、すでに科学の問題を先んじて捉えていた彼の作品を読み解き、その想像力の根底にある時代背景と時代への視点を探ることで、当時の科学へのまなざしと今につながる科学の根本問題を明確にする。


坂井豊貴 『「決め方」の経済学:「みんなの意見のまとめ方」を科学する』 ダイヤモンド社、7/11600円+税  〔詳細〕

 *慣れ親しんだ決め方である多数決は欠陥だらけの方法だった。『多数決を疑う』の著者である坂井豊貴氏が、民主的な「みんなの意見のまとめ方」を経済学のツールを使って解説。


あいち妖怪保存会 編著 『愛知妖怪事典』 一粒書房、7/11800円+税 〔詳細〕

 *愛知県下54市町村より700項目以上の「妖怪」記事を五十音順に掲載。関連コラム13本掲載。地域別一覧、参考文献一覧も掲載。323ページ。


安曇潤平 『山の霊異記:霧中の幻影』 KADOKAWA7/21300円+税 〔詳細〕

 *山岳怪談実話の名手による、山の霊気に満ちた怪談集。霧の山道で背後からついてくる操り人形のような女性、登山中になぜか豹変した友人の態度、「死ぬ人の顔が見える」という三枚鏡……。登山者や山に関わる人々から聞き集めた怪異と恐怖を厳しい自然とともに活写する。


『大妖怪展Walker ウォーカームック』  KADOKAWA7/51400円+税 〔詳細〕

 *重要文化財「百鬼夜行絵巻」など、大妖怪展で展示される妖怪たちをチェック! 「大妖怪展:土偶から妖怪ウォッチまで」(江戸東京博物館7/58/28;あべのハルカス美術館9/1011/6)の関連企画本。


正木晃 『増補 性と呪殺の密教:怪僧ドルジェタクの闇と光』 ちくま学芸文庫、7/61200円+税 〔詳細〕

 *性行為を用いた修行や呪いの術など、チベット密教に色濃く存在する闇の領域。知られざるその秘密に分け入り、宗教と性・暴力の関係を抉り出す。→元版は、講談社選書メチエ、200212月、1500円。


井上章一 『関西人の正体』  朝日新聞出版、朝日文庫、7/7700円+税 〔詳細〕

 *かつての都、日本文化の中枢であった大阪・京都は、没落しきっている。しかし、没落の先進地帯である関西には、現在の日本全土の低迷期に役立つ知恵がたくさんある。ベストセラー『京都ぎらい』の著者による、知的興奮に満ちた関西論。→元版は、『関西人の正体:コテコテの大阪が薄味を好むわけ』小学館、19958月、1200 (税込)→(副題なし)小学館文庫、20039月、533円。


■門賀美央子文/アマヤギ堂イラスト/東雅夫監修 『ときめく妖怪図鑑』 山と渓谷社、7/81500円+税 〔詳細〕

 *かつてない「妖怪本」の誕生! 眺めて楽しく読んで納得の妖怪カルチャーブックをお楽しみください。


上野庸平 『ルポ アフリカに進出する日本の新宗教』 花伝社、7/81500円+税 〔詳細〕

 *なぜアフリカで、これほど日本の新宗教が受け入れられるのか? 幸福の科学、統一教会、真如苑、崇教真光、ラエリアン・ムーヴメント、そして創価学会。これら新宗教を受け入れ、信仰するアフリカの人々の姿に迫る。


加納喜光 『数の漢字の起源辞典』 東京堂出版、7/815000円+税 〔詳細〕

 *数と関連のある全ての漢字を「数漢字」として6つに分類。字源・語源からなぜ「数」に用いられるかを明らかにした新しい辞典。


月村了衛 『水戸黄門:天下の副編集長』 徳間書店、7/81600円+税 〔詳細〕

 *『国史』が未完に終われば、水戸徳川家は天下の笑いもの。遅々として進まぬ編修作業に業を煮やした光圀は、遅筆揃いの不届き執筆者たちの元へ、御自ら書物問屋のご隠居に身をやつし、直々に原稿の取り立てに。御老公の旅のお供は、水戸彰考館で国史の編纂に携わる、おなじみ覚さん介さんをはじめ、鬼机のお吟など名うての編修者。


鳥海修 『文字を作る仕事』 晶文社、7/91800円+税 〔詳細〕

 *フォント制作会社「字游工房」の代表にして、書体設計士の著者は、どのように文字作りの道を目指し、歩んできたのか? これまでに制作した文字。その文字に込めた思想。理想の文字。影響を受けた人たちとの交流……。


イワン・ツルゲーネフ、フョードル・ソログープ他/西周成編訳 『ロシア幻想短編集』 アルトアーツ、7/91100円+税 〔詳細〕

 *日本でほとんど知られていないロシアの幻想的短編小説を七編所収したアンソロジー。


パウル・ツァウネルト編/小谷裕幸訳  『ドナウ民話集』 冨山房インターナショナル、7/104800円+税 〔詳細〕

 *ドイツ南東部に源を発するドナウ川流域に取材し、民話研究の第一人者パウル・ツァウネルトによって編まれた100編の伝承説話を訳出。


■東雅夫編 『怪談入門:乱歩怪異小品集』 平凡社ライブラリー、7/111600円+税 〔詳細〕

 *ミステリの巨人がたっぷり浸る怪奇幻想世界。乱歩が遺した怪談、ホラー関係の文章を一巻に集大成。怪異小品集第5弾。


中右 瑛 『浮世絵でみる!お化け図鑑』 パイ インターナショナル、7/112200円+税 〔詳細〕

 *日本の幽霊・妖怪・怪異を貴重な浮世絵で紹介。お岩・お菊といった幽霊から、平氏や源氏を襲った怨霊。酒呑童子・九尾の狐などの妖怪など日本の怪異を紹介します。また掲載図版は葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳・月岡芳年などが描いた貴重な浮世絵。恐ろしく、美しい浮世絵で怪異の世界を堪能できる1冊です。


齊藤実 『物流ビジネス最前線:ネット通販、宅配便、ラストマイルの攻防』 光文社新書、7/14740円+税 〔詳細〕

 *ネット通販ビジネスが拡大し、私たちの生活に欠かせないものになった物流が企業の競争力を高める生命線となりつつあるいま、アマゾン、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など各企業はどのよう戦略を描いているのか。物流研究の専門家が、ドライバー不足に喘ぐ日本、そしてネット通販先進国であるアメリカの事情を含めて、その現状と課題を読み解く。


嘉糠洋陸 『なぜ蚊は人を襲うのか』 岩波科学ライブラリー、7/141200円+税 〔詳細〕

 *人を襲うのはオスと支配したメス蚊だけだ。なぜか。アフリカの大地で巨大蚊柱と格闘し、アマゾンでは牛に群がる蚊を追う。かたや研究室で万単位の蚊を飼育。そんな著者だからこそ語れる蚊の知られざる奇妙な生態の数々。


■柄本三代子 『リスクを食べる:食と科学の社会学』 青弓社、7/152000円+税 〔詳細〕

 *健康食品、遺伝子組み換え食品、ヘルスケア産業、マグロ水銀報道、水俣病、BSE、中国冷凍餃子事件、セシウム濃度……。「食べる」という日常生活を取り囲む社会的・経済的・政治的な背景を解きほぐし、「健康であれ」というメッセージが人々に不安=リスクをどのように提示しているのかを明らかにする。


高橋五郎 『デジタル食品の恐怖』 新潮新書、7/15700円+税 〔詳細〕

 *無数の「部品」を組み合わせて作られる現代の加工食品は事実上、スマホと同じ「デジタル製品」である。「産地不明」「成分不明」「正体不明」の「デジタル食品」に、カドミウムや水銀などの重金属、残留農薬、過剰な旨味成分や塩分などがどれだけ含まれているか、その実態を把握するのは不可能に近い。現代の食品が構造的に抱える問題点を指摘し、あわせて消費者が取り得る対策も伝授する。


東雅夫編 『あやかしの深川:受け継がれる怪異な土地の物語』 猿江商會、7/152000円+税 〔詳細〕

 *江戸東京怪談史の観点から深川の歴史と魅力を集大成した深川〈怪異〉アンソロジー!


兵庫県立歴史博物館編 『立体妖怪図鑑 モノノケハイ』 KADOKAWA7/151800円+税 〔詳細〕

 *近代、人形のコレクターが出現したことで立体造形物への感覚が変容し、様々な形で妖怪は立体的に表現されるようになる。お化け屋敷の人形からフィギュアまで、妖怪の立体造形に焦点を当て紹介する初の試み。→兵庫県立歴史博物館で開催される特別展「立体妖怪図鑑-妖怪天国ニッポンpartⅡ-」7/169/11)の図録。 1 描かれた妖怪/第2 江戸の立体妖怪/第3 郷土玩具と妖怪/第4 現代の妖怪造形


NHKスペシャル取材班 『僕は少年ゲリラ兵だった:陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊』 新潮社、7/151300円+税 〔詳細〕

 *沖縄戦で極秘編成された少年遊撃部隊の実像と、その設立に関わった陸軍中野学校が終戦時に画策していた「一億総特攻」の全貌を描く。


杉浦康平 企画・原案/齊木崇人 監修 『霊獣が運ぶアジアの山車:この世とあの世を結ぶもの』 工作舎、7/153200円+税 〔詳細〕

 *靈獣を冠した舟は、水上を滑り、地を曳き、空を舞う……。現世と来世をつなぐ祭事には、いまもアジア古来の思想が脈々と息づいている。巨大な鳥を飾るミャンマーの舟山車や信濃のオフネ、バリ島やタイの葬儀山車など、絢爛豪華な山車をテーマに、多様な意匠にやどる物語をひも解く。


長山靖生 『ゴジラとエヴァンゲリオン』 新潮新書、7/15720円+税 〔詳細〕

 *戦後日本における特撮とアニメの最高峰――それがゴジラとエヴァンゲリオンだ。異形の怪物はどのように生み出されたのか。なぜ大衆の心をつかんだのか。製作者たちの過酷な戦争体験はどう作品に反映されたのか。庵野秀明監督と「ゴジラ」をつなぐ線とは何か。なぜオタクたちは「エヴァンゲリオン」に熱狂するのか。日本SF大賞受賞の著者が、作品への深い愛情と膨大な資料をもとに、鬼才たちの企みを解き明かす。


澤井聖一 企画・構成 『奇界生物図鑑』 エクスナレッジ、7/162200円+税 〔詳細〕

 *何かに似ているニセモノ生物、ピンク色やオレンジ色、極彩色の生物、形は普通でも大きさがおかしい生物、ヘンだけどかわいいキモカワ生物…。珍奇な生き物たちを美麗な写真と文章で紹介します。


■吉田麻子 『平田篤胤』 平凡社新書、7/19820円+税 〔詳細〕

 *平田家に伝わる膨大な新資料の整理・研究成果を元に、現代にも通ずる日本独自の豊かな死生観を探究した、江戸後期を代表する思想家としての新たな篤胤像を描き出す意欲作。


山田英春編 『美しいアンティーク鉱物画の本』 創元社、7/191500円+税 〔詳細〕

 *本書は、主に19世紀半ばから20世紀初頭に刊行された百科辞典や図鑑などの膨大な挿画プレートから鉱物画の秀作を厳選収録。写真にはない、微妙な鉱石や宝石の質感も堪能できるレトロでアンティークな世界。


池上英洋 監修・著、深田麻里亜 著 『あやしいルネサンス』 東京美術、7/191800円+税  〔詳細〕

 *西洋美術にしばしば登場する「こわい」「不気味な」作品や「きもかわ」な作品を前にどうしてこんな作品を作ったのだろう、と首をかしげたことはないでしょうか。本書では、とびきり「あやしい」作品をとりあげ、成立の過程や文化的背景の謎を解きながら、作品を鑑賞します。


ティモシー・ヴァースタイネン、ブラッドリー・ヴォイテック/鬼澤忍訳 『ゾンビでわかる神経科学』 太田出版、7/192000円+税 〔詳細〕

 *ゾンビの脳は、どうなっているのか? 米国の神経科学者ふたりが、大真面目に考えた。ゾンビ研究の最先端、禁断の翻訳!!


『ナショナル ジオグラフィック 謎を呼ぶ大建築』 日経ナショナルジオグラフィック社(発売:日経BP社)、7/191800円+税 〔詳細〕

 *巨大なものには不思議がつきもの。なぜ? どうやって? どうしてここに? 有名な世界遺産から、なお発掘が続く謎の多い遺跡まで、人の手で建造されてきた都市・宮殿・建築物について、世界の9カ所を厳選し、その内部に迫ります。


ミュリエル・スパーク/木村政則訳 『あなたの自伝、お書きします』 河出書房新社、7/202400円+税 〔詳細〕

 *作家の卵のフラーは、自伝協会なる組織に雇われた。やがて、なぜか会員たちの言動がフラーの執筆中の小説そっくりになり、ついに彼女の大切な原稿まで消えてしまう。スパークの最高傑作!


上田耕造 『図説 ジャンヌ・ダルク:フランスに生涯をささげた少女』 河出書房新社、ふくろうの本、7/201800円+税 〔詳細〕

 *神の声を聞き、戦闘に加わった15歳の少女。ある時は英雄、ある時は魔女に。19歳で命を閉じたジャンヌの秘密に迫る画期的な1冊! 


小林剛 『アルベルトゥス・マグヌスの人間知性論:知性単一説をめぐって』 知泉書館、7/205000円+税 〔詳細〕

 *知性単一説はムスリム哲学者アヴェロエスがアリストテレス『霊魂論』註解の中で唱えたが、それを初めて論駁したのはアルベルトゥス・マグヌスである。本書は、アルベルトゥスがアヴェロエスの知性単一説をどのように論駁したかを明らかにする。本書は前著『アルベルトゥス・マグヌスの感覚論』の姉妹篇である。


松村由利子 『少年少女のための文学全集があったころ』 人文書院、7/201800円+税 〔詳細〕

 *くまのプーさんやドリトル先生など、誰もが知る児童文学の傑作をめぐる、読書への愛にあふれた珠玉のエッセイ集。チョコレートへの憧れ、忘れられないフレーズ、翻訳者たちの熱い思い…。


セキュリティ集団スプラウト 『闇ウェブ』 文春新書、7/21800円+税 〔詳細〕

 *あなたの会社や家族も狙われている! 麻薬、偽札、違法ポルノ、殺人請負……秘匿通信とビットコインが生みだしたサイバー空間の深海に蠢く無法地帯の驚愕の実態に迫る。


岡本真一郎 『悪意の心理学:悪口、嘘、ヘイト・スピーチ』 中公新書、7/21900円+税 〔詳細〕

 *嘘をつくとき、目線をそらすというのは本当か? 悪意はなぜ生まれ、どう表現されるか、またどう立ち向かうかを心理学から解説。


阿部主計 『妖怪学入門』 雄山閣、7/211800円+税 〔詳細〕

 *江戸時代は正に蜜月と言ってよく、歌舞伎や浮世絵など様々なところに妖怪たちが顔を出す。文化的側面を中心に、人と妖怪の関わりを鮮やかに描き出す。妖怪人気の秘密を解き明かす名著を復刊!→元版は、『妖怪学入門:日本の妖怪・幽霊の歴史』雄山閣出版、1968年刊。


米沢嘉博/赤田祐一編 『戦後怪奇マンガ史』 鉄人社、7/222000円+税 〔詳細〕

 *本書は米沢が、1986年から1990年まで『ホラーハウス』(大陸書房)で連載していた「戦後怪奇マンガ史」「恐怖マンガの系譜」を書籍化したもの。戦後怪奇マンガの始まりに近いとされる手塚治虫「ロストワールド」から、つのだじろう「新うしろの百太郎」まで、約40年の流れを概観する。


豊田きいち/久野寧子 取材・執筆・構成  『編集:悪い本ほどすぐできる 良い本ほどむずかしい』 パイインターナショナル、7/221800円+税 〔詳細〕

 *『週刊少年サンデー』『女性セブン』の創刊、『小学一年生』等の学習雑誌をはじめ、幾多の雑誌・書籍の編集にかかわってきた男 豊田きいち。“生涯一編集者”を自認した著者が、今、編集者として生きるすべての人に伝えたい渾身のラストメッセージを詰め込んだ一冊が完成しました。


日外アソシエーツ編 『西洋美術作品レファレンス事典:個人美術全集・版画篇』 日外アソシエーツ、7/2390000円+税 〔詳細〕

 *個人美術全集・作品集に掲載されている西洋版画図版の総索引。各作品には制作年代・技法なども掲載、作品小事典としても使える。


クリストフ・マルケ/楠瀬日年 絵 『大津絵:民衆的諷刺の世界』 角川ソフィア文庫、7/231400円+税 〔詳細〕

 *鬼が念仏? 神さまが相撲?! かわいい江戸民画の奥深き世界に迫る。江戸時代、東海道の土産物として流行した庶民の絵画、大津絵。鬼が念仏を唱え、神々が相撲をとり、天狗と象が鼻を競う――。かわいくて奇想天外、愛すべきヘタウマの全貌! オールカラー、文庫オリジナル。


 

【これから出る本】(タイトル・発売日・価格等はすべて予定)

 

◆2016年7月下旬以降刊行予定

デイヴィッド・E・ホフマン/花田知恵訳 『最高機密エージェント:CIAモスクワ諜報戦』 原書房、7/252800円+税 〔詳細〕

 *ピュリッツァー賞受賞のワシントンポスト記者が綿密な調査を重ねて描きあげた、西側の対ソ戦略に大きな影響を与えた冷戦時代最大のロシア人スパイ、アドルフ・トルカチェフの実像。自動車に人形を乗せて尾行をまいたり、クビになった工作員が敵側のスパイになるとか、映画のような「実話」が随所に。


■新谷卓 『終戦と近衛上奏文:アジア・太平洋戦争と共産主義陰謀説』 彩流社、7/254500円+税 〔詳細〕

 *昭和20214日、近衛文麿が天皇に上奏した文章は驚くべきものだった。これに関しては様々な意見──妄想説、陰謀説、賛否両論──が出されてきた。しかし、戦後70年余を経、共産主義の幻影に脅えることの無い現在、やっとその真相が、明らかになることとなった。


湯本豪一 『日本の幻獣図譜:大江戸不思議生物出現録』 東京美術、7/252300円+税 〔詳細〕

 *ミイラや骨が残され、実際に「いる」と信じられていた不思議な生き物を「幻獣」という括りでとらえる著者が、河童や人魚、鬼といったお馴染みから異形の予言獣まで、江戸時代に出現した多様な幻獣を図版付きで紹介。


湯本豪一 『昭和戦前期怪異妖怪記事資料集成』上  国書刊行会、7/2550,000+税 〔詳細〕

 *明治期、大正期に続く、怪異妖怪記事シリーズ3部作がついに完結。太平洋戦争終結までの昭和20年間の怪異記事4600件を集大成。妖怪学をはじめ、民俗学、歴史学、文学研究の第一級史料。必備の大著。「昭和戦前期」は上・中・下の全3冊で、下巻には明治期~大正期~昭和戦前期の、シリーズ全6巻にわたる便利な索引付き。


村上紀史郎 『絶滅鳥ドードーを追い求めた男:空飛ぶ侯爵、蜂須賀正氏1903-53 藤原書店、7/253600円+税 〔詳細〕

 *幼少時から生物を愛し、イギリス留学によって鳥類研究に開眼、17世紀に絶滅した謎の鳥「ドードー」の研究に生涯を捧げ、探検調査のため日本初の自家用機のオーナーパイロットにもなった侯爵、蜂須賀正氏(1903-53)。海外では異色の鳥類学者として知られ、世界中で収集した膨大な標本コレクションを遺しながら、国内では奇人扱いを受け正当に評価されてこなかったその生涯と業績を、初めて明かす。


キャサリン・メリデール/松島芳彦訳 『クレムリン:紅い城塞の歴史』上(仮) 白水社、7/252900円+税 〔詳細〕

 *モスクワのクレムリン(城塞)は当初、あくまでも戦いのための構造物でしかなかった。ロシアの各地には今も様々なクレムリンが存在する。しかし、伝説と神話を宿し、今なおロシアの「心臓部」として鼓動を続けているのは、モスクワのクレムリンだけだ。政治・軍事・宗教が混然一体化したクレムリンは、ロシア人の欲望と祈り、そして恐れの結晶と言えるだろう。


ジャック・ル=ゴフ/菅沼潤訳 『時代区分は本当に必要か?:連続性と不連続性を再考する』 藤原書店、7/252500円+税 〔詳細〕

 *我々の歴史認識を強く束縛する「時代」という枠組みは、いかなる前提を潜ませているのか。アナール派中世史の泰斗が、「闇の時代=中世」から「光の時代=ルネサンス」へ、という史観の発生を跡付け、「過去からの進歩」「過去からの断絶」を過剰に背負わされた「時代」概念の再検討を迫る。


ケイティ・バトラー/布施由紀子訳 『天国の扉をたたくとき:穏やかな最期のためにわたしたちができること』 亜紀書房、7/252600円+税 〔詳細〕

 *脳梗塞の後遺症と認知症に苦しむ父を看取った家族が直面したのは、アメリカの看取りの残酷な現実だった。医療機器メーカーの利権と、「穏やかな死」を妨げる非人間的なアメリカの過剰な終末医療の姿。全米で話題沸騰、ジャーナリストの実の娘が綴るノンフィクション作品。


《ミステリマガジン》20169月号、早川書房、7/251200円+税 〔詳細〕

 *ロアルド・ダール生誕100周年特集号。


■藤川隆男 『妖獣バニヤップの歴史:オーストラリア先住民と白人侵略者のあいだで』 刀水書房、7/272300円+税 〔詳細〕

 *バニヤップ/バニップ/バンニップ Bunyip)はオーストラリアの先住民に伝わる水陸両性の幻の生き物。イギリスの侵略が進むなかで、白人入植者の民話としても取り入れられ、著名な童話のキャラクターとなった。この「想像上」の動物の記録を通して、入植者たちと先住民の歴史=「もう一つのオーストリア史」を語る。→装画に関してはこちら



■英米文化学会編 『英米文学にみる検閲と発禁』 彩流社、7/273200円+税 〔詳細〕

 *英米における「検閲と発禁」の問題を、具体的事例と作品とともに考察。→6月刊行予定が7月に変更。


■別冊太陽編集部編 『別冊太陽  写実絵画の新世紀:ホキ美術館コレクション』 平凡社、7/272400円+税 〔詳細〕

 *国内初の写実絵画専門美術館として、開館5周年を迎えたホキ美術館。膨大なコレクションの中から、珠玉の70点を厳選して紹介する。


E・F・ベンスン/中野善夫・圷香織・山田蘭・金子浩訳 『塔の中の部屋』 アトリエサード(発売:書苑新社)、7/272400円+税 〔詳細〕

 *見た者は死ぬ双子の亡霊、牧神の足跡、怪虫の群……M・R・ジェイムズ継承の語りの妙に、ひとさじの奇想と、科学の目を。古典ならではの味わいに満ちた名匠の怪奇傑作集。海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。いよいよ第2期発行開始。


杉浦貴美子 『地図趣味。』 洋泉社、7/271500円+税 〔詳細〕

 *地質図、凹凸地図、手描き地図、空想地図、地形スイーツ……。地図を愛してやまない著者が綴る、1冊丸ごと地図賛歌。


杉宮茂 『怪著探訪』 東洋経済新報社、7/281800円+税 〔詳細〕

 *古書の世界では名の知れた著者がつまびらかにする古本の魅力。古書マニアでなくとも、本好きならば必ず楽しめるネタが満載。


フェルナンド・イワサキ/八重樫克彦・八重樫由貴子訳 『ペルーの異端審問』 新評論、7/292000円+税 〔詳細〕

 *中世南米ペルー副王領の首都リマで、異端審問沙汰となった性にまつわる数々の珍事件を、一七の短編に再構成した異色の作品集。発禁が先か、著者の破門が先か。芸術性と不敬でかのバルガス・リョサを唸らせた奇才の抱腹絶倒の問題作、待望の本邦初訳!


辻田真佐憲 『大本営発表:改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争』 幻冬舎新書、7/29860円+税 〔詳細〕

 *戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大本営発表は、組織間の不和と政治と報道の一体化にその破綻の原因があった。今なお続く日本の病理。悲劇の歴史を繙く。


フィオナ・サンクイスト、メル・サンクイスト/今泉忠明監修  『世界の美しい野生ネコ』 エクスナレッジ、7/292800円+税 〔詳細〕

 *貴重な自然の中にいる野生ネコの写真が満載! 全37種すべてのネコ科動物を紹介した、希少価値の高い“野生ネコ”の図鑑。


下楠昌哉、東雅夫編 『幻想と怪奇の英文学Ⅱ:増殖進化編』 春風社、7/303200円+税 〔詳細〕

 *気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成『幻想と怪奇の英文学』第2弾! ジョイス『ダブリン市民』の「姉妹」新訳や、編者2名が平井呈一の再評価を促す対談も収める。 1部 ゴースト・イン・リテラチュア;第2部 幻獣/変身/テクノロジー;第3部 災疫のなかの奇跡


ロジャー・クラーク/桐谷知未訳 『幽霊とは何か:500年の歴史から探るその正体』 国書刊行会、7/303700円+税 〔詳細〕

*イギリスのワイト島の古い屋敷で育ち、子どものころから幽霊に魅せられてきた著者が、500年にわたって各地で詳細に報告されてきた幽霊出没の物語をたどる。呪われた屋敷、取り憑いた幽霊、さまざまな超常現象の体験者、霊媒師、ゴーストハンター。そして、幽霊に深く関わっている宗教と社会的地位、メディアとテクノロジー。時代が変わるにつれ変化していく幽霊の姿を真摯に追いかけた一冊。


橘宗吾 『学術書の編集者』 慶應義塾大学出版会、7/301800円+税 〔詳細〕

 *名古屋大学出版会の編集部長を長らく務め、数々の記念碑的な企画を世に送り出し、日本の学術出版界を牽引する著者が、編集・本造りの実際について縦横に語る。


アルダート・ヴレイ/佐藤拓・太幡直也・菊地史倫訳 『嘘と欺瞞の心理学:対人関係から犯罪捜査まで 虚偽検出に関する真実』福村出版、7/309000円+税 〔詳細〕

 *人はなぜ嘘をつくのか、嘘や騙しを見抜く手がかりは何か。心理学の知見にもとづく嘘や欺瞞のメカニズムと、主に犯罪捜査で使われるさまざまな虚偽検出ツールを詳しく紹介。


合間太郎 『妖怪キャラクターの描き方:驚異の発想法とイラストテクニック』 玄光社、7/301900円+税 〔詳細〕

 *天狗、九尾の狐、雪女、土蜘蛛、河童、唐傘お化け、ろくろ首…。厳選した30の妖怪をキャラクター化する独自の発想法と描き方テクニックを紹介。


■篠田知和基・丸山顕徳編 『世界神話伝説大事典』 勉誠出版、7/3125,000円+税 〔詳細〕

 *全世界50におよぶ地域を網羅した画期的大事典。言語的分布や文化的分布、モチーフの共通性など、さまざまな観点からの比較から神話の持つ機能や人間と他者の関係性などを考えるヒントを与える。従来取り上げられてこなかった地域についても、最新の研究成果を反映。→201511月刊行予定が20161月に延期。→さらに3月に。→さらに4月に。→さらに5月に。→さらに6月に。


田島奈都子編著 『プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争:135枚が映し出す真実』 勉誠出版、7/312800円+税 〔詳細〕

 *国民は何を見て、何を信じこまされていたのか。戦時期に政府とその外郭団体が製作したプロパガンダ・ポスターは、「戦争の勝利」を演出することによって国民の戦意を高揚させ、戦時体制の強化継続に絶大な効力を発揮した。長野県阿智村に現存する、1937年の日中戦争開戦から45年の終戦までの約10年間に製作された135枚のポスターをフルカラーで初公開し、詳細に解説する。


橋本章 『戦国武将英雄譚の誕生』 岩田書院、7月、2800円+税  〔詳細〕

 *戦国武将たちは、それぞれに歴史にその名を刻み、数々の逸話を残してこの世を去っていった。彼らの生前の行状や逸話などは、やがて人びとの口の端にのぼるようになり、起承転結が整えられ脚色が加えられるなどして、語り継がれる「物語」となっていった。


荒俣宏 『おばけとの付き合い方』(仮) ポプラ新書、7/9?、800円+税 〔詳細〕

 *おばけ=こわいもの、という怪談の常識はもう古い!ジャンルを横断して語りつくす、アラマタお化け学の終着点にして究極の一冊!→未刊。タイトル変更になったか?


 

◆2016年8月刊行予定

エフライム・ハレヴィ/河野純治訳 『イスラエル秘密外交:モサドを率いた男の告白』 新潮文庫、8/1790円+税 〔詳細〕

 *ときに外務省に先んじて他国と交渉し、ときに敵国要人の暗殺さえいとわぬ世界最強の諜報組織モサド。その中枢で28年間にわたりスパイ活動に従事し、長官にまで登りつめた著者が綴る衝撃の回想録。中東の裏面史を知り尽くした冷徹な目で何を見たのか――。中東戦争と湾岸戦争、イラク戦争をくぐり抜けてきた男が語る、9・11以後の世界を生き抜くためのインテリジェンスとは。→『モサド前長官の証言「暗闇に身をおいて」:中東現代史を変えた驚愕のインテリジェンス戦争』(光文社、200711月、1800円)の文庫化か?


■山本貴光 『「百学連環」を読む』 三省堂、8/13200円+税 〔詳細〕

 *西周の私塾での講義「百学連環」は当時の西欧諸学を相互の連関の中で見渡そうとする試みであった。その講義録を現代の言葉に置き換え精読することで、文化の大転換期に学術全体をどう見ていたかに迫る。201148日~2013118日まで「三省堂ワードワイズ・ウェブ」で連載されていたものがまとまる。→2015年秋とアナウンスされていたが、20168月刊行となったようだ。



■アイデア編集部 『もじのみほん 2.0:仮名で見分けるフォントガイド』 誠文堂新光社、8/21500円+税 〔詳細〕

 *フォントの特徴がもっともあらわれるひらがなとカタカナを手掛かりに,知りたいフォントがすぐに分かる・探せるコンパクトなガイドブック。使用頻度の高いフォント約300種を独自に厳選し一覧にした旧版(2012年)の内容に追加して,増補改訂版では判型をB6からA5サイズに拡大し,見出しゴシックや装飾書体などを中心とした約250種を追加。


森美術館編 『宇宙と芸術』 平凡社、8/32778円+税 〔詳細〕

 *宇宙関連の古今東西の名作や科学的資料を通じて近代文明のあり方を問い、新たな宇宙観を提示する、同名の展覧会の図録を兼ねた一冊。


日野原健司/太田記念美術館監修  『戦争と浮世絵』 洋泉社、8/32800円+税 〔詳細〕

 *本書では、西南戦争、日清戦争、日露戦争の戦争絵とはどのようなものだったのかをカラーで紹介し、歴史的背景はもちろん、浮世絵の技法についても解説する。


STUDIO28編著 『モンスターメイカーズ 増補改訂新装版』 洋泉社、8/33000円+税 〔詳細〕

 *今夏の怪獣ブームだけでなく、近年の「パシフィック・リム」「GODZILLA」などハリウッドでの流れも追いつつ、本書の主人公的存在であるレイ・ハリーハウゼンの晩年にまで触れる展開。


船山信次 『毒! 生と死を惑乱:「薬毒同源」の人類史』 さくら舎、8/31400円+税 〔詳細〕

 *「毒や薬はヒトと遭遇しない限り毒や薬にはなりません」そして、私たちの身体によい影響をあたえるものを薬、悪い結果をもたらすものを毒という。つまり、「薬毒同源」!本書は毒に出会い、毒に魅了され、毒を恐れ、毒と闘い、毒を利用してきた人類の軌跡をたどる極上の科学読みもの。ソクラテスの毒から、病原菌との闘い、化学兵器、生物兵器の開発、麻薬などの薬物汚染まで毒を網羅。 


妹尾武治 『脳は、なぜあなたをだますのか:知覚心理学入門』 ちくま新書、8/4780円+税 〔詳細〕

 *オレオレ詐欺、マインドコントロール、マジックにだまされるのは、あなたの脳が、あなたを裏切っているからだ。心理学者が解き明かす、衝撃の脳と心の仕組み。


ジェシカ・コーンウェル/宇佐川晶子訳 『蛇の書』  ハヤカワ文庫NV 8/51300円+税 〔詳細〕

 *ル・カレの孫が放つ話題作。古文書学者が挑む連続殺人の謎。錬金術、魔女狩りなどの知識を駆使して描くサスペンス。


『怪奇秘宝 VOL.1 洋泉社、8/51400円+税 〔詳細〕

 *映画や小説を入り口に、妖しき怪奇の世界をさまざまな切り口の企画とルポでみせる、今までにない「怪奇エンターテインメント・ブック」!


加藤理文 『日本から「城」が消える』 洋泉社、8/5900円+税 〔詳細〕

 *江戸城再建運動、名古屋城再建問題、熊本城の被災など、城郭復元をめぐる関心が高くなっている現在、どこも書いていない問題点を専門家が解説。


花部英雄 『西行はどのように作られたのか:伝承から探る大衆文化』 笠間書院、8/53300円+税 〔詳細〕

 *日本中に散らばる多彩な西行伝承は私たちに何を伝えるのか。時代やジャンルを超えて愛される中世の歌人・西行──その姿は時代を経て多様に変化してきた。


■松山俊太郎/安藤礼二編 『松山俊太郎 蓮の宇宙』 太田出版、8/109000円+税 〔詳細〕

 *インド、法華経、ボードレール、そして蓮――。無限をおそれぬ探求の果てに、独自の学問を築き上げた伝説の碩学・松山俊太郎。生涯をかけて磨き上げた思索の集大成。→201511月刊行予定だったが、ようやく刊行される見通しに。4000円から9000円になった。内容見本はこちら


藤井義晴 『植物たちの静かな闘争』(仮) 化学同人、DOJIN選書、8/101600円+税 〔詳細〕

 *植物がつくり出す化学物質によって、周りの植物の生育を妨げたり、逆に生育を促進したり、害虫を寄せつけないようにしたりする現象「アレロパシー」。本書では、このようなアレロパシー現象の数々とその作用物質や働きを紹介しながら、農業や生態系への応用を見据える。


角屋明彦 『古典のなかの〈治療世界〉:〈癒〉へのインサイド・アウト』 白帝社、8/101500円+税 〔詳細〕

 *黄帝・扁鵲・淳于意・華佗、それぞれの〈治療世界〉のエッセンスと、それらをつなぐ〈治療世界系列〉を見据える。古代の昏迷の内に『黄帝内経』が編まれ、約二千年の時のなかで整備され、西欧近代文化のインパクトを受けて現代の中医学に至った。…と、そう考えられている。しかし事実は違う。黄帝派は確かに主流となったが、扁鵲派という別の流れが存在したのである。本書はこれら二つの流れ、中国医学史の二本の〈経絡〉に光を照射しようとするものである。


ケヴィン・バーミンガム/小林玲子訳 『ユリシーズを燃やせ』 柏書房、8/102700円+税 〔詳細〕

  *掲載拒否、有罪判決、そして焼却処分…モダニズムの先頭を走り続けた、ジェイムズ・ジョイスの「青い本」こと『ユリシーズ』。20世紀、時代の嵐に虐げられながらも、あらゆる人間を翻弄した、魔性の書物の一代記。


新井潤美 『魅惑のヴィクトリア朝:アリスとホームズの英国文化』 NHK出版新書、8/10780円+税 〔詳細〕

 *業革命で黄金時代を迎えた大英帝国は、ヴィクトリア女王の治世18371901に次第に陰りを見せ始める。この時代を題材とした文学・美術・映画等人気作品を通じて、英国文化の真髄がわかる一冊。


日野原健司、渡邉晃 『怖い浮世絵』 青幻舎、8月上旬、1500円+税 〔詳細〕

 *四谷怪談のお岩さんをはじめとする恨めしい幽霊たち、鬼・海坊主・土蜘蛛などの異形の化け物、戦国や幕末など混乱の時代を舞台にした凄惨な血みどろ絵まで。芳年や国芳、北斎、国貞など有名絵師たちの腕冴え渡る恐怖の名品約100選、解説つき。→太田記念美術館「怖い浮世絵」展 201682日~28日開催。


ロバート・カーソン/森夏樹訳  『海賊船ハンター:カリブ海に沈んだ「伝説」を探せ』 青土社、8月上旬、3200円+税 〔詳細〕

 *実績をのこしたトレジャー・ハンターでも見つけることができなかった幻の沈没船を、異色の経歴を持つ二人の男がカリブ海に探す壮大なドキュメント。図書館の書庫で古い海図や戦闘について記述した手記や歴史書などを繰り、最新の装備とあきらめることを知らない執念で、海底に沈んだ「宝」に迫る。


熊谷徹 『偽りの帝国:緊急報告・フォルクスワーゲン排ガス不正の闇』 文藝春秋、8/111400円+税 〔詳細〕

 *世界最大の自動車メーカーで噴出した大スキャンダル。違法ソフトウェアはなぜ使われたのか? 事件に影さす権力闘争の実態を追う。


野村實 『日本海海戦の真実』 吉川弘文館、読みなおす日本史、8/122200円+税 〔詳細〕

 *日本海海戦の勝因はバルチック艦隊を丁字戦法で迎撃できたからというのが定説だった。海軍極秘資料から海戦の舞台裏を解明する。


有馬哲夫 『歴史問題の正解』 新潮新書、8/12760円+税 〔詳細〕


伊東寛 『サイバー戦争論:ナショナルセキュリティの現在』 原書房、8/122800円+税 〔詳細〕

 *陸上自衛隊のシステム防護隊初代隊長、我が国のサイバー戦争の第一人者として知られる著者による、定義や範囲から技術論に至る本格的なサイバー戦争論。様々な実例を挙げ、また関連用語集を付してわかりやすく解説した時代の必携本! 


アランナ・コリン/矢野真千子訳 『あなたの体は9割が細菌:微生物の生態系が崩れはじめた』 河出書房新社、8/122,000円+税 〔詳細〕

 *あなたの健康を維持している体内微生物の生態系が破壊され、さまざまな問題を引き起こしている! 最新の科学的知見をもとに、微生物生態系のしくみと健康との関係を解き明かす決定版!


蔀勇造訳注 『エリュトラー海案内記2』 平凡社、東洋文庫、8/163100円+税 〔詳細〕

 *1世紀頃の紅海・アラビア海からインド洋にかけての交易実態。ギリシア系商人が書いたとされる本書を、最新の研究成果を盛り込んだ綿密な注釈で読む。2巻には総索引を付す。完結。


髙岡弘幸 『幽霊:近世都市が生み出した化物』 吉川弘文館、歴史文化ライブラリー、8/201700円+税  〔詳細〕

 *幽霊はいかにして生まれ、なぜ目に見えるのか。文学、民俗学的資料から、「都市」の生活文化が幽霊の〝怖さ〟を生んだことを考える。


小林龍生 EPUB戦記:電子書籍の国際標準化バトル』 慶應義塾大学出版会、8/203000円+税 〔詳細〕

 *日本語の電子書籍を可能にした世界標準フォーマット“EPUB3”。デジタル社会で少数言語を救うための道程は、困難の連続だった。EPUB策定を通して、改めて「書物の未来」を考える。


仁科邦男 『花のお江戸は犬ばかり:「伊勢屋稲荷に犬の糞」の謎』(仮) 草思社、8月中旬、1500円+税  〔詳細〕

 *江戸に多いもの、「伊勢屋稲荷に犬の糞」、という言葉がある。伊勢出身の商人や稲荷のほこらが多かったのはいいとして、犬の糞が多かった、というのは本当なのか? -著者は史料を渉猟し、「江戸時代の犬たちの暮らし」を徹底調査。


武田信彦/志方俊之監修/小泉悠 コラム執筆  『もしもテロにあったら、自分で自分の命を守る民間防衛マニュアル』 ウェッジ、8/221400円+税 〔詳細〕

 *本書は、人為災害に遭遇した際に命を守る行動について、わかりやすいイラストとともに解説するマニュアルです。 


フェデリコ・アシャット/村岡直子訳  『ラスト・ウェイ・アウト』 ハヤカワ・ミステリ文庫、8/241300円+税 〔詳細〕

 *アルゼンチン発の多重どんでん返しミステリ登場!  自室で拳銃自殺を図ろうとしていたテッドの前に、突如リンチと名乗る見知らぬ人物が訪れる。彼は、ある〝組織〟にテッドを勧誘しようとするのだが……。


高田衛 『増補版 江戸の悪霊祓い師』 KADOKAWA、角川ソフィア文庫、8/251200円+税 〔詳細〕

 *エクソシスト祐天上人。彼はいったい何者だったのか? 江戸庶民に絶大なる人気を誇り、浄土宗教団の頂点にまでのぼりつめた「悪霊祓い師」と憑霊現象の実態に迫り、知られざる江戸の姿を浮かび上がらせる。→元版は、筑摩書房、19911月刊行→『新編江戸の悪霊祓い師』ちくま学芸文庫、199411月刊行。


木越治責任編集 『新編浮世草子怪談集』 国書刊行会、江戸怪談文芸名作選 第1巻、8/255400円+税 〔詳細〕

 *妖しくも豊沃な江戸の怪談文芸の世界へと誘う選集《江戸怪談文芸名作選》(全5巻)。第一巻は浮世草子時代の怪奇譚の佳品三作を集成。因果応報にまつわる物語をあまた蒐集した、奇譚集の至宝『玉櫛笥』『玉箒子』、子を失った母親の悲しみを御家騒動や天狗譚の筋立てを交えて描いた、隅田川物伝奇長編の傑作『都鳥妻恋笛』。


松村真宏 『仕掛学-shikakeology-:なぜ、たった一匹の蝿が世界を悩ます問題を解決できたのか?』 東洋経済新報社、8/261500円+税 〔詳細〕

 *人の行動を変えるトリガー、仕掛けを因数分解し、体系化。失敗学、渋滞学に続く面白学問「仕掛学」を知ってもらうための実用的入門書。


バスティアン・オーバーマイヤー、フレデリック・オーバーマイヤー/姫田多佳子訳 『パナマ文書』 KADOKAWA8/271800円+税 〔詳細〕

 *「ジョン・ドゥ」を名乗る人間から届いた一通のメール。世界を揺るがすことになったスクープはここから始まった。重要なのは名簿だけではない。そのデータに裏に隠されたものとは何か。


アンガス・ハイランド、ケンドラ・ウィルソン  『名画のなかの犬』 エクスナレッジ、8/271800円+税 〔詳細〕

 *世界中のアーティストたちによって描かれた、クールでちょっぴり風変わりな犬たちのコレクション。


ジェイソン・ウェブスター/安原和見訳 『二重スパイ コード・ネーム「ガルボ」:史上最も偉大なダブル・エージェントがノルマンディ上陸作戦を成功に導くまで』 河出書房新社、8/292200円+税 〔詳細〕

 *第二次世界大戦で英国軍が仕掛けた情報戦の中で、最も重要だったスパイ=ガルボ。様々な偽スパイを次々に演じつつドイツ軍に情報操作をし、ノルマンディ上陸作戦を成功に導いた彼の全貌。→別のサイトでは『29の名を持つスパイ:史上最も偉大なダブル・エージェントがノルマンディ上陸作戦を成功に導くまで』となっているが、仮題だったのか?



法月綸太郎 『挑戦者たち』 新潮社、8/312200円+税 〔詳細〕

 *こんな本、ありか!? パロディありクイズあり、過剰な仕掛けと洒脱な文体遊戯。ミステリマニア悶絶、新たな伝説の奇書が生まれる。


山本健三 『帝国・〈陰謀〉・ナショナリズム:「国民」統合過程のロシア社会とバルト・ドイツ人』 法政大学出版局、8/314700円+税 〔詳細〕

 *時は十九世紀。一冊の書物をきっかけに帝国ロシアで「出版戦争」と呼ばれる大論争が勃発した。その書物は、帝国内のバルト地方で数世紀にわたって特権的地位を享受してきたドイツ系住民を、帝国への陰謀を企てる「裏切り者」と糾弾する。そこには、包摂を原則とする帝国の論理に抗い、国家内国家を拒絶するロシア・ナショナリズムが胚胎していた。言論が社会に及ぼす力を描き出す、新しいロシア史の挑戦!


野口芳子 『グリム童話のメタファー:固定観念を覆す解釈』 勁草書房、8/312800円+税 〔詳細〕

 *もとは口承であったグリム童話は、19世紀の初稿以降、時代の価値観に沿って書き換えられてきた。また日本に翻訳紹介される過程でも、新たな価値観が加えられている。『シンデレラ』『白雪姫』『いばら姫』『赤ずきん』の初稿、初版、決定版の分析を通じて重層するメタファーを解読し、従来の通説を覆す解釈を提示する。


■藪亨 『近代デザイン史』 作品社、8月、3800円+税 〔詳細〕

 *3月刊行予定が5月に。→さらに7月予定に。→さらに8月に。


 

◆2016年9月以降刊行予定

マイケル・ブルックス 『「偶然」の科学』 SBクリエイティブ、9/71800円+税 〔詳細〕

 *カジノやサッカー籤(くじ)で必ず勝てる偶然の数学法則とは? 運を味方につける科学的な方法とは? 物理学や数学から神経科学や法学まで、「偶然」が決定的な役柄を果たしている事柄を、英米の第一線の科学者がやさしく解き明かす現代科学最前線。


■ウンベルト・エーコ/中山エツコ訳 『ヌメロ・ゼロ』 河出書房新社、9/142000円+税 〔詳細〕

 *ある新聞のパイロット版を手がけるという名目のもと、「握りつぶされた真実を告発する新聞の創刊」を目指す編集部。しかしその新聞発行の裏には、出資者の利益を考慮した歪んだジャーナリズムの恐ろしい陰謀が隠されていた──。エーコ最後の傑作。


■エルネスト・グラッシ/原研二訳 『形象の力:合理的言語の無力』 白水社、《高山宏セレクション/異貌の人文学》第2シリーズ、9/21 〔詳細〕

 *近代合理主義の論証言語に対する形象言語の優位と、古代雄弁術の復権を謳い、メタファによる世界再統合の道を探るフマニスム形象論。


■スコット・アンダーソン/山村宜子訳 『ロレンスがいたアラビア』上下、白水社、9/28、各2800円+税 〔詳細:上〕  〔詳細:下〕

 *アラブ世界を舞台に暗躍した4人の諜報員の動きを追い、ロレンスを欧州とアラブの同時代人たちの中に位置づけた歴史大作! 6月刊行予定が9月に。


紀田順一郎 『大伴昌司〈未刊行〉作品集:大伴昌司エッセンシャル』 講談社、9/292000円+税  〔詳細〕